ニート利権

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ニート利権(ニートりけん)とは、ニート問題における造語の一つ。

ニート対策に関連する利権の事で、特殊法人の創設や支援施設、または研究調査などの権益を現す用語。

目次

[編集] 概説

書籍『「ニート」って言うな!』の著者の1人である東京大学教授本田由紀が提唱した。ニート支援に関連する諸々の対策は利権の温床となりつつあり、各省庁地方自治体では「自立支援」を名目とした予算の争奪戦が展開されているとする説がある。例えば厚生労働省が推進する「若者自立塾」は、初年度(平成17年)の予算がおよそ9.8億円だったが、大幅な定員割れを起こしているにもかかわらず、翌年の予算は20億円に倍増され、その配分も極めて不明瞭な状態にある。本田も著書の中で、「これまで『引きこもり』への支援を細々と行っていた様な団体が、『ニート』支援を謳い始めた途端に、お金が降りて来るという様な現象が起きている」と指摘、従来行われていた引きこもり対策とニート対策とを「合流」させた事によって生じた問題であると分析している[1]。同様の主旨の発言は、『「ニート」って言うな!』の共著者である内藤朝雄後藤和智の他、社会学者宮台真司も行っている。また、引きこもり問題の第一人者である精神科医斎藤環は、「『ニート支援産業』は将来的にビジネスとして成立すると思う」との見解を示している[2]

本田は以上を踏まえて、今日においてニートが「金づる」にされている現実を指摘、加えて、本来はその種の支援を必要としていない非求職型のニート(就業意欲がありながら、求職活動をしていない、ないし出来ない無業者)までもが「集団生活の中で、生活訓練や労働体験等を通じて、勤労観の醸成を図り、働く自信と意欲を身に付けさせる」といった、方向性を誤った“支援”の対象とされてしまっている事を危惧している[1]

[編集] 関連書籍

[編集] 脚注

  1. ^ a b 『「ニート」って言うな!』57-58ページ(光文社新書
  2. ^ 『「負けた」教の信者たち - ニート・ひきこもり社会論』246-247ページ(中公新書ラクレ)

[編集] 関連項目

[編集] 就職支援施設・プロジェクト関連

[編集] 人物・団体