愛の喜びは

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愛の喜びは』(あいのよろこびは、フランス語: Plaisir d'Amour, イタリア語: Piacer d'amor)は、ジャン・ポール・マルティーニが作曲した歌曲。作詞はジャン・ピエール・クラリス・ド・フロリアンフランス語版。『愛の喜び』と表記される場合もある。

概要[編集]

原語はフランス語であるが、イタリア語の歌詞で歌われる場合が多い。表向きは明るい長調の旋律とは裏腹に、「愛の喜びはたった1日、愛の苦しみは一生」という苦い歌となっている。

後にエクトル・ベルリオーズが小編成のオーケストラのための管弦楽曲として編曲した他、カシミール=テオフィル・ラリエフランス語版は『マルティーニの「愛の喜びは」による幻想曲』を作曲している。

また、アメリカロックンロールミュージシャンであるエルヴィス・プレスリーのシングル『好きにならずにいられない』の原曲としても知られている。

近鉄特急大阪阿部野橋駅に到着する際の車内チャイムに利用されている。

歌詞[編集]

フランス語(原詩) 日本語訳

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.
J'ai tout quitté pour l'ingrate Sylvie.
Elle me quitte et prend un autre amant.
Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.
Tant que cette eau coulera doucement
Vers ce ruisseau qui borde la prairie,
Je t'aimerai, me répétait Sylvie,
L'eau coule encore, elle a changé pourtant.
Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.

愛の喜びは一瞬しか続かない
別れの悲しみは生涯続く
私はつれないシルヴィのためにすべてを捨てた
彼女は私を捨て他の男のもとに去った
愛の喜びは一瞬しか続かない
別れの悲しみは生涯続く
この水が静かに
牧場を巡る小川へと注ぐ限り
私はあなたを愛しますと、シルヴィは何度も私に言った
水はまだ流れているが、彼女は変わった
愛の喜びは一瞬しか続かない
別れの悲しみは生涯続く

参考文献[編集]

外部リンク[編集]