ハリー・ニルソン

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ハリー・ニルソン
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基本情報
出生名 ハリー・エドワード・ニルソンIII世
別名 ニルソン
出生 1941年6月15日
出身地 アメリカ合衆国の旗ニューヨーク
ブルックリン
死没 1994年1月15日(満52歳没)
ジャンル ロック
ポップ
ロックンロール
職業 シンガーソングライター
担当楽器 ピアノギター
活動期間 1958年 - 1994年
ビートルズ

ハリー・エドワード・ニルソンHarry Edward Nilsson III1941年6月15日 - 1994年1月15日)は、アメリカ合衆国ソングライター歌手。1960年代後半から1970年代にかけて、「ニルソン」名義で数多くのヒット曲を残した。代表曲に「ウィザウト・ユー」(1972年全米No.1)、「うわさの男」、「ワン」、「ミスター・ボージャングル」、「孤独のニューヨーク」(アルバム『ハリー・ニルソンの肖像』に収録。1969年発表)などがある。

Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第91位[1]

生涯[編集]

ニューヨークブルックリンスウェーデン系の両親の間に生まれる。音楽好きな母親と叔父の影響を受けるが最初から音楽活動に入らず、銀行員となる。学歴を詐称して解雇されかけたこともあったが必死に働きコンピューター部門の主任にまでなったという。1960年代初めから、勤務の間を縫って音楽活動を始め、リトル・リチャードフィル・スペクターモンキーズなどのミュージシャンやプロデューサーに次第に認められる。

甘く哀愁のこもった歌声で、「七色の声を持つヴォーカリスト」と評された。ジョン・レノンに高く評価され、一時はポール・マッカートニーの代わりにビートルズに加入するなどの噂が流れたりした。映画「真夜中のカーボーイ」から「うわさの男」がヒット。さらに、アルバム『ニルソン・シュミルソン』(1971年)に収録されたバッドフィンガーのカヴァー「ウィザウト・ユー」が1972年にはシングルとして全米・全英1位の大ヒットを記録した。のちアルコールと薬に溺れ喉を痛めてからは往年の勢いは無かった。

ソングライターとしての評価も高く、スリー・ドッグ・ナイトの"One"などの作曲を手がけた。

これまで、2回グラミー賞を受賞している。

1990年代にカムバックを目指すが、すでに糖尿病に侵されていて、果たすことなく1994年1月15日、自宅で就寝中に心不全のため死去。

没後1年の1995年、生前彼と親交のあったランディ・ニューマンリンゴ・スターブライアン・ウィルソンアル・クーパーなど錚々たるメンバーが参加したトリビュート・アルバム"For The Love of Harry:Everybody Sings Nilsson"が発売された。

オリジナル・アルバム・ディスコグラフィ[編集]

  • Spotlight on Nilsson (1966)
  • Pandemonium Shadow Show (パンディモニアム・シャドウ・ショウ) (1967)
実質のデビュー作。このアルバムを聴いたジョン・レノンがニルソンの元に国際電話をかけ、「You are great!」と、賞賛したというエピソードは有名。
  • Aerial Ballet (空中バレー) (1968)
1969年の映画『真夜中のカーボーイ』の主題歌として大ヒットした「うわさの男」(フレッド・ニールのカヴァー)収録。この映画の主題歌はボブ・ディランを含む数人のミュージシャンに依頼されており、ニルソンは「孤独のニューヨーク」を提出したが、映画の編集の際に仮歌として使用されていた「うわさの男」を気に入った監督の意向により、そのままこの曲が(再録音されて)使用されることになった。
  • Skidoo (soundtrack) (1968)
ジャッキー・グリーンミッキー・ルーニーグルーチョ・マルクスらが出演したコメディ映画のサントラ。
  • Harry (ハリー・ニルソンの肖像) (1969)
ヒット曲「孤独のニューヨーク」を収録。
  • Nilsson Sings Newman (ランディ・ニューマンを歌う) (1970)
シンガー・ソングライター、ランディ・ニューマンの作品を取上げ、歌った異色のカヴァー集。
  • The Point! (オブリオの不思議な旅) (1971)
ニルソン自身の原作によるTVアニメのサウンドトラック・アルバム
  • Aerial Pandemonium Ballet (ニルソンの詩と青春) (1971)
『パンディモニアム・シャドウ・ショウ』と『空中バレー』をもとにしたコンピレーション・アルバム。
リチャード・ペリープロデュース。「ウィザウト・ユー」はこのアルバムに収録。バッドフィンガーのカヴァー曲で、ニルソンが亡くなってから1ヵ月後、マライア・キャリーのヴァージョンが全英シングルチャート1位になった(米国では3位止まり)。
  • Son of Schmilsson (シュミルソン二世) (1972)
リチャード・ペリープロデュースのロンドンレコーディング作品。リンゴ・スターピーター・フランプトンクリス・スペディングジョージ・ハリスンニッキー・ホプキンスなどの豪華なゲスト陣も話題に。
  • A Little Touch of Schmilsson in the Night (夜のシュミルソン) (1973)
ゴードン・ジェンキンズを起用して、全編ストリングスを配してスタンダードナンバーをカバーしている。
  • Son of Dracula (吸血鬼ドラキュラ二世) (1974)
リンゴ・スター製作による映画『吸血鬼ドラキュラ二世』のサントラ。ニルソンは主演を務めた。『ニルソン・シュミルソン』から4曲、『シュミルソン二世』から2曲ピックアップしたもの、そして新曲「DAYBREAK」の間に、ニルソンやリンゴ・スターのセリフ、そしてポール・バックマスターによるインストでつないだもの。
  • Pussy Cats (プシー・キャッツ) (1974)
ジョン・レノンとの共演作。ジョンは「失われた週末」期で、ヨーコと別居中。ふたりで夜な夜なつるんでアルコールに溺れていた時期に作られ、しゃがれた歌声で歌われていた。リンゴ・スター、キース・ムーンダニー・クーチも参加。
  • Duit on Mon Dei (俺たちは天使じゃない) (1975)
ヴァン・ダイク・パークスプロデュース作品。
  • Sandman (眠りの精) (1976)
前作に続きヴァン・ダイク・パークスを迎えた作品。
  • ...That's the Way It Is (ハリーの真相) (1976)
10曲中8曲が、ジョージ・ハリスンやアメリカ、ランディ・ニューマン、ハリー・ベラフォンテなどのカバー曲で構成されたアルバム。
  • Knnillssonn (クニルソン) (1977)
力作アルバムだったが、発売直後にレコード会社の最大のスター、エルヴィス・プレスリーが死去し、プロモーションされなかった。
  • FLASH HARRY (フラッシュ・ハリー) (1980)
マーキュリー移籍第1弾にしてソロ、ラストアルバム。スティーヴ・クロッパープロデュース。2013年にCD化。
  • POPEYE (ポパイ) (1980)
ロビン・ウィリアムズ主演、ロバート・アルトマン監督による映画作品のサントラ。

脚注[編集]

  1. ^ Rocklist.net...Q Magazine Lists..”. Q - 100 Greatest Singers (2007年4月). 2013年5月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]