妃英理

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妃 英理
名探偵コナン』のキャラクター
作者 青山剛昌
大塚寧々
高島雅羅
詳細情報
愛称 法曹界の女王(クイーン)
別名 毛利英理(戸籍上の本名)
性別 女性
職業 弁護士
子供 毛利蘭
親戚 毛利小五郎
国籍 日本の旗 日本
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妃 英理(きさき えり)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物。米国版での名前はEva Kadan

人物[編集]

毛利蘭の母親で、毛利小五郎の別居中の妻。現在は「妃法律事務所」を経営している弁護士。秘書に栗山緑がいる[注 1]。黙っていても注目を集めるほどの美女であり、法廷での無敗記録を更新中の敏腕弁護士で、「法曹界の女王(クイーン)」という異名を取る。年齢は38歳[注 2]。誕生日は10月10日[注 3]。蘭たちの通う帝丹高校の出身であり、江戸川コナン(工藤新一)の母親で友人の工藤有希子とは小五郎と同じく同級生である。愛車は、ミニクーパー4速M/T)。

きわめて頭脳明晰で、民法刑法を暗唱できるほど記憶力にも優れており、高校1年当時に東都大学の入学試験を満点通過してハーバード大学への留学を薦められたほど。推理力も高く、コナンのアドバイスで事件を解決することもある[注 4]。運動神経もそこそこあり、小五郎からは一本背負いを教わっている[注 5]

頭髪は腰まで届く茶髪(アニメでは2003年[2]から2007年[3]まで黒髪)のロングヘアを、まとめてアップヘアにしている。なお、仕事の関係から昼間に美容院へ通うことは難しいようで、夜間に通って贔屓(ひいき)にしていた美容院の店員に、偽装殺人の証人として利用されたこともある[4]

名前の由来は、「エラリー・クイーン」から[5]

考えをまとめる際には音楽を聴く。ドラマの単発第3作のみ、相手に嘘をつかれると左目が痒くなるという職業病を患っている。

美人でなおかつ頭脳派ということもあってライバルも多く、高校生時代には工藤有希子とミスコン対決を繰り広げた。ただし、有希子とは張り合うことはあるものの、仲は非常に良好である[注 6]

アニメオリジナルストーリーでは、「検察のマドンナ」と評される検察官九条玲子と法廷の戦いを繰り広げている。玲子とは現在までに3回戦い、いずれも勝利して無敗記録を更新した[注 7]

『名探偵コナン50+ SDB』に記載されている作者インタビュー(174ページ)によると、黒の組織とは無関係である[注 8]

単行本第11巻File5「大事な人!?」(アニメ32話「コーヒーショップ殺人事件」)での初登場以降、蘭や小五郎抜きでの単独登場は長らくなかったが、単行本第74巻File2「動画サイト」 - File4「歩美の痕跡」(アニメ656話 - 657話「博士の動画サイト」)で動画サイトに投稿した映像として初めて単独で登場した。

劇場版には、第2作『14番目の標的』にて初登場。以降、第4作・第8作・第10作に登場している。

家族・対人関係[編集]

小五郎とは幼馴染で、大学在学中に結婚して家庭を築くが、7年後に別居する。別居前は、小五郎が出かけるときにネクタイを直してあげるほど夫婦仲は円満だったようである。現在は旧姓の「妃」を名乗っているが、小五郎とはあくまでも別居中の関係であり離婚したわけではないので、戸籍名は「毛利英理」である。プロ野球チームジャガーズのファンである英理のため、小五郎がジャガーズの能勢利三(声 - 石井康嗣)から「毛利英理さんへ」と書かれたサインボールを貰っている。また、自分の飼い猫のことを獣医に相談したときや、盲腸で入院したときにも毛利姓を名乗っている。小五郎とは別姓であるうえに別居生活中であるため、彼の妻と思われない場合がある。小五郎とはたまに会っても互いに悪口を言い合い意地を張っているが、彼のことは内心想っており、助けを求められたりすると仕事があってもなんとか助けようとすることがある[注 9]。結婚指輪を着けていることについては、本人は「うっとうしい男を近づけないための虫よけ」と言っている。砂浜で結婚指輪を無くしてしまった際には、わざと外して小五郎が気付くかを試す旨を言い張り、気付く素振りのない彼に愛想を尽かしかけたが、実は密かに見つけ出してくれていたことを知り、小五郎のことを見直すようになる。そういったことから、蘭が両親を仲直りさせようと機会を設けては、いずれかが何かしらの理由(たいていは小五郎のだらしない行為)で台無しにしてしまう、という展開がほぼ定番と化している。

蘭が記憶喪失を発症した際には小五郎と共に蘭のケアを懸命に行っている[6]

蘭には、幼馴染と探偵には気をつけるように言っている[注 10]。コナン(新一)にとっては、幼少時に蘭と共に厳しく叱られた記憶とも相まって、きわめて苦手な存在である[注 11]。なお、初登場の際にコナン(新一)は10年会っていなかったこともあり、英理の顔を完全に忘れていた[注 12]。一方、英理は別居後に毛利家に居候したコナンを可愛がっており、彼の正体が新一であることこそ知らないものの、コナンとしての初対面時から普通の子供でないことを看破しており、事件に遭遇した際にも彼の推理力と知識量を活かして一緒に事件を推理したり情報を提供したりもする[注 13]

夫婦であり、小五郎を子供の頃から知っているだけあって、普段から一変して冴え渡った推理を見せる「眠りの小五郎」に関しても、そのからくりの主がコナンであることこそ想定するまでに至っていないが、次第に小五郎が本当に推理しているのか疑いを強めている。

服部平次遠山和葉とは、現在のところOVA第2作の『16人の容疑者!?』以外に直接会っている描写が無いが、回想で蘭が英理に平次の解決した事件を電話等にて話しているシーンなどはあって、原作やテレビシリーズでもお互いの存在認識は判明している。

得手・不得手[編集]

編み物が得意であるが、料理は家族や知人に恐怖されるほど、極めて下手である。小五郎と結婚してから別居するまで毛利家の食卓事情がどうだったかは不明。

原作以外の媒体では詳細に描かれることが多く、劇場版『14番目の標的』では、怪我の痛みを我慢しながら入念に作った料理を小五郎に食べさせたところ、あまりの不味さから「こんなもん作るくらいならさっさと寝てろ!」と酷評されたことが彼女の怒りに火をつけ、その大喧嘩が別居の一因になったと語られている(ただし、これは英理の回想でも、小五郎が英理の身体を気づかったことを示唆される描かれ方となっている)。劇場版『瞳の中の暗殺者』では、蘭に代わってビーフシチューを作ろうとしたところ、コナンは顔を真っ青にし、小五郎は「麻雀の約束がある」と言って逃亡を試みている。ドラマの単発第3作では、新一はもちろん蘭も嫌がり、共に「スタイルが気になっている」ことを口実に食べるのを断っていた。そういったことからも、料理だけでなく家事全般が苦手ということが示唆されている。

嗜好[編集]

好物はジゴバのチョコレートで、過去に小五郎からプレゼントとしてもらったことがあるが、劇場版『14番目の標的』ではそのことを犯人に利用され、毒殺されかけた。

「ゴロ」という名前の猫を飼っている。名前の由来は「ゴロゴロしている」からと英理は語っているが、「小五郎のゴロ」からと思われており、実際は不明である。最初に飼っていたスノーシューは老齢で亡くなったため、現在はロシアンブルーに同名を付けて飼っている。なお、劇場版『探偵たちの鎮魂歌』で声を当てた「青山カイト」は作者の飼い猫の名である(最初は「コナン」と名付けようとした)。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 劇場版第2作『14番目の標的』以降。
  2. ^ 初登場時は37歳で、後に誕生日の話が描かれて38歳となる。ただし、本作の時間経過は1年をループする方式となっている。
  3. ^ 作中でコナン(新一)以外に誕生日が明確に設定されている唯一の人物である。
  4. ^ 劇場版では、コナンが小五郎に放った時計型麻酔銃の麻酔針が誤って命中してしまい、急遽探偵役となって事件を解決したこともある[1]
  5. ^ 本人は、小五郎のお陰で得たものは「娘の蘭と一本背負いぐらい」と語っている。
  6. ^ 『名探偵コナンダイジェストブック』では、「親友」と書かれている[要ページ番号]。また、単行本40巻、41巻収録の「似た者プリンセス」での2人のやり取りからも、仲が良好であることがうかがえる。
  7. ^ この法廷の戦いは、九条が無敗記録を更新し続ける英理にストップを掛けようとしたことが始まりである。
  8. ^ 弁護を担当した事件でも、現時点では作中において裏で黒の組織が関与していたような事案を担当した様子も描かれていない。
  9. ^ 作中では小五郎に仕事を紹介したこともある。
  10. ^ 自身の経験と蘭の交友状況から、それぞれ小五郎と新一のことを指している。ただし、小説版『工藤新一への挑戦状』では蘭が新一と将来結ばれることを望んでいる描写もある(「怪鳥伝説の謎」シリーズ第6話『第二の生贄』、単発最終話「白い部屋の秘密」)。『特別編』では蘭に「(結婚するなら)コナンくんみたいなしっかりした男性を選びなさいよ」と言っている[要ページ番号]
  11. ^ コナンいわく、「体が無意識のうちに拒否反応を引き起こす」とのこと。
  12. ^ 現在のところ、原作・アニメでは別居後からコナンになるまでの間に新一と英理が会ったというエピソードはないが、ドラマや小説では新一はコナンになる100日前に英理と一緒に旅行に出かけていたり、OVAでは英理の事務所を小学生時代の新一が訪れていたりする。
  13. ^ そのため小五郎や蘭と異なり、コナンが事件現場で見せる推理も当然のように聞き入れて参考にしている。

出典[編集]

  1. ^ 劇場版『銀翼の奇術師』。
  2. ^ 単行本第40巻File10「小五郎大失態」 - 第41巻File3「闇の男爵夫人登場!」(アニメ333話 - 334話「似た者プリンセス」)。
  3. ^ アニメ489話「法廷の対決III 目撃者は検察官」(アニメオリジナル)。
  4. ^ 単行本第59巻File2「音」 - File4「力学とアリバイ」(アニメ505話 - 506話「弁護士妃英理の証言」)。
  5. ^ 単行本第11巻、扉絵の作者コメント。
  6. ^ 劇場版『瞳の中の暗殺者』。

外部リンク[編集]