メリー・ホプキン

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メリー・ホプキン
バックステージにてサイン中のメリー・ホプキン。1982年、ブライトン。}
バックステージにてサイン中のメリー・ホプキン。1982年ブライトン
基本情報
出生 1950年5月3日(64歳)
出身地 ポンタードー、ウェールズ
ジャンル フォークミュージック
職業 歌手ソングライター
担当楽器 ヴォーカルギターピアノ
活動期間 1968年 -
レーベル アップル・レコード、メリー・ホプキン・ミュージック
共同作業者 ポール・マッカートニートニー・ヴィスコンティデヴィッド・ボウイラルフ・マクテルベニー・ギャラガー
公式サイト Maryhopkin.co.uk
[1]
著名使用楽器
アコースティックギター

メリー・ホプキンMary Hopkin, 1950年5月3日 - )は、英国歌手

略歴[編集]

ウェールズ出身でウェールズ語母語に育ち、民謡歌手として音楽活動に入る。地元のインディーズ・レーベルでいくつか録音を残した後、ツイッギーに見出されて、ビートルズアップル・レコードと契約する。アップル所属時代は、その容姿や美声から「アップルの歌姫」と呼ばれた。

ポール・マッカートニーがプロデュースしたシングル《悲しき天使Those Were the Days )》は、1968年8月30日イギリスで発表され、有名なスター、サンディ・ショーと競作する格好となったにもかかわらず、彼女の録音が全英シングル・チャートの首位に輝き、全米シングル・チャートでも第2位を射止めた。

1969年2月21日に、やはりマッカートニーのプロデュースによるアルバム第1作『ポスト・カード』を発表。アルバム・セッションに参加したドノヴァンから3曲をカヴァーしているほか、ジョージ・マーティンハリー・ニルソンの作品も1曲ずつカバーしている。

シングル第2作は、レノン=マッカートニー作詞・作曲(実際はマッカートニー単独の作品)の《グッドバイ (Goodbye)で、1969年3月28日に発表され、全英シングルチャートで第2位に輝く(当時の第1位はビートルズの「ゲット・バック」であった)。

シングル第3作には、ドリス・デイの著名な曲「ケ・セラ・セラQue Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be))」をマッカートニーが用意して新たなリフレインを書き足し、素晴らしいバックトラックが制作された。だが完璧なポップソングとして仕上がっていたため、ホプキン側が発売に難色を示し、結果、ミッキー・モストのプロデュースによる《夢みる港 (Temma Harbour)》に変更された。この一件によりマッカートニーとの関係は悪化し、以降マッカートニーはホプキンのプロデュースから撤退する。

1970年3月23日にシングル第4作《しあわせの扉 (Knock Knock Who's There)》を発表し、再び全英シングル・チャート第2位を獲得。同年、英国を代表してユーロビジョン・ソング・コンテストに出場した際、同曲によって第2位を獲得するもアイルランドの歌手ダナに敗れた。同年に来日して大阪万博にも出場し、その美声を響かせた。

1971年には、アルバム第2作『大地の歌Earth Song/Ocean song)』を発表。メジャーデビュー以前の音楽性であったブリティッシュ・フォークの香りが漂う作品となり、当人もこのアルバムで、メジャーデビュー後初めて自らの音楽性との合致点を見いだしたという。同年、「大地の歌」をプロデュースしたトニー・ヴィスコンティと結婚してからは音楽界を引退し、もっぱら主婦業に務めたが、1977年デヴィッド・ボウイのアルバム「ロウ」のバック・ヴォーカルに参加している。1981年にヴィスコンティと離婚。なお、ヴィスコンティとの間に生まれた娘ジェシカ・リー・モーガンは2010年に歌手デビューしている[1]

ヴァンゲリスによる映画『ブレードランナー』のサウンドトラックで、《Rachel's Song》を歌っている。2005年には、ドリー・パートンのアルバム「Those Were the Days」にも参加している。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

発表 レーベル 型番
(日本盤)
A 面
B 面
UK
Chart
JP
Chart
備考
1968 Cambrian CEP703
(東芝 OR2521)
涙の教会(ウェールズ語) Y Blodyn Gwyn
スパロー(ウェールズ語) Aderyn llwyd
オデオン・レーベル。
1968 Cambrian 
(東芝 OR2672)
愛の喜び(ウェールズ語)
Pleserau Serch(Plaisir D'amour)
幸せに続く道(ウェールズ語)
Tyrd Yn Ol (Coming Of The Road)
日本では1970年大阪万博来日記念盤として発売。オデオン・レーベル。
1968/8/30 APPLE 2
(東芝 AR-2160)
悲しき天使 Those Were The Days
ターン・ターン・ターン Turn! Turn! Turn!
1 1 スペイン語盤:
¡Qué tiempo tan feliz!
イタリア語盤:
Quelli Erano Giorni
ドイツ語盤:
An Jenem Tag
が存在した。
1969/3/28 APPLE 10
(東芝 AR-2255)
グッドバイ Goodbye
スパロー Sparrow
2
1970/1/30 APPLE 22
(東芝 AR-2446)
夢見る港 Temma Harbour
瞳はるかに(イタリア語) Lontano Dagli Occhi ※
6
サンレモ音楽祭参加曲 
1970/3/23 APPLE 26
(東芝 AR-503)
しあわせの扉 Knock, Knock Who's There?
恋の芽生え I'm going to fall in love again
2 ユーロビジョン・ソング・コンテスト2位入賞 
1970/6/15 APPLE 27
(東芝 AR-2584)
ケ・セラ・セラ Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)

サン・エチェンヌの草原 Fields of St. Etienne

18 イギリス未発売
1970/10/16 APPLE 30
(東芝 AR-2695)
未来の子供たちのために Think About Your Children
ヘリテージ Heritage
19  
1971/6/18 APPLE 34
(東芝 AR-2843)
私を哀しみと呼んで Let My Name Be Sorrow 
キューガーデン Kew Gardens
46 日本語盤、フランス語盤:Quand Je Te Regarde Vivreが存在した。 
1971/11/39 APPLE 34 水と紙と粘土 Water, Paper & Clay
ジェファーソン Jefferson
 
1972  Bell1248
(CBSソニー BLAP23)
サマータイム・サマータイム  Summertime, Summertime
スウィート&ロウ Sweet and Low
ホビー・ホース名義 
1973  Regal Zonophone
(東芝 EOR-10249)
メリー・ハダ・ベイビー Mary Had a Baby
チェリー・トゥリー・キャロル Cherry Tree Carol
1976/3/20  Good Earth GD2 愛の賛歌  If You Love Me(Hymne à l'amour)
Tell Me Now
32  
1977  Good Earth GD11 Wrap Me in Your Arms
Just a Dreamer
 
1989  Trax アヴェ・マリア Ave Maia
Intermezzo
1990  Treatment TR10 No More War
Instrumental

アルバム[編集]

発表
年月日
レーベル 型番
(日本盤)
タイトル 備考
1969 Cambrian
(東芝OP80198) 
愛の喜び
The Welsh World of Mary Hopkin (compilation)
日本では1970年大阪万博来日記念盤として発売。
1969/2/21 APPLE SAPCOR5
(東芝TOCP-6892) 
ポスト・カード
Post Card
日本初回盤のタイトルは『ファースト』
1971/10/1 APPLE SAPCOR215
(東芝TOCP-7097) 
大地の歌
Earth Song, Ocean Song
1972/11/24 APPLE SAPCOR235
(東芝TOCP-8307) 
ベスト・オブ
Those Were The Days
1982   サンダンス
Sundance 
メリー・ホプキンとサンダンス名義
1984 WEA WX240372
(ワーナーPH502) 
オアシス
Oasis 
オアシス名義
1989 Trax MODCD1045   スピリット
Spirit
賛美歌・鎮魂歌集。プッチーニの「ある腫れた日に」収録。Mary Hopkin Musicで再発売(MHM007)。
2005 Mary Hopkin Music MHM001 ライブ・アット・ザ・ロイヤル・フェスティバル・ホール
Live at the Royal Festival Hall (live)
1972年録音
2007 Mary Hopkin Music MHM002 ヴァレンタイン
Valentine
1970-80年代未発表トラック・コンピレーション。
2008 Mary Hopkin Music MHM003 リコレクション
Recollections
1970-80年代未発表トラック・コンピレーション。
2009 Mary Hopkin Music MHM005 ナウ・アンド・ゼン
Now and Then
1970-80年代未発表トラック・コンピレーション。「愛の賛歌」収録。
2010 Mary Hopkin Music MHM006 ユー・ルック・ファミリアー
You look familiar (arranged by Morgan Visconti)
最新録音。アレンジャーに息子モーガン、ボーカルに娘ジェシカが参加。

脚注[編集]

外部リンク[編集]