熊本県民テレビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。麻布十八番 (会話 | 投稿記録) による 2021年1月31日 (日) 12:21個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎新社屋について)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

株式会社熊本県民テレビ
Kumamoto Kenmin Televisions Co., Ltd.
熊本県民テレビ本社(2016年12月)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 KKT
本社所在地 日本の旗 日本
862-8504
熊本県熊本市中央区大江2丁目1番10号
設立 1981年昭和56年)11月26日
業種 情報・通信業
法人番号 9330001001427 ウィキデータを編集
事業内容 テレビ放送
代表者 代表取締役社長 塩野弥千夫
資本金 20億円
売上高 61億2700万円(2020年03月31日時点)[1]
営業利益 4億7300万円(2020年03月31日時点)[1]
経常利益 5億8400万円(2020年03月31日時点)[1]
純利益 4億2600万円(2020年03月31日時点)[1]
純資産 86億5200万円(2020年03月31日時点)[1]
総資産 104億8100万円(2020年03月31日時点)[1]
従業員数 87人
決算期 3月31日
主要株主 日本テレビホールディングス 20.025%
読売新聞グループ本社 19.9%
讀賣テレビ放送 16.65%
(2019年4月1日時点)[2]
主要子会社 株式会社KKTエンタープライズ
株式会社KKTイノベート[3]
外部リンク https://www.kkt.jp/
テンプレートを表示
熊本県民テレビ
英名 Kumamoto Kenmin Televisions Co., Ltd.
放送対象地域 熊本県
ニュース系列 NNN
番組供給系列 NNS
略称 KKT
愛称 kkt!
呼出符号 JOQI-DTV
呼出名称 くまもとけんみんデジタルテレビジョン
開局日 1982年4月1日
本社 862-8504
熊本県熊本市中央区大江2丁目1番10号
演奏所 本社と同じ
リモコンキーID 4
デジタル親局 熊本(金峰山) 47ch
アナログ親局 熊本(金峰山) ※22ch
ガイドチャンネル ※22ch
主なデジタル中継局 ほか
主なアナログ中継局

ほか
公式サイト https://www.kkt.jp/
特記事項:
アナログ放送は、2011年7月24日停波時点の情報
テンプレートを表示

株式会社熊本県民テレビ(くまもとけんみんテレビ)は、熊本県全域を放送対象地域とし、テレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者略称KKT[4]通称は熊本をひらがな表記にしたくまもと県民テレビ[5][6]

コールサインJOQI-DTV日本テレビ系列に属しており、九州地方の同系列のフルネット局としては1969年に開局した福岡放送に続く、2局目である。

概要

1982年4月1日に開局した、熊本県内では熊本放送(RKKテレビ)、テレビ熊本 (TKU) に次ぐ3番目の民間放送局。また、日本テレビ系列局としては昭和年代最後の開局となった。

開局時にテレビ熊本からNNN加盟を引き継ぎ[7]、番組も熊本放送とテレビ熊本からそれぞれほぼ同数移行された。開局当初からフルネット局であったが、当時熊本朝日放送 (KAB) が未開局であったため、ローカル時間帯に一部テレビ朝日系列の番組も入る編成だった。

マスコットキャラクターとして、両目がk、口がtの形をしたテレビたんを採用している。現在のキャッチコピーは「心にとどけ KKT」。自社番組として夕方ワイド番組の『てれビタ』が知られる。

送信所・中継局の大半は、後発局の熊本朝日放送と共同で使用している。

本社・支社

本社・演奏所
支社

新社屋について

くまもと県民テレビ 旧社屋(2009年12月)

1982年4月1日の開局以来、本社は熊本市中央区世安町7番地にあったが社屋が築35年と老朽化が激しかったため、2017年夏の開局35周年に合わせ、2017年7月24日に本社を同区大江二丁目に移転した[8]

新社屋は、鉄筋コンクリート地上3階建て(塔屋部分1階)で、延べ床面積が5795m2。別館が385m2。総工費は約60億円で、設計は三菱地所設計、施工は大成建設[9]

本社移転に先駆け、2017年1月よりCIを導入し、ロゴを「kkt!」に変更した。なお、ホームページにて着工前に完成予定図が公開されていた当時は新ロゴ作成がまだ予定されていなかった事もあり、完成予定図の外観には旧ロゴが掲げられていた[10]

旧社屋はその後売却・解体され、現在はカーディーラー「レクサス熊本南」になっている。

沿革

旧ロゴ(1982年~2016年)

1978年12月15日に熊本県への民放第3局のチャンネル割り当てが決定し、1979年3月までに40社の免許申請があった。1979年2月より一本化調整を開始、当初の基本方針として「地元資本中心」「クロスネット局として開局すること」が掲げられたが、その後の進展は見られなかった。1981年3月24日、日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日の3社の会談により、熊本県の第3局が日本テレビ系列局(KKT熊本県民テレビ)、鹿児島県の第3局がテレビ朝日系列局(KKB鹿児島放送、1982年10月開局)とすることと、熊本県の第4局(テレビ朝日系列局)の早期開局に含みを持たせることが決定された[11]

  • 1978年12月15日 - 熊本県へ民放第3局のチャンネル割り当てが決定される。
  • 1981年
    • 3月24日 - 日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日の3社により熊本の民放第3局を日本テレビ系列局とすることが決定される。
    • 11月26日 - 「株式会社 熊本県民テレビ」設立。
  • 1982年
    • 3月27日 - 正午にサービス放送開始[12]。期間中は6時から24時までの放送。同時に、熊本県内で最初に音声多重放送も開始する。この時、公式社歌「きょう熱くライブ」(作詞・望田市郎、作曲・坂田晃一、歌・三井誠)と最先端のCGを取り入れたCVC(コーポレーティッドビデオクリップ)を初公開。
    • 3月29日 - 『ズームイン!!朝![13]および『11PM』の放送開始。前者は事実上の初ネット(開局当日には熊本からの中継もあった)、後者は前年末にテレビ熊本でネットが打ち切られて以来3か月ぶりのネット再開であった。
    • 4月1日 - 熊本県3番目(全国で98番目)の民間テレビ局として開局(コールサイン:JOQI-TV)。同時開局した中継局は、高森(後の南阿蘇局)・人吉・河浦・牛深・水俣の5局。本来は阿蘇・阿蘇北・小国・矢部中継局も同時開局の予定だったが、1か月延期された。当時の本社は、熊本市手取本町8-1の仮事務所(現在は鶴屋百貨店東館が立地)[14]。但し、番組送出・制作の為のスタジオや設備は外装などを工事中の本社屋に設置して開局に間に合わせた。(当時の県内ローカル「KKTニュース」で公開。)
    • 7月頃 - 熊本市世安町の社屋が完成。
  • 1997年3月31日 - 熊本初の夕方ワイド情報番組『本橋馨の情報わいど テレビタミン』放送開始。
  • 2000年10月 - NNN24のサイマル放送による終夜放送を開始(日曜深夜~月曜早朝を除く)。
  • 2005年1月 - 『テレビタミン』でヤラセが発覚。3月に総務省から厳重注意を受ける。
  • 2006年
  • 2009年10月 - 終夜放送を全曜日に拡大。
  • 2011年7月24日 - 地上アナログ放送終了、デジタル放送に完全移行。
  • 2012年4月1日 - 開局30周年を迎えた。
  • 2016年11月14日 - 熊本市中央区大江二丁目の新社屋が竣工[15]
  • 2017年
    • 1月1日 - CI導入により、ロゴを「kkt!」に変更。同時にコーポレートカラー(水色と黄色)を制定。更に和文ロゴも一新した[16][17]
    • 7月24日 - 本社を熊本市中央区大江に移転。CVC自体4K対応となった。(当時の県内ニュースで公開。)
    • 8月14日 - 新聞のラテ欄の表記が現ロゴに変更される。
  • 2018年4月16日 - 臨時取締役会に於いて、前社長の梅原幹が社内でのセクハラ行為を含む複数のハラスメント行為を理由として、梅原を社長職から事実上解任して平取締役に降格させる人事が決定した。なお、ハラスメントの詳細についてはプライバシーを理由として公表しておらず、公式サイト上でも前社長退任に関する発表は行われていない[18]。報道では「解任」以外にも「退任[19]」や「解職[20]」等の表現を用いている場合がある。後任の社長は会長の片岡朋章が代行する。
  • 2020年4月1日- 不適切な会計処理に加担させられるなどして精神疾患を発症したとして、元経理部長の男性がKKTや当時の社長らに損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。KKTは「原告の訴えには理由が無く、全面的に争う。当社の主張は裁判の中で明らかにしていく」とコメントした。

ケーブルテレビ再送信局

熊本県民テレビの区域外再放送を実施したことがあるケーブルテレビは以下の通り。
太字は、2011年7月24日正午以降も区域外再放送が実施されている局

資本構成

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[21][22][23]

2015年3月31日

資本金 発行済株式総数 株主数
20億円 40,000株 30
株主 株式数 比率
日本テレビホールディングス 7,980株 19.95%
読売新聞グループ本社 7,960株 19.90%
讀賣テレビ放送 6,660株 16.65%
熊本日日新聞社 3,370株 08.42%
肥後銀行 1,550株 03.87%
西日本新聞社 1,280株 03.20%
テレビ西日本 1,260株 03.15%

過去の資本構成

主な番組

自社制作番組

  • KKTニュース(土曜 17:20 - 17:30、日曜 17:25 - 17:30)
  • てれビタ(月曜 - 金曜 16:50 - 19:00、news every.内包)
    • news every.くまもと(『てれビタ』休止時の夕方ニュース)
  • Life+(月曜 - 金曜 11:25 - 11:30)
  • 知って得する女性の健康(水曜 21:54 - 22:00)
  • カジサックのじゃないと!(金曜 24:30 - 24:59)
  • KKTストレイトニュース(土曜 11:25 - 11:35、日曜 11:30 - 11:40)
  • サタココ(土曜 9:25 - 10:25、再放送:土曜 25:25 - 26:25)
  • 現場発!(不定期放送)
  • KKT医療ナビ! Dr.テレビたん(毎月1回放送・土曜 15:30 - 16:00)
  • KKT杯バンテリンレディスオープン(毎年4月[28]・最終日分は日本テレビ系列全国ネット)
終了した番組

日本テレビ系列番組

他系列番組

テレビ東京系列

過去に放送した番組

テレビ東京系列

その他

熊本朝日放送開局まで

KKT開局初期の日本テレビの番組

⚫︎ここでは主に特筆するべき番組のみ記載。

横浜アリーナでの日本公演を放送。

開局時の他局からの移行番組

熊本放送から

テレビ熊本から

アナウンサー

●は元アナウンス部長。

現在

異動

男性

  • 1999年 三宅宣行(2020年4月より総務局総務部専門部長)

女性

  • 1988年 久保里美(編成局編成業務部部次長職、2004年〜2007.6は編成企画室(広報担当)→制作部(ディレクター)→2012年3月まで報道局アナウンス部副部長職→2012年4月~2013年2月報道局アナウンス部部次長職→2013年3月~2015年2月15日事業局事業部部次長職参事補→2015年2月16日編成局編成業務部部次長職参事補)
  • 1993年 佐藤史依(報道デスク)

過去

男性

女性

1988年3月31日に退社する予定だったが、その3日前に実家の火災に巻き込まれ急死。なお、死去のニュースは『ズームイン!!朝![29]のエンディングに報じられた。

歴代マスコットキャラクター

※テレビタミンの「めくってはい&ろー」のカードの図柄のひとつして使用されているため、2012年5月現在もその存在を確認できる。このコーナーでは、テレビたんのカードもあるため、新旧のキャラクターが共演している状態となっている。

関連施設

  • KKT総合住宅展示場NEO(荒尾市本井手)
  • KKT総合住宅展示場エコラス(熊本市南区島町)
  • KKT合志総合住宅展示場アンビーハウジングパーク(合志市竹迫)

脚注・出典

  1. ^ a b c d e f 株式会社熊本県民テレビ 第39期決算公告
  2. ^ 基幹放送事業者の議決権保有状況等 地上系放送事業者 - 総務省電波利用ホームページ
  3. ^ 2013年10月1日、西日本映像株式会社 熊本支社を吸収分割し、現社名となった。
  4. ^ ロゴ表記は2017年1月よりkkt!となっている。
  5. ^ 公式ウェブサイトを始め、西日本新聞西日本スポーツなどのテレビ欄にみられる。なお、日テレNEWS24のウェブサイトやYahoo!ニュースYahoo! JAPAN)においては、正式名称の「熊本県民テレビ」と表記している。
  6. ^ Yahoo!ニュース KKT熊本県民テレビの記事一覧
  7. ^ NNSにおいては新規ネットとなる。
  8. ^ 本社新社屋のご案内|KKTくまもと県民テレビ(2017年6月19日閲覧)
  9. ^ 総工費約60億円で新社屋の建設に着手・・・熊本県民テレビ くまもと経済
  10. ^ 中京テレビでも、完成予定図作成段階ではまだ「CHUKYO TV」のロゴが作成される予定がなかった事もあり完成予定図の外観には旧「中京テレビ」のロゴが掲げられていた。
  11. ^ 30年史編纂委員会『テレビ熊本30年史』テレビ熊本、2001年 pp.88-89
  12. ^ 『熊本日日新聞』1982年3月27日朝刊3面(広告)。
  13. ^ 4月1日の開局時のクレジットは、「熊本・熊本県民テレビ」ではなく、「熊本・県民テレビ」と表示された。
  14. ^ 「KKT きょうから本放送」『熊本日日新聞』1982年4月1日朝刊20面。
  15. ^ 「大江2丁目の新本社ビルは11月14日に完成・・」・・熊本県民テレビ くまもと経済
  16. ^ すでに公式サイトのトップページは新ロゴ変更されている。
  17. ^ 放送では順次置き換えが進められ、2020年5月末現在、旧ロゴが見られるのはKKT総合住宅展示場エコラスのCM放映時などとなっている。
  18. ^ “日テレ系熊本県民テレビ 梅原幹社長の退任を正式発表 ハラスメント行為が倫理規定違反 本人反省”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2018年4月16日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/04/16/kiji/20180416s00041000223000c.html 2018年4月16日閲覧。 
  19. ^ 日テレ系熊本県民テレビの梅原社長、セクハラで退任 - 日刊スポーツ、2018年4月20日閲覧。
  20. ^ 熊本県民テレビの社長解職 「ハラスメントあった」 - 朝日新聞、2018年4月20日閲覧。
  21. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、445頁。 
  22. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、441頁。 
  23. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、473頁。 
  24. ^ 熊本県民テレビ 取締役会長
  25. ^ a b 熊本県民テレビ 代表取締役社長
  26. ^ a b 熊本県民テレビ 非常勤取締役
  27. ^ 熊本県民テレビ 非常勤取締役相談役
  28. ^ 2016年は直前に発生した熊本地震の影響で、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、それぞれ大会が中止された。
  29. ^ KKT初代中継キャスターとして出演していた。
  30. ^ 山口朝日放送のオフィシャルサイト”. yab|山口朝日放送. 2020年7月18日閲覧。

外部リンク