大衆食堂

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秋葉原駅近くの大衆食堂

大衆食堂(たいしゅうしょくどう)とは、飲食店のうち大衆向けに廉価で食事を提供する食堂を指す言葉である。

日本の大衆食堂[編集]

メニュー定食が多く、定食屋定食店とも呼ばれる。単品として焼きめしチキンライスオムライスカレーライスなども定番である。また、煮魚焼魚とんかつフライ野菜炒めなど和食・中華・洋食の一般的な料理が提供される事が多い。麺類では中華そばがほぼ必ずあり、うどん蕎麦などの数種を揃える例が多い。調理・盛りつけ済みの惣菜を一皿ごとに選んで取るセルフサービス形態の店舗は、最後にめしだけを注文することから一膳めし屋と呼ばれる。東京を中心とする東日本では定食のメニューを数多く揃えた定食屋形式が多く、大阪を中心とする西日本では総菜をセルフサービスで選ぶ一膳めし屋形式が多い。酒類としてはビール日本酒チューハイなどが置かれている事が多く、夜間には居酒屋として機能する店もある。

大衆食堂の多くは、都会では学生街オフィス街、工場街、下町地域等に、田舎では駅前に立地し、外食、特に昼食で利用される。出前を行う店舗も多い。また、市場周辺や歓楽街(かつての花街を含む)の大衆食堂では、労働者や朝帰りの客向けに朝食を中心にした営業を行なっている店もある。

沖縄県の大衆食堂[編集]

沖縄県の大衆食堂は本土と大きく異なるメニューが存在する。たとえば、「そば」とあれば沖縄そばのことである。「肉そば」とは肉野菜炒めの載ったそばのことを指す。チャンポンカツ丼すきやきなども、本土とは内容が違う。ゴーヤーチャンプルーポーク卵は必ずメニューにある。「ランチ」は洋食揚げ物のセットで、昼でなくても食べられる。24時間営業の店では、真夜中や早朝からステーキをオーダーする人も珍しくはない。

また、一見単品のようなメニューも基本的には定食である。以下のような本土で見慣れないセットメニューが多くの店舗で提供されている。

  • おかず: 店によって様々であるが、たとえば野菜炒めと卵焼きが大皿に1つ、これにご飯とみそ汁が付く。
  • みそ汁: 丼山盛り、具だくさんのみそ汁にご飯が付く。

たとえば「ご飯とおかずとみそ汁」を注文すると、どんぶり飯がひとつ(ご飯)、野菜炒めと卵焼きの皿とみそ汁とご飯(おかず)、それに丼に山盛りのみそ汁とご飯(みそ汁)、さらに漬物の小皿が3つに、時には定食の副菜やしーぶんまでもが運ばれてくる。予備知識のない観光客がこのような注文をして驚くことがしばしば見受けられる。

日本以外の大衆食堂[編集]

中国の大衆食堂(北京市瑠璃廠)

フードコート[編集]

東アジア東南アジアでは大衆食堂が集中していることが多く、フードコートと呼ばれる。

ビストロ[編集]

フランスではビストロ(bistro, bistrot)がこれに当たるが、現在ではビストロと呼ばれる店でも高級料理店ならずともある一定の格式や雰囲気を持つ店も多く、ビストロという言葉が即大衆食堂に当たるとは限らない。 日本に於いてはフランス料理店が自らの店に『ビストロ』の名を付与していることが多い。ビストロの語源はロシア語の方言であり、1814年ナポレオン戦争でパリが陥落した際、駐屯してきたロシア兵がカフェで酒を「早く(ビストロ)出せ」と言ったことが語源とされる[1]

出典[編集]

  1. ^ 「悲しき酒場のある都市コロンバス」、法政大学教養部紀要、中島時哉、1993年

関連項目[編集]