「第15回参議院議員通常選挙」の版間の差分

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2021年9月26日 (日) 12:33時点における版

第15回参議院議員通常選挙
日本
1986年 ←
1989年(平成元年)7月23日
→ 1992年

内閣 宇野内閣
任期満了日 1989年7月9日
改選数 126
選挙制度 選挙区制 76
比例区制 50
有権者 満20歳以上の日本国民
有権者数 89,891,358
選挙後の党派別議席数

投票率 65.02%(減少 6.34% 選挙区)
65.01%(減少 6.31% 比例区)
  第1党 第2党 第3党
 
党首 宇野宗佑 土井たか子 石田幸四郎
政党 自由民主党 日本社会党 公明党
前回選挙 68(137) 22(44) 14(27)
選挙前議席 69(142) 22(42) 12(22)
獲得議席 36(109) 46(66) 10(20)
議席増減 減少 33 増加 24 減少 2
得票数 17,466,406(選)
15,343,455(比)
15,009,451(選)
19,688,252(比)
2,900,947(選)
6,097,971(比)
得票率 30.70%(選)
27.32%(比)
26.38%(選)
35.05%(比)
5.10%(選)
10.86%(比)

  第4党 第5党 第6党
 
党首 不破哲三 (不在) 永末英一
政党 日本共産党 連合の会 民社党
前回選挙 7(14) 新党 6(12)
選挙前議席 8(17) 0(1) 6(11)
獲得議席 5(14) 11(12) 3(8)
議席増減 減少 3 増加 11 減少 3
得票数 5,012,424(選)
3,954,408(比)
3,878,783(選) 2,066,533(選)
2,726,419(比)
得票率 8.81%(選)
7.04%(比)
6.82%(選) 3.63%(選)
4.85%(比)

  第7党 第8党 第9党
 
党首 野末陳平 青島幸男 アントニオ猪木
政党 税金党 第二院クラブ スポーツ平和党
前回選挙 1(1) 1(2) 新党
選挙前議席 1(2) 1(2) 0(0)
獲得議席 2(3) 1(2) 1(1)
得票数 889,633(選)
1,179,939(比)
337,250(選)
1,250,022(比)
993,989(比)
得票率 1.56%(選)
2.10%(比)
0.59%(選)
2.23%(比)
1.77%(比)

選挙前内閣総理大臣

宇野宗佑
自由民主党

選出内閣総理大臣

海部俊樹
自由民主党

第15回参議院議員通常選挙(だい15かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、1989年平成元年)7月23日に行われた日本国会参議院議員選挙である。

概要

平成最初となる今回は、史上最多の40政党が候補を立てた選挙であった。自民党竹下登内閣において発覚したリクルート問題や、施行された消費税、竹下に代わって総理大臣に就任した宇野宗佑の女性問題などが焦点とされた。

日本社会党土井たか子委員長の「マドンナ旋風」と呼ばれるブームによって46議席を獲得したことで、与野党の議席数が逆転した。この選挙結果は、土井が「山が動いた」と表現したことに象徴されている。自民党は幹事長橋本龍太郎が「ちくしょー」と思わず憤るほどの惨敗を喫し、結党以来初めて追加公認を合わせても参議院での過半数に届かなかった。特に、それまで絶対的な強さを誇った1人区(事実上の小選挙区)で、前回の25勝1敗から一転して3勝23敗へと大きく後退した。その後も、自民党は2016年(平成28年)の第24回の選挙後に平野達男が入党するまで27年間参議院での単独過半数を回復できず、公明党との連立政権を組むことで過半数を確保していた[1]

選挙データ

内閣

公示日

  • 1989年(平成元年)7月5日

投票日

改選数

各選挙区の改選数

選挙制度

投票方法
秘密投票、単記投票、2票制(選挙区・比例区)
選挙権
満20歳以上の日本国民
被選挙権
満30歳以上の日本国民
有権者数
89,891,358(男性:43,556,869 女性:46,334,489)

主な争点

政党の動き

  • 立候補者数:670(選挙区:285 比例区:385)

与党

野党

諸派

ちきゅうクラブ世界浄霊会社会主義労働者党税金党大行社政治連盟スポーツ平和党年金党、人間党、太陽の会UFO党新政クラブ大日本誠流社主権在民党新自由クラブ新自由党全婦会救国党ミニ政党悪税消費税反対大連合進歩党みどりといのちのネットワークエイズ根絶性病撲滅国民運動太陽新党老人福祉党道州制推進会議MPD・平和と民主運動緑の党教育党日本青年社福祉党サラリーマン新党原発いらない人びと二院クラブ雑民党、国会議員を半分に減らす会、世直し党政事公団太平会環境党日本国民権利擁護連盟 [2]

選挙結果

e • d  日本の旗 第15回参議院議員通常選挙 (1989年7月23日施行)
政党 獲得
議席
増減 選挙区 比例区 公示前 非改選 議席計
議席数 得票数 得票率 議席数 得票数 得票率
与党 36 減少033 21 17,466,406 30.70% 15 15,343,455 27.32% 69 73 109
自由民主党 36 減少033 21 17,466,406 30.70% 15 15,343,455 27.32% 69 73 109
野党・無所属 90 増加033 55 39,433,228 69.30% 35 40,827,873 72.68% 57 53 143
日本社会党 46 増加024 26 15,009,451 26.38% 20 19,688,252 35.05% 22 20 66
連合の会 11 増加011 11 3,878,783 6.82% - - - 0 1 12
公明党 10 減少002 4 2,900,947 5.10% 6 6,097,971 10.86% 12 10 20
日本共産党 5 減少003 1 5,012,424 8.81% 4 3,954,408 7.04% 8 9 14
民社党 3 減少003 1 2,066,533 3.63% 2 2,726,419 4.85% 6 5 8
税金党 2 増加001 1 889,633 1.56% 1 1,179,939 2.10% 1 1 3
第二院クラブ 1 増減なし 0 337,250 0.59% 1 1,250,022 2.23% 1 1 2
スポーツ平和党 1 増加001 - - - 1 993,989 1.77% 0 0 1
サラリーマン新党 0 減少001 0 256,678 0.45% 0 872,326 1.55% 1 1 1
諸派 1 減少001 1 1,718,805 3.02% 0 4,064,547 7.24% 2 0 1
無所属 10 増加006 10 7,362,723 12.94% - - - 4 5 15
総計 126 増減なし 76 56,899,634 100.0% 50 56,171,328 100.0% 126 126 252
有効票数(有効率) - - - 56,899,634 97.35% - 56,171,328 96.13% - - -
無効票・白票数(無効率) - - - 1,546,731 2.65% - 2,262,734 3.87% - - -
投票者数(投票率) - - - 58,446,365 65.02% - 58,434,062 65.01% - - -
棄権者数(棄権率) - - - 31,444,993 34.98% - 31,457,296 34.99% - - -
有権者数 - - - 89,891,358 100.0% - 89,891,358 100.0% - - -
出典:主要政党の変遷と国会内勢力の推移 投票結果 開票結果
選挙区投票率:65.02%(前回比:減少 6.34%)
【男性:64.36(前回比:減少 5.81%) 女性:65.63(前回比:減少 6.84%)】
比例区投票率:65.01%(前回比:減少 6.31%)
【男性:64.35(前回比:減少 5.79%) 女性:65.62(前回比:減少 6.82%)】

政党・政治団体

自由民主党:36議席
総裁宇野宗佑
幹事長    :橋本龍太郎
総務会長   :水野清
政務調査会長 :村田敬次郎
国会対策委員長:渡部恒三
参議院議員会長:長田裕二
日本社会党:46議席
委員長土井たか子
副委員長   :岡田利春 小野明
        金子みつ 山本政弘
書記長    :山口鶴男
政策審議会長 :伊藤茂
国会対策委員長:大出俊
参議院議員会長:小野明
連合の会:11議席
代表:豊田稔
最高顧問:竪山利文
公明党:10議席
委員長:石田幸四郎
副委員長   :浅井美幸 長田武士
        多田省吾 伏木和雄
書記長    :市川雄一
政策審議会長 :坂口力
国会対策委員長:坂井弘一
参議院議員団長:黒柳明
最高顧問   :竹入義勝 矢野絢也
日本共産党:5議席
議長 :宮本顕治
委員長:村上弘
副議長     :不破哲三
副委員長    :市川正一 小笠原貞子
         戎谷春松 高原晋一
         西沢富夫
書記局長    :金子満広
政策委員会責任者:吉岡吉典
国会対策委員長 :寺前巌
参議院議員団長 :橋本敦
民社党:3議席
委員長:永末英一
副委員長   :河村勝
書記長    :米沢隆
政策審議会長 :中野寛成
国会対策委員長:吉田之久
参議院議員会長:藤井恒男
常任顧問   :塚本三郎
税金党:2議席
代表:野末陳平
第二院クラブ:1議席
代表:青島幸男
スポーツ平和党:1議席
代表:アントニオ猪木
諸派:1議席
  • 1議席(1団体)
沖縄社会大衆党喜屋武真栄(沖縄)

議員

選挙区当選者

 自民党   社会党   連合の会   公明党   共産党   民社党   税金党   諸派   無所属 

8人区(改選4)
北海道 竹村泰子 菅野久光 北修二 高崎裕子
東京都 田英夫 原文兵衛 野末陳平 黒柳明
6人区(改選3)
愛知県 前畑幸子 吉川博 井上計 大阪府 谷畑孝 横山ノック 白浜一良
兵庫県 旭堂小南陵 石井一二 矢原秀男 福岡県 小野明 木庭健太郎 合馬敬
4人区(改選2)
福島県 会田長栄 石原健太郎 茨城県 種田誠 狩野明男 栃木県 上野雄文 岩崎純三
群馬県 角田義一 山本富雄 埼玉県 深田肇 土屋義彦 千葉県 糸久八重子 倉田寛之
神奈川県 小林正 石渡清元 新潟県 稲村稔夫 吉川芳男 長野県 村沢牧 下条進一郎
静岡県 桜井規順 竹山裕 京都府 笹野貞子 西田吉宏 岡山県 片山虎之助 森暢子
広島県 浜本万三 藤田雄山 熊本県 紀平悌子 沢田一精 鹿児島県 鎌田要人 久保亘
2人区(改選1)
青森県 三上隆雄 岩手県 小川仁一 宮城県 栗村和夫 秋田県 細谷昭雄 山形県 星川保松
山梨県 磯村修 富山県 鹿熊安正 石川県 粟森喬 福井県 古川太三郎 岐阜県 高井和伸
三重県 井上哲夫 滋賀県 中村鋭一 奈良県 新坂一雄 和歌山県 世耕政隆 鳥取県 吉田達男
島根県 岩本久人 山口県 山田健一 徳島県 乾晴美 香川県 喜岡淳 愛媛県 池田治
高知県 西岡瑠璃子 佐賀県 陣内孝雄 長崎県 篠崎年子 大分県 梶原敬義 宮崎県 野別隆俊
沖縄県 喜屋武真栄

補欠当選者

月日 選挙区 当選者 所属党派 欠員 所属党派 欠員事由
1992 2.9 奈良県 吉田之久 連合の会 新坂一雄 連合の会 1991.12.28死去
7.26 埼玉県 佐藤泰三 自民党 土屋義彦 自民党 辞職[注釈 1]
3.8 宮城県 萩野浩基 連合の会 栗村和夫 社会党 1992.1.25死去
4.12 茨城県 狩野安 自民党 狩野明男 自民党 1992.2.26死去
1993 7.18 福島県 太田豊秋 自民党 石原健太郎 自民党 辞職[注釈 2]
岐阜県 岩崎昭弥 社会党 高井和伸 連合の会 辞職[注釈 2]
12.5 広島県 溝手顕正 自民党 藤田雄山 自民党 辞職[注釈 3]

比例区当選者

 自民党   社会党   公明党   共産党   民社党   第二院クラブ   税金党   スポーツ平和党 

1-10 松前達郎 清水嘉与子 久保田真苗 八代英太 国弘正雄 高桑栄松 岡野裕 日下部禧代子 市川正一 安恒良一
11-20 山岡賢次 大森昭 井上章平 中西珠子 佐藤三吾 足立良平 石川弘 安永英雄 須藤良太郎 堂本暁子
21-30 和田教美 橋本敦 谷本巍 成瀬守重 穐山篤 大浜方栄 清水澄子 尾辻秀久 刈田貞子 北村哲男
31-40 菅野寿 木暮山人 寺崎昭久 吉川春子 肥田美代子 石井道子 コロムビア・トップ 庄司中 中川嘉美 田村秀昭
41-50 横溝克己 村田誠醇 伊江朝雄 堀利和 翫正敏 柳川覚治 常松克安 アントニオ猪木 林紀子 三石久江

繰上当選

当選 所属党派 欠員 欠員事由
星野朋市 税金党 横溝克己 横溝克己の死去に伴う(1990年3月14日)[3]
扇千景 自民党 山岡賢次 山岡賢次の衆院選立候補に伴う(1993年7月16日)[3]
増岡康治 自民党 石川弘 石川弘の石川知事選立候補に伴う(1994年3月23日)[3]

初当選

計71名
※:衆議院議員経験者
自由民主党
16名

 

 

 

日本社会党
29名

 

公明党
4名
日本共産党
2名
民社党
2名
連合の会
10名
税金党
1名
スポーツ平和党
1名
無所属
6名

返り咲き・復帰

計1名
連合の会
1名

引退・不出馬

計33名
自由民主党
16名

 

 

 

日本社会党
5名
公明党
6名
日本共産党
2名
民社党
4名

落選

計39名
自由民主党
30名

 

日本共産党
3名
民社党
1名
サラリーマン新党
1名
諸派
1名
無所属
3名

選挙後

投票日の翌日、宇野総理は敗北の責任をとり退陣を表明。宇野宗佑内閣は成立からわずか68日で総辞職した。会見での「明鏡止水の心境であります」との言葉が有名になった。

その後の首班指名選挙で参院は日本社会党の土井たか子を指名、衆院では自民党の海部俊樹を指名し、両院協議会で一致しなかったため、衆議院の優越で海部が首相に選出された。

1989年(平成元年)12月11日に消費税廃止法案が参議院で可決された。しかし、衆議院で議決することができず廃案となった。

同月には国民からの批判に応えるために「消費税導入の趣旨」を踏まえてゴールドプラン(高齢者保健福祉推進十カ年計画)が策定され、1990年代における介護サービス供給組織の飛躍的な拡充に繋がった。

国会

第115臨時国会
会期:1989年(平成元年)8月7日 - 9月27日
  • 参議院議長選挙(投票総数:242票 過半数:122票)[4]
土屋義彦(自民党) :228
白票        :014票
  • 参議院副議長選挙(投票総数:244票 過半数:123票)
小野明(社会党)  :243票
小山一平(社会党) :001票
  • 首班指名選挙[5]
第1回投票(投票者数:249票 過半数:125票)
土井たか子(社会党):112票
海部俊樹(自民党) :109票
不破哲三(共産党) :014票
永末英一(民社党) :010票
白票        :004票
決選投票(投票者数:249票 過半数:125票)
土井たか子(社会党):127
海部俊樹(自民党) :109票
白票        :013票

選挙関連特別番組

脚注

注釈

  1. ^ 埼玉県知事選挙立候補のため。
  2. ^ a b 衆議院議員選挙立候補のため。
  3. ^ 広島県知事選挙立候補のため。
  4. ^ 当初は日本社会党公認だったが、選挙遊説中の不祥事により公認取り消し(当選後に復党)。
  5. ^ 太陽の会公認。

出典

参考文献

  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 佐藤令 (2005年12月). “戦後の補欠選挙” (PDF). 国立国会図書館. 2016年5月26日閲覧。
  • 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

外部リンク