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: FBI捜査官。両親をベルモットに殺されたため、証人保護プログラムを受け父の遺志を継いでFBI捜査官になった。
: FBI捜査官。両親をベルモットに殺されたため、証人保護プログラムを受け父の遺志を継いでFBI捜査官になった。
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: 声 - [[池田秀一]]
: 声 - [[池田秀一]]
: FBI捜査官。黒の組織に潜入したときのコードネームは'''ライ'''。優れた頭脳を持ち合わせており、射撃能力もジンが驚くほどの腕前である。黒の組織が最も警戒している捜査官。
: FBI捜査官。黒の組織に潜入したときのコードネームは'''ライ'''。優れた頭脳を持ち合わせており、射撃能力もジンが驚くほどの腕前である。黒の組織が最も警戒している捜査官。
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: FBI捜査官。ジョディ・赤井・キャメルの上司。
: FBI捜査官。ジョディ・赤井・キャメルの上司。
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: 声 - [[梁田清之]]
: 声 - [[梁田清之]]
: FBI捜査官。巨体で人相も悪いが性格は気弱で、損な役回りになることが多い。卓越したドライブテクニックを持っている。
: FBI捜査官。巨体で人相も悪いが性格は気弱で、損な役回りになることが多い。卓越したドライブテクニックを持っている。

2013年8月2日 (金) 02:42時点における版

名探偵コナン > 名探偵コナンの登場人物/history20180113

名探偵コナンの登場人物(めいたんていコナンのとうじょうじんぶつ)では、青山剛昌原作の漫画テレビアニメテレビドラマ名探偵コナン』に登場する人物について扱う。

主要人物

江戸川 コナン(えどがわ コナン) / 工藤 新一(くどう しんいち)
- 高山みなみ / 山口勝平、演 - 藤崎直(声は高山みなみ) / 小栗旬(単発第1・2作)、溝端淳平(単発第3・4作、連続ドラマ)
本作の主人公。小学生探偵として事件を解決していく名探偵である。本来は高校生探偵として名を響かせていたが、黒の組織によって試作段階の毒薬(APTX4869)を飲まされ、身体が縮んで幼児化してしまった。正体がばれて周囲に危害が及ぶのを防ぐため、阿笠博士の力を借りながら普通の小学生として生活している。
米国版での名前は Conan Edogawa(コナン・エドガワ)/Jimmy Kudo(ジミー・クドウ)。
毛利 蘭(もうり らん)
声 - 山崎和佳奈、演 - 黒川智花(単発第1・2作)、忽那汐里(単発第3・4作、連続ドラマ)
本作のヒロイン。コナンのお姉さん的な存在で、コナンを弟のようにかわいがっている。また、幼なじみの新一の帰りを待ちながら、新一との恋愛関係も少しずつ進展している。
米国版での名前はRachel Moore(レイチェル・ムーア)。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
声 - 神谷明(1 - 548話)→小山力也(553話 - )、演 - 陣内孝則
毛利蘭の父親。「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。現在はコナンの活躍により眠りの小五郎として名を響かせている。
米国版での名前はRichard Moore(リチャード・ムーア)。

コナンの協力者

現在、下記の人物が江戸川コナンの正体が工藤新一という事実を知り[1]、コナンに協力している数少ない人物である。また、黒羽快斗(怪盗キッド)ベルモット、本堂瑛祐もコナンの正体を知っているが、協力者という立場ではない[2]

阿笠 博士(あがさ ひろし)
声 - 緒方賢一(少年時代は田中一成)、演 - 田山涼成
工藤家の隣人で協力者。コナンが使っているメカならびに探偵バッジの製作者でもある。愛車は黄色のフォルクスワーゲン・タイプ1。米国版での名前は Hershel Agasa (ハーシェル・アガサ)。
灰原 哀(はいばら あい) / 宮野 志保(みやの しほ)
声 - 林原めぐみ、演 - 柴田杏花(声は林原めぐみ) / 香椎由宇
元「黒の組織」のメンバーで、APTX4869の開発者。組織でのコードネームはシェリー。コナンと同様体が幼児化したため阿笠博士の家に居候しながら小学生として生活する一方、APTX4869の解毒剤を試作中。
米国版での名前はAnita Hailey(アニータ・ヘイリー)。
服部 平次(はっとり へいじ)
声 - 堀川りょう、演 - 松坂桃李
大阪を中心に活躍する高校生探偵。コナンのライバルであり、親友である。東の高校生探偵である工藤新一に対し、西の高校生探偵として名を響かせている。
米国版での名前はHarley Hartwell(ハーレー・ハートウェル)。
工藤 優作(くどう ゆうさく)
声 - 田中秀幸
コナン(新一)の父親。世界に名を響かせる推理小説家で、『闇の男爵(ナイトバロン)』シリーズなど世界的大ヒット作を数多く生み出している。劇場版『ベイカー街の亡霊』ではゲームのシナリオを執筆したり、OVA『青山剛昌短編集』にて剣術アクション物「プレイ イット アゲイン」を書き下ろしていたりするなど、その活躍ジャンルは幅広い。しかし、多忙であるにもかかわらず、原稿執筆を放棄して勝手に海外旅行に出かけることもある。
飛行機やモーターボートなど多数の免許を取得しており、拳銃も扱える。また、語学も堪能であるなど他分野においてもハイレベルな実力を持っている。少年のようにイタズラ好きな性格で、コナンや有希子に「寒い」とあきれられるほど下手なダジャレを言うこともある。
コナン(新一)以上の推理力の持ち主[3]で、劇場版でも本編においても情報を集めた程度で被疑者を特定している。さらに有希子を介してだが、黒羽盗一(初代怪盗キッド)との一文字会話で問いかけを見ることなく返事を用意していた。同様の気質を持つコナンに「推理のことしか頭にない男」と言わしめるほどの推理オタク[4]。若い頃から目暮警部の捜査に協力しており[5]、様々な事件の新聞記事を自宅にスクラップしている。さらにニューヨーク市警のラディッシュ警部やスコットランドヤードインターポールなどと友人関係を築いており顔が利く。初代怪盗キッドとは、小説家として駆け出しの頃から何度も対決しており[6]、その正体についても知っていた様子。
妻の有希子とのなれそめは、自身が執筆した小説のドラマ版のヒロインが彼女だったことである[7]。コナンから「夫婦ゲンカは日常茶飯事」と言われており、有希子との夫婦仲は今でも良好である。
作品の出版が国内に留まらず海外にも広がったことから、拠点をロサンゼルスへ妻と共に移し、日本の自宅は新一に管理を任せている。
コナン(新一)に対しては放任主義的な面もあるが、強い信頼関係で結ばれている。コナン(新一)に何らかのやむを得ない事情があることを察して、危険を伴うことは承知の上で黒の組織壊滅のために活動することを認めている。
米国版での名前はBooker Kudo(ブッカー・クドウ)。
工藤 有希子(くどう ゆきこ)
声 - 島本須美
コナン(新一)の母親。37歳。帝丹高校出身で、蘭の両親(小五郎・英理)とは同級生。群馬県出身。
旧姓は藤峰(ふじみね)で、19歳のときに数々の賞を受賞する天才女優として伝説を残したが、優作との大恋愛の末、弱冠20歳で芸能界を引退。夫同様イタズラ好きな上に、情熱家かつ目立ちたがり屋[8]。「おばさん」呼ばわりされるのを嫌っており、新一が幼児化したことを「若返った気分」と別の意味で喜んでいる。
坂本龍馬の姉・坂本乙女役など様々な女優経験から、土佐弁を含む日本各地の方言もマスターしている。さらに英語も堪能。また、ピアノも弾ける。運転技術に優れ、平気でスピード違反を犯す。ニューヨークでの愛車は、ジャガー・Eタイプ。日本に来てまでレンタカーとしてアルファロメオ・アルファGTに乗るほどの車好き[9]。オートバイの免許も持つ。
女優時代に、変装の得意なマジシャン(黒羽盗一)にシャロン・ヴィンヤードと共に弟子入りした経験があり、自身および他人を別の人物に変装させる技術を持つ[10]
アメリカでは、「闇の男爵夫人」(ナイト・バロニス)と呼ばれている。由来は「闇の男爵」の作者・優作の妻であることに加え、アメリカのテレビ番組に招かれた際に発生した難事件を解決したことから[11]
コナン(新一)との関係は、真実を知らない人(蘭・英理・警察関係者)には遠い親戚ということにしており[12]、何とか隠している[13]
新一に対しては正体を知った当初は、普段の軽いノリながらも生命の危機にさらされた彼を連れ帰ることを望んだが、最終的には優作とともに新一の覚悟を聞きその意志を尊重することに決め、その後は優作の手伝いなどにより度々帰国し新一の様子を確認していた。しかし、灰原と共に1度尾行を受けた[14]ことをきっかけに再び心配になり、こっそり工藤家に留まって様子をうかがっていたことから、コナンの「黒の組織に旧知の親友・シャロン(ベルモット)が関わっている」という推理を聞き、自らも組織との戦いに協力することを選択。現在はたまの週末に工藤家を訪れて沖矢昴と一緒に暮らしながら[15]、必要があれば自身の変装術を駆使することでコナンのサポートに回っている。
英理とは帝丹高校時代に、学園祭でミスコン対決を繰り広げたライバルで[16]、現在でも張り合うことはあるものの、仲は良好である[17]。また、英理の娘である蘭を幼少時からかわいがっている[18]
米国版での名前はVivian Kudo(ビビアン・クドウ)。
沖矢 昴(おきや すばる)
声 - 置鮎龍太郎
東都大学大学院工学部博士課程に在籍する眼鏡の男性。27歳。工藤家に居候し、たまの週末に工藤家を訪れる有希子と一緒に暮らしながら[15]、彼女やコナンとともに黒の組織との戦いに関わる青年。
ホームズ好きで、卓越した推理力を誇る。左利き。好きな色は黒であり、同時に嫌いな色だという[19]。ハイネックやスカーフなど、襟の詰まった服装をしており、常に首元を隠している[20]。タバコ[21]バーボンを嗜好し、1人でいるときはよく口にしている。蘭の蹴りを食らって倒れたふりをして左手で受け止めたり、犯人の所持していたナイフをあっさり払いのけるなど、身体能力が高いことを示す場面が見られる。また、非常に高いコンピュータースキルを持っており、他人のPCやスマートフォンを自由自在にハッキングする場面がみられる。
コナン達と出会う前は米花町の「木馬荘」というアパートに住んでおり、大家の息子からは毎朝水まきをしている姿と消防車と引っかけて「赤い人」と呼ばれていた。しかし、木馬荘が別の住人による放火で焼けてしまったため、コナンの提案により「留守をしっかり守ること」と引き換えに工藤邸に在住することとなり、蘭達や少年探偵団らとも親しくなる。愛車は赤のスバル・360
黒の組織と同じ「匂い」を漂わせており、初対面の時点でそのことを察知した灰原からは常に警戒されていた。また、工藤邸に入居後から阿笠家や毛利探偵事務所、そして灰原の動向を訪問・盗聴・ハッキングによって頻繁に監視するといった行動を開始するなど、組織との関連を示唆する描写があった。しかし、ベルツリー急行では有希子と共にこっそり列車に乗り合わせてコナン勢に加担し、ベルモットやバーボンに狙われた灰原を助けており、直後にコナンの口から明確に「味方」であることが語られた[22]
素性に関する描写はほとんど見られないが、居候を許可した上に組織との戦いに協力させたコナンと、たまに週末だけ一緒に暮らしている有希子の2人は、彼が何者であるかを把握している様子がある[23]。一方、コナンは工藤邸の探索を蘭を通じて禁じさせるなど、彼に正体が発覚することを極力避けていたが、蘭が新一に向けてかけた電話に対して変声機で声を変えたコナンが応答していたのを聞いて、コナンの正体に勘付いたかのような描写がみられる。
灰原が何者であるかを把握しているようであり、「彼女との約束なので、(灰原に)無粋な真似はできない」、「姉妹だけあって行動が手に取るように分かる」などとつぶやいている。
対決する黒の組織の人間に関しては、「熱くて苦いコーヒーをご馳走(ちそう)してやりたい」と敵視するかのような発言をし、特に赤井に変装したバーボンを確認した際は、「知人」、「昔からよく知った顔」と表現している。
名前の由来は、アニメ『機動戦士ガンダム』の登場人物であるシャア・アズナブルの本名、キャスバル・レム・ダイクン。

帝丹小学校

本編では帝丹と名の付く学校は小・中・高・大とあり、小学校は創立以来40年近く経過している[24]。なお、「帝丹」(ていたん)とは「探偵」(たんてい)のアナグラムである[25]

現在は、コナン・灰原・歩美・光彦・元太が在籍しており、5人は少年探偵団としても活躍している。また、帝丹高校に通っている新一・蘭・園子は小・中の卒業生である。

少年探偵団(しょうねんたんていだん)
江戸川 コナン (えどがわ こなん)
声 - 高山みなみ
灰原 哀 (はいばら あい)
声 - 林原めぐみ
吉田 歩美(よしだ あゆみ)
声 - 岩居由希子
円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
声 - 大谷育江折笠愛(代役)
小嶋 元太(こじま げんた)
声 - 高木渉
小林 澄子(こばやし すみこ)
声 - 加藤優子
帝丹小学校18期卒業生で現在は1年B組担任。26歳。
前任の戸矢先生(アニメでは戸谷)が結婚に伴い退職したため、代わって赴任してきた。赴任当初は前の学校での失敗から児童に厳しい面持ちで接し、児童たちからはあまり良い印象を抱かれていなかった。しかし、本当は子供好きの優しい教師で、素に戻った現在は子供たちから慕われている。
普段は眼鏡をかけているが、眼鏡を外し化粧をしたときの姿は佐藤刑事によく似た美人。花粉症の気がある。
正義感が強く女刑事に憧れていた。また、ミステリー作品にも興味を持っており江戸川乱歩の大ファンである。そのため、少年探偵団の活動を知ってからは、勝手に顧問を自称するようになる。ただし、現場経験が浅いため、コナンや少年探偵団からはあまり頼りにされていない。
白鳥警部が警察官になるきっかけとなった人物であり[26]、彼の初恋の相手でもある[27]。現在は白鳥に手作り弁当を渡したり、ホワイトデーに車内が埋まってしまうほどの量のプレゼントを返されたりするほど仲が進展している。
名前の由来は、作者の友人から。米国版での名前はLiz Faulkner(リズ・フォークナー)。

帝丹高校

現在は新一・蘭・園子が在籍している。小五郎・有希子・英理の出身高校[28]

鈴木 園子(すずき そのこ)
声 - 松井菜桜子、演 - 岩佐真悠子(単発第1・2作)、秋元才加(単発第3作、連続ドラマ)
蘭の親友で、新一と蘭の小学生のときからの同級生。鈴木財閥の令嬢。米国版での名前はSerena Sebastian(セレーナ・セバスチャン)。
新出 智明(あらいで ともあき)
声 - 堀秀行
帝丹高校卒業生の校医。新出医院の医師。25歳。実の母親・千晶(ちあき)は4年前に事故死しており、父親・義輝よしてる、声 - 小島敏彦)を義母・陽子ようこ、声 - 弘中くみ子)に殺害されたため、祖母・ミツ(声 - 真山亜子)とお手伝いの保本 ひかるやすもと ひかる、声 - 平松晶子)と暮らしていた。
律義かつめんどう見の良い性格で、生徒達からの信頼も厚い。一方で、父親の殺害事件では自分の家族に疑惑の目を向ける目暮や小五郎に対し、「疑うことに憑かれて、人に対する気遣いを忘れた悪魔」と反発するなど、芯の強さも併せ持っている。また、おひとよしな一面が見られ、自分に変装していた間の犯罪者らしからぬベルモットの行動から、彼女を悪人と思えないでいる[29]。事件現場に出くわした際に検死を担当することもあるが、本人は「医者の使命は遺体の検死ではなく、被害者を救命して殺人者を出さないこと」と考えているため、その際は複雑な表情を見せている。
ベルモットが彼を殺害して変装しようとしていたため、FBIは彼を組織から守るべく彼の事故死を偽装し、証人保護プログラムの管理下に置いていた。その後ベルモットが一時期、彼に変装していたが[30]、正体を現して姿を消したために再び帝丹高校の校医に戻った[31]
ジョディ・サンテミリオン(Jodie Saintemillion)
声 - 一城みゆ希 / 少女時代:冬馬由美
帝丹高校で蘭たちのクラスの英語担当である新任教諭だったが、現在は辞職。本名はジョディ・スターリングで、FBIの捜査官。28歳。
名前の由来は、女優のジョディ・フォスターとワインの産地であるサン=テミリオンから。スターリングは、『羊たちの沈黙』でフォスターが演じたクラリス・スターリングからである。
本堂 瑛祐(ほんどう えいすけ)
声 - 野田順子
蘭たちのクラスに在籍していた転校生の少年。17歳。
水無怜奈と目元がよく似た中性的な容姿で、丸眼鏡を着用している。父親はCIA捜査官であるイーサン・本堂、姉はその任務を受け継いだCIA捜査官・本堂瑛海[32]。亡くなった母親は家政婦をしていた。父と姉がCIA捜査官だという事実は知らされておらず、失踪した姉を探し回り容姿が酷似していたアナウンサー・水無怜奈を追っていた[33]
ドジな性格で、歩いていると不注意で人や物にぶつかることが多く、園子からは「ドジっ子」と呼ばれる。さらには自分でも「神様に嫌われているとしか思えない」と称するほどの不幸体質で、恒久的に不運に見舞われている。蘭や園子ら同級生の前では軽い敬語を使って話すが、水無怜奈の前では興奮していたため口調も荒っぽくなっていた。
幼い頃に白血病を患い、その治療で骨髄を移植した際に血液型がO型からAB型へと変わった[34][35]。その後、交通事故でAB型の瑛海からの輸血が可能となったが、本人はこの事実を知らなかった[36]。そのため、瑛海がCIA捜査官だということを知らなかったこともあって、瑛海に対して疑惑を持つようになった。
愚鈍な印象があるが、実際は頭が切れるため、小五郎を見張って水無怜奈に執着し、事件の真相を自分と同じように解明している素振りなどが原因でコナンから警戒されていたが、組織と直接の関連がないことが判明してからは、"ドジではあるが頭の切れる少年"と認識されるようになった。
コナンの正体には、自ら調査して得てきた情報からうすうす感づいていたらしく、江戸川コナンの正体が工藤新一であると看破した上で、コナンとの初対面の際には工藤新一として挨拶していた。また、蘭に初めて会ったころから一目ぼれしていたらしく、コナンと2人きりになった際に告白するつもりだと持ち出したところ、コナン本人から新一であることを逆に告白され、推理の確信を得るに至った。その後は父や姉と同じくCIAに入るため、アメリカに留学すると語っていた[37]
世良 真純(せら ますみ)
声 - 日高のり子
蘭たちのクラスに転校してきた女子高生探偵赤井秀一を「秀兄(しゅうにい)」と呼んでいる。3年前からアメリカに住んでいたが、単身で帰国後、帝都スカイホテルに在住している。帰国後にコナン達と出会い、直後に帝丹高校に編入する。推理力はかなり高いものの、コナン(新一)には一歩劣る描写が見られる。截拳道をたしなみ、空手の蘭と互角の実力を持つ。愛用のバイクはYAMAHA XT400E Artesia
性格・外見とも明るくボーイッシュで、一人称は「ボク」。本人はこの性格を「昔、全然笑わなかった人をなんとか笑わせてやるために培われたもの」だと称している。私服姿のときはよく帽子をかぶっており、「死んだ兄が同じような帽子をかぶっていたのをまねした」と語っている。
中性的な顔立ちと細身の体格から、かなりの確率で男性に間違えられている[38]。本人は貧乳を気にしており、平次や少年探偵団からそのことを指摘されるたびに「(胸は)母さんも巨乳だったから、これから大きくなる予定」と言い張っている。
人当たりがよく社交的だが、親しい間柄の人間を危険にさらす相手には、一切の容赦をしないという非情な面も持ち合わせている。毛利探偵事務所に籠城した犯人を誘導して警視庁特殊部隊(SAT)に射殺させようしたり、コナンを誘拐して逃走した犯人の顔面をバイクの後輪で殴り飛ばすなど、時には過激な行動も辞さない[39]
赤井の死については経緯は不明ながら知っており、赤井に変装したバーボンやベルモットに遭遇した際には驚きを隠せず、ベルツリー急行での事件以降、赤井の行方について情報を集めるようになる。当のベルモット達にも障害として警戒されており、シェリー奪還作戦においても彼女の排除を待って作戦遂行が行われている。シェリーの顔も知っているようだが、その関係は不明。なお、FBI捜査官のジョディとキャメルは、世良の素性は知らない様子である[40]
コナン、新一、灰原に興味を寄せており[41]、コナンのホームズ好きは「ず~っと前から」知っていたという[42]。一方で沖矢昴に対しては、工藤邸を訪れた際に対面して以降、警戒心を持って接している描写がある。コナンのことに興味を持ちすぎていることから、園子にショタコンだと思われている。
「東の高校生探偵」 - 「熱血探偵」(アニメ版「服部平次との3日間」の後半)に登場した自称女子高生探偵、越水 七槻こしみず なつき、声 - 早水リサ)の反響が大きかったことから、青山が「究極のボクっこを出してやるよ」と考え設計されたキャラクターである[43]
名前の由来は、アニメ『機動戦士ガンダム』の登場人物であるシャア・アズナブルの実妹、セイラ・マス
塚本 数美(つかもと かずみ)
声 - 桑島法子(361 - 362話)→倉田雅世(592話)
帝丹高校3年生。18歳。空手部の前主将。蘭を「毛利」と呼ぶ珍しい存在。得意技は胴廻し回転蹴り。
来年には受験を控えているため、学校の図書館に通っている。
名前の由来は新極真会塚本徳臣数見道場館長の数見肇から[44]

警察関係者

警視庁

作中では警視庁刑事部交通部警備部が登場している。

刑事部

刑事部では、捜査一課や二課、鑑識課が登場している。

小田切 敏郎(おだぎり としろう)
声 - 中田浩二
警視庁刑事部部長(階級は警視長[45])。56歳。左利き。小五郎の刑事時代の上司(当時は捜査一課課長)。
劇場版オリジナルキャラクター[46]。劇場版『瞳の中の暗殺者』で初登場。その際は、息子の敏也としや、声 - 江川央生)に事件への関与疑惑が懸けられるなど容疑者の1人となる。その後の劇場版シリーズにも登場している。「真実を明らかにするのが警察官」という信念の持ち主。
松本 清長(まつもと きよなが)
声 - 加藤精三
警視庁刑事部捜査一課に所属するデスクワーク専門の管理官で、階級は警視[47]。54歳。
目暮警部ら捜査一課メンバーの上司。終始厳しい面持ちの上、顔に20年前の事件で負った傷があるため、ヤクザのようにも見えるが、内面は警察官の鑑(かがみ)そのもので、正義感がとても強い。小五郎が事件を解決する度に肩身の狭い思いをしているらしい。
ビートルズ世代で、「Let It Be」の曲に関して因縁のある事件によって顔に傷を負った。劇場版『漆黒の追跡者』では、ビートルズに関係した暗号で助けを求めている。
妻は既に他界している。娘の小百合さゆり、声 - 岡本麻弥)は帝丹中学校で音楽教師をしており、新一・蘭・園子の恩師である。
米国版での名前はKiyonaga McLaughlin(キヨナガ・マクローリン)。
目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
声 - 茶風林、演 - 西村雅彦(単発第1作)、伊武雅刀(単発第2・3作、連続ドラマ)
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。小五郎の刑事時代の上司(当時は警部補)。米国版での名前はJoseph Meguire(ジョゼフ・マグワイア)。
白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
声 - 塩沢兼人(146話 - 157話)→井上和彦(205話 - ) / 少年時代:本田貴子
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部。国家公務員I種試験合格を経て警察庁入庁のキャリア組。米国版での名前はNinzaburo Santos(ニンザブロー・サントス)。
佐藤 美和子(さとう みわこ)
声 - 湯屋敦子、演 - 上野なつひ
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部補。捜査一課のアイドル的存在で、格闘・射撃の達人。米国版での名前は Miwako Simone(ミワコ・シモネ)。
高木 渉(たかぎ わたる)
声 - 高木渉、演 - 土屋裕一
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の巡査部長。佐藤刑事を慕っていて、現在は恋人関係である。米国版での名前は Harry Wilder (ハリー・ワイルダー)。
千葉(ちば)
声 - 千葉一伸 / 少年時代:愛河里花子
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の巡査部長。下の名前は不明。年齢は24 - 25歳。愛車は3代目フィアット・500
高木刑事と同様、アニメから原作にも登場するようになった。原作では高木と同期設定のためタメ口で会話をするが、アニメでは後輩設定のため口調も敬語になっている。
帝丹小学校の出身で、小林先生の2学年下。学生時代は柔道を選択。兄はレンタルビデオ店で働いていた。
特撮マニアで、仮面ヤイバーの大ファン。他に、美少女探偵マンガ『ラブリーミステリー』にハマっている。部屋が汚かったり、よく遅刻したりするなど少々ずぼらで、家の時計は遅刻しないように少し進めている。花粉症の薬を服用している。
佐藤と高木の仲に関しては認めているスタンスであり、かつては高木の恋を応援しており、佐藤・高木両名以外での捜査一課のメンバーでは唯一、白鳥に釘を刺せる男であった[48]。また、白鳥と小林の仲を冷やかすこともある。
交通部婦警の三池苗子とは帝丹小学校時代の同級生であり、当時は自分の片想いであると思っていたが、後にコナン達の協力により両想いであったことを知った。苗子とは事件現場などで何度か遭遇しているが、彼女が苗子であることにはまだ気づいていない。
子供の頃から若干太っている(アニメ登場初期は細かった)ためか、アニメ版ではハンバーガーなど何かを食べているシーンが多い。
名前の由来と容姿のモデルは、声優を担当している千葉一伸から[49]
弓長(ゆみなが)
声 - 徳弘夏生
警視庁刑事部捜査一課火災犯捜査係の警部。
小五郎が火災犯係に所属していたときの上司。無精ひげを生やし、たばこがトレードマークのハードボイルドな刑事。「一課の火事オヤジ」と呼ばれている。小五郎とは火事が起きると放火と決めつけては現場に踏み込んで、遺留品を踏み荒らしてしまうため、何度も消防から文句を言われた仲である。厳(いか)つい外見とは裏腹に人情家であり、子供にも落ち着いて接したり、ふざけた理由で放火した犯人を厳しく一喝したりする人格者。
名前の由来は中国三国時代の人物である張飛
茶木 神太郎(ちゃき しんたろう)
声 - 田中信夫
警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係の警視。49歳。
怪盗キッドを追っており、鈴木家に怪盗キッドからの予告状が届いた際に警備のため警視庁から派遣された。二課に配属された部下の中森銀三には手を焼いている。
捜査一課の刑事だった頃から毛利小五郎とは顔見知りだが、小五郎の見当はずれな推理を真剣に信じ込むなどコミカルな役回りが多い。
『名探偵コナン』で初登場したキャラであるが、後に『まじっく快斗』本編にも登場。
名前の由来はブラウン神父から。
中森 銀三(なかもり ぎんぞう)
声 - 石塚運昇
警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係の警部。二代目怪盗キッドこと黒羽快斗の幼なじみ・中森青子の父親。41歳。
風貌がどことなく小五郎に似ているが、小五郎とは違いチョビヒゲは鼻の下でつながっている。怪盗キッドを18年前(初代の頃)から追い続けている敏腕刑事だが、キッドからはいつも適当にあしらわれてしまうため、逮捕は果たせていない。キッドの作った難解な暗号をコナンより早く解き明かすことも多く、目立ちはしないが優秀な頭脳や意思を持っている。一方、長年キッドを追っているため性格ややり方は大体把握しており、キッドにある種の信頼感を抱いてもいる。
キッドの逮捕に執念を燃やすあまり、予告状が届いた場所なら管轄外でも構わず踏み込むなど、行き過ぎた行動に出ることも少なくない。
目暮警部とは同期で、「目暮のタヌキ」と呼ぶこともある。
本来は、怪盗キッドが主人公の『まじっく快斗』に登場するキャラクターで、ヒロイン・中森青子の父親。モデルは『アルセーヌ・ルパン』に登場するジュスタン・ガニマール警部。ただし、キッドとの関係は、むしろ『ルパン三世』のルパン三世銭形警部の関係に似ている。
米国での名前はMace Fuller
百瀬(ももせ)
声 - 塩屋浩三
警視庁刑事部捜査三課の警部。もじゃもじゃ頭に糸目、あごがしゃくれているのが特徴。
名前の由来は桃の節句から。
トメさん[50]
声 - 中嶋聡彦[51]
警視庁刑事部鑑識課の鑑識官[52]で、メガネをかけた中年の男性として描かれるアニメと小説のオリジナルキャラクター[53]
好きなものは江戸川乱歩少年探偵団シリーズ。

交通部

宮本 由美(みやもと ゆみ)
声 - 杉本ゆう
警視庁交通部交通課の婦警。階級は警部補。
強行犯係から組織犯罪対策部に至るまで交友関係が広く、彼らとの合コンセッティングや徹夜麻雀などに明け暮れる、たくましいオヤジ系女子。友人である佐藤と高木の恋愛の発破かけ役。2匹の犬(スタとハチ)を飼っている[54]。最近まで自覚していなかったが、重度の猫アレルギー持ち。
佐藤の人気を利用し、ほぼ詐欺そのものといっても差しつかえのない巧妙な手口[55]でアクセサリーを手に入れることもある。現在恋人はおらず、周囲の人に次々とロマンスが訪れていることに焦りを抱き始めている。大学時代は名人級プロ棋士の羽田秀吉と交際していたが、秀吉の子供っぽい性格と煙(けむ)に巻く言動[56]に愛想を尽かし、一方的にフった。
三池 苗子(みいけ なえこ)
声 - 田中理恵
警視庁交通部交通課の婦警。年齢は24歳[57]で、小学生の頃から髪をツインテールにしている。猫目が特徴。
刑事部の千葉刑事とは帝丹小学校時代の同級生で両想いの関係だったが、お互いに気持ちを伝え合うことのないまま小学6年の夏に転校した。その際、千葉から送られたラブレターの返事を学校内に隠していたが、彼がそれを確認したのは現在(13年後)になってからだった。その後、間もなく杯戸署から本庁に転属するが、千葉にはあえてそれを伝えておらず、捜査で顔を合わせても千葉が気づかないため、想いは伝えられていない[58]
末っ子のため甘やかされて育ち、両親から叱られたことがなかった。千葉に好意を持ったのも、信号無視をしようとした自分のことを初めて本気で叱ってくれたからであった。
名前の由来は「三毛猫ホームズ」から。

故人

佐藤 正義(さとう まさよし)
声 - 大川透
元警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の警視正殉職のため2階級特進、実際は警部)。
佐藤美和子の父親で、高校時代は野球部の主将を務めていた。18年前に殺人犯を追跡中にトラックにはねられ、32歳で死亡。死に際に彼の残した謎の言葉から、この事件は「愁思郎」事件としてマスコミに報道され、迷宮入り寸前の事件として世間でも有名になっていた。名前の由来は、原作者の知人(佐藤美和子)と「正義」から。
松田 陣平(まつだ じんぺい)[59]
声 - 神奈延年
元警視庁刑事部捜査一課強行犯三係。
3年前に警視庁捜査一課に配属されてきた孤高の刑事で、どことなく風貌が高木刑事に似ている。佐藤刑事とは両想いだったが、彼の本心が知らされたのは佐藤刑事へ爆発の直前に送った携帯電話のメッセージだった。手先が器用で携帯電話でメールを打つのが早いが、その特技が皮肉にも佐藤刑事への想いを打ち明けることになった。
強行犯係に来る前は警備部機動隊爆発物処理班に所属していたが、爆弾事件で親友の萩原 研二はぎわら けんじ、声 - 三木眞一郎[60]を亡くしたため、爆弾事件を担当する特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やすように上層部は判断したため強行犯係に回された。
その荒っぽい言動と、周囲の言うことに我関せずの態度から、佐藤刑事をはじめ一課の刑事達からは反感を買われていたが、そんな中でも1人で必死に爆弾魔を追い続けていた。転属されてから1週間後、ようやく爆弾魔が仕掛けた爆発物の場所を突き止めるものの、爆発物から人々を守るために親友の無念を晴らすことなく死亡した。その後は、主に佐藤刑事の回想に登場する。
伊達 航(だて わたる)
声 - 藤原啓治
元警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の刑事。
老けた顔立ちだが、年齢は佐藤刑事の1つ上[61]。由美から「殺しても死なない」と評されるほどのタフガイで、巨漢の被疑者を瞬時に確保するなど身体能力も高かった。
自分が教育係を務めていた高木刑事とは非常に仲が良く、名前の読みが同じであることから自分達のことを「ワタル・ブラザーズ」と触れ回っていた。高木とは対照的に肉食系で、いつも爪楊枝(つまようじ)をくわえていた。
1年前にある詐欺師を逮捕した直後、高木の目の前で居眠り運転の車にはねられ死亡する。英会話講師のナタリー・来間(ナタリー・くるま)と交際しており、死の直前に婚約指輪をナタリーに渡すよう高木に託したが、伊達の死を知った彼女が直後に自殺してしまったため、その思いは果たされなかった。高木が普段使っている黒い手帳は、彼から受け継いだ遺品である。
安室透(バーボン)とは警察学校時代の同期で、長らく音信不通ながらも互いに気にかける友人同士だった。安室の名前こそ明かさなかったものの、高木には当時のことを「自分の成績はいつも2番」「頭も体もアイツ(安室)には一度も敵わなかった」と話していた。

府県警

服部 平蔵(はっとり へいぞう)
声 - 小山武宏
大阪府警本部長。階級は警視監[62]
服部平次の父親で、静華の夫。白鳥警部らと同様、国家公務員I種(以前は甲種)をパスしたキャリア組
大阪府寝屋川市在住。剣道の腕は一流。強面(こわおもて)な反面、妻の静華には頭が上がらない。幼なじみの遠山銀司郎とは違い冗談がまったく通じない。
推理力・観察力は息子をしのぎ、コナン(新一)と同様に平次も父親にはまだ勝てない[63]。普段は細目だが、激高して感情的になると片目を見開く。また、重要な要件を告げる場合にも開くことがある。
名前の由来は、服部半蔵長谷川平蔵から。米国版での名前はMartin Hartwell(マルチン・ハートウェル)。
遠山 銀司郎(とおやま ぎんしろう)[64]
声 - 佐古正人(118話) → 小川真司(263話 - )
大阪府警刑事部部長。警視長。
遠山和葉の父親。服部平蔵とは幼なじみであり親友という間柄で、右腕として信頼を寄せられている。無口でクールなイメージのある平蔵とは対照的に冗談を言うのが好き。大滝警部からは「遠山のおやっさん」と呼ばれ、慕われている。階級から推測すると平蔵同様、国家公務員I種をパスしたキャリア組だと思われる。自分の部下が連続殺人事件の主犯であっても「今はまだ私の部下です」とかばう、義理堅い一面を持っている人情家でもある。また、平次の母親である静華と同じく、娘の和葉には甘いようである。
名前の由来は、テレビ時代劇『遠山の金さん』の遠山金四郎から。
大滝 悟郎(おおたき ごろう)
声 - 若本規夫 / 高校時代:小野坂昌也
大阪府警捜査一課強行犯捜査係の警部。
服部平次とは親しい間柄で「平ちゃん」と呼んでいる。上司の服部平蔵や遠山銀司郎のことを慕っている。坊主頭で右の眉毛の所に古傷がある。強面だが、懐は広く気さくな人物。頼まれると断れない性格らしく、よく平次に情報を流している。立場は目暮警部と同じだが、性格などキャラのスタンスとしては高木刑事にやや似ている。高校時代は野球部に所属していたこともあり、好きな物は野球とたこ焼き。出身校は長谷川商業高校で、野球部に所属し地区予選ベスト8まで勝ち進んだ。
名前の由来は、テレビ時代劇『鬼平犯科帳』の大滝の五郎蔵から。
横溝 参悟(よこみぞ さんご)[65]
声 - 大塚明夫
静岡県警の警部。階級は警部だが、登場してからしばらくの間はコナンたちからは「横溝刑事」と呼ばれることが多かった(「刑事」の呼称も正しい)。
初登場時は埼玉県警に所属していたが、後に異動し静岡県警所属となった[66]。小五郎を純粋に尊敬しており、毎回彼の名推理に期待を寄せている。キャリア組で推理力にも優れているが、小五郎の的外れな推理を素直に真に受けてしまうこともある。
髪型が名前どおりサンゴの形をしているが[67]、まったく泳げない。口調は丁寧だが、やたらと抑揚を付けて大声でしゃべる。また、取り調べなどで人に話しかける際、異様なほど顔を近付ける癖がある。やや早とちりな傾向がある[68]。悪筆であり、小五郎から警察手帳に書いてあるメモの文字が汚いことを指摘されていた。
容姿はよく似ているが、性格と髪型がかなり異なる双子の弟・重悟が神奈川県警に勤務している。兄弟仲は良好のようである。
都道府県警の刑事の中では、アニメオリジナルでの出演回数は最多である。
名前の由来は、横溝は横溝正史から、参悟は前述の髪型がサンゴに似ているため。
横溝 重悟(よこみぞ じゅうご)
声 - 大塚明夫
神奈川県警の警部。
横溝参悟の双子の弟。兄とは顔や声がうり二つで[69]階級も同じく警部だが、性格は正反対。髪型は坊主で、温厚な参悟とは対照的に目付きは鋭く、口調も荒っぽい。取り調べに関しても非常に荒々しく、ある程度推理力がある兄とは違い、やや直情的。だが、体調を崩して倒れた蘭を病院に運んだり、劇場版『探偵たちの鎮魂歌』では子供を爆発から身を投げ出して守ったりするなど、一概に高圧的な刑事というわけではない。小五郎のことは(「眠りの小五郎」の間違いで)「煙の小五郎」と呼び、胡散(うさん)臭く思っている。
少年探偵団との初対面は原作では51巻(アニメ443話 - 444話「ため息潮干狩り」)だが、アニメでは352話 - 353話「フィッシング大会の悲劇」で園子と共に初めて会っている。劇場版での登場は兄よりも先である。
自称・倹約家で、部下と飲みに行くときなどはいつも割り勘らしい。なお、幼少時代は兄の参悟と同様に水が苦手だったが、現在は克服済み。ブラックコーヒーを好んでいる。
名前の由来は、兄・参悟の名前を数字に直し掛け算をして、3×5=15=重悟から[70]
山村 ミサオ(やまむら ミサオ)
声 - 古川登志夫[71]
群馬県警の警部[72]
コナン(新一)の母である女優・藤峰有希子の大ファンで、彼女が主演の刑事ドラマを見て刑事になった。
重度のドジな上に、洞察力や推理力はどうして刑事になれたのか不思議なほど低く[73]、ヘッポコ刑事と呼ばれている。以前は死体が少しでも視界に入れば奇声を上げながら腰を抜かしたりしていたが、最近では知ったかぶり的な態度や口調が多くなっている。たまに本当に刑事なのか疑わせるような発言・行動も目立つ。幽霊や妖怪の類におびえ真っ青な顔であわてる描写が多々見られる。「〜しちゃったりしちゃう」、「〜しちゃってくれる」というような口調が口癖。小五郎のことを慕っており、「名コンビ」を自称、自任している。また、小五郎と組んで解決した事件の犯人検挙率が100%であることを誇っている。
見当違いな推理の他、周囲の足を引っ張る行動も目立っており、劇場版『漆黒の追跡者』では警察手帳を放り投げてしまった結果、無関係な人間[74]を巻き添えにする事態を招いている。さらに原作では、担当した密室変死事件を詳しく捜査せず自殺と決め付けた結果、殺人と確信し犯人を憎む被害者遺族が容疑者と小五郎達を人質に毛利探偵事務所に立てこもる事態を招いている。
コナンが推理ショーを行う際、他に適当な人物がいない場合、または事故、自殺、果ては「宇宙人の仕業」などの無茶な理由で捜査を切り上げ事件の解明を妨害しようとした場合、仕方なく眠らされる役割となる。現在のところ、警察関係者で探偵役をさせられたのは彼だけである[75]
自称のあだ名は「山さん」[76]。「山村警部」と呼ばれると気を良くする。
少年時代の容姿は、髪型以外は骨川スネ夫によく似ていた。鳥取県八頭町在住の祖母・ミサエ(声 - 堀絢子)の話を頻繁に口に出す。
名前の由来は、推理作家の山村美紗から。
大和 敢助(やまと かんすけ)
声 - 高田裕司
長野県警の警部。35歳。
ある事件の捜査中に雪崩に巻き込まれたため、現在は隻眼となり杖をついている。口調が乱暴なことに加え物騒なニュアンスの言葉を好んで使うことから、それが原因で阿笠と灰原に警戒され組織の一員だと勘違いされたことがある。かなり頭の切れる敏腕刑事で、作中で「名探偵」と称されている人物とも遜色のない推理力の持ち主であり、「眠りの小五郎」についてもすべてを牛耳っているのはコナンだと看破している。
諸伏警部とは小学生時代からの同級生でライバル関係だが、対抗心が空回りして冷静さを欠いてしまい、ほとんど勝てたことがないらしい。
名前の由来は、戦国時代の武将で軍師の山本勘助から。
上原 由衣(うえはら ゆい)
声 - 小清水亜美
長野県警の刑事。29歳。
旧姓は虎田(とらだ)[77]。大和、諸伏とは幼なじみ[78]。敢助のことは子供のころから「かんちゃん」と呼んでいたが、現在は上司でもあるため、仕事中に昔の癖で呼んでしまうと敢助にたしなめられることが多い。結婚を機に一時退職していたが、長野の名家で起こった連続殺人事件の解決後に復帰。大和同様に頭のキレる刑事である。
劇場版『漆黒の追跡者』では、地元で広域連続殺人の容疑者の恋人をマークしていた。
名前の由来は、上原城と、諏訪御料人(正確には井上靖の小説『風林火山』での作中名『布姫』および新田次郎の小説『武田信玄』での作中名『湖姫』)から。
諸伏 高明(もろふし たかあき)
声 - 速水奨
長野県警の警部。35歳。
小学校時代からのあだ名は、名前の「高明」を音読みにした「コウメイ」で、通称「所轄のコウメイ刑事」(諸葛亮孔明のもじり)。
東都大学法学部を首席で卒業後、キャリア試験を受けずにノンキャリアで長野県警に入る。その後、大和警部が捜査中に行方不明となり、彼を見つけ出すために、上司の命令を無視して強引に事件を解決したことから、所轄の新野署[79]に異動させられたが、後に自力で県警本部に復帰した。奔放で変わり者だが、知識に富んだ有能な刑事。また、大和と同様にコナンが高い推理力の持ち主であることを見抜いており、小五郎よりコナンの推理を真剣に聞き入れている。
穏やかな口調で話し、三国志において賢人たちが教訓として残した言葉や中国の故事にちなんだ言葉をよく使う[80]。立っている際、腕を後ろで組むのが癖。上述のように、大和とは小学生以来のライバルであるが、諸伏が勝利することの方が多いらしい。車のナンバープレートは「も 624」(諸伏)。
名前の由来は、中国の政治家・軍人である諸葛孔明から。
綾小路 文麿(あやのこうじ ふみまろ)
声 - 置鮎龍太郎
京都府警警部
公家出身であだ名はおじゃる警部。白鳥警部の同期(キャリア組)でライバル関係にあるようだが、白鳥本人は嫌がっている。
劇場版『迷宮の十字路』・『漆黒の追跡者』・『絶海の探偵』に登場する映画のオリジナルキャラクターだったが、後にテレビアニメにも登場している。いつも連れているペットのシマリスは本人いわく「1番の親友」[81]で、たまに散歩と称して肩に乗せて連れ歩いている。
劇場版第7作『迷宮の十字路』では、容疑者の1人として登場。小五郎から犯人だと疑われ、大事なシマリスまで小五郎の推理したトリックの披露に付き合わされる羽目になった。第13作『漆黒の追跡者』では捜査には参加していないが、警視庁で行われた合同捜査の情報提供をしている。第17作『絶海の探偵』では、京都府警代表としてイージス艦に乗艦し捜査結果を報告した。

FBI

ジョディ・スターリング(Jodie Starling)
声 - 一城みゆ希 / 少女時代:冬馬由美
FBI捜査官。両親をベルモットに殺されたため、証人保護プログラムを受け父の遺志を継いでFBI捜査官になった。
赤井 秀一(あかい しゅういち)
声 - 池田秀一
FBI捜査官。黒の組織に潜入したときのコードネームはライ。優れた頭脳を持ち合わせており、射撃能力もジンが驚くほどの腕前である。黒の組織が最も警戒している捜査官。
ジェイムズ・ブラック(James Black)
声 - 家弓家正
FBI捜査官。ジョディ・赤井・キャメルの上司。
アンドレ・キャメル(Andre Camel)
声 - 梁田清之
FBI捜査官。巨体で人相も悪いが性格は気弱で、損な役回りになることが多い。卓越したドライブテクニックを持っている。

CIA

『名探偵コナン』におけるCIAが関わった原作の事件については、「名探偵コナンの事件#FBIまたはCIAが関わった事件」を参照

水無 怜奈(みずなし れな)/本堂 瑛海(ほんどう ひでみ)
声 - 三石琴乃
CIA諜報員で、本堂瑛佑の実姉。組織に潜入した際に与えられたコードネームはキール。表の顔は日売テレビの人気女性アナウンサー・水無怜奈として活動していたが、衆議院議員候補の土門康輝を殺害しようとした際、事故で意識を失い、昏睡状態が続いていたため、コナンが彼女の声で日売テレビに連絡をして休職扱いとなり、意識の回復後に本人から退職の意向を伝えている。
4年前までは新入り扱いであったが、共に組織への潜入捜査を行っていた父・イーサンの命を引き換えにした策略により、「組織に潜入していた諜報員であるイーサン・本堂の存在に気づき口を封じた」と推測した組織からコードネームを与えられ、組織上層部のジンらと共に暗殺や取引を行える地位にまで昇進する[82]
黒の組織が企てた暗殺計画実行中にFBIに追い詰められて逃走を図ったが、運転していたオートバイごと転倒、全身を強打して意識不明の重体に陥り、意識が戻らないままFBIの監視下にある病院に入院していた。その後、意識を回復してコナンや赤井らと手を組み、再び組織に潜入した。しかし、彼女がFBIから指示を受けている諜報員ではないかと疑惑を抱いていた組織[83]に赤井を殺すよう命じられたため、組織の信用を得るため赤井を射殺した。その後、遺体ごと彼の車を爆破したため、信用を回復できたが、ジンには完全には信じ切られていないようである。
水無怜奈の名の由来はMiss.007(水=Miss.、無=0、怜=0、奈=7)。
イーサン・本堂(イーサン・ほんどう)
声 - 小山力也
日系二世のCIAの諜報員で、本堂瑛海・瑛祐の父親。
同じくCIAの娘・瑛海や仲間のバーニィと共に組織を捜査する任務を行っていたが、組織に瑛海の正体が知られるのを防ぐため、瑛海の身を守るために瑛海に握らせた拳銃で自ら命を絶った。
名前の由来は映画『ミッション:インポッシブルシリーズ』の主人公・イーサン・ハントから。

黒の組織

あの方
組織のトップ。現在、その正体は明かされていない。
ジン
声 - 堀之紀、演 - 佐々木蔵之介
組織の中枢を担う幹部。新一にAPTX4869を飲ませ、幼児化させた張本人。
ウォッカ
声 - 立木文彦、演 - 岡田太郎
ジンの弟分。
ベルモット / シャロン・ヴィンヤード
声 - 小山茉美
組織の幹部。ジンも一目置いている実力者で、あの方のお気に入り。組織の中で、コナンと灰原の正体を知っている唯一の人物。「千の顔を持つ魔女」と称される変装の達人。
キャンティ
声 - 井上喜久子
腕利きの女性スナイパー。スナイパー仲間のカルバドスを見捨てたベルモットを嫌っている。
コルン
声 - 木下浩之
腕利きの男性スナイパー。キャンティと同様に、スナイパー仲間のカルバドスを見捨てたベルモットを嫌っている。
バーボン / 安室 透
声 - 古谷徹
情報収集力・観察力・洞察力に長(た)けた探り屋。表の顔は小五郎に弟子入りした探偵。
宮野 明美(みやの あけみ)
声 - 玉川紗己子
宮野志保の姉。ジンに殺害されたが、真相を知らない警察は自殺として処理している。
宮野 厚司(みやの あつし)
声 - なし
宮野明美・志保の父親。学会を追放されたマッドサイエンティスト。事故死したとされている。
宮野 エレーナ(みやの エレーナ)
声 - 鈴木弘子
イギリス人で宮野明美・志保の母親。夫の厚司と同様に事故死したとされている。組織から「ヘル・エンジェル(地獄に堕(お)ちた天使)」と呼ばれた。

法曹界

妃 英理(きさき えり)
声 - 高島雅羅、演 - 大塚寧々
弁護士。毛利蘭の母親で、別居中である毛利小五郎の妻。小五郎の名前に由来する「ゴロ」という猫を飼っている。小五郎との初デート記念日などを覚えているなど、小五郎と仲直りしたいという気持ちを持っている。
栗山 緑(くりやま みどり)
声 - 百々麻子
弁護士で妃英理の秘書。当初は白鳥警部と同様、映画のゲストキャラクターだったが、後に原作・アニメオリジナル作品にも登場するようになった。
普段はクールな英理が、小五郎から連絡があるたびに感情的になって右往左往する姿を観察しては、「また旦那からか」と密かに楽しんでいる。
九条 玲子(くじょう れいこ)
声 - 松本梨香
アニメ「法廷の対決シリーズ」に登場するオリジナルキャラクター。東京地方検察庁きってのエリート検察官。33歳。
法曹界のクイーンと呼ばれる妃英理に対して、彼女は検察のマドンナと呼ばれている。
優れた頭脳と抜群の法廷戦術を駆使して勝利を重ね続け、弁護士の中には対決することを敢(あ)えて避ける者も出るほど。未(いま)だに負け知らずで、公判での連勝記録を更新し続ける英理に強烈なライバル意識を抱いており、初対決時には英理を窮地に陥れて、激しい戦いを繰り広げている。英理にとっては理解者ともライバルとも呼べる存在。
法廷シリーズでは3作目で大きく容姿(髪型など)の変更がなされていたが、4作目では容姿が戻されていた。

主要キャラクターの親族

服部 静華(はっとり しずか)
声 - 勝生真沙子
服部平次の母親で、大阪府警本部長である服部平蔵の妻。
和服を好む色白の京美人で、剣道の有段者。やや天然な性格[84]てっちりが得意料理で、大阪の服部家を訪れたコナンたちも舌鼓を打っていた。平次と同じく肝が座っており、ときには夫の平蔵を圧倒する活躍を見せることもある。殺人事件の犯人が自殺しようとしたときに日本刀鉄扇で抑え、一喝して見せたこともある。息子の平次を溺愛しており、心配性でかなりの親バカ[85]。小五郎と対面した際には、上記の理由から東京式アクセントである標準語の敬語を使うなど、平次ほど大阪弁にこだわらない。
名前の由来は、銭形平次の妻・お静で平蔵からも静と呼ばれている。旧姓の池波(いけなみ)は時代劇小説家の池波正太郎から。
鈴木 史郎(すずき しろう)
声 - 松岡文雄
鈴木園子・綾子の父親。鈴木財閥の会長。51歳。綾子は「お父さん」・園子は「パパ」と呼んでいる。恰幅(かっぷく)のいい、人の良さそうな人物であるが、怪盗キッドの予告状が届いた際には激昂して破り捨てるなど、意外と過激な一面もある。劇場版『天国へのカウントダウン』では趣味で日本画を描いているようである(園子のセリフから)。
名前の由来は、アナウンサーの鈴木史朗から。
鈴木 朋子(すずき ともこ)
声 - 一柳みる
鈴木園子・綾子の母親で史郎の妻。43歳。園子は「ママ」と呼んでいる。美人で年齢を感じさせない若々しい女性。左目の下にホクロがある。怪盗キッドを挑発するような余興を企画して、挑戦的な発言をする大胆不敵な人物。
鈴木 綾子(すずき あやこ)
声 - 元井須美子(34・35話)→鈴鹿千春(72話 - )
鈴木園子の姉。大学時代映研に所属、メイク・衣装を担当していた。現在は大学院生。24歳。園子からは「姉貴」と呼ばれている。秋に富沢財閥会長の三男で画家の富沢 雄三とみざわ ゆうぞう、声 - 松本保典)と結婚する予定である。
鈴木 次郎吉(すずき じろきち)
声 - 永井一郎
鈴木財閥の相談役。鈴木史郎の従兄弟で、鈴木園子のいとこおじにあたる。72歳。笑い方が独特で「アッアッアッ」と描かれている。
現在はほぼ隠居の身で、会社は史郎に任せて自身は道楽三昧をしている。ゴルフのヨーロッパオープン、ヨットのUSAカップ、世界ハンバーガー早食い選手権やサバンナラリーなど、すべて優勝しており、その他にも最年長エベレスト登頂記録やフリーダイビング新記録保持者、人力飛行機世界一周なども行っている。愛犬・ルパン(声 - 高木渉)をいつも連れている。また、コナンには劣るものの、それなりに発想力もあり、阿笠博士のクイズをいとも簡単に解いてしまったこともある。
「人力飛行機世界一周を成し遂げたのと同時期に怪盗キッドの事件が発生し、キッドの記事に新聞の1・2面を取られ、自分の記事が3面の隅に追いやられた」という理由から、キッドにただならぬ敵対心を抱いている。そのため、キッド捕縛を自身の伝記のラストに飾るべく幾度も勝負を挑み続けていが、キッドにはいつも逃げられてしまっている。しかし、所有する宝石はいつもコナンに守られており、痛み分けで終わっている。仕掛ける罠については奇想天外なものが多く、コナンはキッドの変装よりも先に、その罠を看破してからキッドの行方を追っていくようにしている。いつも宝石を取り戻してもらう関係のコナンに対しては、手柄を横取りされてしまうこともあるがその実力は認めているようである。
劇場版『天空の難破船』では、テロ組織「赤いシャムネコ」壊滅に協力したことから、同組織に恨まれてキッドとの対決のために用意した飛行船を乗っ取られてしまった[86]
名前の由来は、江戸時代後期に活動していた大泥棒・鼠小僧次郎吉から。
円谷 朝美(つぶらや あさみ)
声 - 大谷育江
円谷光彦の姉。中学生。普段は光彦とは正反対の砕けた口調だが、教師をしている両親の前では丁寧な言葉遣いになる。好奇心旺盛で詮索好き。光彦が行方不明になったときに「ドラマみたい」とはしゃぐなど、能天気な一面もある。ロックグループ「三途のIII」のボーカル・サタン鬼塚サタンおにづか、声 - 桜塚やっくん)のファン。
名前の由来はルポライターの浅見光彦で、光彦と合わせると浅見=朝美+光彦になる。
小嶋 元次(こじま げんじ)
声 - 野島昭生
小嶋元太の父親で酒屋を経営している。32歳。左利き。生粋の江戸っ子で、べらんめえ口調でしゃべる[87]。性格も江戸っ子らしく、息子と同じく言葉遣いが荒い上にけんかっ早いが、正義感は強い。体型は痩せ型で、元太とは似つかない容姿(元太いわく母親似)[88]
目暮 みどり(めぐれ みどり)
声 - 折笠愛
目暮警部の妻。かつては不良女子高生で、高校時代に多発していた「女子高生引き逃げ連続殺人事件」の犠牲になった友人の恨みを晴らそうと自らおとり役を買って出た際に、目暮が護衛についたのが2人のなれそめである。なお、結果的に自身も標的になり重傷を負い、一命は取り留めたものの、目暮と同じく額に傷が残っている[89]
目暮とは現在もラブラブな関係でいつも弁当を作ってあげている。また、酔うと不良時代のヤンキー口調が出てしまう。

主要キャラクターの関係者

遠山 和葉(とおやま かずは)
声 - 宮村優子、演 - 岡本玲
服部平次の幼なじみ。米国版での名前はKirsten Thomas (キルステン・トーマス)。
京極 真(きょうごく まこと)
声 - 檜山修之
杯戸高校空手部主将で、現在は渡米中。鈴木園子の彼氏。18歳。身長184センチメートル、体重79キログラム。通称「蹴撃の貴公子」、「孤高の拳聖」(欧州空手道王者選手権の実況より)。
空手をしないときは眼鏡をかけている。実家は静岡県で「瓦屋旅館」を経営、夏休みは実家に戻って手伝いをする孝行息子。妹がおり、彼女に録画を頼まれた『赤いハンカチ』というドラマにはまっている。言葉遣いは丁寧。蘭によれば、女子のファンが多いらしい。
空手の公式戦で400戦無敗を誇るほか、銃口の向きと引き金の動きを見て至近距離で発射されたライフルの弾をよける、武器を持った50人以上のヤクザ達を素手で全滅させるなど、蘭より上位の達人レベルの実力を持つ。また腕にナイフが刺さったままの状態で犯人を倒したこともある。
空手の試合会場で蘭をひたすら応援する園子の純粋な姿から彼女を意識するようになり、実家の旅館に宿泊していた園子が凶悪犯に狙われ、それを救ったことが縁で付き合い始める。日本には自分以上に強い者がいないということから、強い人間と戦うため、付き合い始めて間もなく園子を残して外国に行った。しかし、園子が危機にさらされていると察したときは試合すら放り出して帰国してくるなど陰から彼女を見守り[90]、危険の排除に努める。
空手の大会があっても「負けるところを見られるくらいなら切腹する」と言って、園子に大会の場所や日時を教えないでいる。
かなり古風な価値観の持ち主であり、園子が肌を露出した服を着たり短いスカートをはいたりしていると注意するのがお決まり。園子には、「生傷だらけの侍」というイメージを持たれている。
名前の由来は、極真空手京極夏彦から。
沖野 ヨーコ(おきの ヨーコ)
声 - 天野由梨(3話 - 122話)→長沢美樹(249話 - )、演 - ベッキー
小五郎が大ファンのアイドル歌手で、女優。年齢は22歳[91]。気取らない優しく控えめな性格。
高校時代、泉新社発行の雑誌「週刊ヤングKOBA」の「女子高生制服コレクション」でグランプリを獲得したことをきっかけに芸能界デビューした[92]。以前は「地球的淑女隊(アース・レディース)」という4人組のアイドル歌手グループに属していたが、グループ解散を機に歌手としてソロデビューした。代表曲は「ムーン・レディ」。現在は歌手活動だけでなく、料理番組のコーナーに出演したり、映画にも出演するなど幅広く活動している。
小五郎がまだ無名の連載初期に(マネージャーの山岸いわく「有名な探偵に依頼するとスキャンダルが公になる可能性がある」ため)、ストーカー事件の調査を依頼したことからコナンたちと知り合いとなった。
OVA作品『10年後の異邦人』で描かれた10年後の世界では結婚引退が決まった。
名前の由来は、漫画家の沖野ヨーコから。
榎本 梓(えのもと あずさ)
声 - 榎本充希子
毛利探偵事務所が入っているビルの1階にある喫茶店「ポアロ」のウェイトレス[93]。23歳。明るい性格だが、かなりの天然ボケである。「ポアロ」に来る小五郎によく事件の依頼を持ちかけている。また、コナンや蘭とも仲が良く、おしゃべりをしていることも多い。杉人すぎひと、声 - 柴本浩行)という兄がいる他、長部 満おさべ みつる、声 - 鉄炮塚葉子)という5歳の子供とメールを交換している。
大尉(たいい)
喫茶店「ポアロ」によくやって来るオスの三毛猫
七川 絢(ななかわ あや)
声 - 矢島晶子(343・344話)→倉田雅世(491話)
新一・蘭・園子の中学生時代の友人。コンビニでアルバイトをしている。几帳面な性格で、他の店員が行わない段ボール箱の積荷の整理もきちんと行っている。しかし、閉店後に店の商品が盗まれてしまう事件が起き、店の商品を盗んでいるのではないかと店長から疑われてしまった。幸運にも、その場に居合わせた蘭に頼まれたコナン(新一)の活躍で助けることができた。甘い物が好きでゲームにはまっている。盲腸で入院したことがある。
米原 桜子(よねはら さくらこ)
声 - 丹下桜
三池苗子の幼なじみで、千葉刑事の小学校時代の後輩。23歳。初登場時はデザイン会社社長の若松 耕平わかまつ こうへい)の自宅で家政婦をしていたが、殺人事件で若松が亡くなったこともあり、現在はシャトー米花マンションに住む伊丹 永信いたみ ながのぶ)の部屋で通いの家政婦をしている。そそっかしい一面があり、遺体を発見した際に警察へ通報するべきところを、間違えて苗子の携帯電話にかけてしまったことがある。
羽田 秀吉(はねだ しゅうきち)
現在までに将棋タイトル四冠を獲得しているプロ棋士。眼鏡と寝癖、無精ひげが特徴で、名前が羽柴秀吉に似ていることから「太閤」の通り名を持つ。28歳。シャトー米花マンションの18階(1801号室)に住んでいる。宮本由美とは彼女の大学時代に交際しており、現在も互いに「由美タン」、「チュウ吉」と呼び合う仲だが、数年前に由美が警察官になるのをきっかけに一旦別れた。その際「7つ揃ったら連絡する」と言い残して何かを入れた封筒を渡しているが、以来音信不通だったため、彼女からは愛想を尽かされている。なお、由美には自分の職業を明かしておらず、言付けの「7つ」であるタイトル全七冠制覇[94]を目指している。
一見すると子供っぽくさえない印象を受けるが、棋士だけあって優れた記憶力と洞察力を持ち、コナンが普通の小学生ではないことも一目で見抜いている。

その他の重要人物

黒羽 快斗(くろば かいと) / 怪盗キッド(かいとうキッド)
声 - 山口勝平
神出鬼没の大怪盗で、コナンのライバルの1人。怪盗キッドとしては2代目で、初代は彼の父・盗一とういち、声 - 池田秀一)。
元は同作者の別作品『まじっく快斗』の主人公で、本作はスピンオフ参加となっている。
白馬 探(はくば さぐる)
声 - 石田彰
『まじっく快斗』からのゲストキャラの高校生探偵[95]。身長180cmで、体重65kg。血液型はA型で、8月29日生まれの乙女座。17歳。ロンドンでの留学経験が長い。
事件解決件数は日本国内で約500件(自称。本人は海外でも解決していると語っているが詳細は不明)。常にキザで芝居がかったセリフの言い回しをする。
探偵甲子園編では東の高校生探偵として工藤新一の代役で招かれている(ただし、元々招かれる予定だった)。警視総監である父親から、警視監を父親に持つ服部平次について色々聞かされたらしく、敵対心を持っている節があったが、探偵甲子園編終了後は彼の実力は認めたようである[96]
浅井 成実(あさい なるみ)
声 - 折笠愛
東京都の孤島・月影島診療所の医師。26歳。本名は成実(せいじ)[97]。女性のような容姿をした男性。麻生圭二の息子で「月影島への招待状」 - 「名前の秘密!!」(アニメ版「ピアノソナタ『月光』殺人事件」)の犯人。
その容姿と医者という職業を利用した殺人計画を実行し、コナンに犯行を暴かれた後、公民館に火を放ち、燃え盛る音楽室の中でコナンへの感謝を暗号化した楽譜をピアノで弾きながら焼死した。コナンはこの事件以後、推理で追い詰めた犯人を自殺させないよう決意し、犯人の自殺を何度も食い止めている。彼の自殺はコナンを通して間接的に服部平次の探偵としてのあり方にも影響を及ぼした。
「炎の絆」(アニメ版「名家連続変死事件」)では、コナンが推理後に自殺を止められなかった唯一の人物として回想に登場している。
赤木 英雄(あかぎ ひでお)
声 - 辻谷耕史
プロサッカーチーム・東京スピリッツの選手。19歳。ポジションはFW、背番号は11。愛称はヒデ
米花高校出身で、ライバルで親友の上村直樹と共に、サッカー部を全国制覇に導き、「黄金のツートップ」と呼ばれた。2年前に両親を亡くし、現在は小学3年生の弟・まもる、声 - まるたまり)と2人で米花町の高層マンションに住んでいる。試合のために家を空けるときには、恋人の赤木 量子あかぎ りょうこ、声 - 平松晶子)に守の世話を頼んでいる。高校時代から天才と呼ばれて直樹とともに東京スピリッツに入団した。ワールドカップの日本代表入りは確実と言われていたが、ケガのために代表入りはならなかった。しかし、天皇杯決勝では、開始4分に先制ゴールを挙げるなど活躍を見せた。海外チームへの移籍話もあったが断った。元太と光彦は彼のファン。
愛称の由来は、サッカー選手の中田英寿から。
上村 直樹(うえむら なおき)
声 - 矢尾一樹
プロサッカーチーム・東京スピリッツの選手。ポジションはFW。愛称はナオキ
米花高校出身で、ライバルで親友の赤木英雄と共に、サッカー部を全国制覇に導き、「黄金のツートップ」と呼ばれた。英雄と共に東京スピリッツに入団した。高校時代の得点数などはヒデと大差ないのに、人気や契約金に大差がある。練習試合でヒデと接触してケガを負わされたことから彼を逆恨みしてヒデの弟の守を誘拐し、ヒデにサンデーカップの決勝戦での八百長を強いたが失敗に終わる。しかしその試合後、テレビを通じてヒデからエールをもらい、自身の行いを悔いて改心し、ヒデへの友情を取り戻した。ゲームが得意で守からも慕われている。歩美は英雄より直樹のファン。
その後は東京スピリッツにも復帰、ヒデと共にプレーしている。
愛称の由来は、サッカー選手の松田直樹から。
比護 隆佑(ひご りゅうすけ)
声 - 櫻井孝宏
プロサッカーチーム・ビッグ大阪の選手。19歳。ポジションはFW、背番号は9。母親の違う兄・遠藤 陸央(えんどう りくお)がいるが、世間には隠していて知られていない。彼は比護がノワール東京に入った2年後戦力外通告されたが、ビッグ大阪にトレーナーとして拾ってもらった。ノワール東京が遠藤をチームに入れた理由が比護を釣るためのエサだと知り、彼を拾ってくれたビッグ大阪に移籍した。移籍した直後はブーイングを受けていたが、それは調子の出ない彼に対する叱咤激励(しったげきれい)で、今はビッグ大阪のポイントゲッターとして活躍している。灰原によれば、無回転シュートが得意らしい。
兄の遠藤と試合を見学しているときに、中学時代の新一をスカウトしたこともある。「兄弟のことを理由に、黒のチーム(「ノワール」はフランス語で「黒」)を出て行った裏切り者」という点で境遇が似ている灰原は彼のファン。
名前の由来は、サッカー選手のルイス・フィーゴから。
三水 吉右衛門(さみず きちえもん)
140年前の江戸時代末期にその名を響かせた絡繰人形師[98]。あだ名はカラクリ吉右衛門。佐幕派の浪人達に資金援助をしていた。吉右衛門の作り出す絡繰人形は、まるで生きているようだと大名や商人に気に入られ、それにより一代で財を成し、その財を幕末に巨大なダイヤモンドに替え、自分の屋敷の前にある池に沈めた。日本の各地に絡繰屋敷を作ったことでも有名[99]。鈴木財閥所有の「鉄狸」は吉右衛門の作品で、様々な泥棒退治の仕掛けが施されているが、コナンとキッドの手によって開けられた。

劇中劇

仮面ヤイバー(かめんヤイバー)
声 - 高木渉
人気の子供向け特撮番組のヒーロー。名前の由来は仮面ライダーYAIBAから。
人形、カードダスガシャポン、Tシャツ、ガソリンスタンドとの提携キャンペーンなど商品展開も数多い。かなり昔からバージョンを変えながら放送されている週1回の番組(月曜日19時30分から30分間の放送で、2008年までの『名探偵コナン』のアニメ放送時間と同じ)の他、映画も2本製作されている。主題歌をTWO-MIXが歌ったこともあると設定されている。
少年探偵団が買ってくる菓子は、たいていは仮面ヤイバーの食玩目当てのものである。
光彦いわく「初代の仮面ヤイバーは仮面がグロテスクで、そこがまたいいんです」。必殺技はヤイバー雷神拳。
アニメ「名探偵コナン」内のオリジナルの設定では、本名が白金 雷刃(しろがね らいは)とされており、普段は、幼なじみの夏目 玲(なつめ れい)と共にホットドッグ屋をしている青年。事件が起きると変身してオートバイに乗り込み、悪事を働く怪人や異星人を倒すという設定の勧善懲悪もののストーリー。
ゴメラ
ゴジラガメラをモデルにしたと思われる怪獣。人気があり、映画が何作も作られている。1度、コナン達は撮影現場を見に行っている。主演俳優(スーツアクター)の松井 秀豪まつい しゅうご、声 - 北川勝博)が番組プロデューサーの亀井 修かめい おさむ、声 - 小山武宏)を殺害したことで逮捕され、さらにその時のトリックが原因で1着しかない着ぐるみが焼失する事態になってしまう。打ち切られると思われたが、ファンからのたっての願いにより、昔のフィルムをつなぎ合わせての製作により続行された。その後も、毎回最終回らしきタイトルを付けつつも撮影が続けられ、現在もシリーズは継続中。「大怪獣ゴメラ」「ゴメラの逆襲」「ゴメラVSメカゴメラ」「ゴメラ最期の決戦」「ゴメラよ永遠に」「さらばゴメラ」「大怪獣ゴメラ ファイナル」などの作品がある。
闇の男爵(ナイトバロン)
声 - 田中秀幸
推理小説家・工藤優作の小説に登場する怪人。神出鬼没の怪人で、怪盗でもあり殺人鬼でもある。正体は不明。シルクハット・仮面・マント・黒いスーツを身に着けている。髪型はショートボブ
その神出鬼没という設定から、発見や制止の不可能な幻のコンピュータウイルスに、その名前が冠されている。黒の組織もその「闇の男爵ウイルス」を所持しており、組織内で用いられているプログラムなどが入った記憶媒体(フロッピーディスクなど)を外部のコンピュータで立ち上げると、自動的にウイルスが作動してデータを削除するように仕掛けている。
松田 左文字(まつだ さもんじ)
声 - 鈴木英一郎
ミステリー作家・新名 任太朗しんめい にんたろう、声 - 藤本譲)の書いた小説の主人公。任太朗の死後、娘の香保里かおり、声 - 大坂史子)が執筆を引き継いだ。作中のドラマでは俳優の剣崎 修けんざき おさむ、声 - 江川央生)が演じる。
居合い抜き探偵で、犯人を暴いた後、刀を抜いて犯人に一句詠ずる。香保里が引き継いだ物語の後半から、ヘッポコ探偵とオテンバ娘、生意気な眼鏡の少年が助手になった(モデルは小五郎、蘭、コナン)。
代表作に「二分の一の頂点」(由来は「1/2の頂点」)、「悪魔が仕組んだ遺言状」、「真夜中の首実検」などがある。いったん原作が終わったが、また復活して、今も雑誌『文芸時代』で連載中。
名前の由来は、松田優作西村京太郎左文字進。モデルは丹下左膳

脚注

  1. ^ 沖矢昴は直接知った描写はなく、コナンの挙動を見て気づいたかのような様子のみ描かれている。ただし、コナン自身はまだそのことに気づいていない。
  2. ^ 怪盗キッドについては、黒の組織と応戦していたコナンと共にベルツリー急行に乗り合わせた際、作戦に協力させられている。劇場版でも、『世紀末の魔術師』でコナンの正体が毛利蘭に知られないよう新一に変装したことがあり、『天空の難破船』では同じ現場に居合わせたコナンと一時的に共同戦線を張った。また、ベルモットは劇場版『漆黒の追跡者』でコナンに事件解決のヒントを提供した。
  3. ^ コナン(新一)が完全に解けなかった事件を解き明かしたことがある。
  4. ^ 自宅には世界各国の推理小説が所狭しと並んでおり、朝新聞を読む際にも事件の内容を独り言で推理している。
  5. ^ 親子2代に渡って行われた事件を親子2代に渡って解決したことがある。
  6. ^ 阿笠や有希子によると、当時各国の警察を子供のように手玉にとる怪盗1412号に興味を持って「1412」を「KID.」(14がKとI、12がD.)と読み間違えたことが「怪盗キッド」と呼ばれるきっかけとなり、事実上キッドの命名者となっている。
  7. ^ 『名探偵コナン10+SDB』(ISBN 978-4-09-124716-2)より。
  8. ^ 灰原は、コナン(新一)の演技力と目立ちたがりで危なっかしい性格は有希子譲りであると推測している。
  9. ^ なお、アニメでは有希子の声を演じている島本の誕生日である12月8日にあやかり、車のプレートナンバーは「12-08」となっている。
  10. ^ コナンを灰原に、平次を新一に変装させたことがあり、平次には「アルセーヌ・ルパン顔負け」と評された。
  11. ^ 新一によれば、その推理は有希子の手柄ではなく、優作が新聞を見ながらブツブツ言っていた推理をそのまま話しただけであるとのこと。
  12. ^ 蘭にコナンの正体がバレそうになったときに「祖父の兄の娘のイトコの叔父の孫」だと説明し、その時点でコナンは既に阿笠博士の遠い親戚ということになっていたから有希子(と新一)も阿笠博士とは「とぉーい親戚」なのだと話している。
  13. ^ 蘭にコナンとは遠い親戚だと説明した翌日に自分の幼なじみに「2人目の子」だと話したため、その際に起きた事件で担当した山村と後に再会したとき、危うくそのことを言われそうになった。
  14. ^ 相手がベルモットか、灰原を通じてベルモットの動向を見張っていたFBIかは明かされていない。
  15. ^ a b 灰原から、なぜ昴が有希子と一緒に工藤家で暮らしているのかと詰問された際に、コナンは「母さんが来るのはたまの週末のことだし……」と答えている。
  16. ^ 結果は両者同票で、20年以上経過した現在でも伝説のミスコンとして校内に語り継がれている。
  17. ^ 『名探偵コナンダイジェストブック』に「親友」と記されている。
  18. ^ 他人に蘭との関係を聞かれると「娘じゃないわ…」「“未来の”がつくかもしれないけどね…」と答えている。
  19. ^ 理由は共に、他人に知られたくない自分の内面を覆い隠してくれるからとしている。
  20. ^ 灰原は1度、沖矢の首元を確認しようとしたが、「ここから先はこちらのエリアだ。君の領分じゃない。」と止められている。
  21. ^ 劇中で直接的な喫煙シーンは描かれていないが、77巻では灰皿に多量の吸い殻を溜めており、かなりのヘビースモーカーである様子が描かれている。
  22. ^ コナンや阿笠博士が誘拐された際には、事態を把握して救助に動き、ハッキングによりバーボンやベルモットの接触を察知してコナン達に伝えるなど、一連の行動も彼らの危機を察知する方向に使われていた。
  23. ^ 蘭は彼と対面した際、「初対面のはずだが、初めて会うという気がしない」という旨の発言をしている。世良真純も、彼と対面したときに驚いたような表情を浮かべるなど、彼のことを気にかけているような描写が見られる。
  24. ^ 18期生の小林澄子が26歳のため、約37年前に創立されたはずだが、52歳の阿笠博士が卒業した点とは矛盾している。
  25. ^ 有名小説家の優作と有名女優の有希子の息子である新一や鈴木財閥の令嬢である園子が通っていることから有名な私立校で、大学までエスカレーター式に進学できるとされている(コナンドリルより)。
  26. ^ 小学生の頃、同じく小学生だった白鳥に助けられ、そのときにお礼として贈った紙製の桜の花輪と「桜は警察を表す正義の花」という言葉で白鳥は警察官を志すようになった。
  27. ^ 小林と佐藤は顔立ちがよく似ており、なおかつ小林は子供の頃は眼鏡をしていなかったため、白鳥はその少女をずっと佐藤だと思い込んでいた。小林に再会してようやくその少女が小林であることに気がついた。
  28. ^ コナンドリルでは小中高大の一貫教育とされており、小五郎が帝丹大学ではなく米花大学出身なのは成績や内申点の問題で内部進学ができなかったからではないか、と推測されている。
  29. ^ この意見を1度ジョディに告げたが、両親をベルモットに殺害されたジョディからは一喝された。
  30. ^ 原作ではメガネのブリッジが本物は1本、ベルモットの変装では2本だった。ベルモットが組織の任務下に戻った後は本物の新出も2本になっている。
  31. ^ 「新出先生、いろいろこれからヤバイ目に遭うかも……」、「元ベルモットが住んでいた場所ですからね。いろんなものが残されているかもしれない。そこに残っているものを見つけちゃったらヤバイ。」と、作者は『オフィシャルファンブック for ガールズ ラブ・コナン』(小学館、2004年3月)の「教えて! 青山先生」で語っている。
  32. ^ 瑛祐は姉・瑛海の使っていた嘘発見法を身に付けており、それがその後姉弟関係を推定する証拠になる。
  33. ^ 彼女が姉の瑛海とは思えなかったらしく、姉の消息を知るために、事故で意識不明になり入院していた彼女を激痛で目覚めさせるためハサミで刺そうとした。
  34. ^ このため、母子手帳などではO型とされているが、現在の血液型はAB型である。
  35. ^ この原理は瑛祐が登場する前に発売されたコミックス「名探偵コナン特別編第17巻」でトリックとして既に登場している。
  36. ^ 水無怜奈を姉と考えなかった根拠は、本当にAB型の血液を持つ水無怜奈が姉なら、姉からの輸血はAB型からO型へのものとなってしまい生理的に不可能なことから。
  37. ^ ただし、瑛祐本人はCIAがアメリカの国益のためだけに活動する組織であるという事実を理解しておらず、「悪人達を倒す正義の組織」と勘違いしている。
  38. ^ 怪盗キッドに下着姿にされたときにも、男子トイレを使用していたこともあって、「(男にしては)パンツがやけにローライズだった」と思われただけであった。
  39. ^ 前者は蘭に「新一ならそんなことは絶対にしない」と責められ、後者はコナンに「100%やりすぎ」とまで言われている。
  40. ^ キャメルは世良にどこかで会った覚えがある様子を示す描写があるが、彼女が何者であるかについては思い至っていない。また、キャメルから写メで送られた彼女の画像を見たジョディは、男性だと誤認しただけである。
  41. ^ 蘭と平次にも初対面時には興味を寄せる描写があったが、以後そのような描写は見られない。
  42. ^ コナンも笑ったときの八重歯に見覚えがあるようで、以前に会ったことがある可能性には思い至っているが、詳細は未(いま)だ不明。世良はモノローグで、「そのときが来るまでは教えられない」と語っている。
  43. ^ 『週刊少年サンデー』2013年33号付録より。
  44. ^ 作中で蘭が繰り出した胴廻し回転蹴り・飛び膝蹴りは塚本徳臣の得意技であり、下段廻し蹴りは数見肇の得意技である。
  45. ^ 実際は警視監が着任するが、劇場版『瞳の中の暗殺者』の紹介テロップ、劇場版『沈黙の15分』の公式パンフレットには警視長と記載されている。
  46. ^ キャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。
  47. ^ 捜査一課課長も兼任している(作者談)。ただし、本来は警視庁捜査一課課長の階級は警視正で管理官との兼任はできない。
  48. ^ 52巻での佐藤と高木の結婚式場の宣伝写真を見ていた白鳥に対して、「はがすと、器物破損罪っスよ」といさめている。
  49. ^ 下の名前については、原作者は『スーパーダイジェストブック 名探偵コナン40+』にて「声優さんは一伸さんだったからそれかもね」と答えている。なお、担当声優の千葉一伸が放送中に容姿を変えたため、現在は千葉刑事と容姿が異なる。
  50. ^ 本名は不明。
  51. ^ 第16話「骨董品コレクター殺人事件」、第18話「6月の花嫁殺人事件」、第98話 - 第99話「名陶芸家殺人事件」、第170話 - 第171話「暗闇の中の死角」、第385話 - 第387話「ストラディバリウスの不協和音」で、よく似た鑑識官が登場しているが、声は巻島直樹(18話、98話)・長嶝高士(170話)・大西健晴(386話)など、異なる声優が担当していた。
  52. ^ アニメスタッフ間では、彼の娘も警視庁の鑑識員として働いているという裏設定があるらしい(青山剛昌画集『名探偵コナンコンプリートワークス』内の対談における高山みなみの発言による)。
  53. ^ 第51話「ゴルフ練習場殺人事件」、第119話「仮面ヤイバー殺人事件」のEDテロップでは「鑑識課員」と表記されている。
  54. ^ 名前の由来は、海外刑事ドラマ『スタスキー&ハッチ』から。
  55. ^ 自分が欲しいアクセサリーを佐藤が欲しがっていたと偽り、標的の男性刑事が買ったアクセサリーを佐藤あてでうまくプレゼントさせ、それを佐藤から貸してもらう形でそのまま自分の所持品にする、というもの。
  56. ^ おかげで秀吉の職業を知らされておらず、後から正体を知った三池苗子から「名人」と聞いた際は、「どーせゲームか何かの名人」と本気にしなかった。
  57. ^ 23歳の米原桜子より1つ年上のため。
  58. ^ 千葉の返事探しに協力した少年探偵団と、彼らから事情を聞いた由美は2人の関係を知っているが、直接干渉せず静観している。
  59. ^ 名前の由来は松田優作ジーパンからと思われる。
  60. ^ 名前の由来は、萩原健一沢田研二からと思われる。なお、原作では目暮警部の説明の中で登場するのみであり、容姿・台詞はアニメで新たに描かれることになった。
  61. ^ 佐藤刑事が伊達を「さん」付けで呼んでいることから。
  62. ^ 作中では明らかにされていないが、「コナンドリル(ISBN 9784091794024)」には警視監と記載されている(ただし、警視監の「監」が「鑑」と誤植されている)。
  63. ^ 平次の負けず嫌いな性格を利用して、わざと怒らせて単独捜査をさせることで犯人に対する目くらましに使った際、コナンや平次が捜査をしている中、自身が臨場して現場周辺にいた野次馬から被害者の状態を聞いただけで被疑者を特定している。
  64. ^ 下の名前は劇場版『天空の難破船』にて判明。
  65. ^ アニメでは、9話での初登場時に開いた警察手帳に「横溝正文」と書かれていた。
  66. ^ 作者は「本当はね、刑事の転勤ってないんだよね」とコメントしている(『オフィシャルファンブック for ガールズ ラブ・コナン』(小学館、2004年3月)「教えて! 青山先生」より)。
  67. ^ 父親のかつらと参悟の髪型はよく似ている。
  68. ^ 小五郎の妻と会いたがっていたため、小五郎の横に美人の女性が立っていたりすると小五郎の妻だと勝手に思い込んでしまう癖があった。その後、ようやく本当の妻(妃英理)に会えたが、彼女に今までの勘違いを話してしまい、毛利夫妻を気まずくさせてしまった。
  69. ^ 初登場のとき、小五郎に参悟と間違われたほどで、コナンたちはそのときまで参悟に弟がいることは知らなかった。また、トリックを解くカギになったこともある。
  70. ^ 劇場版『漆黒の追跡者』では、そのダジャレのようなネーミングを高木刑事に笑われていた。
  71. ^ 原作者によると、最初はチョイ役程度のつもりで登場させたが、担当声優の声が好きだったため「もっと聞きたい」と考えているうちに原作でも登場回数が増え、結果的に準レギュラー的な役どころになった。
  72. ^ 登場当初の階級は不明だが、劇場版『漆黒の追跡者』で警部に昇進している。後にアニメ545話と原作720話でもこのことが描写されている(原作外である劇場版から本編に反映された数少ない事象の1つである)。
  73. ^ 1度は犯人を取り逃がしてしまったことを平気で先輩の刑事に漏らし、殴られてしまったことがある。また、アニメ版では園子を犯人呼ばわりしたため、コナンによって事件が解決した後、園子に殴られる結末となっている。
  74. ^ 正体は変装したベルモットで、偶然を装い事件に介入した。
  75. ^ 劇場版『漆黒の追跡者』では、「途中で意識を失い、いつの間にか事件が解決することがある」と言って他の刑事に否定された山村に、コナンが「麻酔針が使える刑事はあんただけだ」とひそかに突っ込んでいた。
  76. ^ 太陽にほえろ!』の山村精一刑事に由来する。コアなファンなどにもこの愛称で呼ばれる。
  77. ^ 正確には嫁ぎ先の姓で、旧姓が「上原」だった。
  78. ^ 敢助とはお互いに特別な感情を抱いているようだが、高明とは顔なじみ程度。
  79. ^ 「新野」は中国の新野県に由来する。
  80. ^ その言い回しから、作者から出しづらいと明言されている。
  81. ^ そのため、歩美に人間の友達がいないと言われ、少しショックな顔をしていた。
  82. ^ 唯一ベルモットは、彼女も諜報員である可能性を疑い、「NOC(Non Official Cover の頭文字を取った隠語。民間人を装い他国に潜入捜査をしている秘密諜報員)ではないか」と問いかけている。
  83. ^ 正体が諜報員であることを示唆する伏線がいくつか張られており、その中には「組織がキールの正体にうすうす感づいている」とも推測されるものもある。
  84. ^ たこ焼きプレートを足に落として骨折する、平次がある事件の犯人に誤射された際に、しばらくの間、そのことに気づかず平次にツッコミを受けている、など。
  85. ^ 平次が東京に行くたびにケガをして帰ってくることから、小五郎を「血も涙もない不人情な人間」だと勘違いして、探偵としての実力を試すために依頼をでっちあげてまで、毛利探偵事務所を訪れたことがある。また、平次が子供のころから記録ビデオを撮り続けており、中学の修学旅行にまでこっそりついて行ったことがある。
  86. ^ ちなみに、ハイジャック犯たちは「赤いシャムネコ」に偽装した窃盗団だった。
  87. ^ そのため「ひ」を「し」と発音してしまい、周囲に誤解を与えることもある。
  88. ^ 初登場時は、同じ名字で性格や口調がよく似た他の2人と共に容疑者に含まれていたため、コナンは最初、3人の中で誰が元太の父親なのかわからなかった。
  89. ^ 目暮はこのエピソードを隠すため、常に帽子を着用している。
  90. ^ ときには園子の行く先々に付きまとったりキャンプを張ったりするため、一歩間違えればストーカー扱いされかねない。
  91. ^ 「アイドル達の秘密」(第32巻所収、アニメ249話)より。アニメ21話「TVドラマロケ殺人事件」(アニメオリジナル)時点では21歳だった。
  92. ^ 劇場版『時計じかけの摩天楼』に登場した雑誌片隅の星占いコラムによる。
  93. ^ 元々はアシスタントが描くモブキャラで、髪が短いなど、デザインも固定していなかったが、現在は長髪になっており茶髪でおでこが出ている。
  94. ^ 数年前に最初のタイトルである名人位を獲得した直後のデートにて、由美が発した一言をきっかけに、彼女を喜ばせたい一心で七冠を目指すようになった。
  95. ^ 原作者いわく「『まじっく快斗』での役割は、シャーロック・ホームズであったのだが、『名探偵コナン』に出すにあたって、ホームズはコナン(新一)であるため、イジドール・ボートルレ(アルセーヌ・ルパンシリーズ内の探偵)となってしまった」とのこと。
  96. ^ 劇場版『探偵たちの鎮魂歌』で平次はキッド扮する白馬と出会っており、探偵甲子園編の時点で服部が白馬を知らないことはアニメオリジナルが生んだ矛盾の1つとなった。
  97. ^ スタッフの日記やメディア情報、アニメのクレジットに至るまでほとんどが成美と表記されているが、誤表記である。
  98. ^ 原作者によると性格は「気はいいがイタズラ好きの」とのこと(単行本68巻カバーより)。
  99. ^ 彼の屋敷のからくりを利用して泥棒が隠れ住んでいたことがある。