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2011年、1月11日(第69期[[順位戦]]C級2組、対・[[岡崎洋 (棋士)|岡崎洋]]戦)から6月1日(第1期[[加古川青流戦]]、対・杉本和陽三段)まで公式戦18連勝を記録。この連勝の中には、第61回[[NHK杯テレビ将棋トーナメント|NHK杯戦]]の予選3局と、本戦1回戦(放送日は6月5日)での[[佐藤康光]]九段(永世棋聖資格保持者)から挙げた勝利が含まれている。この佐藤との対局は、NHK杯戦では史上初の[[千日手]]2回<ref>2011年6月5日放送NHK杯テレビ将棋トーナメントにて、司会・聞き手役の[[矢内理絵子]]談。</ref>による再指し直しとなった。5月24日には第24期[[竜王戦]]6組準決勝で[[西川和宏]]を破り、竜王戦初昇級を決めた。そのほか、[[阿久津主税]]、[[加藤一二三]]からも勝ち星を挙げている。連勝ストップは、6月6日に行われた第37期[[棋王戦]]予選決勝(対・[[横山泰明]]戦)であり、棋王戦本戦進出も逸した。
2011年、1月11日(第69期[[順位戦]]C級2組、対・[[岡崎洋 (棋士)|岡崎洋]]戦)から6月1日(第1期[[加古川青流戦]]、対・杉本和陽三段)まで公式戦18連勝を記録。この連勝の中には、第61回[[NHK杯テレビ将棋トーナメント|NHK杯戦]]の予選3局と、本戦1回戦(放送日は6月5日)での[[佐藤康光]]九段(永世棋聖資格保持者)から挙げた勝利が含まれている。この佐藤との対局は、NHK杯戦では史上初の[[千日手]]2回<ref>2011年6月5日放送NHK杯テレビ将棋トーナメントにて、司会・聞き手役の[[矢内理絵子]]談。</ref>による再指し直しとなった。5月24日には第24期[[竜王戦]]6組準決勝で[[西川和宏]]を破り、竜王戦初昇級を決めた。そのほか、[[阿久津主税]]、[[加藤一二三]]からも勝ち星を挙げている。連勝ストップは、6月6日に行われた第37期[[棋王戦]]予選決勝(対・[[横山泰明]]戦)であり、棋王戦本戦進出も逸した。


連勝ストップ後の6月10日、第24期竜王戦6組決勝[[吉田正和]]にち、本戦進出。本戦では2勝し、NHK杯戦以来の再戦となった佐藤康光に敗れた。
連勝ストップ後の6月10日、第24期(2011年度)竜王戦6組で(5組昇級)。本戦では2勝したが3回戦でNHK杯戦以来の再戦となった佐藤康光に敗れた。


2012年4月24日、第25期竜王戦5組準決勝で[[村中秀史]]に勝ち昇級確。[[竜王戦|竜王ランキング戦]]連続2回昇級により五段昇段。
つづく第25期(2012年度)竜王戦5組でも優し、2期連続本戦進出(1回戦敗退)。6組と5組での連続優勝は[[行方尚史]]以来。なお5組決勝進出決時点で規定(連続昇級により五段昇段した


== 棋風 ==
== 棋風 ==

2012年7月2日 (月) 01:19時点における版

永瀬 拓矢(ながせ たくや、1992年9月5日 - ) は、将棋棋士安恵照剛門下。棋士番号は276。神奈川県横浜市出身。

棋歴

6歳の時に祖父から教えてもらったことが、将棋を始めたきっかけである[1]

横浜市立間門小学校5年生時代の終わり(新6年生として)、2004年3月20日・21日に行われた小学生将棋名人戦東日本大会に、神奈川県代表として出場[2]。同年、『松坂屋こども将棋大会高学年の部』で優勝[1]。同年9月に奨励会に入会。

奨励会三段リーグには第43回(2008年度前期)から参加。当時中学3年生であったため、1期目で四段昇段すれば「中学生棋士」(過去には加藤一二三谷川浩司羽生善治)となるところであったが、13勝5敗の好成績を収めるも昇段には届かなかった。

3度目の三段リーグで14勝4敗・1位となり、2009年10月1日付で四段に昇段(プロ入り)。17歳0か月でのプロ入りは、現行三段リーグ制度導入(1987年)以降では、渡辺明(15歳11か月)・屋敷伸之(16歳8か月)・豊島将之(16歳11か月)に次ぐ、当時4番目の年少記録であった。

2010年、第5回「白瀧あゆみ杯争奪戦」(非公式戦)に出場。女流プロ2名と女性アマチュア1名に対し、すべて角落ちの上手番を持って勝利し、優勝。

2011年、1月11日(第69期順位戦C級2組、対・岡崎洋戦)から6月1日(第1期加古川青流戦、対・杉本和陽三段)まで公式戦18連勝を記録。この連勝の中には、第61回NHK杯戦の予選3局と、本戦1回戦(放送日は6月5日)での佐藤康光九段(永世棋聖資格保持者)から挙げた勝利が含まれている。この佐藤との対局は、NHK杯戦では史上初の千日手2回[3]による再指し直しとなった。5月24日には第24期竜王戦6組準決勝で西川和宏を破り、竜王戦初昇級を決めた。そのほか、阿久津主税加藤一二三からも勝ち星を挙げている。連勝ストップは、6月6日に行われた第37期棋王戦予選決勝(対・横山泰明戦)であり、棋王戦本戦進出も逸した。

連勝ストップ後の6月10日、第24期(2011年度)竜王戦6組で優勝(5組昇級)。本戦では2勝したが、3回戦でNHK杯戦以来の再戦となった佐藤康光に敗れた。

つづく第25期(2012年度)竜王戦5組でも優勝し、2期連続で本戦進出(1回戦敗退)。6組と5組での連続優勝は行方尚史以来。なお、5組決勝進出決定時点で規定(連続昇級)により五段昇段した。

棋風

三間飛車を得意とする振り飛車党で、受けが非常に強い。

先手番でも千日手を厭わない「千日手名人[4]」でもある。

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 2004年9月(小学6年) 6級 = 奨励会入会
  • 2005年2月( 〃 ) 5級(9勝3敗)
  • 2005年5月(中学1年) 4級(9勝3敗)
  • 2005年10月( 〃 ) 3級(9勝1敗)
  • 2005年12月( 〃 ) 2級(6連勝)
  • 2006年2月( 〃 ) 1級(6連勝)
  • 2007年4月(中学2年) 初段(16勝6敗)
  • 2007年9月( 〃 ) 二段(12勝4敗)
  • 2007年12月( 〃 ) 三段(12勝3敗)
2008年度前期から三段リーグ参加(中学3年)

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。

脚注

  1. ^ a b 阿部健治郎・永瀬拓矢 新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
  2. ^ 第29回小学生将棋名人戦(日本将棋連盟)
  3. ^ 2011年6月5日放送NHK杯テレビ将棋トーナメントにて、司会・聞き手役の矢内理絵子談。
  4. ^ 2011年6月5日放送NHK杯テレビ将棋トーナメントにて、解説役の鈴木大介談。

関連項目

外部リンク