CS★日テレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本テレビ放送網 > CS★日テレ
CS★日テレ
基本情報
運営(番組供給)事業者 日本テレビ放送網株式会社
放送(配信)開始 1996年8月28日
放送(配信)終了 2000年9月30日
ジャンル 総合エンターテイメント
放送内容 地上波のサイマル放送(一部時間帯除く)
スカパー!プレミアムサービス(標準画質)
放送事業者 日本テレビ放送網株式会社
チャンネル番号 Ch.210
放送開始 1996年10月1日
放送終了 2000年9月30日
テンプレートを表示

CS★日テレ(シーエスにってれ)は、CSデジタル放送パーフェクTV!が開局した1996年8月から2000年9月まで放送されていたチャンネル。チャンネル番号は210。

概要[編集]

放送地域[編集]

主に福井県佐賀県大分県宮崎県沖縄県・地上波放送の受信が困難な難視聴地域など 日本テレビの系列局やフルネット局が無い地域向けに日本テレビの同時放送(一部、よみうりテレビ制作番組を含む)がされ、平日は7:00からの「ズームイン!!朝!」、土・日曜日は11:30からの「NNNニュースダッシュ」から始まり、全曜日が23時頃の「NNNきょうの出来事」までの放送だった。土・日曜日は13時頃から17時頃まで放送休止していた。放送形態としてはNHK衛星第2テレビジョン(2011年3月閉局)・ディレクTVの東京情報チャンネル(東京メトロポリタンテレビジョン、1998年~2000年9月)、YOKOHAMAベイサイドTV(テレビ神奈川、1995年2月~2000年9月)・初期のBS JAPAN、衛星によるセーフティネットでの地上デジタル放送再送信(地デジ難視対策衛星放送)、ネット配信のNHKプラス[注釈 1]日テレ系リアルタイム配信[注釈 2]AbemaNews[注釈 3]・東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)のエムキャスのような難視聴解消を目的としたもの、2018年9月まで地上波・BSの2波(かつてはCSでも行っていた)で完全サイマル放送を行っていた放送大学に近い。

番組[編集]

音楽番組映画番組など関連権利や肖像権の処理が難しい番組は放送されず、代替番組(地上波番組の時差放送や独自番組)に切り替わった。また、地上波がCM中の間は、日本テレビ本社(後の麹町分室)屋上のお天気カメラの映像や気象衛星の雲の様子を放送した。ただし、CM前の提供クレジットはそのまま放送された(ネットワークセールスのみ表示。各局ローカルセールスでは表示なし)。ニュースやワイドショーでも一部のコーナーはお断り画面(チャンネルロゴの識別ロゴとの連動切換で、映画のフィルムになんだろうのマスコットを表示し、「権利の関係上、映像はお届けできません」と表示された)時には蓋被せ→天気カメラ映像→蓋被せ→天気カメラ映像・・・とほとんど見られない場合も存在した。またはフィラー映像に差し替えられた。また、3時から5時頃までのいわゆる「再放送枠」はフィラー映像だった。年始には土・日曜日でも『新春スポーツスペシャル箱根駅伝』(箱根駅伝の中継番組)を放送するため、7:00から放送を開始していた。

プロ野球中継巨人のホームゲームのみ放送していた。(巨人のビジターゲームは放送されなかった)当時トップ&リレー中継を放送していたNNN24の放送と組み合わせて日本全国くまなく見ることができた。そのほかに放送されたスポーツ中継ゴルフマラソン1998年長野オリンピック2000年シドニーオリンピックなど(近代オリンピックについては、民放連に加盟している地上波と同一法人で運営を行っていたため、放送することができた。オリンピック中継を日本のCS放送でも同時放送を行ったのは現在、本チャンネルのみである)。

巨人の春季キャンプ地で巨人ファンが多いながらも、日本テレビの巨人戦中継がごく一部の試合しか見られない宮崎県や、ローカル編成枠となってしまうため「電波少年シリーズ」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」が同時ネットではない地域でも制作局と同時に見られるということで、地味ながら人気チャンネルであった。その一方で、地上波では全国的にカバーされていた『ZZZ』『スポーツうるぐす』『ズームイン!!サタデー』『ウェークアップ!』『THE・サンデー』『いつみても波乱万丈』『雷波少年』や、 『ジパングあさ6』『TVおじゃマンボウ』『遠くへ行きたい』など地域によってネットされない番組などは、全て午前や午後の放送休止時間帯に放送されていたため、このチャンネルを通じて全国的にカバーすることは出来なかった。

また、夏の恒例番組である「24時間テレビ」を、関連権利の処理の難しさから一回だけ放送しなかったことがあり、その年は「ニュース」、「スポーツうるぐす」のみの放送だった。

音声は常時ステレオ放送(一部番組はモノステレオ放送)だったため、「火曜サスペンス劇場」などの副音声(二重音声)放送は行われなかった。

2000年12月に、BSデジタル放送BS日テレが始まることや、日本テレビが中心となったCSデジタル放送プラット・ワンが設立されることなどから、2000年9月末に放送終了となった。

その後、110度CSデジタル放送の委託事業者として「シーエス日本」が設立され、「CS★日テレ」「NNN24(現・日テレNEWS24)」の放送を事実上継承した[注釈 4]

放送出来なかった番組[編集]

これらの番組が休止して特別番組(巨人ホームゲームのプロ野球中継を含む)を放送した場合は、差し替えを行わずサイマル放送する場合があった。特別番組が放送出来ない場合は同様に差し替えられていた。

CBC版と合わせて放送対象地域の被りなく全国にカバーしていたことへの配慮とみられる。フィラーで埋められていた。
双方とも海外テレビ番組の映像権利処理の権利関係。前者は「NNNドキュメント」と「ぶらり途中下車の旅」、後者は「所さんの目がテン!」と「皇室日記」に差し替えられていた。
そのうち前者の「NNNドキュメント」が1時間枠に拡大される場合は、後番組の「ぶらり途中下車の旅」が休止となった。
音楽・映像の著作権および肖像権処理の関係とみられる。「それいけ!アンパンマン」→「深夜の音楽会」と「からだ元気科」に差し替えられていた。
映画の著作権および放送権利の問題。ただし、「ルパン三世」のスペシャルアニメや「あぶない刑事フォーエヴァー」(ドラマスペシャル版のみ)など、大半の映画以外の番組に関しては、日テレが自主的に製作したテレビ番組のため、同時放送を行っていた。後に述べるオリジナル番組の「全日本プロレス ザ・王道」に差し替えられていた。「金曜特別ロードショー」として放送枠を拡大した場合は、余り時間をフィラーで埋めていた。
ただし、直前番組の天気予報の背景に映り込む映画の映像は、差し替え無く放送されたため、この映像だけで放送される映画だけは解っていた。
理由は不明。同番組の放送が放送時間外の深夜から放送時間内の日曜夕方に移動しても放送されなかった。「それいけ!アンパンマン」が「速報!歌の大辞テン」の前半枠にあたる部分から移動する形で差し替えられていた。なお、メイン出演者に当時ジャニーズ事務所に所属していたタレントが出演していたが、『マジカル頭脳パワー!!』や『どっちの料理ショー』、『ザ!鉄腕!DASH!!』などそれ以外の同事務所所属タレントがレギュラー出演していた番組は差し替えなく放送されている。
ほとんどの回は放送されたものの、海外芸能人を扱ったほとんどの回や、極一部の日本歌手を扱った回など、一部エピソードについては映像・音楽の権利関係で放送出来なかった。次回予告で放送出来ない回はなんだろうと「CS★日テレ」が大きく表示された画面に差し替えられた。放送出来ない回は「劇場中継」に差し替えられた。

オリジナル番組[編集]

全日本プロレス中継から過去の試合、現在の試合をミックスしてオリジナル編集にて放送した唯一のオリジナル番組。現在の日テレジータス「プロレスクラシック」の原型にもなった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 南関東埼玉県千葉県東京都神奈川県)向けの番組を配信。
  2. ^ 19時台-24時台(土曜日と日曜日は23時台まで)に放送される一部の番組のみ。
  3. ^ 一部のニュース番組を遅れネットで配信、かつてはCS放送の朝日ニュースターにて行われていた。
  4. ^ その後、2002年3月に「G+ SPORTS & NEWS(現・日テレジータス)」も開局。2013年2月に日テレNEWS24の衛星基幹放送事業者をSCサテライト放送に移管している。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]