中村メイコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
なかむら めいこ
中村 メイコ
中村 メイコ
『毎日グラフ』1957年6月9日号
の表紙を飾った中村メイコ
本名 神津 五月(こうづ さつき)
別名 中村 メイ子(旧芸名)
生年月日 1934年5月13日(80歳)
出生地 日本の旗 日本東京府
(現・東京都
職業 女優歌手タレント
ジャンル 映画テレビドラマラジオ舞台
活動期間 1937年 - 現在
配偶者 神津善行
家族 神津カンナ(長女)
神津はづき(次女、夫は杉本哲太
神津善之介(長男)
主な作品
『江戸っ子健ちゃん』など

中村 メイコ(なかむら めいこ、1934年5月13日 - )は、日本の女優歌手タレントである。旧芸名は中村 メイ子。本名神津 五月(こうづ さつき)。芸名は、新旧ともに本名の五月に由来する(日本語の「五月」を英語の「May」に置き換えたもの[1])。ホリプロ所属。

来歴[編集]

東京府(現・東京都)出身。2歳の時に、P.C.L映画製作所(現・東宝)制作の『江戸っ子健ちゃん』に出演し、映画デビューする。その後、映画やラジオに多数出演、複数の配役をこなす7色の声として有名となった。天才子役としてデビューして以来、榎本健一森繁久彌などと共演した。幼い頃、菊池寛と会食している。NHKにはテレビ本放送開始以前のラジオ時代から出演。テレビ放送においては、1940年に開催が予定されていた東京オリンピックに先立つ実験放送の頃から出演し、黒柳徹子と並んで日本のテレビ放送黎明期を語る上で欠かせない存在となっている。

16歳の頃、雑誌社でアルバイトをしていた時、当時編集長格だった吉行淳之介に熱烈な恋をしたが、吉行は既に結婚していたため片思いに終わり、痛手に耐えかねてアルバイトをやめる[2]。吉行淳之介の短編『水の畔り』(1955年)の描写「ある冬の日、冗談のように彼の両手でつつみこんだ少女の片方の掌を、乱暴に彼の外套のポケットへ投げこんだ…」に登場する少女のモデルは中村メイコだった[3]。その後、神津善行と知り合い1957年に結婚した。

1955年には歌手としても活動し、「田舎のバス」(三木鶏郎作詞・作曲)がヒットした。また、ボニージャックスとともに関西の製菓会社パルナスのCMソングも歌った。このことは関西の年配者を中心に知られている。「新妻に捧げる歌」(江利チエミの歌で、神津善行作曲)の作詞者である。

NHK紅白歌合戦』で1959年第10回から1961年の第12回まで3年連続で紅組司会を務めた。そのラジオ中継の音声が現存し、第10回は2009年4月29日放送のNHK-FM今日は一日“戦後歌謡”三昧』の中で、中村の司会も含め全編が再放送された(音声はモノラル)。

人物[編集]

  • 榎本健一森繁久彌三木のり平など有名な喜劇俳優と共演した影響で、本人は「デビューした2歳からずっと私の肩書きは女優ではなく、『喜劇女優』」[4]と語っている。
  • 美空ひばりとはプライベートでも大親友だったことが知られている。
  • 無名時代の川谷拓三が付き人をしていた。

家族[編集]

作家の中村正常の長女。夫は作曲家の神津善行、長女は作家の神津カンナ、次女は女優の神津はづき、長男は画家の神津善之介と芸能一家で知られ、中村を含めた神津家は「神津ファミリー」と呼ばれる。

出演作品[編集]

『江戸っ子健ちゃん』でデビューした子役時代

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

テレビアニメ[編集]

吹き替え[編集]

ラジオ[編集]

バラエティ[編集]

ドキュメンタリー[編集]

  • JNNドキュメント「海医者 山医者」(2013年5月26日、中部日本放送) - ナレーション

代表曲[編集]

メディア企画[編集]

  • TBSの歌(作曲:神津善行 TBS創立10周年記念)

CM[編集]

著書[編集]

  • 『小さな花の背のび』ひまわり社 1952
  • 『メイコのお婿さん探し』東邦社徳島書房 1954
  • 『ママ横をむいてて』ひまわり社・それいゆ新書 1955
  • 『娘が空を見上げるとき』ひまわり社・それいゆ新書 1955
  • 『ママは横をむいてはいられない』文化服装学院出版局・すみれ新書 1964
  • 『メイコのガムシャラ教育 カンナとの"攻防"12年』祥伝社ノン・ブック 1971
  • 『メイコの「奥さん処世術」』主婦の友文庫 1973
  • 『メイコめい伝』朝日新聞社 1977 のち日本図書センター「人間の記録」 
  • 『オトコ通り八丁目』集英社 1987 のち文庫 
  • 『いい女になるための"自分育て"の12章』三笠書房 1989 のち知的生き方文庫 
  • 『"自分育て"の恋愛論 あなたの魅力をひきだす』三笠書房 1993
  • 『夫とふたりきり! これはもう恐怖です 定年夫婦の生き方・暮らし方』青春出版社 2000 のち文庫 
  • 『老いてほどほど 老妻からのラブレター』家の光協会 2004
  • 『五月蝿い五月晴れ 人生という名の喜劇を生きて』東京新聞出版局 2005
  • 『人生の終いじたく だって気になるじゃない、死んだ後のこと。』青春出版社 2010 のち文庫 
  • 『夫の終い方、妻の終い方 「お二人様の老後」を生きぬく知恵と悪知恵』PHP研究所 2012
  • 『大切なこと、ちょっと言わせてね メイコ流・人生のお作法』大和書房、2013 

共著[編集]

  • 『メイコとカンナの本音でトーク』神津カンナ共著 小学館 1982
  • 『拝啓、あのねママ :メイコと母の往復書簡』中村チエコ共著 河出書房新社 1989
  • 『メイコとカンナのがんばれ!お年寄り こんな老人介護もあったのね』神津カンナ共著 TBSラジオ編 二見書房サラ・ブックス 1993
  • 『母と娘でいいたい放題 ほめてけなしてにぎやかに』神津はづき共著 講談社 1995
  • 『メイコとカンナのことばの取説』神津カンナ共著 亜紀書房 2006

脚注[編集]

  1. ^ 黒木メイサも同由来の芸名命名がなされている。
  2. ^ 『北杜夫マンボウぱじゃま対談 美女かいぼう編』p.50, 57-58(集英社、1978年)
  3. ^ 『週刊読売』1994年8月14日号。
  4. ^ 266号 注目の人 喜劇女優/中村メイコさんより - Wendy-Net、2012年7月13日閲覧。

外部リンク[編集]