第15回衆議院議員総選挙

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 日本の旗 第15回衆議院議員総選挙 国会議事堂
内閣 清浦内閣
解散日 1924年1月31日
解散名 懲罰解散
投票日 1924年5月10日
改選数 464人
選挙制度 小選挙区制
議席内訳 Japanese General election, 1924 ja.svg
選挙後の党派別勢力図
 < 19201928 > 
衆議院議員総選挙
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第15回衆議院議員総選挙(だい15かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1924年大正13年)5月10日に投票された衆議院選挙

概説[編集]

虎ノ門事件の責任を取り山本権兵衛内閣が総辞職し、後継首相として枢密院議長清浦奎吾大命降下があった。清浦内閣は、1924年1月7日に成立するが、外務・陸海軍大臣を除く、全閣僚が貴族院議員であり、かつそのうちの半数がかつて清浦が代表であった会派・「研究会」所属という顔ぶれであった。このため、清浦内閣は、「貴族院内閣」または、「特権内閣」の蔑称を受け政党、言論界、そして国民世論から遊離しているとして、清浦内閣打倒による憲政擁護運動(第二次憲政擁護運動、第二次護憲運動)の高揚を見ることとなる。

政党では、立憲政友会憲政会革新倶楽部の三党が提携し、「護憲三派」を結成する。三浦梧楼の斡旋により、1月18日三浦邸にて、加藤高明憲政会総裁、高橋是清政友会総裁、犬養毅革新倶楽部盟主は三党首会談を開催、政党内閣の確立、貴族院、官僚等、清浦内閣の支持勢力たる特権勢力の専横防止、三党の一致結束および清浦内閣退陣を申し合わせた。だが、立憲政友会の実力者床次竹二郎らが政権獲得を優先して脱党し、1月29日政友本党を結成して清浦内閣与党となった。一方、貴族院では清浦の威を借りる最大会派・研究会の強権的な議会運営に他の会派からの反研究会の動きが高まった。彼らは直接的には憲政擁護運動とは関わらなかったが、護憲三派に好意的な態度を見せた。

1月31日清浦内閣は、議会外における護憲三派の行動などを理由に衆議院を解散する。本来清浦内閣は5月10日の衆議院の任期満了までの選挙管理内閣として位置付けられていたにも関わらず、清浦が政権続投への意欲を見せ始めた事の表れであった。この解散は、「懲罰解散」と呼ばれ、国民各層の憤激を買った。なお、この総選挙は大正13年2月8日公布の詔書によるが、関東大震災の被災の影響で選挙人名簿作成に時間を要したため投票日がずれ込み、本来の任期満了予定日であった5月10日までの100日間を要したため、事実上の任期満了選挙となった。

選挙結果は、護憲三派が281名を当選させ絶対多数を獲得。清浦内閣与党の立場にあった政友本党は選挙前の149議席から33減らして116議席に留まった。清浦内閣は退陣し、組閣の大命は護憲三派の中の最大派閥であった憲政会の加藤高明に下った。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

解散日[編集]

  • 1924年(大正13年)1月31日

解散名[編集]

  • 懲罰解散

投票日[編集]

  • 1924年(大正13年)5月10日

改選数[編集]

  • 464

選挙制度[編集]

  • 小選挙区制(一部複数区制)
  • 制限投票
    • 直接国税3円以上納税の満25歳以上の男性
    • 有権者 3,288,405

選挙結果[編集]

投票率[編集]

  • 91.18%(前回比+4.46%)

党派別獲得議席[編集]

この選挙で当選[編集]

 憲政会   立憲政友会   革新倶楽部   政友本党   無所属・その他 

※空欄の選挙区は複数定数選挙区の2位以下の当選を示す。

北海道 1区 一柳仲次郎 2区 山本厚三 3区 佐々木平次郎 4区 坂東幸太郎 5区 栗林五朔
6区 岡田伊太郎 7区 神部為蔵 松実喜代太 8区 東武 浅川浩
9区 小池仁郎 奥野小四郎 10区 手代木隆吉 11区 黒住成章
12区 丸山浪弥 沢田利吉
青森県 1区 工藤鉄男 2区 工藤十三雄 3区 兼田秀雄 4区 原田藤次郎 5区 小泉辰之助
6区 野村治三郎 7区 浦山助太郎
岩手県 1区 高橋是清 2区 藤川清助 3区 柏田忠一 4区 熊谷巌 5区 広瀬為久
6区 志賀和多利 7区 柵瀬軍之佐
宮城県 1区 伊沢平左衛門 2区 菅原伝 3区 藤沢幾之輔 4区 内ヶ崎作三郎 5区 菅原英伍
6区 星廉平 7区 斎藤仁太郎
秋田県 1区 田中隆三 2区 村山喜一郎 3区 信太儀右衛門 4区 町田忠治 5区 井出繁三郎
6区 榊田清兵衛 7区 塩田団平 池田亀治
山形県 1区 佐々木春作 2区 宮島幹之助 3区 高橋熊次郎 西沢定吉 4区 西方利馬
5区 斎藤金吾 斎藤真三郎 熊谷直太 6区 細梅三郎
福島県 1区 大島要三 2区 町野武馬 3区 堀切善兵衛 紺野九右衛門 4区 粟山博
5区 菅村太事 6区 金沢安之助 7区 中野寅吉 8区 八田宗吉 9区 比佐昌平
10区 佐藤富十郎
茨城県 1区 菊池謙二郎 2区 河野正義 3区 宮本逸三 4区 大津淳一郎 石井三郎
5区 内田信也 6区 原脩次郎 7区 磯部保次 8区 飯村五郎 9区 来栖七郎
10区 小久保喜七
栃木県 1区 斎藤太兵衛 2区 斎藤藤四郎 3区 神田正雄 4区 榊原経武 小島七郎
5区 高橋元四郎 6区 阿由葉勝作 7区 横田千之助 高田耘平
群馬県 1区 清水留三郎 2区 小林弥七 3区 武藤金吉 飯塚春太郎
4区 木桧三四郎 木暮正一 5区 生方大吉 青木精一 6区 井本常作
埼玉県 1区 秦豊助 小島善作 2区 粕谷義三 神谷弥平
3区 松本真平 山口政二 4区 斎藤珪次 丸山五郎 5区 石井謹吾
6区 加藤政之助
千葉県 1区 志村清右衛門 2区 吉植庄一郎 3区 本多貞次郎 4区 今井健彦 5区 浜口吉兵衛
6区 土屋清三郎 関和知 7区 森矗昶 8区 木村政次郎 鈴木隆
9区 野田俊作
神奈川県 1区 若尾幾太郎 大浜忠三郎 平沼亮三 2区 小泉又次郎 3区 小野重行
4区 川口義久 5区 山宮藤吉 上原好雄 6区 山口左一 7区 平川松太郎
山梨県 1区 若尾璋八 2区 田辺七六 3区 竹内友治郎 4区 望月小太郎 5区 藤田胸太郎
東京府 1区 本田義成 2区 林田亀太郎 3区 横山勝太郎 4区 関直彦 5区 高木益太郎
6区 太田信治郎 磯部尚 宮崎三之助 7区 頼母木桂吉 安藤正純
8区 作間耕逸 矢野鉉吉 古島一雄 9区 中原徳太郎 10区 鳩山一郎
11区 三木武吉 12区 八並武治 13区 石川安次郎 高木正年 土屋興
14区 浅賀長兵衛 前田米蔵 15区 中島守利 16区 瀬沼伊兵衛 小島証作
新潟県 1区 松井郡治 2区 山田又司 3区 増田義一 4区 山田助作
5区 高橋光威 石塚三郎 6区 加藤知正 建部遯吾
7区 吉原義雄 堤清六 8区 中村貞吉 9区 石黒大次郎 10区 関矢孫一
11区 高鳥順作 12区 大竹謙治 富永孝太郎 13区 山本悌二郎
富山県 1区 高見之通 2区 荒井建三 3区 石坂豊一 4区 寺島権蔵
5区 上埜安太郎 野村嘉六 6区 石原正太郎
石川県 1区 永井柳太郎 2区 堀喜幸 3区 米原於菟男 4区 青山憲三 室木弥次郎
5区 佐藤実
福井県 1区 山本条太郎 2区 猪野毛利栄 谷口宇右衛門 3区 熊谷五右衛門 4区 土生彰
5区 河崎清
長野県 1区 笠原忠造 2区 畔田明 3区 松本忠雄 4区 蟻川五郎作 5区 山本慎平
6区 深井功 7区 降旗元太郎 二木洵 8区 植原悦二郎 9区 岡部次郎
10区 小川平吉 11区 戸田由美 12区 樋口秀雄
岐阜県 1区 河崎助太郎 2区 奥村千蔵 3区 武藤嘉門 4区 青木知四郎 高木音蔵
5区 井上孝哉 6区 山田道兄 7区 佐々木文一 8区 古屋慶隆 9区 牧野良三
静岡県 1区 松本君平 2区 中村四郎兵衛 3区 宮崎友太郎 4区 平野光雄 5区 岩崎勲
6区 鈴木富士弥 7区 松浦五兵衛 三橋四郎次 8区 永田善三郎
9区 倉元要一 山本勝次 10区 小泉策太郎 黒田重兵衛
愛知県 1区 小山松寿 田中善立 加藤鐐五郎 2区 大口喜六 3区 近藤重三郎
4区 松山兼三郎 鈴置倉次郎 5区 丹下茂十郎 6区 加藤鯛一 7区 服部英明
8区 三輪市太郎 9区 清水市太郎 10区 武富済 11区 岡本実太郎 浦野謙朗
12区 加藤六蔵 13区 杉浦武雄
三重県 1区 堀田義次郎 2区 井口延次郎 3区 浜田国松 4区 小屋光雄
5区 伊坂秀五郎 横山一格 6区 加藤久米四郎 7区 安保庸三 8区 尾崎行雄
9区 竹原樸一 10区 川崎克
滋賀県 1区 兼松寅太郎 2区 平井光三郎 3区 井上敬之助 4区 高井商二 5区 堤康次郎
6区 藤沢万九郎
京都府 1区 鷲野米太郎 森田茂 2区 片岡直温 田崎信蔵 3区 川崎安之助
4区 長田桃蔵 5区 木戸豊吉 6区 村上国吉 7区 吉村伊助
大阪府 1区 前野芳造 板野友造 筒井民次郎 2区 田中譲 武内作平
3区 吉津度 広瀬徳蔵 清瀬一郎
4区 武藤山治 沼田嘉一郎 山本芳治 5区 山口義一
6区 森田政義 吉川吉郎兵衛 7区 佐竹庄七 植場平 8区 岩崎幸治郎
9区 田中万逸 10区 中林友信 11区 井阪豊光
兵庫県 1区 砂田重政 森田金蔵 折原巳一郎 2区 田中武雄 3区 中馬興丸
4区 前田房之助 5区 下岡忠治 6区 井上雅二 7区 広岡宇一郎 8区 多木久米次郎
9区 藤井忠兵衛 10区 井上虎治 11区 土井権大 原惣兵衛 12区 若宮貞夫
13区 斎藤隆夫 14区 千葉宮次郎 小寺謙吉
奈良県 1区 関俊吉 2区 福井甚三 3区 馬場義興 4区 八木逸郎 5区 大園栄三郎
和歌山県 1区 中村啓次郎 2区 岡崎邦輔 3区 隅田豊吉 松山常次郎
4区 中村巍 田淵豊吉
鳥取県 1区 由谷義治 2区 谷口源十郎 3区 山枡儀重 4区 三好栄次郎
島根県 1区 佐藤球三郎 2区 桜内幸雄 3区 木村小左衛門 原夫次郎 4区 平田民之助
5区 俵孫一 6区 古川清
岡山県 1区 岡田忠彦 2区 星島二郎 3区 小幡藻三衛 清水長郷 4区 犬養毅
5区 小川郷太郎 高草美代蔵 6区 西村丹治郎 7区 湛増庸一 8区 土居通憲
広島県 1区 早速整爾 2区 渡辺伍 3区 島居哲 4区 井上利八 5区 横山金太郎
6区 河野暁 7区 荒川五郎 吉田真策 8区 山道襄一 9区 望月圭介
10区 金田平兵衛 11区 湯浅凡平 12区 栗延敬太郎 13区 梅田寛一
山口県 1区 秋田寅之介 2区 古林新治 3区 児玉右二 4区 渡辺祐策 5区 藤田包助
6区 大岡育造 7区 長岡外史 8区 吉水陽 9区 永田新之允
徳島県 1区 海原清平 2区 原田佐之治 3区 谷原公 4区 生田和平 5区 高島兵吉
6区 秋田清
香川県 1区 田中定吉 2区 三善清之 3区 戸沢民十郎 4区 小西和
5区 三土忠造 山下谷次 6区 松田三徳
愛媛県 1区 杉宜陳 2区 成田栄信 岡田温 3区 河上哲太 村上紋四郎
4区 小野寅吉 5区 高山長幸 6区 佐々木長治 7区 太宰孫九
高知県 1区 中谷貞頼 2区 浜口雄幸 大石大 3区 傍士定治 4区 下元鹿之助
5区 小野義一
福岡県 1区 中野正剛 2区 古林喜代太 3区 内野辰次郎 4区 坂井大輔 5区 吉田磯吉
6区 河波荒次郎 7区 野田卯太郎 8区 山口恒太郎 9区 中村清造
10区 赤間嘉之吉 大里広次郎 青柳郁次郎 11区 山内範造 12区 有馬頼寧
13区 山崎達之輔 14区 大内暢三 15区 坂梨哲 16区 宮崎松次郎 17区 神崎勲
佐賀県 1区 福田五郎 2区 中野実 3区 加藤十四郎 4区 田口文次 西英太郎
5区 川原茂輔
長崎県 1区 西岡竹次郎 2区 富田愿之助 3区 則元由庸 今里準太郎
4区 志波安一郎 橋本喜造 5区 森肇 6区 牧山耕蔵 7区 向井倭雄
熊本県 1区 佐藤潤象 2区 高木第四郎 3区 大麻唯男 4区 小橋一太 安達謙蔵
5区 藤井敬慎 中山貞雄 6区 原田十衛 島木信二 7区 池田泰親
大分県 1区 箕浦勝人 2区 金光庸夫 3区 木下謙次郎 4区 吉良元夫 5区 中野猪之助
6区 元田肇 7区 松田源治 重松重治
宮崎県 1区 長峰与一 吉松忠敬 2区 陣軍吉 永井作次 3区 佐藤重遠
鹿児島県 1区 床次竹二郎 2区 岩切重雄 3区 中村嘉寿 前田兼宝 4区 蔵園三四郎
5区 寺田市正 東幸治 6区 津崎尚武 7区 東郷実 浜田精蔵
8区 祷苗代
沖縄県 1区 岸本賀昌 2区 手塚正次 宜保成晴 3区 神村吉郎 4区 麓純義

補欠当選[編集]

エピソード[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]