セリーヌ・ディオン

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セリーヌ・ディオン
Céline Dion
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基本情報
出生名 セリーヌ・マリー・クローデット・ディオン
(Céline Marie Claudette Dion)
出生 1968年3月30日(46歳)
出身地 カナダの旗 カナダ
血液型 O型
ジャンル ポップス
職業 歌手、女優
担当楽器 ボーカル
活動期間 1980年 - 現在
レーベル エピック
コロムビア
公式サイト 公式サイト

セリーヌ・マリー・クローデット・ディオン: Céline Marie Claudette Dion[selin djɔ̃] ( 聞く)1968年3月30日 - )は、カナダ人女性歌手である。身長170cm。ケベック州シャルルマーニュモントリオール郊外)のフランス系カナダ人の大家族に生まれ[1]、マネージャーで後の夫ともなるレネ・アンジェリルが自宅を抵当に資金調達を行う等の尽力をしてデビューし、その後フランス語圏における若年層のスターとして存在感を増していった[2]。1990年に初の英語アルバム『ユニゾン』を発売し、北米だけでなく世界各国の英語圏でポップアーティストとしての地位を確立させている[3]

それ以前にもディオンは、1982年の第13回ヤマハ世界歌謡祭や1988年のユーロビジョン・ソング・コンテストにスイス代表として出場しており、1980年代には国際的な認知を得始めていた[4][5]。1980年代初頭に多くリリースしたフランス語アルバムに続き、1986年にはCBSレコードカナダと契約している。1990年代にはアンジェリルのマネージメントのもと、エピック・レコードとの契約、英語アルバムやそれまでと同様にフランス語アルバムのリリースを経て世界的な名声を獲得し、ポップミュージックの歴史上最も成功したアーティストの一人となっている[6][7]。しかし人気絶頂であった1999年、自身の出産やガンを患っていた夫との時間を大切にしたいとの理由から芸能活動の休止を発表した[7][8]。2002年には活動を再開し、ネバダ州パラダイスラスベガス都市圏の一部)のシーザーズ・パレスコロシアムにおいて専用の劇場ショーを契約し、毎晩の公演を3年間(後に約5年間に延長)にわたって継続している[9][10][11]

ディオンの音楽は、ロックやR&Bからゴスペルクラシックに至るまでの様々なジャンルに影響を受けてきた。歌の言語については、過去にスペイン語イタリア語ドイツ語ラテン語日本語中国語を歌ったことがあるが、それ以外はもっぱらフランス語英語を日常的に使用する。彼女が曲を発売する度、その圧倒的な声量と技術的に卓越した歌唱力が主に評価される対象となっている[12][13][14]。『FALLING INTO YOU』で最優秀アルバム賞、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニック愛のテーマ)」で最優秀レコード賞など計5回のグラミー賞を受賞している[15]ニールセン・サウンドスキャンの集計でディオンは全米で2番目に売れた女性アーティストであり、『FALLING INTO YOU』と『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ』はいずれもアメリカ国内でダイアモンドに認定されているほか、イギリスでは売り上げが100万枚を超えるシングルが2枚ある唯一の女性アーティストでもある[16]。また、1995年のアルバム『フレンチ・アルバム』は、フランス語アルバムとしては史上最多売上枚数を記録した[17]。全世界におけるアルバム売上枚数1億7500万枚を上回った直後の2004年、ディオンは最多売上枚数の女性アーティストを決めるワールド・ミュージック・アワードでショパールダイヤモンド賞を受賞している[18][19]。カナダ人歌手としては史上最多売上記録を持つほか、全世界での総売上枚数は2億枚を超えており、世界の音楽史上最も売れたアーティストの一人でもある[20][21][22]

人物[編集]

幼少より類まれな才能を発揮し、音楽マネージャーのレネ・アンジェリルと出会う。アンジェリルは彼女の才能と歌声に惚れ込み、自宅を担保としてデビューアルバムの発売資金を調達する。音楽はポップスロックソウルの他に、ゴスペルクラシックなど幅広いジャンルに影響されていて、ファンや評論家には彼女自身の声、歌詞の持つ本来の意味を歌い上げる能力などが高く評価されている。

1990年代には、「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」、「イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ」や、1997年公開の映画『タイタニック』の主題歌になった「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の世界的大ヒットなどで、セリーヌ・ディオンは英語圏、フランス語圏におけるポピュラーミュージック界の大御所となった。

1999年から個人的な理由により一時キャリアを休止するが、2002年にはアルバム『ア・ニュー・デイ・ハズ・カム』で復帰。2003年から2007年12月15日には、ラスベガスシーザーズ・パレス・ホテルにてA New Day... Live in Las Vegasという定期公演を行った。2008年2月14日から10年ぶりとなるワールドツアー『Taking Chances』を行った。

2011年現在、シングル&アルバム総売り上げは2億枚を超えており、ローリング・ストーンズピンク・フロイドといった大物アーティストと肩を並べるほどの実績を持っている。

来歴[編集]

カナダの殿堂"Canada's Walk Fame"

1981年に発売されたフランス語のファーストアルバムにより、瞬く間にケベックにおけるトップスターの地位を獲得する。ちなみにファーストアルバム発売ののち数多くのツアーの誘いがあったにもかかわらず、「この才能をつぶすわけにはいかない」という理由でアンジェリルは全ての依頼を断った。

1982年「第13回ヤマハ世界歌謡音楽祭」出場のために初来日し金賞に輝いた。1984年にはパリオランピア劇場に最年少で出演、1988年ユーロビジョン・ソング・コンテストでスイス勢として32年ぶりの優勝するなど、数多くの国際コンテストを総なめにした。

1991年に初の英語アルバム『ユニゾン』を発売し、世界的スターへの道を歩み始める。アトランタオリンピックの開会式で『パワー・オブ・ザ・ドリーム』を歌い、『美女と野獣』『タイタニック』など数多くの映画にサウンドトラックを提供し、地位を不動のものとした。

1994年、初の来日公演。12月17日にマネージャーのレネ・アンジェリルと結婚。

日本ではフジテレビのドラマ『恋人よ』の主題歌に使われた「トゥ・ラヴ・ユー・モア」が130万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。この曲にはクライズラー&カンパニーも参加していた(この縁で1996年からのワールドツアーに葉加瀬太郎が参加)。

1995年に発売されたフランス語アルバム『フレンチ・アルバム』がフランス国内で400万枚を超える売上となり、歴代最高売上記録となる。この功績により翌年1996年にフランス政府より芸術文化勲章を授与される。

1997年、2度目の来日公演、全国6都市10公演のアリーナツアー。

1998年ケベック国家勲章(National Order of Quebec)、カナダ勲章(Order of Canada)を受勲。

1999年、3度目の来日公演、全国3都市5公演のドームツアー。ベストアルバム『ザ・ベリー・ベスト』発売と同時に活動休止を発表。

2003年ラスベガスシーザーズ・パレス・コロセウムで長期公演A New Dayスタート。

2005年1月6日、セリーヌ・ディオンは、スターの名前を刻んだハリウッド名声の歩道(The Hollywood Walk of Fame)に2244人目の仲間入りをした。 この時の全世界でのセールスは1億5千万枚。

2007年1月、アメリカの経済誌フォーブスがエンターテイメント界で活躍する女性で資産の多い女性トップ20を発表し、総資産303億円で5位にランクインした。

2007年11月7日、アルバム『Taking Chances』を日本先行でリリース。2008年には9年ぶりとなる4度目の来日公演(東京・大阪で全4公演のドームツアー)を行った。

2010年2月10日、セリーヌ・ディオンのラスベガス長期コンサートが復活との発表がなされた。今回も前回と同じくシーザーズ・パレス・ホテルの特設コロシアムにて、約4ヶ月にも及ぶロングラン公演。2011年3月15日より公演がスタートするが、1年以上前の2010年2月後半よりチケット販売が開始されている。

2014年11月11日19日に4度めの来日公演が予定されていたが、夫でマネージャーでもあるレネ氏の看病や家族との時間に専念するため、セリーヌ本人も喉に炎症が起きる病気を患い完治していなかったため、全公演中止となった。これに伴い、7月29日以降ラスベガスで予定されていた公演の無期限中止、アジアツアーの全日程も中止となった。[23]

ディスコグラフィー(抜粋)[編集]

詳細はセリーヌ・ディオンのアルバム一覧セリーヌ・ディオンのシングル一覧参照

英語スタジオアルバム[編集]

フランス語スタジオアルバム[編集]

シングル[編集]

詳細はセリーヌ・ディオンのシングル一覧を参照

シングル 最高位
1990 哀しみのハートビート 6 4 72
1992 イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ 3 4 57
ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣(ピーボ・ブライソンとのデュエット) 2 9 9
1993 パワー・オブ・ラヴ 1 1 4
ジギィ
1994 シンク・トワイス 14 95 1
1995 トゥ・ラヴ・ユー・モア」 with クライズラー&カンパニー 1
1995 愛をふたたび 7
私は知らない
1996 ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー 1 1 5
イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ 2 2 3
1997 オール・バイ・マイセルフ 4 6
愛を伝えて〜Tell Him(バーブラ・ストライサンドとのデュエット) 12 3
1998 ザ・リーズン 11
マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン 14 1 1 34
イモータリティ(ビージーズとのデュエット) 5
アイム・ユア・エンジェル(R・ケリーとのデュエット) 37 1 3
愛するだけでよかったら
2000 アイ・ウォント・ユー・トゥ・ニード・ミー 1
2001 風に吹かれるままに(ガルーとのデュエット)
2002 ア・ニュー・デイ・ハズ・カム 2 22 7
2003 アイ・ドローヴ・オール・ナイト 1 45 27
男たちの金すべて 2
2005 あなたを忘れない
2007 愛のうた
Taking Chances

ツアー[編集]

ツアー名 音源
1983年–1984年 Les chemins de ma maison tournée 無し
1985年 C'est pour toi tournée ビニールレコード Céline Dion en concert
1988年 Incognito tournée 無し
1990年–1991年 Unison Tour VHS Unison
1992年–1993年 Celine Dion Tour 無し
1994年–1995年 The Colour of My Love Tour DVD、VHS The Colour of My Love Concert; CD À l'Olympia
1995年 D'eux Tour DVD、VHS Live à Paris; CD Live à Paris
1996年–1997年 Falling into You Tour VHS Live in Memphis
1998年–1999年 Let's Talk About Love Tour DVD、VHS Au cœur du stade; CD Au cœur du stade
2003年–2007年 A New Day... DVD Live in Las Vegas - A New Day...; CD A New Day... Live in Las Vegas
2008年–2009年 Taking Chances Tour 無し

脚注[編集]

  1. ^ Glatzer, Jenna (2005). Celine Dion: For Keeps. Andrews McMeel Pub. p. 13. ISBN 0-7407-5559-5. http://books.google.com/?id=CAvRv-Myw08C&pg=PA13 2011年9月2日閲覧。. 
  2. ^ Dion, Celine”. Jam!. Canoe.ca. 2013年9月25日閲覧。
  3. ^ Céline Dion”. The Canadian Encyclopedia. Historica-Dominion. 2013年9月25日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ Bliss, Karen (2004年3月1日). “25 years of Canadian artists”. Canadian Musician (要購読契約). http://www.highbeam.com/doc/1P3-620333701.html 2014年2月9日閲覧。 
  5. ^ Eurovision Song Contest 1988”. Eurovision Song Contest. European Broadcasting Union. 2014年2月9日閲覧。
  6. ^ Taylor, Chuck (1999年11月6日). “Epic/550's Dion offers Hits”. Billboard: p. 1 
  7. ^ a b “The 'ultimate diva'”. People in the News (CNN). (2002年10月22日). http://edition.cnn.com/CNN/Programs/people/shows/dion/profile.html 2013年9月25日閲覧。 
  8. ^ Celine Dion. "Interview with Celine Dion." Peter Nansbridge. The National. With Alison Smith. CBC-TV. 28 March 2002. Transcript.
  9. ^ Helligar, Jeremy (31 March 2003). Céline Dion livin' la vida Vegas!. p. 56. 
  10. ^ "Celine Dion Releases 1st CD Since 1997". (15 April 2002). Digital Journal Retrieved (12 October 2009)
  11. ^ Hilburn, Robert (2002年4月11日). “Ashanti Displaces Dion at Top”. Los Angeles Times. http://articles.latimes.com/2002/apr/11/news/wk-albums11 2014年2月9日閲覧。 
  12. ^ Alexander, Charles P. (2004年3月7日). “The Power of Celine Dion”. Time. http://content.time.com/time/magazine/article/0,9171,980285,00.html 2013年9月25日閲覧。  (要登録)
  13. ^ Gardner, Elysa (16 November 1997). Review: Falling Into You. p. 68. 
  14. ^ Cove Magazine”. The 100 Outstanding Pop Vocalists. 2006年8月29日閲覧。[リンク切れ]
  15. ^ Past Winners Search (Celine Dion)”. Grammy.com. 2013年10月15日閲覧。
  16. ^ Featured Artists Celine Dion”. Officialcharts.com. 2014年9月27日閲覧。
  17. ^ "The real Céline: Céline Dion’s new French album shows her personal side[リンク切れ]" 29 May 2007. CBC. Retrieved 12 October 2009.
  18. ^ Celine Dion honoured by World Music Awards Canada.com Retrieved 1 December 2010
  19. ^ World Music Awards to honor Celine Dion[リンク切れ] CTV News Retrieved 1 December 2010
  20. ^ Villarreal, Yvonne (2010年6月23日). “Hollywood Star Walk: Celine Dion”. Los Angeles Times (Tribune Company). http://projects.latimes.com/hollywood/star-walk/celine-dion/ 2013年4月20日閲覧。 
  21. ^ "Dion Named All-time Best-selling Canadian Act[リンク切れ]". (6 January 2000). Allbusiness. Retrieved 12 October 2009.
  22. ^ Josh Learn (2010年10月3日). “High Fidelity: Top Selling Canadian Artists”. The Brock Press. 2014年8月30日閲覧。
  23. ^ セリーヌ・ディオン Japan Tour 2014 公演中止のお知らせ H.I.P. 来日公演公式サイト 2014年8月13日付

外部リンク[編集]