バクマン。

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バクマン。
ジャンル 少年漫画
漫画
原作・原案など 大場つぐみ
作画 小畑健
出版社 日本の旗アメリカ合衆国の旗イギリスの旗フランスの旗ドイツの旗 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2008年8月11日 - 連載中[1]
巻数 既刊1~3巻[1]
テンプレート使用方法 ノート
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漫画作品日本
漫画家日本
漫画原作者
漫画雑誌
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漫画作品
漫画 - 漫画家
プロジェクト
漫画作品 - 漫画家
漫画雑誌

バクマン。』は、原作・大場つぐみ、作画・小畑健少年漫画2008年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中[1]

目次

[編集] 概要

週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』)2008年37・38合併号より連載を開始。大場・小畑タッグでの作品は前作『DEATH NOTE』から2年ぶりとなる。漫画家を目指す少年を主人公としており、連載開始号の巻末コメントで大場は「比較的地味な内容になると思う」としている。タイトルは小畑の発案で、「漫画の『マン』を入れたかった」とのこと[2]。話数の単位は「○ページ」。サブタイトルは「○○と○○」。

本作では多くの漫画関係の固有名詞が実名で使われている。まず、作中で主人公達が漫画を持ち込む雑誌は連載誌である「集英社の『週刊少年ジャンプ』[3]」であり、『WJ』掲載作品は『ドラゴンボール[4]・『ONE PIECE[4]等と多くの作品が登場している。こうした実名は集英社関係に留まらず、『あしたのジョー』(『週刊少年マガジン』講談社)[5]といった他社の作品も登場している。また、『WJ』で活躍経歴のある漫画家たちの名前も登場する。『WJ』特有のシステムであるアンケート至上主義、専属契約制度についても詳しく説明されており、現実の『WJ』に忠実に沿っている。

登場する編集者の人名も、服部哲(服部ジャン=バティスト哲)、雄二郎(服部雄二郎)、キム(金成圭)、相田(相田聡一)、吉田(吉田幸司)、そして副編集長の矢作(矢作康介)と瓶子(瓶子吉久)および編集長の佐々木(佐々木尚)と、現実の『WJ』編集部の編集者をモデルにしていることが伺える。ちなみに現実の編集者・服部雄二郎も作中の雄二郎と同じアフロヘアー[6][7][8]である。

どちらかと言えば青年漫画的な内容や『マンガ・エロティクスF』及び古屋兎丸とのコラボレーション[9]、登場人物の描いた漫画を小畑健がポスターとして『赤マルジャンプ』に掲載するなど『WJ』の中ではかなり異例の作品となっている。

単行本第1巻は、15万部以上を売上げ、オリコンチャート初登場4位を記録した。

2009年4月17日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で特集として取り上げられ、実際の編集部や編集者が放映された。


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[編集] あらすじ

中学3年生の真城最高は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの日々を送っていた。しかしある日、些細な出来事をきっかけに、クラスメイトで学年一の秀才の高木秋人に「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。

[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

真城最高(ましろ もりたか)
主人公。漫画の絵を担当。友人たちからは「サイコー」と呼ばれている。作中での漫画新人賞発表の描写から、埼玉県在住と思われる。初登場時の年齢は、中学3年の14歳。初連載開始時には高校2年。小柄で、藍色がかった髪をしている。
中学時代には、将来の進路について既に自分で線引きをしており、「夢を見ても無駄だ」という諦めに近い気持ちを抱いていた。漫画家としてあまり売れなかった叔父の信弘の影響もあってか、漫画家でもヒット作品を生まない人間はただの「博打打ち」と認識していて、また漫画家がヒットする確率などについて詳しい。他人からしつこくかまわれることを嫌う。画力はかなりのもので、7歳で大臣賞をとったほどである。
かつては叔父の信弘(ペンネームは川口たろう)に憧れて漫画家を目指したこともあったが、小6の時に信弘が亡くなって以来、その夢も捨てていた。だがある日、シュージンから「一緒に漫画を描いてくれ」と誘われたことから状況が一変する。初めは渋っていたものの、密かに想いを寄せている亜豆美保と結婚の約束を取り付け、真剣に漫画家への道を歩み始めることになる。漫画家になる夢は父親も認めてくれ、祖父からは信弘の仕事部屋を譲ってもらった。
「18歳までに自分の作品をアニメ化して、亜豆にその声優をしてもらう」という約束を亜豆と交わしたため、投稿時代から一刻も早く連載をと焦っており、そのたびに担当編集者の服部哲や編集長からたしなめられていたが、そうした忠告は一切聞き入れない態度をずっと貫いていた。また、1年上の天才漫画家である新妻エイジに対してはライバル心をむき出しにし、新妻に生意気な発言をするなど、挑発的な態度を取っていた。
高1の夏休み、彼は些細なすれ違いが原因でシュージンにコンビ解消を言い渡したが、その1ヵ月後に和解し、コンビを再結成した。
高2の夏に発表した推理漫画の「疑探偵TRAP」は、第6回金未来杯において後述の福田真太と同率の1位を受賞し、その後の連載会議では服部の作戦が功を制したこともあってか、接戦の末についに連載権を獲得した。「TRAP」の連載開始後は、編集部内での好評価とは逆に読者の支持率の低下を危惧したが、最終的には「TRAP」を『WJ』の本格的な推理漫画として読者に認知させることを第一の目標に連載を続けていくことを誓った。高校に通いながら連載している事情もあって睡眠時間が非常に短いため、体に無理がきて原稿の進行に支障が出ることもある。過酷なスケジュールの末に肝臓が弱ってそこにバイ菌が入ったため、その部分の摘出手術を受けることになったため、その間週刊連載も休載することになった。
携帯小説などの恋愛描写には冷ややかな反応を示す反面、自身は恋愛に関してシュージンが引くほどのロマンチストである。
高木秋人(たかぎ あきと)
サイコーのクラスメイトで、もう1人の主人公。漫画のストーリーを担当。長身茶髪で黒縁眼鏡をかけている。他のクラスメイトからは「シュート」と呼ばれていたが、サイコーからは「シュージン」と呼ばれている。初登場時の年齢はサイコーと同じく14歳で、初連載開始時には高校2年。ヘッドフォンを付けている描写が多い。
学校トップの成績を誇るが、漫画家になりたいという夢を持つ。ただし、彼自身は絵が下手であるため、サイコーとパートナーを組んで漫画家を目指そうと決め、誘いの言葉をかけた。サイコーの判断には時おり戸惑いも感じているが、一切反対することはせず彼に従っている。
文才に長けており、中学時代には読書感想文などで毎回賞をもらっていた。人間を冷静に分析する目を持っている。サイコーの絵の才能には心底から惚れ込んでいて、サイコーの絵を侮辱した同級生を大勢の前で殴り、1週間の自宅謹慎を受けたこともある。
小学校低学年の頃、大手銀行に勤めていた父親が上司の失態をなすり付けられてリストラに遭ったことをきっかけに、高校教師だった母親から「父親の仇をとってほしい」という理由で強制的に勉強をさせられ続けていたが、彼はそのことに耐え切れず、5年生の時にキレた以降、母親はシュージンに口を出さなくなり、彼は家族の目を気にせず漫画の創作に打ち込めるようになったとのこと。なお、作中には未登場だが兄がいるらしい。
父が大手銀行に勤めていたためか、元はそれなりの家に住んでいた模様だが、現在は古びた粗末なアパート住まいとなっている。
彼がストーリーを担当した“邪道”タイプの「この世は金と知恵」は編集部から高い評価を受け、新妻エイジからも「自分には思い付かない」などと絶賛されながらも、その後はもっと人気を取れそうな王道のバトル物に挑戦していたが、サイコーとのコンビ解消・再結成を経て、今度は推理物での連載に挑戦しようと全力を注ぐ。
第6回金未来杯では福田真太と同率で1位を受賞し、その後の連載会議では服部の作戦が功を制したこともあってか、接戦の末についに連載権を獲得した。しかし、「疑探偵TRAP」の連載開始後は人気の順位が下がり続けていることに危機感を抱き、バトル物への路線変更を考えたこともあったが、サイコーと2代目担当の港浦の説得に従い、本格推理物としての路線を変えずに連載を続けることにした。
亜豆美保(あずき みほ)
サイコーの中学時代のクラスメイトで、彼が想いを寄せる女子。おとなしいので目立つ方ではないが、ルックスの良さはシュージンも認めている。非常に恥ずかしがり屋だが、声優を目指していて、プロダクションからは筋が良いとも言われているらしい。ただ歌は苦手な様子。美奈という小学生の妹がいる。
サイコーとシュージンが描いた漫画がアニメ化したらその声優をするという約束を取り付け、さらにサイコーと結婚するという申し出にも応じる。ただ、夢がかなうまで2人の接触は避け、電話もせずにメールで励まし合うだけの関係で通すという条件を付けた。中学卒業後は、進学予定の高校が所在する八王子に一家全員で引っ越し、それからサイコーとのメール交換が始まったが、お互いに必要最小限の短いメールにとどめている。
八王子に移ってからは、深夜枠のアニメでレギュラーも取れるようになり、声優としての仕事は順調であるかのように思われたが、プロダクションの方は彼女を声優よりもアイドルとして売り出したい様子で、彼女に対してグラビア写真集の出版企画を強く迫っている。しかし、彼女自身は純粋に声優の仕事だけをしたいと考えているため、グラビア写真集の企画を断る姿勢を見せているが、プロダクションの上層部からは「断れば先の仕事はない」と高圧的に言い渡され、サイコーにも相談できないまま一人で悩みを抱えていた。
その後、シュージンと母親の説得でサイコーからの緊急電話に応じ、現在の悩みをサイコーに打ち明け、お互いの夢に対する希望をサイコーと再確認し合った上で、今後は電話での会話も積極的にしていくことをサイコーに誓った。なお、その後は自力でいくつものオーディションを受け続け、端役ながらも声優の仕事は与えられているようである。
見吉香耶(みよし かや)
サイコーたちの同級生で、亜豆の親友。空手ボクシングをしている巨乳少女で、運動神経は抜群。シュージンに好意を抱いており、漫画一筋で恋愛は二の次というシュージンの気持ちを知りながら強引にシュージンと付き合い始める。勉強の成績はあまり良くないながらも、サイコーやシュージンと同じ高校に進学した。
押しの強い性格で、シュージンが自分のアピールに対してつれない反応を示すとすぐに暴力を振るうが、一方では引っ込み思案なサイコーと亜豆の関係を積極的に取り持とうともする。自分の目的のためには手段を選ばない厚かましさもあるが、それでも親友の亜豆やサイコーとシュージンを想う気持ちは本物で、サイコーからは「基本いい奴」と言われ、サイコーたちの仕事場にも出入りすることを認められている。
サイコーとシュージンのために、“亜城木夢叶(あしろぎ・むと)”というペンネームを考えた。また、漫画家を目指す二人に触発されて自分は小説家になりたいと言い出し、シナリオのほとんどをシュージンに頼りながら、亜豆とサイコーをモデルにした恋愛物の携帯小説を投稿していたこともあったが、今では亜城木夢叶を漫画家として成功させることを自分の夢と決め、二人のアシスタントのような形で、食事を作ったり資料整理などに協力する姿勢を見せるようになり、二人が本格的に連載を持った後も、ベタ塗りや雑用などの「手伝い」としてアシスタント陣に参加している。
なお、亜城木夢叶というペンネームは、豆と真と高の三人の名字を合成し、彼らのえるという意味があるらしい。

[編集] 漫画家

新妻エイジ(にいづま えいじ)
『WJ』で10年に1人の逸材と言われている、超新星の天才漫画家。青森県出身。初登場時は高校1年で、サイコー達より1年上。
6歳の時からペンを握っているためその実力は相当なもので、デビュー前から毎月作品の投稿を行っていた。終始「漫画を描く」という世界にひたっている、いわゆる“変人”であり、効果音を口走りながら漫画を描く癖がある。連載のために上京する条件として、「自分がジャンプで一番人気の作家になったら、自分の嫌いな漫画をひとつ終わらせる権限」を『WJ』の編集長に要求し、編集長をあきれさせた(彼がそのような要求をした真意は不明)。しかし、一般社会での言葉遣いに関する礼儀は心得ているようで、年下の新人であるサイコー達に対しても丁寧な敬語で接している。
2008年9月の手塚賞では「ハイテンピープー」が入選、「ドガミデロン」が準入選と一度に2作受賞し、当時まだ高校1年ながら連載のために編集長から上京を勧められる異例の扱いを受けていた。上京してからは編集者にマンションを借りてもらい、オーディオをガンガン鳴らしながら執筆を行っている。
綿密な計算を重ねながら時間をかけて作品を作っていくサイコー達とは対照的に、自分の作るキャラは考えなくても勝手に動くという「計算しないで描く」タイプの漫画家である。『WJ』編集者の服部によると、大ヒットを飛ばす作家は彼のように計算せず勢いにまかせて描くタイプが多いらしい。
しかし、それゆえに、「読者をどんな方法で楽しませるか」などといった計算面での技術は全くと言っていいほど素人であり、それが彼の唯一の弱点でもあった。そのことを後述の福田真太に指摘されてからは、周囲の意見やアドバイスを熱心に聞くようになり、ネーム作りや担当編集者との打ち合わせも真面目にするようになったらしい。その甲斐あってか、現在では常に掲載順上位(アンケートの順位は3位が多い)をキープし、アニメ化も検討されるほどの人気作家となっている。また、金未来杯にエントリーされる3作品のネームの見せ合いに彼が参加した時には、読者アンケートの人気順位を正確に当てたことから、他人の漫画を見る目もしっかりしていると言える。
サイコー達は投稿時代から常に新妻エイジの存在を意識しており、今でも彼を最大のライバルと考えているが、彼の方はサイコー達を「亜城木先生」「高木先生」と呼び、サイコー達の作品を「自分には思い付かない」などと高く評価している。彼は上京した当初、極度に閉鎖的な態度で、周囲との交流をほとんど持たなかったが、サイコー達や福田など自分を本当に理解してくれる同志たちと出会ってからは見違えるように雰囲気が明るくなり、編集部主催の新年会の場ではなぜかジュースで酔っ払いながら(実際にはジュースと間違えて酒を飲んでいた可能性も考えられる)、後述の平丸一也に向かって積極的にアプローチをかけていた。
ちなみに、親しい人物にいい事があった時には、「コングラチュレーション」と叫びながら、紙吹雪の代わりにゴミ箱のゴミを部屋中にまき散らすのが彼流の祝福である。
福田真太(ふくだ しんた)
『WJ』の編集部から将来を期待されている新人漫画家の一人。銀髪で、部屋でもニット帽をかぶっている派手めな青年。広島県出身。手塚賞では亜城木夢叶(サイコーとシュージン)を押しのけて佳作を取ったが、『赤マルジャンプ』に載った「やる気なヤンキー」のアンケート結果は5位だった。第6回金未来杯では亜城木夢叶と同率1位を受賞している。
高校を出た後、漫画家になる夢を抱いて上京し、夢を実現させるかフリーターで終わるかの「一か八か」の生活環境の中で、アルバイトを掛け持ちしながら『WJ』での連載を目指していた。生活費のために新妻エイジのアシスタントを長く続けていたこともあり、人並み外れた強烈な個性を持つ新妻と対等に付き合うことのできる数少ない人物の1人である。
短気で怒りっぽく、年齢や社会的地位に関係なく相手を見下す発言が多いため、編集者からは生意気な性格と見られているが、漫画に対する知識や情熱はサイコーにも引けを取らず、また態度は強引ながらも意外に面倒見のいい兄貴肌の性分のためか、サイコーと新妻からは深く慕われている。自分の思ったことを隠さずにはっきりと言う性格で、『WJ』の現状に対する不満を編集者に向かって堂々とぶちまける一方、サイコーと新妻に対しては「俺達が『ジャンプ』を変えていくんだ」と力強く宣言し、サイコーと新妻もこれに賛同している。自分と新妻と亜城木および後述の中井巧朗を合わせて、“福田組”と称し、彼自身はそのリーダーを自負している。
得意な作風は、過激な描写が多いバイオレンス系のバトル物で、「少年漫画はもっと不健全な作品がいっぱいあってもいい」「PTAを敵に回すくらいの方が面白い」などといった自論を主張している。画力は特別に高い方ではないが、彼の荒々しいストーリーには適している画風らしい。
新連載開始は亜城木より3ヶ月遅れであったが、『WJ』での人気は上位をキープしており、亜城木や新妻・中井らとの順位の差に毎号一喜一憂している。
ちなみに、彼がジャンプで一番好きな作品は「To LOVEる -とらぶる-」だと語っている。
中井巧朗(なかい たくろう)
新妻エイジのアシスタントをしながら連載を目指していた、遅咲きの新人漫画家。初登場時の年齢は33歳で、初連載開始時は35歳。無精ヒゲの生えた小太りの男性。
漫画家になることを夢見て田舎から上京して以来、12年にも渡って数多くの漫画家のアシスタントを続け、『WJ』を縁の下で支えてきた、アシスタントのベテラン。そのため、背景画や効果線などを描く技術は一流で、色々なタイプの作品に合わせることのできる画力・器用さには定評があるが、反面、オリジナルのストーリーやキャラクターを作ることは苦手らしく、自作のネームも編集部からはまともに見てもらえない状態が続き、プロの漫画家になって連載を取る夢はほとんど絶望視されていた。
しかし、『WJ』編集部の服部雄二郎から紹介された新妻エイジの仕事場で、福田やサイコーら期待の若手新人たちと出会い、彼らから様々な刺激を受けたことで、プロの漫画家を目指して頑張る気力と自信を再び取り戻した。その後、ストーリーキング(ストキン)のネーム部門準キング受賞作品の作画担当を探していた編集部から誘いを受け、原作者の蒼樹紅とコンビを組んで『WJ』金未来杯にエントリーした。蒼樹との合作によるエントリー作品「hideout door(ハイドアウトドア)」は、福田の「KIYOSHI騎士」・亜城木の「疑探偵TRAP」と僅差で3位になっている。
蒼樹に熱を上げており、何とか彼女に気に入られようとしているが、蒼樹の方は彼のことを何とも思っていない様子。しかし、蒼樹が後述の間界野昴次とコンビを組むため彼にコンビ解消を言い渡した時、彼は少しでも蒼樹に見直してもらおうと、仕事が終わった時間を使って、寒空の下で何日間も漫画を延々と描き続けた[10])。その愚直とも言える彼の姿に蒼樹が打たれてコンビを再結成したことから、以前よりも少しは関係が改善された模様。福田真太と同時に新連載が決まってからは、狭くて古ぼけたアパートの一室で4人ものアシスタントと一緒に仕事をしているが、4人のアシスタント達は全員が中井と同じく年配者の模様。なお、担当編集者である相田のアドバイスを拒否した蒼樹が中井の一言でストーリーの書き直しを承諾するシーンがあり、蒼樹は「漫画に関してだけは中井を信頼する」と語っている。
蒼樹紅(あおき こう)
『WJ』には珍しい女性作家。本名は青木優梨子あおき ゆりこ)。
初登場時は大学3年。泣きぼくろが特徴の美人ではあるが、態度はクールでプライドが高い。サイコー達の中学時代の同級生だった岩瀬愛子に少し似ているらしい。
以前は『マーガレット』で少女漫画の読切を3本短期間で執筆していたが、ストーリーの作風が少年漫画向けということで、『WJ』に移籍することにした。しかし、画風の方は少年漫画には向いていないため、ストーリー原作者に方向転換し、大学2年の時にストーリーキングのネーム部門で準キングに入賞している。金未来杯では自身が原作者となり、『WJ』編集部が決めた作画担当の中井巧朗とコンビを組んでエントリーした。ただし女の子キャラの顔のみ、下描きは彼女自身がするとのこと。
漫画に対してはサイコー達と全く反対の価値観を持っていて、亜城木や福田の作品は「少年誌向けではない」として嫌っている一方、サイコー達の好みではない後述の間界野昴次の作品を「夢や希望を感じる」「あれこそ芸術」などと讃美している。
ジャンプ金未来杯では、自分の作品である『hideout door』が読者投票で亜城木や福田の作品に負けたことを悔しがっていた上、連載化のためにストーリーを少年誌向けに変えた方がいいとする編集部のアドバイスもプライドの高さから容認できず、間界野からの誘いを受けて彼とコンビを組み、中井とは縁を切って『ジャンプSQ』で連載すると決めていた。しかし、仕事が終わった時間を使って寒空の下で漫画を延々と描き続ける中井の熱意と執念に打たれてか、中井とのコンビを再結成することにした。
間界野昂次(まかいの こうじ)
金未来杯にエントリーしていた新人漫画家。KOOGYコージィー)という芸名でミュージシャンをしているが、漫画で連載デビューするために活動休止を宣言した。
歌手だけでなく俳優業でも成功しており、あらゆる面で自らのカリスマ性を発揮したいと考えている野心家。漫画家としての成功は、自分の名声を高めるための一つのプロセスとしてしか考えておらず、亜城木や新妻・福田らのように本気で取り組んでいる様子はない。
マスコミの力を利用して自分の漫画家デビューを大々的に宣伝し、金未来杯ではKOOGYファンからの投票を大量に集めようと画策していたが、実際の読者投票の結果は惨敗であった。しかし『ジャンプSQ』編集長の茨木のお膳立てで『ジャンプSQ』で連載を開始することになる。その際に蒼樹を誘いコンビを組むつもりでいたが、彼女が中井とのコンビを再結成したため一人で描く事になったらしい。
平丸一也(ひらまる かずや)
『WJ』班長の吉田が担当している異色の新人。極端につり上がった鋭い目をしている、黒い長髪の男性。初登場時の年齢は26歳。「疑探偵TRAP」が連載される2週前の号から「ラッコ11号」を連載。1話目が1位、2話目も3位という好結果をとる。
元は会社勤めのサラリーマンで、ほとんど漫画を読んだことはなかったが、会社に行くのが嫌になっていた時、通勤電車の網棚に放置されていた1冊の『WJ』を偶然手にして、これなら自分でも描けると急に思い、その日のうちに会社を辞めて漫画を描き始めたという、型破りな経歴を持つ。
スクリーントーンも知らないなど、漫画に関する知識は皆無だったにも関わらず、全くの独力で漫画を描き始めてから1ヵ月後に初投稿した「ラッコ11号」がいきなり月例賞(トレジャー)の佳作に入賞し、さらに編集長もこの作品を気に入って、過去に何度も投稿・掲載歴のある他の新人たちよりも本作の連載を優先させるなど、新妻とは別の意味で驚異的な才能を持った天才と言える。
しかし、彼はもともと漫画家になりたかったのではなく、単に会社勤めから逃れる手段として漫画を描く道を選んだだけのことで、本人はできることなら働かずに暮らしたいと考えているらしく、自分が漫画家になったことは間違いだったなどと、たびたび愚痴をこぼしている。世の中に対して屁理屈ともいえるアンチテーゼ的な持論を持っていて、新妻にさえ「変わってて面白い」と言われるほどの変わり者。最近では予想以上にハードな漫画家生活が嫌になり、たびたび仕事場から逃げ出すことがあるが、そのたびに担当の吉田に捕まって連れ戻され、監視付きで強制的に仕事をさせられている。ちなみに、酒には悪酔いするタイプであるにも関わらずキャバクラには興味がある様子で、吉田が「原稿がアップ(完成)したらキレイなオネーさんいる所に飲みに連れていってやる」と言うと2週間は頑張れるらしい。
新井(あらい)
ベテランの漫画家。サイコー達が「疑探偵TRAP」の連載を開始する前の号から「チーズおかき」を連載していた。担当はサイコーらと同じ港浦で、「しばらくは連載が打ち切られることはない」と言われていたが、実際には短期間で打ち切られてしまった。
大石(おおいし)
『WJ』の漫画家。モデルは「いぬまるだしっ」の作者の大石浩二だが、作中では足の部分のみ登場。佐々木編集長と同様「漫画は面白ければいい」と言っている。
「いぬまるだしっ」では度々「バクマン。」のパロディが描かれており、『赤マルジャンプ』にてコラボレーションを果たしている。
ちなみに、モデルとなった大石本人は『WJ』の巻末コメントにて「新年会で亜城木先生とお話できて嬉しかったです」と返している。

[編集] アシスタント

小河(おがわ)
亜城木夢叶の2代目担当編集者・港浦が連れて来た、ベテランのアシスタント。初登場時の年齢は31歳。
完全なプロの専業アシスタント(プロアシ)で、チーフとして他のアシスタント達を仕切り、指導も行う。落ち着いた雰囲気の男性だが、仕事には神経質で、仕事に差し支えるような雰囲気を嫌い、自分が仕事をしやすい環境を常に整えている。以前の仕事場での彼のアシスタント料は月38万円で、サイコー達も彼には最低限それだけの金額を払わなければならないと港浦に言われている(他のアシスタントは月16万円程度)。実は同棲中の彼女がいて、しかも子供が生まれる予定のため、生活費のために他の漫画家のアシスタントも掛け持ちしているとのこと。
かつて漫画専門学校にいた時、ストーリーを作る才能がないと言われて、漫画家の夢には見切りを付け、アシスタント業専門に徹することにしたらしい。そのため「絵は見れても漫画を見る目はない」と自嘲しているが、亜城木夢叶の「疑探偵TRAP」についてはすぐに打ち切られそうだと予想し、実際に「TRAP」は打ち切りが危ぶまれるほどアンケート順位が下がり続けていた時期があった(現在は「TRAP」の人気は上昇し、新妻の「CROW」と肩を並べるまでになっている)。
加藤(かとう)
小河・高浜と共に港浦が連れて来た、亜城木夢叶のアシスタント。眼鏡をかけた三つ編みの女性で、初登場時でのアシスタント歴は2年。
住所がサイコー達の仕事場から近いため、「泊まりがいらない」との理由で港浦が連れて来た。見た目は若く、異性としてサイコーに興味を持っている様子があるが、実はサイコーより8歳も年上らしい。アシスタントとしては、特に可も不可もない様子。
高浜(たかはま)
小河・加藤と共に港浦が連れて来た、亜城木夢叶のアシスタント。初登場時の年齢は19歳。
いつも陰気な表情をしていて、仕事中は一言も喋らないが実際は毒舌な所があり、他のアシスタント達が帰ってサイコーやシュージンだけになると笑顔で喋る。ウォルト・ディズニーのファンで、彼自身もディズニーのような漫画家になるのが夢らしく、高校生で既に連載を持っているサイコーは尊敬できるが、他のアシスタント2名は将来の夢を持たずアシスタントの地位だけで満足しているため、彼らとは話が合わないと思っているようである。そのため彼らとはあまり関わりたがらない様子で、小河に対しては「背景だけで人物を描く努力をしていない」と評している。新妻と同じく、年下のサイコーに敬語を使っている。
下山(しもやま)
中井巧朗と同時に服部雄二郎が新妻エイジの仕事場に連れて来たアシスタント。黒縁眼鏡をかけた、黒い長髪の痩せた男性。初登場時の年齢は21歳。
自分よりも若い新妻の下でアシスタントをさせられることに最初から不満の声をもらしていた。仕事場に連れて来られた初日から、新妻にはついて行けないと思っていた様子で、「CROW」の第2話の原稿が完成する頃には、雄二郎に何の断りもなく辞めていた。そのため、雄二郎は彼にチャンスを与える気をなくしている。
安岡(やすおか)
福田真太のアシスタント。モヒカン刈りのヘアスタイルが特徴。福田の「自分の下手な絵にアシは何人もいらない」という理由で、福田のアシスタントは彼1人しかいない。そのため、毎週の忙しさに頭を悩ませている。金銭的な報酬にはうるさい一面もあるが、友人にもアイデア出しに協力してもらっているなどやる気は十分にあり、福田とも対等に語り合える間柄になっている。

[編集] 集英社の人々

[編集] 週刊少年ジャンプ編集部

服部哲(はっとり あきら)
『週刊少年ジャンプ(WJ)』の編集者の一人で、亜城木夢叶(サイコーとシュージン)の初代担当編集者。2班所属[11]。初登場時の年齢は28歳。編集部では「服部」と呼ばれている。「ははは」が口癖。
真城信弘(後述)と同様、「漫画をヒットさせるかさせないかは博打」という考えを持っており、サイコーからは「当たり」の編集者として見られている。サイコーとシュージンの才能には少なからず期待を寄せており、その指導ぶりには非常に熱心なものがある。彼自身、新妻エイジの担当編集者である服部雄二郎をライバル視している様子があり、そのために二人を新妻エイジに負けない漫画家に育てることが、彼の目標となっていた模様である。
ただし、連載には経験が必要だと考えており、18歳までの連載作品のアニメ化を目指すサイコーに対して連載は高校卒業後まで待った方がいいと諭していた。また、王道のバトル物は二人の作風には合っていないと考え、むしろ「この世は金と知恵」のような王道ではない作風の方が人気を取れると勧めていたが、二人はあくまでも『WJ』の王道であるバトル物でやっていきたいと反発し続けていたため、あと半年で二人が納得のできるバトル物のネームを作れずそれでも彼らが方針を変えない場合は担当を降りると宣告していた。
しかし、その年の秋、二人がそれぞれの立場からバトル物に代わる新たな王道ジャンルの作品として推理物を描きたいと話を持ちかけてきた時には、それが亜城木の本来の作風に合っていると賛成し、積極的に二人への協力を始めた。そして、二人の熱意と努力を編集部にアピールするために様々な作戦を実行し、最終的に二人の高校在学中での連載を編集長らに認めさせることに成功した。そうした点において、彼は亜城木夢叶の生涯の恩人と言える。
しかし、二人の連載が決まった時、彼はすでに「ONE PIECE」を含めて2本の連載の担当を任されており、1人の編集者が同時に3本もの連載を担当することはできない上、すでに担当中の2連載を中途半端な形で他人へ引き継がせるわけにもいかないという理由で、二人の担当から外されてしまった。無論、彼自身はこれからも二人の担当を続けていきたいと必死で編集長に食い下がったが聞き入れてもらえず、やむなく後輩の港浦に二人の担当を引き継いでもらう形になったらしい。そのためか、彼は担当変更後も、港浦の楽観的過ぎる判断を憂慮し、亜城木の支持率をそれとなく気にかけている面がある。しかし、彼の方から港浦に積極的な助言はせず、あくまでも自力で考えて成長するように港浦を諭している。
名前のモデルは、実際の『WJ』編集者・服部ジャン=バティスト哲。顔のモデルは、同じく実際の『WJ』編集者・齊藤優[12]。ちなみに、実際の服部も「ONE PIECE」を担当している[13]
港浦(みうら)
『WJ』の編集者の一人で、服部哲の後輩にあたる。2班所属。初登場時の年齢は23歳で入社2年目。服部の後を引き継いで亜城木夢叶の2代目担当になった。
まだ若いながらも口が達者で、サイコー達が考えるよりも先に色々な話をテキパキと進めてくれるが、時折配慮に欠ける言動もある。中学生の時から川口たろうのファンとのことで、サイコーが川口たろうの甥であると知った時には大いに興奮し、亜城木の新担当者としての仕事に俄然やる気を見せていた。
「疑探偵TRAP」に関して、前担当の服部哲が真面目に念入りな構成を考えていたのに対し、彼はストーリーにもう少し遊びがあってもいいと意見をしている。しかし、若さゆえの経験の少なさからか、アンケート結果などを楽観視し過ぎている一面もあり、「打ち切りラインに入らなければ大丈夫」などと思っている様子。
そのため彼が担当していた亜城木のアシスタントでもある高浜からは「あまり信用しない方がいい」とまで言われ、サイコーとシュージンにも「ネームを変えた方がいいのでは」という不安感を募らせた。良くも悪くも素直な性格で、自分の悩みを先輩や同僚に相談してそれを自分で考えて実行している。その結果、受け狙いで路線を変えるよりは「推理物」というジャンルを『WJ』に定着させることが大切であると結論を出し、あえて今の路線で連載を続けていく方向を示唆した。
服部雄二郎(はっとり ゆうじろう)
『WJ』の編集者の一人で、新妻エイジと福田真太の担当編集者。初登場時の年齢は26歳。サイコー達の担当である服部哲とは同姓で、編集部では「雄二郎」と呼ばれている。
新妻エイジが投稿してきた作品をたまたま最初に手に取ったという偶然から、自動的に新妻の担当になり、これを出世の大きなチャンスと張り切っているが、新妻の常軌を逸した態度や振る舞いには少々手を焼いている様子で、新妻のアシスタントの問題にも苦労が絶えず、また福田真太の乱暴で挑戦的な言動にも頭を悩ませている模様。新妻の常人離れした漫画の才能には全幅の信頼を置きながらも、亜城木夢叶(サイコーとシュージン)という新たな才能の出現には少なからず脅威を感じていた様子で、亜城木の担当であった服部哲の動向を気にしていたこともあったが、新妻の「CROW」が『WJ』で人気上位の連載となってからは編集部でもかなり余裕のある態度を見せている。
ちなみに、新妻と亜城木が『WJ』編集部で初顔合わせをした時、服部哲はタメ口で雄二郎と会話をしていたが、その後、新妻が本誌で連載を開始してからは雄二郎に敬語を使っている(実際のジャンプ編集部では雄二郎が先輩である)。ただし、福田が編集部へ直談判に行く時、編集者の地位を上から「相田(班長)→服部哲→服部雄二郎」の順だと判断していた例もあるように、自分の担当する漫画家たちからは必ずしも尊敬されていないようである。亜城木の「疑探偵TRAP」については、連載の人気を取るためには路線の変更など出来ることを何でも試してみるべきという意見を示している。
名前のモデルは実際の『WJ』編集者・服部雄二郎で、髪型も実際の雄二郎と同じくアフロヘアーである。
キム
『WJ』編集者の一人。2班所属。モデルは実際の『WJ』編集者・金成圭
服部哲や雄二郎に敬語を使っている様子から、編集者としては彼らの後輩と思われる。
山久(やまひさ)
『WJ』編集者の一人。新人。新年会で他の編集者のモノマネをさせられた。
相田聡一(あいだ そういち)
『WJ』の編集者の一人で、2班の班長。初登場時の年齢は34歳。中井巧朗と蒼樹紅の担当編集者。モデルは実際の『WJ』班長・相田聡一
普段は辛口らしいが、亜城木夢叶の「この世は金と知恵」には高評価をしている。最近デビューした新人の中でも特にサイコーの画力を気に入っている様子で、『WJ』のストーリーキングのネーム部門で準キングに入賞した蒼樹紅の「hideout door」の作画をサイコーに頼もうとしていたが、亜城木の担当であった服部哲は、サイコーが他人とコンビを組めばシュージンとの間に亀裂が生じると判断し、この依頼を断った。その後、最終的に「hideout door」の作画担当に選ばれたのは中井であった。
実直な性格で仕事の腕も確かな中井には全面的な信頼を置いている一方、プライドの高い蒼樹がなかなかアドバイスを聞き入れようとしないことに困っている模様。「疑探偵TRAP」については、人気の順位に関係なく本格推理物としての路線を続けていくべきだと意見をしている。
ちなみに、一部の編集者からはプーさんと呼ばれている。
吉田(よしだ)
『WJ』の編集者の一人で、地位は班長。平丸一也の担当編集者。左右に分けているロン毛が特徴。モデルは実際の『WJ』編集者・吉田幸司
平丸の才能を一押ししながらも、彼の奇人ぶりには手を焼いているようで、常に何かとなだめ、また叱咤激励している。当の平丸本人からは、「才能があるとおだてて、漫画家の世界に引き込んで来た人間」と認識されており、他人行儀に「吉田氏」と呼ばれている。「疑探偵TRAP」については、本格推理物としての今の路線を壊すべきではないと意見をしている。
瓶子(へいし)
『WJ』の編集者の一人で、服部雄二郎が所属する班の副編集長。初登場時の年齢は41歳。モデルは実際の『WJ』副編集長・瓶子吉久
個人的には新妻エイジよりも亜城木夢叶の方が好みであると評価しており、亜城木の2代目担当者である港浦に対しても、亜城木の将来のためにはあまり突拍子もないことをさせるべきではないと忠告をしている。
矢作(やはぎ)
『WJ』の編集者の一人で、地位は副編集長。モデルは実際の『WJ』副編集長・矢作康介
服部哲によると、相田班長や瓶子副編集長と同様、亜城木の「この世は金と知恵」を高評価していたらしい。
佐々木(ささき)
『WJ』の編集長。モデルは実際の『WJ』第9代編集長・佐々木尚。初登場時の年齢は46歳。「面白い漫画であれば連載されるのは当たり前」と公言している。
かつて副編集長だった頃、川口たろうに「戦力外通告」を言い渡しており、それは彼にとっても嫌な思い出になっているらしい。川口たろうの葬儀にも来ていた。サイコー達の投稿時代、『WJ』の専属契約制度について説明をすると同時に、人気が落ちれば容赦なく切り捨てられる漫画家の厳しい実情についてもサイコー達にくわしく教えて聞かせた。サイコーが川口たろうの甥であることには気付いているが、そのことでサイコーを特別扱いはせず、あくまでも将来性のある新人の一人として期待するにとどまっている様子である。
彼の“面白さ絶対主義”は決して言葉だけのものではなく、新妻エイジが編集部側の予定を無視して「CROW」の連載用の原稿を勝手に描き、編集部が大騒ぎになった時にも、彼は一人落ち着いて新妻の描いた原稿を読み、その面白さを理解した上で「CROW」の連載許可を出すという度量の大きさを見せた。また、第6回金未来杯では、支持率で1位の「KIYOSHI騎士」と得票数で1位の「疑探偵TRAP」の2作品を史上初の同率1位受賞にするという異例の決断を出した。連載会議においては、候補作品の本数や作者の経歴等に関係なく、たとえ初投稿者の作品であっても、自分が面白いと判断した作品に対しては「あり(新連載の候補にしてもよい)」の判定を下している。

[編集] その他

鳥嶋(とりしま)
『WJ』の出版元である集英社取締役で、佐々木編集長の上司。モデルは実際の集英社取締役で『WJ』第6代編集長の鳥嶋和彦
川口たろうが「超ヒーロー伝説」を連載していた当時の『WJ』の編集長であった。「超ヒーロー伝説」には、彼をモデルにした「取締マン(とりしまん)」というキャラが登場しており、当時の川口たろうは新年会の場で鳥嶋に「俺を勝手に出しやがって」と首を絞められたらしいが、それは当人たちにとって一種のスキンシップであり、当時の川口に対する彼なりの愛情表現であったとも言える。
それだけに、彼が川口たろうの甥であるサイコーと対面した時には、川口の死について「惜しいことをした」「残念でならない」などと感慨深げに語り、サイコー達の初連載にも格別の期待を寄せて、「可能性は0じゃないと考えるより、可能性は無限にあると考える」「実現したらいいと考えているのではなく、行動し実現させる」という応援の言葉をサイコー達に送った(本人曰く「どこかの映画で言ってた」らしい)。
茨木(いばらき)
『ジャンプSQ.』の編集長。モデルは実際の『ジャンプスクエア』編集長で『WJ』第8代編集長の茨木政彦
『WJ』の作家を積極的に『ジャンプSQ.』へ勧誘しており、間界野昂次を『ジャンプSQ.』に引き入れた。同時に蒼樹紅にも声をかけていたが、彼女が中井とコンビを再結成したことで、事実上間界野のみを引き入れたことになる。

[編集] その他の人物

真城信弘(ましろ のぶひろ)
サイコーの叔父(サイコーの父の弟)で、漫画家。ペンネームは川口たろう
中学生の時に一目惚れした同級生と結婚したくて、少しでも彼女と釣り合う人間になりたいと考え、漫画家になる道を選んだ。と言っても、彼が実際に漫画家を志したのは大学を卒業した後で、彼女とは手紙などで励まし合う関係にあったが、彼が漫画家として有名になる前に別の男性と結婚されてしまった。
自分を漫画家とは言わず、あくまで「博打打ち」と名乗り、サイコーの絵の腕を認めながらも決して「漫画家になれ」とは言わなかった。谷草のマンションの一室に仕事場を持っていた(彼の死後、仕事場の鍵は彼の父親が持っていたが、後にサイコーがそのまま全部もらう形となった)。代表作は、アニメ化もされた『超ヒーロー伝説』。しかし、その後はヒット作が出ず、7年間で連載を2作発表したもののすぐに打ち切りとなり、編集部からも戦力外通告(事実上の解雇)を言い渡されていた。『WJ』のアンケートハガキの人気順位では、2位から20位までの順位を全て取ったことがあるが、1位だけは1度も取ることができず、彼はそのことが最後まで心残りだった様子である。仕事場中にヤニの臭いが染み付いている程のヘビースモーカーだった。
サイコーが小学6年生の時に他界したが、死因は不明。享年39。かつて彼の担当だった佐々木編集長の話によると、戦力外通告を言い渡された後も、亡くなる5日前まで『WJ』の編集部に、ネームではなく原稿を持ち込んで来ていたらしい。サイコーは「叔父さんは自殺したのではないか」と思っていたが、3年ぶりに信弘の仕事場を訪れ、彼の凄まじい仕事ぶりの跡を目の当たりにしてからは、その考えを改めた。
彼の『超ヒーロー伝説』には、ガモウひろしの「とっても!ラッキーマン」に登場していたキャラとよく似た名前のキャラが登場していたり、「ラッキーマン」の終了後に発表した2つの連載はいずれもすぐに打ち切られたなどの共通点から、彼のモデルはガモウひろしではないかと思われるが、現時点では公式の発表はない。
真城最高の父
真城信弘の兄。信弘よりも2学年上だったらしい。漫画家になった弟の信弘が苦労の末に早世してしまったので、息子の最高(サイコー)が信弘と同じ漫画家になることには反対するかと思われていたが、意外にもサイコーの夢に反対だった妻(サイコーの母)を説得し、サイコーを応援してくれている。それは、彼自身が子供の頃から「あしたのジョー」などの漫画のファンで、成人後もずっと信弘の良き理解者だったためではないかと思われる。本人は作中に未登場だが、電話を通してサイコーに励ましの言葉を与えた。
真城最高の祖父
サイコーの父と信弘の父親。サイコーが漫画家になる夢を家族に打ち明けた時、信弘が使っていたマンションの仕事部屋の鍵をサイコーに与えた。いつかサイコーが信弘の遺志を継いで漫画家の道を目指すことを、ずっと以前から予想していた雰囲気がある。
真城最高の母
現実的な考えの持ち主で、息子のサイコーが漫画家になることには反対していたが、夫と義父(サイコーの父と祖父)に説得され、サイコーの夢をしぶしぶ認めた。今の彼女が息子の漫画家生活をどのように思っているかは不明だが、実は息子のデビュー作「この世は金と知恵」が掲載されている『赤マルジャンプ』を戸棚の中に隠し持っていて、これを一人でこっそりと読んでいる。
亜豆美雪(あずき みゆき)
亜豆美保の母親。旧姓は「春野」で、信弘の初恋の相手。初登場時の年齢は42歳。容貌は娘の美保によく似ており、髪型は縦ロール。
信弘の『超ヒーロー伝説』がヒットする前に別の男性と結婚してしまったものの、実際には信弘とは両想いで、手紙で彼を応援し続けていた。かつて信弘と手紙の交換をしていただけで終わってしまったことを後悔しているらしく、娘の美保には自分と同じ後悔をしてもらいたくないと忠告している。
岩瀬愛子(いわせ あいこ)
サイコー達の中学時代の同級生。シュージンと学年トップを争うほどの優等生だった。美人ではあったが、自分の才能を鼻にかけているように見える雰囲気があり、他の同級生たちからは敬遠されていた。
実は、学年1位のシュージンに好意を抱いていたらしく、中1の時にシュージンに握手を求めて、シュージンがこれに応じたため、それ以来、自分の告白が受け入れられたものと勝手に思い込んでいた。しかし、恋のライバルの見吉香耶と違って、シュージンの漫画家になる夢は認めることができず、さらにシュージンが名門校に行かず谷草北高校へ進学する旨を聞いて、涙ながらに彼のことを諦めた。
石沢(いしざわ)
サイコー達の中学時代の同級生。当時、他の同級生たちからは絵がうまいと言われていたが、その実体は学校の女子を萌え絵のように描いて喜ばれていた低俗な人間で、そのくせ批評家気取りで他人の漫画をけなすため、シュージンは彼を忌避していた。
サイコーとシュージンの合作「1億分の」が手塚賞の最終候補止まりだった原因を「サイコーの絵がひどいから」と罵倒したため、シュージンに殴り飛ばされた。これにより、シュージンは1週間の自宅謹慎を受けることになり、以後トラブルを避けるためにサイコーたちは本名を使わずペンネームで活動することになった。

[編集] 劇中劇

作内に登場した、おもな漫画作品を記す。
超ヒーロー伝説(川口たろう)
サイコーの叔父・信弘の代表作。『WJ』に連載され、サイコーが3歳の頃にアニメ化もされた。ジャンルは、様々なヒーローが出てくるギャグヒーロー漫画。漢の浪マン(おとこのろまん)という実力の低いダメヒーローが出てくる話がある。また、鳥嶋和彦をモデルにした取締マンというヒーローも登場する。
ふたつの地球(作:高木秋人、画:真城最高)
サイコーとシュージンの処女作。もともとのタイトルは「Wアース二つの地球」だったが、シュージンの冗談だったためタイトルから外された。近未来を題材にしたSF系の漫画。
ストーリーがノベル調であること、絵がデッサン風であることから、あまりいい評価は得られなかった。これは、サイコーとシュージンがお互いの担当(絵とネーム)に関して口出ししないと最初に決めていたためでもある。担当編集者の服部哲いわく、「漫画としてはダメだけど、よくできている作品」。月例賞(トレジャー)に出されたが、最終選考の1歩手前で落選した。
1億分の(作:高木秋人、画:真城最高)
サイコーとシュージンの2番目の作品。シュージンが何日も徹夜で考えた多くのネーム案の中から選ばれた。
ストーリー、絵柄とも前作「ふたつの地球」より評価が上がり、手塚賞最終選考まで残ったが賞獲得はならなかった。『WJ』連載陣の漫画家の評価は良かったが、編集部の「ジャンプらしくない」という意見で切り捨てられたらしい。もっとも、服部いわく、この評価で賞を取れなかったのは異例だという。
この世は金と知恵(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンの3番目の作品で、やはり近未来を題材にしたSF系の漫画。『赤マルジャンプ』での初の掲載作品となった。この作品を境に、2人は『亜城木夢叶』というペンネームを使うことになる。
少年誌向けではなく、サイコーとシュージンが言うには「少し感じの悪い作品」。しかし、服部はこのストーリーを絶賛し、また新妻や福田からも「面白い」と好評価を貰った。二人はこの作品で読者アンケート1位を目指していたが、集計アンケートのおよそ半分の票をさらって1位となった新妻エイジの作品に敗れ、3位。これを機にサイコーは『WJ』の王道であるアクション・バトルものを手掛けていこうと決める。
エンジェルデイズ(亜城木夢叶)
仮タイトル「私の天使エンジェル
サイコーとシュージンの(名前が出ている中では)4番目の作品。金未来杯に投稿した。
王道のバトル物として初めて服部にOKを出された作品。しかし、編集部からは「邪道で行くべき」「教科書通りになっているのが惜しい」などの意見が出て、最終的にはエントリーされず、赤マルに載せられることもなかった。編集部としては、二人が漫画家としてもっと成長してから載せるべきだと判断しての不採用であったことが後に判明する。この作品で、少なくとも二人が編集部全体から将来性を期待されていることが分かった。
CROW(クロウ)(新妻エイジ)
新妻エイジの『赤マルジャンプ』掲載作品。ジャンプ漫画の王道ともいえる典型的なバトル漫画である。
1000通の読者アンケート葉書の内500票あまりをさらって、『赤マルジャンプ』の人気1位に輝いた作品。その結果を元に新作『YELLOW HIT』を連載することとなっていたが、新妻は編集部の意見を聞かず、この『CROW』を連載用に描き上げて連載することをWJ編集部に認めさせた。単行本は3巻まで出ていて、売り上げは累計で200万部を超えているらしい。アニメ化の話もきているが、原作に追いつくからとのことで雄二郎がまだOKを出していない。
KIYOSHI騎士(キヨシナイト)(福田真太)
福田真太の第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。WJ編集部から最も期待されている作品として1番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は3位で、得票数は1312票、支持率は79%。支持率に関してはエントリーされた4作品中1位。第6回金未来杯同率1位受賞作品。
金未来杯以前にも読切としてWJ本誌に掲載していた。現代社会の問題などを絡ませたバトル漫画で、ギャグ的な要素も強く、サイコー達が「挑戦的で刺激がある」「現代版『男塾』って感じ」などと好評価する一方、福田の作風を嫌っている蒼樹紅からは「青年誌でやるべき」と酷評されている。雄二郎の指示ミスもあったが、同期の亜城木夢叶に一足遅れて連載権を獲得した。
疑探偵TRAP(ぎたんていトラップ)(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンがバトル物に代わる新たな王道ジャンルとして連載化を前提に描いた探偵漫画で、二人の5番目の作品。第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。2番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は3位で、得票数は1321票、支持率は76%。得票数に関してはエントリーされた4作品中1位。第6回金未来杯同率1位受賞作品。
サイコーが小学生時代に描いた『サギ師探偵ヒカケ』を下敷きにしたキャラ設定と、もともと推理小説のファンであるシュージンのアイデアの下に生まれた。詐欺師探偵の主人公が、犯人を罠にはめて捕らえるという設定。
連載に向けての服部の作戦の甲斐もあり、福田や蒼樹&中井組の作品を抑え、連載権を獲得した。
hideout door(ハイドアウトドア)(蒼樹紅、中井巧朗)
蒼樹紅がストーリー、中井巧朗が作画を担当している、第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。3番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は3位で、得票数は1103票、支持率は73%。
作風はメルヘンファンタジー。主人公の少年が森の中で妖精に出逢い、自分も妖精になろうとする物語らしい。中井が「自身の漫画家人生をすべて賭けた」と語り、背景の細部に至るまで細かく書き込まれている。連載会議では中井の絵(特に背景)は好評で申し分なかったものの、蒼樹の話が少年誌向きではなかったこともあり、連載は見送られた。福田の「KIYOSHI騎士」に続き連載を開始する。
カラフジカル(間界野昂次)
間界野昂次の第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。4番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は14位で、得票数は482票、支持率は53%で、エントリーされた4作品中最下位。
手塚賞準入選作品。ファンタジックで画風は斬新だが、シュールな要素が強く、サイコー達の好みではないとのこと。しかし、蒼樹紅はこれを「アーティスティックで夢や希望を感じる」と好評価している。しかしながら、金未来杯エントリー版は手塚賞の時よりもさらに理解しがたい内容となってしまっており、読者からも不評だった様子。見吉からは「自分に酔っている感じで、わけがわからない」と評された。
ラッコ11号(平丸一也)
平丸一也の初投稿作品で、月例賞(トレジャー)佳作入賞作品。あらゆる岩石に変化する両手を武器にして殴りまくるラッコ人間が、屁理屈を言いながら世直しをしていくという、まさに平丸ならではの作風。初投稿作品でありながら、佐々木編集長の推薦により、福田や蒼樹&中井組の作品を抑えて『WJ』での連載化が決まるという、異例の扱いを受けている。しかし、平丸本人は本気で漫画家になりたいと思ってこの作品を描いたわけではなく、連載化にはむしろ困惑していた様子。

以上でバクマン。に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 備考

  • 連載開始した2008年37・38合併号の表紙は夏休みの特別企画として本作以前の全連載作品の合作表紙だったため、本作の表紙の扱いは小さなカットのみだった。2回目が掲載される2008年39号に、1号ずらす形で表紙を飾っている。
  • 2008年48号での巻末コメントにて冨樫義博が作中キャラクターの川口たろう(真城信弘)に対してメッセージを送った。
  • 本作の連載に伴って、2008年発売の『QuickJapan』81号に特集された。作者の大場・小畑および担当編集の相田聡一のインタビューが掲載され、本作までの道のりや制作上のエピソードについて語っている。
  • 「バクマン。」の連載が始まって以降、この漫画の影響と思われる低年齢層の『WJ』編集部への漫画の持ち込みが増えている[2]

[編集] 書誌情報

[編集] ラジオドラマ(VOMIC

ジャンプ専門情報番組「サキよみジャンBANG!」にて、2009年6月に放送された(各3分、全4話)。7月から集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」にて配信。

キャスト

[編集] 編集者

[編集] 脚注

『バクマン。』〈ジャンプ・コミックス〉については『○巻』の形で表記。

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  1. ^ a b c 2009年3月現在
  2. ^ a b c QuickJapan81号掲載のインタビューより。
  3. ^ 「7ページ 笑顔と赤面症」『1巻』202 - 203頁。
  4. ^ a b 「1ページ 夢と現実」『1巻』62頁。
  5. ^ 「3ページ ペンとネーム」『1巻』107頁。
  6. ^ 週刊少年ジャンプ2008年50号の久保帯人による巻末コメント『よろしく服部さん!(アフロ)』
  7. ^ 集英社2010年度定期採用HP『2005年入社先輩紹介ページ』
  8. ^ 麻生周一『ぼくのわたしの勇者学: どきどきクラスチェンジ!』ジャンプ・コミックス、2008年第1刷発行、194頁参照
  9. ^マンガ・エロティクスF』vol.54、太田出版
  10. ^ この時中井が不良グループに襲われるシーンがあるが、大場によれば警察との絡みのシーンも考案していたが「ページの都合で描けなかった」とのこと(週刊少年ジャンプ2009年26号の巻末コメントより)
  11. ^ 『WJ』の編集部は3つの班に分かれており、3人の副編集長がそれぞれの班をまとめている。
  12. ^ 2009年4月17日放送分の『サキよみ ジャンBANG!』にて判明。
  13. ^ 週刊少年ジャンプ2008年32号の尾田栄一郎の巻末コメント

[編集] 関連項目