村上佳菜子

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Pix.gif 村上 佳菜子
Kanako MURAKAMI
Figure skating pictogram.svg
Murakami 2010 NHK Trophy FS.jpg
2010年NHK杯
基本情報
代表国: 日本の旗 日本
生年月日: 1994年11月7日(19歳)
出生地: 愛知県名古屋市中区
身長: 162 cm[1]
体重: 43 kg[1]
コーチ: 山田満知子[2]
樋口美穂子[2]
山田梨江[2]
振付師: 山田満知子
樋口美穂子
パスカーレ・カメレンゴ
マリナ・ズエワ
所属クラブ: 中京大学[3]
グランプリ東海[4][2]
ISU パーソナルベストスコア
トータルスコア: 196.91 2014 四大陸選手権
ショートプログラム: 66.64 2013 世界選手権
フリースケーティング: 132.18 2014 四大陸選手権

村上 佳菜子(むらかみ かなこ、英語: Kanako Murakami, 1994年11月7日[2] - )は、日本フィギュアスケート選手(女子シングル)。

2014年ソチオリンピック日本代表(12位)。2014年四大陸選手権優勝、2010年GPファイナル3位、2013年世界選手権4位、2010年世界ジュニア選手権優勝、2009年JGPファイナル優勝など。

人物[編集]

愛知県名古屋市中区出身。中京大学附属中京高等学校卒業。中京大学在学中。大須のリンクでスケ-トを始めた姉についていき、3歳からスケ-トを始める[5]趣味は、音楽・ダンス・読書など。

高校に進学した際、同校の先輩である浅田真央が着ていたブレザーを譲り受け、着用している。タレントの松浦亜弥に似ているという理由で、「氷上のあやや」と一部のメディアに報じられた[6][7]。2010年日本プロ野球の地元ナゴヤドーム開幕戦では始球式を務めた。

あがり症で、競技の始まる前は胸に手をあて、祖父から教えられたおまじないをつぶやいている[5]

スケート技術[編集]

山田満知子によると小学6年のころには3回転アクセルを跳んでいた[8]。現在はアクセルを除く5種類の3回転ジャンプをプログラムに用いているが、ルッツはインサイドエッジで踏み切る癖があり、減点されることが多い。コンビネーションジャンプでは、3回転トウループ-3回転トウループを得意としていたが、2011-2012シーズンはより難易度の高い3回転フリップ-3回転トウループを取り入れている。

経歴[編集]

2008-2009シーズンから国際スケート連盟主催のジュニアクラス競技会に参加。ISUジュニアグランプリシリーズ (JGP) 初出場となるジョン・カリー記念で優勝し、ファイナルに進出した。国内では全日本ジュニア選手権3位となり全日本選手権に出場。選手中最年少ながら7位となり新人賞を受賞した。

2009-2010シーズン、JGPトルン杯とクロアチア杯、全日本ジュニア選手権、ジュニアグランプリファイナルでそれぞれ優勝。初めて出場したシニアの国際大会・アイスチャレンジでも優勝を果たす。全日本選手権では5位入賞。初出場の世界ジュニア選手権では日本女子シングル選手6人目の優勝者になった。

2010-2011シーズンよりシニアのグランプリシリーズに参戦。NHK杯ではショートプログラムで2位につけるも、フリースケーティングはジャンプで3度転倒するなどして5位、総合3位となった。2戦目のスケートアメリカではSP、フリーともに2位とで総合優勝。グランプリファイナルでは、2位と0.01ポイント差の3位(日本人最高位)に入った。全日本選手権では安藤美姫浅田真央に次ぐ3位となり、自身初めてとなる世界選手権の代表に選出された。

当初日本の東京で予定された2011年世界選手権は開催前の東日本大震災で中止・約1か月延期され、ロシアのモスクワで代替開催となった。その自身初出場の世界選手権ではSPで出遅れ10位、フリーで7位となるも総合8位に留まった。

2011-2012シーズンは新たに3回転フリップ-3回転トウループのコンビネーションを取り入れた構成に挑むも、グランプリシリーズでは中国杯6位、エリック杯4位と成績が振るわずGPファイナル出場を逃した。全日本選手権では、ショートプログラムで1位になるものの、フリースケーティングではステップの途中で転倒してしまうなどミスが目立ち、総合3位に終わった。四大陸選手権は、標高2,000m近くのコロラドスプリングスで開催された影響もあってか、体調不良のアクシデントもあり総合4位に留まる。2年連続2回目の出場となる世界選手権フランスニース)は、SPでほぼノーミスの演技で2位の好発進だったが、フリーでは3回転フリップが両足着氷やアクセルジャンプが2度共1回転半になるなど失敗が重なり5位、総合順位も5位に下がりメダル獲得はならなかった。初出場の世界国別対抗戦ではSPでパーソナルベストをマークし3位につけたが、フリーではミスが続いて8位で自身の成績は総合6位に終わるも、日本代表としては総合優勝を果たした。

2012-2013シーズンでは、ショートプログラムでも、今までフリースケーティングで行われていた後半基礎点が1.1倍になる制度が導入され、ステップから入り後半にジャンプを固める珍しい構成のプログラムに挑戦。シーズン前半はミスが目立ったが後半は安定した演技を見せ、全日本選手権は2位、四大陸選手権3位に入る。世界選手権カナダロンドン)では結果4位だったが、翌2014年のソチオリンピック女子シングル日本代表は、浅田真央の3位との成績で最大の3枠を確保した。

2013-2014シーズンのグランプリシリーズ第3戦の中国杯では、総合4位と表彰台を逃した。さらに第6戦ロステレコム杯では、SPの冒頭で他の選手の曲である「セックス・アンド・ザ・シティ」が流れるというアクシデントに見舞われ、直後の演技で3回転-3回転の連続ジャンプが2回転-2回転になるなどジャンプにミスが出てしまい最下位の9位、翌日のフリーでは2つのジャンプで回転不足を取られた以外はほぼ完璧な演技も4位、総合7位でGPファイナル進出は果たせなかった。その後、ショートプログラムを2シーズン前のヴァイオリンミューズに戻し、プログラム変更後最初の試合となった全日本選手権では、変更したショートプログラム、そしてフリースケーティングともにほぼ完璧な演技をして総合2位に。冬季オリンピック初出場となる念願のソチオリンピック出場権を獲得した。四大陸選手権ではフリースケーティング・トータルスコア共に自己ベストを更新し、同大会初優勝を飾った。

しかし期待されたソチ五輪の女子シングル本番(団体戦は欠場、個人戦のみ出場)は、ショートプログラムでの3回転フリップが1回転に抜けるミスが響き、15位発進と大きく出遅れる。フリースケーティングでも3回転ルッツでバランスを崩し、3回転ループが2回転になるなどのジャンプ失敗で得点を伸ばせず12位、結局総合12位に終わり8位入賞には届かなかった。4年連続出場の世界選手権(日本・さいたま市)でも、SP10位・フリー共に10位の総合10位に留まった。今シーズン限りで引退も考えていた中「このままでは満足出来ない。次に向けてもう一度やり直す」と来シーズンへの現役続行を宣言した[9]

主な戦績[編集]

大会/年 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14
冬季オリンピック 12
世界選手権 8 5 4 10
四大陸選手権 4 3 1
世界国別対抗戦 6
全日本選手権 7 5 3 3 2 2
GPファイナル 3
GPロステレコム杯 4 7
GP中国杯 6 4
GPスケートカナダ 3
GPエリック杯 4
GPNHK杯 3
GPスケートアメリカ 1
アイスチャレンジ 1
冬季アジア大会 1
世界Jr.選手権 1
全日本Jr.選手権 3 1
JGPファイナル 4 1
JGPクロアチア杯 1
JGPトルン杯 1
JGPジョン・カリー記念 1
JGPマドリード杯 3
エイゴンチャレンジ杯 1 J
  • J - ジュニアクラス

詳細[編集]

2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月24日-30日 2014年世界フィギュアスケート選手権さいたま 10
60.86
10
111.58
10
172.44
2014年2月6日-22日 ソチオリンピックソチ 15
55.60
12
115.38
12
170.98
2014年1月20日-25日 2014年四大陸フィギュアスケート選手権台北 1
64.73
1
132.18
1
196.91
2013年12月20日-23日 第82回全日本フィギュアスケート選手権さいたま 3
67.42
2
135.10
2
202.52
2013年11月22日-24日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 9
49.24
6
113.22
7
162.46
2013年11月1日-3日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 4
57.33
4
108.62
4
165.95
2013年10月5日-日 2013年ジャパンオープンさいたま - 5
102.15
1
団体


2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年3月10日-17日 2013年世界フィギュアスケート選手権ロンドン 3
66.64
7
123.09
4
189.73
2013年2月8日-11日 2013年四大陸フィギュアスケート選手権大阪 3
64.04
3
116.99
3
181.03
2012年12月20日-24日 第81回全日本フィギュアスケート選手権札幌 5
57.26
2
126.41
2
183.67
2012年11月9日-11日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 6
56.78
3
109.56
4
166.34
2012年10月26日-28日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダウィンザー 4
56.21
4
111.83
3
168.04


2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年4月19日-22日 2012年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 3
63.78
8
95.84
6
159.62
2012年3月26日-4月1日 2012年世界フィギュアスケート選手権ニース 2
62.67
5
112.74
5
175.41
2012年2月9日-12日 2012年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス 3
63.45
5
105.87
4
169.32
2011年12月22日-26日 第80回全日本フィギュアスケート選手権門真 1
65.56
6
107.13
3
172.69
2011年11月18日-20日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯パリ 4
55.77
4
105.54
4
161.31
2011年11月4日-6日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 4
53.09
7
97.11
6
150.20


2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年4月25日-5月1日 2011年世界フィギュアスケート選手権モスクワ 10
54.86
7
112.24
8
167.10
2011年1月30日-2月6日 第7回アジア冬季競技大会アスタナ 1
54.48
1
122.56
1
177.04
2010年12月24日-27日 第79回全日本フィギュアスケート選手権長野 3
61.50
3
126.02
3
187.52
2010年12月9日-12日 2010/2011 ISUグランプリファイナル北京 3
61.47
2
117.12
3
178.59
2010年11月11日-14日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカポートランド 2
54.75
2
110.18
1
164.93
2010年10月21日-24日 ISUグランプリシリーズ NHK杯名古屋 2
56.10
5
94.06
3
150.16


2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年3月8日-14日 2010年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ハーグ 2
59.00
1
106.47
1
165.47
2009年12月25日-27日 第78回全日本フィギュアスケート選手権門真 5
60.28
5
116.33
5
176.61
2009年12月3日-6日 2009/2010 ISUジュニアグランプリファイナル東京 2
59.52
1
101.01
1
160.53
2009年11月21日-23日 第78回全日本フィギュアスケートジュニア選手権横浜 1
58.96
1
106.89
1
165.85
2009年10月28日-11月1日 2009年アイスチャレンジグラーツ 1
59.40
1
111.01
1
170.41
2009年10月7日-10日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯ザグレブ 1
59.74
1
95.18
1
154.92
2009年9月9日-12日 ISUジュニアグランプリ トルン杯トルン 1
56.16
1
104.69
1
160.85


2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年3月6日-7日 2009年エイゴンチャレンジ杯 ジュニアクラス(ハーグ 1
48.16
1
87.98
1
136.14
2008年12月25日-27日 第77回全日本フィギュアスケート選手権長野 7
55.74
8
92.09
7
147.83
2008年12月10日-14日 2008/2009 ISUジュニアグランプリファイナル高陽 2
51.04
3
90.59
4
141.63
2008年11月23日-24日 第77回全日本フィギュアスケートジュニア選手権名古屋 7
48.94
1
94.55
3
143.49
2008年10月15日-18日 ISUジュニアグランプリ ジョン・カリー記念シェフィールド 1
55.52
2
98.32
1
153.84
2008年9月24日-28日 ISUジュニアグランプリ マドリード杯マドリード 2
46.58
3
80.29
3
126.87


プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2014-2015 Think of Me 映画『オペラ座の怪人』より
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
ボーカル:エミー・ロッサム
2013-2014 スウィングメドレー
Catgroove
Libella Swing
Swing Bop
振付:シェイ=リーン・ボーン

Violin Muse
曲:川井郁子
振付:樋口美穂子
映画『愛のイエントル』より
作曲:ミシェル・ルグラン
振付:パスカーレ・カメレンゴ
I Want to Spend My Lifetime Loving You
映画『マスク・オブ・ゾロ』より
作曲:ジェームズ・ホーナー
ボーカル:マーク・アンソニーティナ・アリーナ
振付:樋口美穂子

King of Anything
曲:サラ・バレリス
振付:佐藤有香
2012-2013 Prayer for Taylor
作曲:マイケル・W・スミス
振付:マリナ・ズエワ
とろ火で
作曲:オラシオ・サルガン
オブリビオン
アディオス・ノニーノ
作曲:アストル・ピアソラ
振付:パスカーレ・カメレンゴ
Where you are ミュージカル『蜘蛛女のキス』より
作詞・作曲:ジョン・カンダー、フレッド・エッブ
Rolling in the Deep
Someone Like You
曲:アデル
2011-2012[10] Violin Muse
演奏:川井郁子
振付:山田満知子、樋口美穂子
ヴァイオリン協奏曲
作曲:フェリックス・メンデルスゾーン
振付:マリナ・ズエワ

愛は深く
ボーカル:フィリッパ・ジョルダーノ
ネクター・フラメンコ
by エドアルド・ニエブラ
フレンテ・ア・フレンテ
by ルシア・メンデス
2010-2011[11] ジャンピン・ジャック
演奏:ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディー
振付:山田満知子、樋口美穂子
映画『マスク・オブ・ゾロ』より
作曲:ジェームズ・ホーナー
振付:山田満知子、樋口美穂子
ビー・イタリアン 映画『NINE』より
ボーカル:ステイシー・ファーガソン
作曲:モーリー・イェストン
振付:樋口美穂子
2009-2010[12] ネクター・フラメンコ
by エドアルド・ニエブラ
フレンテ・ア・フレンテ
by ルシア・メンデス
振付:山田満知子、樋口美穂子
白鳥の湖[13]
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
振付:山田満知子、樋口美穂子
ミス・ボルチモア・クラブ[14]
映画『ヘアスプレー』より
ボーカル:ミシェル・ファイファー
作曲:マーク・シェイマン
2008-2009[15] 映画『ライムライト』より
映画『モダン・タイムス』より
振付:山田満知子、樋口美穂子
ディアブロ・ロホ
by ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ
セレクション・オブ・ホセ・ルイス・エンシナス
バーモス・ア・バイラール
by ジプシー・キングス
振付:山田満知子、樋口美穂子
ベイビー・フェイス[要出典]
振付:樋口美穂子
2006-2007[16] - コットンクラブ -

脚注[編集]

  1. ^ a b ソチオリンピック2014 村上 佳菜子 (スケート・フィギュアスケート) プロフィール - JOC
  2. ^ a b c d e 『フィギュアスケート選手名鑑 2006』新書館、2005年12月、p.31
  3. ^ 村上 佳菜子:強化選手”. フィギュアスケート強化選手. 日本スケート連盟 (2013年). 2013年7月1日閲覧。
  4. ^ 国際スケート連盟による村上佳菜子のバイオグラフィー
  5. ^ a b 「NewS Every年末SP」中京テレビ 2010年12月28日放送において村上自身談。
  6. ^ 初V見えた!佳菜子SP3位/フィギュアサンケイスポーツ、2010年12月10日
  7. ^ 16歳・村上、女子SP3位の好発進デイリースポーツ、2010年12月10日
  8. ^ 山田満知子著『素直な心が才能を伸ばす!』青春出版社、2007年4月、p.191
  9. ^ 村上佳菜子、今季限りの引退考えていた」デイリースポーツ、2014年3月30日
  10. ^ ISUのバイオグラフィーより
  11. ^ ISUのバイオグラフィーより
  12. ^ web.icenetwork.com
  13. ^ 『フィギュアスケートDays Plus 2009-2010女子シングル読本』ダイエックス出版、2009年9月、p.37
  14. ^ 「[特集]氷上を彩る華麗なステージ アイスショー2009: ザ・アイス」『フィギュアスケートDays vol.10』ダイエックス出版、2009年10月、pp.38-41
  15. ^ SPとFSの振付出典:『日本女子フィギュアスケートキャラクターブック 2008-2009』マガジンハウス、2008年10月、p.72/「フィギュアスケート振付師ファイル」『フィギュアスケートDays vol.8』ダイエックス出版、2009年2月、pp.76-77
  16. ^ 『フィギュアスケートDays vol.1』DAI-X出版、2006年11月、p.62

参照[編集]