信越化学工業

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信越化学工業株式会社
Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.
種類 株式会社
機関設計 監査役設置会社[1]
略称 信越化学
本社所在地 日本の旗 日本
100-0004
東京都千代田区大手町二丁目6番1号
設立 1926年9月16日
業種 化学
法人番号 5010001008680 ウィキデータを編集
事業内容 塩ビ・化成品、シリコーン、機能性化学品、半導体シリコン、電子・機能材料、加工・商事・技術サービス
代表者 代表取締役会長 金川千尋
代表取締役副会長 秋谷文男
代表取締役社長 斉藤恭彦
資本金 1194億19百万円
2018年3月31日現在)
発行済株式総数 416,662,793株(2020年3月31日現在)
売上高 連結:1兆5435億25百万円
単独:8453億56百万円
(2020年3月期)
営業利益 連結:4060億41百万円
単独:1476億39百万円
(2020年3月期)
経常利益 連結:4182億42百万円
単独:1674億12百万円
(2020年3月期)
純利益 連結:3140億27百万円
単独:1318億36百万円
(2020年3月期)
純資産 連結:2兆7231億41百万円
単独:8218億94百万円
(2020年3月期)
総資産 連結:3兆2304億85百万円
単独:1兆1562億55百万円
(2020年3月期)
従業員数 連結:21,735名
単体:3,011名
(2019年3月31日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(11.33%)
日本トラスティ・サービス信託銀行(8.48%)
日本生命保険(5.14%)
主要子会社 関連会社参照
関係する人物 小坂順造
小坂善太郎
小坂徳三郎
越寿三郎
金川千尋代表取締役会長
秋谷文男代表取締役副会長
斉藤恭彦代表取締役社長
森俊三取締役相談役
外部リンク 信越化学工業株式会社
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信越化学工業株式会社(しんえつかがくこうぎょう、: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)は、東京都千代田区大手町に本社を置く、日本化学メーカーである。東京証券取引所名古屋証券取引所一部上場。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。

概要

塩化ビニル樹脂半導体ウエハシリコーン樹脂希土類マグネットなどを主力商品とする。特に塩ビとウエハでは世界シェア首位。シリコーン樹脂では日本で最大のシェアを有する。

近年は13期連続の増益を達成していた[2]。東証1部の化学セクタに上場する企業としては唯一、TOPIX Core30に組込まれており、同セクタ内で最大の時価総額の企業である。また、製品では業界内でシェアが高いものも多い。

同根企業はチッソ(事業会社としてはJNC)、旭化成積水化学工業積水ハウスなどがある。

100%子会社のシンテックは、米国に世界最大の塩ビ生産工場を持ち更に増設工事中。

沿革

  • 1926年 - 信越窒素肥料株式会社として発足。
  • 1940年 - 信越化学工業株式会社に社名変更。
  • 1945年 - 大同化学工業を合併、武生工場とする。
  • 1949年 - 東京証券取引所に株式上場。
  • 1960年 - 信越ポリマー株式会社を設立。
  • 1967年 - 信越半導体株式会社を設立。
  • 1973年 - シンテック社(米国)を設立。1974年から米国テキサス州で塩ビの生産開始。
  • 1974年 - 小田切新太郎が社長に就任。
  • 1983年 - 信越ポリマー株式会社が株式上場。
  • 1983年 - 小田切新太郎社長が会長、小坂雄太郎専務が社長に就任。
  • 1990年 - 金川千尋副社長が社長に就任。
  • 2010年6月29日 - 森俊三副社長が社長、金川千尋社長が会長に就任。
  • 2016年6月29日 - 森俊三社長が取締役相談役、秋谷文男副社長が副会長、斉藤恭彦副社長が社長に就任。

歴史

1926年9月16日、日本窒素肥料(現:チッソ・事業会社としてはJNC)と地元資本との合弁会社として長野県長野市に設立された。当初、新潟県中頸城郡直江津町(現:上越市)の工場で、日本窒素肥料水俣工場の技術を導入し、石灰窒素を生産していた。

主な製造拠点

関連会社

2018年3月末時点の子会社及び関連会社総数は140社である。

※ 主な企業

  • シンテック社 - 世界最大の塩ビメーカー。ロビンテック社(米国)との合弁事業として設立。1976年に信越化学の100%子会社。
  • 信越半導体 - シリコンウエハーで世界最大のマーケットシェア。同社の半導体部門が分離独立。
  • 信越エンジニアリング
  • 信越ポリマー - 日本の化学系諸工業セクターの会社[3]
  • 信越石英 - ヘレウス石英ガラスとの対等出資。持分法適用関連会社。
  • 三益半導体工業 - 群馬県発祥の半導体メーカー商社。
  • 日信化学工業 - 新日本窒素肥料(現チッソ)との合弁で塩ビ製造のため設立した。現在は塩ビ・酢ビ共重合樹脂や各種エマルジョン等を製造・販売している。
  • タツノ化学 - 三菱商事とともに支配株主となっているプラスチック製フィルム・シート等のメーカー。
  • 長野電子工業 - 工業用機械メーカー・不二越機械工業(長野市。富山県の「不二越」とは別会社)との合弁で設立した長野の半導体メーカー。
  • 直江津電子工業 - 上記子会社との合弁で設立した新潟の半導体メーカー。
  • 信濃電気製錬 - 旧小坂系の炭化ケイ素製品メーカー。1965年に信越グループ入り。
  • 信越アステック - 信越協同建設(のち信建産業)を母体とした建設・不動産業を兼業する複合商社。
  • アドマテックス - トヨタおよび信越石英との合弁で設立。
  • 日本酢ビ・ポバール - 旧信越酢酸ビニルが、ユニチカ系樹脂化学メーカーであった旧ユニチカケミカルとの合併により誕生した酢ビ系メーカー。

脚注

  1. ^ コーポレートガバナンス報告書 2021年2月1日閲覧
  2. ^ 金川千尋会長によるトップダウン経営による
  3. ^ 同様の会社に旧三井傘下の東亞合成子会社のアロン化成等がある。

関連項目

外部リンク