新宿スワン

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新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜』(しんじゅくスワン〜かぶきちょうスカウトサバイバル〜)は、和久井健による日本漫画作品。講談社刊『週刊ヤングマガジン』にて、2005年(平成17年)20号より連載中。テレビ朝日系列で2007年(平成19年)8月18日からドラマ化もされた。2015年には実写映画版が公開予定。

作者の和久井健は、かつて実在した日本一のスカウト会社の元スカウトマン。『新宿スワン』は実在したスカウト会社を舞台とした作者本人が体験した出来事にフィクションを交えて描かれている。

概要[編集]

2000年代初頭の東京都新宿区歌舞伎町を主な舞台とし、スカウトマンを主人公に、その成長と歌舞伎町裏社会を描いた作品。

主人公の白鳥龍彦(タツヒコ)が歌舞伎町を拠点とするスカウト会社「バースト」に入社したところから話がスタートし、「バースト」が渋谷に進出する「渋谷AV編」、闇金融を営む同僚との抗争を描く「闇金編」、「バースト」の横浜進出を描く「横浜王国編」、そしてとある事情で借金を背負ったタツヒコがスカウトマンからホストに転身し歌舞伎町のホストクラブで働く「ホストバブル編」、スカウトに戻ったタツヒコがバーストのライバル会社の「ミネルバ」に潜入する「ミネルバ潜入編」、タツヒコがスカウト会社「バーストネオ」を立ち上げる「すすきの監獄編」、「ミネルバ」の創立メンバーが出会う過去話を描いた「歌舞伎町レクイエム編」を経て、タツヒコが森長千里と馬頭冬偉と共に新宿に戻った後を描く「バースト奪還編」へ進み、辰巳幸四郎の死の真相を描いた「歌舞伎町レクイエム編パート2(復讐の連鎖編)」を経て、ヤクザ柚木組の跡目抗争が絡む物語の黒幕的な紋舞会の天野と真虎との決着を描いた最終章「歌舞伎町ピカレスク編」で終了した。

登場人物[編集]

白鳥龍彦(しらとり たつひこ)
本作の主人公。通称タツヒコ。歌舞伎町でパチンコ打ちに失敗して落胆していたところを真虎に誘われスカウトの世界に入る。天然パーマは祖母ゆずりらしい。バカで勘違いな性格で一人で突っ走る場面が多い3枚目だが、担当している女の子や後輩を守るため奮闘したり、人道に反する物事(シャブや闇金など)を許さないという熱い一面もあり、その辺りを真虎や山城兄弟、馬頭兄弟に見込まれている。またケンカは並みのスカウトマンを一掃するほど強い。それはアゲハが逮捕されて以降、誰かを守りたい時に自分の無力で助けられないのがイヤだという思いから、鍛えるようになったためである(中学時代は不良グループのトップだと思わしき描写もあり、元々ケンカは強い方である)。
普段着ているスーツは実在するオーダースーツ会社・Sensibirity(センシビリティ)のスーツで裕香に買って貰った。色はグレー。
当初は歌舞伎町のスカウト会社・バーストに所属していたが、ホストクラブ編突入時にバーストを辞めている。その後、バーストに幹部としての復帰を許されたが、バースト社長・山城神の命でライバル会社のミネルバに、幹部補佐として潜入する。しかしその山城神が死亡してしまい、他にバースト社内に潜入の事情を知る者がいないため、バースト復帰の道が閉ざされてしまう。
そこで、唯一潜入の事情を知るミネルバ社長・山城尊から北海道行きを命じられて一時期は北海道に滞在し、「ねはんの宿」で働いていたが、現地で再会した元パラサイツ専務の森長とタイマンを張り、引き分けた後で互いの胸の内を語り合って意気投合し、共に新たなスカウト会社「バーストネオ」を立ち上げ、自ら社長に就任。
そして「バースト奪還編」において、かつてのバースト社長だった山城神の意思と全ての真実を知った時正ら幹部達から受け入れられたことにより、バーストの新社長に就任する。
「歌舞伎町ピカレスク編」では、天野修善の息子のレオ(タツヒコと井出以外の前では「神崎レオ」と名乗る)と出会い、義兄弟の契りを交わした。
現在は勢力の拡大を行いつつ、真虎に対して複雑な感情を持ちながらも真相を解明すべく、奮闘している。

バースト[編集]

歌舞伎町を拠点とするスカウト会社。歌舞伎町では事実上最大手。スカウト通りをシマとする。現在は渋谷・横浜にも進出している。ケツモチは同じ歌舞伎町の暴力団・紋舞会に依頼していたが、山城神の死去に伴い美竹組に変更している(「バースト奪還編」にて)。それ以来、美竹組からの指示でシャブを売るようになり、スカウトとシャブの売買を平行して行っていた。また、シャブを扱っていた時期は大衆からの評判が悪化し、「チャラいしシャブ中ばかり」との噂が立っていたが、タツヒコが新社長に就任した後は美竹組との関係を断ち切ってシャブの扱いを取りやめ、元のスカウト一筋の方針へ戻した。現在のケツモチは無し。

山城神(やましろ じん)
バースト社長。子供の頃から紋舞会の天野会長に世話になっており、ケツモチを頼んでいるのもその縁から。若い頃はヤクザの事務所への殴り込み紛いなど相当な無茶もやっており、バーストの幹部は大部分がその時から付いて来ている者達である。横浜のウィザードと揉めた際の心労から入院する。
真虎の裏切りに薄々感づいており、真虎の真の狙いを探るべくタツヒコにミネルバへの潜入を命じたが、入院中に真虎により点滴に塩化カリウムを注射され、心筋梗塞で死亡。
会社を大きくするために躍起になり、新人だったタツヒコを売ろうとするなど卑劣な一面もあった。しかし基本的には男気があり面倒見の良い性格で社員からの信頼が厚く、時正や関、タツヒコも慕っていた。スカウトという職業柄、酒があまり飲めないせいか強くなく、それが原因でトラブルを引き起こしたこともある。
真虎(まこ)
元バースト幹部。バースト在籍時は真虎派を率いていた。タツヒコの元上司で、パチンコ打ちに失敗して疲弊していたタツヒコに食事をおごってスカウトの道へ誘った。瞼と上唇に傷がある。タツヒコが困った時や危ない目にあっている時などは、タツヒコを助けるため密かに裏で動いている。
一見爽やかで優しそうな容姿をしているが笑顔で恐ろしいことを言ったり、葉山と意味ありげな会話をしていたりと、謎が多い。
元々は神と共にミネルバ出身であるが、神がミネルバを離反する時についていった。これは尊が、兄・神を「守らせる」ために真虎をバーストに送り込んだことが後に判明する。ただし、真虎はバースト移籍後もミネルバ社長の山城尊と交流していた。
辰巳幸四郎と同じ髪型、顔の傷を持つ。
早乙女朱美によれば、真虎を軸とした「大きな計画」が進行中だとされている。
本作のキーパーソンとも言える人物。
(以後の詳細は下記ミネルバ「真虎」欄参照)
馬頭冬偉(メズ トーイ)
(以前の詳細は下記ウォッチマン「馬頭冬偉」欄参照)
ウォッチメン社長、元バーストネオ幹部。「すすきの監獄編」を経て「バーストネオ」幹部として入社し、タツヒコと森長と共に歌舞伎町へ戻った。「バースト奪還編」からはタツヒコと森長のズレた発言にツッコミを入れており、二人の良き理解者となっている。
多くの人脈を持ち、森長が美竹組組長の灰沢から消されそうになった時には、大兄(ターシュン 中国語で「兄貴」の意)や一期会・日下田会長というコネクションを使って、森長の殺害を阻止する。
「新宿フィラリア」の解散後、改めて新生バーストの幹部として入社する。
森長千里(もりなが ちさと)
(以前の詳細はパラサイツ「森長千里」欄参照)
元パラサイツ、元バーストネオの専務。「すすきの監獄編」で北海道へミネルバ北海道支部長・富士見がかつて属していた渋谷の愚連隊の長で、当時は「キラーウェポン・殺スケ森長」と恐れられていた。
「バースト奪還編」まではタツヒコが設立した「バーストネオ」の専務をしていた。
「すすきの監獄編」では、パラサイツ時代に暴走して田無からクビにされた経緯から、北海道でミネルバと揉めた際には社長のタツヒコの意向を汲んで相手に土下座して侘びを入れるほどの成長を見せた。また、タツヒコが馬頭冬偉と対面した際には、馬頭の元にいた元警察官・熊比良セルゲイに叩きのめされるが、後に軽トラでセルゲイを撥ね飛ばし、バットを持ってとどめを刺してリベンジに成功。
この軽トラ攻撃はかつて自身が関から受けた制裁と全く同じ方法であり、制裁を行った森長は物凄く楽しそうに笑っていた。
その後、タツヒコと冬偉と共に新宿へ戻る。
「バースト奪還編」では元パラサイツとリモーラの社員達から成る「新宿フィラリア」の社員・複数人を1人で全滅させる。トナミとはかつては親友同士だった。トナミとのタイマンに勝った後、樹海でトナミから解放され、直後にタツヒコとミレイの車で救出された。「バースト奪還編」の後、改めて新生バーストへ入社。
関玄介(せき げんすけ)
バースト在籍当時は幹部で、武闘派である関派を率いていた。
バーストに入る前はヤクザをやっていた。
タツヒコのことを普段は「タチュヒコ」と呼び、一刻を争う状況や真剣な話をする際は「タツヒコ」と呼ぶ。バーストの新人スカウトで遊ぶのが好き。
右目に斜視を持っており、また大きな戦いの前には大便をするというクセがある。ガサツでケンカっ早いが、シャブ中の女性を慰めたりと優しさも持ち合わせている。
社長である神を「タヌキ」と呼ぶなど侮っているような態度が目立つが、過去に自分の所属していた組の組長に殺されかけたところを仕事で訪れた神に助けられ、バーストに入社したという経緯があり、心の底での会社への忠誠心と社長への信頼は幹部に相応しいものを持っている。
パラサイツと対決した際、森長を車で撥ねて大怪我を負わせた。
「横浜王国編」にてウィザードのスカウトによりブロック塀で殴られ、7針縫う怪我を負う。その際、オールバックにしていた髪をバッサリ切り、坊主頭になる。眼鏡もこの時から着用していない。ウィザードの社長である滝マサキとは幼馴染で、横浜市警に連行された時には関をウィザードの首魁に据えようとする滝によって釈放された。その後紆余曲折を経て、滝亡き後のウィザードを引き継いで自ら社長に就任し、彼の遺志を果たそうとするようになる。なお、滝のことは「マサキ」と名前で呼んでいた。
(以後の詳細はウィザード「関玄介」を参照)
亀山(かめやま)
関派No.2で、関同様に武闘派。左の二の腕に和彫りがある。横浜王国編後は関の後釜として幹部となる。葉山曰く「一本気な性格」。関を尊敬しており、関脱退後も何かにつけて会おうとする。現在は時正や根駒と同様、スカウト一筋で活動している。「バースト奪還編」以後、関が率いる新生ウィザードに移籍。
時正(ときまさ)
バースト幹部で本部長。山城神の生前は彼の右腕的存在でもあり、入院中は社長代行となっていた。元々はミネルバ出身で神が独立すると供に退社。神同様酒は弱い。
常にサングラスを着用しており(若い頃は着用していない)、温泉に浸かる時もサングラスをかけている描写がある。
「バースト奪還編」にてシャブを扱うようになったバーストを嫌っており葉山からは冷遇され、省かれた扱いを受けたり急務を任されているが、それでもシャブには一切手を出さずスカウト一筋で活動していく方針を貫いている。髪型はかつては長髪だったが、今は坊主頭。顔には仕事関係でできたと思われる切り傷がある。現在の役職はバースト社長(タツヒコ)の相談役。
「時正」は、名字か名前か、あるいは源氏名かは不明だが、彼の名刺にも「時正」と書かれているのみである。
根駒崇(ねこま たかし)
元真虎派のNo.2。冷静な人物だが、ケンカを一喝しただけで止めるなど貫禄はある(第1話のタツヒコとチンピラのケンカを止めたのは彼)。「バースト奪還編」ではシャブを取り扱う葉山の方針を否定し、スカウト一筋での活動を通す時正を慕っている。現在はバーストのシステム部部長。
葉山豊(はやま ゆたか)
元バースト幹部。バースト在籍時には葉山派を率いていた。バーストに吸収合併されたスカウト会社・ハーレム出身。元シャブのプッシャー(売人)。真虎と度々密会していたが、その意図は不明。ヒデヨシにシャブのプッシャーになる事を勧め、ヒデヨシがヘマをしてバーストや紋舞会から追われている所を口封じのため洋介に殺させた。また、横浜のウィザードの滝マサキとも繋がりがあり、タツヒコから「死んだはずのヒデヨシを見掛けたので探したい」と相談された時には彼を紹介した。表向きは冷静で頼れる先輩という印象だが、裏では狡猾で自己中心的な性格である。山城神が死んだ後はケツモチを美竹組の灰沢に依頼し、バーストの社長に就任。「バースト奪還編」では美竹組からの指示を受けてバースト内でシャブの取引を行っている。ハーレム時代の同僚、九龍タケシからは「口先だけはいっちょまえ」と皮肉を言われ、時正からは「儲かる側に付くタイプ」と評され、灰沢と真虎からは陰で「利用し易い」と言われ、天野修善からは「山城の部下じゃなかったら殺してる(ヒデヨシのシャブ販売が露見し、天野に謝罪に行った際、『部下がやったことで自分は関係ない』と釈明したことに対し)」と吐き捨てられ、大麻と芥からは「自分達がいなければシャブを上手く売りさばけない」などと、陰で馬鹿呼ばわりされている。後にトナミに社長の座を奪われてしまう。モリケンと共に、地方から出直そうと車で移動中、関らの待ち伏せにあい、制裁をくらった。その後、関にモリケンと共に拾われ、現在はウィザードの社員。
牛尾忠利(うしお ただとし)
バースト幹部で、ハーレムとの抗争時に一度バーストを辞めた出戻り組。出戻る直前のタイミングで闇金に手を出し、その後は独自の手法で成り上がり、アカブタグループのオーナーにまでなる。が、それも全て周りの策略であり最終的には出資法違反で逮捕される。周りから信頼されているタツヒコを妬み、彼にバーストを裏切らせようと目論んでいた。逮捕された後は改心し、タツヒコのことを素直に評価するようになる。
鼠賀信之介(そが しんのすけ)
バースト幹部で、出戻り組。牛尾の旧友であり、牛尾は大きいことを成すべき人間であり、そのために力を貸すと決意していた。牛尾が逮捕された後は、「タツヒコの力になることが牛尾の意志に沿うことだ」と考え、横浜王国編ではチームタツヒコの参謀的役割を担った。非常に頭が切れる。「バースト奪還編」で葉山が社長に就任してシャブを扱うようになってからのバーストを「クソ」と吐き捨てている。この時期はシャブを扱う葉山の方針を否定し、スカウト一筋で活動している時正を慕っている。
おかかおにぎりが苦手で、小学生の頃に無理やり食べて嘔吐したことがある。
現在はバースト新宿本部長。
南ヒデヨシ(みなみ ひでよし)
ハーレムの葉山派に所属していたスカウトマン。 本名は古屋ヒデヨシ(ふるや ひでよし)。先輩のスカウトマンを押しのけてまで幹部に上がろうとするほど野心的な性格で、真虎に敵を作りやすいと分析されていた。タツヒコを異様にライバル視し、時には見下した態度もとるようになる。裏ではプッシャーグループとつながり、スカウトの立場でシャブをさばくこともしており、プッシャーとしてのし上がろうと目論んでいた。卑劣な手でバーストの幹部になったものの、シャブをさばいている現場を関に見られ、バースト内で疑いの目をかけられてしまう。ついにはシャブの受け渡し現場をタツヒコにも目撃され、シャブを取り上げられ、取り返すためタツヒコとビルの屋上で直接対決をした。しかしケンカではタツヒコに敵わず、新宿から逃げるよう促された。しかし、他人を押しのけてものし上がるという目標は失っておらず、再起の決意を固めようとしていたが、新宿を去ろうとした時、自分をプッシャーの道に引きずり込んだ葉山が口封じのため洋介に指示をし、事故に見せかけて殺された。元々タツヒコとは学生時代の同級生で、いじめられっ子だったヒデヨシをタツヒコが助けていた。そこで自分より強いタツヒコにコンプレックスを持ち、同じスカウトマンとして強い対抗心を持つようになった。ヒデヨシ自身はタツヒコの事を気づいていたが、当の本人は最初は気付いていなかった。
川口洋介(かわぐち ようすけ)
元葉山派所属。タツヒコと同期で彼からは「洋ちん」という愛称で呼ばれていた。葉山の命令でヒデヨシを殺害。その罪の念により空っぽの人形のようになってしまう。その後ヒデヨシと同じ身なりをして同じ名前を名乗り、ウィザードのシャブのディーラーとなる。重度のシャブ中状態に陥っていたが、滝によってしがらみから救われる。最後は滝に拳銃で撃たれて死亡したかに見えたが、実際は防弾チョッキを着ており、生きていた。これは「シャブの取引の際の危機回避のため身に着けること」と「射殺されたように見えた場面では撃たれたように演技する」という注意を事前に滝から伝えられていた。その後、改めて素の状態でタツヒコと再会して新たな人生を始めることを語り合った。
犬飼幸二(いぬかい こうじ)
ホストクラブ・セクシーガイの元ナンバー2。理由があってバーストに入社しスカウトを始める。スカウトの方法は「色恋」。巧みな話術で女性を落とし、スカウトしていく。スカウトするためだけにアオイに嘘をつき、付き合うが、後にその気持ちにすら自ら嘘をついていたことに気付き、本気で付き合い、北海道に移住後結婚する。
真虎と葉山の策略によって美竹組から拉致され、アオイと共に殺されかけるが、タツヒコの命懸けの協力もあって、何とか一命を取り留める。その後、アオイと共に北海道へと身を移す。後にタツヒコがすすきのでバーストネオを立ち上げた際、タツヒコに力を貸す。北海道では馬頭からタツヒコ達の監視を命令じられ、また朝河組に顔が利くなど、謎に包まれている部分も大きい。タツヒコが馬頭と面会した場面で、タツヒコを裏切ったことを明かす。その後、北海道に帰ってきたカエデに諭される。実はウォッチマンの社員で、その実務を1人でこなしていた。(以後の詳細はウォッチマン「犬飼幸二」欄参照)
井出登(いで のぼる)
犬飼と同期でバーストに入社、通称「イベサー」。現在の役職は中堅社員。何だかんだで、この同期の組でバーストに残っているのは井出のみである。一時は闇金に手を出していた。軽い性格で関の女に手を出してしまい、関からきつい制裁をくらった。入社当時はタツヒコを認めておらず、「自分は真虎さんの部下であってアンタの部下ではない」と言い切って自分の失敗を開き直ったり、スカウト業務よりも闇金に力を入れるなど自己意識が薄かったが、仲間達と様々な困難を乗り越えていき、心身共に成長していく。「バースト奪還編」ではシャブを扱うようになった葉山の方針を否定し、時正を慕っている。この頃より髪型を坊主頭からショートカットへ変えている。「歌舞伎町ピカレスク編」では、スカウトしようと声を掛けた女が紋舞会系列のデリヘル嬢であったため、後を追っていたデリヘル関係者に店の一室へ誘拐されたが、タツヒコの活躍により事無きを得る。また、このトラブルが天野レオとの出会いに繋がった。
鳥居(とりい)
犬飼と同期でバーストに入社、通称「トリくん」。親が超金持ちで、スカウトになった理由は「親に敷かれたレールを歩くだけの人生が嫌だった」から。金の力で女をスカウトしていくため成績は優秀だった。現在は新宿と横浜にあるキャバクラのオーナー。そのため真虎から除名を言い渡され退社した。お坊ちゃま気質で、何でも金で解決しようとする癖がある。スカウト時代はオドオドした性格だったが、オーナーの立場になると一転態度が大きくなるなど、ちゃっかりしている。
上草(うえくさ)
バースト幹部。葉山派。元ハーレムのスカウトマンで、スカウト会社ハウンドと関係がある。葉山のおかげで幹部になったらしいが、陰では葉山のことを「信用できないし、野心見え見え」と言い、あまり慕ってはいない様子。にゃんきんハウスの一件により、紋舞会にさらわれる。
佐竹(さたけ)
バースト幹部。葉山派。元ハーレムのスカウトマンで、スカウト会社ハウンドと関係がある。葉山のおかげで幹部になったらしい。上草といつも行動を共にしている。にゃんきんハウスの一件により、紋舞会にさらわれる。
大麻進(おおあさ すすむ)
「バースト奪還編」時のバースト専務。葉山と繋がっているが、実際は慕っておらず馬鹿呼ばわりしている。これに加え、「カタチだけでも葉山についていきたくない」と話している。鈴木トナミの後輩。「新宿フィラリア」の壊滅と共にバーストを去った。
芥純(あくた じゅん)
「バースト奪還編」時のバースト常務。葉山と繋がっているが、実際は大麻と同様に慕っておらず、馬鹿呼ばわりしている。大麻のことを「ススムン」と呼んでいる。鈴木トナミの後輩。大麻と同様、「新宿フィラリア」の壊滅と共にバーストを去った。
天野レオ(あまの レオ)
紋舞会会長、天野修善の実子。「歌舞伎町ピカレスク編」の序盤で入社。
以前は紋舞会系列のデリヘルのオーナーを勤めており、同デリヘルで働く女を井出がスカウトしたことから、仲間と共に彼を誘拐した。
登場時は親父である天野修善をバックにデリヘル経営の仲間達と共に威張っていたが、どこかで親の七光りである自分のことを恥ずかしく思っていたようで、井出の救出に行ったタツヒコより「本当に血縁関係があるなら今すぐ親父を呼んでみろ」、「いつまでも親父に助けてもらっていて恥ずかしくないのか?」と活を入れられ、井出を解放し、仲間達と決別する。これを機会に改心し、中途半端な立ち居地の自分を変えたいという意思を伝えつつ、自身を説得したタツヒコへ尊敬の意を感じたことで義兄弟の契りを結びたいことを提案。タツヒコは「誰にも親の七光りと呼ばれたくない」と明確な意思を持つレオに応じ、兄弟分となる。デリヘルを出た後に井出に謝罪し、バーストへ入社した。

ハーレム[編集]

スカウト会社。社長の松方はかつてバーストに所属していた。後にバーストに潰される。

松方孝(まつかた たかし)
スカウト会社・ハーレムの社長。 元々はバーストの出身で、バーストを退社後にハーレムを立ち上げた。
しかし、山城神の策略と葉山をはじめとしたハーレム社員一同から勘当され、ハーレムを消滅させられる。当時ハーレムの社員のほとんどはバーストに吸収された。
その後、プッシャーであるヒデヨシのお得意様となり、薬物中毒に陥る。

ミネルバ[編集]

全国規模のスカウト会社。その社員数は総勢500人とも言われている。新宿では駅前広場をシマとする。新宿でのケツ持ちはバーストと同じ紋舞会。ただし、バーストは「歌舞伎町ピカレスク編」よりケツモチを持っていない。

山城尊(やましろ たける)
ミネルバの社長。
真虎と繋がりがある。
バースト社長の山城神の弟(腹違いで本妻の子)である。
かつては兄の危機には自分の命も顧みずに駆けつけた。
現在の兄弟仲は極めて不良であるが、本人曰く「向こうが一方的に嫌っているだけで、オレはずっと気にかけていた」とのこと。
学生時代から不良だった神とは違い、優等生であった。
兄の死後、行き場を失ってしまったタツヒコに「ミネルバの社長ではなく山城神の弟として」北海道行きを命じたが、後にバーストがケツモチを美竹組に変えたことについて協議するため、歌舞伎町を徒歩で移動しているところを、真虎に拳銃で撃たれて死亡する。
ミネルバ幹部の吉川によると、建前上は「美竹組の下っ端に殺された」ことになっている。吉川やミネルバ北海道支部長・富士見など、尊を慕う幹部は多かった。
真虎(まこ)
(以前の詳細はバースト「真虎」を参照)
現在のミネルバ社長。
山城兄弟の死後、バーストを退社。同時期にミネルバへ移籍し、社長に就任。
「バースト奪還編」までは葉山が率いていたバーストも裏で事実上支配しており、歌舞伎町の2大スカウト会社を事実上手中に収めていた。
「バーストレクイエム編」にて辰巳幸四郎が自身をスカウトの道へ誘った恩師であったことが判明した。この時はまだ辰巳と同様の顔の傷が無く、髪型をロングヘアーにしていた。
恩師の辰巳が殺されたことから、現在は復讐心に動かされている。辰巳の形見であるライターを常に所持している。
吉川哲(きつかわ てつ)
ミネルバ幹部にして三大派閥の一つ・吉川派を率いている。
大阪府出身で関西弁を話す。若くして幹部に成り上がったため、他者からも一目置かれている。
上京した日にぼったくり店で尊に救われ、また彼に魅せられ、ミネルバに入社する。
気に入った人間にはとことん優しい。タツヒコとは公衆便所で知り合う。
闇金編などでタツヒコに力を貸す。
前社長の尊に深く信頼を寄せていた。それだけに、尊の亡き後のミネルバを「クソ」と評するなど、現在のミネルバへの失望は大きいものがある。
すすきので新スカウト会社・バーストネオを立ち上げたタツヒコと会うため、北海道に出向く。:尊を殺したのはタツヒコではないかと疑っていたが、すすきのでタツヒコと再会し、詳しい事情を聞いて誤解は解けた模様。
「バースト奪還編」では「新宿フィラリア」がバーストとミネルバを争わせる為に鈴木トナミに誘拐されたが、バーストネオ一同、時政が率いる正統派バースト一同、ミネルバの百塚、影里、金らの活躍によって救出された。
「歌舞伎町ピカレスク編」では、前社長の尊の死の真相を知る百塚と協力。裏を知る真虎、朱美を嫌っている。山城兄弟殺害の真相が明らかになったあと百塚らと共にミネルバを退社し、百塚が立ち上げたスカウト会社「MZクルー」に移籍する。
ハーレーダビッドソンのバイクを所有している。
影里(かげさと)
吉川派のNo.2。首筋に洋彫りの刺青がある。
吉川を慕っており、彼に危害を加えようとする人間には容赦はしない。フラフラと中途半端な性格(に見える)のタツヒコが吉川に気に入られていることが気に入らない。
「闇金編」ではタツヒコ絡みで関から激しい暴力を受けたこともある。
「歌舞伎町ピカレスク編」では山城兄弟殺害の真相が明らかになったあとミネルバを退社し、百塚が立ち上げたスカウト会社「MZクルー」に移籍する。
百塚裕(ももづか ゆう)
ミネルバ幹部にして三大派閥の一つ・武闘派の百塚派を率いている。社長の尊や、部下の金など近しい人物からは「裕」、「裕さん」と呼ばれている。
副業として闇金融「アカブタグループ」のオーナーを営んでいた。色黒の坊主頭で両胸に刺青を入れている。「バースト奪還編」以降は髪型を辮髪にしている。
奇抜な文字(『警視庁』、『夜露死苦』、『誠意』など)の書かれた扇子を持っていることが多い。
真虎と裏でつながっており、(とタツヒコは思っていたが、真虎との裏のつながりはヴァルゴの件までであり、真虎の復讐に関しては知らなかった。)タツヒコはそれを踏まえミネルバ入りの際に百塚派を選択したため、タツヒコの上司となった。
実質ミネルバのNo.2で、小柄ではあるがケンカも相当強い。
その強さは元バーストの武闘派・関からも一目置かれるほどであり、ハウンドのスカウトマン達十数人を一人で倒したこともある。
粗暴な人物だが、タツヒコを気に掛けていたリカを心配し、大切に思い遣るようにアドバイスしたことがある。
「バースト奪還編」では誘拐された吉川を助けるべくタツヒコに協力した。
その際、「社長(山城尊)が信頼したなら問題無い」という心境をタツヒコに明かし、彼を素直に評価した。
「歌舞伎町ピカレスク編」では前社長の尊を真虎が殺害したことを知っており、吉川と共にバーストを訪れ、真虎の誘拐・共闘を提案した。また、新生ウィザード社長の関とも連絡を取り続けており、バーストと同じようにウィザードにも共闘を提案した。山城兄弟殺害の真相が明らかになったあと吉川らと共にミネルバを退社し、スカウト会社「MZクルー」を立ち上げ、社長に就任する。
金大英(きむ だいえい)
百塚派のNo.2でありミネルバ幹部。アジア系の在日外国人。ニックネームは「ダイエイ君」で、百塚からは「大(だい)ちゃん」と呼ばれる。
一見穏やかに見えるが、百塚派であることから暴力的で過激な行動に出ることも多い。
元パラサイツ、現「新宿フィラリア」のユータとは地元が同じで、「バースト奪還編」では誘拐された吉川を救出すべくユータと喧嘩をし、苦戦しつつも勝利した。また、百塚と同様に「社長(山城尊)が信頼したなら問題無い」という心境をタツヒコに明かした。
「歌舞伎町ピカレスク編」では前社長の尊の死の真相を知る百塚、吉川に協力。山城兄弟殺害の真相が明らかになったあと百塚らと共にミネルバを退社し、百塚が立ち上げたスカウト会社「MZクルー」に移籍する。
白金玲司(しろかね れいじ)
ミネルバ幹部にして三大派閥の一つ・白金派を率いている。
ホストクラブ『スコーピオ』(「歌舞伎町ピカレスク編」以後はホストクラブ『プラチナム』)の代表でもある。真虎や朱美と繋がりがある。
早乙女朱美(さおとめ あけみ)
(以前の詳細はその他「早乙女朱美」欄参照)
ミネルバ幹部、ホストクラブ「ザクロ」のNo.2。作中で、年齢が判明している数少ない人物(辰巳殺しの罪を被った1996年に16歳。『歌舞伎町ピカレスク編』が始まった2005年に25歳)
山城尊の死後、ミネルバに新幹部として入社。
過去には辰巳幸四郎を殺した犯人だとされ服役していたが、実際は罪を被っただけである。真虎、白金と繋がりがある。
真虎に対する忠誠心の強さとタツヒコに対する憎悪の気持ちは変わらないものの、「歌舞伎町ピカレスク編」にてホスト通いによって借金が積み重なった矢野霞のスカウトを担当し始めた際、「身体を売って稼ぐか必死に夢(アキバ系アイドル)を追って稼ぐか、いずれかを選べ」と彼女に提言し、面倒見の良い意外な一面を見せたが、結局は龍彦を排除すべく利用しただけに過ぎなかった。
関によって重傷を負わされた真虎の入院中、単独で龍彦殺害を企て、魚沼兄弟に作らせた爆薬を用い、霞の面接に立ち会った龍彦をビルごと爆発させるが、龍彦の機転により失敗。逃走を試みるも下里に捕らえられ監禁されるが、龍彦および霞の懇願により解放される。その後、真虎に「俺はもう降ります」とのメールを残し、霞と共に東京を離れる。
辰巳幸四郎(たつみ こうしろう)
ミネルバの創立者で、初代社長。作中で、年齢が判明している数少ない人物(ミネルバを創設した1992年に26歳。殺害された1996年に30歳)。
1992年に当時は存在しなかった「スカウト会社」を設立した。ケツモチを作らない方針で、汚いしがらみの中をもがきながらも汚れない何かを持ち、馬頭からは「白鳥(スワン)のよう」な人物だったと評される。1996年4月1日に早乙女朱美をレイプしようとして逆に朱美に抵抗され命を落としたとされている。真虎と同じ顔の傷を持つ。
殺害の真相は、伊和丸の指示で天野修善が柚木組の組長を射殺した現場を偶然目撃してしまい、口封じのために天野が山城兄弟を使って辰巳を襲わせたというものである。
警察官を志していたようで、桜井とは警察学校で同期であったが警察の目指す「正義」に疑問を感じ中退した。

ミネルバ北海道支部[編集]

富士見丈(ふじみ じょう)
ミネルバ北海道支部の支部長。かつては渋谷で森長が率いていた愚連隊に属する下っ端的存在であり、このことは周りには隠している。
高野友里(たかの ゆうり)
ミネルバ北海道支部のNo.2。犬飼から殴られる。
那須圭太(なす けいた)
ミネルバ北海道支部のNo.3。ミネルバ幹部の吉川哲と関わりが深い。ベンツGクラスに乗っている。
小谷マコト(こたに マコト)
ミネルバ北海道支部の社員。すすきのでスカウトしているところを、森長に拉致される。東京や北海道の事情に詳しいことから、森長に「ハカセ」と名付けられる。森長に屈した富士見に一方的にミネルバを解雇された後、バーストネオに入社する。
その後、警察に逮捕された犬飼が釈放されるまで北海道に留まって面倒を見ることをタツヒコ達に伝えた。

パラサイツ[編集]

渋谷を拠点とするスカウト会社。ケツモチは美竹組。一度はバーストと共存する形での手打ちがまとまったが、最終的に田無が逮捕されて消滅した。

田無武(たなし たけし)
パラサイツ社長。元々は新宿でスカウトをしていた。森長からは「タケちゃん」と呼ばれていた。
葉山によると、新宿時代は「頭も切れるし話も分かる人物だったが、どこかぱっとしなかった」とのこと。暴力事件を起こして留置場に拘留されていた森長の保釈金を払い、彼が部下になった後から渋谷で名を成すようになった。
自分が必死にまとめた話を何かとトラブルを起こしてかき回す森長に対して「社長の座を狙っているのだろう」と絶縁を宣言する。この件に関して、関は「少しトラブルがあってくらいで会社の暗部である森長を切ったのは間違いで、田無はこの世界に向いていない」と発言している。が、美竹組組長土屋を刺した森長を美竹組から助ける事を条件に、ヒットマンとなった。現在は服役中である。灰沢からは「出所したら幹部の席を用意する」と約束されている。
「バースト奪還編」では森長とトナミのタイマンの途中の回想で再登場。
この回想の時、過去にミレイが悪徳マネージャーからある芸能会社の社長へ枕営業を強要していた際、森長と共にミレイを強姦していた社長とマネージャーへ鉄拳制裁を与えていたことが明らかになった。
森長千里(もりなが ちさと)
パラサイツの中心人物(専務)。
筋肉質の長身でケンカが非常に強く、タツヒコとタイマンで互角だった数少ない人物である。
在籍当時のパラサイツは実質、彼を中心にした愚連隊と化していた。
左腕にトライバルの洋彫りが何重にもあり、後に鈴木トナミによって彫り込んでもらったことが判明する。
大柄で洋彫りのある左腕、喧嘩が強いという特徴から粗暴な人物に思われがちだが、実際は義理堅く友情に熱い純情な男。語尾に「ナリ」を付けたがる癖があるが、緊迫した時には口調が荒くなる。
留置場に拘留されていた所を田無が保釈金を払って助けたことにより、彼に対して絶大な忠誠心を抱いている。
しかしながら、その行き過ぎた行動のため、次第に田無に煙たがられるようになり、絶縁に至った。そうした背景にも拘らず、その後も美竹組組長の土屋を刺したりと、彼の田無への忠誠心は変わらなかった。
後に北海道の「ねはんの宿」で働くタツヒコと再会し、拳を交えた後、彼と2人でスカウト会社「バーストネオ」を立ち上げる。かつてパラサイツの幹部であったことから、スカウト会社の実務を一通りこなせるなど、意外に器用な一面も持つ。
ドラクエ』がお気に入り。
田無絡みの事件などからヤクザを嫌っている。
(以後の詳細は上記バースト「森長千里」欄参照)
ユータ
「バースト奪還編」で登場。元パラサイツの社員。現在は「新宿フィラリア」で活動している。ミネルバの吉川を誘拐した際、居場所を突き止めた金に見つけられ、タイマンを張るものの敗れる。この際にミネルバの金大英から地元が同じであることを明かされた。
鈴木トナミ(すずき トナミ)
元パラサイツの社員。現在はスカウト会社「新宿フィラリア」の社長。
体を鍛えることが好き。セックスした相手の女のショーツの匂いを嗅ぐことでテンションが上がる性癖を持つ。
元パラサイツ、現バーストネオ専務の森長千里とは親友同士の関係にあり、彼の左腕にトライバルタイプの刺青を彫り込んだ。
現在はフィラリアで活動し、森長やバーストネオを潰しに掛かっている。灰沢の協力により、一時期バーストの社長に就任する。樹海で森長とタイマンを張り、敗北。わだかまりが消えた後は森長を解放した。その後、新宿に戻った際にミレイに侘びと心情を吐露し、歌舞伎町を去る。

ウィザード[編集]

横浜を拠点とするスカウト会社。横浜では「タキ王国」の異名を取るほどの勢力を誇り、他のスカウト会社の進出をことごとく跳ね返していた。警察ともつながりがある。かつてのケツモチは宝来会・雛野一家。しかし、最終的にバーストの横浜進出を許して勢力は弱体化。滝の死後、現在は関が新たな社長になり、再建を果たす。再建当時の社員は関、ハネマン、佐藤大臣の3名。その後、「バースト奪還編」ではタツヒコ達が歌舞伎町に戻る約3ヶ月前から都内へ進出。自社の勢力の拡大を行いつつタツヒコが率いる「バーストネオ」と共に「新宿フィラリア」の壊滅を進めつつ、当時のバーストを叩き直すべく奮闘した。

滝マサキ(タキ マサキ)
ウィザードの社長。背中一面にガレオン船の洋彫りがある。横浜において他に並ぶ者がないほどの権勢を誇る。しかしそれは、警察への莫大な付け届けや雛野一家総長の田坂の暴力に耐えることなどの上に成り立っているものであり、そのためにはシャブなど自身の好まない手段をも取らざるを得なかった。それらも全てはかつての親友・関との間に交わした「将来何か大きな事を成し遂げる」という約束を守るためであった。関のことを「玄ちゃん」と呼んでいた。田坂に受けた暴力によって、全ての奥歯を失っている。ヒデヨシを殺した念から空っぽになってしまった洋介に何らかのシンパシーを抱いた模様で、洋介をウィザードのシャブのディーラーとして囲っていた。横浜進出を狙ったバーストと揉めた際に幼馴染の関が見守る中でタツヒコとタイマンを張り、その後関とタツヒコに自身の胸中を言い伝え、飛び降り自殺する。
関玄介(せき げんすけ)
(以前の詳細はバースト「関玄介」を参照)
以前はバースト幹部。武闘派である関派を率いていた。
「横浜王国編」の終盤、滝の意思を果たすべく社長に就任。残ったハネマンと佐藤大臣と共に新生ウィザードを設立。
滝の死後、一旦新宿へ戻って心筋梗塞で入院している神の見舞いへ行き、「今までお世話になりました」と丁寧語で挨拶した。
現在は新生ウィザードの社長。
「バースト奪還編」ではタツヒコ率いるバーストネオ一同、時正率いる正統派バースト一同と共に新宿フィラリアを壊滅すべく、かつての「バースト」在籍時と変わらぬ行動力で戦った。この時には髪型をオールバックにしていた。
なお、「バースト奪還編」の後、敵だった葉山とモリケンを引き取っており、面倒見の良い一面を見せた。
ハネマン
ウィザードのNo.2。見た目は日焼けした肌、ヘアスタイルは金髪を立てており襟足は長め。両胸にかけて和彫りがある。
敵対する者に対しては容赦なく、攻撃的な性格。目上の人物に対しては、普段の彼からは想像できないほど落ち着いた丁寧な対応をする(かつて敵対したタツヒコも味方側になったときの彼の態度に驚いていた)。
滝の遺志に沿って、関と佐藤と共に新生ウィザードの種火を残す。
「バースト奪還編」でパチンコ屋にいたタツヒコと再会。バーストネオ一同へ現在の歌舞伎町のスカウト会社の近況を伝え、「モリケンが作ったものは一つ残らずブッ壊したい」という意思を伝え、バーストネオとウィザードが共闘して「新宿フィラリア」を潰すことを提案する。
モリケン(本名:森田建水 もりた けんすい)
元ウィザードのNo.3。見た目は日焼けの金髪坊主頭。滝の死後、新たなスカウト会社「リモーラ」を立ち上げる(社名は「バースト奪還編」で判明)。
「バースト奪還編」では田無と森長が去ったパラサイツの残党と共に設立した新たなアングラ系スカウト会社「新宿フィラリア」で、会長として活動していた。
「バースト奪還編」の最後で地方に下ろうとしているところを関らの待ち伏せにあい、制裁を食らう。その後は関に拾われ、新生ウィザードに入社した。
コージ
ウィザードで監禁されたタツヒコを見張る。アリサの面倒役でもあり、滝の命令が優先するとはいえ彼女の言うこともよく聞く。そのことから、これまでに幾度か、滝から暴力を受けたこともあった。それでも滝やウィザードへの忠誠心は高い。アリサ曰くケンカ黒帯。
栗坊(くりぼう)
モリケン派のNo.3。見た目は坊主頭。ハネマンのことを煙たがっており、滝の存命中からモリケンに対して独立を促すような発言をしている。

ハウンド[編集]

新宿に進出し始めた、ヤクザ(美竹組)直系のスカウト会社。区役所通りをシマとする。

九龍タケシ(くりゅう タケシ)
ハウンド社長。美竹組の若中でもある。事務所に犬を飼っているほどの犬好き。金城と共に「にゃんきんハウス」を経営する。元ハーレム社員で松方のことを慕っていたためバーストには属さずにいた。服役中にハーレムがバーストに吸収されたようで松方を裏切った葉山のことを嫌っている。灰沢とは以前から盃を交わしており、美竹組の組長が灰沢に替わった時に正式に美竹組の構成員になった。灰沢に心酔しているが、女癖の悪さから美竹組と紋舞会の紛争の「火種」として灰沢から割腹を命じられ、死亡する。金城曰く「ムリヤリ犯さないとコーフンしない」という性癖を持つらしいが、リカと付き合っていた時だけは真面目に交際しており、灰沢の命令でミネルバと揉めるための火種を作る際、百塚を呼び出すためリカの誘拐という策をとったが、金城に襲われないよにするために「にゃんきんハウス」の鍵付きの部屋にリカを普通の状態で入れておくなど最後までリカのことを気遣っていた。これまでの自分の女性に対する数々の悪事に対しては「自分と金城は早死にすると思った」と罪悪感を抱いていた。

ウォッチマン[編集]

契約店が紹介料の名目で警察に顧問料を支払う際、その店と警察の間に入って顧問料の受け渡しを代行する「ケツモチ代行店」。すすきの最大のスカウト会社でありながら、実際にはスカウト活動を行なっていない。

馬頭冬偉(メズ トーイ)
ミネルバの創立メンバーで、真虎にスカウトのイロハを教えた人物。馬頭夏明の腹違いの弟で、母親は日本人。現在は札幌で飲食店や旅行代理店などを手広くやっている「馬頭グループ」のトップであり、すすきの最大のスカウト会社「ウォッチマン」の社長。かつてはミネルバ創立者である辰巳幸四郎の右腕だった。現在は「生きた死人=亡霊(ゴースト)」とも評され、駄菓子を好んで食べる。
タツヒコとのタイマンの最中、北海道警に花火をぶつけたタツヒコに辰巳幸四郎の面影を重ね、改心する。その後はバーストネオの幹部になり、タツヒコと森長と共に歌舞伎町へと舞い戻り、タツヒコの参謀として活躍。
(以後の詳細は上記バースト「馬頭冬偉」欄参照)
熊比良セルゲイ(くまひら セルゲイ)
元警察官で、現在は馬頭のボディガード。ノー・ダメージで森長を一蹴するなど、無類の強さを誇る。後日、森長に軽トラで撥ねられ、重症を負う。
犬飼幸二(いぬかい こうじ)
(上記バースト「犬飼幸二」欄参照)
北海道に渡ってから、アオイとカエデの借金を返済するべく、馬頭の下でウォッチマンとしての実務を実質一人でこなす。タツヒコを裏切った後、カエデの言葉により改心し、再びタツヒコの仲間となる。馬頭の罪とタツヒコが北海道警に花火をぶつけた罪の両方を被ることで、2人に恩返しをする。

MZ(エムズ)クルー[編集]

山城兄弟殺害の真相が明らかになったあとミネルバを退社した百塚が立ち上げたスカウト会社。ケツモチは無し。

社員は全員、今まで起きた事件からミネルバに見切りを付けて百塚に付いていくことを決意し、移籍してきた人物。打倒ミネルバを掲げている。

百塚裕(ももづか ゆう)
吉川哲(きつかわ てつ)
金大英(きむ だいえい)
影里(かげさと)

その他[編集]

信也(しんや)
歌舞伎町ホストクラブ「セクシーガイ」代表。犬飼への借金を取り立てようとするが、真虎の論理と迫力に圧され、減額を余儀なくされる。
『歌舞伎町ピカレスク編』にて髪形を変えて再登場し、矢野霞の借金問題を解決すべくタツヒコへ相談した。
原木(はらき)
闇金アカブタグループの店舗の店長。牛尾逮捕後、鼠賀に斬りつけられ、退院後は(アカブタグループが潰れていたこともあり)オレオレ詐欺を始める。
何か感情の起伏(怒りや疑問)があった時、片目をぴくっと動かす癖がある。人の不幸を顧みない薄情な性格。ミネルバ幹部・百塚との関わりが深く、実質的な部下である。
十条(とうじょう)
アカブタグループの前オーナーの代理人。顔に火傷のような傷跡があり、気にしている。
不川(ふかわ)
不川金融の代表取締役、高利貸し。顔を見せない闇金業者を嫌う。真虎からの依頼で、牛尾にハメられたタツヒコの力になる。闇金業者から「バケモンみてぇなヤツ」と言われるほど体が大きく、ケンカが強い。
砂子(すなこ)
神奈川県警の刑事。タキとの裏のつながりがある。神奈川県警での汚職がばれ、依願退職。最終的には雛野一家の総長となった荒井に証拠隠滅のために殺害される。
アリサ
タキの女。キャバクラ嬢。洋介のことを気にかけ、重度のシャブ中である彼をタキの元から解放しようとする。
アオイ
カエデの実妹。犬飼の紹介でAV女優となるが、犬飼がスカウトである事が辛くなり、真虎に相談するとパラサイツを紹介され、AV業界ではタブーである契約違反の掛け持ちをしたことにより、ケツモチのヤクザに犬飼と共にさらわれるが、カエデが5000万円をヤクザに支払ったことで助かる。その後、犬飼と一緒に出身地の北海道へ戻り、犬飼と結婚する。
荒興星
AVプロダクション荒星企画社長。割とノリの軽い人物に見えるが、荒星企画が紋舞会の企業舎弟であることもあり、実際は裏社会での生き方を知るしたたかな男。
蒼井金次(あおい きんじ)
ホストクラブ「ヴァルゴ」代表。闇金等で違法に稼いだ金を売り上げに計上し、資金洗浄を警察に疑われるも、比較的軽い風営法違反でわざと逮捕される。百塚から「切れ者」と評される。
早乙女朱美(さおとめ あけみ)
ホストクラブ『ヴァルゴ』No.2。タツヒコの保釈金を立て替え、その返済にヴァルゴを紹介する。冷酷な男で、また真虎が気に入っているタツヒコのことが気に入らない。ヴァルゴのNo.2であると共に、実際は同クラブのオーナーである。
ヴァルゴ閉店後は新たに設立したホストクラブ「ザクロ」のNo.2。
(以後の詳細はミネルバ「早乙女朱美」欄参照)
城田咲(しろた さき)
ヴァルゴNo.1。普段は気が良く、陽気な人物だが、自分に逆らうものには容赦がない。歯向かったタツヒコに廃人寸前になるまで追い込むイジメを行う。
銀行から横領した金で飲んでいた(尚且つツケがあった)太客・河井恵が逮捕されたことで、原木に行方不明にされる。
森生羅(もり せいら)
ヴァルゴNo.3。見た目からして粗暴な人物。太客のカナに暴力を振るっていたが、後に結婚し退職。
タツヒコからは「外道」と言われるが、朱美からは「ホストをやるために生まれてきたような男」と評される。
伊集院(いじゅういん)
大手AV会社社長の女性。タツヒコに誘われホストクラブ「ヴァルゴ」に来店した際、他のホストと違って自分に対して真摯に接するタツヒコに好感を抱く。そのことと、バースト社長山城と元々縁があったことから、バーストのAV企画を一手に引き受けることを約束した。これによりタツヒコは山城神社長から「幹部」としてバーストに復帰することを許される。
河井恵(かわい めぐみ)
城田咲の太客。大手パチンコグループの社長令嬢と偽り、職場である銀行で横領していた金を城田咲に貢いでいた。タツヒコと出会って改心し、警察に自首する。
卯月(うづき)
闇金アカブタグループに出資していた金主。真虎と関係がある。朱美の太客でもある。
桜井(さくらい)
辰巳事件に疑問を抱き、8年間調査を続けている警視庁の警視正。ホタルと協力して捜査を進め、タツヒコを奮い立たせる。
「歌舞伎町ピカレスク編」で歌舞伎町浄化作戦本部長として再登場。辰巳事件の真相を暴くべく、新宿へ渡った。歌舞伎町でタツヒコを捕まえ、取調室に入れたもののすぐに釈放したが、別れ際にタツヒコを励ましながらジャケットの肩をタッチした際、襟に発信機を仕掛けており、捜査に利用する。 辰巳とは警察学校では同期生。辰巳の敵討ちのために、辰巳殺害の黒幕・天野の逮捕を狙ってる。
馬頭夏明(マー シャーミン)
馬頭冬偉の腹違いの兄。顔の左側に大きな切り傷があり、十字が描かれた義眼を装着している。
新宿歌舞伎町を拠点とする福建マフィア「三聖会(トリニティ)」の老板(ラオパン、中国語で「会長」の意味)を務めている。
本編ではルービックキューブPlayStation PortableニンテンドーDSを遊んでいる様子が描かれており、ゲーム好きである。
「歌舞伎町レクイエム編」で、冬偉に日本人の血筋が入っていることを語った。
「バースト奪還編」では歌舞伎町へ戻った冬偉と再会し、バーストネオのケツモチの担当を提案した(その場は保留となり、冬偉からケツモチの提案を聞いたタツヒコと森長は「戻って来たからには中途半端な真似はしたくない、現在は金が無い為に上納金が払えない」との理由で断りたいと明かした)。
この他、今まで辰巳以外に仕えた人物がいなかった冬偉が、タツヒコに仕えたことを、驚きながらも評価している模様。
「歌舞伎町レクイエム編」にて柚木組舎弟頭、一期会会長の日下田光政とは旧知の仲であることが判明した。
以後も正直な態度を示さずとも冬偉に協力し、現在のバーストの行方を見守っている。
呼山リョーコ(こやま りょうこ)
最初期に登場。実際は17歳であるが免許証を偽造し19歳と称してホストクラブに入り浸り、多額の売り掛けを残して逃亡するが、ほどなく信也に見付かってしまう。その場で真虎に実年齢も見破られ、借金返済のために紋舞会に連れ去られる。
このエピソードは、「金の代わりは効かないが、人の代わりは効く」という真虎の発言とともに、スカウト業界に足を踏み入れたばかりのタツヒコに、この世界の厳しさを知らしめる象徴的な場面となった。
その後、長く作中には登場しなかったが、クライマックスの「歌舞伎町ピカレスク編」において、売られた先の香港でタツヒコと再会を果たす。

テレビドラマ[編集]

概要[編集]

2007年(平成19年)8月18日よりテレビ朝日土曜ミッドナイトドラマで放送された。全6回。

キャスト[編集]

放映リスト[編集]

話数 サブタイトル ゲスト 放送日
スカウト1人目 借金1000万円の女 みひろ(ミユキ役) 2007年8月18日(土)
スカウト2人目 極悪ホストに貢いだ少女 山本彩乃(リョウコ役) 2007年8月25日(土)
スカウト3人目 カリスマキャバ嬢の危険な誘惑 菅原禄弥(カエデ役) 2007年9月1日(土)
スカウト4人目 狙われたAV女優 菅原禄弥(カエデ役)
西野翔(アオイ役)
2007年9月15日(土)
スカウト5人目 風俗嬢の危ない秘密 麻美ゆま(アゲハ役) 2007年9月22日(土)
スカウト6人目 謎の天使 我妻三輪子(マイ役) 2007年9月29日(土)

主題歌[編集]

BACK-ONButterfly

スタッフ[編集]

テレビ朝日 土曜ミッドナイトドラマ
前番組 番組名 次番組
新宿スワン

映画[編集]

概要[編集]

2015年(平成27年)より公開予定。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]


その他[編集]

  • Mobage - 新宿スワンのモバゲーが配信されている。

外部リンク[編集]