黒の組織

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黒の組織(くろのそしき)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス名探偵コナン』の作品に登場する架空犯罪組織黒ずくめの組織とも呼称される[注 1]。本項では、原作とは一線を画したオリジナルストーリーである「特別編」も含めた黒の組織の関係者も扱う。

概要[編集]

工藤新一の身体を幼児化した毒薬・APTX4869を開発した国際的犯罪組織。「黒の組織」という名称は仮称であり、正式名称は2016年現在も不明。日本警視庁公安部警察庁警備局警備企画課(ゼロ)などの公安警察アメリカFBICIAなどからは潜入捜査の対象となっており[注 2]、優秀な捜査官たちがスパイとして潜入しているにもかかわらず、組織の全貌を明らかにするには至っていない。

所属する者は基本的に上から下まで黒の装束に身を包み、任務を行う[注 3]。組織の主な活動内容は、重要人物の暗殺、裏での金銭やプログラムソフトの取引、謎の薬の開発などである。極めて大規模な犯罪組織であり、世界各国に活動拠点が存在する[2]。その影響力は政界、財界、医療、科学といった各界の重鎮たちにも及んでおり[注 4]、その中でも特に優秀な者を組織の一員としてヘッドハンティングしている。

組織の暗殺ターゲットとなるのは、秘密の取引相手や組織から抜け出した裏切り者をはじめ、将来的に組織の脅威となる可能性がある者である。接触は裏だけで行っていた者や、直接的には組織と関連がない者であるため、基本的には暗殺者が事件の捜査の容疑者候補に浮かぶことすらない。暗殺するのは極力ターゲットのみであるが、暗殺の瞬間や証拠を目撃した者も抹殺する。途中で暗殺者の正体が露見した場合、たとえそれが組織の重要人物であろうとも迷わず抹殺するなど、現場に証拠をまったく残さず暗殺を果たしている[注 5][注 6]。暗殺に際してはライフルや爆弾、毒薬を補助的に用いるが、基本的には拳銃(場合によってはサイレンサー付き)を用いる。コードネームを与えられた幹部クラスの者は総じて拳銃の扱いにけており、スナイパーではない者でも一流の狙撃技術を持つ。

アニメ版では大規模な射撃場様の設備[注 7]を所持しており、所有地はかなり広大である。また、劇場版第13作『漆黒の追跡者』や第20作『純黒の悪夢』では上記の手段だけでなく戦闘用ヘリコプターオスプレイを用いる姿が描かれており、機体に搭乗したうえで機銃掃射などによる破壊行為によって公衆の面前で施設ごとターゲットを抹殺しようという、派手な手段に出ている。

組織の目的[編集]

組織の真の目的については明らかにはなっていないが、半世紀前から「極秘プロジェクト」を進めている。また、これまでのストーリー中で、このプロジェクトの推進が組織の真の目的である可能性が浮かび上がっている。

  • 灰原哀の両親である宮野夫妻と親しく、開発中の薬について聞かされていたピスコが、身体が幼児化した灰原を見て「まさか君がここまで進めていたとは…。事故死したご両親もさぞかしお喜びだろう。」と語っていた[4]
  • ベルモットが、システムソフトの開発者である板倉卓に電話越しに「We can be both of God and the Devil. Since we're trying to raise the dead against the stream of time.(我々は神でもあり悪魔でもある。なぜなら時の流れに逆らって、死者を蘇らそうとしているのだから…。)」と述べている[5][注 8]
  • コナンたちが不老不死の人魚伝説の伝わる美國島を訪れた際、観光者リストの中にジンとウォッカのコードネームに似た名前「黒澤陣」「魚塚三郎」と灰原の本名である「宮野志保」が記載されている[6][注 9][注 10]。ただし、組織の目的は「不老不死ではない」ことが作者により明言されている[8]

アニメにおける変更点[編集]

テレビアニメ版では当初、放送の開始からまもないためにまだ黒の組織を登場させられないと判断されたことと、初年で打ち切りになったとしても収拾がつけられるように、組織が絡む第5話「新幹線大爆破事件」と第13話「奇妙な人捜し殺人事件」では組織を登場させず、別の犯人に置き換えてその者が逮捕される内容へ変更された。

やがてテレビアニメ版が軌道に乗ると、後者の事件は灰原哀の登場に当たって必要不可欠な重大事件となったため、原作の本筋だけを残して大幅にリメイクした別エピソードの第128話「黒の組織10億円強奪事件」が制作された。しかし、前者の事件での重要点は「ジンとウォッカのコードネームが発覚する」ことのみだったため、代替エピソードが制作されなかった。このため、テレビアニメ版ではジンとウォッカのコードネームは第52話「霧天狗伝説殺人事件」において、これまでのあらすじを振り返る形で紹介された。

なお、それ以降で組織が絡む事件は、第13話「奇妙な人捜し殺人事件」のように原作との矛盾が生じるとその後の辻褄つじつま合わせが困難になるといった理由から、原作通りに作られるようになっている。

別作品における黒の組織[編集]

同じ作者による作品『まじっく快斗』やモンキー・パンチによる作品『ルパン三世』でも、黒の組織の存在が示唆されている。ただし、これらはあくまでも別作品であるために遊び要素が強く(特に『ルパン』)、組織が実際に登場するといった踏み込んだ描写はされていない。

『まじっく快斗』
メディアやエピソードによっては『名探偵コナン』と同一世界(『コナン』と同じ内容を『快斗』側の視点で描く)という設定になっているうえ、主人公・黒羽快斗の宿敵である謎の組織もその非道さや全貌の不明さなどで、黒の組織との共通点を持っているが、両組織の関連性は不明となっている。
『ルパン三世』
テレビスペシャル『ルパン三世 the Last Job』の前日譚でもある漫画「風魔VSルパン お宝争奪大作戦!」の登場人物・神楽坂飛鳥が実年齢(25歳)より若く見えることについて、黒の組織やAPTX4869の存在を示唆するやり取りが存在する。詳細は作品記事を参照。
ルパン三世VS名探偵コナン』、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
両作品とも『ルパン三世』と『名探偵コナン』のクロスオーバー作品であるために基本設定は両作品から採用されており、ルパン三世らルパン一味が黒の組織やAPTX4869の存在を把握している。

構成員[編集]

組織のトップである「あの方」と呼ばれる人物を筆頭として、ジンとウォッカ、ベルモットのほか何名もの関係者が確認されている。なお、下記で本名と記されている名前も、偽名の可能性がある。

黒幕[編集]

あの方 / ボス
黒の組織のボスで、物語の黒幕。2016年現在、名前・性別・年齢など正体は一切不明[注 11][注 12][注 13][注 14]
慎重居士であり、お気に入りとしているベルモットからは「石橋をたたきすぎて壊しちゃうタイプ」と評されている[11]。ジンとピスコの状況を正確に把握しており、ピスコがマスコミに犯行の瞬間を撮影された際には組織の情報漏洩を恐れ、彼の暗殺をジンに命じている[4]。また、組織に帰ってきたキールのことは疑っており、赤井秀一の暗殺を彼女に命じている[12]。ベルモットのことは気に入って目をかけている一方、独断で隠密行動をとる彼女には次第に不信感を抱くようになっており、ジンに内情を調べさせてもいる。赤井については、自分たちに対する"Silver Bullet"(シルバー・ブレット:モンスターホラー小説において、狼男を倒すことができる唯一の武器)になり得る存在として恐れを抱いている。
メールアドレスは「♯969♯6261」とされており[注 15]、若干音のズレはあるが、携帯電話[注 16]のプッシュ音が童謡「七つの子」のメロディになっている[13]
灰原哀はその正体について、「ただでさえ信じ難い人物が浮かび上がって来るかもしれない」との発言をしている[13]。また、老齢のピスコは「『あの方』に長年仕えた」と語っている[4]バーボンこと降谷零(安室透)は、「あの方」とベルモットとの間に「重大な関係」がある事実を突き止めており、彼の発言からもその関係について組織内に知られると、ベルモットにとってかなり不都合な事態となってしまうようである[14]

主要人物[編集]

組織の中心的な人物には、「あの方」によってカクテルの名前に由来するコードネーム[注 17]が付けられており、通常はそれで呼び合う。基本的にコードネームを持っているメンバーの地位は同格とされており、作中でジンがリーダー的な立ち位置にいるのはたまたまである[15]。ただし、No.2のラムは別格で、ジンやベルモットなどコードネームを持つメンバーに指示・命令を下す地位にある[2]

ラム (Rum)[注 18]
声 - 不明[注 19]
「あの方」の側近。赤井も組織にいた頃に何度か名前を聞いたことがあり、「ジン以上の大物」と警戒している[14]
灰原によれば、少なくとも彼女が組織にいた頃のラムはNo.2の立場にいた[16]。組織内での地位はかなり高く、幹部の中でも別格の存在であり、ジンもラムの命令には逆らえず、「あの方」のお気に入りとして他のメンバーを見下す傾向が強いベルモットでさえラムには敬語で話し、意見に反論すらしていない[2]。灰原はラムに会ったことはないが、その人物像についてメンバーから「屈強な大男」、「女のような男」、「年老いた老人」など十人十色な噂を耳にしており、中には「それらがすべて影武者」だという者もいたようである。また、何らかの事故で負傷した左右いずれかの眼球が義眼になっているため、「片方がない」とも言われていた[16][注 20]
劇場版第20作『純黒の悪夢[注 21]では、優れた記憶力と身体能力を高く評価してキュラソー右腕として招き入れた。慎重な性格で、キールとバーボンが組織に入り込んでいるスパイではないかと疑っていたが、コナンによってキュラソーの携帯から送られて来たメールを見てキールとバーボンの処刑を中止させる。しかし、そのメールを鵜呑うのみにはしておらず、ジンたちにメールの真偽を確かめるよう命じた。
ジン (Gin) / 黒澤 陣(くろさわ じん)[注 22]
声 - 堀之紀[注 23]、演 - 佐々木蔵之介
新一にAPTX4869を飲ませた張本人[注 24]。組織の実行部隊のリーダーで、「あの方」からの信頼も厚く[18]、直接連絡を取り合える。コナンから警戒されているだけではなく、FBIからも「ジンを押さえれば一気にボスにたどり着ける」と注目されており、赤井からは「恋人」「宿敵」「本命」などと呼ばれている。
人物像
新一から「平気で何人も殺してきたような」と評される冷酷な目つきをした、長身痩躯(ちょうしんそうく)の男性。正確な年齢は不明[注 25]。髪は銀色で腰まで届くストレートの長髪[注 26]。目の色は深緑色で、左の目尻の傷痕は土門康輝の暗殺計画を赤井の狙撃で妨害された際に付けられたものである[3]。防弾ジャケットを仕込んだ黒いロングトレンチコート、ノーネクタイのハイネック、黒帽子の服装がトレードマーク。左利き[注 27]であり、詩人のような台詞回しも特徴的。
愛車は黒のポルシェ356A(正確にはC)[注 28]で、「ドイツ雨ガエル」と呼び、かなり気に入っている[注 29]。愛煙家で、喫煙する際にはマッチでタバコに火をつける。愛用の拳銃としてベレッタM1934(アニメではベレッタM92)、ライフルにはM16を使用する[19]
自分たちの車内やキールの靴底に仕掛けられた盗聴器にもいち早く気付いたり、ウォッカを追跡する作戦を瞬時に看破して逆にコナンを窮地に追い詰めたりするなど、鋭い洞察力や観察力を持つ。公安警察の動きを正確に予想してあらかじめ観覧車に爆薬を仕掛ける命令を出すなど、先を読む能力も高い[2]。用心深い性格で、暗殺などの任務の際は準備や状況の確認を怠らず、無駄な行動も避けるようにしている[注 30][注 31]
さまざまな分野に関して専門家に匹敵する知識を持っており、狙撃に関しても一流の腕を持つ[注 32]。気配を消して近づく技術を持ち、背後から近づかれた相手は銃を突きつけられるまで、まったく気付かない。腕時計型麻酔銃の麻酔針を自分の右腕に撃ち込まれて意識が薄れゆく中でも右腕を拳銃で撃ち抜き、その激痛で覚醒して任務を続行するほど組織への忠誠心は高い[注 33]
性格は残忍かつ冷酷に加え、裏切り者や警察に手が回りそうな者、果ては目撃者であれば問答無用で抹殺してしまう徹底主義者であり、組織から指示された殺人の標的がたとえ仲間であったとしても笑いながら銃弾を放つなど、人命を奪うことに抵抗やためらいを一切見せない。本人いわく「『疑わしきは罰する』が俺のモットー」であり、裏切り者、もしくは(組織に潜入している人物以外に)組織について探りを入れている「ネズミ」である可能性が浮上した人物に対しては、たとえ確実な証拠がない段階であっても、ためらいなく射殺しようとする[2]
「殺した人間の顔と名前なんか、いちいち覚えていられない」、「殺した人間の顔と名前は忘れることにしている」などの非情な発言[注 34]からもわかるように、数多くの人間を殺害してきた様子である。また、自分がどうでもいいと判断した過去のことも基本的に忘れるようにしている。なお、殺した人物の情報が必要な場合はウォッカからサポートを受けている。
組織の人物との関係
基本的に自他双方に対して厳しいが、ウォッカやキールのようにある程度の働きを認めた人物には、やや甘い傾向にある。ベルモットのことは組織の構成員としての実力は評価しているが、彼女の秘密主義には嫌悪感と警戒心も感じており、彼女が組織に秘密でカルバドスを連れ出した件以降は、さらに警戒心を強めることになった[注 35]。バーボンに対してもその秘密主義に嫌悪感を示し、赤井の生存を疑った際もバーボンには話さなかった。赤井、イーサン・本堂、スコッチの正体の発覚以降、組織内にネズミ(潜入捜査官)が入り込んでいることを問題視している。ピスコに対しては組織の力を借りて地位を得た、「耄碌(もうろく)したな」などと見下していた[4]。赤井に対しては組織に潜入していた頃から嫌っており[注 36]、FBI捜査官であることが発覚してからはその動向を警戒し、キール奪還作戦に彼の殺害計画を組み込むなど強敵として認識し[注 37]、抹殺対象としている。幹部の中でも別格の存在であるラムに対しては、彼からの命令は確実に遂行しなければならないと語っている[2]
コナンたちとの関係
シェリー(宮野志保)とは組織を抜ける以前に何らかの関係があったと思われ[注 38]、車に残された赤みがかった茶髪と、さらに仕掛けられた盗聴器と発信器を見つけたために彼女だと断定し[注 39]、彼女を抹殺するためにその追跡に執着している。
コナンとは2016年現在まで明確に対峙たいじしたことはなく、彼の正体には気づいていないものの、FBIなどの組織とは別に単独で「組織に対抗する何者かがいる」ことは察知している様子であり、「探偵のようなキツネ」と表現した[注 40]
毛利小五郎に対しては、キールの靴からコナンの仕掛けた盗聴器を発見したことで、組織の認識やシェリーとの関わりを疑うようになる[注 41]。この一件の直後は、赤井の機転とベルモットの擁護により標的からは一応外すものの、完全には疑惑を捨てずに組織へ情報を共有した[3][注 42]
ウォッカ (Vodka) / 魚塚 三郎(うおづか さぶろう)[注 22]
声 - 立木文彦[注 23]、演 - 岡田太郎
ジンと行動を共にしている構成員で、主に潜入捜査を担当している。ジンと共にコナン(新一)がマークしている、組織の最重要人物の1人でもある。右利き
がっしりとした体格の男性で、受け口とエラが張ったあごを持つ。常に漆黒のサングラスをかけているため、素顔は不明。ジンへの忠誠心は高く、ジンのことは「兄貴」と呼ぶ。ジンやベルモットに対しては語尾が「〜ですぜ」「〜ですかい」という特徴的な丁寧語を使うほか、彼らと同様に皮肉めいた言い回しも用いる。組織内ではテキーラとほぼ同格の地位[24]にあり、彼の死後はその任務を引き継いでいる。
拳銃、自動車・バイク・戦闘ヘリ[23]などの操縦、IT[注 43]、さらには特殊メイクによる変装など多彩な能力を持ち、ジンの右腕として活躍を見せている。しかし、用心深いジンとは対照的に機転と注意力に欠けた失敗が多く、それをジンにたびたび指摘されている[注 47]。ただし、記憶力に関してはジンよりも優れており、彼が忘れるようにしている「殺した人物」の情報が必要になった場合は、それを教えるなどのサポートをしている。APTX4869を使って始末した(と思い込んでいる)工藤新一のことについても記憶しており、ベルモットが主催した「季節外れのハロウィンパーティー」に変装で潜入した際には、当人(正確には服部平次の変装)が現れたことに驚愕している[27]。基本的にジンの「疑わしきは罰せよ」という方針に同意はしているが、劇場版第20作『純黒の悪夢』では疑惑の段階でキールとバーボンを殺そうとすることには歯を食いしばって本気で動揺したり、スパイの疑いのある2人に対しても「昔のよしみ」を口にするなど、組織の中では人間味がある描写が多い。
愛用の拳銃については不明だが、ジンが新一をAPTX4869で殺害しようとしていたときには、リボルバーを懐から出してジンに止められている。また、シェリーがピスコに拉致・監禁されたときには、サイレンサーを装着したFN ブローニング・ハイパワーを使用している。
裏設定によると、普段はアイドルのポスターを貼った古びたアパートに住み、休日には酒を飲みながら愚痴をこぼし、テレビにツッコミを入れ、夜には故郷を思い出して枕を濡らしているとされている[28]
ベルモット (Vermouth) / シャロン・ヴィンヤード (Sharon Vineyard)
声 - 小山茉美
情報収集や暗殺、取引などのサポートを行う、組織の女性幹部。表の顔は、ハリウッドで活躍する自称29歳の人気二世女優・「クリス・ヴィンヤード(Chris Vineyard)」。
使用している拳銃は、原作では「SIG SAUER P230」など、アニメ版では「ワルサーPPK」「S&W M36」「コルト・ベスト・ポケット」など。組織の任務の際は、ハーレーダビッドソン・VRSCに乗る場合が多い。
モデルは『ルパン三世』シリーズの登場人物である峰不二子[注 48][15]
人物像
「千の顔を持つ魔女」の異名を持つ、老若男女を問わない変装の達人であり、変声機を使わずに他人の声を模倣することもできる。拳銃の扱いにもけており、車のサイドミラーを見ながら正確に後方の細部を撃ち抜く技術を持っている。"A secret makes a woman woman."(訳:女は秘密を着飾って美しくなる)を座右の銘としている[注 49]。「神様」や「エンジェル」といった言葉をよく使用する。
組織内での階級はかなり高い地位にあり、「あの方」からは直接メールで指示を受けるほど目をかけられている。同じ幹部格であるジンにも一目置かれているが[注 50]、組織の構成員にさえ貫くほどの秘密主義者としても知られているため、組織内でもその動向が警戒されている。
組織内ではコナンと灰原の正体やその所在を知る唯一の人物[注 51]であると共に、灰原の両親である宮野夫妻が開発に携わったAPTX4869を用いた研究の全容についても知っている模様[注 52]。灰原がAPTX4869により幼児化したことについては、組織に知られることを恐れている節があり、その事実を伏せている。
前述の理由から、組織内ではメンバーを含めた自分以外の人間を見下した言動が多い。ただし、幹部の中でも別格の存在であるラムに対しては常に敬語で話している[2]。楠田陸道のようにコードネームがない者のことはほとんど知らず、公安からの潜入捜査官であったスコッチのことでさえ、バーボンに言われるまで忘れていた[14]。計画内で仲間の構成員を平然と使い捨てるなど、自己中心的で冷酷な行動を平然ととり、笑いながら楽しむように標的を殺そうとするなど、残忍な面を持っている[注 53]。ただし、無関係な人間を巻き込まないよう配慮する面も見られる[注 54]
組織内の多くの者から嫌悪されており、次第に「あの方」からも警戒されるようになっている。特に同格のジンからは強く警戒されている節があり、「季節外れのハロウィンパーティー」へ送り込まれたウォッカは少しでも妙な行動を取れば暗殺するように命令され[27]、ベルツリー急行事件ではシェリー(灰原)を爆殺しようともくろんだジンが駅のホームに設置した爆薬により、バーボンとともに列車内とホームの乗客全員ごと爆発に巻き込まれかけたほどである[1]。また、小五郎の抹殺に異を唱えた際にもその理由を怪しまれ、銃を突きつけられている[3]。さらに、赤井秀一に追い詰められた際にはカルバドスを見捨てて単独で逃亡し、その結果彼が拳銃自殺したことが原因で、キャンティとコルンからも激しく嫌悪されている[27]
組織やその計画に対しては含むところがあり、ときおり誰にも悟られぬまま組織を壊滅させる決定打を探し求めているような言動が見られる[注 55]
本名と正体
本名はシャロン・ヴィンヤードで、ハリウッドでアカデミー賞を受賞した大女優。正確な年齢は不詳で、少なくとも40代を過ぎているはずだが、20年前から肉体の老化が見られない[注 56]。FBIには、過去にシャロンとして犯した犯罪[注 57]の証拠をつかまれており[注 58]、逮捕こそ妨げられている[注 59]ものの要注意人物としてマークされており、父親を殺されたジョディからは根強く恨まれている。
役作りのため、マジシャン黒羽盗一(初代・怪盗キッド)の下に弟子入りして変装術を教わった過去があり、コナン(新一)の母・有希子も含めて日本人との関わりが多かったためか、アメリカ人ながら日本語にもけている。
クリスはシャロンの娘とされているが、シャロンこそが正体であり、変装による一人二役で活動していた。「外見を変装により取り繕いはしても、中身はしわくちゃの腐った林檎りんご」という皮肉と、大女優として脚光を浴びたニューヨークのミュージカル『ゴールデン・アップル』から、FBIに"Rotten Apple"(ラットゥンアップル・腐った林檎)という標的名をつけられている。シャロンとして活動していた時期は、変装(老けメイク)と演技[注 60]によって歳をとっていたように見せながら、時期を見計らって本来の素顔に戻ってはクリスを名乗ってデビューし、一定期間だけ二役[注 61]で活動した後、最終的には本編の1年前に偽の葬儀を挙げてシャロンが急逝したと欺(あざむ)き、完全にクリスとして認知された。なお、クリスとの親子関係以外にも、両親がシャロンの映画デビュー当日に火災で焼死し、夫もオスカー像獲得の翌月に病死したというプロフィールを有希子らに語っているが、娘の実在を含めて真実かは不明。
日本での暗躍
クリスとしてピスコのサポートのために来日し、「映画監督・酒巻 昭(さかまき あきら)氏をしのぶ会」に出席した際に引っかかりを覚え、女優業を休業して日本に留まる[4]。その後は新出智明になりすまして米花町付近に潜入することを計画し、新出の事故死(実際はベルモットの計画を察したFBIによる偽装工作)確認に伴ってすり替わることに成功する。組織の計画の中枢を担っていたシェリー(灰原)の暗殺を果たすべく、新出として独断でシェリーの捜索を開始し[注 62]、東都デパートでの「4台のポルシェ」事件の際に灰原がシェリーの幼児化した姿であることに気づく[注 63]。その後、コナンに送った「季節外れのハロウィンパーティー」への招待状で彼の正体を知っていることをほのめかして灰原から遠ざけた後、カルバドスを連れ出してシェリー(灰原)の殺害を実行に移そうとしたが、計画を察知したコナンが灰原に変装して妨害したことに加え、想定外の毛利蘭の登場や赤井の妨害に遭って殺害を断念し、カルバドスを見捨ててコナンを人質にとって単独で逃亡した[27]。その後、コナンの追及をかわし、「あの方」の命令を受けて組織の任務下に戻る[注 64]
やがて、バーボンがシェリーの捜索に動き出したことを機に「シェリーの暗殺」を条件として彼と結託し、赤井を捜索するバーボンに付き合って彼を赤井に変装させたり、毛利探偵事務所への潜入を手引したりするといったサポートを行う。灰原がベルツリー急行に乗る情報をバーボン経由で入手すると、ジンたちに「シェリー抹殺計画」を提案し、灰原がAPTX4869の解毒薬でシェリーの姿へ戻るように誘導したうえでウォッカから(ジンにも秘密で)提供してもらったC-4で爆殺しようともくろんだ[注 65]。しかし、変装して乗り込んでいた怪盗キッド(2代目)を無理矢理味方に引き込んだコナンと有希子の共同トリック作戦に翻弄され、再び失敗に終わった[1]
コナンたちとの関係
新一と蘭については、物語開始の1年前にニューヨークで赤井の抹殺を目的として通り魔の男(声 - 長嶝高士)に変装した際、その裏道を偶然訪れていた新一と蘭に出会い、廃屋の手すりから落ちかけたところを救われたという過去を持つ。その際に聞いた新一の「人が人を助ける理由に論理的な思考は存在しない」という言葉から、新一と蘭を組織の活動に巻き込みたくないと思うようになった[31]。それ以降、新一(コナン)を"Cool Guy"(クールガイ)、蘭を"Angel"(エンジェル)と呼び、新一の幼少期の顔を知っていたことからコナンの正体に気付きつつも組織には報告せず、コナンを身を投げ出してまで守ったり、コナンや蘭にまで組織の手が伸びないように配慮してから計画を遂行したりするなどの行動をとっている[注 66]。ベルモットにとっての新一と蘭は「この世でたった2つの私の宝物」であり、前述のバーボンとの協力においても「何があっても2人に危害を加えないこと」を条件として挙げている。
コナン(新一)については、「赤井に次ぐシルバー・ブレットになれる存在になり得る」と期待をかけている。その一方、シェリー(灰原)については「彼女だけはこの世にいてはならない」と評し、「抹殺」することに執拗しつようなまでにこだわっている[注 67]
有希子については、黒羽盗一の弟子として共に学んでいた当時からの親友であるが、ベルツリー急行で対峙したことにより実質的に決別した状態にある[1]
キャンティ (Chianti)
声 - 井上喜久子
腕利きの女性スナイパー[注 68]。髪型はショートヘアで、紫色の口紅を塗り、左目周りにアゲハチョウをあしらったタトゥーを入れている。年齢不詳。一人称は「アタイ」で、下品かつ過激な言葉使いが特徴。射撃の腕は高速道路を走行中の車のタイヤを正確に狙撃するほど優秀で、劇場版では浮遊する戦闘用ヘリコプターから指先ほどの大きさのメモリーカードもろともアイリッシュを狙撃し、絶命させている[23]。使用ライフルのH&K PSG-1(8.1キログラム)を片手で持てる[11]ほどの腕力の持ち主であるが、待ち伏せ時間の長さに癇癪かんしゃくを起こすような短気な性格[注 69]に加え、人目につく形で狙撃体勢を取って一般市民に発見され、危うく狙撃が露見しかけたことがあるなど、スナイパーとしての資質に欠ける面もある。
カルバドスを利用して見殺しにしたベルモットのことは、「いざとなったら構わず弾丸をぶち込む」、「『あの方』のお気に入りでなければとうの昔にってるところ」と吐き捨てるほど嫌っており、仲間を利用するベルモットのやり方に憤りを感じて憎んでいる。その発言から、カルバドスとは何らかの縁があると思われている。
愛車は青の初代ダッジ・バイパー[注 70]
コルン (Korn)
声 - 木下浩之
腕利きの男性スナイパー[注 68]。常に黒い野球帽をかぶり、サングラスをかけているため、素顔は見えない。年齢不詳。キャンティとコンビを組むことが多い。一人称は「俺」で、キャンティとは対照的に口数が少なく、助詞を省いた独特の短い言葉で淡々と話す。人物を狙撃する際にはその頭を撃ち抜きたい旨を発言したり[注 71]、暗殺が寸前で中止になってもいら立ちを見せたりはしないといった冷酷かつ冷静な性格である。このように感情の起伏がほとんど見られないが、劇場版ではキャンティがアイリッシュを狙撃した際に「自分が撃ちたかった」と不満を露わにした他[23]、親しくしていたスタウトの正体を知って暗殺する際に「信じていたのに残念だ」とつぶやいている[2]。使用ライフルはレミントンM24。高速道路を走行中の車のタイヤを正確に狙撃できる他[23]、命中した銃弾の位置から瞬時に狙撃方角を特定できるなど[3]、スナイパーとしては優秀である。
仲間を利用するやり方には嫌悪感を示しており、キャンティと同じくカルバドスを利用した件でベルモットのことを嫌っている。キャンティと同じく、カルバドスとは縁があると思われている。

故人(主要人物)[編集]

テキーラ (Tequila)
声 - 廣田行生
コンピュータのプログラム関係の取引を行っていた構成員。地位はウォッカと同格[24]。口ひげをはやした身長2メートルを越す大男で、関西弁で話す。
床に落ちた小銭を拾おうとしていた[注 72]コナンを蹴り飛ばすなど、かなり粗暴な性格。また、取引で得たカバンの中身が爆弾にすり替えられていたことに気づかないという、鈍感な一面もある。その容姿と服装からかなり目立っていたようで、取引現場付近にいた複数の第三者に覚えられていた[32]
2年前、プログラマの板倉卓にあるプログラムを作れと強要していた[5][注 73]。その後、ゲーム制作会社・満天堂で中島秀明と取引しようとしていたが、竹下 裕信(たけした ひろのぶ、声 - 堀川仁)が中島を殺害する目的で用意していた爆弾入りのカバンを間違って受け取ってしまい、最後はトイレでカバンを開けた途端に爆弾が起動したために爆死した。遺体は損壊が激しく、身分を証明するものも発見されなかったため、身元の判別が不可能とされた[32]
ピスコ (Pisco) / 枡山 憲三(ますやま けんぞう)
声 - 村松康雄
「あの方」に長年仕えていた組織の幹部。71歳。表の顔は大手自動車メーカーの会長で、コナンにも「経済界の大物」と評されている[4][注 74]。組織内ではそれなりに重要な人物だったようで、基本的に自身の判断で組織のメンバーを処分しようとするジンも、ピスコの暗殺に関しては事前にあの方の許可を取っていたほか、ピスコ自身も殺される直前に「『あの方』に長年仕えた私を殺せばお前(ジン)の立場も危うくなる」と命乞いをした。
白髪頭が特徴的な細目の老紳士で、基本的に落ち着いた言動を見せる。組織の一員だと発覚した後は年寄り臭い口調は鳴りを潜め、細めていた目も見開いている。
灰原の両親である宮野夫妻とは親しい仲で、開発中であったAPTX4869について聞かされており、身体が幼児化したシェリー(宮野志保)を見て「君がここまで進めていたとは」と語っていたことから、その本来の用途に関しても知っていたようである[4]アイリッシュからは父親のように慕われていた[23]
老齢ながら練達した狙撃手でもあり、暗闇の中で布をかぶせた拳銃を用いてシャンデリアの鎖を撃ち抜く技術を持つ[4]。作中では後述のように不注意なミスを犯したことから、ジンには「耄碌もうろくしたな」と評され、作戦をサポートしていたベルモットにも「死んで正解だったわね」と毒づかれている[4]。使用拳銃はワルサーPPK
「映画監督・酒巻昭氏をしのぶ会」の会場で、収賄の発覚によって逮捕寸前だった呑口を暗殺した後、会場を訪れていた灰原がシェリー(宮野志保)と同一人物であることに気づいたため、彼女をホテル旧館の酒蔵に監禁し、始末を画策する。まもなく、コナンに犯行を見破られたために灰原もろとも始末に動くが、その直前の銃撃でスピリタスが漏れ出して気化していたことに気付かず、自身のタバコから引火して酒蔵が炎上するという想定外の出来事でひるんだ隙に、コナンと灰原の脱出を許してしまう。その後、呑口を暗殺する際に銃口を天井のシャンデリアに向けた瞬間をカメラマンに撮影されていたことに気付かず、その写真が翌日の朝刊の1面に掲載されるという失態が発覚したことで、情報漏洩じょうほうろうえいを懸念した「あの方」の命令を受けたジンに射殺された。なお、死後には自宅が全焼したことが目暮警部の口から明かされている[4]
カルバドス (Calvados)
声 - 不明[注 75]
腕利きの狙撃手。海外在住の男性。愛用銃はレミントン。使用ライフルH&K MSG90(アニメのみ、原作では不明)。
シェリー殺害を個人的に計画したベルモットにより、スナイパーとしての腕と自分に想いを寄せているという扱いやすさを買われて来日した[注 76]。ベイエリアでの作戦[27]では、ベルモットを拳銃で狙うジョディの腹部をライフルで狙撃して重傷を負わせたうえ、車のトランクから飛び出した蘭についても狙撃しようと銃口を向けるが、それはベルモットに制止された。その後、ジョディの仲間として行動していた赤井によって両足を折られ、持っていたライフル、ショットガン、拳銃3丁を回収される。さらにベルモットが1人で逃走したために完全に逃げ道がなくなり、まだ隠し持っていた拳銃で自殺したことが示唆されている[注 77]
登場は終始シルエットだったうえ、台詞は原作で自殺の際にうめいた断末魔が唯一だったため、声質、本名、国籍、容姿などについては不明。ただし、アニメでは後にコルンの回想シーンで銃を構えたサングラス姿の上半身が描かれている[33]

その他の構成員[編集]

組織にはコードネームを持たない下位層の構成員も多数確認されている。コードネームを持つ構成員と持たない構成員がどのくらいの比率なのかは不明である。ここでは、作中でコードネームが確認されていないメンバーを便宜的に表記する。

老人
赤井が組織に潜入していた頃、組織の幹部と約束していた場所にいた組織の一員で、約束していた人物とは別人。組織の幹部を捕まえるために張り込んでいたFBI捜査官のアンドレ・キャメルがこの老人を一般人だと思い込み、「ここにいては危険だ」と忠告したことから、赤井の正体が露見してしまった。

故人(コードネームなし)[編集]

宮野 明美(みやの あけみ)
声 - 玉川紗己子
シェリー(宮野志保)の姉。志保と同じく日本人の父・厚司とイギリス人の母・エレーナとの間に生まれたハーフである[注 78]。南洋大学に通う大学生[注 79]。20年前に両親と共に父親の友人のデザイン事務所を訪れていた頃、4〜5歳だったと事務所の社員に証言されている[34]ため、死亡時の年齢は24〜25歳だったと推定される。偽名は広田 雅美(ひろた まさみ)。組織の重要人物だった妹とは違い、組織には深く関わっておらず、監視付きではありながらも大学へ通い友人と交遊するなど、普通の生活を送っていた。
明るく優しい性格であり[注 80]、志保にも慕われていた[注 81]。自分の命が危うい状況でも気丈に振る舞い、心配する妹を気遣っていた。赤井には「平静を装って陰で泣いていたバカな女」と評されている。
生前、コナンとはほとんど接点がなかったものの、彼に対して「子供のくせに落ち着いていて大人っぽい」という認識を持っていた。また、死亡する直前にはコナンが工藤新一であることを本人に明かされているが、アニメでは「あなたが? そう…噂は聞いているわよ」と納得している[35]
5年前に諸星大との交際を始め、それからの3年間は恋人としての関係を続けていたが、アンドレ・キャメルのミスにより諸星がFBI捜査官・赤井秀一であることが発覚する[注 82]。赤井の逃亡後、明美は組織に「FBIの潜入捜査を手引きし、今後も組織の情報を外に漏らす原因を作る可能性が高い女」と認識される。それから2年後、自分と志保を組織から抜けさせるという条件で命令された銀行強盗(アニメでは現金輸送車強盗)を成功させたものの、約束を反故ほごにされてジンに撃たれてしまう[注 83]。そして、ジンとウォッカが立ち去った直後に訪れたコナンに、自分が黒を象徴とする巨大な犯罪組織に所属する末端の人間であることと、強奪した10億円の隠し場所を告げて息を引き取った[35][注 84]
原作では2巻[注 85]という早い段階で登場する。アニメではこの話が大きく絡む(灰原哀が初登場する)129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」の前に、128話「黒の組織10億円強奪事件」が原作の本筋を残しながらも大幅にリメイクした形で放映された。このため、13話で登場した広田 雅美 = 宮野 明美(みやの あけみ、声 - 勝生真沙子)という灰原の姉とは同姓同名の別人が、現在も刑務所に服役中で生存しているという設定となっている。
殺害された後もたびたび灰原や赤井の回想で登場し、母親から志保(灰原哀)へのメッセージテープを預かって残していたことや、前述の赤井との交際など、生前の動向が判明していく。コナンが自分から「工藤新一」だと告げた数少ない人物で、「黒の組織」の存在を彼女の口から初めて知らされることになった、コナンに大きな影響を残した人物のひとりである[注 86]
呑口 重彦(のみぐち しげひこ)
声 - なし
組織に所属していた政治家[注 87]。56歳。収賄の発覚によって逮捕寸前の状態になったため、情報漏洩じょうほうろうえいを懸念した組織に切り捨てられる。杯戸シティホテル内で開催されていた「映画監督・酒巻昭氏をしのぶ会」の最中、ピスコによって拳銃で撃ち落とされたシャンデリアの下敷きとなって死亡した。なお、死後には家族が蒸発したことが目暮警部の口から明かされている[4]
宮野 厚司(みやの あつし)
声 - なし
宮野明美・志保姉妹の父。数年前、研究所の火災により妻・エレーナとともに焼死したとされている[37]
2016年時点で、明確な顔は描かれていないが[注 88]、アニメでは後姿のみ描かれている[34]
阿笠博士とは過去に発明品の発表会で何度か顔を合わせており、阿笠には「自分の発明品をほめてくれた、気さくでいい感じの人」と評されている。ただし、灰原には「学会を追い出されたマッドサイエンティスト」と言われており、阿笠にも自分が何の研究をしているかはまったく話さなかった[34]
30年ほど前、幼なじみの出島 壮平(でじま そうへい、声 - 宝亀克寿)に「自分の理論を認めてくれたスポンサーの大きな研究施設に行く」と話しており、デザイン事務所として使用する物件を探していた彼に自分の家を明け渡して去った[注 89]。その後、20年前に「出島に大事な話がある」とエレーナと明美を連れて出島の事務所を訪れたが、ちょうど彼は不在だったため、会わずに帰った[34][注 90]
名前の由来は、アニメーターの青野厚司[要出典]​。
宮野 エレーナ(みやの エレーナ)
声 - 鈴木弘子
宮野明美・志保姉妹の母で、イギリス人。夫・厚司と共に組織の科学者を務めており、研究所の火災に巻き込まれ、彼と共に焼死したとされている[37]
物静かな性格で、無口だった様子。コードネームは不明だが、「ヘル・エンジェル」(地獄に堕〈お〉ちた天使)と称されていた。しかし、実際は娘との「別れ」を悟り、志保への誕生祝いを録音したカセットテープ[注 91]を用意するなど、娘思いであった[注 92]
志保へ遺したカセットテープのうち18歳用のテープに、開発中の薬について「シルバー・ブレット」と夫と共に願いを込めて呼んで作っていたこと、そして薬の完成に娘との「別れ」が必要であるという情報を遺している[注 93]
降谷零(バーボン)とは彼が少年だった頃に面識があった。零の回想によれば、エレーナは零が喧嘩けんかなどで傷を作ってくるたびに手当てをしていたことや、「遠くへ行かなければならない」として彼に別れを告げていたことが判明している[38]
楠田 陸道(くすだ りくみち)
声 - 岩田光央
キールが杯戸中央病院に潜伏している可能性があると考えた組織から、頸椎捻挫(けいついねんざ)の患者として杯戸中央病院に送り込まれたスパイ。コードネームは与えられていない。使用拳銃はグロック17で、後に入手ルートを調査するために赤井秀一を通じて降谷零(バーボン)の手に渡った[14]
最初は順調な働きを見せるが、コナンにスパイの存在や正体を見抜かれたうえ、彼の推理を聞いたFBIの陽動作戦で捕まりかける。機転を利かせて車で逃走を図ったところ、捜査関係者の1人に赤井が含まれていることを知り、その恐怖から隠し持っていた拳銃で頭部を撃って自殺する。その遺体は赤井の死を偽装するためのトリックに利用され、彼の車ごと焼き払われた。

脱退者[編集]

シェリー (Sherry) / 宮野 志保(みやの しほ)
声 - 林原めぐみ
黒の組織の科学者[注 94]で、「APTX4869」の開発に携わった宮野夫妻の娘。ジンには「組織でも有数の頭脳」と評されている。両親の死後に薬の研究と開発を受け継いだが、たった1人の家族である姉・明美を組織に殺害された件と、試作段階の薬を勝手に使用された件に反発して研究と開発を中断したため、監禁される。その後、自殺のために隠し持っていた「APTX4869」を飲んで新一と同様に身体が幼児化したため、手錠から逃れることができた。現在は灰原 哀(はいばら あい)と名乗り、阿笠博士宅に居候しながら帝丹小学校1年B組に通う一方、「APTX4869」の解毒薬を研究している。
裏切り者として組織に抹殺の対象として捜索されていたが、現時点ではベルモットを除いて組織に生存を知られていない。
沼淵 己一郎(ぬまぶち きいちろう)
声 - 龍田直樹
組織では末端中の末端。ほおがこけて頭蓋骨にそのまま皮膚を貼り付けたような顔をした、関西出身のやせ男。
組織から身軽さを買われて殺し屋としての教育を受けたが、まったく使い物にならなかったためにシェリーが開発した新薬の被験者として回された。その後、実験直前に恐怖から逃亡したが、一般人3人を組織の追手と勘違いして殺害する。
組織にかかわる以前にも遊び半分で殺人を犯している[注 95]ため、灰原には「同情の余地はない」と言われているが、人間的には厚い面もあり、自身も深い関わりを持つ群馬県の森林で蛍を捕まえ、迷った光彦を保護同然に案内することもあった。
現在は死刑囚として収監されているが、組織の情報をしゃべっても誰にも信用されないと組織に判断されたため、抹殺の対象から外されている。
米国版での名前はCornelius Graver

別組織からの潜入者[編集]

キール (Kir) / 本堂 瑛海(ほんどう ひでみ)
声 - 三石琴乃
父親の遺志を継いで、組織に潜入しているCIAの諜報員。日売テレビの人気女性アナウンサー・水無 怜奈(みずなし れな)として活動していた(現在は退職扱い)。
CIAのつなぎ役を父親のイーサン・本堂に紹介するために潜入するが、4年前、自らのミスによって正体が露見しかけ、父親の命を引き換えにした策略により、かろうじて正体の発覚を免れる。元々は組織に長居するつもりはなかったが、この件によって引き続き組織に残留し、やがてコードネームを持ちうるまでに昇進する。
組織の暗殺計画実行中にFBIに追い詰められた際に、乗っていたオートバイごと転倒して全身を強く打って意識不明の重体に陥り、一時的にFBI監視下の病院にかくまわれていた[3]。現在は再び組織に潜入し、組織の壊滅を目的に行動している。劇場版第20作『純黒の悪夢』ではNOCリストを盗み見たキュラソーの報告により、諜報員であることが露見しかけ降谷零と共に捕えられ、ジンに殺されかけるが、コナンと赤井の連携作戦により一命を取り留める。その後、諜報員の嫌疑は誤認ということにされ、引き続き組織に残留することになった。
ライ (Rye) / 赤井 秀一(あかい しゅういち)
声 - 池田秀一
諸星 大(もろぼし だい)という偽名を使い、組織に潜入していたFBI捜査官。
5年前、捜査目的で宮野明美と交際を始めるが、潜入から3年後に正体がスパイだと判明したため逃走し、FBIに戻る。明美について組織は「FBIを連れ込んだ女を生かしておくのは危険」と判断し、それが原因で彼女を死に追いやることになった。最初は捜査目的で交際を始めたものの、明美を純粋に愛していた描写がみられ、FBIに戻ってからは明美を直接殺害したジンを中心に組織を追い続ける。
その後、組織に命を狙われたため、コナンの策で死亡したと見せかけて、大学院生の沖矢 昴(おきや すばる、声 - 置鮎龍太郎)として工藤邸に居候し行動している。
バーボン (Bourbon) / 降谷 零(ふるや れい)
声 - 古谷徹
黒の組織に潜入している公安警察官で、警察庁警備局警備企画課(ゼロ)に所属している[39]。表の顔は私立探偵・安室 透(あむろ とおる)で、毛利小五郎に弟子入りする形でコナンたちと接点を持つようになる[40]
情報収集力・観察力・洞察力にけた切れ者であり、組織では探り屋として活動している。赤井秀一とは彼が組織に潜入捜査を行っていた頃からライバル関係にあったが、同僚のスコッチの死に関わった赤井を憎んでいる[14][注 96]

故人(潜入者)[編集]

イーサン・本堂(イーサン・ほんどう)
声 - 小山力也
キール(本堂瑛海)の父親で、正体はCIAの諜報員。
潜入中に取り引き場所の下見を行った際に、瑛海につなぎ役の紹介を受けたが、瑛海が不注意から危険な状況に陥ったため、瑛海の身を守るために、瑛海の犯行に見せかけて自殺した。
もしもの場合に備えた準備、とっさの機転など諜報員としての能力は高い。潜入中にはボスに直接メールを送ることもあった。
スコッチ(Scotch)
かつて降谷零と共に潜入していた公安警察官。警視庁公安部所属[41]。性別は男性。組織内では狙撃手として、赤井や零と3人で行動を共にしていた[41]。5年前から2年前までの間に正体が露見し、組織が名前を聞き出す前に殺害された[14]
その死には、彼らと同時期にFBIから潜入していた赤井が深く関与しており、零はこのことが原因で赤井を憎んでいる[14]

オリジナルキャラクター[編集]

2016年時点で、2001年4月21日公開の劇場版第5作『天国へのカウントダウン』と2009年4月18日公開の第13作『漆黒の追跡者』および2016年4月16日公開の第20作『純黒の悪夢』に劇場版のオリジナルキャラクターが登場している。スパイ3人を含む5人のコードネーム付きメンバーと、コードネームのないメンバー2人の計7人で、全員とも故人である。その他、テレビドラマとゲームおよび特別編にも、合わせて6人のオリジナルキャラクターが登場している。

劇場版[編集]

原 佳明(はら よしあき)
声 - 橋本晃一
劇場版第5作『天国へのカウントダウン』に登場した男性。
コンピュータ会社「TOKIWA」の専務であり、主に最新ゲームのプログラムを担当するプログラマ。32歳。穏やかな風貌で、子供っぽい性格から少年探偵団にも懐かれていた。人前でも平然とつまんでしまうほどのチョコレート好きであり、殺害される直前もチョコレートケーキを食べようとしていた。
過去に組織に関与していたことがあり、組織を裏切って何らかのデータを持ち去ろうとしていたが、偶然にも同時期に発生した殺人事件のターゲットになっており、その混乱に乗じたジンに射殺された。
殺害される寸前、犯人を指し示すダイイング・メッセージ(銀をローマ字表記にしたGINを英語読みにするとジン)としてそばにあった銀色のナイフを手に握り締めていたが、ジンはこれを「ナイフで銃に抵抗する気」だと解釈してしまい、その真意に気づけなかった。一方、コナンはその真意に気づいたが、原を殺す予定だった、組織とは無関係の別の犯人により現場を偽装されていたことと、「ジン」というコードネームが本名でもなく酒の名前でしかないことから、警察の捜査がこれ以上進展するのは望めないといった理由で、この件での追跡をあきらめた。
名前の由来はめぐみ山崎和神谷から[42]
アイリッシュ (Irish)
声 - 幹本雄之
劇場版第13作『漆黒の追跡者』に登場した男性。
黒の組織のメンバーで、ジンとの会話から同格の幹部クラスである。金髪で筋骨隆々な大男であり、本名・国籍は不明。上に向かって大きく歪曲(わいきょく)し、端部が内側に折れ曲がったL字状の特徴的な眉を持つ。
ベルモットのニューヨークでの出来事を知っている模様。黒の組織の情報が入ったメモリーカードを回収するために派遣されるが、それを成功させるには連続殺人事件を解決する必要があると考え、ベルモットの協力で松本清長管理官に変装し、警察に潜入して捜査を進める。
実父のように慕っていたピスコをジンに射殺された恨みから、コナンを工藤新一として「あの方」に面会させ、ジンを幹部の地位から失脚させようとしていた。
機転の利くコナンを見て疑いをかけ、手掛かりを集めて新一であることを突き止めたり、連続殺人事件を着々と捜査を進めて解決へ進めるなど、優秀な頭脳を持つ[注 97]
戦闘能力も非常に優れており、警察官7名を一挙に気絶させたうえ、連続殺人犯や東都タワーの警備員も倒している。空手の関東大会優勝者である蘭と対峙たいじし、技の精度やスピードではやや劣るも体格やウエイトなどによるパワーでは上回り、隙をついて一気に攻め込んで圧倒したうえ、コナンのキック力増強シューズによるシュートにも耐えきる。拳銃の扱いにもけており、連続殺人犯の振り下ろしたナイフを銃撃で弾き飛ばしたり、コナンの切り札のベルトとシューズを正確な射撃で破壊している。使用拳銃はSIG SAUER P226
監禁していた松本管理官が警察に発見された後、アイリッシュの逮捕から組織の情報が漏れることを危惧したジンの命令に応じたキャンティによって、メモリーカードと共に狙撃される。それまでの経緯からコナン(新一)に一目を置いていたこともあり、最後は敵である自分を救おうとしたコナンを戦闘用ヘリコプター内のジンたちの銃撃から守るべく自らを盾にした結果、「工藤新一…いつまでも追い続けるがいい」と言い遺し、息を引き取った。
岡倉 政明(おかくら まさあき)[注 98]
声 - なし
劇場版第13作『漆黒の追跡者』に登場した男性。
広域連続殺人事件の第3の被害者で、代議士の秘書を装った黒の組織の工作員[注 99]。32歳。自分が組織に消されないよう、保険としてお守り袋に組織の重要情報(NOCリスト)が収められたメモリーカードを入れていたが、その事実を把握した組織により近々殺害される予定であった。しかし、組織とはまったく関係のない者に恨まれており、組織が口を封じる前に殺害された[注 100]。組織に関わっていたが、自らの命を犠牲にして救ってくれた女性の命日に必ず花を贈るなど、義理堅い一面もある。
キュラソー (Curaçao)
声 - 天海祐希
劇場版第20作『純黒の悪夢』に登場。
銀色のロングヘアーと右目が白色、左目が青色のオッドアイが特徴の女性。ラムの腹心の部下であり、情報収集のスペシャリストとして組織の中では有名な存在。
ボクシングが得意な降谷零と互角に近い戦いを繰り広げたり、零や赤井らと過激なカーチェイスを繰り広げたり、ダーツの矢をすべて的の中心に命中させたり、高所から落下した元太を間一髪で助けたりするなど、高い身体能力を持つ。脳弓英語版に珍しい損傷があり、酒のキュラソーにちなんだ5色[注 101]の半透明シートやライトを目にすると、優れた記憶能力を発揮する。過去、その記憶能力により組織の重要機密を知ったためベルモットによって始末されそうになったが、ラムに「その能力を私のためだけに使え」と持ちかけられて命拾いし、ラムの右腕になった経緯がある。
警察庁に侵入してNOC[注 102]リストを盗み出す際、警備局警備企画課(ゼロ)の風見裕也たちに発見され逃走し零や赤井との逃走劇を繰り広げた。その後、逃走劇の末に起きた事故により記憶喪失となったところ、東都水族館の入口でコナンや少年探偵団と出会い、親しくなる。
終盤で記憶を取り戻すと一度は組織に戻ろうとしたが、探偵団の子供たちと過ごした時間を経て「今の自分の方が気分がいい」と組織を裏切り脱走。途中で灰原と遭遇し、彼女が幼児化したシェリーであることに気付くが、彼女をジンたちの元に連れ出そうとはせず、その場から逃げるように促した。最後はキュラソーの裏切りを察したジンたちのオスプレイからの攻撃により脱輪して転がり出した観覧車を止めるべく重機を使って特攻。観覧車を止めたものの、自身は操縦席ごと潰された上に爆発に巻き込まれ、身元の判別が不可能な遺体となって発見される。記憶を取り戻してからは、探偵団の子供たちとの唯一の繋がりである白い「イルカのストラップ」[注 103]を持ち続けたが、子供たちを守った際に黒焦げとなっている[注 104]
スタウト (Stout)
声 - マイケル・リース
劇場版第20作『純黒の悪夢』に登場した男性。
MI6から組織に潜入していたが、NOCリストを盗み見たキュラソーの報告で正体が露見し、ロンドンで2階建てバスに乗っていた際にコルンに射殺される。コルンとは親しくしていたらしい。
アクアビット (Aquavit)[注 105]
声 - カート・コモン
劇場版第20作『純黒の悪夢』に登場した男性。
CSISから組織に潜入していたが、NOCリストを盗み見たキュラソーの報告で正体が露見し、トロントCNタワーで観光ガイドをしていた際にキャンティに射殺される。
リースリング (Riesling)[注 105] / レオン・ブッフホルツ[注 106]
声 - 沢海陽子
劇場版第20作『純黒の悪夢』に登場した女性。
BNDから組織に潜入していたが、NOCリストを盗み見たキュラソーの報告で正体が露見し、ベルリンジンに射殺される。

テレビドラマ[編集]

黒服の男性
演 - 不明
テレビドラマ「工藤新一の復活! 黒の組織との対決」に登場。ケーキを食べて元の体に戻った灰原をナイフで狙ったが、蘭にナイフをたたき落とされて失敗し、逃げ去った後にジンに射殺される[注 107]

ゲーム[編集]

ケイト=ローレン
声 - 柚木涼香
PlayStation「3人の名推理」追憶の宝物事件に登場。30歳。
セシリア共和国の通商大臣・エリック=ガムラン(声 - 大塚芳忠)の秘書を務めており、序盤で人捜しの依頼のために毛利探偵事務所を訪れた。京都から戻ってきたコナン、蘭、小五郎と米花駅で再び合流し、ホテルまで同行した。中盤で黒の組織の連絡員ということが判明し、生き延びるチャンスとして、ジンとウォッカにオークション会場をぶち壊したエリックとその関係者を暗殺する任務を与えられる。エリックを追跡するが、コナンの策によって遊園地内のメリーゴーランドなどに誘導され、路地で彼に麻酔銃で眠らされる。終盤で城からエリックを狙撃したが、殺害が失敗した直後にジンとウォッカに撃たれて地面へ落下する。最後はコナンの掛け声に応じたが、そのまま死亡した[注 108]

特別編・漫画版[編集]

ジュネリック
特別編第26巻「黒の組織…現る」に登場。通称・ジュネ。年齢はシェリーの実年齢より1歳年下(17歳)。幼少時に両親に捨てられて施設で暮らしていたが、知能の高さを組織に注目され、13歳当時に引き取られる。組織内では気弱な性格ゆえにいじめられており、自分を助けてくれたシェリーを姉のように慕っていた。一時はシェリーと共にAPTX4869の開発も手がけており[注 109]、後に人間の記憶を自在に操る薬の開発に成功する。しかし、組織から逃走したシェリーを追って自らもAPTX4869で幼児化して脱走すると、子供を事故で亡くした夫婦の実子に成りすまし、シェリーの記憶を操作することで彼女と姉弟として生きようとたくらむが失敗した結果、自身はすべての記憶を失ってしまったため、先述の夫婦の子供として暮らすこととなる。
アラック / アミリーン
特別編第26巻に登場。表の顔は活動中の歌手であるが、裏の顔は組織の殺し屋である。標的の暗殺に失敗し、コナンに犯行を暴かれたことで警察に逮捕されるが、護送中の車内で歯に仕込んでいた毒薬を用いて自殺する。
黒髭(くろひげ)
特別編第35巻「豪華客船をウイルスから守れ」に登場。その名の通り黒いヒゲを生やした男性で、組織に所属するウイルスの研究者。コードネームは不明。ジンたちの命令で、日本全国を感染させるために開発した強毒なウイルスの実験を豪華客船「エカテリーナ二世号」で行うことになり、「失敗すれば、命で償ってもらう」と脅される。
映画女優の子役であるエバ・ポートのマネージャーとして豪華客船に潜入し、彼女もろとも船内の乗客を感染させようと企てるが、灰原がエバになり替わっていたため、コナンたちに犯行を見破られて失敗に終わる。その後、身元不明の水死体として発見されるが、脅迫通り組織に殺害されたのか、もしくは船から飛び降りて自殺を遂げたのかは不明。
アントニオ・ゴメス
「日本史の謎3」[44]第2話の、「信長を殺したのは誰?」に登場。組織に所属していた歴史犯罪者。コードネームは不明。組織にいた頃の灰原に、何度か顔を見られたことがある。織田信長に関する資料を用いて組織に貢献していたが、ある作戦を独断で実行中[注 110]、コナンにその犯行を見破られてしまい、逃亡しようとしたが失敗する。

組織に関わった人物[編集]

社長
声 - 辻親八
ジェットコースター殺人事件の後、ウォッカが取引した人物。本名は不明。会社で行っていた拳銃密輸の証拠フィルムをネタに、組織に1億円を強請ゆすられた後、ジンが新一を殴り倒した直後におびえ、逃亡した[20][注 111]。その後の消息は不明だが、命だけは助かったとされている[45][注 112]
女性
声 - 紗ゆり
新幹線内でジンたちと取引したキャリアウーマン風の女性。本名は不明。「きんに関する情報」が入ったケースをジンたちから4億円で買い取ったが、彼らに用済みと見なされてケースに爆弾を仕掛けられていたため、乗車中の新幹線もろとも爆殺されそうになったところ、コナンの活躍により間一髪で命拾いする。その後は警察に洗いざらい話したが、組織に深く関わった人物ではなかった[22]
なお、アニメでの取引相手はジンたちではなく、彼らと容姿がよく似た上田(うえだ、声 - 梁田清之)と下田(しもだ、声 - 巻島直樹)という2人組であり、最後にはこの2人も逮捕された[22]
中島 秀明(なかじま ひであき)
声 - 谷川俊
ゲーム会社「満天堂」の開発部社員。27歳。社長である石川(いしかわ、声 - 石波義人)の怒りには弱い。多額の借金を抱えているらしく、満天堂の新作ゲーム発表会の会場でテキーラと取引し、全世界の有能なコンピュータプログラマーのリストを大金で売ろうとしていた。しかし、自分への殺意を持っていた同僚の竹下裕信が仕掛けた爆弾でテキーラが死亡したため、取引は続行不可となった[32]。なお、彼が組織と接触する際に利用していたバー「カクテル」(所在は米花町の大黒ビル最上階)は、事件後に爆発事件で破壊されてしまっている。
狼男
声 - 広瀬正志
「季節外れのハロウィンパーティー」に狼男の仮装で参加した男。本名は不明。パーティーを主催した映画プロデューサー・福浦 千造(ふくうら せんぞう、声 - 徳弘夏生)を個人的な事情で憎んでおり、そのことをあるホームページに書き込んだところ、ベルモットから「殺人計画を授けるから実行しないか」と勧誘された。一旦はそれを断るが、自分と家族の盗撮写真など彼らの1日の行動が資料としてダンボール箱1つ分も送られてきたため、脅迫されているという恐怖からやむなく殺人を実行する。その後、コナンと新一に変装した平次によって犯行を暴かれ、逮捕された[27]
土門 康輝(どもん やすてる)
声 - 福田信昭
衆議院議員総選挙に初出馬する予定だった男性。元自衛隊幹部で、父親も元防衛庁の官僚ゆえに政界には顔が利く。人一倍正義感が強く、メディアで暴力や犯罪に関する過激な発言を繰り返しているため、過去にその筋から殺し屋を差し向けられたことがある[3][注 113][注 114]
未来の首相候補といううわさまで流れるほどカリスマ性が高く、それゆえに組織は自分たちに反抗する芽を早いうちに摘もうと考えて暗殺を画策したが、コナンとFBIによって阻止される。その後、官僚だった父親の20年前の不倫疑惑が発覚したことで出馬を見合わせたため、暗殺対象から外された[3]
組織内での呼び名はDJで、ダイヤのジャックを意味する[3][注 115]
船本 透司(ふねもと とうじ)[注 116]
声 - かないみか
キールが組織の暗殺計画実行中に起こしたバイク事故の原因になった少年。8歳。
バイク事故の唯一の目撃者であり[注 117]、その情報を得ようとするベルモットに接触されている。母・兼世(かねよ、声 - 川村万梨阿)が殺害された事件[注 118]の捜査中、キールの事故のことやベルモットのことを目暮警部や小五郎らに打ち明けているが、コナンがとっさに「この前の仮面ヤイバーでやってたシーン」とごまかし、目暮警部らも「母親を亡くしたショックによる記憶の混乱」として本気にしなかった。その結果、組織に「目撃者が子供なら生かしておいても特に問題はない」と判断されたため、目撃者も抹殺する組織の徹底した暗殺主義から例外的に生き残った者の1人となった[46]

故人(組織に関わった人物)[編集]

広田 健三(ひろた けんぞう)
声 - なし
10億円強奪犯の1人。本名は不明[注 119]。年齢は48歳、身長170センチメートル、東京都出身。タクシー運転手で、運転技術を買われて広田雅美に雇われた。盗んだ金を独り占めにして姿を消したが、「健三の唯一の肉親である娘」を名乗った広田雅美の依頼を受けた小五郎たちに居場所を知られ、雅美から連絡を受けて先に合流した広田明に絞殺された。趣味は競馬で競走馬の名であるゴーカイテイオーに由来する「ゴウ」「カイ」「テイ」「オウ」と言う名前を4匹の飼い猫につけていた[36]
広田 明(ひろた あきら)
声 - 手塚秀彰
10億円強奪犯の1人。本名は不明。年齢は自称28歳。身長190センチメートルを越える大男。荒っぽい性格だが、腕っぷしを買われて広田雅美に雇われた。広田健三が盗んだ金を持って姿を消した後、「健三の唯一の肉親である弟」の広田明と偽り、サングラスをかけた大男の探偵(声 - 徳丸完)に捜索を依頼する。雅美から連絡を受けて健三と再会した際に怒りから彼を絞殺した後、ジンとウォッカから睡眠薬と偽って渡された青酸カリを雅美から飲まされて死亡する[36][注 85]
岸井(きしい)
声 - 千葉一伸
アニメ第128話「黒の組織 10億円強奪事件」に登場した10億円強奪犯の1人で、広田雅美(宮野明美)に雇われた。ギャンブル好きで、かなりの借金を抱えている。ガードマンとして四菱銀行に潜入し、現金輸送車の扉を中から開ける役目を担っていたが、銭湯から自宅に帰る途中でウォッカらしき人物に射殺された[47]
貝塚 士郎(かいづか しろう)
声 - なし
アニメ第128話「黒の組織 10億円強奪事件」に登場した10億円強奪犯の1人で、元レーサーとしての運転技術を買われ、広田雅美(宮野明美)に雇われた。銀行から車で逃走する際にレーサー並みの猛スピードで運転し、コナンのスケボーによる追跡を振り切った後、マンションの自室でジンに射殺された[47]
広田 正巳(ひろた まさみ)
声 - 中博史
南洋大学の教授で、宮野明美の恩師[注 120]。61歳。妻・登志子(としこ、声 - 朝倉佐知)と共に静岡県で暮らしていた[48]
研究所にいた頃の志保(灰原)が誤って明美に送ってしまった、組織の重要データ入りフロッピーディスク (FD) を持っていたため、組織はFDの中身を見た可能性のある広田を抹殺しようと考えたが、教え子の1人でモデルの白倉 陽(しらくら あきら、声 - 子安武人)から組織とは無関係に個人的な恨みを買っていたため、組織が始末する前に白倉の手で殺害された[48][注 121]
板倉 卓(いたくら すぐる)
声 - 大友龍三郎
組織と契約したゲームのシステムエンジニア。45歳。以前は映画の特殊視覚効果に関わる有名なCGデザイナーであったが、点字を必要とするほど視力が低下したことでエンジニアに転向した。職業上、有希子をはじめとした各国の女優と面識があり、シャロン(ベルモット)とは犬猿の仲だったことが知られている[注 122]。有能なシステムエンジニアとして組織に目をつけられ、ベルモットの発注によりあるソフトウェアを作らされる。日記には、以前そのソフトを作ろうとした際に「我々人間のために断念した」と書いているが、その具体的な内容は不明[5][注 123]
視力だけでなく心臓も手術が必要なほどに病んでおり、ソフトを未完成のままにして海外へ高飛びしようとしていたが、友人の相馬 竜介(そうま りゅうすけ、声 - 阪脩)から組織とは無関係に個人的な恨みを買っていたため、組織が始末する前に相馬の手で心疾患を利用され、殺害された[5]
羽田 浩司(はねだ こうじ)[注 124]
七冠に最も近いとされた日本の棋士で、同じく棋士である羽田秀吉の義兄。「初志貫徹」を座右の銘としており、その信念は秀吉にも受け継がれている[50]
17年前、当時四冠王だった浩司は、趣味のチェス大会に出場するために渡米したが、現地のホテルで何者かに襲われて死亡する[37]。直接的な死因は不明とされているが、APTX4869の被害者一覧では工藤新一の2つ下に「羽田浩司 死亡」と記載されている[49][50]。また、赤井は浩司の死について「俺をFBIに駆り立てたあの事件」とコナンに語っている[37]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 数回ではあるが、初期の作品では黒ずくめの男たちと呼ばれたり、アニメのオープニングで流れるコナンの紹介などでは単に黒ずくめと呼ばれたりしたこともある。
  2. ^ 劇場版第20作『純黒の悪夢』では、日本の公安警察やアメリカのFBICIA以外にも、イギリスMI6カナダCSISドイツBNDからも潜入捜査の対象となっていることが明らかとなっている。
  3. ^ バーボンは、私立探偵および「ポアロ」の店員・安室透として活動する際は黒服を着用していない。ベルモットもベルツリー急行から下車した際には、髪型を変え眼鏡をかけてはいたものの素顔のままで黒服を着用していなかった[1]。また、『純黒の悪夢』では素顔のままで終始パステルカラーの服装であった。
  4. ^ クライアントの中には、日本の外務省の関係者も含まれることが判明している。
  5. ^ 組織の機密が漏れる恐れがあると感じた場合は、組織の存在を知らない者はもちろん、子供であっても容赦はしない。灰原哀(宮野志保)にも「疑わしき者はすべて消去する。これが組織のやり方。」と評されている。
  6. ^ ベルモットはFBI捜査官であるジョディの父親を殺害した際、シャロン・ヴィンヤードの指紋を残したために正体が露見しているが、現在のクリス・ヴィンヤードとしての姿と年齢が合わないことが壁となって逮捕されないでいることと、「あの方」に気に入られていることから、例外的に抹殺されないでいるようである。
  7. ^ 360度スクリーンに覆われ、そのスクリーンには現実世界を再現した映像が映され、600ヤード前後先をイメージした獲物をライフルで狙撃するというシミュレーション設備[3]
  8. ^ コナンは、宮野一家によるAPTX4869の開発が、その一環ではないかと推測している。
  9. ^ 観光者リストの中に「宮野志保」が記載されていたことについて、コナンは一瞬気にかけながらも「まさかな」と、偶然のことと判断している[6]
  10. ^ 原作者は読者からの質問コーナーにおいて、このシーンが伏線であることを明言している[7]
  11. ^ 現状、作中では「あの方」や「ボス」など抽象的な呼称しかされておらず、固有名詞が不明のため、便宜上ここでは作中に準じて「あの方」と表記する。
  12. ^ 朝日新聞2006年1月13日付夕刊に掲載されている作者のインタビューでは、少なくとも名前については、その時点(単行本53巻File.8「釘とへび」まで)で原作に既出のキャラクターであるとのこと。なお、作者はあくまで名前と言っており、本人が登場しているかどうかは明らかにしていない。また、組織の名が判明すると「あの方」の正体も同時に判明してしまうらしい。
  13. ^ 作者と佐藤健の対談の中で、「あの方」の正体を決めた辺りの単行本の「とある巻」を読めば、「あの方」の正体、少なくとも正体に至る糸口が得られることが述べられている[8]
  14. ^ 阿笠博士[9]、工藤優作[8]、毛利蘭、江戸川コナン、ベルモット、白鳥任三郎[10]については、「あの方」ではないことが作者によって明言されている。
  15. ^ 実際にはメールアドレスとして「♯(シャープ)」は使えないが、作者は「いたずら防止のためにあえて入れた」と述べている。
  16. ^ 実際の携帯電話に存在するのは♯(シャープ)ではなく#(番号記号)
  17. ^ 基本的に男性は蒸留酒、女性はワインなどの甘い酒の名前である。
  18. ^ 作者はラムが作中に登場する以前に「『ラム』のコードネームは使いたくないが、いずれ使ってしまうだろうからその時は笑ってほしい」という旨、「ラム」をコードネームに使えない理由と、組織の一員として『うる星やつら』のラムが登場した挿絵を、同作の新装版第21巻に寄せている[要ページ番号]
  19. ^ 劇場版第20作『純黒の悪夢』にて初めて登場したが、変声機を通したような声で話し、クレジットでもラムの声の箇所だけ空欄になっている。
  20. ^ 灰原はコナンからラムについて聞かれたとき、最初は『うる星やつら』のラムを思い浮かべて「だっちゃ?」と答えている[16]
  21. ^ 登場シーンではまぶしい光の中のモニター画面のように描写され、画面には「Code name RUM No.002」と表示されていた。
  22. ^ a b 作者はジンの名前について「裏設定では黒澤陣っていう名前」と答えており、単行本28巻File.8「悪魔の矢」(アニメ223話「そして人魚はいなくなった(推理編)」)に出てくる名簿に、ほとんど見えないが「魚塚三郎」の隣に「黒澤陣」と書かれている[17]
  23. ^ a b 初登場時のEDテロップでは「黒服の男」と表記されている。
  24. ^ 銃殺しなかった理由は、周辺に警察がいることを警戒して証拠を残さないように配慮したため。
  25. ^ なお、作者の青山は『名探偵コナン30+SDB』(ISBN 978-4091247186)での読者の「ジンは30歳を越えているか」という質問に「いってるかも」と答えている[要ページ番号]
  26. ^ アニメでは当初輝度を抑えた金だったが、色彩設計担当者が海鋒重信になってからは原作と同じ銀色に変更された。なお、原作でジンの髪の色が分かるように描かれたのは2016年現在、第238話「裏切りの街角」(単行本第24巻に収録)だけであり、この回でも辛うじて白か銀、灰あたりの色だと推察できる程度である。
  27. ^ アニメ128話「黒の組織10億円強奪事件」(上記のアニメオリジナル回)では、右手で拳銃を撃つという誤った描写が見られ、この話を振り返る回想エピソードが新たに作画された際にも、誤りは修正されていない。
  28. ^ キールの初登場以降はウォッカが運転している。
  29. ^ ナンバープレートは登場回によって異なり、土門暗殺計画の際は「新宿540 あ 4368」[3]、米花百貨店での爆弾騒動の際は「新宿54 み 4368」となっている[11]
  30. ^ そういった「優秀な」人物設定がまだ固まっていなかった第1話「ジェットコースター殺人事件」では、取引相手の社長が1人で来ているかを確認するためだけの理由で黒服のままジェットコースターに乗った結果、そこで起きた殺人事件の容疑者7人のうち1人(ウォッカと合わせて2人)に入ってしまい、新一から「警察が来たとたんに、あんなにオロオロするのは変だ」と指摘されるという、「不手際」を演じている[20]
  31. ^ シェリーの殺害をコナンに阻止された際には無駄だと思ったために追跡しなかったが、実際に追跡していればシェリーを発見できた旨の描写があるため[4]、その判断が必ずしも正しいとは限らない。
  32. ^ 高層ビルの側面で稼働中のエレベーター内に立つ髪型を変えた園子をシェリーと誤認し、彼女の頭部を向かい側に建つ遠方のビルからM16で正確に狙撃した(ただし、寸前に気づいたコナンの機転で失敗に終わった)[19]。そのため、のちにコナンが組織内で長距離の精密狙撃を得意とする人物を連想した際、キャンティやコルンと合わせてジンが連想されている[21]
  33. ^ 後にジンがピスコを射殺したと知ったコナンは、「なぜ麻酔銃を受けて動けるのか」と疑問に思った[4]
  34. ^ 工藤新一の名前が会話に出ても「覚えていない」と答えている。ただし、宮野明美[4]や原佳明[19]など、殺したことを覚えている相手もいる。また、テレビドラマ「工藤新一の復活! 黒の組織との対決」では新一のことを思い出している。
  35. ^ ベルモットとは肉体関係があることが作中で示唆されている(アニメではカットされている)。
  36. ^ ただし、バーボンほど嫌っていたわけではないことがウォッカの口から語られている。
  37. ^ キールが赤井を殺害した場面をカメラで見ていた際には、その死に疑問を抱きながらも「奴が生きていたら嬉しくてゾクゾクする。もう一度殺せるんだからな。」と笑みを浮かべたほどである[12]
  38. ^ ジンによる過去のシェリーのイメージは、大半が半裸の後ろ姿である。
  39. ^ そのため、先述したように園子を誤認して射殺しかけたこともある[19]
  40. ^ 原作では新幹線の車内でウォッカとともにコナンと鉢合わせたが、その正体には気付いていなかった[22]。また、小五郎を暗殺しようとした際もコナンに気付いて殺そうとしたが、その際にもただの子供としか見ていなかった[3]。劇場版では、自分たちの乗った戦闘用ヘリコプターによって追い詰められたコナンから想定外の反撃に遭って撤退を余儀なくされた際、「いったい何者なんだ!?」と驚愕している[23]
  41. ^ 過去にコナンが車に侵入して仕掛けた盗聴器をシェリーのものと認識しており[4]、キールの靴から発見した盗聴器がそれと同型(阿笠博士製)であったためである[3]
  42. ^ このことが、後にバーボンが小五郎に張り付く要因となった。
  43. ^ 逆探知機能[19]、板倉卓との取引の際はメールの受信位置の特定[25]もこなしている。
  44. ^ 吸い殻に付着した唾液や口の粘膜の細胞から、血液型やDNAを割り出される可能性がある。
  45. ^ 声紋照合などをされる可能性がある。変声器は使用していたが、コナンたちには口調で見破られていた。
  46. ^ 指紋を採取される恐れがある。
  47. ^ 警察官が近くにいる場所で懐から拳銃を取り出そうとする、他人に聞かれてはまずい話を大声で話す、喫煙後に吸い殻を投げ捨てる[注 44]、ターゲットの家に電話をかけて録音テープにメッセージを残す[注 45]、テープで貼り付けられた秘密のソフトを素手で取ろうとする[25][注 46]、など。小学館の『名探偵コナン 黒ずくめの組織 徹底調査File!』でも「ジンに比べれば、警戒心は普通の人に近い。おかげでコナンの罠にかかりそうになった事もある。」と紹介されている[26]
  48. ^ 原作者の青山は「工藤有希子がいいほうの峰不二子、ベルモットが悪い時の峰不二子」と表現している。
  49. ^ FBI捜査官のジョディ・スターリングはこの座右の銘をヒントに調べたシャロンとクリスの指紋が一致したため、2人が同一人物であることや、20年前にFBI捜査官であった父親を殺害した犯人がベルモットであることを突き止めている。
  50. ^ ジンはピスコを始末した後、ベルモットに「おまえほどの女をわざわざ呼んだっていうのに」と話している。
  51. ^ ピスコも灰原の正体を知り、劇場版『漆黒の追跡者』に登場したアイリッシュもコナンの正体を見抜いていたが、両者とも殺害された。また、劇場版『純黒の悪夢』に登場したキュラソーも灰原の正体に気づいたが、誰にもこの事実を知らせないまま死亡している。
  52. ^ シェリー(灰原)を殺そうとした際には、「恨むのなら、こんな愚かな研究を引き継いだあなたの両親を」と語っている[27]
  53. ^ ただし、新出智明は、自分に成り済ましていたベルモットが生徒たちや他の教師から「お人よし」「心配性」「優しい」などと評価されているのを聞き、「僕に変装していたその人って、本当に、本当に悪い人だったんですか? 学校で先生や生徒に触れる度に、とてもそういう風な人だったとは思えなくて」とFBIジョディに話している。これに対して父親をベルモットに殺されて恨んでいるジョディは「笑って人を殺すような人に、いい人なんているわけないじゃない!!」と感情的に反論した後、「あの女はあなたに成り済ますために、あなたの性格をトレースしていただけ。恐ろしいほど忠実に。」と独白している[29]
  54. ^ キールが大ケガを負ってどこかの病院にいるかも知れないという情報の提供者である船本透司について、「その情報をくれたガキ…FBIに匿われているようだが…」というジンに対し、「相手は子供…今のところ放っておいても問題ないんじゃない?」と話している[30]。また、シェリーが山小屋の火事から救出した少年探偵団のことは「彼女が偶然接触した第三者」とジンに話している[1]。さらに、ベルツリー急行でシェリーを抹殺するためにジンがホームの乗客ごと列車を爆破しようとしていたのに対し、シェリーを乗せた貨物車だけを爆破して「粉々になるのはシェリーだけで十分でしょ?」と話している[1]
  55. ^ キールの正体がCIAの諜報員(スパイ)だということに薄々感付いていながらも組織に報告しないのは、このような理由からだと考えられる。
  56. ^ クリスとしての若い顔が素顔であり、ベイエリアで赤井に狙撃されたときも散弾で顔が裂けている。
  57. ^ 捜査官(ジョディ・スターリングの父親)を殺害したことや、クリスと入れ替わったことなど。
  58. ^ 現場に残された指紋が、シャロンとクリスの指紋と一致した。
  59. ^ 肉体年齢20代のクリスを40代過ぎであるはずのシャロンと認定させることが困難という理由と、有名女優の彼女が犯人であると公表して事態を荒立てたくないというFBIの思惑による。
  60. ^ 本人によれば、当時は「普段から老けたフリ」をしていた。
  61. ^ クリスとしては映画撮影以外の公の場にはほとんど姿を見せないが、「映画監督・酒巻昭氏を偲(しの)ぶ会」には出席している[4]。なお、クリスは日本語を話せず、通訳が必要であるという設定になっている。
  62. ^ 新出に変装したベルモットは帝丹小学校にも内科検診で訪れているが、そのときは灰原が休んでいたために2人は遭遇しなかった。
  63. ^ 新一が幼児化していることは早くから確証しており、バスジャック事件の際にコナンをかばっているが、そのときはベルモットの気配を察知した灰原が身を隠したため、彼女の正体には気付かなかった。
  64. ^ この失敗に関しては、組織の任務下に戻された以外には、特に「あの方」から責任を問われなかった模様。
  65. ^ 灰原を元の体に戻してから殺せば、シェリーがAPTX4869によって幼児化したことを隠すことができるため。このときは赤井に変装し、ジンやバーボンへの連絡役を単独で担うことで彼らへの情報操作も行っていた。
  66. ^ そのため、小五郎が組織に射殺されそうになったときは彼を擁護する立場に回ったことに加え[3]、秘密裏の行動によってカルバドスを死なせた一件から[27]、さらにジンの警戒を深める原因になっている。
  67. ^ 「季節外れのハロウィンパーティー」事件の際にはコナンに灰原の抹殺から手を引くことを約束していながら[27]、「ベルツリー急行殺人事件」の際にはその約束を反故ほごにしてバーボンを利用する形で、彼女をC-4を積み込んだ貨物車で爆殺しようとした[1]
  68. ^ a b アニメによると、キャンティとコルンの狙撃可能距離は600ヤード(約548メートル)であり、両者とも650ヤード(約594メートル)では外している[3]
  69. ^ ジンには「退屈しのぎに余計な羊を狩るな」と警告されている。
  70. ^ ナンバーは「新宿300 す925」で、担当声優を務める井上喜久子の誕生日に由来する。
  71. ^ キャンティと共に衆議院議員立候補者を暗殺する際、キャンティに「あんたは背中。アタイは頭だよ。」と言われると「俺、頭がいい」と頭を撃つことを宣言し、キャンティも「OK、好きにしな」と認めている[3]
  72. ^ 正確には、小銭を拾うふりをしてテキーラの靴底に発信機を取り付けていた。
  73. ^ テキーラの死後はウォッカがこの任務を引き継いでいる。
  74. ^ ジンによれば、組織の権力を利用して現在の地位まで上り詰めたとのこと[4]
  75. ^ 後述する断末魔を担当した声優はクレジットがなかったため不明。
  76. ^ カルバドスがリンゴの蒸留酒であることから、赤井には「"腐った林檎"(=ベルモット)の相棒にはお似合いだ」と皮肉られた。
  77. ^ 自殺した瞬間の描写はないが、この一件からベルモットはキャンティとコルンに激しく憎まれている。
  78. ^ ただし、顔立ちは妹と異なり、イギリス人の特徴らしきものは見られない。
  79. ^ アニメでは、後の強盗の下見役として、半年前から四菱銀行に銀行員として勤務していた。
  80. ^ 幼少時に両親とともに上記のデザイン事務所を訪れた際、事務所の社員が言った「疲れた」という言葉を真に受け、彼らを休ませてあげようと仕事道具を隠していた。その無邪気な笑顔は、ある人物が父親の幼なじみに抱いた殺意を、思わず忘れさせてしまうほどであった。
  81. ^ 赤井や灰原は、毛利蘭に明美の雰囲気を重ねて見ている描写があり、赤井は蘭に出会った際に明美のことを「お前(蘭)によく似た女」だと述懐している。
  82. ^ 諸星の正体には組織への露見以前から気付いていたが、彼への好意ゆえに誰にも話さずにいた。FBIに利用されたと知った後も赤井のことが忘れられず、のちに銀行強盗を決行する直前に送ったメールでは、「もしもこれで組織から抜けることができたら、今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか?」と赤井に告げている。なお、このメールにはP.S.(追伸)があるが、その内容は明らかになっていない。
  83. ^ 組織は最初から約束を守る気はなく、計画の失敗を理由に明美を始末するつもりだったが、明美は計画を成功させたため、理由もなく殺されることになった。
  84. ^ そばに落ちていた拳銃には明美の指紋しか付いていなかったことから、真相を知らない警察には「計画の首謀者であった明美が共犯者を殺害し、逃げ切れないと悟って自殺した」と判断されている。
  85. ^ a b この事件はアニメ13話「奇妙な人捜し殺人事件」に相当するエピソードだが、この話に組織は登場せず、ジンとウォッカが沖田(おきた、声 - 大友龍三郎)という銀行強盗常習犯に置き換えられている。そのため、広田雅美を通じて睡眠薬と偽って青酸カリを渡したのは原作ではジンであるが、アニメでは沖田に置き換えられている。[36]
  86. ^ 彼女の死によってシェリー(志保)は組織から逃亡し、灰原として登場することとなった。また、彼女に直接手を下したジンを「宿敵(こいびと)さん」などと呼んで追っていることなどから、赤井が組織を追う理由のひとつには彼女の死に関する敵討ちがあるとみられ、現在も架空の人物である沖矢 昴(おきや すばる、声 - 置鮎龍太郎)という大学院生に変装してそばで灰原を陰から見守る等の行動を取る理由にも彼女の存在が影響しているようである。
  87. ^ ただし、作中で明らかになったのは組織の息がかかった人物であるということのみで、組織の一員なのか協力者なのかは不明となっている。
  88. ^ 原作者の青山は『名探偵コナン50+SDB』 (ISBN 978-4091246813) で読者からの質問に対して「これから書くかも」と発言している[要ページ番号]
  89. ^ この家は厚司が親から受け継いだもので、家を明け渡してから出島が亡くなるまでの30年間、出島が借りたままの状態になっていた。
  90. ^ その際に応対した社員は、厚司が常に外の様子を気にしていたこと、事務所の前に「スモークガラスの黒い車」が停まっていたことを証言している。
  91. ^ 死亡時期は明言されていないが、1歳から20歳までのものが用意されていた。
  92. ^ カセットテープの録音音声を聞いたコナンは「(エレーナは)正真正銘のエンジェルだった」と感想を述べている。
  93. ^ ピスコが身体が幼児化したシェリー(宮野志保)を見て、彼女の両親と自分が親しかった旨や開発中の薬の情報を聞いた旨を語っているうえ[4]、ベルモットもシェリー(灰原)を殺そうとした際に研究を引き継いだ彼女の両親を恨めとの旨を語っていたが[27]、それ以上に薬の本来の用途などの詳細については明らかにされていない。
  94. ^ 薬品開発の研究者は「化学者」と表記されるべきだが、原作では「科学者」と表記されている。
  95. ^ 20年前の自動車教習所の合宿中、同期生5人と共に悪ふざけで教官の稲葉 徹治(いなば てつじ)に無理矢理飲酒させ、ブレーキオイルを抜いた車を運転させて事故死させている。そのため、殺人後の逃亡中に稲葉の息子である大阪府警東尻署、捜査一課刑事・坂田 祐介(さかた ゆうすけ、声 - 一条和矢)に拘束され、彼の復讐の犯人に仕立て上げられそうになったが、コナン・平次の活躍により発見され、そのまま逮捕された。なお、共同正犯はコンビニの店長・長尾 英敏(ながお ひでとし)、居酒屋の女将・西口 多代(にしぐち たよ)、タクシー運転手・野安 和人(のやす かずと)、主婦・岡崎 澄江(おかざき すみえ、声 - 服部幸子)、大阪府議会議員・剛司 宗太郎(ごうし そうたろう、声 - 土師孝也)の5人である。
  96. ^ 赤井も、バーボン(零)がスコッチの死を機に、自身に対して激しい憎しみを抱いていることを自覚しているようで、バーボンと電話で直接話をした際に、「彼のことは、今でも悪かったと思っている」と話しており、この「彼」とは恐らくスコッチを指していると思われるが、ジョディが赤井にそのことを聞こうとして邪魔が入ってしまったので、分からずじまいとなっている[14]
  97. ^ 黒の組織の中でコナンの正体を突き止めたのはベルモットとアイリッシュだけであり、前情報が一切ない段階で手掛かりや証拠のみを使って突き止めたのも彼が唯一である。
  98. ^ 捜査会議の資料では「岡倉 明」と表記されている。
  99. ^ このことは、本編中では明かされていない。
  100. ^ メモリーカードは、組織のことを何も知らない犯人がお守り袋ごと持ち去っていたが、アイリッシュによって回収され、最終的にキャンティの狙撃によって隠滅された。
  101. ^ キュラソーには、無色透明のホワイト・キュラソーと橙色のオレンジ・キュラソー、青色のブルー・キュラソーと緑色のグリーン・キュラソー、そして赤色のレッド・キュラソーの5種類の色のものが存在する。
  102. ^ Non Official Cover英語版」の頭文字を取った隠語で、民間人を装い他国に潜入捜査をしている非公式な秘密諜報員を指す。
  103. ^ この「イルカのストラップ」は、元々は東都水族館のゲームコーナーにあるダーツコーナーで、(記憶を取り戻す前の)キュラソーが元太・光彦・歩美にプレゼントした別々の色が塗られたものとは別に、コナンがダーツコーナーのスタッフから、キュラソーに渡すよう頼まれた色の塗られていない試作品であった。
  104. ^ この黒焦げになったストラップをキュラソーの記憶装置といぶかしんだ公安の風見に対し、コナンは「いや、それは思い出だよ。黒焦げになっちまったけどな。」と返している。
  105. ^ a b 劇場版のパンフレットではリースリングとアクアビットのコードネームが入れ替わるという誤植が発生している[43]
  106. ^ 本名は小説版のみに記載されており[39]、映画本編のNOCリストには"Unknown"と表示されている。
  107. ^ ジンは射殺した際、「現場にナイフを落とした時点で、お前は命も落としてるんだよ」と捨て台詞を吐いている。
  108. ^ 毛利探偵事務所に依頼に来る、黒の組織の一員、内容は違うもののチャンスを与えられる、ジンとウォッカに殺される、コナンから正体を明かされるなど、原作の宮野明美と境遇が一部似ている箇所がある。
  109. ^ ジュネリックの弁によれば、APTX4869によって幼児化した生物は、再び通常に成長していくらしい。
  110. ^ 本人いわく「いくら仕事をこなしても利益を組織にほとんど持って行かれていた」ため。
  111. ^ アニメではフィルムをもらった直後、「フィルムはこれだけだろうな?」と確認してから逃亡した。
  112. ^ ただし、組織に関わった人物は基本的に殺害されているため、社長が助かった理由は謎である。
  113. ^ その時は自身で返り討ちにした。現在は自衛隊上がりの巨漢のボディガードに、常に両脇を固められている。
  114. ^ この一件は暴力団・泥参会(でいさんかい)の女幹部・毒島 桐子(ぶすじま きりこ、声 - まるたまり)の仕業だと考えられており、組織は彼女に土門殺害の罪を着せようとしていた。
  115. ^ ダイヤは星占術的に地の性質を持っており、ジャックは兵士の意味であることから、名字に「土」の字があり、元自衛隊員であった土門のことを示している。
  116. ^ 初登場時はアシスタントの描くモブキャラクターだったが、再登場後は作者によって描かれるようになった。
  117. ^ この事故についてはFBIにより形跡が抹消され、事故そのものが存在しなかったものにされていた。
  118. ^ 犯人は透司の父・達仁(たつひと、声 - 菅生隆之)だが、彼は組織とは無関係だった。
  119. ^ ただし、戸籍は警察に調査されているため、出身地や家族の有無に関する他の強奪犯の嘘が判明したものの、特に名前の偽称については述べられていないことから、「広田健三」はそのまま本名である可能性もある。
  120. ^ 明美の偽名「広田雅美」の由来でもある。
  121. ^ なお、FDは最終的にコナンたちが入手したが、組織のコンピュータ以外のコンピュータで立ち上げるとコンピュータウイルス「闇の男爵(ナイトバロン)」が発生し、データを完全破壊するようになっていたため、コナンたちは情報の入手に失敗している。
  122. ^ 業界ではシャロンはスタッフ想いとして知られていたが、板倉と激しく言い争っている様子が目撃されていたことが、有希子の口から語られている。
  123. ^ 日記には、組織の指示で彼らの番号に電話をかけた際、女王のように高飛車な口調の女(ベルモット)が出たことが記されていた。
  124. ^ アニメ版のAPTX4869の被害者一覧では、姓の読みは「ハダ」となっているが、ここでは原作での表記に従う[49]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 単行本78巻File.1 - File.7「ミステリートレイン」(アニメ701話 - 704話「漆黒の特急」)。
  2. ^ a b c d e f g h 劇場版第20作『純黒の悪夢』。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 単行本48巻File.9「ピンポンダッシュ」 - 49巻File.4「黒の組織VS.FBI 2」(アニメ425話「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」)。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 単行本24巻File.7「裏切りの街角」 - File.11「白の世界」(アニメ176話 - 178話「黒の組織との再会」)。
  5. ^ a b c d 単行本37巻File5 - File7「暗黒の足跡」(アニメ307話 - 308話「残された声なき証言」)。
  6. ^ a b 単行本28巻File.6「人魚の呪い?」 - File.10「報われぬ心」(アニメ222話 - 224話「そして人魚はいなくなった」)。
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  20. ^ a b 単行本1巻File.1「平成のホームズ」(アニメ1話「ジェットコースター殺人事件」)。
  21. ^ 劇場版第18作『異次元の狙撃手』。
  22. ^ a b c 単行本4巻File.4「はちあわせた二人組」 - File.6「ラスト10秒の恐怖」(アニメ5話「新幹線大爆破事件」に相当)。
  23. ^ a b c d e f 劇場版第13作『漆黒の追跡者』。
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  25. ^ a b 単行本37巻File.8「白い雪…黒い影…」 - 38巻File.1「新兵器!」(アニメ309話 - 311話「黒の組織との接触」)。
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  50. ^ a b 単行本89巻File.8「意地悪なおじいさん」 - File.10「座右の銘」(アニメ未放送)。

外部リンク[編集]