innocent world
「innocent world」 | |||||||||||||||||||
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Mr.Children の シングル | |||||||||||||||||||
初出アルバム『Atomic Heart』 | |||||||||||||||||||
B面 |
my confidence song (8cmCD盤) 花はどこへ行った (プロモーションカセット盤) | ||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||
規格 |
8cmシングル プロモーションカセット | ||||||||||||||||||
ジャンル |
J-POP ロック | ||||||||||||||||||
時間 | |||||||||||||||||||
レーベル | トイズファクトリー | ||||||||||||||||||
プロデュース | 小林武史 | ||||||||||||||||||
ゴールドディスク | |||||||||||||||||||
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チャート最高順位 | |||||||||||||||||||
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Mr.Children シングル 年表 | |||||||||||||||||||
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EANコード | |||||||||||||||||||
EAN 4988061280257 | |||||||||||||||||||
ミュージックビデオ | |||||||||||||||||||
「innocent world」 - YouTube |
『innocent world』(イノセント・ワールド)は、日本のバンド・Mr.Childrenの5枚目のシングルである。1994年6月1日にトイズファクトリーより発売された。
概要
前作『CROSS ROAD』から約7か月ぶりのシングル。前作のロングヒットで知名度を大きく上げた状況での発売となった。
本作は1994年の第36回日本レコード大賞で大賞を受賞したが、メンバーはオーストラリアで「Tomorrow never knows」のミュージック・ビデオ撮影のために授賞式を欠席[注 2]するという異例の事態になった[注 3]。代わりに所属レコード会社トイズファクトリーの代表でアマチュア時代のMr.Childrenを発掘した稲葉貢一が授賞式に出席しトロフィーを受け取った。以降9年間、日本レコード大賞に関わることはなかったものの、2004年に26thシングル『Sign』で10年ぶりに再び大賞を受賞した時は、メンバー全員が授賞式に出席した。
チャート成績
シングル・アルバム通じて初のオリコン週間チャート1位を獲得[注 4]、その後2ヶ月足らずで100万枚を突破し1994年度のオリコン年間シングルチャート1位を獲得。本作のヒットによって過去の作品が再びチャートにランクインするなど大きな相乗効果も生まれた。最終的には193.6万枚を売り上げ、Mr.Childrenのシングルでは6thシングル『Tomorrow never knows』、10thシングル『名もなき詩』に次いで3番目に高い累計売上を記録している。
カラオケ年間チャートでは1994年、1995年の2年連続で1位を獲得している。
2018年5月10日に各ストリーミングサービスで配信され、2021年6月にはストリーム数が3000万回(シルバー認定)を突破した[2]。ストリーミングがシルバー認定されたのは「HANABI」に次いで2度目[注 5]。
収録曲
全作詞・作曲: 桜井和寿、全編曲: 小林武史&Mr.Children。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「innocent world」 | |
2. | 「my confidence song」 | |
3. | 「innocent world (Instrumental Version)」 | |
合計時間: |
全編曲: 小林武史&Mr.Children。 | ||||
# | タイトル | 作詞・作曲 | 日本語訳詞 | 時間 |
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1. | 「innocent world」 | 桜井和寿 | ||
2. | 「花はどこへ行った」(Where have all the flowers gone?) | P.SEEGER | 田原健一・小林武史 | |
3. | 「innocent world (Instrumental Version)」 | 桜井和寿 | ||
合計時間: |
楽曲解説
8cmCD盤
- innocent world
- 日本コカ・コーラ「アクエリアス ネオ/アクエリアス イオシス」のCMソング。
- 当初の仮タイトルは「innocent blue」であり、歌詞は3rdシングル「Replay」のようなラブソングに磨きあげる方向で、歌いだしも「少しだけ疲れたなぁ」であった[1]。「blue」を「world」に変えたのは小林の提案である。
- これまでのシングルとは異なり、恋愛感情よりも客観的な風刺を織り交ぜたメッセージ性の強い楽曲になっている。
- 曲のオフヴォーカルはすぐに完成したが、小林はこの曲がMr.Childrenのターニングポイントになると考え、桜井の作ってきた歌詞に「桜井の中の道化の部分も含め、桜井じゃなきゃ書けないものを」「桜井和寿が歌うからこそ意味があるような詞でないと駄目なんじゃないのか?」とダメ出しをしたため、歌詞がなかなか完成しなかった[1]。しかし、帰りの車の中で突然歌詞が思い浮かんだ桜井は、すぐに車を止めてメモを取るといったことを繰り返し、そのメモを元に自宅で歌詞を完成させたという。「これはコマーシャルのための曲なのに、こんなに個人的なことを歌ってもいいのかな」と思っていたが、メンバーも小林も絶賛したため、そのままその歌詞になった[1]。
- 曲のオフヴォーカルが完成したところで、突如 "政治的な問題" でタイアップがなくなってしまった[1]。しかし一同は、この新曲は自分たちの新たなキャリアを拓くものであると確信していたため、悲観的に考えることはなかったが[3]、経緯は不明だが約1か月後に突如タイアップが再成立したという[1]。
- 桜井は当時の雑誌インタビューで「innocent world(無垢な世界)がいいな、憧れるな、ではなく、時にはそういうものと別れてしまう場面もあるわけで・・・」という趣旨の発言をしている。
- イントロのメロディーは田原健一の提案によるものである[1]。
- 歌詞中の表記は英語ではなく「イノセントワールド」となっている。音楽番組では「innocent world」と紹介されるが、主に文献やカラオケでは「イノセントワールド」と表記される[注 7]。
- ライブで披露される時は、ほとんど毎回サビを観客に歌わせており、アンコール待ちで観客がこの曲を歌って待つ[注 8]というパターンもあった。ミリオンセラーとなったシングル曲では10thシングル『名もなき詩』、15thシングル『終わりなき旅』などと共にライブでは頻繁に演奏される[注 9]。
- ミュージック・ビデオが制作され、2018年3月21日発売のライブ・ビデオ『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』に収録されている。監督は信藤三雄。
- my confidence song
- Mr.Childrenでは数少ないギター弾き語りの楽曲[注 10]。
- 演奏時間は1分55秒とシングル収録曲では最も短い。
- 歌詞は「innocent world」と同様に当時の日本に対する風刺・皮肉とも取れる内容で歌われている。タイトルは小林が付けたもの[4]。
プロモーションカセット盤
- 花はどこへ行った
- 原題は『WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE』で、本来の歌詞は反戦歌であるが、こちらは社会風刺の色合いが強いものとなっている。
- 当初はこの曲がカップリング曲として収録される予定であったが、歌詞がオリジナルとかけ離れていたためにお蔵入りになった。お蔵入りが決定した後もラジオやライブなどで幾度か披露されていたが、1995年を最後にレパートリーから外され、その後は同曲を聴くことが非常に困難となっている。
- テレビでは『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』にて一度限りの完成版が披露された。
テレビ出演
番組名 | 日付 | 放送局 | 演奏曲 |
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ポップジャム | 1994年6月21日 | NHK総合 | CROSS ROAD innocent world |
ミュージックステーション[5] | 1994年6月24日 | テレビ朝日 | innocent world |
ポップジャム | 1994年7月23日 | NHK総合 | |
ミュージックステーション[6] | 1994年9月9日 | テレビ朝日 | |
ミュージックステーション[7] | 1994年12月30日 | テレビ朝日 | innocent world Tomorrow never knows |
CDTVスペシャル!15周年プレミアライブ[8] | 2008年9月24日 | TBS | innocent world GIFT HANABI |
ライブ映像作品
innocent world
収録アルバム
- 『Atomic Heart』 (#1)
- 『LAND IN ASIA』 (#1)
- 『1/42』 (#2)(Liveバージョン)
- 『Mr.Children 1992-1995』 (#1)
- 『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』 (#1)
- 『B-SIDE』 (#2)
カバー
- 桑田佳祐が2度カバーしている(1回目は『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』(フジテレビ系列)、2回目は2006年に行われた『ap bank fes '06』)。
- arie(2007年、アルバム『THE BEST OF BOSSA COVERS 青春ロック』)
- 美吉田月(2007年、アルバム『pure flavor #1 〜color of love〜』)
- 尾崎紀世彦 テレビ番組や自身のコンサートにて度々カバーしている。
脚注
注釈
- ^ なお、ドキュメンタリー映画 『【es】 Mr.Children in FILM』内では、撮影期間は11月14日~25日となっている。
- ^ 実際の撮影期間は11月17日~23日であり、授賞式当日(12月31日)とは重なっていない[1][注 1]。
- ^ 本人不在のレコード大賞授賞式はこの回のみ。
- ^ Mr.Childrenは本作から2012年の34thシングル『祈り 〜涙の軌道/End of the day/pieces』まで30作連続で初登場1位記録が続いていた。
- ^ 詳細はMr.Children#ストリーミング認定を参照。
- ^ 発売前に関係者に配られるカセットのこと
- ^ カラオケではデンモクなど。
- ^ 『Mr.Children TOUR '99 DISCOVERY』など
- ^ 『Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』、『Mr.Children Tour 2004 シフクノオト』、『MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜』など。
- ^ 他には5thアルバム『深海』収録曲の「So Let's Get Truth」がある。
出典
- ^ a b c d e f g 『【es】 Mr.Children in 370 DAYS』 角川書店 1995年4月1日
- ^ “ストリーミング認定”. 日本レコード協会. 2021年10月25日閲覧。
- ^ 『Mr.Children 道標の歌』水鈴社、2020年11月20日 あとがきに、基本は筆者の25年間にも及ぶ取材のアーカイブ(公開済みの情報)であると記載されている。
- ^ 『B-SIDE』ライナーノーツ
- ^ “ミュージックステーション バックナンバー 出演者ラインナップ 1994.06.24.FRI”. テレビ朝日. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “ミュージックステーション バックナンバー 出演者ラインナップ 1994.09.09.FRI”. テレビ朝日. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “ミュージックステーション バックナンバー 出演者ラインナップ 1994.12.30.FRI”. テレビ朝日. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “次回「CDTV」にGLAYら登場&プレミアライブ特番決定”. 音楽ナタリー (2008年9月11日). 2021年8月28日閲覧。