競馬場の一覧

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競馬場の一覧(けいばじょうのいちらん)では、世界各国の代表的な競馬場の一覧を記す。

日本の競馬場

競馬法施行令によると競馬場の最低限の大きさや必要な設備が記述されている。

  • 中央競馬の場合、外周コース1周1600メートル以上。幅員20メートル以上。
  • 地方競馬の場合、1周1000メートル以上。幅員16メートル以上。
  • ばんえい競走のみを行う場合、200メートル以上。

日本の場合には、最初に作られたトラック式の競馬場である横浜競馬場が右回りであることから、右回りの競馬場が多く、左回りの競馬場は東京競馬場新潟競馬場中京競馬場盛岡競馬場船橋競馬場浦和競馬場川崎競馬場の7箇所。また、大井競馬場は右回りであったが、2021年より一部距離で左回りのレースも開催される両回りの競馬場となった。

中央競馬の10の競馬場はいずれもコースがメインコースであり、その内側にダートコースが設けられている。

また、新潟・京都・阪神・中山の4ヶ所の競馬場では芝が内回りコースと外回りコースに分かれるシステムがある。

地方競馬の競馬場(中央競馬との併用の箇所を除く)はいずれもダートコースがメインであり、芝コースが設けられている競馬場は盛岡競馬場だけである。盛岡競馬場はアメリカ同様、ダートコースの内側に芝コースが設けられている。

新潟競馬場は2001年に改修を行い、日本初の直線のみの芝1000メートルのコースがある。

日本の競馬場一覧

中央競馬

地方競馬

アジアの競馬場

アジアでは日本以外には、韓国中国香港フィリピンマレーシアシンガポールタイインドUAEなどで競馬が開催されている。この内、韓国では日本産のサラブレッドも少なからず見られ、また日本からは種牡馬なども輸出されている。シンガポールでは日本人調教師が活動している。

2001年から北京特区で開催されている競馬場は香港資本によるものと言われており、ギャンブル自由化の暁には競走馬の供給地とするべく建設されていたものである。同競馬場は北京五輪馬術競技の会場として利用される予定であったが、検疫などの事情により香港の沙田競馬場で開催された。

韓国済州島の済州競馬場で行われている競馬は、固有種であるチョランマル(済州ポニー)種の保存・維持もその大きな目的としている。

なお台湾には、日本の植民地時代には、台北台中など各地に競馬場が存在していた。なかでも、北投にあった台北競馬場は、1939年11月26日に当時の最新設備を備えて開場し、規模も日本の競馬場に劣らなかったが、敗戦による中華民国への返還後に廃止された。跡地の大半は、現在「国防大学政治作戦学校」となっているが、杏林二路付近の地形に、当時の馬場の名残を見る事が出来る。

カザフスタンの新競馬場は、2013年よりJRAの関連団体が馬場設計などの支援を行った[1]

アジアの主な競馬場一覧

韓国

中華人民共和国

中国本土には、このほか数箇所に新たな競馬場建設の動きがある。

インド

アラブ首長国連邦

サウジアラビア

マレーシア・シンガポール

マレーシアシンガポールの2か国で、マラヤン・レーシングアソシエーションを組織している。

トルコ

フィリピン

タイ

パキスタン

その他

ヨーロッパの競馬場

ヨーロッパの競馬場は自然の地形に合わせてコースレイアウトされることが多いため、歪な形状のコースが多い。また直線が長く、直線のみの競馬を行う競馬場も多い。ダービーステークスの舞台のエプソム競馬場はUの字をしたコースであるし、2000ギニーの舞台のニューマーケット競馬場は直線を2つ組み合わせただけのコースである。

メインのコースは芝コースであり、ダートコース(オールウェザーコース)は近年、いくつかの競馬場で設置されているが、数は少ない。

またスイスサンモリッツ競馬場で毎年2月に行われる「氷上競馬」(ホワイトターフ)や、アイルランドのレイタウンで年に1日だけ開催される「砂浜競馬」など、普段は競馬場としての形を成していない所もある。

ヨーロッパの主な競馬場一覧

アイルランド

など…

イギリス

イングランド
スコットランド
ウェールズ
北アイルランド

イタリア

ドイツ

フランス

スイス

オランダ

ベルギー

スペイン

スウェーデン

デンマーク

クランペンボー競馬場

オールボー競馬場

セルビア

ハンガリー

オーストリア

チェコ

ウクライナ

その他

ローマ帝国

北米の競馬場

競馬場ごとにコースレイアウトが異なると、成績に違いが生じるなどのスポーツ性の観点から、1周1マイルの左回りの競馬場が大多数である。

メインのコースは天候に影響を受けにくいダートコースであり、芝コースはダートコースの内側にあることが多い。なお北米のダートコースは脚抜きがよく、一般的に日本のものよりも速い時計が記録される。

近年は安全性などの観点から、従来のダートに代わりオールウェザー馬場を導入する競馬場も増えている。

北米の主な競馬場一覧

アメリカ合衆国・東海岸地区

アメリカ合衆国・中央部地区

アメリカ合衆国・西海岸地区

カナダ

中南米の競馬場

中南米の競馬では、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)は、パート1国(ブラジルアルゼンチンチリペール)、パート2国(ウルグアイベネズエラパナマプエルトリコ)、パート3国(コロンビアエクアドルメキシコジャマイカトリニダード・トバゴドミニカ国)に分類している。未認定国(バルバドス)での競馬もある。

中南米やカリブ海にある競馬場は、北アメリカと同様に左回りダートのものが多い。

アルゼンチンサンイシドロ競馬場は、1999年に芝2400メートルの世界レコード(2分21秒98)が記録されるなど、高速馬場として知られている。

南米の主な競馬場一覧

ブラジル

アルゼンチン

チリ

ペルー

ベネズエラ

ウルグアイ

コロンビア

エクアドル

中米・カリブ海の主な競馬場一覧

プエルトリコ

パナマ

メキシコ

その他

オセアニアの競馬場

オセアニアではオーストラリアニュージーランドにあり、競馬の歴史は古い。国際セリ名簿基準委員会(ICSC)は、パート1国に認定しており、コース形状はさまざまで、長円形の競馬場や歪な競馬場のGIレースもある。

オセアニアの主な競馬場一覧

オーストラリア

ニュージーランド

アフリカの競馬場

アフリカの主な競馬場一覧

南アフリカ

エジプト

モロッコ

その他

脚注