ハチワンダイバー
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『ハチワンダイバー』(81diver)は、柴田ヨクサルによる日本の漫画作品。および、これを原作とするテレビドラマ作品。
目次 |
[編集] 概要
『週刊ヤングジャンプ』(集英社)2006年41号より連載中の将棋バトル漫画。元奨励会の青年・菅田がアキバの受け師に導かれて真剣師との戦いを繰り広げていく。将棋監修は鈴木大介八段。鈴木八段が振り飛車党のためか、振り飛車を操る登場人物が多い。
単行本は2009年5月現在、集英社ヤングジャンプコミックスより11巻まで刊行されている。宝島社「このマンガがすごい!」2008年版オトコ編1位作品。
[編集] あらすじ
主人公の菅田健太郎はかつてプロ棋士を目指していたが挫折し、今では賭け将棋で日銭を稼きつつ漫然とした日々を送っていた。勝負に勝ち過ぎ対局を避けられるようになった菅田は、ある日秋葉原の凄腕棋士のウワサを聞く。秋葉原に赴いた菅田は自信満々でメガネの女真剣師「アキバの受け師」に勝負を挑むが、手も足も出ずに完敗を喫する。 プライドをズタズタにされ、その悔しさから久々に将棋への情熱を取り戻す菅田。しかし自堕落な生活で部屋は荒れ放題。片付けの為に清掃会社に派遣サービスを依頼するが、現われたのはなぜかメイド。しかも菅田を「ご主人様」と呼ぶそのメイドこそ彼のプライドを打ち砕いた張本人、「アキバの受け師」だった…。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 登場人物
- 菅田健太郎(すがた けんたろう)
- 主人公。幼い頃から20年を将棋に捧げるも、四段昇格ならずプロへの道を断念し、奨励会退会後[注釈 1]、素人相手の真剣(しんけん、賭け将棋の意)で日銭を稼いで漫然と生きる日々を送っていたが、「アキバの受け師」に敗北したことをきっかけとして、真剣師の道を本格的に歩み始める。真剣師・マムシとの一戦で「(将棋の)盤に潜れ」という、かつての師匠の言葉を思い出して覚醒。以降、集中して本気を出す時等には「ダイブ!」と叫び、自らをハチワンダイバー(9×9=81マスの将棋盤に潜る者という意味)と名乗る様になる。ダイブ時に意識は盤面の中に潜り、液化した将棋盤を漂う。スローガンは「アイラブ将棋」。将棋に対する執着心と同様、中静そよ(みるく)に並々ならぬ好意を抱いており、掃除のサービスとは関係なく度々将棋の本で埋まった自宅アパートに出張させている。
- 中静そよ(なかしず そよ)
- 「アキバの受け師」と呼ばれる女真剣師。19歳。巨乳で豊満な体型。やたらと大食でクリスマスケーキほぼ一つをヒトコマで消滅させ、ファミレスでは一回のオーダーで大量に注文し、焼肉では箸が止まることは無く、食べると胸が太る。普段はメガネを着用。「秋葉原メイド掃除クラブ」で出張メイドのアルバイトもしており、メイドとしての源氏名はみるく、メイドになることが何らかの心の支えになっている模様。菅田が全く歯が立たない程の棋力の持ち主で、何故か菅田に「強くなってもらうため」に真剣師との対決に誘う。メイド時は、胸元が大きく開いたメイド服を着用し依頼者に対して愛想よく笑顔で振舞うが、平時は表情に乏しく朴訥としていて1000万円を賭けた真剣でも平然としている。しかし本人の同意無く勝手に「おっぱいを揉む権利」の対象になった時は冷や汗をかき、動揺していた(但し拒否の意思表示も無かった)。菅田の体験によると、みるくに膝枕をしてもらうと気分が癒され一新し、胸に顔を埋めると過緊張から急激な緩和が原因と思われる全身痙攣を鎮める効果がある。鬼将会を潰すのが目的。
- 二こ神(にこがみ)[1]
- 雁木の構えからの入玉戦法を得意とするホームレスの真剣師。将棋の魔力に魅入られた人間の1人。本名は神野神太郎(じんの しんたろう)と名前に「神」の字が2つ入る。
- 20年前に「雁木(囲い)」を使ってアマチュア名人戦三連覇、そしてプロ対局前日、プロに勝つことを条件に つや に求婚するも無下に断られ、さらに食い下がって「おっぱいを触る」事を要求するも、呆気無くつやに去られ、その場で号泣。対局当日は鬼神の如き打ち筋で、プロ棋士に勝利する偉業を果たしたが、調子に乗った勢いで鬼将会と対決し敗れ、そのあまりの強さと恐怖でホームレスに転落した。そよとは旧知の間柄であり、菅田と「そよのオッパイを揉む権利」を賭けて対戦。その時は菅田に敗れるが、菅田の目の前で20年目の再戦を挑んだ海豚七段を返り討ちにすることで菅田を感嘆させて弟子入りさせた。湖のヌシを釣る事と将棋を続けるのが目標。
- 文字山ジロー(もんじやま ジロー)
- 本業は小学生に人気の漫画家の真剣師で「穴熊」を好む。ファミレスにおいて、文字山が勝ったら菅野が漫画アシスタントに、菅野が勝ったら文字山連載漫画の主人公を菅田のラクガキに変更という、人生を賭けた対戦を行った。結果、文字山が敗北、ルールに従い、菅田のラクガキ「ハチワンくん」を主人公にし、マンガ「なるぞうくん」の連載はアシスタント達の号泣と共に潰えるも将棋少年らの励ましで連載復活。その後、鬼将会の誘いに乗って自ら地下将棋街に拉致されるが、その場所でも連載作品を続けて執筆していた。対局中の心象風景は自分の持ち駒が自分のマンガのキャラクターになり、それらキャラと対話形式で対局を行う。代表作は『なるぞうくん』、他に『なるぞうの将棋入門』。
- 斬野シト(きりの シト)
- 本業は人形作りの真剣師。そよを賭けて菅田と対戦。菅田の師匠が考案した新石田流[注釈 2]で菅田を一蹴し、そよと等身大の人形(斬野曰く「最高傑作」)を作成した。その後、二こ神の下で修行を積んだ菅田とのリベンジマッチで敗北する。
- ヤングジャンプ増刊『マンタロー2007』掲載の読切「ザンガード」に、斬野の日常と、菅田と対戦するまでの経緯が描かれている。「斬野樹脂」を使用した本物に近い質感の着ぐるみを制作。師匠の澄野を熱い眼差しで見つめている。
- 斬野クル
- 斬野シトの妹。ザンガヘッドを被って将棋勉強中、棋力は5。
- 海豚(いるか)
- プロ棋士。現在の段位は七段。14歳にしてプロ棋士(四段)になり、将来を嘱望されていた四段時代に、アマチュアである二こ神に敗北した後遺症から、その後は弱くはないが強くもない平凡な棋士人生を歩んできた[注釈 3]。20年後、過去を払拭するために二こ神に再戦を挑む。彼もまた、たった1局の対局で人生を狂わされた、将棋の魔力に魅入られた人間の1人である。DS版によると下の名前はマス夫。
- 澄野久摩(すみの くま)
- 斬野の将棋の師匠。原始中飛車の力将棋を好む。将棋と同じく大きな体躯と腕力に任せたケンカに明け暮れており、路上でチンピラ数名相手に一人で圧勝。鬼将会を潰すのが目的。ドラマ版には登場しない。
- マムシ
- 鬼将会の真剣師。空中賭博場で菅田と戦い、敗北する。
- 釣り好キ四平さん
- 天才釣り少年が釣りをし続けた結果、ホームレスに転落した男性。二こ神のホームレス仲間。
- つや
- 中静そよの母親、20年前に二こ神から求婚されるも言下に断る。
[編集] 用語など
- 真剣師(しんけんし)
- 真剣師参照。
- 鬼将会(きしょうかい)
- ヤクザの代打ちなどを務める内にヤクザさえ凌ぐ存在にまでなった謎に包まれた将棋の真剣師集団。将棋の頂点に立ち、神となることが目的で、その為には人の命など何とも思わない。探ろうにも地下に潜り入り口さえ掴めなくなっている。奨励会3段まで行くがプロになれなかった谷生(たにお)により創設。住所は東京都東京区東京9ノ9ノ81。
- なるぞうくん
- 作中の登場人物・文字山ジローの代表作。またその漫画に登場する「歩」のキャラクター。語尾に「~ナル」とつけてしゃべる。
- ザンガード
- 悪人からアキバの平和を守る仮面のヒーロー。その正体は謎に包まれている。
- 将棋学園クエスト
- ゲームセンターのオンライン・トレーディングカードゲーム。略して「将クエ」。専用のトレーディングカードでデッキを組んで戦う。「クエスト」と「マニュアル」2つのモードがあり。マニュアルモードではタッチパネル方式の画面で将棋を指す事が可能。「香子」「桂子」などのキャラカードと「四間飛車」「妙手」などの戦法カードがある。レジェンドオブ超激最強レアカードは安彦良和画「やすひ子」(サイン入り)、パラメータは、攻め99、受け99、直感99、大局観99。
[編集] テレビドラマ
| ドラマ | |
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2008年5月3日から7月19日まで、フジテレビ系列の土曜ドラマで、毎週の23:10~23:55(JST)に放送された。溝端淳平[2]はドラマ初主演、サンドウィッチマン[2]と木下優樹菜[3]は役者デビュー作となった。
原作は主人公が真剣師の道を極めるストーリーだが、真剣は賭博であり刑法の賭博及び富くじに関する罪に抵触することからドラマ化に当たりマムシとの対局の際、警察のガサ入れで主人公が逮捕されたことからそよに「本物の真剣師が賭けるのはお金ではない」と言われ、そよの勧めにより金を賭けない勝負を重ね、最終的には再びプロ棋士への道を目指す[注釈 4]内容に変更されている。ドラマ版には女優を目指す主人公の幼馴染や、戦って以来主人公を気にかける真剣師などのオリジナルキャラクターが登場する。また、主要キャラクターの設定なども一部違いがある。終盤では、なぜかダイブをしなくなった。番組の最後には毎回出演者のだれかが微笑む。
[編集] キャスト
[編集] レギュラー
- 菅田の隣人。実は菅田の幼馴染だが容姿がかなり変わったため菅田は気がつかなかった。女優になるのが夢。
- 凄腕の真剣師と呼ばれている。角田の兄貴分。
- 角田吾郎(かくた ごろう):伊達みきお(サンドウィッチマン)
- チンピラの真剣師。里花のことが好きで携帯電話のメールアドレスを入手するが、全く相手にされない。
- 月島みさき(つきしま みさき):木下優樹菜
- 秋葉原将棋道場の店主・文郎の娘。実は鬼将会のメンバーだった。
- 月島文郎(つきしま ふみお):渡辺哲
- 秋葉原将棋道場の店主。鬼将会・大将の旧友であり、娘が鬼将会に入っている事を知っている。
- 鈴木歩人(すずき ふひと):小日向文世
- 菅田の元師匠。プロの棋士で段位は八段。凪が亡くなった日に桐嶋と対局し敗れる。
[編集] 準レギュラー
- 菅田の妹。父親にケガを負わせた鬼将会を潰そうとする。
- 鬼将会のお手伝い。一見普通の“おばちゃん”だが、格闘の腕は確か。桐嶋が「関ヶ原の対局」を受けた理由を知っている。
- 桐嶋清十郎(きりしま せいじゅうろう):石橋蓮司(第9話~)
- ナレーション:池田秀一
[編集] ゲスト
- 真剣師。菅田と10万円を賭けた勝負をする。
- 智也の兄で陶芸家。春日兄弟として有名だか、実は鬼将会所属の真剣師。
- 解毒剤を賭けて菅田と戦った。
- 春日智也(かすが ともや):忍成修吾(第8話、ドラマオリジナル)
- 華道家。兄と共に歩美が飲んだものと同じ毒薬を飲む。
- 力将棋と「銀冠の小部屋」と呼ばれる守りの戦術でそよと戦った。
- 粕谷義英(かすや よしひで):つるの剛士(第9話)
- 奨励会時代に菅田の同期だったプロ棋士。アルバイトとして鬼将会の用心棒をしている。
- 桐嶋凪(きりしま なぎ):戸田菜穂(第10話)
- 16年前に亡くなったそよの母親。
- テレビドラマの監督:森本レオ(第11話)
[編集] スタッフ
- 脚本:古家和尚
- 音楽:澤野弘之
- 将棋監修:鈴木大介八段
- 将棋指導:大平武洋五段、戸辺誠四段、佐藤天彦四段
- 協力:社団法人日本将棋連盟
- プロデュース:東康之
- 演出:水田成英、松山博昭、八木一介
- 制作:フジテレビドラマ制作センター
[編集] 主題歌
[編集] 放送日・サブタイトル・視聴率
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|
| 第一話 | 2008年5月3日 | 負け組が大逆転ダイブ覚醒 | 水田成英 | 6.8% |
| 第二話 | 2008年5月10日 | 今夜、巨乳メイドの秘密が… イケメン対マムシ、逆転バトル開始! |
7.6% | |
| 第三話 | 2008年5月17日 | 伝説の男・二こ神登場! 真剣三本勝負、ついに開始!! |
松山博昭 | 11.0% |
| 第四話 | 2008年5月24日 | 二人目の真剣師は…超売れっ子漫画家!! 文字山ジロー登場! |
8.4% | |
| 第五話 | 2008年5月31日 | 文字山&なるぞう衝撃の結末! 第三の男は美形人形師…斬野登場! |
水田成英 | 8.3% |
| 第六話 | 2008年6月14日 | 伝説の男・二こ神が再登場… 菅田ついに弟子入り |
八木一介 | 7.8% |
| 第七話 | 2008年6月21日 | 超美形斬野と再戦&菅田の妹が初登場! 今夜家族の秘密公開 |
水田成英 | 9.5% |
| 第八話 | 2008年6月28日 | ついに鬼将会へ! イケメン芸術家兄弟の過激世界へようこそ |
松山博昭 | 6.9% |
| 第九話 | 2008年7月5日 | 大将は誰だ? 驚愕の鬼将会本部へ突入 | 水田成英 | 9.4% |
| 第十話 | 2008年7月12日 | 鬼将会ファイナルステージへ突入! | 松山博昭 | 8.9% |
| 最終話 | 2008年7月19日 | 最終回! さよならハチワンダイバー | 水田成英 | 8.3% |
| 平均視聴率 8.4%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) | ||||
[編集] 備考
- 上述の通り真剣は刑法に抵触することから「このドラマの設定・登場人物はフィクションです。法律で禁止されている行為は絶対に行わないでください。」とテロップが追加表記されている。
- 原作では菅田の師匠の名前等、詳細は明らかになっていないが、ドラマでは鈴木歩人という架空の棋士になっており、新石田流も、架空の棋士である鈴木によるものになっている。
- フジテレビで放送されているドラマより先に、動画ポータルサイト「ビッグローブストリーム」の「将棋ニュースプラス」にて戸辺誠四段 他、現役プロ棋士らによる原作の実写化が配信されている。
| フジテレビ系 土曜ドラマ | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
ロス:タイム:ライフ
(2008.2.2 - 2008.4.19) |
ハチワンダイバー
(2008.5.3 - 2008.7.19) |
33分探偵
(2008.8.2 - 2008.9.27) |
[編集] ゲーム
2009年3月24日にWiiウェア『ハチワンダイバーWii』、3月26日にニンテンドーDS用ソフト『ハチワンダイバーDS』(発売元:エレクトロニック・アーツ)が発売された。開発はいずれもシルバースタージャパン。
キャラクター原画は柴田ヨクサル描きおろし。イージーモードは将棋ゲーム史上最弱を自称している。
[編集] 脚注
[編集] 注釈
- ^ 奨励会規定により満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった者は退会となる。
- ^ 現実の新石田流は、本作の将棋監修担当である鈴木大介が考案した戦法。
- ^ 現実の棋界において中学生で四段になったのは、連載開始時で加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明の4人で、いずれも複数のタイトル期数を持つ名棋士。
- ^ 過去には瀬川晶司に代表される26歳までに四段に昇段出来ず退会するもその後アマチュアからのし上がりプロ棋士になった者もいる
- ^ 18年前に東西の天才棋士が対局した真剣勝負。関東代表としてプロ入りを控えた桐嶋が選出され関西最強の棋士と対戦した。
[編集] 出典
- ^ 集英社のサイト(S-MANGA.NET - 漫画:ハチワンダイバー)などのキャラ紹介においても「二こ神」として紹介されている。
- ^ a b "ハチワンダイバー - フジテレビ". フジテレビ (2008-04-07). 2008-07-14 閲覧。
- ^ 渡辺圭 (2008-04-29). "木下優樹菜:「バカでもできるぞ」 ドラマ「ハチワンダイバー」で女優デビュー(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)". 毎日新聞. 2008-07-14 閲覧。
[編集] 外部リンク
| 「このマンガがすごい!」オトコ版1位 |
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