私のしごと館

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私のしごと館
情報
正式名称
愛称
前身
専門分野 職業情報関連
事業主体
管理運営 独立行政法人雇用・能力開発機構
年運営費
延床面積 3万5000平方メートル
研究職員
開館 午前9時30分
閉館 午後5時
所在地 〒619-0282
関西文化学術研究都市
京都府精華・西木津地区)
電話 0774-98-4510(代表)

私のしごと館(わたしのしごとかん)は、若者を対象に職業体験の機会、職業情報、職業相談等を提供する施設である。

目次

[編集] 概要

1989年(平成元年)度より施策の必要性の議論が始まり、1992年(平成4年)度には政府が施設の設置構想をまとめた。1995年(平成7年)の閣議決定(開館準備の推進)及び1999年(平成11年)の閣議決定(設置の推進)を経て、厚生労働省の重点施策「若年者雇用対策の推進」[1][2]の一つとしてにより設置が推進及び促進された。厚生労働省所管の独立行政法人雇用・能力開発機構が設置・運営する。雇用保険法により定められている雇用保険事業のうちの能力開発事業として、若年者の失業予防のための事業を行っている。 大阪府京都府奈良県にまたがる関西文化学術研究都市内にある、古代より木津川でつながる大阪、京都と奈良を結ぶ街道からそれほど離れていないところにあり、施設の行政的な所在地は京都府となる。

私のしごと館の財源は雇用保険であるが、運営資金の全額は事業主が負担する保険料であり、個々の労働者が納めた保険料は使われない。

2003年(平成15年)3月30日にプレオープン、同年10月4日にグランドオープンした。

施設全景
施設全景

[編集] 目的

  • 世界最大級の職業総合情報拠点として、失業予防のための若年者への職業意識啓発(職業教育、キャリア教育)を目的とする各種事業を実施する。
  • 中学生高校生などの時から、仕事というものに親しみを持つことができるよう、また、いろいろな職業を体験することができるように、それら各種仕事の展示体験コーナーや、職業情報の提供、発信等を実施する。
  • 労働意欲衰退は今や国際的社会問題であり、早期キャリア学習が世界各国で求められている。博物館等の社会教育心理学(キャリアカウンセリング)、職業訓練(職業能力開発)等の手法を組み合わせた方法により恒久的、継続的な問題解決をめざす。

[編集] 施設概要

[編集] 基本データ

  • 総敷地面積:83,000m2
  • 総延床面積:35,000m2
  • 建設費:581億円
  • 運営交付金支出額:14.8億円(平成18年度)
  • 自己収入額:1.4億円(平成18年度)
  • 入館料金
小学生 中・高校生 学生 一般
個人 200円 300円 500円 700円
団体 150円 250円 400円 550円
  • 体験料金:300円〜1,000円(1体験当たり)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合や年末年始等は異なる)
  • 職員数:33名(うち企業からの出向者19名。館長(非常勤)は含まず)(平成19年4月1日現在)

[編集] 所在地

  • 京都府精華町木津川市等にまたがる関西文化学術研究都市にあり、二つの市と町にまたがっているためちょっと変わった住所になっている。住所は下記のとおり。
  • 〒619-0282 関西文化学術研究都市(京都府 精華・西木津地区)
(郵便物は上記住所で届く。)
  • 京都府木津川市木津川台9丁目6番
  • 京都府相楽郡精華町精華台7丁目5-1

[編集] 機能

  • 世界最大の体験型職業労働博物館(しごと博物館)でもあり、職業意識啓発(職業教育、キャリア教育)を目的とした施設として、博物館、図書館、職業情報センター、その他イベント、セミナー、コンテンツ制作等の目的にも使用できる巨大複合施設の機能を持つ。
  • 関西文化学術研究都市の顔となる代表的な総合文化施設として、近くにあるけいはんなプラザ国立国会図書館関西館などと並び、都市における中心的な機能と役割を果たすことが期待されている。
  • 日本の中心は長い間畿内と呼ばれた近畿地方にあり、江戸時代においては上方文化の中心地であった。今は阪神工業地帯を持つ近畿地方が中心となり、日本のみならず世界全体の若年者問題と、労働意欲低下問題解決のための機能を持つことで人々の士気向上をめざし、特に日本においては、ものづくりを中心とする経済発展に貢献することが期待されている。

[編集] 変遷

  • 1989年(平成元年)- 「若年者等の職業意識に関する懇談会」を設置
  • 1992年(平成4年)- 「働きがいと技能尊重に関する有識者懇談会」を設置
  • 1993年(平成5年)4月 - 新総合経済対策決定(経済対策閣僚会議決定)(公共投資、社会資本整備として、勤労体験プラザ(仮称)構想が具体化)
  • 1993年(平成5年)6月8日 - 補正予算成立
  • 1993年(平成5年)8月 - 関西文化学術研究都市に「勤労体験プラザ(仮称)」の建設計画発表
  • 1994年(平成6年)3月 - 用地取得
  • 1995年(平成7年)6月 - 「勤労体験プラザ(仮称)基本計画」の策定
  • 1995年(平成7年)12月 - 「第8次雇用対策基本計画」の策定(閣議決定)(勤労体験プラザ(仮称)設置方針が盛り込まれる)
  • 1996年(平成8年)12月 - 展示・体験基本設計着手
  • 1997年(平成9年)4月 - 関西文化学術研究都市建設促進法に基づく基本方針改訂(内閣総理大臣決定)(勤労体験プラザ(仮称)の整備推進と情報提供施設としての位置付けが明記)
  • 1997年(平成9年)9月 - 建築基本設計着手
  • 1998年(平成10年)3月 - 展示・体験実施設計着手
  • 1998年(平成10年)8月 - 建築実施設計着手
  • 1999年(平成11年)8月 - 「第9次雇用対策基本計画」の策定(閣議決定)(勤労体験プラザ(仮称)の設置が再度明記される)
  • 2000年(平成12年)2月 - 建設着工
  • 2001年(平成13年)1月 - 公募により名称を「私のしごと館」に決定
  • 2003年(平成15年)3月30日 - 私のしごと館プレオープン・辻村江太郎館長
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 私のしごと館ライブラリィコーナー(図書館)開館
  • 2003年(平成15年)10月4日 - 私のしごと館グランドオープン
  • 2006年(平成18年)3月10日 - プレオープン後入館者100万人達成
  • 2006年(平成18年)3月31日 - 私のしごと館図書館コスト削減のため閉館
  • 2006年(平成18年)7月28日 - 川崎二郎厚生労働大臣来館
  • 2006年(平成18年)9月4日 - ILO(国際労働機関)事務局長マリア・A・ドゥッチ来館
  • 2007年(平成19年)12月24日 - 「独立行政法人整理合理化計画[3]」の策定(閣議決定)(「私のしごと館」組織体制の抜本的見直し)

[編集] 事業

  • スローガンは「しごとの体験未来がかわる」。
  • 国や研究機関等の長年にわたる研究成果を柱に、教育関係者や民間企業を含むあらゆる方々の知恵やノウハウを加え、「見て、触れて、感じて、学ぶ」を根本として各種事業を実施している。
  • 日本のトロンプロジェクトに代表されるすぐれたバーチャルミュージアム、デジタルライブラリィ、アミューズメント施設の成果等をふんだんに取り入れているので、老若男女は問わず家族でも楽しめるが、主な対象はあくまで中高生を中心とする青少年であり、彼ら、彼女らが豊かで充実した職業人生を送れるためのあらゆる事業を行っている。
  • 特に修学旅行、校外学習の誘致に力を入れている。
展示体験事業
展示体験を通じ、楽しみながら職業人について学び、職業への動機づけを促す。
ライブラリィ事業
個々の職業について、職業についての必要な情報の収集、コンテンツの制作を行い、書籍、視聴覚資料等を最新のICT技術を用い、しごと館内外に広く提供する。
相談・援助事業
自ら職業生活設計を行い適切な努力ができるよう、最新の研究成果をふまえたキャリアカウンセリングの実施、適職検査、職業探索、早期就職準備をはかるためのグループ活動等を行う機会を提供する。
研修・セミナー事業
主に進路指導やキャリアカウンセリングにかかわる人に、自己啓発、職業選択、職業生活設計、能力開発等をテーマとした各種研修・セミナーを実施し、専門知識、技能を提供する。
企画・開発創造事業
各事業に係るツールの開発と制作、若年者を対象としたキャリアカウンセリングに係る企画、研究開発、その成果の普及活動を実施する。

[編集] コンテンツ

  • 展示、体験における職業体験手法
  • 適性、適職検査
  • 研修・セミナー事業で活用される能力開発、キャリアカウンセリング手法
  • しごとライブラリー(映像コンテンツ)
    仕事をテーマにし、703職種を集めた世界最大の職業映像コンテンツ。私のしごと館ホームページ「Job Job World」からも視聴できる。
  • しごとライブラリーテキスト
  • しごとライブラリー(書籍版旺文社
    しごとライブラリーの書籍版、しごと百科全書のようなもの。
  • しごとまなびシート、ワークシート
  • オリジナルビデオ「プロが語る職業のすべて」
  • 「サクセスノート中学生・高校生の職業観・勤労観の形成支援ワークブック」

その他順次制作、更新中

コンテンツ制作、配信にあたっては、多数の展示ディスプレイ会社、広告代理店、映像制作会社、出版社、情報システム会社等との協力により行われている。

[編集] 批判

2008年(平成20年)3月6日に「第1回私のしごと館のあり方検討会」が開催された。その席で、舛添要一厚生労働大臣は、私のしごと館に対する様々な批判があることを認め、批判的声には謙虚に耳を傾けると述べている[4]。具体的な批判について、厚生労働省は資料にまとめている[5]。それによれば、次の5点、

  • 『赤字垂れ流しの「私のしごと館」』(平成19年8月9日付日刊ゲンダイ
  • 『民間でできることを、民間よりコストをかけて、民間以下のサービスで行っており無駄。』(平成19年10月25日テレビ朝日スーパーモーニング
  • 『「私のしごと館」の人形、テレビスタジオ、宇宙船の映像を流しながら巨費を投じている旨のナレーション』(平成19年12月5日TBSみのもんたの朝ズバッ!
  • 『「私のしごと館」は、毎年20億円の赤字を生み出し、一体300万円もする人形がある。」(平成19年12月20号週刊新潮
  • 『「私のしごと館」は、過去に有識者会議でも廃止すべきと言われていたが、一部を市場化テストの対象としたにすぎない。明確に廃止と整理すべき。」(平成19年9月26日行政減量・効率化有識者会議委員の発言)

の指摘が紹介されている。

[編集] キッザニアとの主な違い

2006年10月、日本に民間施設であるキッザニア東京がオープンした。「私のしごと館」と「キッザニア」は未成年に仕事を体験させる点では共通しているが、両施設には以下のような違いがある。

  • キッザニアはメキシコにおいて1999年に開館した「営利目的」の民間施設である。私のしごと館はそれ以前より準備がなされていた「非営利」の公共施設である。
  • キッザニアは「こどもによる こどもたちの国」という宣言のとおり、児童を主な対象としており、特に日本においては「児童に社会体験の機会を与える」ことに重点を置く運営をめざしている。また、職業体験には年齢制限(上限・下限)を設けるほか、職業体験中は保護者の介入を原則認めないなど、「こどもの街」としてのリアリティを徹底させる考え方をとっている。
  • 私のしごと館は、雇用対策基本計画に基づいて設置された。「しごと」に重点を置き、展示体験のみならず、「見て、触れて、感じて、学ぶ」ための各コーナーが設置され、「私のしごと」へとたどりつけるためあらゆる手法を用いた、若年者への総合的な職業意識啓発(職業教育、キャリア教育)をめざしている。「こどもの街」という考え方はなく、かわりに「しごとの街」というエリアがある。
  • 私のしごと館の娯楽性は、主な対象である学生・若年者に、「しごと」への興味をうながすため、最新の博物館学や、アミューズメント施設等の成果を応用したものである。
  • キッザニアの職業経験パビリオンはスポンサー企業から、実際の業務マニュアルの提供を受けた上で、子供向けの体験プログラムに落とし込んだものである。また、子供の身の丈に合わせたリアリティの確保に力点を置いている。
  • 私のしごと館のしごと体験ゾーンのコーナー運営は、主に業界団体等が担当している。

[編集] 独立行政法人整理合理化計画(平成19年)

2007年(平成19年)12月の閣議決定(独立行政法人整理合理化計画[3])において、「私のしごと館」の運営を包括的に民間委託し、第三者委員会による外部評価結果を踏まえて1年以内に存廃を含めその在り方について検討を行うこととされた。これを受けて、「私のしごと館のあり方検討会」[6]で検討された結果、2008年9月1日から2010年8月31日までの2年間の施設の運営を民間委託することになり、入札(2008年6月16日に入札広告、2008年7月11日が応札期限、2008年7月25日に株式会社コングレ[7]が落札)が実施されることになった[8]。民間委託後も、厚生労働省、雇用・能力開発機構、経済団体、教育界等によるバックアップを行うこととし、2008年度、2009年度、2010年度と段階を踏んで評価を行い、存廃を含めた在り方を検討することとされた[9]

[編集] 交通アクセス

  • 道路
京奈和自動車道精華学研IC降りてすぐ。
  • 鉄道
JR学研都市線祝園駅近鉄京都線新祝園駅より奈良交通バスで「私のしごと館」下車(所要時間約7分)。
JR京都駅から新祝園駅まで近鉄京都線急行で29分、JR京都駅からJR祝園駅まで約45分。

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク