食戟のソーマ
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食戟のソーマ | |
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ジャンル | 少年漫画、料理・グルメ、学園 |
漫画 | |
原作・原案など | 附田祐斗 |
作画 | 佐伯俊 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | 2012年52号 - |
巻数 | 既刊17巻(2016年3月現在) |
その他 | 協力:森崎友紀 |
漫画:食戟のソーマ L'etoile-エトワール- | |
原作・原案など | 附田祐斗、佐伯俊、森崎友紀(原作) 伊藤美智子(ストーリー) |
作画 | 昭時大紀 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 少年ジャンプ+ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表期間 | 2015年2月20日 - |
巻数 | 既刊2巻(2016年3月現在) |
ヴォイスコミック | |
原作 | 附田祐斗、佐伯俊、森崎友紀 |
放送局 | テレビ東京、VOMIC公式サイト |
番組 | サキよみジャンBANG! |
発表期間 | 2013年7月5日 - 7月26日 |
話数 | 全4話 |
アニメ:食戟のソーマ(第1期) 食戟のソーマ 弍ノ皿(第2期) | |
原作 | 附田祐斗、佐伯俊、森崎友紀 |
監督 | 米たにヨシトモ |
シリーズ構成 | ヤスカワショウゴ |
脚本 | ヤスカワショウゴ、猪爪慎一、河鍋俊 |
キャラクターデザイン | 下谷智之 |
音楽 | 加藤達也 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
製作 | 遠月学園動画研究会、MBS |
放送局 | MBS・TBS・CBC・BS-TBS |
放送期間 | 第1期:2015年4月 - 9月 第2期:2016年7月 - |
話数 | 第1期:全24話 |
ゲーム:食戟のソーマ 友情と絆の一皿 | |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
発売元 | フリュー |
メディア | 3DSカード ダウンロード |
発売日 | 2015年12月17日 |
レイティング | CERO:C(15才以上対象) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『食戟のソーマ』(しょくげきのソーマ)は、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊の日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2012年52号より連載中。
概要
名門料理学校「遠月学園」を舞台に、下町の定食屋の息子である料理人の少年・幸平創真(ゆきひら そうま)の活躍を描く料理・グルメ漫画[注 1]。料理対決や登場する料理の意外性に加え、登場人物が料理を食べた時に放つリアクションがお色気要素に近い大仰なものであることが特徴である。
本作品の企画は、作者と編集のバカ話から偶然生まれた[1]。『少年ジャンプNEXT!』(集英社)2012 SPRING巻頭カラーに50ページで読切版が掲載された後、『週刊少年ジャンプ』(集英社)2012年52号より連載が開始された[2][3]。2013年4・5合併号掲載の第5話以降は料理研究家の森崎友紀が協力しており[4]、食のアイデアなどを提供している。お手軽なものから本格的なものまで、紹介されるレシピも魅力の1つとなっている[5]。森崎の話によると、集英社の『MORE』と『週刊プレイボーイ』に料理の連載を持ったつながりで、漫画協力の話をもらったとのこと[6][出典無効]。2015年2月より、ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)で本作のスピンオフ漫画を連載中。
単行本では、作中に登場した料理の一部レシピや連載時点では氏名不詳だったキャラクターのプロフィールが紹介されている。単行本第1巻は発売直後から予想を上回る売れ行きを見せ、異例の速さで10万部の重版がかかり、発売2週間で20万部を超す勢いとなった[5]。後述のテレビアニメ化以降も順調に売上を伸ばし[7]、2015年10月時点(第15巻)での累計発行部数は800万部以上に達している[8]。
2015年4月から同年9月までテレビアニメ化され[9]、同年12月14日には第2期の製作も発表された。
ストーリー
下町の定食屋の息子・幸平創真は、家業を手伝いながら、父・幸平城一郎を越えるべく料理修業に励む日々を過ごしていた。ところが、中学校卒業後は家業を継ごうと考えていた創真をよそに、城一郎は店を数年閉めると宣言して海外に渡る。城一郎の命により、超名門料理学校「遠月茶寮料理學園」の高等部に入学した創真は、持ち前の料理のノウハウを駆使して料理人として成長していく。
- 遠月学園への入学と初めての食戟(第1巻 - 第2巻)
- 創真は、学園の実力者・薙切えりなが審査員を務める編入試験を受験する。試験では「卵料理」を課され、創真は【化けるふりかけごはん】を作る。合格レベルに達しているにもかかわらず、彼女のプライドに傷をつけたことで目をつけられ、私情で不合格判定を下されてしまう。だが、えりなの祖父にして学園の総帥・薙切仙左衛門は創真の実力を認め、えりなの判定を取り消して創真を正式に編入させる。一方、落ちこぼれの少女・田所恵は調理演習の授業で創真とペアになったおかげで、退学処分を免れる。学生寮「極星寮」へ入寮した創真は、「遠月十傑」の1人・一色慧から、遠月学園の勝負「食戟」について知らされる。
- 創真は遠月学園に多数存在する研究会の1つ「丼物研究会」(通称:丼研)の部室を訪れる。丼研は勢力拡大を続けるえりなの圧力によって、廃部の危機に陥っていた。創真は丼研部長・小西寛一に代わり、えりなの派閥との「食戟」の相手を引き受ける。対戦相手は、ミートマスターと呼ばれる肉料理のスペシャリスト・水戸郁魅。「郁魅が勝てば丼研は廃部、創真は退学」「創真が勝てば郁魅が丼研に入る」という条件の下で創真が入学して初の食戟が行われ、【ゆきひら流シャリアピンステーキ丼】を披露した創真が勝利する。郁魅はえりなに見捨てられ、条件どおりに丼研に入ることとなる。
- 宿泊研修(第3巻 - 第5巻)
- 創真たち高等部1年生は、課題に合格しなければ即退学という地獄の合宿に臨む。合宿2日目、卒業生である講師・四宮小次郎の課題で、恵が退学を言い渡されてしまう。その理由は、レシピ通りに作るという課題で恵が不測の事態に対処しようと、提示されたレシピに手を加えたためだった。四宮の正論ではあるが高圧的な姿勢に異を唱えた創真は、彼に「食戟」を挑む。卒業生たちのリーダー格・堂島銀の計らいで、恵・創真と四宮は非公式の「食戟」を行うことになる。創真がサポートに回り恵がメインとなった2人の料理は審査員の卒業生たちを唸らせるが、結果は四宮の勝利に終わる。しかし、堂島の勧めで恵の料理を食した四宮が考えを改めたことにより、恵の退学処分は取り消される。
- 合宿4日目、卵を使った朝食の新メニュー作りという課題はビュッフェ形式で審査が行われ、えりな、タクミ、恵らは順調に課題の200食に合格していく。しかし、ビュッフェに不向きな【ミニスフレオムレツ】をメニューに選んだ創真は、制限時間残り30分でわずか8食という窮地に陥る。城一郎からの教えを思い出した創真は、状況を整理して現状打破の対策を練り、客の目の前で調理を行う「ライブクッキング」を披露することで客の関心を集め、制限時間寸前で合格する。
- 合宿終了後、連休を利用して実家に帰省した創真は、駅の商業施設のリニューアルと大手唐揚げ専門店「もず屋」に押されて寂れていた地元商店街を【すみれ印の唐揚げロール】で立て直すが「もず屋」のフードコンサルティングを担当していた遠月十傑第九席・叡山枝津也から、自身の経歴を傷つけたとして宣戦布告を受ける。
- 秋の選抜(第6巻 - 第13巻)
- 1学期が終わり、1年生の優秀な生徒のみ出場できる「秋の選抜」に創真をはじめ極星寮のメンバーやライバルたちも順当に出場を果たしたころ、城一郎が極星寮を訪れる。翌朝、城一郎との料理勝負に負けた創真は、「秋の選抜」の予選テーマ「カレー料理」の参考としてその専門家・汐見潤を紹介される。肝心の汐見の協力は得られなかったものの、彼女の助手でカレー料理を得意とする生徒・葉山アキラのカレーを食べた創真は、選抜に備えて自己流のカレー作りを始める。
- 予選本番では各自が趣向を凝らすが、日本一のカレーメーカー「ハウビー食品」の千俵姉妹をはじめとする、あらゆる料理に精通する審査員たちにはまるで受け入れられず、大半の生徒が低評価を受けてしまう。それでも一部の生徒たちは高評価を叩き出し、Bブロックではアリス、新戸、タクミ、恵の4名、Aブロックでは葉山、創真、黒木場、美作の4名が本戦へ出場する。
- 本戦一回戦では第一試合の「弁当」で創真がアリスを破り、第二試合の「ラーメン」で恵が黒木場に破れ、第三試合の「ハンバーガー」で葉山が新戸を破り、第四試合の「スイーツ」で美作がタクミを「食戟」形式で破る。そして準決勝第一試合では、洋食のメイン1品の「ビーフシチュー」対決で創真が「食戟」形式で美作を破る。しかし、第二試合は葉山と黒木場への判定が拮抗してしまう。そこで、審査員を務めた堂島の提案で2人とも決勝へ上がり、史上初の三つ巴の決勝戦が行われる。決勝のテーマは秋が旬の魚「サンマ」となるが、創真は目利きの時点で葉山や黒木場に劣ってしまう。やがて、3人がそれぞれ趣向を凝らす決勝戦を制したのは、己の顔が見える料理を作った葉山だった。
- スタジエール(第13巻 - 第14巻)
- 秋の選抜から数日後、高等部1年の生徒たちは園外への実地研修「スタジエール」へ赴く。創真の最初の研修先は新戸と同じ洋食店「洋食の三田村」となるが、そこは客の数に対応できていないなど問題が多い店であった。現状のままで満足する新戸とこのままではダメだという創真の意見の対立を経て、自分たちが去った後の店の現状を考えた末に店のシステムを大幅に変更することで2人は本来の店を取り戻し、合格となる。一方、恵の研修先はえりなと同じフランス料理店となるが、えりなはあっという間に厨房を掌握する。そして、恵も料理の改善点を指摘したことでえりなから認められ、合格となる。
- 次の研修先として、四宮が新たに出店した「SHINO'S TOKYO」へ派遣された創真は、当初は膨大な仕事量ゆえに厨房の動きにもついていけなかったが、徐々に慣れてプレオープン最終日の新作コンペでは料理を認められ、合格となる。そして、他の高等部1年のメンバーも全員合格となる。
- 月饗祭(第14巻 - 第16巻)
- スタジエールから数日後、秋の選抜で本戦に進出した8名と現遠月十傑のメンバーが一堂に会する「紅葉狩り会」が開かれる。創真はそこで十傑メンバーに「食戟」を挑むも相手にされなかったが、第八席・久我照紀から「何か一つでも料理で勝てる物があれば食戟を受ける」との条件を取り付ける。
- 学園祭「月饗祭」の準備期間に入り、各々が模擬店の準備に取りかかる。中華料理研究会を牛耳る久我の激辛麻婆豆腐に衝撃を受けた創真は、同じ中華料理で久我の店に対抗することを決め、台湾の定番屋台料理「胡椒餅(フーシャオピン)」で出店するも、豪華な四川料理を揃える久我の店に客足を奪われ、初日の売上で中央エリアの最下位かつ赤字を出してしまう。その後も最終日まで中華研がトップを維持していたが、4日目に創真は胡椒餅と麻婆豆腐の素材を流用した【時限式麻婆カレー麺】で久我に挑む。美作や郁魅、アルディーニ兄弟らの協力を得て中華研を超える売上を出し、久我に一矢報いる。
- 創真が中華研に勝利した翌日に、創真を気にいった二席・小林 竜胆は創真と恵を一席・司 瑛士の店に招待する。二人は気弱な態度とは裏腹に自分の料理に絶対の自信を持つ司の圧倒的な実力を知る。
- 同時刻、えりなの店へ彼女の父・薙切薊が現れる。えりなは過去の記憶が甦り薊の支配に屈しかけるが、店を訪れた創真によって事無きを得る。だが、薊は十傑メンバーの過半数を手中に収め、仙左衛門を総帥の座から引きずり下ろし、彼の後任に就く。
- 薊政権誕生 中枢美食機関発足(第16巻 - )
- 仙左衛門が薊によって総帥の座から引きずり降ろされたという衝撃が料理界を駆け巡る中、遠月学園はいつも通りの授業が続けられるなど表面上は平穏を保っていた。
- そんな中、創真のもとに仙左衛門が現れ、自分が城一郎を通して創真の遠月学園への入学を勧めた事や、薊が過去にえりなに対して異常な行いをした事や薊の危険性を伝えた上でえりなを救ってほしいと懇願する。その頃、えりなは薊によって幼少時と同様に行動の自由を奪われ追い詰められていたが、えりなの付き人を解任された新戸から事情を聞いたアリスや黒木場らによって屋敷から脱出、逃亡の末に極星寮に辿りつき匿われる。
- えりなが極星寮に身を寄せて数日後、薊は遠月大改革の幕開けとして学園におけるゼミ、同好会、愛好会などの全ての自治勢力を解散し中枢美食機関(セントラル)の設立を宣言する。突然の暴挙に憤慨する者、困惑する者、中枢美食機関の提唱する「十傑レベルの技術を等しく覚える事ができる自由平等の世界」に心揺れる者など、様々な反応がある中、講師のローラン・シャペルは中枢美食機関の本質が薊に選ばれた十傑を含む一部の生徒だけが料理の創造を許され、それ以外は自由平等を盾に模倣を強いられる奴隷制度の名の暗黒郷(ディストピア)であることを察知していた。
- 学園に存在する自治勢力に中枢美食機関から解散が通達される中、極星寮には九席・叡山枝津也が部下を引き連れ解散及び、創真達の退去を勧告。創真達は食戟で勝利することで決定を覆そうとするが、反抗勢力の一人である甲山 鉄次が審査員を買収し八百長を仕掛けた叡山に敗北、叡山は創真達に薊政権による食戟の形骸化を宣言する。
- 叡山による食戟の八百長策によって100件近くあった食戟は全てキャンセルされ、学園に存在する自治勢力は半数近くが学園から消滅、授業には薊によって招かれた講師たちが中枢美食機関が決定したレシピを強制的に覚えさせるなど学園における中枢美食機関の支配は着実に進んでいた。極星寮の解散及び退去が刻一刻と迫る中、創真は自分や寮生達が料理を極める場である極星寮を守る為、圧倒的に不利である状況を承知の上で叡山に食戟を申し込む。
登場人物
担当声優はVOMIC版 / テレビアニメ・ドラマCD版の順で、1人のみの記載の場合はテレビアニメ版での声優とする。
主要人物
- 幸平 創真(ゆきひら そうま)
- 声 - 小野友樹[10] / 松岡禎丞
- 本作の主人公。大衆食堂「食事処 ゆきひら」の跡取り息子。遠月学園高等部1年生(第92期生[11])。極星寮303号室[注 2]の寮生。身長171cm。体重57kg。
- 赤髪と左眉にある切り傷が特徴の少年。普段はマイペースで飄々とした性格だが、料理人として非常に高い情熱とプライドを持ち、どんな逆境や強敵に対しても物怖じすることなく立ち向かい、時には相手に言い訳のしようのない鋭い発言をすることもある。実家の「ゆきひら」を誇りに思っており、店を侮辱されると強い怒りを露にする。また、自分が認めた人物には劣勢な状況であろうと積極的に協力しようとする仲間思いな一面を持つ。強気な発言が多く、時には周囲の反感を買うこともあるが、並外れた料理への情熱と仲間思いの人柄に惹かれ、男女を問わず好感を抱く者も多い。初対面の者でも屈託なく接するなどコミュニケーション能力は高いが恋愛事には疎く、自分に好意を持つ真由美や郁魅の想いには気付いていない。
- 幼少期からの長年の経験から、大衆料理を得意としており若くして大人顔負けの実力を持ち、遠月への入学時点で他の学生のレベルを超えている。また食材の価値にこだわらず、常識にとらわれない創作料理も得意とする。ただし、初対面の人間や親しい者にも遠慮なく失敗作の新作ゲテモノ料理を薦めたがる悪癖を持ち、その点は父・城一郎譲りである。(そのため、OGである汐見が城一朗にいじられたことを話した時、ひどいことをしていたと知って田所に同意を求めたところ冷めた目をしていた。)料理を出す時には「おあがりよ!」、相手が料理を食べて大仰なリアクションを見せた時には「御粗末!」という決め台詞をそれぞれ用いる。料理中は「ゆきひら」の店名が書かれたシャツを着用し、手拭いを鉢巻のように巻く。
- 3歳のころから料理の修業を積み、店主である城一郎を越えるべく日々料理修行を重ねていた。城一郎には小6の時に初めて料理勝負を挑んだが、1度も勝てず中学卒業の時点で489回の敗北を喫した。修行時代に培った様々な経験は、遠月学園入学後も随所で発揮されている。
- 中学卒業と同時に本格的に家業を継ぐことを考えていたが、城一郎が突然店を閉めて海外に行ってしまったため、城一郎の意向に従って遠月学園に編入する。始業式での編入生挨拶の場で「客の前に立ったことが無い連中に負けるつもりはない」と強気な発言をしたことから、事実上の宣戦布告と見なされて多くの生徒たちに敵視されてしまう。当初は遠月学園に関する知識がなく、ごく普通の「お料理教室」程度に考えていたため料理学校に行くことを疎ましく思っていたが、遠月学園のさまざまな試練や多くのライバルたちの存在を目の当たりにしたことで、考えを改めるようになる。
- 学園内におけるさまざまな体験を通して「十傑評議会」や卒業生からも実力を認められ、「秋の選抜」の出場権を獲得した。1学期終了後、城一郎が元遠月学園十傑第二席であったことを知り、改めて遠月学園の頂点に立つ決意を固めた。秋の選抜前、予選のお題である「カレー料理」を研究するため、城一郎から紹介されたスパイスの研究をしている汐見のゼミを訪問し、スパイスに精通している葉山と出会い、互いに強い対抗意識を抱くようになる。
- 秋の選抜Aブロック予選では、過去の失敗や敗北を克服して作り出した【ゆきひら謹製カレーリゾットオムライス】で葉山に対抗し、5人の審査員のうち3人は自分に高得点を挙げたが、総得点は葉山の94点にわずか1点届かず、Aブロックを2位タイで予選通過する。
- 本選一回戦第一試合の「弁当」対決ではアリスと対戦し、アリスの分子美食学を駆使した弁当に駄菓子から発想を得た【ゆきひら流進化系のり弁】で完勝する。一回戦の全試合終了後には美作から準決勝で自身と食戟をするように要求され、賭けの対象として美作にはこれまで奪ってきた包丁100本を要求し、自分がもし負ければ料理人を辞めると宣言する。さらに試合で作る料理をかつて父に初めて認められたビーフシチューにすると大胆に予告し、自身の取材に来た新聞部の早津田に味見役を頼み、試作を開始する。試合本番では自分の試作を完全に把握して独自のアレンジを加えていく美作に対し、それまで歩んできた経験によって組み合わせた【ゆきひら流ビーフシチュー秋の選抜スペシャル】で美作を下し決勝に進出する。
- 葉山と黒木場との三つ巴の決勝戦では、「サンマ」というお題に対して目利きで2人に差をつけられ苦悩するも、仲間の手助けによりサンマを熟成させて旨味を増加させる手法に至り、ふみ緒の晩酌から糠を使ってサンマを熟成させる「糠サンマ」にたどり着く。決勝本番では「サンマの炊き込みごはん」と二杯目で豆乳ベースの出汁を使ったおじやにすることで完成する【サンマの炊き込みごはんおじや風】を披露したが、葉山には及ばず準優勝となった。これをきっかけに、創真は城一郎の後を追うだけでなく、自分にしか作れない唯一無二の料理を作ることを目指す決意を固めた。
- スタジエールでは、最初の研修先「洋食の三田村」で新戸と共に店の対応に追われる。持ち前の要領の良さでその日を乗り切ることに成功するも、このままでは事態の解決にはつながらないと考え、店長の三田村に完全予約制の導入を提案し、第一の研修に合格する。第二の研修では、合宿で知り合った四宮の新店舗「SHINO'S TOKYO」に赴く。当初は慣れないコース料理の仕事量の多さに苦戦し厨房の動きについていけなかったが、徐々に技術を吸収していく。プレオープン最終日の新作コンペではフレンチの技術を駆使した【フレンチ風親子丼】を披露し、四宮からはクオリティが低いと評されたが四宮のアドバイスを取り入れることで新作メニュー【うずらの詰め物 リゾットと卵〜生意気小僧風〜】として採用され、合格した。その後も順調に全ての研修に合格した。
- スタジエール後に開かれた「紅葉狩り会」で現遠月十傑と対面し打倒十傑の決意をさらに高め、遠月学園の学園祭「月饗祭」では中華料理を得意とする第八席久我と同じく中華で勝負を挑む。初日では激辛な四川料理で客を魅了する久我の店に圧倒され赤字を出してしまい、2日目・3日目も全く届かなかったが、冷静に客層を分析し4日目に肉団子を使った中国の鍋料理「獅子頭(シーズートゥ)」の要素を盛り込んだ【時限式麻婆カレー麺】で久我に対抗。さらに、美作たちの協力を得て4日目の売上で久我を上回る。
- 中枢美食機関発足後、極星寮を潰すと宣告しに来た叡山に対し、自分たちの料理を究めるための城を守るため八百長が行われているとわかった上で食戟を申し込む。
- 薙切 えりな(なきり えりな)
- 声 - 中原麻衣[10] / 種田梨沙
- 本作のヒロインの1人。遠月学園高等部1年生の女子生徒。遠月学園総帥の孫娘。「遠月十傑評議会」の第十席。
- 長い金髪に豊満なプロポーションを持つ少女。神の舌(ゴッドタン)とまで呼ばれる優れた味覚を持つ。恵まれた境遇や才能から、極度なまでのプライドの高さや、エリート意識を持っている[12]。非常に高飛車かつ我侭な性格だが、少女漫画にはまるなど子供っぽい一面もある。その性格は幼少時からのもので、旧知である従姉妹のアリスからもあまり快く思われていない。そのため、付き人の新戸以外に親しい友人はいなかった模様。
- 料理には高級な食材による美食を追及した徹底的なセレブ思考の品のみ求めており、大衆食堂に出てくる庶民的な料理や食材等は頑なに否定している。これは幼少期に父・薊から「自分が認めた料理以外は屑だ」と刷り込み教育を施されたことに起因している。それ以前は比較的明るい性格だったが、薊の教育によって現在のような性格となった。仙左衛門によって薊が追放されてからは、アリスや緋沙子といった周囲の人間の尽力で少しずつ感情を取り戻していったが、薊を前にすると委縮し震え上がるなど未だその精神的な支配からは逃れられていない。
- その恵まれた才能から日本中の有名店に味見役を任され、下した評価が料理界での運命を決定づけるほどである[13]。その才能は乳児のころから人間離れしており、「目隠しして利き塩を行い、名称を全て言い当てた」「離乳食は学園の主任講師を総動員して作らせたものしか口にしなかった」など、数々の逸話を持つ。また料理の実力も非常に優れており、卒業生の堂島からも「遠月学園開闢以来最高傑作の化け物になれる素材」と評されるほどで、その実力は学外にも広く知れ渡っている。幼少時に城一郎と会ったことがあり、彼に対しては料理人として一方的な憧れを抱いているようで、一緒に撮った写真を今も肌身離さず持ち歩いているが、創真が城一郎の息子であることには気づいていない。
- 中等部を首席で卒業し[13]、さらに史上最年少で「十傑評議会」第十席の地位を手にする。学園では強い影響力を持つ派閥を束ねている。学内では、自分の嗜好に合わない料理の研究会を「活動実績が乏しい」等を建前に「食戟」によって次々と潰していくことで勢力を広げているが[14]、恵のように自分と対立する恐れのない者に対しては好意的に接する場合もある。
- 自らが試験監督を務めた高等部の編入試験で、大衆食堂の息子として見下していた創真の実力を知りプライドを傷付けられる。以後、創真を目の敵にするようになり、会うたびに嫌味を飛ばすが、マイペースな創真からはほとんど意に介されておらず、よく空回りしている。
- 宿泊研修の合宿も参加するが課題をことごとく余裕でクリアしていく。宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」ではカラスミパウダーをマフィンにまぶした【女王のエッグベネディクト】を提供し、407食と参加学生唯一の400食超えで課題達成する。
- 「秋の選抜」では評議会の一員として選抜を運営する立場であるため、選手としては参加しなかった。スタジエールでは1軒目で恵と同じフランス料理店に研修し、瞬く間に厨房の権限を掌握して見せた。月響祭では緋沙子と共に山の手エリアに完全予約制の店を開店し初日の売り上げは二位を獲得した。
- 薊が新総帥に就任すると再び薊から様々な教育を押し付けられ屋敷からも自由に出れなくなってしまう。事情を知ったアリスにより屋敷から連れ出されると、偶然極星寮に辿り着き一時身を寄せることになる。新戸が恵らにえりなの過去を話したことですぐに受け入れられ、徐々に吉野たちと親交を深めていく。
- 田所 恵(たどころ めぐみ)
- 声 - 高橋未奈美
- 本作のヒロインの1人。遠月学園高等部1年生の女子生徒。極星寮302号室の寮生。
- 三つ編みのおさげ髪が特徴の少女。あがり症に悩む気弱な性格で、緊張が極限にまで達してパニックに陥ると、出身の方言が出ることがある。あがり症が原因で授業ではなかなか本来の実力を発揮できずにいるが、料理の腕前は決して悪くなく、後に堂島を含む卒業生たちには料理を食べた者の心を癒す心遣い(ホスピタリティ)の才能を高く評価され、自分の腕に自信を持てるようになって以降、郷土料理をベースにした料理を披露していく。作中では元々高い実力を持つ創真とは対照的に、料理人として(ひいては人として)の成長が最も顕著に描かれている。学園では郷土料理研究会に所属している。
- 特技は卓球で、ラケットを持つと目付きや口調が別人のように攻撃的になり、動きも素早くなる[注 3]。卓球のスタイルは前陣速攻型。
- 東北地方の小さな港町の出身で、実家は小さな料理旅館「荘恵園」を営んでいる。7歳の頃に旅館の板前が腰痛を悪化させたことにより余興として行っていた鮟鱇の吊るし切りができなくなるという話を聞き、旅館を助けるために町の漁師たちに吊るし切りを教わった過去を持つ。それを境に料理の腕を上達させて村の大人たちも敵わないほどになり、地元の漁師たちにも可愛がられている。12歳の時に母親の勧めで上京し、遠月学園中等部に入学する。高等部への進級試験の成績が最下位で退学処分寸前だったが、成り行きで創真とペアを組んで参加した調理演習の授業でA評価を得て、危機を脱する。それ以来、同じ寮生ということもあり、創真と行動を共にすることが多くなる。当初は敵を作りやすい創真に苦手意識を持っていたが、一度危機から助けられてからは彼の並外れた実力に信頼を置くようになり、次第に異性として意識するようになる。
- 宿泊研修2日目の四宮の課題では、不測の事態に対処するためにやむを得ず提示されたレシピに手を加えるが、これを良しとしない四宮に退学処分を言い渡されてしまう。これに創真が異を唱え、堂島の計らいで創真と共に四宮と非公式の食戟を行い【虹のテリーヌ】で勝負する。食戟には敗北したものの、堂島の配慮により四宮が考えを改めたことで退学を免れた。その後は、創真の力に頼ることなく、自力のみで合宿の課題を切り抜ける。
- 宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」では【一口サイズの朝食おでん】を提供する。野菜等他の具材をうずらの卵のサイズに揃えた心遣いが徳蔵達に好印象を与え、「ナチュラルチーズの久作」からは孫に嫁いでくれと言われる。
- これらの経験を通して料理人としての真の才能が開花してからは普段の授業も急速に成績が上昇し、1学期末には「秋の選抜」への出場権を与えられた。Bブロック予選では、地元の野菜を使った【鮟鱇のどぶ汁カレー】で88点を獲得し、Bブロック4位で予選通過した。本戦一回戦第二試合の「ラーメン」対決では、黒木場の濃厚系ラーメンに対してこづゆをベースにした淡麗系の【こづゆ鶏醤油ラーメン】で勝負するも敗北するが、観客たちから健闘を称えられた。
- スタジエールでは1軒目でえりなと同じフランス料理店に研修し、最初は皿洗いを任されていたが、客によってソースや野菜が残っていることに着目し、ソースを別に皿に移して自由にかけられる方式を提案する。えりなからも同意を得られたことで、研修に合格した。その後も順調に全ての研修に合格した。
- 月饗祭では一色や郷土料理研究会の誘いを断り、十傑第八席久我に挑戦状を叩きつけた創真に協力した。
- 薙切邸から家出してきたえりなを極星寮にかくまう。叡山による極星寮取り壊しには断固拒否し、吉野らと協力し叡山が差し向けた刺客に抵抗する。
- 2013年12月2日に発売された『週刊プレイボーイ』同年50号には、女優の優希美青が田所恵に扮した姿のグラビアが掲載された[15][16]。
遠月学園
極星寮
- 一色 慧(いっしき さとし)
- 声 - 櫻井孝宏
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第七席。極星寮206号室の寮生でもあり、現寮生たちのリーダー的存在。
- 後輩思いの穏やかな人物[17]だが、やたらと服を脱ぐ癖があり、寮内では褌一丁の姿で農作業をしたり、裸エプロン姿で料理を作ったり、全裸で寝るなどかなりの変わり者である。ただし、十傑の会議や秋の選抜など公式の場においてはきちんと制服を着用しており、普段を知る者からはまるで別人のように見える。宴会好きで、毎日寮の屋根裏を伝って寮生に声をかけている。卓球の腕前は恵と互角に渡り合うほどであり、スタイルはカット主戦型。
- 入寮直後の創真との勝負では手の内を全て見せないなど掴み所がない一面もあるが、創真の入寮を本心から歓迎しており、その才能に期待をかけている[18]。頭脳明晰で創真をはじめ極星寮の後輩たちの能力や技術を客観的に分析し、的確に解説する役回りでもある。
- 寮の裏にある「極星畑」の管理に自らが中心となって精を出しているが、そのため授業にはあまり出ていない[19]。また、畑で育てた野菜を利用してビジネスを行っており、婦人向けの料理教室を開いている。
- 月響祭では創真と恵以外の極星寮メンバーと共に山の手エリアに自家製の野菜を使った芋煮会を出店した。
- 吉野 悠姫(よしの ゆうき)
- 声 - 内田真礼
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。極星寮116号室の寮生[20]。
- シニヨンに纏めた髪型が特徴[21]。明るい性格をした今時風の少女で、誰とでもすぐに仲良くなれる極星寮のムードメーカー。感情の赴くままに行動することから、冷静さを失うと暴走しがちになる面もある。友人の榊の胸と自分の胸を無言で見比べることがあり、貧乳であることを気にしている。
- ジビエ料理を得意としており、寮内でさまざまな禽獣(ジビエ)を飼っている[20]。夢は自分の手で新しいブランドの鶏(仮称:極星鶏)を作り出すこと[19]。地元の猟友会と密接なパイプを持っている。アニメ版では「禽獣の森の赤ずきん」の異名をつけられた。
- 秋の選抜Bブロック予選では、オレンジの果肉と鴨の相性を利用した【鴨カツジビエカレー】で86点を獲得したが、予選敗退となった。
- 榊 涼子(さかき りょうこ)
- 声 - 茅野愛衣
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。極星寮112号室の寮生[19]。
- 大人っぽい雰囲気をしたロングヘアの少女。温厚で冷静沈着な性格から、暴走しがちな吉野のなだめ役になることも多い。極星寮の女子でも抜群のプロポーションの持ち主で、学園内には隠れファンがいる。
- 発酵食品を使った料理が得意であり、寮の近くに専用の塩麹作業場を構えている[19]。秋の選抜予選で審査員からは「発酵屋本舗榊一家」の異名をつけられ賞賛される。
- 秋の選抜Aブロック予選では、醤油麹を加えた【炭火熟成納豆カレー】で86点を獲得したが、予選敗退となった。
- 伊武崎 峻(いぶさき しゅん)
- 声 - 村田太志
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。極星寮208号室の寮生[20]。
- 目が前髪で隠れているミステリアスな雰囲気をした少年。寡黙でクールな性格だが、自らの料理に対する自信は高く、強い情熱を秘めている[21]。秘密主義者で、自分の実力をあまり表に出さない。
- 燻製料理が得意で[21]、チェーンソーを使いスモークウッドを自作している[19]。秋の選抜予選で審査員からは「燻煙の貴公子(プリンス・オブ・スモーク)」と賞賛される。
- 秋の選抜Aブロック予選では、粗引きスパイスを使った【特製スモークカレー】で88点を獲得するが、予選敗退となった。スタジエールでは売上不振で倒産寸前のレストランに派遣され、苦戦を強いられたが合格はできた[注 4]。
- 丸井 善二(まるい ぜんじ)
- 声 - 小林裕介
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。極星寮205号室の寮生[23]。
- 丸い大きな眼鏡をかけており、料理に関する勉強に余念の無いインテリタイプ。若干神経質な性格で、自室がいつもきれいに片付いているため、極星寮の寮生たちが会合を開く際には自室に集まられることが多いが、散らかされてしまうことから本人はそれを迷惑がっている[23]。
- 美食に関する古典文献を研究・分析する宮里ゼミに所属しており、1年にしてエースを担っている。ずば抜けた料理センスはないものの、周囲の天才たちに追いつくためにさまざまな学識を詰め込んでいる。宮里ゼミの関係者からは「丸井氏」、「味の物知り博士」と呼ばれている。その反面、体力が非常に低く、長時間の持久力を必要とする課題を苦手としている[24][17]。
- 秋の選抜Aブロック予選では、ヴィシソワーズ風のルーを使った【白のポタージュカレーうどん】で88点を獲得したが、予選敗退となった。
- 青木 大吾(あおき だいご)、佐藤 昭二(さとう しょうじ)[注 5]
- 声 - 柳田淳一(青木)、河西健吾(佐藤)
- それぞれ極星寮107号室、211号室の寮生。ガラの悪い2人組の男子生徒。黒髪の方が青木で、金髪のオールバックが佐藤。連載当初は他の寮生たちと比べて登場回数が極端に少なく、本編では長らく名前すら紹介されていなかったが、秋の選抜編から他の寮生たちの応援役として徐々に登場回数が増え始め、第116話で初めて名字のみ呼ばれた。スタジエールでは2人とも同じ研修先であった。
- 極星寮の寮生では秋の選抜に選ばれなかったものの、2人とも夏合宿とスタジエールに合格しており、プロから一定の評価を受ける程度の実力はある[注 6]。
- アニメでは第4話で正式に名前が紹介されている。
高等部1年(第92期生)
- 新戸 緋沙子(あらと ひさこ)
- 声 - 大西沙織
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。
- えりなの側近を務めている少女で、ボブカットの髪型が特徴。えりなに対しては同級生でありながら、「えりな様」と呼ぶなどかなり従順である。えりなからは高く評価され、友人としても信頼されているが、緋沙子自身は従者として一歩引いた態度をとっている。えりなと不仲であるアリスに対しては敵意を抱いている模様[注 7]。また、創真のことも長らく敵視していたが、スタジエール以降は薄れており一人の料理人として信頼している。周囲からは「秘書子」と呼ばれているが、本人は気に入っていない。長年えりなの側近を務めているため、事務作業には慣れており、電子端末の扱いにも長けている。事務作業をする際は眼鏡をかける。
- 古くから続く漢方医の家系に生まれ、東洋医学の知識を料理に昇華させた薬膳料理のエキスパート。
- 中学2年の時にえりなの側近の座を狙う貞塚ナオとの食戟に勝利して以来、彼女から敵視されていたが、秋の選抜予選で再び勝利して格の差を見せ付けると、今度は自身が貞塚から憧れの対象として見られるようになってしまった。
- 秋の選抜Bブロックでは、薬膳とカレーを融合させた【羊肉四物湯カレー】で92点を獲得し、Bブロック2位で予選通過する。本戦一回戦第三試合の「ハンバーガー」対決では葉山と対戦し、スッポンを使用した人の触覚まで刺激する【スッポンハンバーガー】を作るも敗北。試合後、遠月の頂点に立つことを目標とする葉山とは対照的に「えりなに次ぐNo.2」であることに固執する志の低さを葉山から痛烈に批判された。秋の選抜終了後、えりなに合わせる顔がないとして書き置きを残し、彼女の前から姿を消した。
- スタジエールでは、最初の研修先「洋食の三田村」で創真と共に派遣されるが、手馴れた様子で店の作業をこなす創真と現場での厳しさから自分の実力のなさを実感する。何とか1日を乗り切ることに成功し店員からも褒められ自信をつけるも創真からこのままでは店の問題の解決につながらないことを指摘され、創真が提案した完全予約制の導入と「この店の可能性を信じたい」という希望から創真の案にのり、予約サービスなど裏業務のシステムを確立させ合格判定を貰った。その後、えりなとうまくいっていないことを創真に感付かれ、彼から「これからはえりなの後ろではなく並び立てばいい」と促され、えりなの元に戻れた。
- 月響祭終了後、遠月学園の総帥となった薊によりえりなの秘書を外されてしまう。アリスに事情を話しアリスによるえりなの屋敷からの連れ出しに同行。えりなが極星寮に一時身を寄せることになると、恵らにえりなの過去を話した。
- 水戸 郁魅(みと いくみ)
- 声 - 石上静香
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。「丼物研究会」部員。
- 褐色の肌にアホ毛のあるショートカットの金髪という派手な容姿に加え、作中屈指の豊満なプロポーションの持ち主。制服を西部劇風に着崩した露出度の高い格好をしており、男子生徒からの人気も高い。勝気な性格もあって言動は男勝りだが、根は真面目で素直[注 8]。当初は肉以外の食材への配慮が薄かったが、創真に敗北してからは改善している。実家は牛肉業界の一角を支配するほどの大規模な肉の卸売業者という裕福な家庭で育ったため、金銭感覚は一般庶民とかけ離れている[25]。周囲からは肉魅(にくみ)というあだ名で呼ばれているが、本人はそれを嫌っている[14]。
- 肉料理を得意とし、ミートマスターの異名を持つ[14]。また、食材の温度を繊細に感じ取る優れた感覚の持ち主[26]。秋の選抜予選では肉以外の食料に造詣を深め、審査員からは「肉将軍(ミートジェネラル)」と高く賞賛される。
- 初登場時はえりなの派閥に属しており[14]、えりなの命令により丼研を潰そうとするが、丼研の代理として創真に食戟を挑まれて自身の丼研入部と創真の退学を賭けて牛肉を使った丼料理のテーマで勝負する。A5和牛の熟成肉を惜しげもなく使った【A5和牛のロティ丼】を披露するが、肉と飯の一体感が欠けていたことで敗北する。その結果、えりなに見捨てられて約束通り丼研に入ることになったが、それがきっかけで創真に好意を寄せるようになり、彼にだけは上記のあだ名で呼ばれても良いと考えるようにもなった。
- 宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」ではソース・ヴィネグレットを使った【ロコモコ丼】を提供し、200食達成する。
- 合宿終了後の連休中には創真からの頼みで、すみれ通り商店街の立て直しに協力した。
- 秋の選抜Aブロック予選では【東坡肉カレー丼】で86点を獲得するが、予選敗退となった。
- スタジエールでは、派遣先で出会った人物から「火入れの奥義」を伝授された。また、秋の選抜以降は創真以外の極星寮の寮生たちとも打ち解けており、特に得意分野の近い吉野とは意気投合している。スタジエール後は以前よりカリスマ性が増しており、丼研に入部してきた後輩たちからも慕われている。月饗祭での模擬店の出店場所を巡っての貞塚ナオとの食戟に勝利し、初日の目抜き通りエリアの売上では第3位にランクインした。
- タクミ・アルディーニ
- 声 - 花江夏樹
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。イタリアのフィレンツェにある大衆食堂「トラットリア・アルディーニ」の跡取り息子[27]。身長168cm。体重54kg。
- 日本人の父とイタリア人の母を持つハーフ[27]の美少年。一見するとクールな雰囲気だが、実際には創真に負けず劣らずプライドが高い熱血的な性格で、極度の負けず嫌い。学園内での女性人気は高く、編入してわずか1か月でファンクラブが発足し、その会員数は秋の選抜の時点で87名に達しているという。
- イタリアの両手持ち包丁「メッザルーナ」を使った、軽快な調理が持ち味のイタリア料理を得意としている[27]。日本食など専門外のレベルも非常に高く、限られた状況下でも機転を利かせ、独自にアレンジした料理を作り出す。料理を出す時などの決めセリフには「グラッツェ」などのイタリア語を使う。アニメ版では「味の地平を斬り拓く者」の異名をつけられた。
- 5歳の頃から料理修業を始め、若くして料理人として非常に高い才能を発揮していたが[28]、同世代で自分と互角に渡り合える料理人がいないことに心が冷めていた[28]。中等部2年時に日本人の叔父からの薦めで双子の弟・イサミと共に来日し、遠月学園に編入した[27]。高校編入初日の挨拶で事実上の宣戦布告を行った創真には激しい対抗心を燃やしており、何かと張り合おうとするが、よく空回りしている。
- 宿泊研修で初めて創真と対面し、料理勝負を挑む。決して彼のことを嫌悪しているわけではなく、宿泊研修で創真が最大の危機に陥った時には焦りの表情を見せ、また彼が制限時間寸前で危機を乗り切った時には自身も安堵の表情を見せるなど[29]、ライバルとして創真の存在を必要としている様子がうかがえる。
- 宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」ではイタリア発祥の卵料理「フリタッター」をサラダに和えた【インサラータ・フリタッター】を提供し200食達成する。
- 秋の選抜Bブロック予選では、和とイタリアンを組み合わせた【カレーパスタ】で90点を獲得し、Bブロック3位で予選通過する。本戦一回戦第四試合の「スイーツ」対決では美作と対戦する。試合直前に美作にメッザルーナにガムを吐かれたうえにイサミを侮辱されたことで、彼と食戟を行うことになる。試合ではイタリアのスイーツ「セミフレッド」を作り、自分と全く同じ工程かつアレンジを加えながら作る美作に動揺するも、土壇場で父親から渡された自家製のオリーブ油から独自の調理料「レモンカード・イタリアーノ」を生み出し、【四層のセミフレッド】を完成させる。しかし、それすらも予想していた美作の前に敗北したため、メッザルーナを奪われた。敗北後は自宅に引きこもるほどのショックを受けていたが、準決勝で美作が創真に敗れたことにより、メッザルーナの所有権は自分に戻ってくる。だが、創真から直接返してもらうことを拒否し、自分が正式に勝つまで彼に預けておくことを宣言し、美作に対してもリベンジを宣言した。
- 月饗祭ではイサミやクラスの女子生徒たちと目抜き通りエリアに「出張版トラットリア・アルディーニ」を出店し、初日の売上ランキングで1位を達成した。
- イサミ・アルディーニ
- 声 - 小野友樹
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。タクミの双子の弟で、同じく「トラットリア・アルディーニ」の跡取り息子[27]。
- タクミとは似ても似つかない太った体格の大柄な少年で、金髪のタクミと違い逆立った黒髪をしている。毎年夏バテで激痩せする体質で、秋冬にかけて元の体型に戻るという。短気で暴走しがちなタクミと対照的に、普段はマイペースでのんびりしており、人当たりも良い[17]。
- タクミと同じくイタリア料理を得意とする。調理速度はタクミよりも遅いと本人は語っているものの[30]、動きは機敏であり[注 9]、双子ならではの絶妙な連携で、タクミと共に優れた料理を作る。アニメ版では「味の地平の探求者」の異名をつけられた。
- 幼少期は比較的痩せており、髪の色以外はタクミと瓜二つの美少年だった。また、当時はタクミより料理の実力が低いことにコンプレックスを抱いていたが、タクミに諭されてからは2人で協力し合うようになる[31]。タクミのことを慕っているが、その奥にはいつか兄を超えたいという対抗心も抱いている[31]。
- 秋の選抜Bブロック予選では、【トマト風味のカレーカルツォーネ】で87点を獲得したが、タクミには及ばず予選敗退となった。
- スタジエール時には体型は元に戻っており、派遣先の店の新メニュー開発に参加するなど確実に実力を上げていた。
- 薙切 アリス(なきり アリス)
- 声 - 赤﨑千夏
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。えりなの従姉妹。
- 日本人の父親とデンマーク人の母親の間に生まれたハーフの北欧系美少女。えりなに負けず劣らずの豊満なプロポーションの持ち主で、ショートカットの銀髪と白い肌が特徴。父親は遠月財閥の傘下企業の1つである美食に関する総合研究機関「薙切インターナショナル」の設立者。大人びた外見をしているが、付き人の黒木場に妙な演出[注 10]をさせようとしたり、それが失敗すると怒って悔しがったり、秋の選抜で創真に負けた際は場をわきまえず号泣するなど、子供っぽい部分もある。えりなを打ち負かして遠月の1年生の頂点に立つ者と宣言しており、創真にも少なからず辛辣な発言を浴びせるが本人に悪意はなく、むしろ同期の良きライバルとして彼の成長に期待をかけている節がある[32]。
- 遠月学園に編入する以前に在籍していた「薙切インターナショナル」で仕込まれた最先端の理論に基づいた科学的な調理法(分子ガストロノミー)を得意とし、奇抜かつ計算し尽くされた斬新なスタイルの料理を作り出す。また、遠心分離機や急速冷凍機など非常に高価な料理器具を多数所有している。アニメ版では「味の世界の革新者(グローバル・イノベーター)」の異名をつけられた。
- 7年前、分子美食学で最も権威ある国際コンクールで賞を獲り、その後もあらゆる賞を総なめにしていく。10歳になるころには特許を45も取得して20店舗もの料理店とメニュー研究の契約を結ぶなど、数々の実績を残していることから、十傑入りに最も近い存在とされている。
- えりなとは5歳の時まで同じ屋敷で過ごしていた顔馴染みだが、幼い頃から類まれな才能を発揮していた彼女とは常に比較される立場にあった。そのうえ、えりなからはよくいじめられていた経験から不仲で、恨み節を口にして強い対抗心を示している[注 11]。薙切インターナショナル進学後は自分だけの料理スタイルを確立し、14歳の時に遠月学園中等部に編入した。初登場時の宿泊研修のビュッフェ課題の「卵料理」では殻付き・生卵・ゆで卵を模した【3つのフォルムの卵プレート】を作る。仕込んでいた材料を使いきって途中退席するが、380食とえりなに次ぐ高成績を出し、課題を達成する。
- 秋の選抜Bブロック予選では、さまざまな温度差を味わえる未知のカレー料理プレート【thermal sense(サーマル・センス)】で審査員を驚愕させて95点を獲得し、Bブロック1位で予選通過する。本選一回戦第一試合の「弁当」対決では創真と対戦し、「手鞠寿司」を詰め込んだ【手鞠弁当】で持ち前の高度な調理技術を見せ付けるも、肝心のテーマである「弁当ならではの魅力」を表現できていない点を審査員を務めた祖父・仙左衛門に指摘され、敗北した。
- 月饗祭では最初は乗り気ではなかったが、創真やえりなに触発されて出店を決意。既に出店受付が締め切られていたため、汐見ゼミから強引に店の権限を貰って黒木場と葉山を巻き込み、出店する。しかし、メニューの変更を繰り返したことで食材の発注ミスを連発し、初日の売上では目抜き通りエリアの最下位となり、赤字を出してしまう。それでも、試行錯誤を繰り返し3Dプリンタで出力したスパイス入りの花のチョコ細工を使ったカレーで挽回し黒字に持っていった。
- 薊が総帥就任後、薊により束縛されたえりなの家出の手引きをする。
- 黒木場 リョウ(くろきば リョウ)
- 声 - 岡本信彦
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。
- アリスのことを「お嬢」と呼び、彼女の忠実な側近を務める長身の少年。長めのボサボサ頭が特徴。掴み所のない不思議な雰囲気で、常にマイペースかつボーッとしていることが多い。日々ハードな筋トレをしており、片手で男を持ち上げるほどの怪力の持ち主。右手首にバンダナを巻いており、これを頭に巻くと雰囲気が一変して狂気的な顔付きになり、口調も非常に攻撃的な荒々しい口調になる[注 12]。
- 魚介類を使った海鮮料理を得意とし、フランス料理をアレンジした技法を多く用いる。また、アリスとの対戦で学んだ分子美食学の技術も多く取り入れている。
- 幼少期は、北欧の港町にあるレストランで荒くれ者の船乗りたちを相手に料理を振るっていた。その過程でアリスと出会い、自分を気に入った彼女に誘われて側近となり、アリスと同時期に遠月学園に編入した。料理の腕は当時から非常に高く、店のオーナーから厨房での全権を任せられるほどであった。さまざまな修羅場を潜ってきたため、「厨房は戦場、料理は力」という考えを持っており、相手を屈服させる料理を重要視している。その過程で、味に対する集中力と勝負に対する執着心を身に着けたため、秋の選抜予選の会場ですら「ぬるい」と語っており、普通の授業では課題をこなす程度の料理しか作らない。出会った当初はアリスに歯が立たなかったが、何百戦の敗北を糧に2年越しで初勝利した。また、当時は常に攻撃的な性格だったが、アリスと関わるうちに大人しい一面も持つようになった。アリスとは毎日料理勝負を行っており、現在の対戦成績では勝ち越している模様。
- 秋の選抜Aブロック予選では、コニャックを使った【伊勢海老のフレンチカレー】で93点を獲得し、Aブロック2位タイで予選通過する。本戦一回戦第二試合の「ラーメン」対決では恵と対戦し、フランス料理の海鮮スープ「スープ・ド・ポワソン」を使って濃厚魚介系に仕上げた【スープ・ド・ポワソンラーメン】で勝利する。恵のことを最初は「ぬるい奴」と酷評していたが、彼女のラーメンを食べてからは「面白い奴」と認識を改める。本選二回戦の「洋食のメイン一品」対決では葉山と対戦し、【鰻のマトロート[注 13]】で高評価を得たが、判定が拮抗して引き分けの形で決勝戦に進出する。決勝の「サンマ」決戦ではアリスから学んだ耐熱フィルムを使った【秋サンマのカルトッチョ(紙包み焼き)】を披露したが、葉山には及ばず準優勝となった。
- スタジエールでは派遣先のオーナーの不良息子をわずか1週間で更生させ、不良の溜り場であった店も不良ごと再生させた。
- 葉山 アキラ(はやま アキラ)
- 声 - 諏訪部順一、田村睦心(幼少期)
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。
- 褐色の肌と後ろに束ねた長い銀髪が特徴。クールな性格で、自分の実力に一切揺るぎない自信を持っている。スパイスを研究している汐見潤のゼミに、彼女の助手として所属している。それゆえ、本来は高等部2年生からしか参加できないゼミへの参加を許可されている。
- 潤同様、自身もカレーやスパイスに関する豊富な知識を持つ。スパイスの配合を的確に嗅ぎ分ける非常に鋭い嗅覚の持ち主。料理において香りを最も重要視しており、作る料理の香りは審査員だけでなく観客をも虜にさせる。その類まれなポテンシャルは、えりなの「神の舌」に匹敵しうると高い評価を得ている。
- 物心つく前、熱帯の国のスラム街の外れへ捨てられ、親の顔や自分の本当の名前も知らないまま育つ。市場で粗悪なスパイスを強引に押し売られそうになった潤を助けたことから彼女と出会い、当時潤が参加していた葉山ゼミの教授が身元引受人となり、彼女の下へ身を寄せる。この時に「新しき料理の世界を明らかにし照らす子に」という意味を込め、アキラと名付けられる[34]。私生活に問題が多々ある潤をフォローすることが多く常にタメ口で接しているが、スラムでの貧しい暮らしから連れ出してくれた彼女に絶大な信頼を寄せている[35]。
- 秋の選抜を前に創真が潤のゼミを訪れた際、個人的な理由により創真を拒絶した潤に代わってスパイスについての知識を披露し、自身のカレー料理の腕前を創真に見せ付けるも彼はまったく臆せず本番では超えてみせると豪語したため、互いに強い対抗意識を抱くようになる。秋の選抜Aブロック予選では、ホーリーバジルを中心としたスパイスを使った【スープのパイ包み風フィッシュヘッドカレー】で94点を獲得し、Aブロック1位で予選通過。
- 本戦一回戦第三試合の「ハンバーガー」対決では新戸と対戦し、ケバブを使用した【ケバブハンバーガー】で勝利する。本選二回戦の「洋食のメイン一品」では黒木場と対戦し、複数のスパイスをふんだんに織り交ぜた【鴨のアピシウス風】で高評価を得たが、判定が拮抗して引き分けの形で決勝戦に進出する。決勝の「サンマ」決戦ではオールスパイスを使用した【炙りサンマのカルパッチョ】で創真と黒木場を破り、秋の選抜優勝を達成した。
- 月饗祭では汐見ゼミの模擬店に参加するはずだったが、アリスが潤から店の権限を譲り受けたことで半ば強引に彼女に誘われ、黒木場と3人で模擬店を出店することになり、計画性が皆無のアリスに黒木場共々終始振り回された。
- 北条 美代子(ほうじょう みよこ)
- 声 - 瀬戸麻沙美
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。
- 気の強い性格で、アホ毛が特徴。長身でスタイルもいい。非常に重い中華鍋を片手で軽々と扱う男子顔負けの腕力の持ち主。運動神経もよく、バスケで軽々とダンクシュートを決めるほど。横浜中華街で50年続く中華料理の名店「北条楼」の料理長の娘。中等部3年の時点で部門長をも黙らせるほどの腕前を持ち、卒業後は実家の店の厨房に入ることが決定しているが、部門長をはじめ男尊女卑の考えを持つ店員たちからは快く思われていない。そのため、周囲を屈服させるために料理人としての絶対的な箔を得ようと、遠月十傑第一席の座を狙っている。秋の選抜後は、従業員と少しずつではあるが打ち解けてきているという。
- 中華料理を得意としており、調理時はチャイナドレスを着用する。中華料理を得意とする十傑第八席の久我からたびたび中華料理研究会へ勧誘されているが、辛さ重視の彼の方針が気に入らず、中華研には入っていない。アニメ版では「鉄腕火龍小姐(アイアンドラゴンガール)」の異名をつけられた。
- 元遠月第一席の四宮に食戟を挑んだ恵に興味を持って接触するが、創真の協力を得ての出来事だったと知ると「見込み違いだった」と一転して侮蔑する。秋の選抜Bブロック予選では、パイナップルを上手く組み合わせたカレー炒飯【菠蘿咖喱炒飯(ボゥルオカリーチャーハン)】で87点を獲得するも、恵とは1点差で予選敗退する。だが、非力な恵が荒くれ男の漁師たちから可愛がられている様子を見て、力で男たちを黙らせるしかないと思っていた自分との違いを感じ取り、自分の敗北を素直に認めた。予選終了後には恵への態度を改め、正式に友人になることを誓い、予選を突破した恵にエールを送った。
- 創真とは恵の紹介で知り合い、月饗祭で十傑第八席の久我と勝負しようと考えていた創真に久我の居城である中華料理研究会を案内した。
- 貞塚 ナオ(さだつか ナオ)
- 声 - 後藤沙緒里
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。
- 陰湿な性格で、非常に長い黒髪で顔の半分以上を隠し、学園の警備員からも恐れられるほど不気味な雰囲気を絶えず放っている。普段は黒髪で隠れてほとんど見えないが、素顔はかなりの美少女である。創真とはゲテモノ料理を好む者同士馬が合う[注 14]。
- 「鍋の前の魔女(ボイリング・ウィッチ)」の異名を持ち、煮込み料理を得意としている。おぞましさの中に真の旨さがあるという料理観を持ち、干物や乾物などクセの強い食材にも造詣が深い。自身が所有している調理室は子供が泣いて逃げ出すような禍々しい雰囲気を放っており、たびたび異臭騒ぎを起こしている。
- えりなへの盲目的な憧れと「神の舌で罵倒されたい」というマゾヒスト願望によって彼女の側近の座を狙っているため、緋沙子を敵視している。中等部2年の時にえりなの側近の座を賭けて緋沙子と食戟を行うも敗北し、その時に敗退の条件としてえりなの半径50メートル以内に接近することを禁じられるが、執着心が失われることはなく、それ以降は双眼鏡でえりなを何度も覗き見たり手紙を毎日30通送るなどのストーカー行為を続けていた。
- 秋の選抜Bブロックでは、くさやをアクセントに加えた【漆黒のラクサカレー】で84点を獲得したが、再び緋沙子に敗れて予選敗退する。しかし緋沙子との格の差を見せ付けられ、痛烈に罵倒されたことにより、今度は彼女を「緋沙子お姉様」と呼んでストーカー的な態度を示し始めた。
- 月響祭では郁魅との出店場所を巡る食戟に敗れ、中央エリアに「暗黒干物商會」を出店した。
- テレビアニメ版の後期エンディングアニメーションは、ナオのストーカー視点からえりなたちを描いたものとなっている。
- 美作 昴(みまさか すばる)
- 遠月学園高等部1年生の男子生徒。
- 創真よりもはるかに大きな巨体と分厚い唇にドレッドロックスの髪型が特徴。「微に入り細を穿つ」がモットーであり、大柄な体格で粗暴な雰囲気に似合わず、愛用のバイクに万全な盗難対策をしたり服の裏に自ら刺繍を入れるなど、非常に繊細な作業をこなす。
- 周到なる追跡(パーフェクト・トレース)と称する事前に調べた相手の料理を完全にコピーし、さらにその品にオリジナルの要素を付け加えることで相手を完全に上回るという、高い技術を持つ。各種の料理にも造詣が深く、その手のエキスパートに匹敵する知識や技術を持つ[注 15]。
- 狙いをつけた生徒についてストーカー紛いの行為で徹底的に調べ上げたうえであらゆる手段を使って挑発し、勝負の場に引きずり出すことでこれまで99の食戟に勝利してきた。相手の料理人にとって最も大切な道具(包丁)を賭けさせることで料理人としての誇りを踏みにじるなど卑劣な性格をしており、その在り方から「KING・of・ストーカー」の異名を持つ。叡山からも「料理人としては完全なる屑」と評されている。
- 出自は高級レストランの跡取り息子であり、幼少期から写真で見た料理を完璧に再現できる才能を発揮していたが、父親からは認められなかった。それでも父に認められたい一心でコピー料理の技術を磨き続け、ある時店の大事な客人たちを招いて行われた新作品評会で父のレシピにアレンジを加えたところ父を超えてしまったため、激怒した父に遠月学園へ厄介払いされる形で入学する。入学後も同様の手段を使い続けていたところを叡山に拾われ、彼の手駒となった。
- 秋の選抜Aブロックを4位の91点で通過し、本戦出場を決めた。本戦一回戦第四試合の「スイーツ」対決ではタクミと対戦し、試合直前にイサミを侮辱することでタクミとの試合で食戟を行うことに成功する。試合ではタクミの考えをことごとく先読みし、あらかじめ隠し味として仕込んでおいた塩レモンを使用した【美作のセミフレッド】で彼に勝利する。その後、創真のもとに現れてタクミと同様の手段で挑発して食戟を受けさせるも、彼からこれまで奪ってきた包丁100本を賭けるよう要求される。試合本番でも創真の料理を完全にコピーした【美作のビーフシチュー】で彼を追い詰めるも、それまで積み重ねてきた経験を表現した創真の前に最終的には敗北する。退学して料理人を辞めようとしたが、創真から料理人の真のあり方を示されて再起を促され、タクミからも退学しないよう釘を刺された。
- 月饗祭では、秋の選抜での借りを返すべく創真からの協力要請に応じ、「周到なる追跡」でコピーした創真の料理手順で模擬店の営業をサポートした。
- 川島 麗(かわしま うらら)
- 声 - 日高里菜
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。
- リボンで結んだ長い黒髪が特徴のアイドル風美少女。高等部1年生が行う食戟の司会進行を担当しており、創真と郁魅の食戟の際にも担当した。可愛らしい仕草や台詞の言い回しによって男子生徒からの人気を集めているが、自己顕示欲が強く内心では自分以上に目立つ女子生徒を敵視するなど実際はかなり腹黒いため、女子生徒たちの怨念をかき立てることも少なくない。
- 秋の選抜予選では、Bブロックの司会進行を担当した。
- 佐々木 由愛(ささき ゆあ)
- 声 - 日高里菜
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。
- 秋の選抜予選でAブロックの司会進行を担当した。麗と反対に気が弱く、高慢な態度で辛口評価を連発した千俵なつめの威圧感に気押されていた[37]。
- 榎本 円(えのもと まどか)
- 声 - 大西沙織
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。丸井と同じく宮里ゼミ所属。
- 丸井とよく似た丸い眼鏡をかけているボブカットの少女で、宮里ゼミのエースである丸井を敬愛している。名前は単行本7巻で判明。
高等部2年(第91期生)
- 小西 寛一(こにし かんいち)
- 声 - 川田紳司
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒[14]。「丼物研究会」の主将[14]。
- リーゼント頭とちょび髭と革ジャンが特徴。丼物へのこだわりは本物で研究会のレシピは創真が一目置くほど[注 16]だが、小心者であるために「丼研」での人望は薄く、郁魅からもほとんど頼りにされていない。
- えりなに「丼研」を潰されかけて気力を失っていたが、たまたま見学に来た創真の協力によって助けられ、廃部の危機を脱した。その後、郁魅との関係は比較的良好の様子であり、秋の選抜の予選で彼女を応援する姿は完全に「娘の運動会に来たお父さん」状態であった。
- 秋の選抜終了後は、選抜での郁魅の活躍もあり、部員の数が大幅に増えている。
- 豪田林 清志(ごうだばやし きよし)
- 声 - 乃村健次
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒[18]。学園創立期から続く「ちゃんこ鍋研究会」(通称「ちゃん研」)の第76代主将[18]。
- 力士のような風貌で、語尾に「ごわす」を付けて話す。調理棟の拡張と「ちゃん研」の存続を賭けた「食戟」でえりなに敗れ、近年めぼしい実績がないことを理由に「ちゃん研」を廃部にされたうえ、部室を破壊されてしまったが、月饗祭の時点では同好会として再開している。その後、高校生相撲大会で地区優勝したことが遠スポによって報じられている[38]。
- 甲山 鉄次(かぶとやま てつじ)
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒。串打ち研究会主将。
- 牛、鶏、魚介とあらゆる食材を変幻自在に加工・調理し、「串打ちの鉄」の異名を持つ食戟の勝率が8割を超える実力者[22]。秋の選抜での創真の実力を評価し、スタジエールから戻った創真に食戟を挑むが、料理人としてのレベルを上げた彼の前に敗北した。
- 月饗祭では目抜き通りエリアに出店し、初日の売上では第2位にランクインした。
- 中枢美食機関設立に異を唱え、叡山に食戟を挑むが、叡山が仕組んだ八百長によって料理を食べてもらえずに敗北する。
中等部
- 早津田 みつる(そうつだ みつる)
- 遠月学園中等部3年生(第93期生)。新聞部所属。
- まだあどけなさが残る少年。秋の選抜での創真の戦いぶりに感動し、遠スポの取材のため創真の下を訪れる。当初は把握している情報量の多さから創真からは美作のスパイではないかと疑われ、実際、創真についてもかなりのことを調べていた[38]。その後は試作したビーフシチューの味見役として創真の取材を行ったが、美作にデータを盗み見られた。月饗祭では創真の依頼で久我の特集記事を見せたり、彼の久我に対する宣戦布告の記事を掲載したりした。
遠月十傑評議会
- 司 瑛士(つかさ えいし)
- 遠月学園高等部3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第一席。
- 現在の十傑の頂点に君臨する立場であり一見クールな雰囲気だが、自分でも「人前に立つタイプじゃない」と語るほど気弱な性格で、第一席としての責任や重圧に押しつぶされそうになっている。秋の選抜でも会場の仕事は一色たちに任せて自分は裏方に回っていたが、本戦で創真や美作が食戟を立て続けに行ったことで事前処理にかなり苦労したと語っている。その一方で、短すぎる人生に対して料理はあまりにも深く広いという考えを持っており、料理の腕には他人に味の有無を確かめない程に絶対の自信を持っている。
- 徹底的に「自分らしさ」を捨て、素材のよさを極限にまで研ぎ澄ませた料理を重要視し、食通からは食材に傅きその身と誇りを奉じる者「食卓の白騎士(ターフェル・ヴァイスリッター)」と賞賛されている。一方、弱気すぎる性格から他人に作業を任せられないため作業工程は全て自分で行っている。
- 1年前の紅葉狩り会で上級生に挑戦状を叩きつけた久我の挑戦を受け完勝した。また、同年の月響祭では中央エリアに出店し5日連続売上1位を達成した。
- 小林 竜胆(こばやし りんどう)
- 遠月学園高等部3年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の第二席。
- 八重歯が特徴で明るく茶目っ気があるが、単純な理由で薊に加担するなどどこか食えないところもある。料理することよりも食べることを趣味としており、月饗祭では十傑の中で一人だけ出店せず5日間で全120店舗の食べ歩きを行っていた。
- 月饗祭で久我に一矢報いた創真を気に入り、創真と恵を司の模擬店に招待した。中枢美食機関設立後、創真と叡山が食戟を行うと聞きつけて、面倒な事務処理を司に押しつけて見学しに来る。
- 女木島 冬輔(めぎしま とうすけ)
- 遠月学園高等部3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第三席。
- 帽子を被った大柄な生徒。常に無表情。
- 茜ヶ久保 もも(あかねがくぼ もも)
- 遠月学園高等部3年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の第四席。
- 十傑では最も小柄でツーサイドアップのような髪型をして折り、常にぬいぐるみを抱いている。
- 斎藤 綜明(さいとう そうめい)
- 遠月学園高等部3年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第五席。
- モヒカンと鼻の横一文字の傷が特徴。常に巨大な包丁のような物を持ち歩いている。
- 紀ノ国 寧々(きのくに ねね)
- 遠月学園高等部2年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の第六席。
- 丸メガネとおさげ髪が特徴。口数は少ないが、時折、的を射たような発言をする。
- 一色 慧(いっしき さとし)
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第七席。#一色慧を参照。
- 久我 照紀(くが てるのり)
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第八席。中華料理研究会(通称「中華研」)主将。
- 常にテンションが高く口やかましい性格で、相手を挑発するような発言が目立つ。1年生のことは眼中になく、虎視眈々に3年生を引きずり下ろそうとしている。十傑の男子で最も背が低い身長を気にしており、それを指摘されると激怒する。
- 中華料理の中で辛さを追求した四川料理を得意としている。激辛料理に大汗をかきながらも病み付きになって食べ続ける人を見るのが楽しくて仕方がないからという理由で、四川料理にこだわっている。一般の店にもレシピを提供しており、学外からも問い合わせが来ている。
- 元々中華料理を手広く研究していた中華研において部内で食戟を繰り返し、四川料理特化型へと変貌させた。数十人もの部員を生米を使用した中華鍋を振る鍛錬で動きを完璧なまでに揃えたり、10人同時に全く同じスピードで調理を行い【久我照紀謹製麻婆豆腐】を寸分違わず同じ味に仕上げるほどの実力を持つまでに鍛え上げていくなど、高い統率力を持つ。指導は少しのミスでも連帯責任とするなど厳しく、中華研は久我以外の全員がスキンヘッドと化している。
- 1年前の紅葉狩り会で上級生に挑戦状を叩きつけたが、司に惨敗を喫した。1年後の紅葉狩り会で創真に自分に何か一つ勝ったら食戟を受けると約束し、月響祭では中央エリアに「久我飯店」を出店。当初は赤字を出した創真をまるで相手にしていなかったが、久我飯店に並んださばききれない行列客を創真の店に奪われ、4日目の売上は創真を下回る。司と中央エリアで5日連続売上1位を達成すれば食戟を受ける約束を取り付けていたが、創真に阻まれた。
- 中枢美食機関発足後、十傑の会議をボイコットし続けている。
- 叡山 枝津也(えいざん えつや)
- 声 - 杉田智和
- 遠月学園高等部2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第九席。
- インテリヤクザに近い外見が特徴。眼鏡を着用している。プライドが高く、自分に刃向かう者には容赦しない性格。料理人ではなく「全ての料理人を従える者」と自負している。学園に入学した理由も「金になるから」との事。中等部の頃より武闘派として名を馳せており、負かした相手を従わせては次々に手下を増やし続け、高等部に進級する頃には一大勢力を築き上げていた。
- 入学初年度から様々なフードコンサルティングを務め、その年に稼いだ総額はその学年全生徒の入学金をあっさりと越え、これまで手掛けた案件の数は500を超えていることから[39][注 17]、「錬金術士(アルキミスタ)」の異名を持つ。自ら食戟の場に出ることはほとんど無いにも関わらず満場一致で十傑に選出された。また調理するイメージを持たれないがちだが500を越えるコンサルティングが出来る事はあらゆる料理に精通している裏返しであり、竜胆から「コンサル業にのめり込まなかったら、現十傑メンバーの何人かは食われてたかもしれない」と評されるほど、料理の実力は高い。
- 唐揚げ専門店「もず屋」の東京進出を手掛けていたが、創真が商店街を立て直したことで「もず屋」の売上が下落する。創真の才能に興味を示し、自分の傘下に入るように圧力をかけるが、拒否されると一変して創真を「自らのキャリアを汚した存在」と見なし、潰すことを宣言する[39]。
- 「秋の選抜」ではテーマや開催概要などの草案の製作を担当し、予選の審査員に「ハウビー食品」の千俵姉妹を招く。本戦では創真への刺客として傘下の美作を送り込むが、計画は失敗に終わった。月響祭では直接は出店せず他の模擬店を買収し売上を稼いでいた。
- 中枢美食機関発足後極星寮を取り壊すため行動を起し、食戟を八百長策により全学生に絶望を突きつける。創真から食戟を挑まれても正面からは相手にせず、配下を極星寮に差し向け取り壊しを強行しようとする。しかし、恵らの抵抗にあい数々の脅しにも全く怯まない創真の挑戦を受けることにする。食戟のテーマ食材「さつま地鶏」に対して特に仕込みや下準備することなく即興で【海南鶏飯(ハイナンジーファン)】を提供し、審査員を歓喜させる。
- 薙切 えりな(なきり えりな)
- 遠月学園高等部1年生の女子生徒。「遠月十傑評議会」の第十席。#薙切えりなを参照。
教師・学園関係者
- 薙切 仙左衛門(なきり せんざえもん)
- 声 - 銀河万丈
- 遠月学園総帥[40]。えりなとアリスの祖父[40]。
- 日本の料理界を牛耳る首領[40]。右目の辺りに大きな傷を持ち、長い髭を生やした威圧的な外見の老人。徹底的な少数精鋭主義者であり、学園内では「食の魔王」と呼ばれ恐れられているが[40]、料理に対する審査は公正で、たとえ身内であっても決して贔屓はしない。日頃の鍛錬から老齢に見合わないほど筋肉質の体格であり、優れた料理を試食した際には上半身を露にする「おはだけ」を披露する。学園行事のチラシやパンフレットを飾るイラストは自身が描いている。
- 城一郎を通して創真の遠月学園への入学を促した張本人であり、高等部の編入試験を陰から見て創真の実力を知り、えりなが私情で下した不合格判定を取り消して創真を正式に編入させた。秋の選抜では本戦一回戦と決勝戦の審査委員長を務め、創真・黒木場・葉山の三つ巴となった決勝では三者の料理の実力をほぼ互角と見なした上で、最も独創性に溢れた料理人の顔が見える必殺料理(スペシャリテ)として葉山の作品に軍配を上げた。
- 月饗祭最終日に突如として現れた薊によって十傑の過半数が寝返ったことにより総帥の座を追われてしまう。その後創真の下を訪れ、彼の遠月編入を城一郎に勧めた事実や、えりなの過去や薊の危険性について教え、創真にえりなを助けて欲しいと頭を下げて懇願した。
- 薙切 薊(なきり あざみ)
- えりなの実父。旧姓は中村。
- 色白の肌に白のメッシュと黒のスーツにコート、他人を畏怖させる程の威圧感が特徴の人物。一見紳士的な人物に見え政治的なパフォーマンスにも優れているが、その発言は慇懃無礼で、自分の意にそぐわない者を容赦なく見下し、反論等は意にも反さない。美食を追及した料理を「芸術」と例えているが、それに値しないものは「餌」と断言し、「真の意味での美食は、限られた者だけの間で価値を共有すべきもの」としている等、選民思想に近い思考をしている。
- かつては遠月学園に在籍し、堂島と城一郎の2年後輩の第71期生にあたる。当時高等部1年生ながら2人に次ぐ十傑第三席の地位にいた。
- 10年程前、えりなの「神の舌」を完成形にするべく、彼女に対して「まずい料理」を容赦なく捨てさせるといった常軌を逸した英才教育という名の洗脳を行っていた[注 18]。その際はえりなの反論は一切認めず、威圧と笑顔を使い分けて徐々にえりなをコントロールしていき、彼女に現在のような料理観を植え込んだ。この件で仙左衛門の怒りを買って遠月及び薙切家を追放された。その後遠月では彼の存在に関する記録が徹底的に抹消されており、アリスや新戸など薙切家に関係する一部の者には事情を伝えられるも、名前を含め彼の存在に触れることはタブーとなっている。仙左衛門ですらも、孫娘のえりなの教育を彼に任せてしまったことを「最大の失敗」とまで評している。
- 追放後は海外で活動していたが[注 19]が、月饗祭の最終日に突如えりなの店に姿を現す。現在の遠月の状況を憂いており、遠月を「あるべき姿」に正すべく、十傑の過半数[注 20]を味方に付けて総帥の座に就き、改革を行うことを宣言する。
- 改革として「全てのゼミ・研究会の解体を行う」と「中枢美食機関の設立」を言葉巧みに提唱し推し進める。
- ローラン・シャペル
- 声 - 水島裕
- 遠月学園のフランス料理部門主任を務める講師[41]。
- 学園の講師の中でも特に評価が厳しく「笑わない料理人」と呼ばれ[41]、プロの業界で活躍中の卒業生たちからも恐れられている。10年ほど前に遠月に赴任し、当時在籍していた四宮たちとは彼らが卒業してからも親しい間柄。
- 調理演習では創真の実力を認めて笑顔を見せ、A評価を与えた。新入生の宿泊研修には引率として同行し、秋の選抜では解説役もしている。「SHINO'S TOKYO」のプレオープン最終日には乾らと共に来店した。
- 中枢美食機関設立の際は、薊に対して異を唱える。
- 大御堂 ふみ緒(だいみどう ふみお)
- 声 - 横尾まり、生天目仁美(若い頃)
- 極星寮の管理責任者[20]。寮母を長年務めている老婆。
- 「極星の鬼婆」と呼ばれる一方、本人は「極星の聖母(マリア)」を自称する[20]。入寮希望者には料理の試験を受けさせ、合格した者のみ入寮を許可する[20]。城一郎や堂島が在籍していた当時も寮母を務めており、二人とは現在でも親交がある。
- 汐見 潤(しおみ じゅん)
- 声 - 高橋美佳子
- 遠月学園教師。遠月学園第73期卒業生[注 21]で極星寮OG。年齢は第45話時点で34歳。
- 一見中学生と見間違えるほど童顔の小柄な女性。髪型はポニーテールで眼鏡をかけている。主に高等部2年の授業を担当しており、授業の傍ら香辛料全般を研究するゼミで教授を務めている。容姿は中学生の頃からほぼ変わっておらず、本人は「昔から美容効果があるスパイスを口にし続けたため」と語っている。スパイスに関する知識が非常に豊富で、史上最年少で学園の教授に抜擢されたほどの天才だが、日常の生活力はほとんどないに等しく、水やりを忘れてスパイスの苗を枯らしかけたり、来客の応対をすっぽかすなど、助手の葉山からは「スパイスをいじる以外何もできない」と評されている。葉山からは「潤」と名前で呼ばれてタメ口を使われているが、仕事での失敗をよくフォローされているため、頭が上がらない。
- 極星寮の黄金世代の一員で、堂島と城一郎が高等部2年の時に入寮した。在学当時は事あるごとに城一郎の新作ゲテモノ料理の実験台にされ続けたために彼のことを毛嫌いするようになり、現在では城一郎の息子である創真に対しても異常なまでの嫌悪感を示している[注 22]。また、その当時はカレーばかり作っていたという。入寮の際にはふみ緒の試験を一発でクリアしており、堂島からも有望視されていた。教授就任後はスパイスの新たな栽培方法の確立や長期保存法の発見など、多くの実績を残している。
- 宮里 隆夫(みやざと たかお)
- 声 - 木島隆一
- 美食に関する古典文献を研究・分析する「宮里ゼミ」の教授を務める男性教師。
- 1年にして宮里ゼミのエースである丸井の知識と実力を高く評価している。
- 景浦 久尚(かげうら ひさなお)
- 食戟管理局の局長を務める男性教師。34歳。
- ハート、クラブ、ダイヤ、スペードが大量にプリントされた特徴的なスーツを着ている。食戟を神聖不可侵の真剣勝負と捉えており、薊や叡山による食戟を汚す行為には強い憤りを感じている。
- 薙切 レオノーラ(なきり レオノーラ)
- アリスの母親で「薙切インターナショナル」の統括者。
- 白い肌が特徴のデンマーク人美女。普段はカタコトの日本語を話すが、美味しい料理を食べると流暢な日本語で感想を述べる癖がある。アリスと同様子供っぽい一面もあるが、審査の際には堂島や総帥に匹敵するオーラを放っている。秋の選抜決勝戦では審査員を務めた。
- 西園 和音(にしぞの かずね)
- 遠月学園教務部に所属する女性。
- 眼鏡をかけ、スーツ姿をしている。スタジエールで研修先に派遣された生徒たちを影から観察し、合否を判定している。
学園卒業生
- 堂島 銀(どうじま ぎん)
- 声 - 子安武人
- 遠月リゾート総料理長兼取締役会役員[42]。遠月学園第69期卒業生。
- 筋肉質な体格をした坊主頭の男性で[注 23]、肉体のメンテナンスを日課としている。創真の父・城一郎とは同期生である。在学時は「遠月十傑評議会」の第一席として、第二席の城一郎と共に極星寮の黄金時代を築いた。歴代最高得点で学園の卒業試験をクリアし[42]、卒業後は全国800件あまりの高級料理店からのオファーを蹴り、現在の地位を選んだ[42]。他の卒業生たちからも一目置かれており、創真も一瞬たじろぐほどの気迫を持つ。後輩たちには厳しい言葉で説教をしながらも、人情味のある温かい態度で彼らを励まし[43][44][45]、彼らの成長を静かに見守っている。気まぐれな性格の城一郎と対照的に生真面目な優等生で、卒業後も寮母のふみ緒には毎年年賀状とお中元を贈っている[46]。ただし生真面目といっても融通の利かない堅物ではなく、時折ユーモアに富んだ言動で周囲の雰囲気を和ませ、料理の審査ではリアクションのイメージ内で女装をするなど、剽軽な一面も見せる。四宮の料理したシュー・ファルシを食べ、マジカルキャベツのキャベツピンクに変身した。
- 宿泊研修での恵と四宮の騒動に対し、恵・創真ペアと四宮による非公式の食戟を取り仕切る。これによって、料理人としての恵の真の才能を開花させて彼女の退学危機を救ったうえ、四宮が停滞を脱するように導いた。また、研修中の創真の雰囲気から、彼が城一郎の息子であることにも気付いた。
- 秋の選抜本選準決勝では審査委員長を務め、黒木場と葉山の第二試合で判定が拮抗してしまった際には、あえて両者を決勝に上げ、決勝戦を創真との三つ巴で行うことを提案し、決勝戦でも引き続き審査員を務めた。その後、四宮の新しい店にスタジエールの研修生として創真を推薦した。
- 月饗祭の期間中は海外に出張しており、ある異国の地で偶然城一郎と再会。その時日本からの電話で薊が新総帥に就任したことを知る。
- 四宮 小次郎(しのみや こじろう)
- 声 - 中村悠一、小林由美子(幼少期)
- パリのフランス料理店「SHINO'S」オーナーシェフ[42][43]。遠月学園第79期卒業生[47]。スピンオフ漫画『食戟のソーマ L'etoile-エトワール-』における主人公。
- 眼鏡をかけた痩身な男性。フランスにおいて、その年に最もフランス料理の発展に貢献した料理人に与えられる「プルスポール勲章」を日本人で初めて受章した実績を持つ[42][48][注 24]。毒舌家で、幼少期から非常にプライドが高く、頑固で融通の利かない性格だった。しかし、元々は厳しいながらも面倒見がいい性格で、合宿以降は以前よりも性格が丸くなり[49]、「SHINO'S」のスタッフからも慕われ[49]、スタジエールを終えた創真からは「師匠」と呼ばれている[50]。
- 肉料理に偏りがちなフランス料理において、レギュム[注 25]に新しい光を当てた料理を評価され、「野菜料理(レギュム)の魔術師」と称えられる[51]。四宮の料理を食べた者は、魔法少女のようなリアクションを見せる[51][49]。
- 九州の田舎出身でそれほど裕福な家庭ではなかったが、幼少期に家族と行ったフレンチ料理のレストランで母親がみせた笑顔を見て、フレンチの料理人になれば母親を笑顔にできると考え、フレンチの料理人を志すようになった[35]。普段は標準語で話すが、母親との会話時には九州弁に戻る[35]。
- 遠月在学中にはさまざまな料理コンテストに出場して優秀な成績を修め、「遠月十傑評議会」の第一席でもあった。学園卒業後、その賞金を持って単身渡仏後に6年間の修行を経て、「SHINO'S」を開店させた[43][48]。当初こそ順調だったものの、自分に嫉妬したスタッフが勝手にルセット(レシピ)を変えたことで店が経営難に陥ったという経験から、他人の意見には耳を貸さず自分しか信用しないようになった。その後、念願のプルスポール勲章を受章したものの、オーナーシェフとしての器が完成しないうちに才能だけで頂に辿り着いたことで次の目標を見失って停滞し、スランプに陥っていた[48]。
- 宿泊研修中、自らが提示した課題【九種の野菜のテリーヌ】で不測の事態に善処しようとしたことを考慮せず恵に退学処分を下すが、それに納得しない創真に食戟を挑まれ、堂島の計らいで創真の補助を受けた恵と対決する。食戟には勝利したが堂島に停滞を見抜かれ、彼の勧めで食した恵の料理によって周りを顧みない自身の姿勢に気づき、退学を取り消した[44]。合宿終了後は三ツ星獲得を新たな目標に定め、フランスに戻っていった。
- 宿泊研修から数か月後、生まれ故郷である日本で自分の料理のあり方を再確認することを目的として、フランスでの反対を押し切り東京に第二店舗の「SHINO'S TOKYO」を開く[35]。オープニング準備中にスタジエールで派遣された創真と再会すると、相変わらず厳しい態度で接するも慣れないコース料理に苦戦する彼にあえて助言せず、自力で乗り越えることを期待して見守った。新作コンペでは創真の作ったフレンチ風親子丼をクオリティが低いと評しながらも、自らの手で改良し【うずらの詰め物 リゾットと卵〜生意気小僧風〜】として店の新作メニューに採用した。
- 水原 冬美(みずはら ふゆみ)
- 声 - 川澄綾子
- イタリア料理店「リストランテ エフ」シェフ[42]。遠月学園第79期卒業生[48]。
- ショートヘアの小柄な女性。基本的に無表情で、皮肉っぽい台詞が多い。在学時は同期の四宮に次ぐ十傑第二席であり、四宮とは在学時代からの腐れ縁。
- 宿泊研修では、関守・梧桐田と同様、創真・恵ペアと四宮による食戟の審査員を務めた。四宮の料理したシュー・ファルシを食べ、マジカルキャベツのキャベツブルーに変身した。研修終了後、創真とアルディーニ兄弟をリクルートしようとしたが、実家の料理店を継ぐことしか考えていない彼らからは断られた[52]。秋の選抜では準決勝の審査員を務めた。
- 関守 平(せきもり ひとし)
- 声 - 間島淳司
- 鮨店「銀座ひのわ」板長[42]。
- 細い目の男性。水原・梧桐田と同じく審査員を務めた。宿泊研修後、恵を自分の店にリクルートしようとした。
- 「食戟のソーマ L’etoile―エトワール―」より四宮・水原の79期生より上級生で、四宮がパリ行きを決めた時は既に自分の店を持っていた卒業生だということが判明する。
- ドナート 梧桐田(ドナート ごとうだ)
- 声 - 近藤孝行
- オーベルジュ「テゾーロ」シェフ[42]。遠月学園第80期卒業生[48]。
- 顎が2つに割れているのが特徴の男性で、水原・関守と同じく審査員を務めた。初登場時から恵に注目し、彼女を自分の店にリクルートしようとした。
- 乾 日向子(いぬい ひなこ)
- 声 - 能登麻美子
- 日本料理店「霧のや」女将[42]。遠月学園第80期卒業生[53]。
- マイペースかつおっとりした雰囲気の女性。先輩の四宮に余計なことを言っては小突き回されるなど[51]、子供っぽい面がある[54][51]。在学時代は十傑第二席で「霧の女帝」(名づけられた所以は全く不明)の異名で恐れられるなど、料理に対しては時折冷徹な一面を見せる[53]。初対面の時から恵のことを気に入っており[注 26]、自分の店に必死にリクルートしようとするなど、公私混同になりがちな面がある[42][54]。
- 宿泊研修では、自身の課題において創真とタクミの対決の審査を行なったが、散々焦らした挙句に勝敗の判定は預かりとした。創真・恵ペアと四宮による食戟では審査員から外されたが、ちゃっかり実食していた。四宮の料理したシュー・ファルシを食べ、マジカルキャベツのキャベツレッドに変身した。秋の選抜では準決勝の審査員を務めた。
- 角崎 タキ(つのざき タキ)
- スペイン料理店「タキ・アマリージョ」シェフ。遠月学園第88期卒業生。
- 小柄だが、短気な性格で怒りっぽい毒舌家の女性。料理のマナーが悪い者に対しては「調教」と称した体罰も辞さない、過激な考えを持っている。自分と近いタイプの水原に対しては「冬美先輩」と敬意を払って接しているが、子供っぽい乾に対してはタメ口で接している。在学時は十傑第二席。
- 秋の選抜準決勝の審査員を務めた[注 27]。
- 木久知 園果(きくち そのか)
- 洋食専門店「春果停」シェフ。遠月学園第89期卒業生。
- 気弱でおとなしい雰囲気の女性だが、時折豊富な料理の蘊蓄を語る癖がある。作中の女性たちの中でもトップクラスの巨乳であり、角崎には「乳房お化け」と呼ばれるほどの豊満なプロポーションの持ち主。在学時は十傑第二席。
- 秋の選抜準決勝の審査員を務めたが、黒木場と葉山の第二試合では両者の出来が拮抗していたために判定を下せなかった。
遠月リゾート関係者
- 佐久間 時彦(さくま ときひこ)
- 声 - 大川透
- 遠月リゾート給仕長(メートルドテル)[55]。
- 眼鏡をかけたオールバックの中年男性。リゾートのサービス部門を率いている[55]。
- 瀬名 博巳(せな ひろみ)
- 声 - 松風雅也
- 遠月リゾート副料理長[55]。
- 堂島の右腕と呼ばれている[55]若い男性で、宿泊研修のビュッフェ課題の審査員を務めた。窮地を挽回した創真の腕前を高く評価し、創真をリクルートしようとしたが断られた。
- 徳蔵(とくぞう)、耕助(こうすけ)、久作(きゅうさく)
- 声 - 田中完、桐場康一、青山穣
- 遠月リゾートが提携している食材生産者[55]。通称「鶏卵の徳蔵」「さやいんげんの耕助」「ナチュラルチーズの久作」[55]。
- 遠月リゾートに関わっているだけあって審査員としても厳正な判断を下すことができ、その迫力を前に学生達もたじろんでいるが、3人とも恵の作る「うずらの卵を使ったおでん」にほれ込み、彼女に高評価を与えた。また、創真は彼らの審査を受けた後、スフレオムレツの失敗で多くの卵を無駄にしたことを徳蔵に詫びたが、徳蔵は創真が将来自分の店を持った時に徳蔵印の卵を贔屓にしてくれることを条件に快く創真を許した。
- 宮野 朱里(みやの あかり)
- 遠月リゾートが提携している食材生産者の家族である小学4年生の少女。遠月学園の宿泊研修の審査員の一人として招かれた。
- 引っ込み思案な性格で、単行本のデータによると少女漫画を読むのが好きとのこと。気弱な性格が災いして、宿泊研修のビュッフェの食事になかなかありつけずにいたが、創真の鮮やかなフライパン捌きに魅せられて彼のスフレオムレツを食しその味を喜んだ。これをきっかけに、それまで全く無視されていた創真の前に大勢の人が集まり始め、創真は宿泊研修の最大の危機を乗り切ることができた。
秋の選抜関係者
- 千俵 なつめ(せんだわら なつめ)
- 声 - 日笠陽子
- カレーメーカー「ハウビー食品」CEO。「秋の選抜」Aブロック審査委員長。
- 高飛車な雰囲気をした色気のある女性で、年間2千億円と言われる日本のカレービジネス市場の頂点に君臨する通称「カレーの女王様」。右目の下の泣き黒子が特徴。双子の妹であるおりえと共にハウビー食品の創業者の孫として生まれ、同社の商品「カレーのプリンセス」のパッケージに出演したことでカレー業界へ足を踏み入れ、同社のトップまで登り詰めた。あらゆるカレーを知り尽くしており、国民食として完全に成熟した日本のカレー産業の現状に退屈を感じている。
- 叡山の誘いでカレー料理がお題となった秋の選抜審査員に招かれる。生徒によっては容赦なく0点評価を下すなど、他の審査員以上に厳しい評価を下していたが、創真を始めとする一部の実力者のカレー料理には圧倒されていた。
- 千俵 おりえ(せんだわら おりえ)
- 声 - 日笠陽子
- 「ハウビー食品」COO。なつめの双子の妹。「秋の選抜」Bブロック審査委員長。
- なつめとは対照的に悶々とした性格。左目の下の泣き黒子が特徴。気に入った人材を引き抜こうとしており、一色にも目をかけている。
- 喜多 修冶(きた おさじ)
- 声 - 武虎
- 「秋の選抜」Bブロック審査委員。
- 超一流の文化人や財界関係者しか入会できないという「喜多ガストロノミー倶楽部」の主催者。関西弁を話す豪放な雰囲気の太った男性。
- 安東 伸吾(あんどう しんご)
- 声 - 竹本英史
- 「秋の選抜」Bブロック審査委員。
- 食文化全般を扱う作家・エッセイスト。痩せた体格で神経質な雰囲気の眼鏡の男性。彼の紡ぐ文節一つで店の衰勢が決まると言われている。
- 港坂 巻人(みなとざか まきと)
- 声 - 家中宏
- 「秋の選抜」Aブロック審査委員。
- 人気TV番組「チューボーですか?」エグゼクティブプロデューサー。審査員としての料理を評価する能力は確かであるが、自分の価値観に対し悦に入っている節がある。自身や千俵以外を除く香田を始めとする3人の審査員達が葉山よりも創真の料理を評価した際は、逆上して暴言を吐きながら香田に掴み掛かるなど、礼節に欠けている醜態を見せ、香田からは審査員としての価値を否定された。
- 香田 茂之進(こうだ しげのしん)
- 声 - 梅津秀行
- 「秋の選抜」Aブロック審査委員。
- 美食家。口ひげを生やした細目の男性。審査員としてはきわめて公平に評価を下す人物で、予選のカレー審査では、スパイスのみを重点に評価している千俵や港坂と異なり、「一皿の満足感」を重点に置いた結果、葉山よりも創真の方を高く評価していた。その結果、千俵や港坂に反発され、特に港坂からは暴言だけでなく乱暴に掴み掛かられてまでいるため、「もう審査員を辞めたらどうかね!?」と反論している。
- 大泉(おおいずみ)
- 「秋の選抜」本戦第1回戦での審査員。
- 小柄で白ヒゲを生やした老人でコピー料理を出す美作に激怒していたが、彼が出したデザートを食べた際にはその実力を認めて美作に票をいれた。
スタジエール関係者
- 三田村 衛(みたむら まもる)
- 洋食店「洋食の三田村」3代目オーナーシェフ。
- 料理人としての腕は良く地元客からの評判は良好であるが、半年前に最寄り駅へ新幹線が止まるようになってからは乗客前の客が殺到するようになり、注文品の調理や厨房とホールの連絡や追いつかない状況が続いていた。スタジエールで研修に来た創真たちの協力で一度は店が機能するようになったが、彼らがいなくなると元の状態に戻ってしまうことについて創真から「どんな店にしたいのか」と問われて彼の提案を受け入れ、古くからの客を優先的に受け入れる完全予約制とし、店を立て直すことに成功した。
- 傘山(かさやま)
- 本格フレンチレストラン「エクセラン」料理長。
- 近々1つ星を取る店の料理長ということもあってかなり独善的で傲慢な性格をしており、厨房を「俺の城」と称している。当初は研修に来たえりなと恵を邪険にしていたが、えりながあっという間に厨房を掌握したうえ、恵からも料理の改善点を指摘されたことで完全に立場を失った。
- アベル・ブロンダン
- 「SHINO'S TOKYO」料理長。
- 四宮の右腕でもある男性シェフ。四宮がプルスポール勲章を受章する前から「SHINO'S」に勤めており、彼のことを尊敬している。そのため、後輩というだけで四宮と親しげにする創真を快く思っていなかったが、徐々に彼の実力を認めるようになる。「SHINO'S」本店では副料理長を務めており、一時期スランプに陥っていた四宮に意見を出した際は全く聞き入れてもらえなかったが、その後に実力を評価されて「SHINO'S TOKYO」の料理長に任命された。
- 名前が判明したのは単行本第14巻だが、単行本第4巻第26話の四宮の回想シーンと小説版第1巻の四宮のエピソードにも登場している。
- 高 唯(カオ ウェイ)
- 「SHINO'S」本店サービス責任者を務める女性。
- 開店して落ち着くまでの間、本店から「SHINO'S TOKYO」の手伝いに来ていた。半年前までは本店の肉料理担当だったが、新作コンペで作った品が2年間で一度しか採用されなかったため、「客と接することで見えてくるものがあるかもしれない」との考えから、サービス担当へ移った。しかし、料理人としての努力を怠ったことは1日もない。
- リュシ・ユゴー
- 「SHINO'S」本店肉料理担当シェフ。
- そばかすが特徴の女性。日本語には慣れておらず時々語尾がカタカナになる。高と同様本店のスタッフであり、開店して落ち着くまでの間、「SHINO'S TOKYO」の手伝いに来ていた。明るい性格だが、厨房では厳しい面を見せる。本店で高の後任となった肉料理担当は彼女のおこぼれで就いたわけではなく、自身の血の滲むような努力によるものである。
創真の関係者
- 幸平 城一郎(ゆきひら じょういちろう)
- 声 - 小山力也[10] / 同左
- 創真の父で、大衆食堂「食事処 ゆきひら」の店主。38歳(第1話時点)。旧姓は才波(さいば)。
- ボサボサの長髪と無精髭を生やした風貌が特徴。性格は非常にマイペースで、創真らを振り回すことが多々ある。料理の腕前は創真を遥かに上回り、マンハッタンにある高級ホテルのVIP専用ルームで料理人を務められるほどである。創真にとってはいつか超えるべき高き壁であり、彼が幼稚園児の頃から自身の料理技術や料理人としての心構えを徹底的に叩き込んでいる。世界中を渡り歩いた経験に基づく創作料理を得意としている。
- かつては遠月学園の極星寮に所属していたエリート学生で、在学中は修羅と呼ばれ、同期の堂島と共に極星寮の黄金期を築いたほどの凄腕であり、「十傑評議会」では堂島に次いで第二席であった。だが、生真面目な優等生の堂島とは対照的に気まぐれでマイペースな性格のため、初めて試す料理やゲテモノ料理を食戟の場で平気で出すなど問題行動が多かった。本人によれば卒業はしていないという。学園を去った後は、世界中の名店で腕を振るう「流浪の料理人」と呼ばれ、当時の料理雑誌には必ず名前が載るほどの有名な存在であったが、ある時を境に忽然と料理業界の第一線から姿を消し[46]、創真が物心つくころには「ゆきひら」の店主になっていた[注 28]。
- 創真の中学卒業後、「『ゆきひら』を2、3年休業する」と宣言して失踪し、知り合いのツテをたどって海外で仕事を始める。1学期終了後(アニメでは地獄の合宿後)、用事があると称して極星寮に顔を出した翌朝、「秋の選抜」に出場する創真を料理勝負で激励し、予選のお題「カレー料理」に詳しい後輩の汐見を紹介して去って行った。
- 倉瀬 真由美(くらせ まゆみ)[56]
- 声 - 林沙織[10] / 加隈亜衣
- 創真の幼稚園の頃からの幼馴染である少女。
- 幼少期より料理に携わって「ゆきひら」を手伝っていた創真を意識していたが、容姿に自信が無いことから、その想いを打ち明けることはできずじまいだった[56]。ただし、創真からは「責任感の強い人物」として明確に記憶されている。第37話では、弟が登場している。
- 遠月学園での合宿を終えて連休で帰郷してきた創真と再会し、寂れた商店街を盛り返そうとする彼に協力することになった際には、チラシの製作など自身にできるやり方で創真のサポートを行った。盛り返しに成功した後、創真の頼みで「とみたや」でアルバイトをすることになる。
- 小金井 アキ(こがねい あき)
- 声 - 藤井ゆきよ
- 創真の中学生時代の同級生で、真由美とは親友の間柄。
- 創作料理で何度も真由美を気絶に追い込んでいる創真に呆れながらも、彼に想いを寄せる真由美を応援している。創真が帰郷して商店街を盛り返そうとした際には、相変わらず内気であった真由美の後押しをしている。
- 富田 友哉(とみた ゆうや)
- 声 - 川田紳司
- 弁当のとみたや2代目店主兼すみれ通り商店街現商店会長。
- 眼鏡をかけた若い男性。立場とは裏腹に気弱で頼りない[注 29]。リニューアルオープンした駅ナカ施設に客足を奪われたことで店の売上が激減し、意気消沈していたが、創真が考案した「すみれ印の唐揚げロール」により店の立て直しに成功する。その後、遠月へ戻るために普段は手伝うことができない創真から唐揚げのレシピを託された。月饗祭では創真からの依頼でイベント用のベンチを用意した。
その他の登場人物
- 峰ヶ崎 八重子(みねがさき やえこ)
- 声 - 千葉泉[10] / 同左
- 第1話で「ゆきひら」を訪れた地上げ屋の女性。巨乳。高飛車な性格で、マンション建設のために「ゆきひら」の立ち退きを迫り、部下たちに嫌がらせを行わせていたが、手元にあった食材で作られた創真の絶品な料理に魅了され、地上げを断念した。この魅了シーンは、アニメ版の第1話本放送時に実施された「視聴者が選ぶ名シーン」で第1位を獲得している[57]。
- 中百舌鳥 きぬ(なかもず きぬ)
- 声 - 久川綾
- 唐揚げ専門店「もず屋」の女社長。
- 京都に本店を構え、関西全域に展開する「もず屋」のトップを務める。全日本唐揚げ協議会で、3年連続金賞獲得という史上初の偉業[注 30]を達成している。関西弁と細目、そして怒った際には爬虫類のようなタッチで描かれる長い舌が特徴。性格はかなり腹黒く、叡山のことも内心では見下している。
- 叡山のプロデュースで東京の駅ナカ惣菜店に出店し、商業施設の目玉となるほどの大盛況ぶりを見せるが、創真が手掛けた「すみれ印の唐揚げロール」に客足を奪われ、売上が急に下がってしまったことにより、叡山の怒りを買ってしまった。
- 小説版では、飴屋事業に進出してすみれ通り商店街の夏祭りに勝手に参入し、唐揚げの仕返しに子供客を奪おうと画策するが、商店街に再び助太刀した郁魅の奮闘で客を奪い返され、失敗した。
用語
- 遠月茶寮料理學園(とおつきさりょうりょうりがくえん)
- 日本屈指の名門料理学校。通常は単に「遠月学園」と呼ばれる。中等部と高等部の各3年制。制服は男女共にブレザー。
- 非常に厳しい少数精鋭教育を行なっており、高等部の1千人近い新1年生のうち2年生に進級できる者は全体の1割にも満たず、卒業までたどり着く者はわずか数人しかいないという[40]。たとえ中退しても、学園に在籍していたというだけで料理人としての箔が付き、卒業まで至れば一生料理界のスターダムを歩める[40]。広大な敷地面積を有し、学内にはさまざまな施設がある[20]。学習内容は料理の基礎技術や食材の知識だけでなく、栄養学、公衆衛生学、栽培概論、経営学など多岐にわたる。料理学校としての歴史は長く、創真ら現高等部1年生は第92期生である。授業は一般の高校と違い、大学のように各生徒が授業ごとに教室を移動する「教科センター方式」を採用している。
- 総帥を頂点とし、教育部門の「遠月学園」、食材の管理・流通を担う生産部門、観光部門の「遠月リゾート」、研究部門の「薙切インターナショナル」、他に海外部門・広報部門・総務部門といった組織で構成されている。
- 食戟(しょくげき)
- 遠月学園伝統の料理対決による決闘。学園の生徒たちの間で争いが発生した場合、これに決着を付けるために行われる[18]。
- 食戟に挑む者は自身の立場に見合った「対価」を差し出さねばならず、勝負に負けた者はその「対価」を取られて学園内の地位や権限を失ってしまう[18]。
- 食戟を実施するためには、「正式な勝負であることを証明する認定員」「奇数名の判定者」「対戦者両名の勝負条件に関する合意」が必要とされる[18]。また、「素材の調達も料理人としての技量のうち」という理由から、使用する食材や調理器具などはすべて対戦者本人が用意しなければならない[25]。どうしても決着がつかない場合、後日に再試合を行う。なお、食戟の勝敗や日時、互いが賭けた条件はすべて公式に記録され、食戟管理局に保存されている。
- 遠月学園の事項の中でも重要視あるいは「聖域」扱いみたいとなっており、薊政権となって改革が進んでも、学生達が「私達にはまだ食戟がある。」と言われるほど希望を抱かれている。
- 中枢美食機関発足後、叡山の審査員が試食する前に既に投票して勝敗が決まる八百長策と言う、この制度の生死に繋がることが起きる。
- 遠月十傑評議会(とおつきじゅっけつひょうぎかい)
- 遠月学園の学内評価上位10名の生徒たちによって構成される委員会で、学園の最高意思決定機関[23]。通称「十傑」。総帥の直下にある組織で、彼らの決定には講師陣も逆らえないという[23]。物語開始当初のメンバー構成は3年生5人、2年生4人、1年生1人となっている。その会議はラウンドテーブルで行われる。十傑メンバーに選ばれる評価基準は、 授業成績、合宿などの行事で上げた実績、学園への貢献度など多岐に亘るが、特に「食戟の戦績」が最も重要視される。アリスによるとメンバーは主に「秋の選抜」の本戦出場経験者から選ばれている。十傑の中でも第一席の獲得は特に難しく、女子生徒で第一席を獲得した者は、学園の長い歴史の中でも数えるほどしかいないという。第一席獲得者は、月天の間に肖像画が飾られる。十傑に選ばれた者は学園が持つあらゆる権限、財力の一部を手中にできる存在とされ、料理の為に遠月の莫大な予算を行使でき、高級食材や最新の調理器具・設備、数世紀前の希少なレシピやオークションで数百万の値がつく古典料理書にもアクセスが可能とされている。それらの権限は席次が第一席に近づくほど行使できる権限は増大していく。
- 極星寮(きょくせいりょう)
- 遠月学園の学生寮。大御堂ふみ緒が管理している。
- かつては多くの十傑を輩出し、十傑全員が寮生だった黄金時代が存在した[23][18]。現在では生徒の多くがマンションを借りて生活するために入寮者は少なくなり、「変わり者の巣窟」と呼ばれているが[20]、寮生の実力は確かである。現在の寮生のうち、一色慧のみが高等部2年生、その他は全て同1年生[23]。ふみ緒によると、20年以上前に堂島と城一郎が在学していた頃は黄金時代の全盛期であり、この2人が中心となって食戟で土地を奪っては敷地面積を増やし、暖房設備の投資などもまかなっていた。そのうち、極星寮だけで独立採算制[注 31]を取ることになり、城一郎によればもはや「独立国家」のようであったという。当時、快進撃を続けていた黄金時代の極星寮は多くの生徒から逆恨みされ襲撃を受けることがたびたびあったという。その名残で現在もバリケードやゲバ棒などの防衛設備が残っている。
- 研究会
- 遠月学園に多数存在する、テーマごとに料理を研究する部活動のような団体[14]。ちゃんこ鍋研究会[18]、郷土料理研究会[14]、丼物研究会[14]、立ち食いそば研究会[26]、串打ち研究会、中華料理研究会などがあるが、一定の成果を出していない会は取り潰されていく。
- 宿泊研修
- 遠月学園高等部の1年生全員が参加する強化合宿[19]。遠月リゾートホテルの1つ「遠月離宮」で行われる[42]。
- 毎日過酷な料理の課題が出され、低評価を受けた生徒は即刻退学を言い渡される地獄の合宿[19][42]。合宿の講師陣には、料理界の第一線で活躍している学園の卒業生たちも含まれている[42]。学園卒業生以外にも、遠月リゾートのスタッフ、リゾートが提携している食材の生産者とその家族が審査員を務めることもある[55]。卒業後のリクルートも兼ねており、オーナーシェフの卒業生には在校生の品定めができるメリットがある。創真の学年では、新入生980人中352人がこの研修で脱落し、628人が生き残ったとされている。
- 遠月リゾート
- 遠月学園の観光部門で、富士山と芦ノ湖を望むリゾート地において、十数軒の高級ホテルや旅館を経営している[42]。トップは遠月OBの堂島銀。
- 薙切インターナショナル
- 薙切アリスの父親がデンマークを本拠地として設立した美食の総合研究機関。
- 分子ガストロノミーに基づいた最新の調理技術をはじめ、味覚や嗅覚のメカニズムを探求する大脳生理学をも包括しているという。アリスは遠月学園への編入前、14歳までこの研究機関で学んでいた。現在のトップはアリスの母である薙切レオノーラ。
- 秋の選抜
- 毎年2学期の初めに開催される、高等部1年生の選抜メンバーが腕を振るい競い合う、遠月学園伝統の美食の祭典。創真の学年で第43回目の開催。
- 宿泊研修までの成績と将来性から候補者が抽出され、十傑による絞り込みで最終的に60名が選出される。審査員は学園理事や出資者など食の重鎮たちが務める。歴代十傑は、主にこの選抜の本戦に出場した生徒たちから選ばれている。現役の十傑であるえりなは運営補助のため、選手としては不参加。
- 予選は事前に告知されたお題に沿って2つのブロックに分かれて競技を行う。審査員は各ブロック5名で、1人当たり持ち点20点、計100点満点で審査する。各ブロックの上位4名、計8名が「月天の間」で行われる本戦に出場できる。創真の学年で告知された予選のお題は、「カレー料理」である。
- 本選の対戦は抽選で決められるうえ、各カードごとに別々のお題がランダムで決められる。トーナメント方式ではなく、1回戦終了後に組み合わせは再抽選される。一般的な食材と調理器具・設備は会場に完備されており、自前の道具の持ち込みは自由。また、双方の合意があれば、食戟を行うこともできる。
- 決勝戦は毎年「秋が旬の食材」がテーマで、審査は総帥を含む遠月学園各部門のトップ3名が持ち回りで務める。
- 月天の間(がってんのま)
- 十傑同士の食戟でのみ使用が許される大会場であり、歴代第一席獲得者への敬意を込めて彼らの肖像画を飾ることが伝統になっている[注 32]。天井が開閉式になっており、開いた空に写る月が「月天の間」の名の由来であるほか、「秋の選抜」の本戦が行われる会場でもある。決勝戦は月が写る日没後に行われる。
- 遠月スポーツ
- 通称「遠スポ」。学園の黎明期から続いている伝統ある校内新聞で、学内とその周辺のあらゆる情報を網羅し、ほぼ毎日発行される。公式行事の特集や一流シェフへのインタビュー記事や、トリビアな情報などを掲載している。
- 実地研修(スタジエール)
- 高等部1年の生徒たちが、外部のさまざまな料理の現場へ派遣されるカリキュラム。実姉期間は1か月で、生徒たちは各自4か所の派遣先にて1か所につき1週間の研修を受ける。
- 行き先は高級料理店から食品メーカー、公的機関などの多岐にわたり、実践の空気を学ぶ正式な授業の一環となっている。そこで気に入られてそのまま就職する生徒も多いが、研修は遠月学園への信頼があって研修を受け入れているため、遠月の名を汚すような問題を起こせば一発で退学になることもある。各派遣先には遠月学園の教員が生徒の働きを観察し、合否を判定する[注 33]。合格基準は1週間の研修で「目に見える実績」を残すことが条件であり、「現場に与えられる自分」を持っているかが最低ラインとされている。また、現場に変化を与えるだけでなく「現場から何かを奪って帰ること」がスタジエールの意図とされている。創真たちの学年では開始時点で504名だった生徒たちが1か月後に210名が脱落し、294名の生徒が生き残っている。
- スタジエールとはフランス語で「研修生」を意味し、下準備や雑務を担当する料理人のことを指す。「スタジエ」とも呼ばれる。
- 紅葉狩り会(もみじがりかい)
- 遠月学園伝統行事の一つでスタジエール終了後に行われる、高等部1年生と上級生たちの顔合わせのための会。参加するのは、秋の選抜で本戦に進出した8名と現・遠月十傑評議会のメンバー計10人。
- 月饗祭(げっきょうさい)
- 遠月学園の学園祭。開催期間は5日間で、その間約50万人が訪れるという程の規模を誇るフードイベント。毎日各地からツアー客が押し寄せ、学内には無料の巡回バスが回り、国内外から多数訪れるVIPは学園内の宿泊施設や遠月リゾートがフル稼働で歓待している。それ故に宿泊費だけで莫大な額となり、学園側は宿泊費だけで大黒字になると言われている。学生は許可を得れば個人、団体どちらでも自由に模擬店を出店することが出来る。出店場所は学園祭会場である3つのエリアのどれかに出店することになるが、皆より良い場所に出店したいがために毎年場所を巡って食戟が相次いで発生する。尚、模擬店で赤字を出せば退学となるが、生徒達は中等部のうちは実習のクラスごとに模擬店を出店し、学園の講師の監督・指導の下、食材や調味料の仕入れ値や諸々の設備代・光熱費を算出し、予想される来店客数を考慮して売り上げから原価を引いた時に純利益が出るように計画できるよう指導が行われている。生徒達は毎年月饗祭で経験やノウハウを得て、やがて個人や研究会での出店に挑戦していく仕組みとなっている。その為よほど無茶な商売をしない限り赤字が出ることはない。フードチケット購入制 (松1万円、竹1000円、梅500円)で、その日の夕方にエリア毎の 売り上げランキングが発表される。
- 目抜き通りエリア
- 正面から道なりに続く大通り。仮設テントが数多く並び、学園祭全期を通じて最も人通りが多く賑わうエリア。模擬店の出店場所としては一番人気のエリアとされている。
- 中央エリア
- 授業で使われる調理棟が集中しているエリア。仮設テントでは提供しにくい専門性の高い料理や特殊な設備が必要なジャンルの模擬店が多く集まる。店舗の大きさも自由に設定可能であり、大所帯の研究会などもこのエリアを使用することが多い。
- 山の手エリア
- 平均客単価が最も高い高級志向エリア。隠れ家的な建物が点在しており、それらをレストランとして使用している。逆に言えば料理人の知名度が無ければ集客は極めて困難とされている。十傑メンバーは主にこのエリアに模擬店を出している。他のエリアが閉店しても営業しており、山の手エリアの客はそのまま敷地内か遠月リゾートに宿泊するため、提供する料理はコースディナーが多い。
- 中枢美食機関(セントラル)
- 新総帥に就任した薙切薊が提唱する新たな教育メソッドの根幹を為す機関。総帥と十傑評議会を頂点とし、薊自らが選定した生徒達で構成される。
- 選任された学生は今まで通り料理の創造を許されるが、選任されなかった学生は料理の自由な創造を許されない。
- 薊は「誰もが十傑レベルの料理をすることが出来、退学者も出さない。」と美食の「理想郷(ユートピア)」と謳い、成績下位の生徒や料理人としての成長スピードが遅くこれまでの学園の競争主義に合わない生徒達にとっては「従ってさえいれば誰でも十傑レベルのアイデア・技術・レシピが得られる」ため賛同する者達が現れる。
- しかし成績上位の生徒や自身の料理スタイルを確立している者にとっては受け入れ難いものであり、シャペルは「創造を許される者」と「模倣を強いられる者」とに分かれる「暗黒郷(ディストピア)」と称している。
- すみれ通り商店街
- 創真の実家である「食事処 ゆきひら」がある商店街。
- 商店街としての規模はごく普通で、「ゆきひら」以外にも弁当屋の「とみたや」、金物屋、板金屋、八百屋、精肉店、印刷屋などがある。「ゆきひら」休業後の1か月後、駅の商業施設のリニューアルオープンによってすぐ寂れ果ててしまったが、遠月学園の休み中に一時帰宅した創真の策によって活気を取り戻した。
- カレーのプリンセス
- ハウビー食品から1990年に発売されて以来、累計700億食を売り上げたと言われるレトルトカレー界最大のヒット商品。パッケージには、ハウビー食品創業者の孫である幼少期の千俵なつめ・おりえ姉妹の写真が印刷されている。
読み切り
本作のプロトタイプ。『少年ジャンプNEXT!』2012 SPRING掲載。単行本1巻収録。
創真とえりなの人物設定は概ね連載版と同一だが、こちらでは遠月学園入学後から話が始まっており、えりな中心の描写が多い。
あらすじ(読切版)
遠月学園に編入した幸平創真は、薙切えりなの調理演習に一度も出ていないを指摘される。だが、創真はえりなの料理を「つまらない」と一蹴したことでえりなや側近の生徒たちからの怒りを買い、側近にして「遠月十傑」の1人であるジュリオ・ロッシ・早乙女と食戟を行うこととなる。食戟では「卵を使用した料理」というお題のもと、早乙女は「牛ロースのフリッタータ」を作り上げ、創真は「卵かけご飯」を作り上げる。数々のブーイングを受けるも、えりなの舌を満足させた創真が食戟に勝利する。
登場人物(読切版)
- 幸平 創真(ゆきひら そうま)
- 遠月学園1年生。16歳。編入して以来、えりなの調理演習に一度も出席していない。連載版とは、顔つきや調理着等が異なる。
- 薙切 えりな(なきり えりな)
- 遠月学園の生徒にして、料理指南の最高責任者。16歳。高飛車な性格をしている。自身の調理演習に出席していないことや自身に対して砕けた態度で接する創真を見下しているが、創真からは自身の料理を「つまらない」と指摘される。
- ジュリオ・ロッシ・早乙女(ジュリオ・ロッシ・さおとめ)
- えりなの側近を務める男子生徒。学園のイタリアン部門首席で、各部門の首席達からなる委員会「遠月十傑」の一人。読切版で開催された「食戟」における創真の対戦相手。
食戟のソーマ L'etoile-エトワール-
四宮小次郎を主人公とした本作のスピンオフ作品。ストーリー:伊藤美智子、作画:昭時大紀、原作:附田祐斗・佐伯俊・森崎友紀による漫画作品。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』2015年2月20日より連載中。既刊1巻。
書誌情報
漫画本編
- 附田祐斗(原作)・佐伯俊(作画)・森崎友紀(協力) 『食戟のソーマ』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊17巻(2016年3月4日現在)
- 「果て無き荒野」2013年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 1])、ISBN 978-4-08-870721-1 [注 34]
- 「氷の女王と春の嵐」2013年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 2])、ISBN 978-4-08-870762-4
- 「至上のルセット」2013年8月7日第1刷発行(8月2日発売[集 3])、ISBN 978-4-08-870787-7 [注 35]
- 「その面影」2013年9月9日第1刷発行(9月4日発売[集 4])、ISBN 978-4-08-870822-5
- 「踊る料理人」2013年12月9日第1刷発行(12月4日発売[集 5])、ISBN 978-4-08-870855-3
- 「斗いの記憶」2014年2月9日第1刷発行(2月4日発売[集 6])、ISBN 978-4-08-880007-3
- 「群狼」2014年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 7])、ISBN 978-4-08-880044-8
- 「心をのせる」2014年7月9日第1刷発行(7月4日発売[集 8])、ISBN 978-4-08-880138-4
- 「『玉』の世代」2014年9月9日第1刷発行(9月4日発売[集 9])、ISBN 978-4-08-880176-6
- 「勝負の条件」2014年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 10])、ISBN 978-4-08-880212-1
- 「朝はまた来る」2015年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 11])、ISBN 978-4-08-880318-0
- ドラマCD同梱版 ISBN 978-4-08-908240-9
- 「月光の記憶」2015年4月8日第1刷発行(4月3日発売[集 12])、ISBN 978-4-08-880331-9
- 「スタジエール」2015年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 13])、ISBN 978-4-08-880367-8
- 「魔術師再び—!!」2015年8月9日第1刷発行(8月4日発売[集 14])、ISBN 978-4-08-880448-4
- 「月饗祭」2015年10月8日第1刷発行(10月3日発売[集 15])、ISBN 978-4-08-880486-6
- 「囚われの女王」2016年1月9日第1刷発行(1月4日発売[集 16])、ISBN 978-4-08-880583-2
- 「見せしめ」2016年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 17])、ISBN 978-4-08-880628-0
スピンオフ
- 附田祐斗・佐伯俊・森崎友紀(原作)、昭時大紀(作画)・伊藤美智子(ストーリー) 『食戟のソーマ L’etoile―エトワール―』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊2巻(2016年3月4日現在)
- 「『レギュムの魔術師』と呼ばれる男」 2015年8月4日発売[集 18]、ISBN 978-4-08-880534-4
- 「伝統のレストラン」 2016年3月4日発売[集 19]、ISBN 978-4-08-880642-6
小説
- 伊藤美智子(著)/附田祐斗(原作)・佐伯俊(作画)・森崎友紀(協力)、集英社〈ジャンプ ジェイ ブックス〉
- 『食戟のソーマ 〜a la carte〜 1』 2014年2月4日発売[集 20]、ISBN 978-4-08-703308-3
- 『食戟のソーマ 〜a la carte〜 2』 2014年11月4日発売[集 21]、ISBN 978-4-08-703337-3
- 『食戟のソーマ 〜a la carte〜 3』 2015年4月3日発売[集 22]、ISBN 978-4-08-703356-4
- 『食戟のソーマ 〜Fratelli Aldini〜』 2015年10月2日発売[集 23]、ISBN 978-4-08-703381-6
その他関連書籍
- 『食戟のソーマ 公式レシピブック 遠月学園 勝負の一皿』 2015年6月4日発売[集 24]、ISBN 978-4-08-880524-5
ヴォイスコミック
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、2013年7月にジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』にて放送され[10]、同年8月からVOMIC公式サイトで配信された。
テレビアニメ
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
原作 | 附田祐斗、佐伯俊 森崎友紀(協力) (集英社「週刊少年ジャンプ」連載) |
---|---|
監督 | 米たにヨシトモ |
シリーズ構成 | ヤスカワショウゴ |
キャラクターデザイン | 下谷智之 |
プロップデザイン | 小森篤 |
美術監督 | 備前光一郎 |
美術設定 | 倉本章 高橋武之(第3話) 榊枝利行(第4、5話) 古賀徹(第6 - 12話) |
色彩設計 | 伊藤由紀子 |
料理色彩設計 | 木村美保(途中まで) |
撮影監督 | 黒澤豊 |
編集 | 西山茂 |
音響監督 | 明田川仁 |
音楽 | 加藤達也 |
音楽プロデューサー | 佐藤純之介、木村憲一郎、玉虫秀章 |
音楽制作 | I WILL |
プロデュース | 川瀬浩平、足立聡史 丸山博雄、松倉友二 |
プロデューサー | 土肥範子、森亮介、福田順 深尾聡志、原裕和、橋本龍 藤代敦士(アニメーション制作) |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
製作 | 遠月学園動画研究会、MBS |
2015年4月4日から9月までMBS・TBS・CBC・BS-TBS『アニメイズム』B2枠、アニマックスにて放送された[58]。全24話。原作8巻の秋の選抜予選終了までアニメ化された。地上波局では第14話の翌週に主要声優陣による特別番組が放送された。
2015年12月14日発売の「週刊少年ジャンプ」2016年2号にてテレビアニメ第2期の制作が発表され[59]、2016年7月より『食戟のソーマ 弍ノ皿』(しょくげきのソーマ にノさら)のタイトルでMBSほかにて放送予定[60]。
ナレーションは薙切仙左衛門役の銀河万丈が担当。次回予告はMBS、TBS、BS-TBSでは放送されているが、それ以外の局では放送されておらず、TBSでの本編放送終了後にテレビアニメ版公式サイトでインターネット配信されている。
作中に登場する料理には原作と同じく森崎友紀が協力しており、実際に森崎が作った映像を撮影して本編に反映させているほか[61]、森崎のプロデュースによる「ばくだん焼本舗」とのコラボレーションも行われている[62]。その他のコラボレーションについては#コラボレーションを参照。また、森崎は第17話・第18話にも料理研究家役でゲスト出演している。
第1話の放送後には、作中に登場した料理「なんちゃってローストポーク」を自作する視聴者が続出した[63]。
イードによるアンケート『2015春アニメ何見てる?』では、第7位となっている[64]。
プロモーション
2014年11月1日にテレビアニメ化が発表され[66]、同年11月17日には公式サイトでティザー動画と[67]、監督の米たにヨシトモ、シリーズ構成のヤスカワショウゴ、キャラクターデザインの下谷智之、音響監督の明田川仁、音楽の加藤達也らメインスタッフが発表された[68]。同年12月21日にはイベント『ジャンプフェスタ2015』へ幸平創真役の松岡禎丞、薙切えりな役の種田梨沙、田所恵役の高橋未奈美、水戸郁魅役の石上静香ら主要声優陣、原作者の附田祐斗、料理監修の森崎友紀が登壇すると共に[68]PVが公開されたほか、タクミ・アルディーニ役の花江夏樹、イサミ・アルディーニ役の小野友樹、新戸緋沙子役の大西沙織、一色慧役の櫻井孝宏ら声優陣が発表され、放送開始時期や主題歌担当アーティストが発表された[69]。
2015年2月16日には放送枠も発表され[70]、同年3月22日にはイベント『AnimeJapan 2015』にて「食戟のソーマ アニメ放送直前 スペシャルステージ」が行われた[71]。
コラボレーション
- 第4回ご当地!絶品うまいもん甲子園
- 2015年4月20日からコラボレーションポスターが全国約2,000校へ配布されている[72]。
- 肉フェス
- 2015年4月24日から同年5月10日まで(中断期間を含む)、駒沢や幕張でコラボレーションが行われている[73]。
- 食戟のソーマ × J-WORLD TOKYO
- 2015年8月20日から同年9月27日まで、J-WORLD TOKYOでコラボレーションが行われた[74][75]。
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 「希望の唄」(第1話 - 第14話)
- 作詞 - 寺内渉 / 作曲 - 大濵健悟 / 歌 - ウルトラタワー
- 「ライジングレインボウ」(第15話 - 第24話)
- 作詞・作曲・編曲・歌 - ミソッカス
- 第15話 - 第19話では葉山アキラの1枚絵が出てくる際に「AKIRA HAYAMA」の表記がなかった。
- エンディングテーマ
- 挿入歌「唐揚げもず屋の唄」(第17話)
- 作詞 - 米たにヨシトモ / 作曲・編曲 - 加藤達也 / 歌 - 佐咲紗花
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 料理作画監督 | 総作画監督 | 原作話 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1期 | ||||||||
第1話 | 果て無き荒野 | ヤスカワショウゴ | 米たにヨシトモ | 梶井瀬賀 | 松浦麻衣、谷川亮介 | 鷲北恭太 伊東葉子 梶谷光春 |
松浦麻衣 | 第1話 |
第2話 | 神の舌(ゴッドタン) | 高田耕一 | サトウ光敏 | 小野和美、都築裕佳子 井本由紀 |
伊東葉子 | 第2話 - 第3話 | ||
第3話 | その料理人は笑わない | 福島利規 | 山崎正和、河野眞也 李民九 |
山崎正和 | 第4話 - 第5話 | |||
第4話 | 極星のマリア | 三浦和也 | 櫻井司、能海知佳 | 松浦麻衣 | 第6話 - 第7話 | |||
第5話 | 氷の女王と春の嵐 | 安藤良 | 井本由紀、中山由美 谷川亮介 |
伊東葉子 | 第8話 - 第9話 | |||
第6話 | 肉の侵略者 | 猪爪慎一 | 山崎隆 | 駒屋健一郎 | 荒尾英幸 | 山崎正和 | 第14話 第10話 - 第11話 | |
第7話 | 静かなる丼、雄弁な丼 | 高田耕一 | 梶井瀬賀 | 小野和美、都築裕佳子 井上美香 |
松浦麻衣 | 第12話 - 第13話 | ||
第8話 | 発想と創造の協奏曲 | 河鍋俊 | 福島利規 | 奥野浩行 | 福永智子、柴田志朗 河野眞也、香田智樹 谷川亮介、矢部里美 伊東葉子 |
伊東葉子 | 第14話 - 第17話 | |
第9話 | 山を彩る衣 | サトウ光敏 | 中山由美、小森篤 都築裕佳子、小野和美 林あすか、永山恵 |
山崎正和 | 第17話 - 第19話 | |||
第10話 | 至上のルセット | 宮繁之 | 村山靖 | 櫻井司、能海知佳 | 梶谷光春 伊東葉子 廣田茜 |
松浦麻衣 | 第20話 - 第21話 | |
第11話 | 東から来た魔術師 | ヤスカワショウゴ | 安藤良 | 永山恵、中村慎吾 舘崎台、林あすか 井本由紀、河野真也 八重樫洋平、林眞昱 河西睦月 |
梶谷光春 鷲北恭太 廣田茜 |
伊東葉子 | 第22話 - 第25話 | |
第12話 | ひと皿の記憶 | 山崎隆 | 奥野浩行 | 佐藤敏明、柴田志郎 橋口隼人、谷川亮介 河野真也、都築裕佳子 伊東葉子 |
伊東葉子 梶谷光春 加藤万由子 |
山崎正和 | 第25話 - 第27話 | |
第13話 | 夜明け前の卵たち | 猪爪慎一 | 寺岡厳 | 梶井瀬賀 | 中山由美、朱原デーナ 福永智子、小野和美 井上美香 |
梶谷光春 鷲北恭太 伊東葉子 廣田茜 |
松浦麻衣 | 第28話 - 第30話 |
第14話 | メタモルフォーゼ | 米田和弘 | 佐藤光 サトウ光敏 |
佐野恵一、都築裕佳子 谷川亮介、香田智樹 櫻井司、能海知佳 八重樫洋平、河野眞也 小野和美、林あすか |
鷲北恭太 加藤万由子 梶谷光春 廣田茜 |
伊東葉子 | 第31話 - 第33話 | |
第15話 | 「修羅」と呼ばれた男 | 河鍋俊 | 高田耕一 | 則座誠 | 川島朋子、古池敏也 中島美子、黄聖元 |
鷲北恭太 加藤万由子 伊藤葉子 |
山崎正和 松浦麻衣 |
第34話 第40話 - 第41話 |
第16話 | 万里を駆ける料理人 | 山崎隆 | 都築裕佳子、福永智子 小野和美、中山由美 |
鷲北恭太 加藤万由子 伊藤葉子 梶谷光春 |
松浦麻衣 山崎正和 |
第42話 - 第44話 | ||
第17話 | 官能の唐揚げ | ヤスカワショウゴ | 篁蒼氓 | 佐々木純人 | 河野真也、能海知佳 谷川亮介、都築裕佳子 佐藤敏明、小野和美 香田智樹、林あすか 小林典昭 |
鷲北恭太 梶谷光春 廣田茜 加藤万由子 |
伊東葉子 | 第35話 - 第37話 |
第18話 | 青春の唐揚げ | 高田耕一 | 奥野浩行 | 朱原デーナ、都築裕佳子 永山恵、谷川亮介 八重樫洋平 |
梶谷光春 廣田茜 鷲北恭太 加藤万由子 |
山崎正和 | 第37話 - 第39話 | |
第19話 | 選ばれし者 | 猪爪慎一 | 梶井瀬賀 | 小野和美、梶井瀬賀 中山由美、福永智子 林あすか、中村真悟 河野眞也 |
鷲北恭太 廣田茜 加藤万由子 伊東葉子 |
松浦麻衣 | 第40話 第44話 - 第45話 | |
第20話 | 龍は臥し、空へ昇る | ヤスカワショウゴ | 篁蒼氓 | 則座誠 | 川島朋子、中島美子 古池敏也、黄聖元 安達佑輔、栗井重紀 田内亜矢子 |
鷲北恭太 加藤万由子 廣田茜 |
伊東葉子 | 第46話 - 第49話 |
第21話 | 未知なる既知 | 河鍋俊 | 高田耕一 | 山崎隆 | 小松真梨子、小川浩司 福永智子、八重樫洋平 都築裕佳子、井本由紀 谷川亮介、奥野浩行 |
鷲北恭太 伊東葉子 廣田茜 加藤万由子 |
山﨑正和 小森篤 |
第49話 - 第52話 |
第22話 | 日常を越えるもの | 猪爪慎一 | 米田和弘 | サトウ光敏 | 中山由美、小野和美 福永智子、林あすか 永山恵、木野下澄江 |
下谷智之 松浦麻衣 |
第56話 - 第57話 | |
第23話 | 華開く個の競演 | ヤスカワショウゴ | 安藤良 | 山崎正和、小林典昭 谷川亮介、都築裕佳子 奥野浩行、小野和美 永山恵 |
伊藤葉子 山崎正和 下谷智之 |
第53話 - 第55話 第58話 | ||
第24話 | 戦士たちの宴 | 米たにヨシトモ 高田耕一 |
米たにヨシトモ 佐藤光 |
林あすか、中山由美 福永智子、八重樫洋平 奥野浩行、谷川亮介 山崎正和、朱原デーナ 小野和美 |
下谷智之 小森篤 松浦麻衣 山崎正和 |
第58話 - 第60話 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年4月4日 - 9月26日 | 土曜 2:25 - 2:55(金曜深夜) | TBSテレビ | 関東広域圏 | |
土曜 2:40 - 3:10(金曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | 製作局 | |
土曜 3:12 - 3:42(金曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 | ||
2015年4月5日 - 9月27日 | 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) | BS-TBS | 日本全域 | BS放送 |
2015年4月10日 - 9月25日 | 金曜 22:00 - 22:30 | アニマックス* | 日本全域 | BS/CS放送 / リピート放送あり |
放送期間 | 放送時間 | 配信元 | 備考 |
---|---|---|---|
2015年4月5日 - 9月27日 | 日曜 12:00 更新 | ニコニコチャンネル | 第1話無料、第2話以降6日半(土曜23:59まで)無料 |
2015年4月5日 - 9月27日 | バンダイチャンネル | 第1話無料、第2話以降6日半(土曜23:59まで)無料 | |
2015年4月6日 - 9月28日 | 月曜 0:00 - 0:30(日曜深夜) | ニコニコ生放送 |
BD / DVD
各巻とも、初回生産限定版にはオリジナルサウンドトラックやドラマCDなどの特典が付属する。また、第1巻 - 第4巻の初回生産限定版に封入されている応募券を全て応募すると、原作者描きおろしタペストリーが応募者全員に送られる。
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD初回版 | DVD初回版 | |||
1 | 2015年7月29日 | 第1話 - 第3話 | 1000573348 | 1000573356 |
2 | 2015年8月26日 | 第4話 - 第6話 | 1000573349 | 1000573357 |
3 | 2015年9月30日 | 第7話 - 第9話 | 1000573350 | 1000573358 |
4 | 2015年10月28日 | 第10話 - 第12話 | 1000573351 | 1000573359 |
5 | 2015年11月25日 | 第13話 - 第15話 | 1000573352 | 1000573360 |
6 | 2015年12月23日 | 第16話 - 第18話 | 1000573353 | 1000573361 |
7 | 2016年1月27日 | 第19話 - 第21話 | 1000573354 | 1000573362 |
8 | 2016年2月24日 | 第22話 - 第24話 | 1000573355 | 1000573363 |
CD
- キャラクターソングシリーズ Side Girls 1 薙切えりな/CV.種田梨沙(EYCA-10542)
- 2015年7月22日発売。
- キャラクターソングシリーズ Side Girls 2 田所 恵/CV.高橋未奈美(EYCA-10543)
- 2015年8月5日発売。
- 笑顔にしたいから
- 作詞 - ヤスカワショウゴ / 作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - Kon-K
- 百皿繚乱☆献立バトル〜starring 田所恵〜
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - Kon-K
- 笑顔にしたいから
- キャラクターソングシリーズ Side Girls 3 水戸郁魅/CV.石上静香(EYCA-10544)
- 2015年8月19日発売。
- sweet'n hot
- 作詞 - ヤスカワショウゴ / 作曲・編曲 - 渡辺未来
- 百皿繚乱☆献立バトル〜starring 水戸郁魅〜
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - Kon-K
- sweet'n hot
- キャラクターソングシリーズ Side Boys 1 四宮小次郎/CV.中村悠一(EYCA-10545)
- 2015年9月2日発売。
- 今夜、パリ8区で〜Nuits a Paris〜
- 作詞 - ヤスカワショウゴ / 作曲 - 山田竜平 / 編曲 - 山下洋介
- 百皿繚乱☆献立バトル〜starring 四宮小次郎〜
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - Kon-K
- 今夜、パリ8区で〜Nuits a Paris〜
- キャラクターソングシリーズ Side Boys 2 タクミ・アルディーニ/CV.花江夏樹(EYCA-10546)
- 2015年9月16日発売。
- istinto-刃の本能-
- 作詞 - ヤスカワショウゴ / 作曲・編曲 - オオヤギヒロオ
- 百皿繚乱☆献立バトル〜starring タクミ・アルディーニ〜
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - Kon-K
- istinto-刃の本能-
- キャラクターソングシリーズ Side Boys 3 幸平創真/CV.松岡禎丞(EYCA-10547)
- 2015年9月30日発売。
- 戟!-GEKI-
- 作詞 - ヤスカワショウゴ / 作曲・編曲 - オオヤギヒロオ
- 百皿繚乱☆献立バトル〜starring 幸平創真〜
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - Kon-K
- 戟!-GEKI-
Webラジオ
『食戟のソーマ 〜種田高橋料理學園〜』のタイトルで、2015年4月3日から10月2日まで毎月第1金曜日に音泉にて配信された。パーソナリティは薙切えりな役の種田梨沙と田所恵役の高橋未奈美。同年4月17日から10月16日まで毎月第3金曜日、以降不定期に幸平創真役の松岡禎丞が料理の腕前を披露する映像番組『食戟のソーマ 〜お食事処 まつおか〜』も配信されている[78]。『種田高橋料理學園』はラジオCDが、また『お食事処 まつおか』についてはDVDがそれぞれタブリエ・コミュニケーションズより発売されている。
- 『種田高橋料理學園』のコーナー
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- 食戟のレビュー - アニメへの感想を紹介するコーナー。
- 食べ物研究会 - 食べ物に関するエピソードを紹介するコーナー。
- 食戟のアトランダム - 「表現」「食材」「調理法」「料理名」の4つのワードを組み合わせ、パーソナリティの2人が対決するコーナー。
- 神の舌 - えりな役の種田が料理を言い当てるコーナー。
- 恵の庭 - 番組の最後に恵役の高橋がレシピや原材料を読み上げるコーナー。
配信日程
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関連商品
Vol. | 発売日 | 新規録り下ろし特別版ゲスト | 過去配信回 | 規格品番 |
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ラジオCD「食戟のソーマ〜種田高橋料理學園〜」 | ||||
1 | 2015年10月28日 | 松岡禎丞 | 第 | 1回 - 第 7回TBZR-0483/4 |
DVD 食戟のソーマ〜お食事処まつおか〜 | ||||
1 | 2015年 | 9月30日茅野愛衣(榊涼子 役) | 第 | 1回 - 第 2回TBBK-0485 |
2 | 2015年12月23日 | 赤﨑千夏 | 第 | 3回 - 第 4回TBBK-0560 |
3 | 2016年 | 1月27日加隈亜衣(倉瀬真由美 役) | 第 | 5回 - 第 6回TBBK-0582 |
4 | 2016年 | 3月30日小山力也(幸平城一郎 役) | 第 | 7回 - 第 8回TBBK-0629 |
ゲーム
- 食戟のソーマ 最饗のレシピ
- スマートフォン向けにバンダイナムコエンターテインメントから2015年8月17日に配信された食戟アクションゲーム[79]。
- 食戟のソーマ 友情と絆の一皿
- ニンテンドー3DS向けにフリューより2015年12月17日に発売。ジャンルは「味体験料理バトルアドベンチャー」。
- ヨーロッパに浮かぶ孤島で繰り広げられる完全オリジナルストーリーで、創真を主人公に様々なキャラクターと交流したり料理で対決する。
脚注
注釈
- ^ ジャンプで料理漫画が連載されるのは、1973年から1977年にかけて連載された『包丁人味平』(読切を含めれば『格闘職人アウディ』)以来である。
- ^ 父・城一郎も遠月在学時代にこの部屋を使っていた。
- ^ 友人の吉野によると、小学生時代には数々の大会で優勝し、「東北の跳び兎」の異名を持つ天才卓球少女として名を馳せていたという。また、スポーツの名門校である青森玉田付属中学からもスカウトされたことがあり、地元で知らぬ者はいなかったという。
- ^ 伊武崎がこの苦境をどのように克服したかについては、作中では全く描写がない[22]。
- ^ 名前は単行本第9巻のカバーを取った内表紙で紹介されている。
- ^ スタジエールでは、彼らが考案したレシピが派遣先の店の新メニューに加えられている。
- ^ ただし、えりなと同じ薙切一族の一員であるアリスのことは「アリスお嬢」と呼び、一応の敬意を表してはいる。
- ^ 幼少期は母親からもらったクマのぬいぐるみを大事にするなど、普通の女の子らしい面もあったが、強者を求めるだけの父親の強引な教えによって現在のような攻撃的な性格になった。
- ^ 恵はこれを「すごい手際がいい」と評している[30]。
- ^ 相手を威嚇する際、自分の斜め後ろにリョウを立たせて妙なボールを持たせる。
- ^ ただし、休みの日にえりなと一緒にプールに行き、側近の黒木場からは「仲良し」と言われ、巻末エピソードでは昼食を一緒に誘うなど、傍から見るとそれほど仲が悪いわけでもない[33]。
- ^ アリス曰く「バーサークモード」。
- ^ ワインを使った煮込み料理。
- ^ 当初、創真と緋沙子がスタジエ-ルで一緒だったことを知った時には呪いの手紙を百通ほど送り付けようと考えるほど、敵視していた。
- ^ 作中では燻製料理の技術を披露し、同じく燻製を得意とする伊武崎を歯噛みさせている[36]。
- ^ 100人に満たない2年生に名を連ねていたり、1年生の時の合宿やスタジエールをクリアしていることから料理人としての実力は高い。
- ^ もず屋以外では、経営難にあった老舗旅館の経営の立て直しや高級料亭の新メニュー開発などを手掛けている[39]。
- ^ 蝋燭一本を明かりにした閉鎖的空間で、「うまい料理」と「まずい料理」を比べさせ、まずい料理は屑篭の中に入れさせるというもの。
- ^ 仙左衛門によると富裕層のみで構成された閉鎖的コミュニティの活動をはじめ、アメリカに本部を置いて南アジア、中近東に進出までしていたという。
- ^ 司、小林、茜ヶ久保、斎藤、紀ノ国、叡山の6名。
- ^ 4学年上の堂島が69期生であるため。
- ^ 城一郎の方は可愛がっていたつもりでいた。
- ^ 学生時代は短髪を逆立てた髪型をしていた。
- ^ 「プルスポール勲章」は架空の勲章である。
- ^ フランス語で野菜を意味する
- ^ 初対面では「さん」付けであったが、後に「ちゃん」付けで呼ぶようになる。
- ^ この他、四宮、関守、梧桐田らも秋の選抜準決勝の審査員の役目を要請されたが、彼らは都合が合わなかったために断っている。
- ^ 創真との親子関係は、現極星寮の寮生や同期の堂島等の一部の人物にしか知られていない。
- ^ そのため、郁魅は小西と重ね合わせている。
- ^ 一色によると、これも叡山のコンサルティングによるものであるとのこと。
- ^ そのため、現在の学園事務の関係者は極星寮の存在を知らなかった。
- ^ 作中では堂島と四宮の肖像画が確認できる。
- ^ 研修先での生徒の様子はおろか、電話での会話やネットの掲示板に投稿した内容まで見られており、たとえ研修先で問題を起こさなくてもそのような面で問題ありと判断されれば、不合格あるいは退学にされる。
- ^ 『少年ジャンプNEXT!』2012 SPRING掲載の読切版「食戟のソーマ」も収録。
- ^ 『少年ジャンプNEXT!』2011 SPRING掲載の読切作品「キミと私の恋愛相談」も収録。
出典
- ^ “はじめの1巻 : 「食戟のソーマ」 リアクションが話題の料理バトルマンガ 王道ストーリーに注目” (2013年5月14日). 2013年5月31日閲覧。
- ^ “コミックナタリー|「少年疾駆」附田祐斗と新鋭のコンビがジャンプ増刊に登場”. 2013年1月8日閲覧。
- ^ “コミックナタリー|附田祐斗×佐伯俊の料理マンガ「食戟のソーマ」ジャンプで”. 2013年1月8日閲覧。
- ^ “オリコンスタイル|料理研究家・森崎友紀、漫画『食戟のソーマ』とコラボ”. 2013年1月8日閲覧。
- ^ a b “グルメ漫画『食戟のソーマ』が売り切れ続出 その魅力とは?”. オリコンスタイル. (2013年4月19日) 2013年4月19日閲覧。
- ^ 2013年8月2日放送の『サキよみ ジャンBANG!』より。
- ^ “本の王子様:アニメ化効果で売り上げ増の「食戟のソーマ」が首位 ジャンプ作品がトップ3独占”. まんたんウェブ. (2015年6月11日) 2015年12月15日閲覧。
- ^ 小説『食戟のソーマ 〜Fratelli Aldini〜』の帯より。
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以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
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- ^ “食戟のソーマ 公式レシピブック 遠月学園 勝負の一皿|ジャンプコミックス|”. 2015年6月9日閲覧。
外部リンク
映像外部リンク | |
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『食戟のソーマ』少年ジャンプ公式PV - YouTube(週刊少年ジャンプ公式が2013年11月25日にアップ) |
- 漫画
- 週刊少年ジャンプ公式サイト
- 『食戟のソーマ』 集英社ヴォイスコミックステーション-VOMIC-
- 食戟のソーマ L'etoile-エトワール- - 少年ジャンプ+
- 食戟のソーマ公式 (@syokugeki_off) - X(旧Twitter)
- アニメ
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食戟のソーマ
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蒼穹のファフナー EXODUS
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毎日放送 土曜未明(金曜深夜)2:40 - 3:10枠 | ||
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