聲の形

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聲の形
ジャンル 社会派学園漫画
少年漫画
漫画:オリジナル版
作者 大今良時
出版社 講談社
掲載誌 別冊少年マガジン
発表期間 2011年2月号
漫画:リメイク版
作者 大今良時
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 2013年12号
漫画:週刊連載版
作者 大今良時
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 少年マガジンコミックス
発表期間 2013年36号・37合併号 - 連載中
巻数 既刊3巻
テンプレート - ノート 

聲の形』(こえのかたち、英題:The shape of voice)は、大今良時による漫画。最初の作品が45Pで『別冊少年マガジン2011年2月号に、リメイクされた作品が61Pで『週刊少年マガジン』2013年12号に掲載された[1]。2013年36・37合併号より『週刊少年マガジン』にて連載開始[2][3]。単行本は2014年3月17日現在3巻まで発売中。

概要[編集]

聴覚の障害によっていじめ嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。物語は2人が小学校時代における出会いの回想から始まる事になる。

本作は、作者が専門学校時代に投稿した漫画の結果待ちをしている間に描いていた作品でもある。その着想は、作品の投稿当時から現在に至るまで育っているテーマ「人と人が互いに気持ちを伝える事の難しさ」の答えを作者自身が見つけ出せなかったため、「読者に意見を聞いてみたい」という気持ちで描いたという。その後、読みきりが掲載されて議論が起こった際には「嬉しかった」と感想を述べている。また、手話通訳者の作者の母親からの協力もあり、劇中では手話の場面が多く描かれる。なお、題名を「聲」の字にしたのは、調べた際にそれぞれ「声と手と耳」が組み合わさってできているという説があることを知ったためであることと、「気持ちを伝える方法は声だけじゃない」という意味を込めて「聲」にしたという[4]

タイトルは何れも『聲の形』で副題等はないが、詳細部分が異なっておりこれ等を区別するため最初の作品を「オリジナル版」、リメイクで読み切り掲載された作品を「リメイク版」、再リメイクで週刊連載されている作品を「週刊連載版」とする。

掲載と反響[編集]

作者である大今は2008年に当作品(オリジナル版)を『週刊少年マガジン』編集部に投稿し、第80回週刊少年マガジン新人漫画賞で入選を受賞する。当初は新人賞の副賞として『マガジンSPECIAL』2008年12月号にて掲載される予定であった[5]が、聴覚障害者に対するいじめをテーマにしていることなど内容の際どさから掲載は見送られ、以降どこにも掲載されることなく一時「幻の作品」となった[6]

その後大今は2010年に創刊されたばかりの『別冊少年マガジン』にて「マルドゥック・スクランブル」(原作・冲方丁)の連載を開始。これがヒットすると、『別冊少年マガジン』の班長であった朴鐘顕は「どうしても(大今の)受賞作を読者に読んでほしい」との思いから、講談社の法務部および弁護士、さらに全日本ろうあ連盟とも協議を重ねた結果、『別冊少年マガジン』2011年2月号にて念願の掲載を果たした[6]。この時ろうあ連盟からは「何も変えずそのまま載せてください」との評価を受け、同連盟から監修のお墨付きを貰っている[6]

『別冊少年マガジン』に掲載されたオリジナル版「聲の形」は反響を呼び、該当号の読者アンケートで「進撃の巨人」・「惡の華」・「どうぶつの国」などの主力連載作を抑え1位を獲得。これが後押しとなり、「マルドゥック・スクランブル」の連載終了後に大今によってセルフリメイクされて『週刊少年マガジン』2013年12号に掲載された。リメイク版も発売翌日の18時までにTwitterで4000件を超え、[6]掲載号のみ通常より6万部伸びるという結果となった[3]

リメイク版の評価は賛辞が多い一方で、作中の「あのときお互いの声が聞こえていたらどんなによかったか」という記述については批判もあり、Twitter上などで論議が交わされた。これに対して朴班長はツイッターで「『聲の形』へのご批判も出てきて少しほっとしました。」とコメントしている。[7]

2013年11月15日に単行本の第1巻が発売され、発売後すぐに完売する店が続出し、数日後に早くも「緊急重版」を決定するに至った[8][9]

あらすじ[編集]

オリジナル版[編集]

石田将也のもとに勉強会へ招待する一本の電話がかかり、そこで西宮硝子の名前を聞く。話は過去に戻り、小学6年生の頃の将也視点で描かれる。

とある小学校に通学する硝子は聾唖者のため授業を止めることがあり、それが原因でクラス中から嫌われていた。クラスメイトの将也は執拗に硝子をいじめるが、度の過ぎた悪行が遠因してクラスにおいて吊し上げられた挙句、新たないじめの標的にされる。あまりにもあっけなく掌を返されてしまった彼を硝子は気にかけるが、結局、将也とは分かり合えず転校していった。

硝子の転校後、心無いことを言った将也に対し、またしても掌を返すように賛同した担任とクラスメイトを見た事で、将也は初めて自身のクラスにある、恐ろしい程の異常さを痛感し、硝子のために自ら行動を起こすようになる。

リメイク版[編集]

将也のクラスに転校してきた硝子は聴覚障害者であり、自己紹介でノートの筆談を通じて皆んなと仲良くなる事を希望する。しかし、硝子の障害が原因で授業が止まる事が多く、同級生達はストレスを感じる一方になっていた。そして合唱コンクールで入賞を逃したことを切っ掛けに将也を始めとするクラスメイトたちは硝子をいじめの標的とするようになり、補聴器を取り上げて紛失させたり、筆談ノートを池に捨てるなどエスカレートしていった。

度重なる硝子の補聴器紛失事件を機に、彼女の母親の通報によって校長同伴による学級会が行われるが、担任の竹内はいじめの中心人物であった将也のせいだと、威圧的に追求。それに賛同する形でクラスメイト達も次々と将也のせいだと主張し始め、自分達も硝子に散々な仕打ちを行っていたにも拘らず、彼らは皆自己保身の為だけに暗黙の団結を結んで、全ての罪を将也一人になすり付けようとしたのだ。これが、あまりにも信じられない光景に愕然とする将也が、硝子に代わる新たないじめの標的となる日々の始まりだった。

孤立した将也は、硝子よりも苛烈ないじめを受け続ける事になり、上履きを隠す犯人を突きとめようと早朝に下駄箱で待ち伏せしていると、花を持った硝子が現れ、以前いじめを受けていた時と同様に、落書きされた机を拭いているのを目撃する。その後、新たないじめグループのリーダーとなった島田によって池に突き落とされ、それを目撃した竹内に事実を説明しても「嘘をつくな」と、我関せずな始末だった。島田達の冷酷な嘲笑を受け、ボロボロになりながら一人歩く将也の前に硝子が現れ、傷ついた将也の顔を拭きながら彼女は優しく笑みを浮かべる。しかし、自分が散々いじめたにも拘らず優しくしてくれる彼女にやるせなさや惨めさを感じた将也は反発してしまい、暴言を浴びせたことで取っ組み合いの喧嘩となり、それを遠因に硝子は転校した。

結局、硝子の転校後から卒業にいたるまで、将也へのいじめはひたすら続いた。卒業式の日、落書きされた自分の机を一人拭いていた将也は、喧嘩別れしてしまった硝子がいつも拭いていた落書きだらけの机は、他ならぬ自分自身の机であった事に気づく。島田達は、硝子をいじめていた時から、将也に対してもずっと机に嫌がらせを行っており、それに気付いた硝子は、将也が気付かないよう、いち早く学校に来て、彼の机の落書きを拭いていたのだ。自分を本当に想ってくれたのが、自分がいじめていた硝子ただ一人だけで、密かに守ろうとしてくれた彼女と分かり合えず失ってしまった事に、将也は自己嫌悪と後悔の涙を流し、自分なりの贖罪を行うことを決意する。

週刊連載版[編集]

高校生の少年・石田将也は、自分が過去に犯してしまった罪から、一人の少女の行方をずっと捜し続けていた。そして将也は、とある手話サークルの会場にて、探し続けていた聴覚障害者の少女・西宮硝子と再会を果たす事になるも、彼女は驚きのあまり逃げ出してしまう。

二人の出会いは小学校の頃にまで戻る事になる。小学生の頃の将也は、友人として付き合いのあった島田や広瀬と度胸試しなる悪ふざけの遊びをしていたが、島田が塾に通いだし、広瀬からも危険であることからやめようと言われ、将也は日々を退屈で持て余し始めていた。そんな時、転校生の少女・硝子が訪れ、彼女はノートに綴った自己紹介で自分は耳が聞こえない事を伝える。

硝子が転校してきて以降、耳が聞こえない彼女が原因で授業が思うように進まなくなる事が多く、苛立ちを覚えるようになったクラスメイト達は、将夜が中心となって硝子をいじめる様になってしまった。無責任な喜多の行動によって、硝子への風当たりは拍車が掛かる一方で、数多くのいじめを硝子に行う将也であったが、その先には思いも寄らぬ「裏切り」が待っていた。

将也達による硝子の度重なる補聴器紛失によって、170万円もの被害総額を出してしまう事になり、その事実を校長を中心とするクラスの学級会で明かされる。自分のしてしまったいじめのもたらしてしまった事の重大さに気付き、内心動揺していた将也が警察沙汰にならない前に正直に乗り出るべく手を上げようとしたその時、ずっと無関心に徹していた担任の竹内は、彼に高圧的な態度をとって全ての責任を擦り付け、他のクラスメイト達も次々とそれに賛同する。それを機に、裏切られた将也が、新たにいじめの標的にされる日々が始まってしまった。

誰からも助けてもらえず、島田らに暴力を振るわれて倒れていた将也を、硝子は介抱しようとするも、彼から拒絶され殴り合いになる。その1ヵ月後、硝子は黙って転校していった。しかし卒業式の日、変わらず落書きされた机を拭いていた将也は、硝子が朝に懸命に拭いていた机が自分の机であった事実に気付き、分かり合えぬまま終わってしまった彼女との関係に涙するしかなかった。

中学に進学しても、将也の孤独は変わらなかった。島田と広瀬の悪意によって、小学校時代の事実を都合のいい形で流布されてしまった事で、中学から知り合ったクラスメイト達は、誰もが将也を避けるようになり、何とか改善しようとした事もあるが、結局逆効果となってしまうだけだった。学生生活を満喫する島田達とは対照的に、孤独を深めていった将也は誰も信じる事が出来なくなり、高校への進学後、自らの報われない人生の末路を思い浮かべた将也は、遂に自殺を決意。その前に、自分が犯した「罪」の贖罪をしようと、身辺整理等によって金を集めた将也は、母の枕元に置いて硝子がいるという手話サークルの会場へと向かう。

そして将也は硝子と再会した。自らの後悔や謝罪と共に「友達」になって欲しい事を告げた将也の気持ちに、硝子は手を握る形で応えたが、そこへ彼女の母親が現れ、将也が持ってきた「筆談ノート」を川へ捨ててしまう。必死にそれを探そうとする硝子に、将也もまた橋から川へ飛び降りて筆談ノートを見つけ出し、硝子の母親に過去の謝罪をするが、彼女からはビンタされてしまう形で終わった。しかし、母親に引っ張られていく硝子から、手話で「またね」というサインを受けた将也は、心の中に変化が訪れ、自殺を思い止める事になる。

かくして、生き直す決意をした将也の、迷走の日々が始まる事になるのだった。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

石田将也(いしだ しょうや)
本作の主人公。初登場時小学6年生。
西宮硝子との出会いにより、彼の運命は大きく揺れ動く。積極的に硝子いじめに加担するグループのリーダー的存在だったが、度の過ぎた行動が原因となり、硝子のいじめが本格的に問題視されたのを機に、クラスから掌を返される形でいじめを受ける日々を送る事になる。
分かり合えなかった硝子が転校した後、島田達の本性に気付いていた彼女がずっと自分を守ってくれていた事実に気付き、いじめに加担したことを深く後悔した。その後は勤勉に励みつつ、硝子に謝罪するために手話を習得。不器用ながらも友達としてやり直したい事を頼んで、彼女はそれに応えた。
リメイク版では、粗野な面が強調されており、硝子が二度の転校する原因になった事件を起こした張本人になっている。また、自分の悪行を肯定している節を見せている。
週刊連載版では、リメイク版以上に暴力的な性格になっており、退屈嫌いゆえ、退屈しないための刺激を求め、川への飛び込みを初めとした、度胸試しを行っているが、後先考えない行動から大きなトラブルの原因を幾つも招いている。実家は床屋で、家族は母と姉が登場しているが、家族関係は良好とは言えない。母からは「しょーちゃん」とも呼ばれている。リメイク版と同様、小学校では硝子のいじめが問題視されてよりクラスから卒業までいじめを受ける日々を送り、進学した中学校では同じ学校に進学していた島田によって、硝子をいじめていた件が流布したことで、終始校内で孤立することとなった影響から人間不信に陥る[note 1]。高校進学後も孤独な日々を過ごし、将来を悲観して自殺を考えるようになり、3年生になってからは身辺整理を行い、母親が過去に支払った硝子の補聴器の弁償費用と同額を工面してから、硝子と再会。謝罪して憂いを断ってから自殺しようとしていたが、和解し始めた硝子との交流で自殺を思い留める。以降は家族との関係も改善される事になり、また将也は硝子に対する贖罪をしようと、迷走しながらも東奔西走していく事になる。
小学校時代の親友関係にあった佐原と再会させる等、硝子から奪ってしまった過去を取り戻させるべく色々と尽くそうとする一方、将也自身は小、中学時代の出来事が重いトラウマとなっており、特に裏切った島田と広瀬に関しては「思い出したくもない」と断言する程である。その為、硝子から小学時代の同級生に会いたくはないかと質問された際は、感情を荒げて拒絶している。後に硝子に与えた猫のポーチのお礼を受け取り帰ろうとした際に硝子の告白の言葉「好き」を「月」と勘違いして「綺麗だね」と返した。
高校編からは、母と姉と姪との4人で暮らしており、勤勉に勉学に励んでいる様子も時折描かれている(川井と同じ高校に通っていることから学力は優秀と思われる)。
作者いわく「モデルはいない」が、硝子に対する「いじめっ子」という立場で作られたキャラクターであり、将也が短髪であるのは硝子が耳が聞こえないのに対して「(耳が)よく聞こえる」というイメージで描かれた[4]
西宮硝子(にしみや しょうこ)
本作のヒロイン。先天的に聴覚に障害を持つ聾唖の少女。その障害ゆえにクラスで孤立し、いじめを受ける。障害故に声を発さず(声を発したのは作中数回のみ)、周囲には笑顔を絶やさず謙虚に接する(週刊連載版では妹の結弦に「怒ったところを見たことがない」「怒り方を知らないのかもしれない」と評されたほど)ため、おとなしい印象を受けるが、内面は四面楚歌の状況でも自分の思考を見失わない気丈な性格で、気を許した相手の前では感情豊かな面を見せる。成績は良好。聴覚障害故に音痴であるが歌を歌うことは嫌いでない様子。自身のいじめのリーダー格であった将也が、本当は周囲に良い様に利用されているだけであった事実に気付いており、彼に対しては憎むどころか、むしろ自分と同じ「孤独な存在」として哀れに思っていた模様。結局、小学校時代にその想いは通じ合う事無く、転校する形で終わった。
転校から5年後、高校生になった硝子は、同じく高校生になって自身を必死に探していた将也と再会。自分と分かり合う為に手話を覚え、「友達になる」と手話で尋ねてきた彼に、硝子は手を握る形で応え、ようやく2人が「友達」としての始まりを迎えることになった。
リメイク版では、転校生となっており、自分が聴覚障害者であることを自覚している上で行動するようになっている。将也のことを心配しているにも関わらず彼が暴言を浴びせ続けることに怒り、取っ組み合いの喧嘩をし二度の転校をすることになった。
週刊連載版では、リメイク版同様に転校生として登場。番外編では、将也たちのクラスに転校してくる直前に、将也の母親に散髪してもらったことが描かれた。以前の学校では「しょーちゃん」と呼ばれていた。
高校編からは、母と妹と祖母との4人家族であることや高校では平穏な日々を過ごしていることが語られた。また、将也の行動によって佐原とも再会する事が叶い、再び交流を持てるようになっている。将也との関係を大切にし、自らの為に行動してくれる事に感謝する一方、過去に苛まれている彼を心配していると同時に彼に対して恋心を抱くようになり、自分の気持ちを手話ではなく自らの「声」で伝えた。三歳の時に聴覚障害を持って生まれた事が原因で実父とその両親に母共々見捨てられた過去を持つ。
作者いわく、将也同様「モデルはいない」が、将也(たち)の「いじめられっ子」という立場で作られたキャラクターであり、硝子が耳が隠れるほどの長髪[10]であるのは、耳が良く聞こえる将也に対して「耳が聞こえない」というイメージで描かれた[4]

小学校の関係者達[編集]

将也のクラス[編集]

竹内を担任とする将也や硝子の在学するクラス。作中の様子から、6年2組であることが伺える。担任教師以下、児童の殆どが人間的に問題のある者達ばかりで構成されており、ほぼ全員が自己保身の為ならば、最も立場の弱い人間を総意で生贄の様に切り捨てるなど、恐ろしい程までの要領の良さや団結力を見せているため、校長や児童の保護者もその「異常さ」には気付けなかった。

最初の標的となった硝子だけでなく、次の標的となった将也の事も元からクラスの人間達は嫌っていた節が強く、硝子がいじめの標的となっていた時に、将也の机にも嫌がらせの落書きを行っていた(硝子がいち早く登校して将也の机の落書きを消していたために、彼自身は長らくその事実に気付けないでいた)。

将也とクラスメイトたちは同じ中学に進学したが、卒業後はそれぞれ別々の高校に進学した。作者によれば、「高校編にも島田らを登場させ、その心境を描いていく予定」とのこと[11]

島田一旗(しまだ かずき)
将也を中心としたいじめに加担した男子生徒。当初は将也と仲が良く、共に硝子をいじめていたが、本性は改心する前の将也よりも遥かに悪質であるため、自分の都合が悪くなれば平然と裏切りも行う。
将也の行動が問題視されてからは、彼に成り代わる形でいじめグループのリーダーとなり、将也に排他的かつ暴力的ないじめを行うようになる。元から将也の事も利用していただけである節があり、クラス内における「影の支配者」であった。
週刊連載版では、将也や広瀬と共に度胸試しの川飛び込みを行っていたが、塾に通うようになってからは行わなくなる。ピアノの心得があるらしく、合唱コンクールの練習の際にはピアノの演奏を担当していた。後に将也と同じ中学校に進学してからは、直接暴力を振るうことはなくなったものの、終始将也に対して辛辣な態度を取り続けた。そのうえ、将也が小学校で硝子に行っていたいじめの件を、自分も加担していたことを棚に上げて周囲に流布して将也を孤立させるという、より陰湿な行為を働いた。この為、将也にとっては「思い出したくもない」と断言される一人となっている。
高校編では、将也たちが遊びに行った遊園地の売店の店員をしており、将也はそこで苦い再会をする破目になるが、これは植野の差し金であり、将也とは口も利かずに終わった。
広瀬(ひろせ)
将也を中心としたいじめに加担した男子生徒。肥満体型が特徴。島田同様に将也と仲が良く、硝子いじめにも加担していたが、その性格は「長いものに巻かれるタイプ」であり、将也が失脚してからは、本性を現した島田につき従う形で将也を裏切り、いじめるようになる。
週刊連載版では、島田が塾に通うようになった後も、将也と共に川への飛び込みを続けていたが、いつしか将也の行動についていけなくなったのか、将也に安全で身になる時間の使い方をすることを諭す形で行わなくなる。後に将也と同じ中学校に進学し、取り巻きの一人として島田につき従い続け、将也に対しては島田と同じく辛辣な態度を取り続けた。この為、将也にとっては「思い出したくもない」と断言される一人となっている。
植野直花(うえの なおか)
将也を中心としたいじめに加担した女生徒。明るい性格で容姿も良く、男子に告白される事も多かった。その反面、耳が良く聞こえない硝子の耳元で平気で悪口を言うなど、無神経で我侭な面もあり、積極的に彼女のいじめに参加している。後に問題になったときに責任を将也に押し付け、将也以外のクラスメイトを擁護する発言をする。小学校時代、まだ仲の良かった頃は将也に対しては何かと絡んでいたが、実は彼の事が好きだった。
リメイク版では、将也の隣の席となっている。また、硝子が動くたびに「きもっ」と発言していた。
週刊連載版でもその立ち位置は変わらないが、将也とは島田や広瀬と同様に付き合いの長い間柄で、将也の実家の床屋に散髪しに行ったり、元気の弟が将也の靴を奪った際には、将也に協力する形で彼をおびき出している。また、新たに将也がいじめの標的となり、島田達との喧嘩で倒れていた際は、何か思う所のある表情をしていた。
中学も将也と同じ学校に進学しているが、彼と関わったのは「童貞」呼ばわりした一度きりである。高校進学後は、制服から佐原と同じ太陽女子学園に通っているようだが、以前の様にあまり笑顔を見せない物静かな雰囲気になっている。しかし、我侭で自分勝手な面は変わっていない上に、人の好き嫌いが激しくなっており、自身が嫌う人間に対しては容赦の無い罵詈雑言を浴びせる。将也と同じ高校に通う川井とは変わらず交友を続けている反面、ガラの悪い男達とも交友関係を持っている。
偶然、街中で将也と数年振りの再会をするが、彼は自身と関わるのを避けようとした事から、興味を引かせようとするかの様に、尻尾と猫耳をつける。その後、自身がアルバイトしている猫カフェに彼が永束を連れて来た事から、「ずっと好きでした」というメッセージの書いてあるカードの入った猫のポーチを手渡したが、カードは手違いで永塚に渡ってしまった上に、自身の渡した猫のポーチは硝子にプレゼントされてしまった。更に、偶然見かけた硝子への悪口も平気で口にした事から、将也にその性格を改めるよう窘められてしまい、腹いせに硝子の補聴器を取り上げて将也に手渡すなど小学生時代のように振る舞う。また、「将也のしていることは硝子に対する憐み」「将也と硝子は友達ごっこをしているだけで、本当の友達ではない」と言い放ち、硝子に新しく友人が出来ることを期待していた将也を失望させることになった。
後に、小学校時代に将也をいじめから助けられなかったことを後悔していることを将也に告げて謝罪するが、将也と自分がこんな関係になってしまったのはすべて硝子のせいであるという考えは一貫して変わることなく、硝子に謝罪しろという将也の頼みは断固拒否している。
後に将也らと遊園地に行った際に硝子に謝罪するも、上っ面だけで本心では謝罪していない。また、結弦とあった際、彼女を硝子の妹だと知った時には、自身が遊園地に来た真相を何かを意図していたような素振りで驚いている。このとき、自身も将也が「硝子と佐原を再会させた」のと同じように、昔の関係に戻って欲しい思いで島田と将也を再会させることを企てていたが、実際に再会した2人は口を利かずに終わったうえに島田からも「おせっかいだ」と言われ、塞ぎかかった将也の心に傷を広げ悪化させてしまう。なお、佐原とは紆余曲折を経て親友になり、このことを応用して将也に島田と話すことを勧めるも、将也に却下され、さらに硝子のことを突きつけられると「自分が硝子とよく話して仲良くなれたら将也も島田と、自分とも仲良くしろ」と言い返し、硝子と観覧車に乗り会話した結果、硝子の頬に叩いた痕があることから交渉決裂に終わった。
川井(かわい)
将也を中心としたいじめに加担した女生徒で、女生徒内における影の支配者と呼べる存在。学級長で眼鏡をかけている。植野とは仲が良いらしく、彼女の事は「直ちゃん」と名前で呼んでいる。植野同様将也に責任を丸投げし、将也をクラスの除け者にすることを決定付ける。
リメイク版、週刊連載版では、自身が硝子をいじめたことについて将也が吐露しかけると、泣く振りをして被害者を装う等、女の立場を利用した狡猾さを見せており、更に週刊連載版では、自らの行いを完全に棚上げして、島田達にいじめられた将也を「因果応報」とけなすなど、どこまでも自分勝手さを見せている。
中学も高校も将也と同じ学校に通っており、高校編となってからはクラスも同じになっている。相変わらず優等生を演じ続けている偽善者的な姿勢[note 2]から、内心彼からは嫌悪され、お互い干渉を避けていたが、佐原を探していた将也に、彼女が太陽女子学園に通っていることを教え、彼からは「親切」と認識を改められている[note 3]。一方で植野との交友は続いているらしく、彼女に頼まれて将也を校門前で待たせている。のちに将也たちと遊園地に行った際、真柴に硝子のことを自分がいじめた事実をなかったことにしていい思い出しか語らないなど、将也と硝子に対する罪の意識は全くない[note 4]
佐原みよこ(さはら みよこ)
リメイク版から登場した女生徒。そばかすが特徴。手話を学ぼうと硝子や喜多をフォローするが、その事でクラスから「点数稼ぎ」と言われるようになり、合唱コンクール後は自身も標的にされてしまう事を恐れたのか、卒業式の日まで不登校だった。そのため、硝子が将也にいじめられていた事や将也がクラスの連中にいじめられていたことも知らない。
後に将也と同じ中学校に進学したものの、不登校の状態は続いていた(保健室登校)ため、将也との交流は殆ど無かったが、手話の本を読み続けていた。さらに太陽女子学園に進学した後、将也と駅で再会。そのとき、身長はかなり高くなっており、さらにヒールの高い靴を履いており、再会した将也や初対面時の永塚も驚いていた。彼によって硝子と再会し、再び交流を持つようになった。将也と異なって、硝子に対しては、彼女の聴覚障害や吃音を必要以上に気遣うような態度は見せず、対等な立場として接している。
硝子や将也と遊んだ日の夕方、将也から小学校時代に自身と硝子の間に起こっていた真実等を打ち明けられ、直後は少なからず怒りを覚えたようだが、同時に硝子の為に色々と行動する将也なら彼女の事を守れると信じており、その日の夜に将也に励ましのメールを送った。将也の旧クラスメートの中で顔にバツ印が付けられなかった数少ない人物。
竹内(たけうち)
本作における最大の悪役であり、悪意の塊のような人物。
将也たちの担任を務める男性教師。眼鏡をかけた一見気弱そうで冴えない外見をしているが、その本性は悪辣なまでの要領の良さの持ち主。教師としては無能に近く、クラス担任でありながら児童に無理解で無責任な人物であり、弱い立場の児童には高圧的な態度に出る事もある卑劣漢。当然ながら児童同士の問題に関しては全くの無関心で、将也のクラスのいじめ問題が深刻化する一方となる最大の元凶となっている。
硝子のいじめ問題を完全に放置しておきながら、暴力を振るった将也を叱るが、実際は将也だけでなく硝子の事も厄介者扱いし、心底から目障りに思っている。後に硝子に対する一連のいじめが発覚すると、自己保身を図って将也に対し高圧的な態度を取り、その責任全てを押し付け、彼がクラス内で新たないじめの標的となるのが決定的となった。
リメイク版では、所詮事なかれ主義者になっている。将也が島田に池に突き落とされたとき、正直に話した将也に対して「嘘をつくな」と殆ど無視するなど、将也絡みのトラブルには我関せずで通した。
週刊連載版では、無責任さと卑劣さがより強調された人物になっており、いじめの問題が大きくなるまでは将也を叱りつつも考えに同調するような口ぶりをするなどしていたが、いざ問題が大きくなると校長の目の前で将也を真っ先に名指しして糾弾し、責任を押し付け、将也がいじめを受け始めてそのことを訴えた際には「硝子をいじめていたお前に糾弾する権利があるのか」と自己責任論を展開して取りあわず、最後までクラスの将也へのいじめを黙認した。間接的とはいえ、将也と硝子の運命を狂わせた張本人と言える人物。

その他の関係者[編集]

喜多(きた)
リメイク版から登場。音楽担当の女性教師。ショートヘアとタンクットップが特徴。硝子の合唱コンクールへの参加をめぐり、竹内と対立していた。合唱コンクールに向けての練習で、硝子が訴えた「歌えるようになりたい」という意思を尊重して彼女の参加を補佐、審査員にも厳正な審査を依頼するが、コンクールの結果は散々で硝子はいじめられるようになってしまう。
週刊連載版では、きこえの教室(難聴学級)の教師として登場。空気の読めない一面を持つ、良く言えば天然な一面が描かれている。硝子の為に皆が手話を覚えるようにと提案して、担任の竹内から辛らつな言葉で否定される。結局この先走った行動は、クラスメイト達と硝子の溝を深める要因となってしまう。高校編にも登場。硝子の祖母・いとに助けられた事があり、通夜に参加していた。
校長
リメイク版から登場。男性の校長。硝子の補聴器の被害総額が170万円であることを児童に打ち明けるも、竹内を始めとする将也のクラスの中にあった「異常さ」については、全く気付かなかった。

高校の関係者[編集]

永束友宏(ながつか ともひろ)
高校編から登場。将也のクラスメイト。モコモコ頭と小柄で小太りが特徴の少年。ノリが良い性格である他、家庭的な面がある。また、情に厚く結弦が将也を追い返した際に結弦の胸倉をつかみ一喝したり、結弦が犯した事件のことで一緒に謝るなど、芯が強く思いやりがある。将也が高校に入ってから始めてできた友達であるためか、彼を「永束君」と君付けで呼ぶ。また、永束自身も将也への呼称が「石田君」「将也」「やーしょー」などと変則的に変わる。殺伐とした雰囲気になりがちな本作のコメディリリーフ的な役割を持つ。
昼休み、不良に自転車を奪られそうになったところを将也に助けられ、代わりに貸し出した為に盗まれた将也の自転車を見つけてきた事が切欠で友達となる。以降は彼の良き理解者となり、行動を共にすることが多くなる。
植野が将也に宛てたラブレターを自分宛として受け取ってしまい、手違いを訴える彼女の手を取り愛の告白をする。その際に口汚く罵られた事で植野に対し苦手意識を持つ。
真柴智(ましば さとし)
将也のクラスメイト。面白い人物として将也に目を付けていたらしく、ある切欠により将也の交友関係の輪に入って来る事になる。性格は基本的穏やかで、いつもニコニコしながら接しておるが、永束のみ『笑顔』で辛辣に接している。

主要人物の血縁者[編集]

将也の母
週刊連載版から登場。床屋を営んでおり、番外編では硝子の散髪を行う。将也に対して、硝子いじめの件を嘆きながらもきちんと叱る描写はなく[note 5]、将也の姉が彼氏を取っ替え引っ替えで家に連れ込む事に対して注意も見られず、教育面で懐疑的な所も見られる。
しかし、それでも親としての愛情や責任感はあり、硝子の補聴器の被害総額170万円を即日弁償し、子供にも普段から優しく接するなど、作中に登場する問題が多い大人の中では、数少ない良識的で子想いの人物である。
高校編では、将也が補聴器の弁済額を親に返済したことを喜び将也を祝したが、身辺整理された異常な部屋の様子を見て息子の自殺の可能性に勘付く。自殺を思いとどまらせようと返済された170万円を燃やすと脅しをかけ、既に自殺をやめていた将也の謝罪を受けて安堵するものの、弾みでお金の入った封筒に火が付き燃え尽きてしまう。今度は生きる意思の下で弁済する事を約束させ、笑顔で息子を送り出した。
焼き物料理が得意なようで、作中では食事をホットプレートを使って調理することが多い。
将也の姉
週刊連載版から登場。恋愛が長続きしておらず、彼氏を変え続けている[note 6]
高校編では娘のマリアを育てながら仕事をしているが、変わらず将也達と暮らしている事からも、シングルマザーになっている模様。
母親と違い出番は少ない上に、作中では顔が描かれていない。
石田マリア
高校編から登場。将也の姪(将也の姉の娘)で保育園児[note 7]。父親はブラジル人のペドロであり、ハーフ
天真爛漫な性格であり、叔父の将也を「しょーたん」と呼び慕っており、孤独な将也にとって数少ない心を許せる存在となっている。将也が幼稚園に迎えきたあとの公園にて、家を飛び出した結弦を見つけた。いつでもどこでも寝ている場面が多い[note 8]
硝子の母
週刊連載版の番外編から登場。硝子と結絃の母親。高校編の回想によれば、医療関係の仕事をしている。硝子を「クソガキ(硝子の同級生など)に舐められないように」と無理矢理ベリーショートの髪型に変えようとする[note 9]、母親でありながら手話を覚えようとせず、家庭内でも食事中の手話を禁じるなど、強引で利己的な面が目立つ。将也当人の前で「下品な顔…親子そっくりね」と母子共に罵るなど辛辣な面も持っている。
高校編では若干やつれた雰囲気になっている。将也と再会した際は、問答無用で彼を平手打ちした。不登校である結絃とは関係が悪く、彼女からは陰で「バカ親」呼ばわりされており、彼女が家出しても探しに行かないなどほとんど無関心を貫いていた。行方の分からなくなった硝子を探していた際は自分から石田家を頼ったが、将也が結絃と共に探し出した際は感謝も謝罪の言葉もないかわりに、「(将也が今現在反省したとしても)硝子の小学生時代は帰ってこない」と言い放ったが、自分の傘を将也に渡すなど、多少の歩み寄りを見せるようにもなった。
自分にも他人にも厳しくすることで自分も娘たちも強くなることが出来ると信じており、人前では涙を見せず、硝子が小学校でいじめに遭っていることを知りつつも、硝子が自分で解決することを望んで、限界まで耐えていた。実母(硝子と結絃の祖母)のいとが亡くなった際も泣かなかったことから結絃には幻滅されていたが、台所で1人泣き崩れるところを将也に目撃される。いとの通夜で結絃を連れてきた将也に、「結絃と仲良くしてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べた。
自身の現在の性格には自己中心的で傲慢な元夫親子に原因があり、自身が硝子を生んで3年後に硝子の聴覚障害が発覚すると、障害者に対する過剰なまでの差別的感情を抱く夫とその両親から一方的に責任を押し付けられ離婚されたところからきた(それを前後して結絃を妊娠)。
西宮結絃[note 10](にしみや ゆづる)
高校編から登場。硝子の妹。男勝りな言動でボーイッシュな外見をしており、一人称は「オレ」。
姉とは対照的に性格面では粗暴な面が目立つ。小学校時代は長い髪だったが、母が硝子の髪を無理やり切ろうとしたのを見て自ら断髪してショートヘアに変えた。姉妹仲は良好で姉想いであるものの、硝子の内心に対しての理解は薄い。姉が聴覚障害を持っていた事から「ミミナシの妹」と姉同様に嫌がらせを受けており、姉がどんなに酷い仕打ちを受けても怒ろうとしない事を不安に思っていた。祖母・いとから買い与えられた一眼レフカメラを常時所持しており、写真撮影が趣味だが、虫や動物等の死骸を被写体にすることが多い。常にジャージ姿で、学校は不登校。本人曰く「家出はよくやっているが、親は心配していない」とのこと。
小学校時代に姉をいじめていた将也を心底から憎み、「硝子の彼氏」と自称して反省した将也が姉と会おうとしていたのを妨害する。硝子の為に身体を張った将也の写真を捏造記事という形でネットに流し、彼の社会的信用を失わせるという卑劣な手段を用いるが、それを知った硝子から激しく怒られたショックで家を飛び出す。家出後は公園で行き倒れていたところをマリアと将也に発見され、その際に捏造記事について自白したが、将也は自分が悪いとして許している。将也に保護された後は石田宅で過ごすが、行方知れずになった硝子探しを一緒にするなどを通した結果、将也に対する見方を変える。
その後も少年として通していた為、腹を割って話したい永束の手で銭湯の男湯に連れ込まれる。その後すぐ、借りた服を返しに来た硝子と出会い二人へ自分の正体を明かされる。それ以降は永束とも親しくなり、しばしば石田家に遊びに来るようになり、半ば自身の居場所にもなっている。将也と完全に和解した後は、硝子の悪口を書かれた筆談ノートを見て将也以外の硝子をいじめた人物たちについて調べようとしている節を見せる。将也たちと遊びに行った遊園地にて、植野が硝子と観覧車に乗る直前に録画の電源を入れたままのカメラを硝子の首にぶら下げ、このとき撮影された動画により、2人の間に起こった出来事および将也の小学校時代の硝子へのいじめの真相を知ることになる。
劇中では結弦の目線でモノローグが語られることも多く、彼女は本作におけるもう1人の主人公的な存在という位置づけでもある。
西宮いと
高校編から登場。硝子と結絃の祖母。孫姉妹の自己を尊重する最大の理解者であり、特に結絃からはとても慕われている(結絃が所持しているカメラも彼女が買い与えたもの)。手話も理解しており[note 11]、硝子とも会話が出来る。娘(硝子と結絃の母)からは孫を甘やかすなとつらく当たられているが、娘の真意を理解しており、実際は心の拠り所となっていた。西宮家の夕飯の支度は専ら彼女が行っている。
ある日突然亡くなってしまうが、生前結絃に手紙を遺しており、強く厳しく振る舞おうとする硝子の母の真意を伝えた。

その他[編集]

げんき
週刊連載の小学校編に登場。将也の姉の30人目の彼氏。弟が将也に殴られた事を聞き、将也を待ち伏せて暴行する。その後すぐ、将也の姉と別れた事が確認できる。
げんきの弟
週刊連載の小学校編に登場。兄のげんきとは似ておらず、肥満体。首にタオルをかけている。小学校編では他校(第二小学校)の生徒であり、島田と同じ塾に通っていた。
図々しくてあくどい性格であり、将也達が飛び込みをしているスキに将也の靴を盗んだ。靴を盗んだ罰として将也に殴られた際、その事を逆恨みし、兄・げんきに告げ口した(げんき曰く、人一倍繊細との事)。
結絃の回想にも登場しており、硝子を「ミミナシ」と呼んで嫌がらせをしていた。
ペドロ
週刊連載の小学校編に登場。将也の姉の31人目の彼氏。がたいのいいブラジル人。将也の姉との間に娘・マリアが誕生したが、その後将也の姉とは志半ばで別れた模様。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

注釈
  1. ^ 高校生以降の彼の視点では、肉親と親友の永束と硝子に関係する人物を除き、ほぼすべての人物の顔にバツ印がついて表現されている(永束も親友になるまではバツ印がついていた)。
  2. ^ 将也に植野からのアドレスを渡して断られた際に「忙しいんだもんね」と知ったかぶりな態度をとっている。
  3. ^ ただし、あくまで認識を改変しただけであって、(顔に×印がついているため)心を開いたわけではない。のちにある程度は許したようで、×印がはずれた。
  4. ^ 将也が手話をマスターしていた頃には干渉していなかったにもかかわらず、将也の手話を見て真柴らに「頑張ったんだよ」などと調子に乗って語っていた。
  5. ^ そのときの台詞が「ほんとなさけないよ……」の一言だけだった。
  6. ^ げんきを彼氏にした時点で30人目にのぼったほど。
  7. ^ 単行本2巻 第12話『姉ちゃん』より。
  8. ^ 大抵、将也の部屋かリビングで寝ている。
  9. ^ 石田家の散髪屋で硝子の散髪後にさらに短く切ろうとしたところ、結絃が自ら断髪したことで止めた。
  10. ^ 『週刊少年マガジン』2013年50号掲載版では、名前が「結(弓偏に玄つくり)」になっていたが、以降の掲載および単行本2巻では「結(糸偏に玄つくり)」に修正・統一された。なお、「絃」は常用外で「げん」と読む。
  11. ^ 老人会を休んでまで手話教室に通いつめて修得した。
出典

関連項目[編集]