はさみ将棋

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はさみ将棋(はさみしょうぎ)とは、歩兵だけを用いて相手のをはさんで取る遊ぶ将棋道具を用いた遊びである。

遊び方[編集]

道具[編集]

将棋盤と歩兵の駒18個を用いる。

初期配置[編集]

将棋盤のマスの最下段に歩をそれぞれ9個ずつ配置する。片側は歩を配置し反対側は歩を裏返して「と」として配置することが多い。通常、先手は歩兵、後手はと金を用いる。

初期配置
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
Shogi zver 22.png

駒の動かし方[編集]

  • 本将棋のとは異なる。
  • 本将棋の飛車と同じように、タテとヨコの方向に何マスでも進むことができる。
  • 通常の将棋のように直接相手の駒をとることはできない。
先手 動き 後手 動き
歩兵
(ふひょう)
       
       
       
       
縦横に何マスでも動ける。
駒を飛び越えることはできない。
と金
(ときん)
       
       
       
       
先手(歩兵)に同じ。

相手の駒の取り方と勝敗[編集]

相手の歩を自軍の歩ではさむことができれば相手の駒を取ることができる。はさまれる歩は、つながっていれば何枚でも良く、つまりこの方法ではタテヨコ合わせて最大9枚まで一度に取れる。

また、盤面の端や四隅を利用して、相手の駒の三方または二方の隣マスを、自分の駒で塞ぐ(囲む)ことにより、囲まれた相手の駒が全く身動きができない状態にしても取ることができる。(例えば、四隅に相手の駒が1枚ある場合、動くことができる横隣と縦隣の2マスともを自分の駒で塞げば取ることができる。複数枚をまとめて囲むことも可能であり、最大9枚までを一度に取ることができる。)

ゲームが進み盤面にある歩が減ってくると動きにくくなるので、そこで終了となることが多い。一般には、終了時点で残った歩の多い方が勝ちである(一方の残り歩が1枚になった場合、挟むことが出来なくなるので必ず終了となる)。

必勝法[編集]

不敗布陣の一例
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
Shogi zver 22.png

はさみ将棋には必勝法は存在せず、双方が最善を尽くせば将棋の千日手のような状況になる。 ルールから、「駒を絶対に取られず、かつ無害な着手が何度でも可能な局面」が存在することが分かる。図はその一例で初期配置から4手で到達する。その後は▲6九歩と▲5九歩を適宜に横に動かして1九と9九の空所を維持して手待ちができる。

相手方が負けない局面を構築しようとしたとき、その全パターンを阻止することはできない。つまり両者とも負けないので、熟知した者同士の対戦ではゲームとして成立しない。

この場合、少しでもそのパターンを阻止するには、自分の駒をわざと相手に取らせ、すぐに取り返す「駒の相殺」手段を用いて、お互いの駒を減らす。そうすることにより、駒の配置が横一列や階段状になることが維持できなくなり、相手の布陣に入り込む隙が出来るのでゲームに進展を持たせることが出来る。 しかし、この手段を用いても相手が自駒を取りにこない場合はゲームが進展せず勝敗がつかない。

世界のはさみ将棋[編集]

世界には、はさみ将棋に似たボードゲームがいくつか存在する。

古代ギリシアにはpetteia,pessoí,psêphoi,pénte grammaí等の名前で知られていたボードゲームがあった。これが古代ローマに伝わり変化し、Lūdus lātrunculōrum,lātrunculī,lātrōnēs等の名前で知られたボードゲームになったとされる。将棋盤は9×9のサイズの板だが、Lūdus lātrunculōrumは通常12×8のサイズの板を用いていたと考えられている。(発掘の困難の為にはっきりはしない)

東南アジアのタイにはMak-yekというボードゲームがあり、マレーシアではApit-sodokという名前で知られている。8×8の板で、それぞれのプレーヤーの16個の石が1番目と3番目の列に置かれる。(参考文献History of Board Games other than Chess,Harold James Ruthven Murray著,1952年)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]