岡本知高

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岡本 知高(おかもと ともたか、1976年12月3日 - )は、高知県宿毛市生まれのクラシック音楽歌手ソプラニスタ(男性ソプラノ)。

目次

[編集] プロフィール

高知県立宿毛高等学校では吹奏楽部所属。もともとサックス奏者志望であったが、師の勧めで入学した国立音楽大学声楽科を1999年卒業

卒業直後にパリ・プーランク音楽院に入学し、2002年首席で修了、帰国する。

この事は、神崎克彦著、「ソプラニスタ奇蹟の歌声 岡本知高とその世界」に詳しい。神崎ははじめて岡本の歌声を聞いたとき、余りの驚愕から「君!ふざけてるの?」と言ったというエピソードがある。彼が世界でも数人しかいないソプラニスタであると知ったのは後年のことであった。

2003年11月にCDデビュー。テレビCMなどで楽曲が使用されるようになりブレーク。また歌声とは対照的な巨漢のキャラクターも注目を集め、『たけしの誰でもピカソ』『うたばん』等のバラエティ番組にも出演した。音大在学時から全国の学校でのコンサートを続けるなど、歌手の卵を積極的に応援している。

クラシック音楽だけでなくポピュラー音楽も取り上げ、井上陽水らがオリジナル楽曲を提供している。

ドラゴンクエストをモチーフにしたという奇怪なコスチュームを身に纏っている。

[編集] ソプラニスタとは?

裏声、あるいは地声で女声の最高音域であるソプラノ声部を歌いこなすことができる男性歌手。岡本は裏声ではなく地声でソプラノの音域を歌いこなす。(ちなみに米良美一で一躍有名になったカウンターテナーの多くは、メゾソプラノアルトの音域を歌う。)

変声期の少年であるボーイソプラノ歌手が体力的な問題から長時間の歌唱をこなせないのに対して、体格は成人男性であるソプラニスタは声量・体力ともにソプラノや少年歌手を凌駕する。

かつてイタリアでは、ボーイソプラノの美声と声量を兼ね備えた存在としてカストラートと呼ばれる去勢した男性歌手が存在した。現在は人道的な問題から廃止されている。しかし、カストラートのために作曲された楽曲は現存し、デジタル技術を駆使してその歌声の再現が試みられたこともある。ソプラニスタはそのカストラートに最も近いとされている。


[編集] 書籍

  • 神崎克彦「ソプラニスタ 奇蹟の歌声—岡本知高とその世界」日本文芸社、2005年 ISBN 978-4537253375

[編集] 関連項目

  • 牡丹と薔薇 - 岡本の『涙のアリア』が主題歌に起用されたテレビドラマ

[編集] 外部リンク

他の言語