ライダーマン

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結城 丈二(ゆうき じょうじ)は、特撮テレビドラマシリーズ「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場する架空の人物。

ここでは、彼が変身するライダーマンについても解説する。

各作品における結城丈二

テレビシリーズ

仮面ライダーV3

仮面ライダーV3』第43話で初登場する青年科学者1950年11月3日生まれ(改造時22歳)で、日本 国籍を持つ男性。困窮していた時期[1]に、秘密結社デストロンの首領の庇護を受け、そこで科学生化学工学薬学などの知識をつける[2]。そのため、デストロンの首領には無類の恩義を感じており、またデストロンの目的を「科学の力によるユートピア創造」だと信じていた。知能指数201(また、京都大学工学部出身)[3]といわれ、デストロン科学陣のエリートとなり、かつ正義感が強く優しい性格から人望も厚く、将来の幹部候補とされていた。しかし、結城の才能と人望を嫉む人物がいた。デストロンの4代目日本支部長にして、ヨロイ一族の頭領・ヨロイ元帥である。

ヨロイ元帥は、最高幹部会議で結城がデストロンを裏切ったと讒言し、死刑の判決へと導いた。そして直々に結城を連行し、彼が自分の最大のライバルであるがために無実の罪で処刑すると明かす。そして硫酸を湛えたプールで結城の右腕から徐々に消滅させようとする。しかし、結城の部下達が彼の命を救い、隠れ家へと移行する。そこで結城は、重傷を負った身でありながら、かねて開発していた兵器、 アタッチメント を失った右腕に移植するよう部下達に懇願する。一方で、ヨロイ元帥は部下の改造人間・カマクビガメに結城らの捜索を命じる。

カマクビガメとデストロン戦闘員が結城の助手である片桐二郎・平亨・阿部征二[4]を殺害し、片桐の妹にも手をかけようとしたとき、結城が立ち上がった。その姿はデストロンの宿敵・仮面ライダーV3に類似したもので、自らを「復讐の鬼」と名乗る。カマクビガメたちを怯ませたあと、風見志郎・仮面ライダーV3の助けもあり、その場を逃れた結城は、ヨロイ元帥のアジトへ乗り込む。しかし、元帥とカマクビガメに追い詰められ、仮面ライダーV3の助けで結城は難を逃れる。風見は自分との共闘を説くが、結城の胸の中には首領に対する恩義があり、そして戦う理由は、首領を欺き部下を殺害したヨロイ元帥への復讐心しかなかったのである。頑なな結城に対し、助手の墓前に訪れた彼の前で風見はV3に変身、説得を試みる。

カマクビガメとの戦いで風見と結城は共闘するが、次なるヨロイ一族の刺客・サイタンクが子供達を拉致し、V3打倒の為、交換条件として結城に自分と手を組むよう求める。結城はやむなく承諾するが、デストロンは結城をも抹殺しようとした。絶体絶命の危機をV3に救われた結城は、サイタンクに重傷を負わされ、再改造の手術台の上にある風見を救い出し、彼と共にデストロンを倒すことを決めた。ここに風見や、立花藤兵衛との交流が生まれる。しかし、デストロン首領への恩義は消えず、首領の声に心を迷わす場面や、V3と首領が対峙した際に必死で首領を逃がすという場面もあった。

そんな中、デストロンは巨大兵器「プルトンロケット」を東京に打ち込むという作戦を計画する。さそり谷のロケット発射基地に潜入した結城は、首領に作戦の中止を懇願するが、首領は聞き入れず、逆に自分が人間ではないことをほのめかす。「悪魔に忠誠を誓っていた」ことを認めた結城は、ロケットに乗り込み、上空で軌道を変化させ、手持ちの爆弾でロケットを自爆させた。その犠牲的行為にV3は「英雄」と呼び掛け、「仮面ライダー4号」の称号を送った。風見から結城の行為を聞かされた立花は絶句し、『V3』本編では結城の生死は不明となる。

仮面ライダーX - 仮面ライダーBLACK RX

『仮面ライダーV3』では死亡したと思われた結城だが、『仮面ライダーX』の劇場版、『五人ライダー対キングダーク』で、GOD秘密機関の再生怪人・ネプチューンらの前にライダーマンとして姿を現す(なぜか左手にパワーアームを装備している)。タヒチで悪と戦っていたと語り、劇中では、仮面ライダーX・神敬介の援護に、他のライダー達と共に変身し[5]、コウモリフランケン率いる再生怪人軍団と戦う。TV第27話では、講談を行う立花の口から結城の無事が語られる。

この展開については「一度悪に染まった者がライダーの仲間入りするにはそれなりのみそぎが必要」と平山プロデューサーが後に語っている。しかし、「(デストロンに籍を置いていた償いをするのに)他に手段があったかもしれない」とも語っている[6]

仮面ライダーストロンガー
デルザー軍団のヨロイ騎士を追ってギリシャから帰国。TV第37話で仮面ライダーストロンガー・城茂と対峙した際、初対面だったため、互いを敵と誤認し、結城はライダーマンに変身する。その後、富士ダムの破壊をもくろむデルザーに対し、風見と共に警護に当たるも、敗れて人質にされる。しかし最終話でXライダーと仮面ライダーアマゾンに救出され、改造魔人・奇械人の部隊及び、デルザー軍団岩石大首領と対決する。
全員集合! 7人の仮面ライダー
他のライダーたちと共に後楽園遊園地を訪れる。仇敵・ヨロイ元帥に対する立花の質問に答えたあと、暗黒大将軍率いる怪人軍団と、ライダーマンに変身して戦った。
仮面ライダー(新) (『スカイライダー』)
TV第26話でXライダーと共に、第27・28話、劇場版、最終話で7人ライダーとして、ライダーマンの姿でスカイライダー・筑波洋の応援に駆けつけた。第33話では、怪人・ドブネズゴンを追ってニューヨークから帰国。この時は結城丈二の姿を見せている。
劇場版『仮面ライダースーパー1
1号とV3に率いられるように、仮面ライダースーパー1・沖一也の助っ人として8人ライダーの一員として、変身した姿で登場する。
10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
バダン帝国の野望を阻止すべく、結城の姿で風見志郎、沖一也と共に登場する。ライダーマンに変身しスーパー1と共に、未知の戦士である仮面ライダーZXと戦ってしまうが、V3の介入で誤解が解け、ZX・村雨良にライダー達の戦い、そして正義の戦士としての道を示す。その後、阿修羅谷で10人ライダーとして、暗闇大使率いるバダン強化兵士及びUFOサイボーグたちと戦う。また、雑誌展開された『仮面ライダーZX』では、ライダーマンとして、UFOサイボーグ・トカゲロイドとの戦いや、サザングロスとの戦いに参加している。
仮面ライダーBLACK RX
他のライダーたちとともに、クライシス帝国との最終決戦に参戦。V3とともにジャークミドラと戦った。

これらの作品において、風見志郎に対し、初期は敬語を用いていた時期(『V3』第46話など)もあったが、同年齢かつ何度も危機を潜り抜けたこと(風見の頭部に撃ち込まれた特殊弾丸を結城が摘出したり、二人で真空の部屋に閉じ込められたりなど)から、親友と呼べる間柄になっている。しかし、『ストロンガー』『全員集合!7人の仮面ライダー』や、漫画『仮面ライダー11戦記』などでは「風見さん」と呼んでいる。立花藤兵衛とは、結城が「少年仮面ライダー隊」に加入したころは「結城くん」などと呼びかけていたが、『7人の仮面ライダー』では、「丈二」「おやっさん」と呼び合っている。

テレビシリーズの設定を基にした作品

HERO SAGA-RIDERMAN ANOTHER AFTER-
プルトンロケットを道連れにしたあと、タヒチに不時着し、1号・2号のダブルライダー及び「神ステーション」によって全身の改造手術を施されている。
仮面ライダー 正義の系譜 (ゲームソフト)
デストロンとの戦闘中に、恩師であった科学者・田所博士の消息を辿るうち、復活したショッカー怪人と戦うV3と遭遇する。プレイヤーキャラにはならないものの、「時空を超えた巨悪」と戦う他のライダーたちに力を貸す重要な役割を担う。
仮面ライダー11戦記 (成井紀郎
仮面ライダースーパー1・沖一也と共に、復活した大首領によって組織されたガイストの情報収集及び、各ライダーチーム(仮面ライダーSDでの役割とほぼ同様)への調整役として活躍する。ガイストライダーとは直接拳を合わせている。
仮面ライダーSPIRITS村枝賢一
タヒチに奇跡的にほぼ無傷で漂流するが、自分の名すらも思い出せない記憶障害に陥る。インターポール特別捜査官のアンリエッタ・バーキンと遭遇したこと、仇敵・ヨロイ元帥の「代わりの身体」と対面したこと、そして変身ヘルメットを取り戻したことで覚醒、ライダーマンになりヨロイ元帥を撃破する。BADANと戦う第2部以降は、仮面ライダー1号・本郷猛と並び、ライダー達の頭脳役として、またインターポール本部での活躍が目立つ。滝が使用する、電磁ナイフが付いたマグナムを発明したのも結城である。第3部でBADANの作戦を実行するために復活したデストロンと交戦した後は、思うところがあり、単身BADANの要塞に身を寄せている。暗闇大使に接触し、BADANの秘密兵器時空破断システムを使用し、沖一也の窮地を救う。
本作では、力が他のライダーより劣る分、自分の武器の特性と相手の能力、また仲間との連携で危機を乗り切る姿や、特殊部隊「SPIRITS第4分隊」のメカニックを心酔させる態度、更にBADANの圧倒的な戦力に萎縮する滝和也を励ましたり、単身で敵の本拠に乗り込んだりする内心の熱さなど、結城の持つパーソナリティーがよく表されている。

仮面ライダーSDシリーズ

仮面ライダーSD マイティライダーズ
ライダーの中でも知性派であることから、メカニックを担当。極端な潔癖症神経質かつ、泳ぐことができないという設定になっている。なお、この作品では11人のライダーをまとめる1号以外は、善悪ほぼ全員が原作とは掛け離れた設定を追加されている(プレイボーイのV3、とことんまでアホなRXとシャドームーン、礼儀正しさを追求し立花のもとまで犯行を予告するアポロガイストなど)。
仮面ライダーSD 疾風伝説
バイクの名手である設定。V3の相棒として、恐怖で世界を支配する「グランショッカー」と、他のライダーと手を組み闘いを挑む。

KIKAIDER00

KIKAIDER00』の平行世界では、プルトンロケット破壊時に死亡したことになっており、右手は形見としてV3が武器にしている。なお、この世界は、太陽が3つあるなど、テレビシリーズとは別世界であることが示されている。

仮面ライダーEVE

仮面ライダーEVE』ではショッカーとの戦いの様子は石ノ森章太郎による漫画『仮面ライダー』、それより後の暗黒組織との戦いについては特撮版『V3』〜『ZX』の設定が主に使われている。

作中で結城は、復活したショッカーとの戦いの中で、立花に請われて来日する。ショッカー旧基地でライダー2号・一文字隼人の危機を救う、ガイボーグ・門脇純を警察から解放し更に戦う意義を説く、本郷を仮面ライダー1号として復活させるなど、他のライダーの出番があまりない中で、活躍シーンが特に多い。後半で過去の組織の怪人が復活する際、デストロン怪人を相手にした時には、彼の独白で、結城の戦う原動力が再確認される。

仮面ライダーディケイド

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』の「ディケイドの世界」において、全ての平行世界を征服しようとする秘密結社 大ショッカーへの復讐を誓い一人で戦い続ける戦士で、上記の結城とは別人。元は大ショッカーの科学者だったが、組織を裏切って大首領=門矢士(仮面ライダーディケイド)に右腕を奪われてしまったことで、組織と士に復讐を誓い、たった一人で戦いを続けている。組織から追い出された上にかつての仲間からも拒絶され、全てを失った士の前に現れ、信念を持ち戦い続ける必要を説く。一見分からないが右腕が義手になっており、鉄柱を容易く折り曲げるほどの強度を誇る。また、ビーム砲アタッチメント・ブラスターアームに換装して戦うことも可能。

当初ブラスターアームの他に、特製レザースーツとサングラスを身に着けた姿で「ライダーマン」として登場予定だったが、スケジュールの関係で実現したのはブラスターアームのみとなった。また、“仮面ライダー”としてマスクを被る予定は当初からなく、改造人間・ライダーマンとして戦っているキャラクターとして設定されている[7]

また、この作品で昭和・平成のライダーが一同に集結する際、『V3』出演時と同じデザインのライダーマンが登場し、大ショッカーやデストロンの戦闘員を素手で倒している。

『オールライダー対大ショッカー』の前日談となる『The Next Decade』にも登場している。

ライダーマン

ライダーマンは、結城丈二が変身用のヘルメットを装着することで変身する姿である。「ヤー!!」または「トオッ!!」という掛け声とともに両拳を組み合わせた後に腕を高々と上げ、ヘルメットを装着しライダーマンとなる。 昭和版に登場した他の仮面ライダーと違い、全身を改造された改造人間ではなく、強化服によって身体能力を増幅している。そのパワーは成人男性の6倍程度とされ、20mのジャンプ力や厚さ8cmの鉄板を打ち抜くキック力などの常人を凌駕する戦力は有している。怪人相手には苦戦する場合が多いが、戦闘員には充分に太刀打ちできる。またデストロン時代の経験で怪人の機能に精通していること、さらに高い知性を持つことを武器にして悪の組織に挑む。

変身用ヘルメットは専用バイクライダーマンマシーンのシートに収納され、これを付けることで専用スーツとカセットアームが機能する。スーツは筋力を増す機能や防弾性能が搭載され、更にV3同様に風力をエネルギーに変える「エナージ・コンバーター」が戦闘力を増し、ハイジャンプ・ブーツによりジャンプ力も増大する。ジャンプ時は両足を肩幅程度に開き、両手を万歳のように掲げて跳躍方向に関係なく体の正面をカメラに正対させて跳躍する独特のフォームが特徴で、他のライダーのような前宙やバック転のようなアクロバティックなアクションは少ない。岩場間や段差などを低空でジャンプして移動する時も同様のフォームで跳ぶ。強化服の機能については、筋力面の増強だけではなく、呼吸機能や循環器を強化する人工細胞、代謝調節や疲労低減を担うメタボライザーを搭載しており、運動能力に関係する機能全般を強化するという設定も存在する。また、ベルトには小型ミサイルが搭載されている[8]。 また、石ノ森のイラストでは左手も機械化されたライダーマンがデザインされていた[9]

最大の特徴は右腕の人造アームに搭載されたアタッチメント(カセットアームとも呼ばれる)であり、これを用途に応じて交換しながら戦う。一方、『V3』第47話で、デストロン首領に放たれた「V3必殺キック」を受けつつも、その後に怪人と戦っているほどの力があるため、ライダーマン自身が特訓により元々持っていた能力を開眼したとも考えられる[10]

ライダーマンマシン

全長
2050mm
全高
1080mm
重量
200kg
最高出力
400馬力
最高時速
250km

ライダーマンの専用オートバイ。結城丈二が常用するオートバイをそのまま使用している。そのため他のライダーマシンのような突出した性能はないが、改造によって原子力エンジンを搭載し普通のオートバイを越えるスペックを持っている(結城丈二が強化服を着た状態で車体能力、操縦技術をフルに発揮できるスペックに抑えられているという)。シートの下にライダーマンのヘルメットを収納し、カセットアームを運搬しているという設定もある。各種探査装置を装備し、事件の捜査や追跡にも能力を発揮している。搭載されたドライブコンピューターでハンズフリー走行が可能で運転中の変身やアタッチメント換装、使用も可能。劇中では固有の名称が登場しなかったため、書籍などでは「ライダーマンのオートバイ」などと記載されることが多かったが、近年は「ライダーマンマシン」に統一されている。ナンバーは、「1浜松う28-17」(仮面ライダー (スカイライダー)出演時は、ナンバーを付けていない。)。撮影用車両はスズキハスラーTS-250 4型(仮面ライダー (スカイライダー)出演時は、11型)を使用。

仮面ライダーSD』では、1号〜V3までのバイクと統一感を持たせるため、季節風を表す「モンスーン」という特殊バイクに改変されている。

なお、仮面ライダーZXのテレビ特番では、風見志郎、沖一也と共に、スズキ・GSX400FWに乗車していた(変身前のみ)。

ライダーマンの技・カセットアーム

ロープアーム(カギ爪アーム)
ライダーマンが最も多用したカセットアーム。先端のを対象物に引っ掛けて移動したり、高い建物を上るのに利用したり、デストロン戦闘員との格闘戦では集団で襲い来る敵を撃破したりと、広い用途を持つ。サイタンクとの戦いにおいては、ライダーマンがロープアームで動きを止め、その隙にV3がきりもみキックで止めを刺した。『EVE』では、ロープアームを飛ばしてビッグマシンの最大の武器である単眼を破壊している。また『10号誕生!』では、ロープアームを併用した投げ技で、バダン怪人・トカゲロイドを撃破している。
カマアーム
ロープアームのバリエーションで、先端がになっている。劇中では未使用。
スウィングアーム
ロープアームのバリエーションで、先端がのついた鉄球になったもの。第45話で風見と対決したときは、振り回すようにして使った。『スカイライダー』のゲスト出演時は、直接発射して敵に叩きつけたり、木に縛り付けるなどして、ネオショッカー戦闘員・アリコマンドを一掃した。この時は「パワーアーム」と呼称されていた。
ネットアーム
ロープアームのバリエーション。ネット状に編まれたロープを発射し、相手の動きを止める際や、高所から落下した人を救出する際に用いる。吸血カメレオンに洗脳された子供達の動きや、分裂してV3を翻弄する怪人・オニヒトデの動きを封じた。
初期デザインでは「キャッチアーム」という名称だった。
パワーアーム
強力な2本の爪が付いたアタッチメント。電磁エネルギーを帯びていることで、鉄柵を寸断したり、怪人にダメージを与える威力を持つ。すがやみつるによる漫画では、万力のように開閉し、敵の攻撃を挟み込んで止める描写がある。また、成井紀郎『決死戦7人ライダー』では、Xライダーがライドルロープで動きを止めている隙に、巨大な怪物 トロイの木馬を一撃で破壊した。
ドリルアーム
ドリル型のアタッチメント。コンクリートの壁を貫通する威力を持つ。TVで使用した際はバッテリーが切れていたため、立花が外部電源を発見しそれに接続して使用した。外部電源では2500ボルトが必要とされている。
オクトパスアーム
映像本編では未使用の、登攀用アタッチメント。吸盤で天井や壁に張り付くことができ、隠密行動に適している。
マシンガンアーム
映像本編では未使用の、機関銃型アタッチメント。
ブラスターアーム
『オールライダー対大ショッカー』で結城丈二が使用。
チェーンアーム
映像本編では未使用。のついた状のアタッチメント。
オペレーションアーム
映像本編では未使用。精密作業を行うためのアタッチメント。
スモークアーム
映像本編では未使用。煙幕催涙ガスなどを発射することができるアタッチメント。
カッターアーム
映像本編では未使用。特殊合金製の刀剣型アタッチメント。「V3ドリルアタック」と併用して破壊力を増すイラストも描かれている[11]
コントロールアーム
映像本編では未使用。
回転キック
劇場版『仮面ライダースーパー1』に登場した時に、ライダーマンがV3・Xと共に放ったライダーキック。3人で、ドグマ復讐兵団のスネークコブラン、カマギリガン、アリギサンダーを撃破した。
酸素ボンベ
携帯している装備の一つで、ヨロイ元帥により真空の部屋に幽閉されたときに難を逃れた。

他のライダーとの合体技

Xライダースーパー5キック
仮面ライダーXの劇場版で使用した技。跳躍したXライダーを1号、2号、V3、ライダーマンが連続で加速することで、通常のXキックを上回る威力を生み出す。
ライダーサザンクロスキック
成井紀郎『仮面ライダー11戦記』で、本郷のアドバイスにより完成した連続技。チームプレイで襲い来る、ゼネラル・シャドウのクローン・ガイストライダー達に対し、V3の逆ダブルタイフーンで吹き飛ばしたところを、ライダーマンのロープアーム、Xのライドルロープ、ZXのマイクロチェーンを同時に撃ち込むことで雁字搦めにし、4人ライダーの四方からのキックでとどめを刺す。

結城丈二を演じた人物

俳優

山口豪久(山口暁)
仮面ライダーV3』 『仮面ライダーストロンガー』 『スカイライダー』 『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
GACKT
劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

スーツアクター

山口豪久
『仮面ライダーV3』
岩井潤一
『スカイライダー』
唐沢寿明
10号誕生!仮面ライダー全員集合!!

声優

永江智明
仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王
岸野一彦
仮面ライダーBLACK RX

脚注

  1. ^ 『仮面ライダー画報』p.58では「孤児の時に首領に引き取られた」と記載され、一方『S.I.C HERO SAGA』p.26では「15歳の時借金を苦にし父が失踪、母と二人で貧しい生活をしていた」と記載されるなど、諸説ある。
  2. ^ テレビマガジン』の特写ではデストロンの強力怪人・タイホウバッファローを製造したという記事があり、『SPIRITS』では、「ピッケルフラッシュシステム」「ギラードガンマーガス」「スネークチェーン」といったデストロンの兵器開発に加担した、という記述がある。
  3. ^ 『HERO SAGA』p.27
  4. ^ 後の二人は、『仮面ライダーV3』のプロデューサー、平山亨阿部征司の名前をもじったもの。『仮面ライダー Vol.4』p.17
  5. ^ ただし、本郷・一文字・風見・結城の変身は過去の映像から。
  6. ^ 『仮面ライダーV3大全』p.15。このインタビュー内で、ライダーマンが『V3』の後番組の主役となる予定があったことも明かされている
  7. ^ 「ディケイド特写写真集」より。だが、ディレクターズカット版DVDのコメンタリーで金田治監督が「もしかしたら作品で映ったシーンの後に変身したかも?」ともコメントしている。
  8. ^ この段落の記載は、『仮面ライダー Vol.4』p.8を参照している
  9. ^ 『仮面ライダー Vol.11』p.28
  10. ^ デストロン怪人・ワナゲクワガタやカタツブラーなどはV3キックで敗れており、また『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団幹部・マシーン大元帥はV3キックを受けて撤退している。
  11. ^ 『V3大全』p.178

出典 

  • 岩佐陽一 編『仮面ライダーV3大全』双葉社、2001年
  • 『仮面ライダー画報』竹書房、2001年
  • 『愛蔵版 仮面ライダー超全集 1号・2号・V3・ライダーマン』小学館、1992年
  • 『KODANSHA Official Fail Magazine 仮面ライダー Vol.4 ライダーマン』講談社、2004年
  • 『KODANSHA Official Fail Magazine 仮面ライダー Vol.11 結集!ライダーパワー!!』講談社、2004年
  • 早瀬マサト『S.I.C HERO SAGA』株式会社ホビージャパン、2005年