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草加市

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そうかし ウィキデータを編集
草加市
草加市旗
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
市町村コード 11221-6
法人番号 6000020112216 ウィキデータを編集
面積 27.46km2
総人口 249,830[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 9,098人/km2
隣接自治体 川口市越谷市三郷市八潮市吉川市
東京都足立区
市の木 マツ
市の花 キク
他のシンボル 市歌:想い出はいつも
草加市役所
市長 山川百合子
所在地 340-8550
埼玉県草加市高砂一丁目1番1号
外部リンク 草加市ホームページ

草加市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 市外局番:048-9(市内全域・草加MA)
ウィキプロジェクト

草加市(そうかし)は、埼玉県南東部にあるのひとつ。

埼玉県の南東部に位置し、さいたま市川口市川越市所沢市越谷市に次いで埼玉県内で6番目に多い人口を擁する。国から特例市に指定されている。南側を東京都と接する。草加松原草加煎餅で知られる。人口は約24万2000人。

概要

江戸時代日光街道で江戸から2つ目の宿場町草加宿として栄え、その周辺部は水田地帯で稲作が盛んであった。戦後当初は5万人にも満たなかったが、高度経済成長期における1963年(昭和38年)の松原団地の造成や、東武伊勢崎線営団地下鉄(現東京メトロ日比谷線の相互直通運転開始により人口が爆発的に増大し、急激な都市化が進行した。それに伴い、引っ越しして来た人々が多いので市民の平均年齢は比較的若く、毛長川を隔てて東京都足立区と接しており、東京に通勤・通学する、いわゆる「埼玉都民」が多く、市内の広範に住宅地が広がる。一時期の団塊ジュニア時代よりも草加市の子供の人口は少ないものの、若年層の人口は比較的多い。

2003年(平成15年)3月19日からは、東武伊勢崎線と東京メトロ・半蔵門線東急田園都市線との相互直通運転が始まり、草加駅にて乗車・乗り換えをすれば、北千住駅にて東京メトロ千代田線の乗り換えなしで、大手町駅表参道駅にアクセスが可能となった。そして、それにより押上駅錦糸町駅九段下駅渋谷駅三軒茶屋駅二子玉川駅長津田駅中央林間駅へ、乗り換えなしでの新たな鉄道アクセス路線が完成し、利便性が更に向上した。

自動車での移動も、以前からあった南北を結ぶ国道4号に加えて、東京外環自動車道やその高架下を利用した国道298号も開通し、東西の移動が格段に向上した。

中心部は、都心まで約15kmという立地にありながら宿場町の面影を残す住宅地である。現在、松原団地の建て替え、再開発や草加宿を中心とした都市計画「今様草加宿」が進められている。2000年(平成12年)に彩の国中核都市に指定、2004年(平成16年)に特例市に移行した。

市勢

  • 面積:27.42km²
  • 総人口:242,177人
    • 男性:123,504人
    • 女性:118,673人
  • 世帯数:104,376世帯
  • 年間増加数:905人
  • 年間増加率:0.38%
  • 平均年齢:42.2歳

2010年(平成22年)1月1日現在) 出典:草加市の人口 (PDF)

地理

矢立橋
札場河岸跡
望楼

歴史

  • 1212年頃 - 北条氏鶴岡八幡宮に戦勝祈願のために谷古宇郷を寄進。
  • 1630年 - 江戸幕府、正式に草加を伝馬宿として認める(草加は日光道中の宿場町になる)。
  • 1889年4月1日 - 町村制が施行され、南草加村・北草加村・谷古宇村・宿篠葉村(しゅくしのはむら)・吉笹原村・東立野村(ひがしたてのむら)・原島村(ばらじまむら)・与左衛門新田・弥惣右衛門新田・庄左衛門新田・太郎左衛門新田が合併し、北足立郡草加町が成立する。
  • 1955年1月1日 - 草加町・谷塚町(やつかまち)・新田村が合併し、草加町となる。
  • 1955年8月1日 - 南埼玉郡川柳村(かわやぎむら)を編入する。
  • 1955年11月3日 - 旧川柳村の5つの大字のうち、伊原・上谷(うわや)・麦塚が草加町から分離し、越谷町に編入される(青柳と柿木は草加町側に残る)。
  • 1956年9月28日 - 南埼玉郡八条村のうち、立野堀が編入される。
  • 1957年5月1日 - 旧安行村の花栗・苗塚・北谷(一部)・原(一部)・小山(一部)が川口市から分離し、草加町に編入される。
  • 1958年11月1日 - 市制施行により、草加市となる。これに伴い、市内の大字を廃し、町名・町域変更が行われる。
  • 2004年4月1日 - 特例市へ移行。
  • 1968年に、越谷市大字麦塚、大字千疋のそれぞれ極僅かな地域(麦塚:小字東、新田前耕地、蔵屋敷耕地、笹塚、山城耕地の各一部、千疋:小字九升田、庄権の各一部)を編入した。現在、越谷市では麦塚は川柳町(かわやなぎちょう)、千疋は東町(あずまちょう)と町名変更され地名が消滅してしまっているが、草加市に編入された部分の一部は、かなり狭小で無人の地区であるものの、柿木町内の一地区名として残っている。ちなみにこの千疋は、東京・日本橋にある「千疋屋総本店」の屋号の由来となった創業の地である。

人口

草加市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 123,269人
1975年(昭和50年) 167,177人
1980年(昭和55年) 186,618人
1985年(昭和60年) 194,205人
1990年(平成2年) 206,132人
1995年(平成7年) 217,930人
2000年(平成12年) 225,018人
2005年(平成17年) 236,316人
2010年(平成22年) 244,062人
2015年(平成27年) 247,034人
2020年(令和2年) 248,304人
総務省統計局 国勢調査より

行政

市長
副市長(2人体制)
  • 中村卓(2011年4月1日選任)、もう一人は空席
歴代市長
  1. 牛山信吉
  2. 池田岩松
  3. 黒沢春雄
  4. 鈴木繁
  5. 今井宏
  6. 小沢博
  7. 木下博信
  8. 田中和明(現職)

主な公共施設

  • 草加市立病院
  • 谷塚サービスセンター
  • 松原サービスセンター
  • 新田サービスセンター
  • 環境業務センター
  • 勤労福祉会館
  • 勤労青少年ホーム
  • スポーツ健康都市記念体育館
  • 市民体育館
  • 市民温水プール
  • 市営総合運動場
  • 歴史民俗資料館
  • 中央図書館
  • 原町コミュニティーセンター
  • 瀬崎コミュニティーセンター
  • 稲荷コミュニティーセンター
  • 氷川コミュニティーセンター
  • 八幡コミュニティーセンター
  • 柳島コミュニティーセンター
  • 谷塚ふれあいセンター
  • 川柳文化センター
  • 奥日光自然の家 - 栃木県日光市中宮祠官有無番地

国の出先機関

県の出先機関

その他機関

  • 東埼玉資源環境組合第二工場(ごみ焼却施設。現在は休止、建替計画中)

広域行政

経済

草加せんべい発祥の地の碑

産業

総じて、第3次産業が中心である。しかしながら、工業団地(草加・八潮工業団地)では製紙工場もあり、第2次産業もある。

日本を代表する米菓であるせんべいが名産である。「草加煎餅」として全国に知られる地域ブランド地域団体商標)でもある。1932年に組合が組織されると組織的なPRが展開された。第二次世界大戦中は原料米の統制により一時衰退したが、戦後間もなく復興した。1970年ごろ最高の売上げと全国的な知名度が普及し、市域に約120店舗を数えた。その後、他地区から同種の大量生産品が普及するようになり、売上げが減少している。しかしながら、現在でも旧草加宿を中心に市域で約60店舗がある。手作り感の強い、醤油味がベースの丸い素朴な米菓である。東京都と隣接するせいか東京みやげと扱われることも多く、同様なものとして、千葉県浦安市にある東京ディズニーランドのみやげ物がある。

幕末から(さらし)業や浴衣(ゆかた)染めが市域南部を中心に栄えていた。浴衣染めは、かつては長板中型が行われていたが、大正期に導入された注染が主流となった。1960年頃には出荷額も最高に達したが、その後水質汚染などから規模を小さくしている。

1935年ごろから、三河島付近から皮革業者が広い土地と豊富な水資源を求めて市域中央部に進出し、それとともに同業者が集積してきた。第二次世界大戦中は一時衰退したが、朝鮮戦争を契機になめし業を中心に発展した。1970年ごろから水質・悪臭汚染でなめし業は縮小したが、製靴や鞄製造など皮革加工業が市域に広く点在する。

1958年の市制施行ごろから、市域に工場進出が目立つようになった。1963年から埼玉県が造成した草加工業団地の完成と、引き続き造成が行われた草加八潮工業団地の完成(1967年)により、60社余りの企業が進出した。また、中小企業が市域に広く点在している点も特長といえる。

かつては全市的に稲作が盛んであったが、近年は宅地化の波に押されて市域北東部の柿木町・青柳付近を除き、急激に耕地面積を小さくしている。

市域北部を中心にハスクワイも収穫され、またキクを中心に花の栽培が行われるが、第1次産業は当市においてはかなり少数で、専業農家はごく少数になる。

主な商業施設

本社を置く企業


事業所を置く企業

草加市で創業した企業

金融機関

草加支店
草加新田支店
松原支店
草加支店
草加支店
松原支店
草加支店
新栄町支店
草加支店
松原支店
草加支店
西草加支店
北草加支店
谷塚支店
東草加支店
草加新田支店
草加支店
草加南支店
草加支店
北谷支店
草加支店
新田支店
谷塚支店

文化

  • 草加市民憲章(昭和63年11月1日 告示第235号)

わたくしたち草加市民は、綾瀬の流れと松原をシンボルとして、おおきな夢をはぐくんできました。人の心をたいせつにし、自然をいかした住みよいふるさとをめざして、ここに憲章をさだめます。

わたくしたちは、

*1 平和を愛し、文化的で、ゆたかなまちをつくります。
*1 きまりを守り、安全で、せいけつなまちをつくります。
*1 健康に努め、親切で、さわやかなまちをつくります。
1988年制定。
  • 相撲

草加市青少年相撲振興会の寄贈などにより、市内のほぼ全ての小学校に土俵が設置されている。また、追手風部屋が市内に部屋を構えている。(尾車部屋も設立当初は草加市に部屋を構えていた)

  • ハープ

「国際ハープフェスティバル」や、若手ハーピストの登龍門、「日本ハープコンクール」を毎年開催している。

景観スポット

草加松原
甚左衛門堰

姉妹都市・提携都市

地域

行政地名

  • 当市域では、1958年の市制施行時に大字が全廃され、市域全体が「町」で区画されることとなった。町村合併と地名変更の詳細については、「歴史」の節を参照。
  • 市内の現行行政町名の「町」はすべて「ちょう」と読み、「まち」と読むものはない。
  • 市域の大部分は旧北足立郡のうちであるが、旧八条村・川柳村の区域のみは旧南埼玉郡である。
旧草加町
  • 1955年の2町1村合併以前の旧草加町には11の大字があったが、1958年の市制施行時に大字は全廃されて「町」となり、地名も大幅に変更している(本記事の「歴史」の項参照)。
  • 上記の現行行政地名のうち、手代町、西町、氷川町は住居表示未実施地区で、他は住居表示による町名である。
  • 市制施行時の「栄町」(丁目設定なし)には、現在の栄町一〜三丁目のほか、松原一〜五丁目の大部分、草加一〜五丁目の一部、学園町が含まれていた。
    • 学園町は1987年の住居表示実施によって成立した町名で、町域の全てが獨協大学の校地であり、世帯数・人口はゼロとなっている。街区符号・住居番号も「1-1」しか存在しない。
  • 市制施行時には東町(あずまちょう)という町名があったが、1966年に廃止されている(現・中央及び住吉のうち)。
旧谷塚町(やつかまち)

1955年の2町1村合併以前の旧谷塚町には9の大字があったが、1958年の市制施行時に大字は全廃されて「町」となり、地名も一部変更している(詳細は「谷塚町」の項参照)。当地区は住居表示未実施の町が多い。両新田東町と両新田西町の境界は複雑で、多くの飛地がある。なお、2011年7月18日をもって、上記の谷塚町の一部と谷塚上町の一部で住居表示を行い、「谷塚(一~二丁目)」に町名が変わった。また同時に瀬崎町の全域が「瀬崎(一~七丁目)」として住居表示を行った。

旧新田村

1955年の2町1村合併以前の旧新田村には9の大字があったが、1958年の市制施行時に大字は全廃されて「町」となり、地名も大幅に変更している(詳細は「新田村」の項参照)。上記のうち、旭町一〜六丁目、弁天一〜六丁目、中根一〜三丁目は住居表示実施済み。他は未実施である。

旧川口市安行から編入
  • 原町(はらちょう)一〜三丁目
  • 北谷(きたや)一〜三丁目 
  • 北谷町(きたやちょう) 
  • 苗塚町(なえづかちょう) 
  • 小山(こやま)一・二丁目
  • 花栗(はなぐり)一〜四丁目

北谷町と苗塚町は住居表示未実施。北谷町は、北谷一〜三丁目の住居表示実施後の残余。

旧八条村から編入
  • 稲荷(いなり)一〜六丁目

住居表示実施済み地区。

旧川柳村
  • 柿木町(かきのきちょう) 
  • 青柳(あおやぎ)一〜八丁目 
  • 青柳町(あおやぎちょう)

柿木町と青柳町は住居表示未実施。青柳町は、青柳一〜八丁目の住居表示実施後の残余。

住宅団地

  • 新栄町団地
  • 草加旭町団地
  • 草加稲荷住宅 (稲荷)
  • 草加花栗住宅 (花栗)
  • 草加原町住宅 (原町)
  • 草加原町第三住宅 (原町)
  • 草加原町第二住宅 (原町)
  • 草加新善町住宅 (新善町)
  • 草加青柳住宅 (青柳)
  • 草加柳島住宅 (柳島町)
  • 草加遊馬住宅 (遊馬)
  • UR草加松原団地 (郊外大規模団地、松原, 1962年12月 一部建て替え工事中 全面建て替え 旧日本住宅公団関東支所
  • UR草加団地 (中央, 1960年7月 1棟のみ現存 全面建て替え 旧日本住宅公団関東支所

教育

小学校
中学校
高等学校
専門学校
大学
図書館
文化施設

消防

草加市消防本部・消防署
  • 西分署
  • 青柳分署
  • 北分署
  • 谷塚ステーション

警察

草加警察署
  • 草加駅前交番
  • 松原交番
  • 谷塚駅前交番
  • 新田駅前交番
  • 弁天交番
  • 柳島交番
  • 青柳交番
  • 長栄交番

郵政

郵便番号は市内全域が「340-00xx」である。

  • 草加郵便局 - 郵便事業草加支店(草加市及び八潮市全域の集配を担当)及びゆうちょ銀行草加店を併設
  • 草加柳島郵便局
  • 草加住吉郵便局
  • 草加旭町郵便局
  • 草加新栄郵便局
  • 草加弁天郵便局
  • 中草加郵便局
  • 草加八幡郵便局
  • 草加工業団地内郵便局
  • 草加松原西郵便局
  • 草加青柳郵便局
  • 草加氷川郵便局
  • 草加清門郵便局
  • 草加谷塚西郵便局

健康

平均年齢:40.7歳(男40.0歳、女41.4歳。2006年1月1日現在)

  • 草加市保健センター
    • 夜間急患診療所
    • 休日急患歯科診療所
  • 草加市立病院
  • 埼友会草加病院
  • 埼玉草加病院

交通

鉄道

草加駅東口

※草加駅の駅力(駅舎・駅前・界隈・周辺基盤の総合力)は関東の私鉄の中では第1位(ヨミウリウィークリーより)。市と鉄道会社で駅前開発に取り組んでいる。

東武鉄道

かつて通っていた鉄道

バス

タクシー

タクシーの営業区域は県南東部交通圏で、春日部市越谷市久喜市八潮市などと同じエリアとなっている。

道路

高速道路
一般国道
主要地方道
一般県道

名産品

草加(市)の地名・名称を使っている作品

出身有名人

政治・行政・経済
文化・芸術
スポーツ選手
芸能

外部リンク

行政
観光