ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

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ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
ジャンル ファンタジー
小説
著者 柳内たくみ
イラスト Daisuke Izuka(本編)
黒獅子(文庫版)
出版社 アルファポリス
刊行期間 2010年4月-
巻数 全5巻+外伝3巻(新書版)
既刊10巻(文庫版)
漫画
原作・原案など 柳内たくみ
作画 竿尾悟
出版社 アルファポリス
レーベル アルファポリスCOMICS
発表期間 2011年7月 -
巻数 既刊4巻
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』(ゲート じえいたい かのちにて、かくたたかえり)は、柳内たくみのファンタジー小説。

概要[編集]

2006年4月から2009年6月にかけて、柳内が「とどく=たくさん」名義で『自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』として投稿小説サイト「Arcadia」[1]で連載されたのち、2010年アルファポリスから単行本化された。第1・2巻は当初の連載版に比べて政治批判など一部の表現をやわらげた「弱毒版」(これも投稿されていた)であり、第3巻についても大幅な書き直しがなされた。

当初の予定では第3巻で完結の予定[2]であり、結果的に第4巻まで延長されたが、作中で起こる内容が東日本大震災を連想させるため、配慮して第5巻を出す形に加筆が施された[3]。『外伝弐 黒神の大祭典編』刊行時点でシリーズ累計85万部を突破している[4]。完結後も下記の通り、『門』閉鎖後の物語が語られる外伝単行本が新規に刊行されている。

本編とは別に『湯煙温泉編』『商売繁盛編』と称された外伝も存在し、単行本には収録されていないが、「Arcadia」においてサイト管理者の了解を得たうえで掲載されている(『商売繁盛編』は未完)。外伝には他にも『混家冬の陣編』が同所で掲載されていたが、削除されている。

2011年7月より、アルファポリスwebサイト上にて竿尾悟の作画によるコミカライズ版がwebコミック形式で連載されている。内容は基本的に単行本版がベースだが、Arcadia掲載の『湯煙温泉編』『商売繁盛編』の描写も一部アレンジして導入されている。

あらすじ[編集]

20××年8月、東京銀座に突然開いた『門(ゲート)』からモンスター中世ヨーロッパ騎士のような姿をした異世界の軍勢が出現、多数の民間人を殺傷した。これが所謂「銀座事件」である。

事件発生から7日後に敵勢力を撃退し異世界側の『門』を占拠した日本政府は、『門』の向こう側のファンタジー世界のような地を「特別地域」略して「特地」と呼び、その実態調査と事件の再発防止のために自衛隊を派遣、特地側の『門』を確保する。年期の入ったオタクであり、銀座事件での活躍(その動機は「このままだと夏の同人誌即売会が中止になってしまう!」というものだったが)により二等陸尉に昇進した伊丹耀司は偵察隊を率いて特地の奥深くへと進出し、そこで炎龍の被害を調査したことがきっかけで3人の美少女(魔法使い、ハイエルフ、亜神)と関わりを持つ。

銀座事件の当事者である「帝国」に対して日本政府は補償を求めるが、人権国際法といった概念を持たない相手との交渉は難航し、『門』のこちら側でも自衛隊の「侵略」に対する反対運動や特地の権益を狙う他国からの干渉などが起きる。

一方、自衛隊の橋頭堡の近くにはドラゴンに襲われた村からの避難民たちが住み着き、自衛官たちとの交流を通じて日本(地球)の文明や文化が特地に広まっていく。

登場人物[編集]

地球[編集]

自衛隊関係者[編集]

第3偵察隊メンバー[編集]

栗林、桑原、黒川の人物像は、作者が自衛隊に勤務していた頃の知人をモデルにしている[5]

伊丹 耀司(いたみ ようじ)
主人公。33歳→34歳[注 1]。自衛隊二等陸尉、元第3偵察部隊隊長、現特地資源状況調査担当。他にも炎龍討伐の成果をもって、エルベ藩王国と、帝国両国よりの爵位を賜り、特地での爵位貴族の肩書も得る(階位は不明)。モットーは「喰う寝る遊ぶ、その合間にほんのちょっと人生」。中学校以来の年季の入ったオタク
銀座事件においては、一般市民を皇居に誘導して立てこもり、半蔵門から避難させるという作戦をとっさに立案。指揮系統を失った警察官に協力を仰いで作戦を実行に移し、数千人の命を救っている。その際の功績から、三等陸尉から昇進した。その後、特地の既存の戦力では倒すことが技術的にも物理的にも不可能であった炎龍(ドラゴン)討伐を成功させ、その報酬としてエルベ藩王国から卿の称号を貰い、ダークエルフ族から人頭大のダイヤモンド(ロゥリィとレレイとダークエルフ族の呪い付き)とヤオの身柄を贈られたほか、特地各地から多数の感謝状や、名誉称号を贈られている。しかしその際、本来の任務を放棄し部下を置いて討伐へ向かったため、第3偵察部隊隊長の任を罷免されている。但し、書類上は柳田の努力で緊急任務扱いになっており、正規任務の扱いとして報告されている。この罷免も、伊丹の特地における立ち位置を考慮した狭間の配慮のような形式上の罷免であり、言うなれば炎龍という本来なら自衛隊でもその対応に政治的に苦慮していた問題[注 2]を自衛隊の規則を無視してまで排除した狭間の伊丹に対するお仕置きとご褒美のようなもので、お仕置きとしてしっかり減俸一ヶ月の処分は受けているが、逆にご褒美として、二週間の長期休暇のような停職処分も受けている。伊丹はこの停職期間中を利用して、レレイ達と共に再度来日。梨紗と合流し、入院中の伊丹の母親の見舞いに行っている。
停職が解けたその後、特地における自衛隊にとっての重要人物達でもあるレレイ達と共に伊丹が動きやすいように、柳田と新田原が特地における伊丹の人間関係を参考に設立を進めていた新設部隊、現地協力者との共同資源探索班隊長に就任している。本隊の設立により、伊丹はレレイ達らとある程度独立した判断で自由度を持った行動を行えるようになった。
勤務態度は一般的な自衛官の勤務態度から見れば、役務に誠実とは言いがたく、常に危険を避け、何となく任務を果たしてお茶を濁している。レンジャー徽章をぎりぎりの成績で取得しており、その後彼の不真面目さが逆に役に立つとして特殊作戦群に送り込まれた際には、本人はあまり公言していないが空挺徽章やその他の徽章も取得している。特殊作戦群にいたときもあいかわらず怠け続けており、さらに自分のオタク趣味を周りに布教したため、特殊作戦群のコードネーム[注 3]や作戦名などにその影響がみられる(伊丹のコードネームはアベンジャー)。特殊作戦群在籍時にはレンジャー徽章を胸に縫いつけていたが、当時の特殊作戦群郡長から「レンジャー徽章に恥じる行為をすれば夏季休暇及び年末の休暇は許さん」と脅され、夏季及び年末に晴海で開催される同人誌即売会に参加できなくなることを恐れてレンジャー徽章を含め、それ以降取得した空挺徽章やその他様々な徽章を縫いつけないようにしている。
以上の通りオタクで不真面目ではあるが、決して無能な自衛官ではなく、伊丹の少年時代のトラウマから来る特殊な才能により、直感的な状況観察能力と咄嗟の状況判断力に優れ、機転が利く。また、仲間の為にルールを破れる人間である。拉致した日本人を奴隷にしていたゾルザルを殴ったり、テュカの精神を癒やすために炎龍討伐に少人数で赴いたりと、義侠心を見せることもある。そして危機察知能力と危機回避能力が非常に高く、逃走能力も特殊作戦群でも捕まえられないほど高い。相手の意表を突く(極めて姑息ではあるが、効き目抜群の)心理戦にも長けており、特戦群訓練において、非常に困難な不可能状況な設定の訓練でも、彼の性格に基づく一般的な規範、規律のある自衛官では想像だにしない卑劣極まる合法的な手段で、唯一訓練を成功させるなど、規律のある自衛官とは違った不真面目さ故の型にはまらない発想で常に行動するため、結果的に高度な自衛官としての能力を見せている。ただし「こんな奴、よくも幹部にしたものだ」「オタク」「ホントの意味での月給泥棒」「反戦自衛官の方が主張したいことが解るだけマシ」と身近な知り合い以外からの評価は低い。
苦手なものは、足場の悪い高所で、航空機や建物の中ではどうということはないが、翼竜の背中のような支えがないような高所では尋常ではない高所恐怖症に陥る。特に空挺徽章を持ちながらも空挺降下は超が付くほど苦手で、彼の持つ空挺徽章は 実は、教官から無理やり輸送機から蹴落とされて取ったような徽章で、あまり自慢できるようなものではなかったりする。
ロゥリィと眷属の契約をした(というより、無理やり契約させられた)ことで、負傷した傷をロゥリィに肩代わりしてもらえるようになった(但し首を切り落とされる等の即死クラスの致命傷を負わされれば死ぬ。また、この能力を利用して、自分の体に文字状の傷を負わせるなどをすることで、どんなに離れた場所でもロゥリィと意思の疎通を図ることも出来る)。
様々な戦果を残したことで地球の他国から「ルテナント・イタミ」と呼ばれており、各国関係者の間では知らない人はいないほど有名になってしまっており、さらに特戦によって「ありとあらゆる技術を身につけたスーパーマン」という偽情報が流布されているため、一部の人々からは過大評価されている。しかし本人は自分の功績を決して誇ることはなく、むしろ他人からそのように評価されることを迷惑に感じている。
少年期には父親のDVに悩まされる家庭で育っており、母親がこれが原因で父親を刺殺した結果パーソナリティ障害に罹ってしまい、伊丹の不用意な発言で病状を悪化させて精神病院に入院。伊丹は実母と疎遠になってしまった。この一件がテュカが保護された際の精神状態と非常に似ており、彼女を放っておけなくなった切っ掛けとなっている。上記した母の見舞いも、炎龍退治後に正常に戻り、事情を知ったテュカに諭された結果によるものである。
過去に梨紗と結婚していたが今は離婚している。割と女性からの評価は高く『亜神』『魔導師』『エルフ』『ダークエルフ』『皇女』から好意を持たれている。
栗林 志乃(くりばやし しの)
第3偵察隊所属。24歳→25歳[注 1]。女性。二等陸曹。近接格闘が得意(格闘徽章を持つ)で割と戦闘狂な面があり、その格闘戦能力は際立って高く、ロゥリィの超人的な戦闘能力のタイミングにコンビネーションで合わせることができたり、ゾルザルを皇帝や大勢の護衛の前で半殺しの目に合わせたり、特地のモンスター級の怪異生物ともナイフ一本で渡り合い勝利するなど、作中でも武勇伝を積み重ねている。それ故に好みの男性は、自分と同等の強い男性で、彼女とデートをする際は、デートコースに必ず設定される道場やジムにて「お突き合い」を要求される。箱根の温泉旅館では、体を洗わずに湯槽に突撃するロゥリィを後ろ手に羽交い絞めにして阻止し、抵抗させる間もなく洗い場まで引きずって行くという技も見せている。B92cmの巨乳。
身長が自衛隊合格基準(150cm)未満だが、色々誤魔化して入隊した。伊丹のオタク趣味を快く思っていないが仲は良い。レンジャー徽章と特戦に憧れている[注 4]。それ故に筋金入りのオタクな伊丹が、レンジャー資格所持者で特戦群出身であることを知った時には、世を恨んだこともある(伊丹は上述の理由でレンジャー徽章を胸に着けていないため、栗林は伊丹が資格者であることを知らなかった)。
結婚願望が強く、伊丹に酔った勢いで特戦群の男性を紹介してくれるように頼み込む(強要する)事も。富田に告白してやんわりと振られたが富田との結婚自体は諦めてはおらず、『門』の封鎖にも構わず自らの自衛官としてのポリシーに従い、特地で最後まで戦い続ける事を選んだ。
『門』閉鎖後伊丹は、ボーゼスへのプロポーズになかなか踏み切れない富田を説得し、すぐにプロポーズすることを薦め、その進捗状況を確認するためにお馴染みの一行+栗林・ペルシアらとともにボーゼスの家へ夜間偵察を試みるが、その際富田がいざ告白寸前の時にそれを集音装置で聞いていた栗林は嫉妬心が爆発し、狂人化してしまい、ボーゼスの家に薩摩隼人の如く強行突入。ボーゼスへその格闘能力に物を言わせ、富田を奪うためにボーゼスへの勝負を試みるが、ロゥリィのハルバートによる強烈なツッコミ一閃で吹き飛ばされ気絶。結局伊丹達の夜間偵察がバレて栗林を担ぎ、バツが悪そうにスゴスゴと撤退。栗林の富田奪取は失敗する事となる。
富田 章(とみた あきら)
第3偵察隊所属。27歳→28歳[注 1]。二等陸曹。レンジャーと空挺徽章両方を取得している。後にボーゼスとの結婚の都合上、身分の問題があり、ピニャの配慮で炎龍撃退コダ村村民保護の功績として、帝国爵位貴族の地位も賜り、卿の称号を得る。個性豊かな第3偵察隊面々の中では一般的な良識と規範を持つ自衛官。物語を通じて、伊丹の実質的な右腕として活躍する。
ボーゼスのような女性が好みのタイプで、作品が進むうちに交際に発展、結婚まで意識するようになる。
『門』閉鎖作戦の際、伊丹のバディとして同行。『門』が閉じた後も特地に残る。
『門』閉鎖後、しばらくしてボーゼスと正式に結婚。長女の舞を授かるが、このことでまた一騒動起こる事となる。
倉田(くらた)
第3偵察隊所属。21歳→22歳[注 1]三等陸曹高機動車ドライバーで高い技術を持つ。北海道名寄駐屯地から招集された。猫耳萌(ケモノ系萌)。先輩である伊丹とはおたく話で盛り上がる仲。
フォルマル家の猫種亜人メイドのペルシアに気があり、物語後半ではとある理由により戦闘中に特地自衛隊に全面撤退命令が出された際、ペルシアを助けるために一人戦地へ飛び出そうとして仲間に力づくで制止される。
古田 均(ふるた ひとし)
第3偵察隊所属。陸士長。元板前。自分の店を持つのが夢で、開店資金を稼ぐために自衛官になった、という異色の経歴の持ち主。有名な料亭の料理長の元で修行していたという経歴があるため、その料理の腕は一級品。特地においてはその技量を発揮して多くの人を喜ばせてきた。
帝国での潜入活動中、彼が自衛官とは知らないゾルザルに気に入られて、彼の下で皇太子付きの料理人として雇われることになり、その立場を利用して諜報活動を行う。そこで巡り合ったテューレと心を通わせるも、その想いはテューレのあまりに重すぎる宿命のために叶うことはなかった。
『門』閉鎖より4年後は自衛官を退官して念願の小料理店を開店、元特地派遣自衛官の溜まり場となっている。
桑原(くわばら)
第3偵察隊所属。50歳。陸曹長。任官歴が長く経験豊富で、伊丹不在時の実質的リーダー格。最近孫が生まれた。
『門』閉鎖後定年退職し、警備会社に務めている。
黒川 茉莉(くろかわ まり)
第3偵察隊所属。23歳。女性。二等陸曹。看護資格を持っており、救出活動における主幹人員である。身長190cmと長身。特地の子供達に慕われている。
当初は撫子風な、お淑やかな口調でありつつも多少毒舌な感じであったが、伊丹と行動を共にすることで何かを吹っ切って悟ってしまい、猫を被るのを止め、撫子風なお淑やかな口調でアメリカ海兵隊新兵教育課程の鬼教官ばりの台詞を吐くような性格に変わってしまった。伊丹の入院を機に自衛隊中央病院に務める事となる。
Web連載版では、以前は一般の病院に勤めていたが、ストーカーの研修医から逃れるために自衛隊に入隊したという設定がある。書籍版でもこの設定があるのかは定かではないが、本人の口からは「不本意な事情があった」とだけ語られている。
父親が海上自衛隊の将官であり、今回の特地騒動で海自の活躍の場が全くない事を揶揄し「今後の編集に期待」と、どういうわけか作者の希望を代弁している。
『門』封鎖より4年後は看護師長を任されている。
仁科(にしな)
第3偵察隊所属。一等陸曹→陸曹長[注 5]
『門』閉鎖後は北海道倶知安駐屯地に移動になっている。
笹川(ささがわ)
第3偵察隊所属。陸士長。写真撮影が趣味。
『門』閉鎖後は陸自を退官し、父親の仕事を手伝っている。
勝本(かつもと)
第3偵察隊所属。三等陸曹。少し軽薄で軽い性格。炎龍の腕を破壊した。彼の発した110mm個人携帯対戦車弾発射時の安全点呼の言葉[注 6]が、炎龍を退けた魔法の呪文として特地に広がってしまう。
特殊作戦群[編集]

ライダーの本名は劇中未表記。なお、伊丹も特殊作戦群所属時にアベンジャーのコードネーム[注 3]を持っていた。

出雲 / キャスター
特殊作戦群隊長。色々あり伊丹を少し恨んでいる。
剣崎 / セイバー
特殊作戦群隊員。三等陸尉。フランクだが職務には忠実。
的射 / アーチャー
特殊作戦群隊員。三等陸尉。コードネーム通り高い狙撃技術を持つ。
忍野 / アサシン
特殊作戦群隊員。コードネーム通り帝国兵を一瞬で暗殺した。
ライダー
特殊作戦群隊員。
槍田 / ランサー
特殊作戦群隊員。剣崎たちと帝都に侵入した。
赤井弓人 / アーチャー
特殊作戦群隊員。番外編に登場、勘が鋭い。
その他[編集]
健軍 俊也(けんぐん しゅんや)
第4戦闘団隊長。一等陸佐
あるとき、ピニャからの要請でイタリカを襲撃する盗賊を撃退するために、伊丹たちの第3偵察隊の支援要請を承け、ヘリ部隊を出動[注 7]させる。その際、ワーグナーの『ワルキューレの騎行』と、コンポを用意させるなど、狭間に「『ビル・キルゴア中佐』の霊にでも取り憑かれたのか」と思わせてしまう。また、健軍自身もなかなか出動する機会がなかったことの鬱憤を晴らすかのように、有名なアメリカ映画を真似て、イタリカへ向かうヘリの機内で隊員が、弾倉で軽くヘルメットを叩き、弾除けと称してヘルメットに腰掛けたりしている他、イタリカ近くに到着するとヘリに搭載されているスピーカーからワルキューレの騎行を大音量で鳴らしながら、盗賊に対し容赦の無い攻撃を行なっている。
後の話ではあるが、とある作戦行動中に騎士団のヴィフィータを抱きかかえながら救出した事から、ヴィフィータに一方的に気に入られ、その後ヴィフィータに押し切られるような形で交際するようになった。
神子田(かみこだ)
航空自衛隊からの出向組。二等空佐一等空佐[注 5]。愛機F-4ファントムIIを操る操縦士として空を舞う。
操縦経験1000時間を超える超ベテランで腕も確か。ドラゴンとチキンランをする等少々無鉄砲な性格。
女性に縁がなく未だ独身。最終決戦の際、既にヴィフィータと交際している健軍に泣き落としを仕掛けて、更には言う事を聞かないと援護に来たその場で燃料が切れ墜落するまで滞空してやると脅迫までして、特地の女性との合コンをセッティングしてもらった。
『門』閉鎖後も久里浜と共に空自高級幹部として特地に残留している。
久里浜(くりはま)
航空自衛隊からの出向組。二等空佐→一等空佐[注 5]。神子田のコ・パイロットであり、その精密な管制はコンピュータとすら評される。サングラスがトレードマーク。
いつでも冷静に物事を観察しており、熱くなりがちな神子田にブレーキを掛ける役割も持つ。
尚、上記神子田、久里浜が駆るF-4ファントムの機体番号は680番であり僚機が320番という、共に航空自衛隊戦闘機乗りをモチーフにした漫画『ファントム無頼』の主人公を思わせる人物像で描かれている。
狭間(はざま)
特地方面派遣部隊指揮官。陸将東京大学の哲学科を卒業後、二等陸士から昇進を重ねた自衛官。座右の銘は「叩き上げ」。
帝国内に日本人が連れ去られ奴隷化されていたことが判明すると元老院への爆撃を命じたり、独断で炎龍退治に向かった伊丹を援護するために部隊を派遣するなど大胆な行動をとる。伊丹のことを規律で縛られた自分たちとは違い、ある意味その型にはまらない不真面目さを羨ましくも思い、自分たちの規律や常識では出来ないことでも義侠心で平然とやってしまう伊丹に対し、「絶対に死なせてはならないバカ」と評価している。そして、伊丹が特地の極めて特殊なキーパーソンになる人物達に好意を持たれている事も理解しており、一介の二尉にすぎない伊丹を特地における重要人物であると充分認識している。従って、日本政府が『門』の開閉をレレイを通して自由に行う事を要望した際、特地娘達が自衛隊に条件提示してきたその中の項目の一つ「伊丹耀司のアルヌス共同生活組合への引渡し」という普通ならテロリストの要求まがいの条件[注 8]に対しても、特地娘達の意地らしい意図を簡単に見抜いてしまい、苦笑しながら悩むことなく要求を飲むことを予定に入れてしまう。
『門』が閉じるとき「進撃する時は先頭に立ち、撤退する時は最後に残るのが将だ。」と言い将校として特地側に残る事を選択する。
柳田 明(やなぎだ あきら)
特地方面派遣部隊幕僚。二等陸尉→一等陸尉[注 5]防衛大学を優秀な成績で卒業し、日頃の言動にエリート意識が漂い鼻につく。ただ東大を落ちており、学歴・キャリア・実務能力・兵士としての力量全てにおいて上である狭間陸将には妬みを抱きつつも頭が上がらない。
伊丹に対しては嫌味を言いつつも、彼の尻拭いに奔走する苦労人の実務家。真面目一徹でキャリアを重ねてきたストレスから、怠け者なのに評価される伊丹に嫉妬を爆発させる一面もあった。とはいえ伊丹も柳田もお互いのことを口では「嫌いだ」と言いつつもなんだかんだと仲が良く、互いを認め合う仲である。
元々事務職であるため決して戦闘能力は高くはないが、デリラに暗殺されかけた紀子を救おうとして高度な体術を持つデリラに命懸けで食い下がり相打ちに持ち込んで大怪我を負う。その後騙されて紀子を襲った事が認められ、裁判を経て執行猶予判決を受けたデリラの介護のもと回復を果たす。その際に柳田に対して贖罪の意味とその他の感情の意味も込め、人生の全てを柳田に捧げると誓ったデリラとコンビを組み、諜報活動で活躍する。
『門』閉鎖作戦の際、皇帝の密命を負ったシェリーを日本側へ脱出させるため、閉鎖寸前の『門』へ、デリラや他の自衛官とヘリで突入し、命からがら日本側への脱出を成功させる。
江田島 五郎(えだじま ごろう)
外伝『黒神の大祭典編』より登場。日本国外交使節団、海上自衛隊派遣駐在武官・二等海佐。
日本政府より、特地の海洋事情を調査するために派遣された駐在武官。『門』閉鎖騒動の際、特地に残った。しかし、アルヌスにはそもそも海洋が存在しないため、閉鎖後も暇を持て余す日々を送っていたが、伊丹の企画した福利厚生のための基地祭(後に大祭典へ発展)実行委員に名乗りを上げ、責任者となる。
一見すると、海上幕僚的なインテリで紳士であるが、その実は筋金入りの帆船模型オタク。特地にて暇を持て余していた時を利用して、凄まじい数のフルハンドメイドの帆船模型を作り上げ、伊丹をもってすら驚嘆せしめたほどの腕前を見せる。その腕は、伊丹遭難事件のときの状況報告を見聞しただけで、伊丹の乗っていた帝国製帆船の極めて忠実な模型を作り上げてしまうほど。伊丹をもってして「艦長」と呼ばせるほどに尊敬させてしまう。そしてその帆船模型製作の腕前に準じた緻密で頭脳明晰かつ、奇想天外な策士でもあり、大祭典開催の様々な障害すらもそれを利用して催し物にしてしまい、大祭典を成功に導いていく。
新田原(にゅうたばる)
檜垣(ひがき)
特地方面派遣部隊幕僚。三等陸佐。伊丹の直属の上官。

政治家・官僚[編集]

菅原 浩治(すがわら こうじ)
外務省官僚。帝国と交渉するために特地に派遣される。
真珠を贈った事でシェリーに好かれる。外交官として公私混同を避けようとするものの、眼下で紀子を奴隷にして見せつけていた驚きと怒りから伊丹のゾルザルへの暴行を容認したり、オブリーチニキにシェリーが捕まりそうになった時にあまりの悲壮な状況を見かねて悩んだ末に規則を逸脱し、同僚の制止を振りきりシェリーを助けようと相手が未成年であるにもかかわらず婚約を大きな声で公言し、日本国の庇護を得られるようにしてしまい、知らずに外交的正当性を持たせてしまうなど結果的に優秀な外交官の能力を見せる。
『門』が閉じた時に日本からの支援が当面望めない状況を憂慮し、政治権限のある政府中央官僚が必要であろうと考え、国益のために特地側に残る事を決める。
外伝でも女海賊に惚れられてしまうなど、ヒギンズ教授的な役回りに縁がある。
北条 重則(ほうじょう しげのり)
本編開始時、「銀座事件」当時の日本国内閣総理大臣。『門』の向こうの特地を日本国内で新たに見つかった未開未発見の土地と定義し、『門』の向こう側に統治機構が無い場所があれば、そこは日本国領であることを宣言した。銀座事件時には政権終盤であったために、ほどなく本位政権と交代する。
漫画版では自由民主党小泉純一郎に似た容姿で描かれている。
本位 慎三(もとい しんぞう)
銀座事件後、北条政権からほどなく交代した総理大臣。『門』という前代未聞の現象真っ只中に政権を託され翻弄される。
特に同盟国である米国の要求に頭を悩ませ、伊丹や特地娘達が国会参考人招致された際には、同時に当時敵国の政府関係者であるピニャが隠密裏に来日する事が情報漏えいし、そのために本位政権閣僚の不祥事の情報リークを盾に取られ、特地からの「賓客」を引き渡すよう米国ディレル大統領に圧力を受け密約を結ばされる。しかし直後に自身の政治生命を引き換えに総辞職することによって密約を葬り去り、信頼する嘉納に後を託した。
漫画版では自由民主党安倍晋三に似た容姿で描かれている。
森田(もりた)
辞任した本位の後を継いだ総理大臣。事なかれ主義で、物事を深く考えていない様に見える為、周囲から不安視されている。自分自身を客観的に見る事ができるらしい。
最終的には中国の術中にはまり、『門』の管理を諸外国に売り渡そうと目論むが、嘉納の手によって失脚する。
小説並びに漫画版では自由民主党の福田康夫に似た容姿と口調の描写で表現されている。
嘉納 太郎(かのう たろう)
本位内閣防衛大臣兼務特地問題対策大臣→森田内閣外務大臣→内閣総理大臣。
漫画好きで「閣下」の通称を持ち、伊丹とも古くからの友人で理解者。べらんめぇ口調が特徴。防衛省制服組からの信頼も厚く、日本の国益のために尽力する。
『門』閉鎖騒動の4年後、日本のポップカルチャー発信拠点として内外古今東西の市販メディア、同人誌などの膨大な蔵書を擁する国立メディア芸術総合センターを設立後、政治家を引退する。嘉納はこの国立メディア芸術総合センターを作った本音を「特地に残った伊丹が、いつ帰ってきてもいいようにしてやるためだ」と夏目に吐露するが、直後、意外な方法で再び開かれた『門』を通り、意外な場所に登場した伊丹らお馴染みの一行と再会を果たす。
小説並びに漫画版では自由民主党の麻生太郎に似た容姿や口調の描写で表現されている。
長倉(ながくら)
名前のみ登場。『門』封鎖より4年後に内閣総理大臣を務めていた人物。
夏目(なつめ)
防衛大臣。嘉納が引退した後、保守党の党首となる。嘉納の盟友。
小説並びに・漫画版では自由民主党の石破茂に似た口調や容姿の描写で表現されている。

公安[編集]

駒門(こまかど)
防衛省情報本部所属。警視庁公安部から防衛省に出向しており、後に公安部に復帰(警察関係者と自衛隊、防衛省との出向人事交流は現実でも普通に行われている)。
ロゥリィ、テュカ、レレイが最初に日本にやってきた時に護衛を務めた。その最中に腰を痛めてしまい、それ以降は杖が手放せなくなっている。個人的に伊丹を尊敬し、日本滞在中は伊丹とその一行のために色々と便宜を図る。洞察力に優れ、不審人物の見極めには公安警察官らしい年季の入った能力を発揮する。
『門』を狙う勢力の排除や、それら勢力のマスコミを利用したプロパガンダ工作の対処・摘発など、伊丹ら自衛官の活動を影で援護。縁の下の力持ちのような活躍をする。

マスコミ[編集]

肥田木(ひだぎ)
テレビ局社長。森田総理と関係が深い。
トゥーレン・ホゥナのハニートラップによる枕営業に手を染めており、森田総理の失脚に合わせて児童買春の現行犯で逮捕された。
古村崎 哲朗(こむらざき てつろう)
ジャーナリスト。広告代理店や各国に牛耳られるマスコミの中で自由に報道するために、ありとあらゆる事に対し否定的に報道する。学生時代は全共闘運動に参加していた。
自衛隊に対し無知と偏見をむき出しにする一方、危険な取材現場で自衛隊に保護を求めるなどマスゴミという言葉を体現するような人物だが、自らが所謂マスゴミであることを自覚しており、後輩に対し助言を与えるなど一定の配慮を見せる一面も併せ持つ。
栗林 菜々美(くりばやし ななみ)
ジャーナリスト。古村崎の後輩であり、自衛隊の栗林志乃の妹。
銀座で起こったある騒動で、姉の志乃と遭遇し、志乃のインタビューの言動からタナボタで特ダネ報道を行なってしまう。その後、特地にて世界の行く末を左右する重大な特ダネをスクープするが、局の圧力によりスクープを握り潰されてしまう。
その後、古村崎との会話や現在のマスコミ界への反発から、公平な報道のありかたについて模索するようになり、『門』閉鎖後は局を退職し「何も足さない。何も引かない」を信条にネットテレビニュースのメインキャスターを務め、その報道姿勢から人気を得ている。
砂川
カメラマン。古村崎に対抗しようとする菜々美に対し、「君も彼に対する反感から偏向している」と諭す。
『門』閉鎖後は局を退職し、菜々美と同じネットテレビ局のカメラマンをしている。

民間人[編集]

梨紗(りさ)
伊丹の元妻で売れない同人作家。29歳。
高校の先輩でもあり、安定収入がある伊丹に「食べさせてもらう代わりに」結婚を申し込み、伊丹もそれに応じて夫婦となったが、銀座事件を切っ掛けにすれ違いが表面化し、関係をやり直すために彼女の方から離婚を申し出た。それ以降も友人以上の関係で付き合いを続けており、本人曰く夫婦であった頃よりうまくいっているとのこと。離婚後は生活に困窮し、伊丹に借金をして凌いでいる。
伊丹と同類の筋金入りな腐女子っぷりから、ロゥリィよりハーディの回し者と勘違いさせ、亜神たる無敵のロゥリィを物語中唯一震え上がらせたツワモノでもあり、伊丹達一行を安全に特地へ帰還させるために、ネットで「大きなお友達」を大動員するように仕向け、米国CIAコマンドを翻弄させる策士でもあり、また、現実逃避をして「特殊な芸術」の道を極めるために逃げてきた帝国皇女たるピニャを住み込みの同人誌のアシスタントにしてしまうなど、かなりの大物っぷりを見せ付ける。
望月 紀子(もちづき のりこ)
帝国の日本偵察員に拉致され、以後ゾルザルの奴隷とされていた所を伊丹によって救出される。家族は銀座事件で死亡、同時に拉致された恋人は奴隷として売られ落盤事故で死亡している。
テューレの策略により命を狙われるが、柳田によって助けられる。古村崎に出会い、彼に対する反感から正しい情報を発信していこうと決意する。
日本に帰国後は、特地で保護されていた間に起こった楽しい思い出や、特地で友人になった亜人達との記念写真を掲載したブログを細々と開設し、特地の「本当の」状況や情報を発信していたが、いかんせん個人のブログレベルではマスコミの偏向報道に押されて人気も出ず、誰に知られるわけでもない状況であった。しかし古村崎に反発した(かつ助言を受けた)菜々美の協力で、大規模に特地の事実情報、特に菜々美が局に握り潰された特地の特ダネスクープを発信していく機会を得ることになる。
『門』閉鎖より4年後は、特地のコメンテーターとしてネット放送などで活躍している。
漆畑教授(うるしばた -)
宇宙生物学を研究している。マッドサイエンティスト気味で、テュカたち特地人をモルモットのように見る悪癖がある。
白位博士(しらい -)
国立天文台に勤める天文学者。
養鳴教授(ようめい -)
物理学者。東大出身で、職歴もすべて東大という筋金入りのエリート学者。東大出身を鼻にかける東大至上主義的なところもあるが、基本的に気の良い優秀な老学者である。
空間の歪みを観測したことで、『門』が世界に与える影響にいち早く気づいた。
養鳴がレレイに解説した、シュバルツシルト半径の説明を理解し、地球でも仮説にすぎない多次元理論を、魔法学の観点から既にその存在を熟知し、魔法で実演してみせたレレイの明晰な頭脳を大変気に入り、東大の自分の研究室に来るように強く薦めている。
富田 舞(とみた まい)
外伝『黒神の大祭典編』より登場。富田とボーゼスとの間に生まれた長女。特地多数の亜神の祝福を受ける。

各国首脳・関係者[編集]

ディレル
アメリカ合衆国大統領資本主義経済の下、特地から得られる利益と資源を狙って様々な工作を仕掛ける。
董 徳愁(とう とくしゅう)
中華人民共和国主席。膨れ上がった人口やエネルギー需要を解消する為、特地に移民を送りたがっている。
ジェガノフ
ロシア連邦大統領。特地からの資源流入によるロシアの発言力低下を恐れている。
劉(りゅう)
董の命令で活動するエージェント。デモ隊を隠れ蓑にした工作員部隊を用いて『門』の独占及び破壊を目論んだが、偶然別世界に繋がった『門』を興味本位で覗き込んでしまい、蟲獣に食い殺される最期を遂げた。
鈴芳香(りん ほうか)
中国の女性工作員。正規の軍人ほど戦闘力はないが、語学力などに優れる。劉の命令でデモ隊の暴動に巻き込まれた観光客を装い特地に潜入、レレイの身柄奪取を企てる。
トゥーレン・ホゥナ
10代。表向きは東アジアのスーパースターだが、実態はハニートラップ要員。肥田木の逮捕時に保護された。
ジェイキンズ
アメリカ合衆国の特殊工作員。箱根に宿泊する伊丹たちを襲撃しピニャの拉致を試みるが、護衛の剣崎ら特殊作戦群にことごとく阻止される。アメリカの政治工作で特殊作戦群撤退後は最終的にロゥリィ一人によって中国とロシアの工作員共々一人残らず殲滅させられた。

特別地域[編集]

アルヌス[編集]

自衛隊協力者[編集]
テュカ・ルナ・マルソー
ハイエルフの娘、見た目は10代だが年齢は165歳→166歳[注 1]。金髪碧眼。弓と竪琴が得意。音楽の神ルナリューを信仰している。
コダ村に近い森の中のエルフの村で父親のホドリューと暮らしていたが、村は炎龍に滅ぼされ、彼女だけが生き残って伊丹たちに助けられる。炎龍によって父を殺されたショックで精神が錯乱し、父が生きているかのように振る舞い続けた。その後ヤオに真相を知らされた際、逃避のために父と雰囲気が似ていた伊丹を父親と認識するようになる。炎龍を倒した事により正気を取り戻すも、その後も伊丹のことをお父さんと呼んでいる。
伊丹に好意を持っており、正気に戻っても伊丹のことを父と呼び続けるのは、自分の気持ちに歯止めをかけるためであったが、伊丹がとある理由で自衛隊中央病院に隔離され、そこから脱走する際に警備の目を欺くために演技でテュカと18禁描写寸前のところまでいってしまったのをきっかけに、伊丹に対する気持ちの箍が外れて、その言動も積極的になっていく。バイセクシュアルであることを公言しているが、男性は伊丹一筋で、伊丹以外の男性にはどんなイケメンであろうが地位であろうが性格の良い男性であろうが性的興味が全くないらしく、とある騒動で富田が発した「死亡フラグ発言」の効能を打ち消そうと栗林が伊丹に富田の死亡フラグの呪いを肩代わりさせようとした際にもテュカが率先して「私はヨウジと結婚するんだ」とあっけらかんと発言し、本当に死にそうな目にあったり、それに関連して、その騒動の最中、栗林が事故で伊丹の股間を痛打してしまった時などは、栗林が悪びれる様子もなく「伊丹隊長のナニが不能になったところで困る人などいないだろう」と言うと、すかさず「私が困るの!」とあからさまに発言し、外伝にてテュカを嫁として村に連れ帰ろうとしたバール達に対し、伊丹の背に隠れながら「私はこの人の子供を産むの!」と堂々と言い放ったり、伊丹が遭難したと知った時はいささか病的なほど血相を変えて狭間に捜索隊に加えろと詰め寄ったりと、こと伊丹のことになると人が変わってしまうところがあり弱ヤンデレである。
戦闘時は精霊魔法を使い、来日以降は日本で購入したコンパウンドボウを愛用している。
レレイ・ラ・レレーナ
コダ村に住むカトー老師のもとで魔法を学んでいた15歳の少女(3巻以降は16歳)。銃器の原理を独力で理解し、日本語を短期間で習得。ノイマン効果を利用した魔法の開発、自動車運転をマスターするなど頭脳明晰。特地では15歳が成人基準なので、一応「大人」の女性という事になる。
基本的に無表情で冷静だが、伊丹に近寄る女性に嫉妬したり、対炎龍戦では饒舌になったりと無感情というわけではない。キャラクターのモデルは、日本の著名なロボットアニメに登場する赤い瞳の少女であると『湯煙温泉編』で、表現されている。
元々通訳・魔導士など、様々な形で自衛隊側・特地側双方で一目置かれる存在だったが、炎龍討伐メンバー唯一の「帝国生まれのヒト種」であることから帝国内で英雄に祭り上げられ、さらにハーディの思惑によって日本と特地の運命を左右するキーパーソンにまで押し上げられることになる。
伊丹に対しては、伊丹が知らずにレレイに対し、特地で婚姻と同義の儀式行為[注 9]をしてしまったがゆえに、自分の事を「伊丹の配偶者」であることを自称しているが、ロゥリィ達からはその話が出るごとに、ことごとくスルーされている。自分の家で伊丹に手作り料理を振舞う(人体実験する)こともあるようで、その度に伊丹の食事の嗜好を研究する学術的な観察日誌をつけていたり、レレイの家にはどう見ても一人で寝るには大きいベッドがさりげなくあったりと、彼女なりに色々と努力しているようである。
戦闘時は、地球側の技術を研究利用した画期的な攻撃魔法を使用する。家庭用真鍮漏斗を魔法で飛翔させ、敵に近接させた上で、上記ノイマン効果魔法でメタルジェットを発生させるというレレイが自ら編み出した成形炸薬弾のような爆裂魔法を駆使する。
ロゥリィ・マーキュリー
死と断罪の神エムロイに仕える亜神(人の肉体を持ったまま、神としての力を得た存在)。敬称は「聖下」見た目は10代前半だが961歳→962歳[注 1]。不老不死でゴスロリに似た黒い神官服を身にまとい、大人が数人で抱えるようなハルバートを振り回して戦う。伊丹に興味と好意を併せ持っており、彼を誘惑したりする。
普段の言動は所謂ギャルだが、自分の仕事や信条には非情なまでに忠実であり、価値観は常人と大きく異なる。戦闘能力は非常に高く、ジゼル曰く自分と新生龍2匹が束になって互角。その容姿と口調のために日本国内では色々と誤解を受けるが、国会参考人質疑での言動や、戦闘時の言動など、齢を経た亜神らしい重みのある言葉を投げかける。このように亜神故に少々常人とは違った価値観の持ち主ではあるが、非常に仲間思いでもあり、テュカがパーソナリティ障害を悪化させた時も深刻な顔をして心配したり、ダーの襲撃で窮地に陥った第3偵察隊を救援するために駆けつけたりと周囲との人間関係は極めて良好である。炎龍戦に赴く伊丹を無理やり自らの眷属にし彼を半不死身状態にした理由も、炎龍戦では尋常ではない戦闘が予想されるために伊丹の身を案じての事である。そのせいで、別の場所でロゥリィがジゼルと対峙した際にジゼルは、自分は何もしていないのに勝手にズタボロになっていくロゥリィを見て不審に思っていた。
遠い昔に経験した悲しい体験や、信仰する神としての性質から「死神」や「闘神」という物騒な字を付けられているが、あと40年ほどで陞神するときに、何の神になりたいかという仲間の質問に照れながら「愛の神」と答え、その場にいた梨紗を除く4人(伊丹、テュカ、レレイ、ヤオ)を唖然とさせ、しばらくの間石化させた。この事は、4人の間の暗黙の了解で本人がきちんと公言するまで「聞かなかったこと」になっており、この「聞かなかったこと」が外伝でちょっとした騒動になってしまう。
特地の兵士は勿論のこと米中露の特殊工作員の集団を軽々と殲滅することができ、実質個人単位では最強クラス。ハーディに求愛されているが迷惑に思っている。伊丹に対しては、ロゥリィ曰く伊丹が死ぬと、ロゥリィの眷属である伊丹の魂はロゥリィの元へ必ず逝く事になるらしい。それ故に、伊丹に対する気持ちも他のとりまく女性陣に比べて余裕がある。とはいえ、伊丹に対して隙を見ては肉体関係を持とうと幾度となく試みるが[注 10]、ある時は嘉納からの携帯コールに邪魔され、ある時はロゥリィの実年齢を知らない警務官に、児童福祉法違反の被害者として保護されてしまうなど、寸前のところでことごとく外野に邪魔されてしまい、失敗に終わっている。
ロゥリィ自身、伊丹やその周囲の日本人から神道式の柏手を打って祈られるのを好意的に思っており、アルヌスに神殿を建てた際も自分にはこれで十分と言ってのような小さな神殿を建てている。
過去の因縁で、光神ズフムートから「婚姻に関する行事ができない呪い」をかけられてしまっており、この事が外伝にて一騒動起こす事となってしまい、そこでロゥリィの幼き頃の日々が語られる事になる。
ヤオ・ハー・デュッシ → ヤオ・ロゥ・デュッシ
外見年齢30歳前後の肉感的な美人ダークエルフ。315歳→316歳[注 1]
伊丹たちが手負いにした火龍に居住地を襲われたため、(そうとは知らずに)集落の代表として伊丹たちに火龍退治を依頼しに来た。武人的な性格の持ち主で、自分のことを「私」と言わずに「此の身」、他者に対しては「御身」と表現する独特の口調で話す。
親友に婚約者を寝取られ、次の婚約者とは結婚式直前に死別。その葬式で言い寄られた男も事故死、それなのに自分が取り仕切った友人の結婚式の余興のくじで1等を引く等とんでもなく薄幸。
休眠期の炎龍を起こしたのがハーディの使徒のジゼルと知り、信仰する神をロゥリィに改宗し、ヤオ・ロゥ・デュッシ[注 11]と改名した。
書類上では伊丹の炎龍退治の功績として彼の所有物となっている。
ロゥリィからもらった5円玉をお守りとして大事にしており、本人曰く「5円玉をもらってから嫌なことが起きにくくなっている」らしい。後に伊丹に貰った50円玉・500円玉を用いたお守りも自作している。
炎龍戦後、特地での書類上は伊丹の奴隷扱いであることが、逆に他の女性陣に対して地位的余裕と思い込んでいる。伊丹が帝都の売春街での任務中に、他の女性陣から「女を買っている」と大いに誤解を受けた際でも、他の女性陣が伊丹を糾弾するのを他所に、「そんなところで女を買わずとも、此の身を使えば良いではないか」と発言したり、翼竜に伊丹とタンデムで乗る機会があった時などは、高所恐怖症の伊丹が怖さのあまりヤオにしがみつくと、恍惚の表情をしてみたりと、伊丹に対してのみ自分の貞操に対してまったく躊躇がない。そういう点で女性としての外見上の年齢も一番年上で伊丹と同年代あることから、他の女性陣と比してかなり大人の接近を幾度となく行うも、これが伊丹の嗜好ではないことをレレイに指摘され愕然としてしまう。『門』閉鎖後は、「気配りのできる女」路線に方針転換し、点数を着実に稼ぐ路線に変更した。そして場の雰囲気に合わせ際どい発言を織り込む戦術を行うなど、なりふりかまわない伊丹へのアタックで、ロゥリィに目をつけられている。
戦闘時、炎龍討伐戦後は特地での一般的な弓、剣とともに、110mm個人携帯対戦車弾を好んで使用する。
アルヌス協同生活組合[編集]
カトー・エル・アルテスタン
魔導師中の魔導師と呼ばれている戦闘魔法の大家、レレイの師匠。組合の幹部。
歳と肩書きに見合わず物腰が軽く、たびたびセクハラじみた冗談を飛ばしてはレレイに制裁を受ける。
デリラ
アルヌス協同生活組合の食堂で働くヴォーリアバニー。フォルマル伯爵家の密偵であったが、テューレの策略により紀子殺害の命を実行するも柳田によって阻止される。その後上記の通りの経緯を経て柳田に忠心を尽くすことを誓い、自衛隊の諜報作戦や特戦群と組んだ特殊作戦に率先して協力する。
ウサギ種亜人特有の身体能力、特に跳躍力のずば抜けた高さを利用した体術を得意とし、またウサ耳を利用した高性能集音器並みの聴覚の高さ、剣術はもとより、弓を銃器並みの速応性で扱う能力、そしてアルヌスで体得し、ウサ耳で聴音した敵の会話を同時通訳できるほどの日本語会話能力から特戦群をもってして「是非ウチの部隊にスカウトしたい」と言わしめるほどの能力を見せる。ただ、若干考えなしの独断専行するきらいがあり、その辺を何とかしないととツッコミを入れられ、デリラ曰く考え無しではなく考えて独断専行していると言うと、これまたツッコミ返されている。
『門』閉鎖の際に柳田らと共に命からがら日本側へ脱出、4年後は古田の経営する小料理店で着物が似合う看板娘として働いている。
ディアボ
ゾルザルの弟・ピニャの兄に当たる、帝国の第二皇子。ゾルザルと違い、知性派を自認している。
実際に人並み以上の(秀才と呼べるレベルの)知性は持っているが、人としての器量は小さく、頭脳も本人が思っているほど切れるわけではない。
ゾルザルのクーデターにより帝都を脱出し、アルヌスに潜伏。中国と接触してレレイの拉致に共謀し、第三勢力として日本と帝国との間に立とうと暗躍する。
『門』閉鎖後はロゥリィが課したレレイ拉致の罪の清算の試練として、民意の代弁者(別の意味で言えば民意の傀儡)という立場で、日本国アルヌス州の知事となる。
メトメス
ディアボの従者。それなりに忠実。
ガストン・ノル・ボァ
アルヌス協同生活組合の食堂の料理長。少々利己的。『門』の閉鎖によって、自分たちの生活が立ち行かなくなってしまうことを恐れ、ディアボに協力してしまう。
メイア
アルヌス協同生活組合で働く、キャットピープル。
ウォルフ
ワーウルフの傭兵。
テュワル
フォルテ・ラ・メルル
アルヌスで学徒生活を送る18歳。幼少期より「天才」と呼ばれそのまま成長したがゆえに、少々他人を見下したところがある高慢な女性。
フォルテがまだロンデルに居るころに、メイベルに唆されカトーの弟子になるためアルヌスへ向かうが、当時のアルヌスの街では、所謂「居住するだけの在籍」というものが許可されておらず、アルヌスに居住する住民は全員アルヌス共同生活組合に関係する職に携わる必要があるため、当のカトーにアルヌスでは仕事しなければ弟子にしないと素気なく言われてしまい、子供たちの教師をするかレレイの助手をするかを提示される。そして自分には教師は性分に合わないと教師の仕事を断りレレイの助手をしながら研究もするという事にした。
ある時「『異世界への門』の取扱説明書」という本の存在を知りレレイに読ませてほしいと頼むが、ベルナーゴ神殿で禁書指定されているため見せる事が出来ないと断られる。フォルテは自分を差し置いて「天才魔導師」と尊敬され、最年少で導師称号授与されたレレイに対し、相当な妬みとライバル心を持っており、ジターの口車に乗らされレレイが留守の間に「『異世界への門』の取扱説明書」を盗み出そうと画策する。レレイの部屋にジター共に忍び込み仕掛けられたトラップに悪戦苦闘しながらも本を盗み出したまでは良いが、ジターの手によって盗み出した本をすり替えられ、後から失敗したことに気が付くことになった。
ジター・ズフ・ランダー
フォルテと同じように、ロンデルに居る時にメイベルに唆され、カトーの弟子になるためアルヌスにやってくる。24歳の男。
アルヌスでは教師の仕事をしており、フォルテに俺と契約しないかと近づき、お互いの知りえた情報を交換し合いフォルテから聞いた「『異世界への門』の取扱説明書」を盗み出そうと共謀する。そして二人で本を盗み出した後にフォルテに気が付かれないように本をすり替え、そのまま本を持ち去る。
ミューティ・ルナ・サイレス
番外編に登場。セイレーン種の女性。姿はヒト種に似ているが、体毛が羽毛状になっているなど鳥の特徴が混じっており、精霊魔法を得意としている。
元は傭兵として連合諸王国軍に加わりアルヌス攻略戦に参加したが、連合諸王国軍の壊滅離散後に盗賊となり、同様の敗残兵が集まった盗賊団の一員となってイタリカを襲った。しかし、ここでも自衛隊の反撃により盗賊団は壊滅し、生き残ったミューティは情報収集のために伊丹の選らんだ捕虜5名の一人として、アルヌスの駐屯地に拘留されることになる。情報収集後に釈放された後は、ロゥリイの部下としてアルヌスの治安維持任務に就いている。
小説本編には登場しないが、コミカライズ版にはイタリカ攻防戦時に魔法で味方を援護したり、捕虜として護送される姿、警務隊(MP)の腕章を付けてアルヌスの治安任務に従事する姿が描かれている。
トラウト
番外編に登場。商人、妻に頭が上がらない。

帝国関係者[編集]

「騎士団」メンバー[編集]
ピニャ・コ・ラーダ
「帝国」の第三皇女。19歳→20歳[注 1]。赤い髪を持つ美女。モルトの5番目の子供で、第10位の皇位継承権を持つ。イタリカ防衛戦で自衛隊の実力をいち早く認識させられ、和平交渉の仲介役を引き受ける。
趣味で同世代の貴族の子女を集め、自前の騎士団を結成している。部下に残酷な命令を出すこともあるが皇族としての義務感が強く慕われている。伊丹の軍人としての能力を信頼しており、また梨紗とのパイプとしても利用している。
梨紗の部屋で目撃した、日本のある「特殊な芸術」に傾倒し、趣味で創作するまでになる(ただし腕が悲劇的に追いついていない)。
ゾルザルに対抗する為、モルトによって皇太女に据えられた。主戦派につるし上げを食ったことで政治に関わることを忌避するようになっていたが、シェリーの説得でイタリカに帝国正統政府を開府する。
外伝におけるピニャの婿取り騒動で、政治的にも性格的にもピニャの理想(妄想)する理想の軍人像的にも、最も皇配にふさわしく、実はピニャの理想の皇配像が伊丹であることがわかり、伊丹に急接近することになる。ある騒動において、同時遭難したピニャを勇気づけ、勝手に暴走して敵に囚われたピニャを颯爽と救助し、敵領内での逃避行の際にレンジャー&特戦群のサバイバル能力を見せつけた伊丹に対し、ピニャの想いは決定的になり、その後は今までになかった大胆な行動を起こすことになる。
ハミルトン・ロー
ピニャの騎士団に所属する若い女性騎士。イタリカにおいて自衛隊との交渉をまとめた手腕を評価され、ピニャの秘書として働くようになる。
優秀な秘書ではあるが、いささか思い込みが病的であるきらいがあり、また物事を実行する際にも度を越した根回しで暴走するところがある(但し自覚はしていない)。ピニャと伊丹をくっつけようとする作戦を思いついた際には、酒樽(業務用アルミ製10リットル樽)の中に激烈に効く媚薬を混ぜることを試みるが、出所不明なその薬を自分の両親に飲ませて試し、挙句に家族を一人増やしてみたり、それでも効能を信用できず、自分の婚約者に飲ませて腰が抜けて艶を出してみたりと、優秀なのか抜けているのかわからないところがある。
なお、この媚薬が混ぜられた酒樽が、後にピニャとケミィ達を巻き込んで起きたちょっとした騒動の原因になった。
ボーゼス・コ・パレスティー
ピニャの騎士団に所属する、縦巻きロールな髪型が特徴の、フランス革命を題材にした歌劇に登場しそうな雰囲気のお嬢様然とした女性。ピニャに対して忠誠を立てており、無謀な状況でも彼女を助けようと単騎敵地に乗り込んだ。
とある理由で伊丹を籠絡するよう命じられるが、失敗。その後、日本政府との仲介交渉のためにお忍びで来日したピニャのお供をした際に、移動手段の一部として利用した地下鉄丸ノ内線の車内で、カタコルーベへ連れて行かれると怖がり富田の腕にしがみついていたり、ピニャと一緒に見た「特殊な芸術」に興味を持ちそれを探すため図書館へ一緒に訪れたりしたのが縁となり、その後交際へと発展し、富田の子を妊娠した。
アルヌスが日本国アルヌス州になったあと富田の側で生活するためにアルヌスの自衛隊管理区域境界線近くに住居を構え、そこに住んでいる。
その後、富田より助言を受け、パレスティー一族が総力を挙げ、特地ではそれまでにない画期的な通信手段である「伝書鳩」通信網のインフラ整備に尽力している。
『門』閉鎖後、栗林の襲撃や、他の嫉妬した貴族女性や新人亜神の妨害工作など万難乗り越え無事に富田と結婚。一人娘を授かる。
ヴィフィータ・エ・カティ
騎士団に所属。男勝りで情に厚い性格。とある騒動で、オブリーチニキの追手から逃れるヴィフィータ達をギリギリまでヘリで待ち続け、自分が倒れた時には、遠慮もなく自分を肩に担ぐ健軍に漢を感じてしまい(健軍的には、普通に負傷した味方を救護しただけの感覚であったが)一方的に健軍にベタ惚れしてしまう。その後、健軍もその気になり交際に至る。『門』閉鎖後は健軍の事を「シュンヤ」と呼び合う仲にまで発展してるらしいが、しかしなかなかそれ以上にお互いの性格から煮えきらず、デートの際に行うイベントは、どういうわけか自衛隊式の兵棋演習に熱中するなど、騎士団の仲間をヤキモキさせている。
パナシュ
騎士団に所属する、見た目が男装の麗人でボーゼスと比べれば落ち着いた性格。伊丹を籠絡するよう命じられる。
グレイ・コ・アルド
実践でたたき上げた歴戦の騎士。騎士団の中では数少ない男性である。伊丹たちと一緒に行動した時も、頭の回転が早く的確な助言を行うなど、ベテランの風格を見せる。
シャンディー・ガフ・マレア
ミーハーな性格。伊丹を籠絡する任務を受け、当初は乗り気では無かったが、炎龍を退治して英雄になった伊丹に好意を持つ。後に笛吹男に操られレレイを暗殺しようとしたが、事前の策によって暗殺には失敗した。
レレイを暗殺しようとした理由は笛吹男にいいように操られたというのもあるが、それ以外の理由もあり、恐怖政治を執り行おうとしていたゾルザルによって、半ば軟禁状態にあったピニャを救出したいが為であり、ピニャへの忠誠心から炎龍の討伐に成功し帝国国民扱いとされ、英雄視されたレレイの首をゾルザルに差し出せばピニャを救い出せるかと考えたからである。その話を聞いたその後の伊丹たちの作戦によって、ピニャとついでに皇帝までもが一緒に救出された。最終決戦の際、モルト皇帝居室を最後まで死守し、戦死する。
講和派[編集]
モルト・ソル・アウグスタス
「帝国」の皇帝。
帝国の領土拡大を狙い、『門』を越えて日本に出兵を試みる。出兵が失敗し、逆に自衛隊が『門』を越えてくると、連合諸王国軍を結成して自衛隊と戦わせることによって周辺諸国に対する帝国の優位を保とうとする。
ゾルザルのクーデターにより意識不明に陥るも、伊丹らによって救助され、ピニャを皇太女に任命する。
マルクス
帝国の内務相である伯爵。モルトの腹心。
カーゼル
帝国の名門貴族。ゾルザルのクーデター後は粛清の対象になるが自衛隊に救出される。
キケロ
帝国の名門貴族。ゾルザルのクーデター後は粛清の対象になるが自衛隊に救出される。
シェリー・テュエリ
テュエリ家の令嬢。12歳。12歳の少女とは思えぬ程に知略に富んでいる。
外交パーティの席で真珠のネックレスをプレゼントされて以来、菅原に対して好意を抱き婚約を迫っていた。実際は実家を興隆するための打算からのアプローチだったが、日本使節が宿泊していた翡翠宮でオブリーチニキの追手より助けられた事から本当に菅原への好意を抱くようになった。
政変で両親を失った後、日本との講和条約を一気に締結するために伯爵家の当主としての地位を与えられ、日本代表との交渉に望んだ。
『門』の封鎖の際に日本政府に対する皇帝よりの密命を受け日本側に脱出し、封鎖より4年後は、駐日帝国大使に就いている。
主戦派[編集]
ゾルザル・エル・カエサル
皇帝の第1子で、ピニャの腹違いの兄。傲慢かつ幼稚な性格で日本との主戦論者。
次代の皇帝の座を狙いクーデターを実行、講和派を投獄・処刑し議会を掌握する。実際はテューレの傀儡になっている。
イタリカでピニャ達との戦闘に敗北したゾルザルは、逃亡前から行方を眩ませていたテューレに再び出会うが、ゾルザルに対しての憎悪を表したテューレの手に因って殺された。
ボルホス
帝国の将軍。主席百人隊長。部下からの信頼が厚く真面目で愚直。
最終決戦後はシーミストで警備隊長として身を立てている。
ヘルム
帝国の将軍。元騎士団。
カラスタ
帝国の将軍。
ミュドラ
帝国の将軍。
ポダワン
帝国の将軍。デュランに殺される。
アブサン
帝権擁護委員部『オプリーチニナ』。あまり快く思われていない。
テューレ
ウォーリアバニーの族長。
国を滅ぼさない身代わりとしてゾルザルの奴隷となるも、彼女の知らぬ所で約束は反故にされる。そのため仲間からは国を売った裏切り者と言われている。
自分の目の前で紀子が救出されたことに嫉妬し、帝国や日本を含めて人間を恨み、全員を不幸にしようと画策するが、その最中で古田に惹かれる。唯一自分の不遇を黙って黙々と聞いてくれる古田に対し、古田の将来の夢を自分の幸せと重ねるが、自らのそれまでに犯した罪と復讐のためにその想いは叶わず、悲しくも幸せな結末を迎える。
イタリカ[編集]
ミュイ・フォルマル
フォルマル伯爵家当主。11歳。三人姉妹の末娘だが、先代伯爵が事故死し、姉二人は既に嫁いでいたことから、彼女が当主となる。年の近いシェリーと仲良くなる。
老メイド
ヒト種、フォルマル伯爵家メイド長。
ペルシア
キャットピープル、フォルマル伯爵家のメイド。ケモノ萌えの倉田に惚れられる。
短剣を使用する猫種亜人の特性を生かした体術が得意。他、倉田が他の女性に目移りした時に炸裂する必殺の卍固めなど、組技にも精通しているようである。
倉田から給料2年分の業物の短刀を贈られ、それを機に恋仲となった。
最終決戦の際、絶体絶命のピンチを倉田に救われる。
アウレア
メドゥサ、フォルマル伯爵家のメイド。下記の通り、その生態により忌諱され、迫害されてきた亜人種族。フォルマル家に拾われる。その能力を生かして、不治の病に侵された末期患者などの終末期医療に活躍している。
容姿は幼い少女風であるが、最終決戦の際、下記の能力でモルト皇帝の窮地を救い、見た目12~14歳ぐらいの体型にまで成長してしまう。
帝都悪所街[編集]
ミザリィ
翼人種の娼婦。自衛隊の協力者。
レットー
番外編に登場。ヒト種とワーウルフの混血。リーダー格。
エッド
番外編に登場。サブリーダー。
シャープス
番外編に登場。一番の下っ端。

エムロイ教団神官[編集]

フラム・エム・ファム
老齢の白髪の女性司祭で、アルヌス分殿司祭を務めることになりアルヌスへやってきた。ニーナとモーイの上司。
フラムはアルヌスに到着早々ロゥリィに、大きく荘厳な神殿こそが人に畏れ羨まれるのだと苦言を呈しており、ロゥリィが何故、大きく荘厳な神殿ではなく、祠のような小さな神殿を建てたかの意図や気持ちを、全く理解していない様子であり、他の神もアルヌスに呼び寄せるのなら、尚の事大きな神殿を建てるべきだとも言っている。
ニーナ・エム・マルガリータ
栗毛色の髪をボブカットにした、年齢は18歳くらいの助祭。ロゥリィの事が大好きでたまらない熱狂的なファンであり秘密結社『ロゥ・シタン』のメンバーである。性格は自分の上司とロゥリィ以外には常に上から目線で、ロゥリィ以外の人物は好意の対象にならないというある意味カルト的な学級委員長タイプだが、一旦自分が目をつけた標的の事象には、とことん食い下がるという粘着体質なところもある(しかしこの場合も、ほとんどがロゥリィがらみの事由である)
自分こそがロゥリィの直信徒に相応しいと、羨ましさと妬みから、ロゥリィの直信徒第一号のヤオに噛みついたり、いつもロゥリィの傍らにいる事の多いロゥリィの眷属である伊丹を非常に妬んでいる。ちなみにフラム曰く、「ロゥリィの眷属」というロゥリィファンの間では失禁垂涎レベルの立場にいる伊丹は、ロゥ・シタンのメンバーから羨望の的を通り越して、呪いの対象になっているという。
あるときロゥリィが陞神する際に何の神になるのかを聞き出すため、テュカ、レレイ、ヤオ、伊丹と訊き回り、挙句のはて伊丹に勝負を挑み伊丹に勝ったらロゥリィが陞神したあと何の神になるか教えるという約束で、ハルバートを振り回しながら伊丹を追いかけたが、伊丹お得意の卑怯極まる術中にはまり、ことごとく躱され最後には自滅。力尽きそのまま失神した。
モーイ・エム・スワンリィ
髪を三つ編みにし、可愛らしい感じのある15から16歳くらいの神官見習い。見た目はロゥリィと似たような口調で話す少女だが、実は「男の娘」で伊丹曰く、絶対に萌たら負けだと脳内警鐘を鳴らさせた少年。
神官見習いになる前は、特にエムロイを信仰しているわけでもない普通の男の娘だったが、職についてもその容姿のせいで周囲から何かと誤解を受け、すぐにクビになり、職を転々としていたのであるが、ある時、実家から見つかった先祖の子孫に当てた手紙を読んだのをきっかけに、自分の生い立ちを知る事になり、食べるためにエムロイ教団へ入信。当初は入信に難色を示していた教団も、モーイの素性を知るやいなや、入信させざるを得ない状況になってしまった。つまりご先祖様のコネで教団へ入信することになる。
かつて数百年も昔の話、神官見習いにすぎなかった少女期のロゥリィが亜神となった直後の頃、当時腐敗しきっていたエムロイ教団の謀略で、亜神の威厳を持った幼いロゥリィを排除すべく、彼女の五体をバラバラにして幽閉するという大事件が起きた。バラバラになったロゥリィの身体を集め、寂れた修道院で亜神であるロゥリィを匿いエムロイの教義を教え、一緒に修行をしエムロイ教を再興させたロゥリィの親友でもあり、同志でもあった後のメグル・エム・スワンリィ大司教の58代目の子孫がモーイだったのである。
なお、その後日談として、当時ロゥリィ達二人がひっそりと生活する修道院まで司教たちが追手を差し向けてきた事によって、ロゥリィは腐敗の元凶ともいえる司教たちを悔い改めさせることを諦め、破門という名の血の粛清を行ったことに因って彼女は「死神」の二つ名を冠することになった。
そして数百年の時を経て、モーイを見たロゥリィは、古い親友と再会したような喜びと感激で、素人同然のモーイの教育を、自ら行うと言い出し、さらには自分の部屋で寝泊りするようにとニーナやフラムを放置した態度を見せたため、大いにニーナやフラムから嫉妬を買う事になってしまう。その後、ニーナがモーイに武術の訓練の相手をしていた時、モーイが事武術のセンスに関してはあまりに皆無であるのを問題視し、ロゥリィにその点を進言した所、ロゥリィが彼女自身は、あまりエムロイ教団とは関わりたくないという事情と、「私の信徒になるのだったら、もう武術の訓練などあまりしなくて良い」という決定的な発言がきっかけで、後々色々と騒動を起こす事になってしまう。
外伝『黒神の大祭典編』では、亜神ワレハルン(の移し身状態である美人人型果実・後述)に気に入られ、童貞を奪われてしまい、ワレハ・モーイの名で呼ぶような仲になってしまう。

古の人物[編集]

ロゥリィ・エム・マーキュリー(900年以上前)
亜神になる以前~亜神に成り立ての見習い神官であった頃のロゥリィ。ロゥリィはもう既に亡きエデンという王国の下級貴族の娘で12人兄弟姉妹の五女。優しい両親に育てられ、健やかに育った。当時より現在のような語尾に抑揚のある言葉遣いの癖がある。兄弟姉妹の中でも好奇心が旺盛な少女であった。後に当時の子沢山貴族では慣例であった(良い意味での)口減らしと淑女修行のためにエムロイ教団へ入信。見習い神官として修行の日々を送る。しかし、その時すでに(というよりいつの間にか)亜神となっており、エムロイからの神託は「お前に決めた」とおぼろげに聞いた一言のみ。その時に多分亜神になったのだろうと後の亜神ロゥリィは語っている。その後当時のエデンで禁教となっていた隠れズフムート教徒の起こした反乱事件とフォーン家の宿命、血剣ディーヴァの因縁に関わっていく事になり、その時の決死の行動が引金になり、妖艶な漆黒の亜神ロゥリィ・マーキュリーとして覚醒する。
メグル・エム・スワンリィ(900年以上前)
ロゥリィの同僚であり親友。後のエムロイ教団大司教であり、モーイの先祖にあたる人物である。いわゆるボーイッシュで端麗な顔立ちの美少女で、女たらしな女の子。当時のエムロイ教団施設内の立ち入り禁止区域にある塔で女の子をたらしこんでは百合な行為に及んでいた。この性格は遺伝するだろうと冗談で語っていたが、後に正反対の形で、モーイが子孫として生まれてしまう事になる。その後、隠れズフムート教徒反乱事件をきっかけに、親友ベルティ・エム・フォーンを悲しい宿命から解き放つためにロゥリィや仲間達とともに戦いの中へ身を投じる。
ビムリコ・エム・ジン(900年以上前)
ロゥリィの同僚であり親友。元盗賊で、追っ手から逃れるためにエムロイ教団へ入信。男勝りの性格で仲間思い。しかし、彼女はベルティの正体と悲しい宿命を知る数少ない人物で、トラブルあるごとにベルティを庇っていた。彼女もまたベルティを救うために行動を起こすが、ズフムート教徒の策略で捕らえられてしまい、絶体絶命の危機に陥ってしまう。
ホロン・エム・ルーチェ(900年以上前)
エデン王国有力貴族の娘で、彼女もまたロゥリィの親友の一人である。生真面目な性格で、お嬢様言葉が特徴。しかし正義感が強く、他の友人のはっちゃけた行動を常に諌める役どころであった。しかし、ビムリコからベルティの宿命を聞かされ、親友の危機を看過する事ができず、ビムリコとともに行動を起こすが、共に囚われの身になってしまい、危機に陥る。
ベルティ・エム・フォーン(900年以上前)
ロゥリィの親友であり、亜神メイベル・フォーンの先祖。後のロゥリィの運命に大きく関わる人物。
彼女の家系は、光神ズフムートの祝福という名の事実上は呪いに近い運命を受けたエデン建国王家の家系で、エデン建国の秘宝「血剣ディーヴァ」をその体の中に宿す事が出来る運命を背負っていた。時の権力者は、この宝剣を欲するが故に、フォーン家の女性と婚姻を求め、惨殺していった。ベルティも例外ではなく、当時のエデン王国有力貴族のカストーリに狙われ、カストーリの眼から逃れるためにエムロイ教団に逃げるように入信していた。しかし、彼女もまたその宿命からは逃れることはできず、数々の策謀によりカストーリへ囚われの身になり、その宿命に殉じる寸前であったが、ロゥリィとその親友達の決死の行動により、奇跡をもたらすことになる。
後にメグル・ビムリコ・ホロンらと共に900余年の時を越え、ジゼルの祈りとその祈りを受けた(多少邪な思惑の)ハーディの死者の魂を召喚する力を借りて現世に降霊し、ロゥリィと歓喜の再会を果たす。そしてメイベルに真実の歴史を語るのであった。
メタノール・ズフ・カストーリ(900年以上前)
当時のエデン王国摂政。その実は、エデンで禁教となったズフムート教再興を企む隠れズフムート信者で、血剣ディーヴァの秘密を知る人物。ディーヴァは旧王家の縁者しか所有することができないと伝えられているため、旧王家の末裔ベルティがエムロイ教団に隠れている事を嗅ぎ付け、ディーヴァ奪取を企み、ベルティとの結婚を企てる。
ナムダ(900年以上前)
当時のエムロイ教団神官で、新人教育教官。非常に厳しいスパルタ教育でロゥリィとその仲間をシゴキ倒す。しかしそれは、エムロイ教を信心しないものを選別するためのもので、その一環として、ベルティをカストーリの下へ送るための策略でもあった。この事を知ったロゥリィ達は、ナムダもカストーリと同じくエムロイ教団に巣食う隠れズフムート信者ではないかと訝るが、実際は敬虔なエムロイ信者で、有力な権力者に嫁ぐ事が良いと考えるベルティの幸せを思って行った事であった。しかしその後、カストーリの真実の姿を知ったナムダは、エムロイ教徒としての責任を果たすため、そして自分の教え子を救うために隠れズフムート信者との戦いに身を投じる。

シーミスト[編集]

ケーブル・クラム・ハイボール
シーミスト領主。息子アルバインの名声を利用し、グラス半島の王になろうと画策しアルバインがピニャをロゼと間違え捕えたのを隠し、ピニャを切り札に帝国を陥れようとしていた。
アルバイン
シーミスト領主ケーブルの息子。実直で正義感の強い好青年。国策勇者として父親に利用されているのを知りつつも、彼自身は本気で民草のために日夜活躍しており、国民からの人気も非常に高い。
カンフォート
黒髪のカンフォートと呼ばれている男。アルバインの部下。
グレイデル
灰狼のグレイデルと呼ばれ、狼系亜人。アルバインの部下。
スニースト
知恵者スニーストと呼ばれている小男。少々スケベなのか、カモメ亭のメイドのお尻をさわろうとして、尾ひれで叩かれている。アルバインの部下。
ズーズーズー
青錆のズーズーズーと呼ばれ、青い肌の巨漢な男。アルバインの部下。

その他の人物[編集]

デュラン
エルベ藩王国国王。
連合諸王国軍の一員としてアルヌスの丘に攻撃を仕掛けるが、自衛隊に壊滅させられ、自らも手足を失う重傷を負う。自衛隊に関する情報を聞き出そうとするピニャに「帝国」への恨み言をもって応じる。
後に、負傷者や避難民などが居ないか捜索にあたっていた隊が、修道院でただ死を待つばかりの状態だったデュランを発見し、そのままアルヌスの診療所へ搬送される。
治療と義手、義足のリハビリを行いながら、その間、幾度か身分や名前を訊かれたが、頑なにエルベ藩王国国王デュランという己の身分と名を隠していた。ある日精神異常をきたすテュカと自分の今後を物思う伊丹と出会い、伊丹がテュカの事で悩んでいる事を聞く。それに対しテュカの精神を助けるヒントを授け、それと同時にデュラン自身も何かを思うところがあり伊丹に医官を呼ぶように伝え自分の身分を明かすと同時に、炎龍の討伐と消息不明となった際に息子に奪われた国政を取り戻すため、貨幣に使う鉱物以外の資源の調査と採掘の権利と交換に自衛隊に協力を要請した。
アルペジオ・エル・レレーナ
レレイの義姉。レレイとは正反対の性格であり、体型もレレイとは対照的なナイスバディ。ロンデルで魔法の研究に勤しんでいる。研究に多大な資金を要する鉱物魔法を専攻しているため、常に金欠に苦しんでいる。
ミモザ・ラ・メール
アルペジオの師匠。レレイの師匠カトーの兄弟弟子にあたる。良い歳のとり方をしている可愛らしい老婦人。レレイのことは「リリィ」と呼ぶ。
笛吹男(バイパー)
暗殺者。自らは手を汚さず、一般人を言葉巧みにそそのかして標的を殺させるという特殊な手口を用いる。その手腕の巧みさは、警戒している相手さえ丸め込んでしまうほど。
ロゼ
ピニャ、伊丹、菅原たちが乗っていた船に襲撃を仕掛けてきた女海賊。
剣崎たちが撃ち放ったグレネードランチャーの攻撃により船を沈められ、一人生き残って樽に掴まって海に浮いているところを助けられ、船倉最下層に収容されていた。
とある出来事で雰囲気が似ているというだけで行方不明になってしまっているピニャの影武者をさせられ、政治交渉の場で中々進まない交渉に他人事ながら苛立ちが爆発し、「戦争をするならやりたいもの同士で勝手にやってろ」と言い放ったその言葉が、実はその交渉の核心を突く言葉であったがためにエルベ藩王国とトゥマレン王国との戦争を回避させる結果になり、帝国が二つの国の戦争に巻き込まれる事を防ぐこととなった。これらの騒動の中で菅原に好意を抱くことに。
ロルド・フラ・パレスティ侯爵
ボーゼスの実父。ボーゼスがどこの馬の骨ともわからない、しかも敵国であった日本の兵隊と恋に落ち、あまつさえ子を儲けたと知って大憤慨し、ボーゼスを勘当。このせいで帝国貴族社会からも爪弾き者同然になり、領民を養っていくにも相当な苦労をしていたが、本音は我が子を想う普通の父親である。
富田がもたらした伝書鳩式通信手段のインフラ事業で財を成し、ピニャの恩恵もあってなんとか帝国での地位を保っていたが、ボーゼスから届いた結婚式とナッシダへの招待状を見て大驚愕する。その帝国の歴史に残り、帝国皇帝でさえ成しえないような内容の式を、一介の貴族の娘がやったとなると、貴族社会からますます嫉妬されどんな事態になるのかと恐れおののきながらもピニャの助言により、パレスティ家創始依頼の未知の出来事に立ち向かっていく決意をする。
ユエル・バーレン
亜神グランハム・ホーテックの眷属であるヒト種。「きれいな元カリフォルニア州知事」のような容姿の持ち主で、ロゥリィ曰くグランハムの愛人。
強いものと戦う事を喜びとする生粋の戦士で、数々の強者と戦い無敗を誇ってきた。ロゥリィの眷属で、炎龍退治の英雄が伊丹であると紹介を受けた際、ユエルは伊丹が名のある豪傑であると誤解し、腕試しを申し込むが、あっさりと断られる。しかしメイベルと結託し、ボーゼスを半ば人質にとる形で勝負を強要するが、伊丹が豪傑などではなく、指揮官として優秀なのだという周囲からの説明を受け、江田島の提案で知略・人間関係・腕力・体力と、組織戦闘の要素が全て必要とされる自衛隊名物競技「棒倒し」で勝負をする事になる。

特地の種族達[編集]

アクアス族[編集]
ケミィ
海女で生計を立てながら入江近くに村を造って住んでいるマーメイドの女性で、話し口調は関西弁。
ピニャたちが乗っていた船が座礁し、咄嗟に二人が乗り込んだ短艇を吊るしていたロープが切れてしまい、そのまま海流に流され漂流しているところを、短艇に置かれていた酒樽(ハミルトンが大量の媚薬を混ぜたウィスキーの業務用アルミ製10リットル樽)と交換に水と食べ物を分けてもらい、ケミィ達に助けられた。その後、短艇の上でケミィ達と食事を摂っている時に、交換した酒を呑んでしまったピニャとケミィ達がちょっとした騒動を起こしている。
伊丹は日頃の朴念仁が功を奏し、辛うじてこの騒動に巻き込まれずに済んだ。
ヴィア
シーミストの街に在る食堂カモメ亭のマーメイドのメイド。伊丹が注文した刺身で、ヒト種が生の魚を食べるのは珍しいと驚いている。
ケンタウロス[編集]
スマグラー
ケンタウロスの族長
精霊種エルフ[編集]
ホドリュー・レイ・マルソー
精霊種エルフの男性で、テュカの父親。物語初頭、ホドリューやテュカ達が住む村に炎龍が襲来した際、炎龍との戦闘でテュカを守るために戦死したとされている(但し、直接的な死の描写は無い)。
元来、非常に保守的かつ閉鎖的な精霊種エルフにあって、一族の中でも進歩的な考えの持ち主で、結界に守られた閉鎖的な一族の集落を飛び出して、多種族との交流を積極的に図ろうと帝国内の一般的な村落に居を構え生活していた。そしてハイエルフ種の中でもホドリューの考え方に賛同するものがホドリューの後を追い、帝国内でも非常に珍しい精霊種エルフの一般的な集落が形成され、そこで平和な日々を送っていたが、炎龍の襲来によって奮闘むなしく村は全滅。唯一の生存者が、父に井戸に投げ込まれ助かったテュカであった。
テュカはそんな父を溺愛しており、自衛隊に保護された後も父の死を受け入れることが出来ず、父が生きていると思い込むパーソナリティ障害を起こしていた。
外伝弐で生きていたことが判明し、外伝参ではメインキャラクターの一人として登場する。かつて十二英傑と呼ばれていた。
大変な好色家であり、女性を口説くために嘘をついたとしても最後まで欺き信じさせることが男の誠意であると考えている。伊丹に同類の気配を感じ取った。
バール・ルナ・マルソー
ホドリューの従兄弟。名目上はテュカを探してアルヌスへ旅をしてきた事になっているが、実はテュカを嫁として村へ連れ帰りにきた7人のうちの一人。
最終的には、ハミルトンが用意していた媚薬混入の酒樽をアクアス族のミティ達と飲み交わして乱交騒ぎに縺れ込んでしまい、責任を取る形で7人全員が彼女達と多夫多妻の所帯を持つ羽目になった。
アダム
ヒト種でいえば20代後半くらいに見え、理知的な雰囲気をもっている。
ベータ
背が低くテュカと同じくらいの年齢にみえる少年。
シーダ
ヒト種でみると25歳くらいでがっちりした体格をもち闘士のような風格をもった青年。
デオ
だいたい20歳くらいに見え、キザな雰囲気をもった青年。
エウロ、ファマス
この2人は口数が少なく、作中ではあまり目立っていない。
特地の神[編集]

特地では信仰する神の名前の始めをミドルネームにする文化があり、「神」と呼ばれる超自然的存在が明確に存在するため、地球側と違い宗教教義による対立はない。(亜神を除く。他、教団単位での対立は一部アリ)ハーディ以外の神は劇中には登場せず、名前のみ挙げられている。

ジゼル
冥府の王ハーディに仕える亜神。龍人族出身。敬称は「猊下」(げいか)見た目は20代だが実年齢は400歳を超えている美女。白いゴスロリを着崩しているためとかが隠せていない。大鎌が武器。
普段の口調は不良少年のようで、敬語を使おうとすると舌を噛みそうになってしまう。性格もある意味男性的で、血が上ると周りが見えなくなる傾向があり、非常に端麗な美女ではあるが粗雑な性格が災いして、女性として色々と残念になってしまっている。そもそも頭で考えるよりも行動する方が得意というタイプ。粗雑な性格ではあるが、一方で非常に律儀な性格でまめなところもあり、また妙に物分りもよく、その粗雑な言動とは裏腹に、意外に真面目な性格であったりする。ロゥリィのことは「お姉様」と呼んでおり、彼女に対しては一対一では敵わないこともあって頭が上がらない。
ハーディにロゥリィ捕縛を命じられた際、休眠期で眠っていた炎龍を起こし、水龍とつがいにして生まれた新生龍2匹を手懐けた。新生龍2匹を従えてロゥリィに挑むも、75式自走155mmりゅう弾砲F-4AH-1によって新生龍が一瞬にして倒されたのを目撃し、勝機なしと判断し逃走する。これを伊丹の「力」であると勝手に誤解した彼女は、それ以降伊丹に対し一目置くようになり、その後クナップヌイでの異常事態を見張っていた際、ろくなものを食べず、飢えていたところへ、合流した伊丹に自衛隊のレーションカレーライス)を好きなだけ食べさせてもらい、その旨さに感動し、伊丹に少しだけ好意を抱くようになる。
龍を失った後はハーディの意思をロゥリィたちに伝えるメッセンジャーとして立ち回るが、アルヌス協同生活組合で知らずに無銭飲食をして借金をこしらえてしまい、亜神の身でありながらメイドの格好で働かされる羽目になるが、その粗雑な性格とは裏腹に勤務態度は実に真面目で、組合員には意外に好評であった。
門封鎖作戦の際、暴走した門の弊害で湧き出たおぞましい数の蟲獣に、それを迎撃するアルヌス傭兵・自衛隊連合軍が危機的状況に陥ろうとしていた時に、自ら配下の翼龍の大軍を率いて援軍に駆けつけ状況を一気に好転させる活躍を見せ、その際にロゥリィに頼んで借金を帳消しにしてもらった。
メイベル・フォーン
レレイと同年代程のヒト種から昇神した亜神 光神ズフムートの使徒。かつての遠い時代のロゥリィの親友、ベルティ・エム・フォーンの子孫。
亜神になってから日が浅く、ハーディまたは『門』の事でことを構える様な発言をしており、シーミスト領主のケーブルからは台下と呼ばれ何かしらの関係性を匂わせている他、ジターもレレイの元から盗み出した本を持ってメイベルの前に姿を現している。
『黒神の大祭典編』で具体的に登場。ズフムート教徒は過去にエムロイ教団に迫害を受けたという被害意識を持っており、エムロイ教団と事実上敵対状態にある。そして因果はめぐり、メイベルはそのズフムート教団に育てられたため、史実とは違う故意に改竄されたフォーン家の歴史を植え付けられ、ロゥリィ達エムロイ教団に敵対するように育てられた。そしてそのあまりに酷いズフムート教団の歴史改竄思想ために、ズフムートも流石に憂慮し、メイベルに対し「実際の世間を見て学べ」と神託し、亜神へ昇神させた。しかしそのズフムートの意図すらも自分の良い様に解釈してしまい、ロゥリィにかかったズフムートの呪い成呪のためにアルヌスへ向かう。
メイベルら一族は、ズフムートの祝福(と称する実際は生贄)としてその体の中に「血剣ディーヴァ」という秘宝剣をその命と引き換えに授かる事が出来る。その剣を使うと人々を秩序の元にひれ伏させる力を持っており、その剣を手にしたものは一国を持つ事が出来るといわれている。時の権力者は、その剣を欲するがためにフォーン一族を見つけると惨殺してきた歴史があった。しかし亜神となったメイベルは、不変不死の肉体を得たがため、宝剣ディーヴァを自分の体を裂くことで自由自在に生成させ、取り出す事が出来、事実上、宝剣の呪いから解放された存在となった。そしてこの剣を使い、ロゥリィに戦いを挑むが、親友ベルティの子孫とはいえ、そのあまりの未熟さゆえ、ロゥリィの怒りを買うことになる。
樹神ワレハルン
元々はただの森であったが、地下茎で根が繋がり、森が樹海になり、その存在自体が一つの不死の生命体となり、神々の祝福を受けて樹海自体が亜神に昇神した存在。従って特定の主神を持たない。逆に言えば、全神が主神の非常に珍しい昇神経緯を持つ亜神。敬称は「樹下」(じゅか)その本体は、樹海そのものであるため、自ら移動することは事実上不可能で、移動する際は、自らの樹海に人間と容姿質感すべてが変わらない果実を実らせ、その果実を拠り代にし、特地各地に自らの意識を移動させる事が出来る。この拠り代果実状態のワレハルンは、超絶な緑色の美女の姿で、光合成でその果実状態を維持しているらしく、基本美女が素っ裸で世をうろついている状態であり、伊丹もさすがにその姿には眼を隠してしまい、アルヌスにいる時はその姿でいると「猥褻物陳列罪」になってしまうので、服を着るように即すが、その際、伊丹に借りた迷彩服が非常に気に入ってしまい、基本信者も素っ裸なワレハルン教徒もアルヌスに神殿を作る際は、自衛隊の迷彩服を基本デザインにした正装を作る事を約束した。しかし、色々自衛隊服装資料を吟味した結果、ワレハルンが非常に気に入った服が、狙撃手などが着用する高ステルス性能を持つギリースーツという始末で、これまた伊丹を困惑させる事になってしまう。
モーイ曰く肉食系であるらしく、服を着た状態だと光合成ができなくなるので、果実の栄養状態が保てず萎びてしまうらしい。従ってそういう場合はヒト・亜人の男性とナニをすることで養分を得る必要がある。ワレハルンはそういうことなので、最初は伊丹にその魔手を伸ばしたが、ロゥリィにダメ出しを食らったため、モーイを人身御供にしてしまう。ワレハルン果実にも一応羞恥心があるようで、周囲をキョロキョロ見回しながら、森の奥へモーイを引きずっていってしまう。当初は緑色の肌であったワレハルンは、モーイと良い仲になってしまい、そんなことを繰り返すうちに、きれいな桃のような肌の色に果実(体)が熟れ、最後は舞への祝福のために自分の耳の部分をちぎって食べさせ(ワレハルンの果実は食べると10年寿命が延びるといわれている)自分の神殿、つまり苗代を作るために、モーイに自分の体を調理させてそれを皆に振る舞い、その種をアルヌスに撒くように言いつける。そしてモーイはただの果実にすぎないワレハルンの美人拠り代果実に情がうつってしまい、泣きながら調理するのであるが、ロゥリィに「ただの果物相手に何を泣いてるんだ」と呆れられ、「そこら辺に種を撒いとけば、そのうちまた出てくる」と諭されてしまう。
モーター・マブチス
元はドワーフ種で、その鍛冶技術で「匠精マブチス」として特地では有名であった老亜神。鍛冶神ダンカンの使徒。敬称は「鎚下」(ついか)
亜神としてはロゥリィより後輩に当たるが、年齢は優に1000歳を超える年齢のため、年齢的にはモーターの方がずっと年長のため、ロゥリィの事を自分の孫のように可愛がっている。ロゥリィのハルバートを神鉄を使って作成したことが主神より認められ、昇神した経緯を持つ。
グランハム・ホーテック
太陽神フレアの使徒。敬称は「輝下」(きか)元はエルフ種で、グランハムも亜神的にはロゥリィの後輩になるが、年齢は1000歳を超える。しかし、エルフ故に見た目は若く、その容姿は特地に並ぶものがいないといわれる程の美形美男子で、七色の髪を持つ。特地女性に絶大という言葉では足りないほどの人気を誇り、彼の通るところはその人だかりで誰が来たのか遠めでもわかるといわれている。事実、帝国皇太女ピニャですら、ミーハーキャラと化していた。
本人は実は同性愛者であるらしく、筋肉質なマッチョ男が好みだという。伊丹からは「アベさん系」と評された。
ハーディ(冥府の神)
冥府の神。冥府とは一種の死後世界であり、大部分の死者はそこへ赴くとされている(とはいえ、唯一の死後世界というわけではない。例えば戦死者はエムロイの元へ赴く)。また、冥府は地下にあるとされており、転じて地下を司る神という権能も持っている。それ故、鉱物などの地下資源もハーディの恩寵とされている。特殊な性癖を持っていてロゥリィに求愛している。銀座と特地を結ぶ『門』を作り出した。使徒はジゼル。
神とはいえ、非常に気さくではあるが、「神とは世の調和を守る存在ゆえに俗人の自分勝手な願い事をかなえる存在ではない」と言い切る神ゆえの俗人から見ればある意味非情な倫理観を持っている。例えば自身の信者であるダークエルフたちが、自身の放った炎竜によって殺されたことを糾弾された際にも「弱肉強食は世の習い」「死後の幸福は自分が約束するから、生き物の生殺与奪は自分の自由」と発言している。そういう点から、俗人から見ればかなり自分勝手な性格に見え、自分の意にかなった魂をコレクションするなど、普通の感覚では理解しがたい性格を持つ。コレクションされた魂は幸福な死後を送れるようだが、ロゥリィは麻薬で幸福を感じるようなものであると批判している。
特地の神は、精神体の状態で現世の知的生物とコミュニケーションを行う際は、言葉を聞くのではなく、心を読んで相手の意思を確認する。従って精神体の状態では現世の知的生物との物理的な会話が不可能なため、言葉の会話が必要な時は、魂力の高い人や亜人(主に神官)に憑依して、人や亜人の体を借りて言葉のコミュニケーションを行う(憑依した状態の「神」は基本的に亜神と同等の状態になり、その状態では読心力もなくなり、腹も減る)ハーディは、伊丹と言葉の会話を行うためにレレイに勝手に憑依し、その際、久方ぶりに食事などの肉体の感覚を堪能させてもらったお礼として、レレイに『門』を作り出すアイテム[注 12]を与えた。
精神体としての容姿はヒト種の美しい女性であり、容姿を自由に変えれる正神故に伊丹が「整形美人ではないか」と訝った時も、涙目で必死にネイティブであることを主張していたことからもわかるように、本来ヒト種が、特地にまだいない頃から正神をやっているため、非常に謎の多い神であることが語られている。
エムロイ(暗黒神)
死と断罪と狂気と戦いを司る神。使徒はロゥリィ。ヤオはロゥリィの直信徒第一号[注 11]
戦死者や戦功著しい者は死後エムロイに召されるため、同じく死後を司る権能を持つハーディとは死者の魂を奪い合うライバルのような関係にあるらしい。
ダンカン(鍛冶の神)
フレア(太陽神)
パラパン(復讐の神)
デルトード(盟約の神)
エルランとラー(学問の神)
亜神の頃にロンデルを作った。レレイはこの神を信仰している。
ルナリュー(音楽の神)
テュカはこの神を信仰している。
ミリッタ
ズフムート(光と秩序の神)

unknown[編集]

蟲獣(ちゅうじゅう)
地球や特地とはまた別の『門』により繋がった異世界に棲む、人間の背丈ほどの蟲の姿をした怪物。カマキリ型、ゴキブリ型など様々な種類が存在し、数が多いうえに個々の戦闘力も高い。
レレイが日本の防衛省技術研究本部下にあるとある研究施設にて、ハーディから貰ったアイテムで『門』を開く実験の最中に偶然繋がった世界の生物であり、その世界を少し覗いた伊丹の談では、その生態はまるでハリウッド映画で一時期流行したSFホラー作品の異星生物のようであったらしい。
伊丹はレレイに同じ世界に繋いではならないと厳命したが、後の『門』封鎖作戦の際、中国の工作員が『門』を半壊させた為に魔力が暴走し、再度その世界に繋がってしまう。工作員達を食い殺した大量の蟲獣はそのまま特地へと湧き出てしまい、特地の全種族とアルヌス駐留自衛隊の総力を結集した掃討作戦に発展、大騒動になる。
『門』の封鎖後はアルヌス協同生活組合により、屍骸から採取した甲殻が商品として用いられている模様。

用語[編集]

国家・地域[編集]

地球の国家・地域[編集]

日本
20××年8月に『門』が東京・銀座に出現したとされる以外に明確な年代は描かれていないが、4巻では尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件東日本大震災ウィキリークスの事件が過去に起きている事が示唆されている。
この世界の政権は、現実世界の小泉内閣後期→第1次安倍内閣福田内閣麻生内閣民主党内閣(宰相の描写のベースは、細かい描写がないので不明)がベースになっているような描写がなされている。
アメリカ
当初は来日したピニャらの拉致を試みるも、ロゥリィから手痛い反撃を受け失敗。その後は間接的な外交戦術に切り替える。日本には比較的協力的な立場ではあるが、見返りに特地権益の確保を狙っている。
特地への派兵は、『門』の大きさや、外国首都の都心に『門』があることから大規模部隊の派兵は困難として事実上断念。日本に火中の栗を拾わせようという政策をとる。
中国
増えすぎた人口を特地に送り込み、資源・食料問題を一気に解決するため、特地に第2の中国を創ろうと画策。日本に左翼政治団体を利用した工作活動を積極的に展開し、『門』の国際共同管理を名目にそれ自体の確保を狙う。
物語後半ではレレイを誘拐し、毎年15万人もの中国人民を特地ヘ移住させろと日本政府に対してあからさまな恐喝、脅迫、恫喝、詭弁を弄すなど陰湿な謀略を繰り返す。
露西亜
『門』による自国の国際的な発言力低下を恐れている。
EU
アメリカに近い立場を取る。

特地の国家・地域[編集]

帝国
特地の覇権国家。知られている限りの国家、部族を従属させる唯一の「帝国」であることから国名を持たない。
かつては共和制の小国だったが戦争で版図を広げ、その過程で一貫した政策を取れる帝政に移行した。中央集権制と封土制が併存し皇帝と元老院が統治している。軍事、風俗は中世ヨーロッパ似だが、歴史、政治制度はローマ帝国に似ている。
人間至上主義社会で亜人は差別されていた。安定しすぎているが故に行き詰り、閉塞感を打破するためにろくな調査を行わないまま異世界(日本)に出兵し軍の大半を失い、逆に攻め込まれ存亡の危機におちいる。後に皇太子ゾルザルが謀反を起こし分裂。ピニャを皇太女に任命し、摂政に据えた正統政府勢力側が日本と講和し同盟を結ぶ。
戦後は国力の低下を補う目的で日本と正式に同盟国となり、日本に駐日帝国大使館を置くまでになる。
帝都
帝国の首都。人口100万の城砦都市。特地の情報と物資の集積地であるために自衛隊は密かに「悪所」と呼ばれるスラム街に事務所を置き情報収集をしていた。
アルヌスの丘→日本国アルヌス州
特地側の『門』が存在する丘。丘とはいってもほぼ平坦。『門』を中心に自衛隊が駐屯地を築いている。以前にも『門』が開いた事があり、そのたびに様々な種族が入ってくる事で特地は様々な種族が溢れた可能性が語られた。
自衛隊駐屯後は様相が一変し、アルヌス協同生活組合によって商業街のような街が形成され日を追うごとに発展し、巨大な基地都市の様相を呈する事になり、後に帝国より戦後賠償として割譲され日本国領土に編入。アルヌスの『門』、即ち自衛隊駐屯地を中心に半径160キロの範囲が日本国アルヌス州という地方自治体になる。『門』閉鎖後は、日本国と行政上分断されてしまったために、日本国憲法施政下でありながら日本国の司法・行政・立法機能がストップしている状態であり、自衛隊による事実上の半軍政下に置かれている状況である。従って冨田と結婚したボーゼスもあくまで式を挙げて「夫婦になった」という宣誓のみの状態であり、戸籍登録が出来ないため、法律上の夫婦とはまだ認められていない。
作品中では、安全保障・外交・入国審査・立法機能を自衛隊が担っており、行政・自治機能を組合が担当、治安維持機能をロゥリィ神殿と自衛隊が担当している状態である。後にアルヌス州民自治会という政治団体のような物が出来、そう遠くない時に州知事選挙が行われる事も語られている。
イタリカ
フォルマル伯爵家の領地。先代の領主であるコルトが開明的な考えの持ち主で、亜人達の庇護を掲げ領内に幾つかの亜人達の避難民の集落が作られており、伯爵家には(この帝国内としては珍しい)亜人のメイドがいる。
エルベ藩王国
資源が豊富。
学都ロンデル
学問が盛んな都。学問の神エルランとラーに作られた。
ベルナーゴ神殿
ハーディを祀る神殿。
クナップヌイ
アポクリフと呼ばれる黒い霧が広まりつつある地域。特地側における『門』による悪影響の一つであり、アポクリフに覆われた一帯では草木や微生物などあらゆる生命が完全に死に絶えている。
養鳴教授はこの現象を、接近したり離れたりするお互いの世界の時間軸の波が離れようとしている時に『門』で時空間が接続されてしまったが故に離れることができず、お互いの時空間に無理な負荷がかかり、空間に歪(ひずみ)が生じているのではないかと推測している。

組織[編集]

アルヌス協同生活組合
元々は、自衛隊が炎龍から逃げてきた一部の人々を保護した際の避難民達が、難民キャンプでの自活のために設立した組織が前身。アルヌスの戦場で遺棄された特地では大変な額の金になる貴重品(翼竜の鱗、蟲獣の甲殻など)を自衛隊の許可の下、自由に収集し、売買した資金で組織を大きくし、特地での最大規模かつ最初の総合商社のような企業的組織にまで発展させた。
取り扱う主要品目は、日本から輸入した特地にはそれまで存在しなかった便利な日用品(洋紙・筆記用具などの文房具品・服飾品・酒類・食料品など)や、自衛官向けの土産物(携帯ストラップ・キーホルダー・地図・民芸品など)他、日本の飲料や食材を売りにした食堂経営、警備・護衛任務の傭兵派遣、自衛隊への生鮮食料品の納入、日本への特地民芸品の輸出(特に日本のアニメキャラに偶然酷似していた、特地神殿の神像高級ミニチュアレプリカ)。そしてレレイ発案による特地初の画期的なスーパーマーケットないしはショッピングモール形式の商業施設の開設、地方支店営業を行うなど、後の日本国アルヌス州を支えるほどの莫大な利益をあげている。
発起・後見人は伊丹(ということになっている[注 13])。組合創業幹部はレレイ(総務・事業計画・営業担当)、ロゥリィ(祭祀・宗教・治安維持担当)、テュカ(農林産業・都市計画担当)、カトー(児童教育担当。組合顧問)。後に傭兵部門統括兼都市計画補佐の中堅幹部としてヤオが加わる(アルヌスは、自衛隊が実効支配し、後に日本国領に正式になるため、日本国憲法が適用される。従って、伊丹が形式上持つヤオの奴隷身分はアルヌス内では無効になる)。
アルヌス州民自治会
『門』閉鎖後、規模の大きくなったアルヌス州で、住民の利益を代弁する団体で、非組合系の商人で構成された組織。第2のアルヌス協同生活組合とも言われている。代表者はディアボ。
帝権擁護委員部『オプリーチニキ』
皇太子となったゾルザルが設置した組織。帝権干犯(つまりゾルザルに対して不満を持つ)した人間を投獄、弾圧する。いわば旧ソ連NKVDのような物。部員はコボルトを象った兜を被り、箒を携帯している(裏切り者にコボルトのように噛み付き、国から掃き出すという意思の象徴)ため、民衆からは『掃除夫』と卑称されている。
その名称はロシア帝国にかつて実在した皇帝分割資産部と同一で、こちらの部員は犬の頭と箒を馬の鞍に下げていた。その意味するところは同じ。
特殊作戦群
2004年に設立された実在する自衛隊の特殊部隊。有名な米国のグリーンベレーデルタフォースやロシアのスペツナズに相当する部隊である。対テロゲリラ作戦を主眼に置いた運用がなされているが、劇中では特地派遣によって初めて隊員が他国における偵察活動や特殊行動を行うことになる。
かつて伊丹が所属していた影響で所謂オタク趣味が広まっており、隊員たちのコードネームや作戦名および作戦行動などは伊丹が布教したゲーム[注 3]をモデルにしている。作戦行動は「ツーマンセル」で行われ、作中では指揮者を「マスター」、作戦行動者を「サーヴァント」と呼称するルビがふられている。
対外的には勿論の事、自衛隊内、防衛省内でもその陣容や任務内容が公的に全く公開されておらず、完全に極秘な特殊部隊であり、作者も巻末で、この特殊作戦群の描写だけは完全なフィクションで、「おそらくこんな事をやっている組織だろう」という経験上の想像で描写していると語っている。
リンドン派
特地魔法学学派の一派。戦闘魔法を研究する学派。物語内で知られている導師号所有者は、レレイの師であるカトーと、レレイのみ。
特地において、戦争で魔法を兵科として活用することは、かなり昔に廃れつつあった。これは特地における他の兵科の武器兵器類や用兵術が特地の文化水準で相応に進歩したからである。大掛かりな攻撃魔法を行う際には相応の行動時間が必要とされ、機動的な速応戦術に向かないため以降戦闘魔法はもっぱら一般兵科の攻撃補佐的な用途にしか使用されなくなった。これが自衛隊が特地に来るまでの特地内での戦闘魔法に関する一般的な常識であったが、伊丹がレレイに対炎龍戦で見せた自衛隊の戦闘手段の観察[注 14]がきっかけで、科学技術的概念が魔法学にもたらされ、レレイの研究によって効果的な戦闘魔法として開花する。
通常、特地のそれまでの常識では、大きな破壊力を持つ攻撃魔法は、詠唱に時間がかかり、かつ詠唱中の攻撃方向の変更が難しく、移動物体に対しての直撃効果が得られにくい物であった。そこでレレイは自衛隊の成型炸薬式兵器の原理を独自に解析し、日用雑貨店ならどこでも売っている金属製の漏斗に予め魔法を臨界にした状態で仕込ませた上で、日本のリアルロボットアニメで表現される脳波感応型無線誘導兵器のように飛翔させ、それを敵に近接させた瞬間に漏斗を爆裂魔法で吹き飛ばし、ノイマン効果におけるメタルジェット現象を得るという手法を考えついた。この魔法の実現化によって、レレイやカトー達リンドン派の勇名を再び特地に轟かすことになる。
エムロイ教団神官
神官服は、基本的に黒を基調とした服で年齢が若いほど服に着くフリルの数が多くなり、また、逆に歳をとるごとにフリルの数が減っていき老齢になると、フリルの無いすっきりした感じの服になる他、ハルバートを必ず携えている。
ロゥ・シタン
エムロイ教団内における秘密結社で、所謂ロゥリィの熱狂的なファンクラブ的存在でありエムロイ神官団の中でもかなりの割合を占めているとも言われている。この『ロゥ・シタン』はつい最近まで頑なに存在を隠し続けていた。

特地の種族[編集]

ヒト種
特地側の人類。『門』を通じて特地に漂着した種族の中では一番新しい種族と云われており、一番勢力があり人口が最も多い種族。元は遥かな昔に『門』を通じて一国家ごと漂着した人々の末裔。
ルルド
土地を持たない流浪のヒト種であり、帝国に服属しない所謂「まつろわぬ民」。近年では定住生活を余儀なくされている。レレイはこの部族の出身。
亜人
ヒト種の主観で、ヒト種と交配可能で、ヒト種と交流可能な文化水準と知性を持ち、ヒト種の意匠を一部に持つ知的生物の総称。オークやオーガもヒトの持つ意匠を持つが、知性が乏しく凶暴であるため、亜人には含まれず、「怪異」(所謂化け物、モンスター)の範疇で認識されている。
エルフ
ファンタジーに出てくるエルフに似た種族。特地における最古参の種族で、一万~二万年前に開いた『門』によって、特地に呼び込まれた。
精霊種エルフは、あまり他の種族との交流を持つことを好まず結界を張った森に村を造って住んでいる事が多く、テュカの父の様に積極的に他の種族との交流を持つことは珍しいとされている。
また、自分たち精霊種エルフは他のエルフより優れているという優越意識を持っており、普通のエルフを森エルフ、ダークエルフを土エルフと蔑んだ呼び方をしている。
非常に長命な種族で、成長はするが、不老であるため親子ともに容姿が若い。従って正確な寿命はエルフたち本人にもわからず、エルフが特地に来た頃の「長老」と呼ばれる地位のエルフが物語中にも存命であるため、一説には無限とも言われる。死因は病死か事故死がほとんどで、長寿に飽いた者が自らを森の苗床としてしまう例すらある。森の守護者と呼ばれている。とにかく寿命が長いために、どのような技も技術も普通にやっていればいずれは完全に習得できるという感覚があるため、ヒト種のように物事に執着したり一生懸命に練習するという習慣がなく、むしろ物事に執着することは良くない習慣であるという文化がある。実際、色々な技や技術に非常に長けているが、自らは「頑張って練習した」「努力して身につけた」という感覚がまったくない。そういった文化であるため、ヒト種に恋をし、ヒト種の習慣を理解しているテュカは一族の中でもかなり特殊であると思われている。
ダークエルフ
ファンタジーに出てくるダークエルフに似た種族。エルフと違い褐色の肌を持つ。エルフほどではないが、ダークエルフも非常に寿命が長い種族である。
エルフ種との種族的な違いとして、エルフ種よりも寿命が短い点、狡猾な知略を良しとする武人的な性格と文化を持ち、非常に義理堅い戦闘種族的なところが挙げられるが、それ以外にエルフ種との違いはあまり無い。
ドワーフ
ファンタジーに出てくるドワーフに似た種族。小柄だが剛腕であり、大工や鍛冶などの技術に長けた職人種族。
『門』閉鎖後に日本からの輸入が不可能になった、特地でも美味な高級酒として非常に人気のあるウィスキーを再現醸造するために尽力する。
ヴォーリアバニー
ウサギに似た耳を持つ亜人。アマゾネスのような生態系をしている。オスが非常に少ないため、他種族のオスと積極的に交わる一方、純血のメスを尊び女王として戴く風習がある。
非常に戦闘能力に長けた狩猟種族であるが、現在は帝国ゾルザル派との紛争に敗北した影響で、かなりの数がその容姿から愛玩奴隷として扱われ特地各地に散らばってしまい、部族コミュニティとしては崩壊した種族で他の種族のように種族集落を持っていない離散種族となっている。ゾルザル派と紛争当時の部族長がテューレであった。
キャットピープル
猫に似た亜人。高い身体能力を持つ。言葉の語尾は、お約束通りの「~にゃ」と喋るのが特徴。
女性はその容姿からヒト種からは性的欲望の対象として見られる事が多いため、ヒト種とは一つ距離を置くような態度をとる種族だが、一旦好意が深まってしまうと公衆面前の前でも好意の対象にまとわり付いて離れないという異性に対する独占欲が非常に強い種族で、倉田はペルシアと交際中にそのことを知ってか知らずか地雷を踏んでしまい、ペルシアから手酷い愛の制裁を受けている。
メデュサ
ギリシャ神話のメドゥーサによく似た種族。蛇のような触手状の頭髪を使い人間の精気を吸い取ることで栄養を摂取し、その際には相手に例えようもないぐらいの快楽を与え、その記憶すら読むことができる。
首を切られても頭部のみで生存することができ、頭髪で移動する事も可能で、その際に他の人間の精気を吸収することで首から以下胴体・四肢を再生させることができる。その時、吸収した精気の量で身体的に成長してしまう場合がある。このような怪異に近い性質を持つ知的種族であるため、特地では非常に忌諱され迫害された時代があり 現在ではその数も非常に少なく、絶滅危惧種族となっている。
龍人族
翼があり飛行能力がある。作中の描写では龍を使役するのに優れた一面を見せている。
本作で種族として具体的に登場するのはジゼルのみであるが、ジゼルは既に亜神であるため種族特有の具体的な描写は特に無い。唯一垣間見えるものとしては、ジゼルの本質の性格や、アルヌス食堂でコキ使われている時にはるか昔に死んだ優しかった母の事を思い出して涙する場面があるため、種族のその名称に比して凶暴な種族というわけではないようである。
六肢族
二対四本の腕と高い臂力を持つ。剣と弓を同時に扱える優れた戦闘力を持つ。
ハリョ族
異種族間に生まれた混血児で構成される民族。混血児という出自ゆえ、どちらの親の種族にも受け入れられなかった者たちが身を寄せ合って作り上げた。
他の種族が『門』によって異世界からやってきたのに対し、自分たちは特地で生まれた種族であるという理由から、「自分たちこそ世界を支配する正統な権利を持つ」という劣等感からの優生思想を持つに至った。
アクアス族
ファンタジーに出てくるマーメイドに似た種族。女性は上半身が人間で下半身が魚という姿だが、男性は水中で生活できる事を除けばヒト種と外見上の差異は殆どない。関西弁のようなニュアンスを持つ方言の特地語を話す。
その種族の性質の通り、主に小規模漁業を生業として生活している。水中と大気中の両方で活動できる両生亜人であるが、多種族との文化交流の都合上、沿岸部に集落を構え生活をしている。そういった種族なので何かと不便も多く、特に内陸で産出される資源(木材など)の入手が難しかったり、金属資源が塩害のために活用しにくかったり、アクアス族が種族的に大好物である酒類の製造入手が困難であったりと、これらの事由のために種族特有の主だった産業が存在せず、亜人種としては慎ましい生活をおくる種族であった。しかし、伊丹との交流のおかげで、伊丹がアクアス族に『門』が閉鎖した影響で入手が不可能になった日本人に人気のある保存性の高い水産加工食品(かまぼこ干物)の製造法を伝授し、効率的な漁獲方法をアドバイスしたおかげで、水産加工品を協同生活組合を通じて日本国アルヌス州へ輸出する目処を付けることができ、今後の種族の産業展望に期待が持てるようになった。
ゴブリン
小柄な亜人。野蛮な人間をゴブリンに例えられることから特地での評価はあまり高くない。
亜神
神官の中から神の使いとして神託を受け、選ばれた存在。首を切り落とされようとも、細胞の一片になっても死なず、いくら食べても太らず、また痩せもせず、痘痕や、生まれつきの痣なども一切無く、文字通り完全無欠の不死不変の肉体と超人的な身体能力を持つ。唯一人間と異なる点は、子供を宿すことが出来ない(但し、これは固定された年齢故であるものか普遍的な亜神の性質であるかは不明)。
一般的に1000年程で肉体を捨て、昇神し 事象を司る精神体としての神(正神)となる。亜神が正神に昇神する際、他の神がまだ司どっていない事象を選択するか、信仰している神の司っている事象の一部を引き継ぎ、その事象を司る神になることができる(但し、前述ワレハルンのように例外も存在する)亜神は特地では畏怖される存在で、ヒト種がなるのは稀。外見は亜神になった時の姿で固定され、幾ら時を経ても外見が老いることは無い。作中では十二使徒と呼ばれ、12人いることが示唆されているが、本編に登場するのはロゥリィとジゼルのみ。外伝にて、メイベル・ワレハルン・モーター・グランハムという亜神が登場し、物語中確認されている亜神はこれら6柱のみであることが語られている。
日本人が初めて遭遇した亜神がロゥリィであったために、神道的信仰の下地を持つ自衛官からは全然恐れられてはおらず、目の前で柏手を打たれたり、特地では「聖下」の敬称で呼ばれる存在にもかかわらず、呼び捨てで一緒に酒を飲んで酔っ払ってたりと親しみを持って接せられており、イタリカ防衛戦に参加した者に配布される作戦参加章ワッペンにはハルバートを持ったロゥリィの姿がデザイン化されており、マスコット的な意味でも愛されているが、地球での日本以外の各国で、特に一神教キリスト教イスラム教ユダヤ教等)を国教としている国からは大変な反発があり、特地のこれらの亜神や正神を「神」と呼称することを酷く忌諱しており、これらの国々では人知外の特殊な生命体として認識されている。特地では逆に一神教の考え方がタブーで、過去に一神教を信仰する新興宗教組織と大きな戦争があり、一神教信仰の考え方が廃れたという事が語られている。
その他
物語中には他に、ケンタウロスのような種族や、クラゲのような軟体生物の意匠を持つ種族、キャットピープル以外にもワーウルフのような犬系獣人種族、ハーピーのような鳥人種族、ピクシーのような小人型精霊種族など、おおよそファンタジーに登場するような様々な種族が存在している。
その他の生物
オーク
巨大な獣人。棍棒の一振りで人間を押し潰すほどの力を持つ。上記ゴブリン以上に知的水準が非常に低く、「怪異使い」という特別な技能を持った技能者でなければまともに制御できない凶暴な種族。従って特地では亜人ではなく、怪異(化け物・モンスター)の扱いを受けている。
上記ゴブリンと共に銀座事件で日本進攻の尖兵として暴虐の限りを尽くした種族で、事件後、特地のことをまだよく知らなかった日本政府は政治的配慮でこれら逮捕者(捕虜)を知的生物とはみなさずに世界各国へ隠密裏に研究生物として引き渡していた。
古代龍
所謂ドラゴン。四肢とは別に背中に翼を持つ。飛行能力と、ダイヤモンドのモース硬度10に継ぐ9の硬さを持ちながらタングステンの7分の1の軽さしかない鱗で全身を覆っている。強固な鱗は特地では貴重で高額で取引される。
その防御力は空飛ぶ戦車と喩えられ、特地派遣隊の装備する自動小銃12.7mm重機関銃では効果はなく、対戦車ミサイルや砲撃でしかダメージを与えられない。これまでに数多くの勇者が退治しようとしてきたが、すべて失敗している。
一度暴れられれば、特地の既存の戦力、技術力では手がつけられず、さらに人間やエルフを襲って食料とするため、特地では天災と同義であり、対応策としては住処を捨てて逃げることしかない。
翼龍
所謂ワイバーン。古代龍に比べると小型の龍種。人間によって飼い慣らされて竜騎兵として使役されている。
古代龍ほどではないが高い防御力を持ち、柔らかい腹部ならば12.7mmの徹甲弾でどうにか貫通できるが、7.62mm小銃弾は寄せ付けない。鱗や爪は武具の材料として用いられる。
眼鏡犬(スコープドッグ)
自衛隊の機動化装甲兵器や、重火器に対抗するため、ゾルザル派軍が用意した重装甲化ジャイアントオーガーの自衛隊内でのコードネーム。その名称は、その容姿からきている。
ジャイアントオーガーに分厚い鉄板でできた箱型の鎧を着せ、分厚い超大型の盾と、神殿の大理石柱のような特大の棍棒を持ち、スリットの開いたフェイスガード付きのお椀形の兜を被らせたその姿は、日本でかつて人気のあったリアルロボットアニメの人型機動兵器に酷似しており、そのアニメの主人公が乗っていた人型機動兵器の名称を日本語読みにしたものをコードネームとして使用している。
ダー
特地に生息する、有数の質の悪い怪異。普段はヒト種や亜人種の幼気な幼少の子供に擬態しており、人語も解する。その姿でヒトや亜人の集団に紛れ込み、腹痛を装って心配して集まったヒト・亜人を突如子供から変態して巨大化し、捕食するという恐るべき生態を持つ。
犬笛のような特定の周波数の音波で擬態を遠隔地から任意に解除できる性質を持っているため、ゾルザル派軍はこの怪異を「怪異使い」によって利用し、自衛官の人権意識を利用したブービートラップとしてゲリラ作戦に投入した。その際、マスコミ関係者が犠牲になり、更にはアルヌス避難民収容施設も多大な被害を被っている。栗林はこの怪異に対しナイフと格闘術だけで対峙し 勝利するという功績を挙げているが、アルヌス避難民収容施設にてダーが大量に擬態を解除し猛威を振るった時は、第3偵察隊をもってしても苦戦する恐ろしさを見せつけた。
鸚鵡鳩(オウムバト)
地球世界のに似た習性を持つ特地の鳥類。鳩と同様に帰巣本能を持っている。パレスティー家は、富田の助言によりこの習性を利用した地球で言うところの「伝書鳩通信」を事業化し、成功させた。

特地の用語[編集]

『門(ゲート)』
銀座と特地を結ぶ、文字通りの『門』。SF用語で言うところの「異次元ゲート」「次元回廊」の類に相当すると評されている。ハーディが作り出し、帝国の魔導士が石造りの魔法建造物によって固定した。
『門』の最大の特徴として、同じ世界に複数の『門』を開けないことが挙げられる。その理由として、二つの円の接点は、常に一点でしかないという理由が語られている。作中後半において、異世界同士を繋げた事による反動が、両方の世界に様々な悪影響を及ぼしていることが判明する。
穿門法
『門』を開くための魔法技術。外伝では、これをめぐる騒動も描かれる。レレイがハーディより、あるアイテムとしてもらった超高度な魔法技術である。とはいえ、レレイにしか扱えない魔法というわけではなく、マニュアルがあるようで、方法さえ熟知していれば第三者でも使用可能。レレイは、本来超高度なその魔法を簡単に使えるアイテムとして唯一ハーディより授かっている。
本編において、地球の学者の物理学的見解では、一度閉鎖した『門』を再び同じ場所に開くためには、異世界双方に超高純度の特地で産出された結晶物質を設置することで、再び同じ世界に結合させることが可能であることが語られている。但しこの際どうしても異世界間で大きな時差が生じてしまう可能性のあることが憂慮されていたが、『門』閉鎖後に特地側での研究で「『門』を潜ろうとする第三者の非常に強い情念で、行きたい時と場所を念ずることで、時差を可能な限り縮小させて、同じ世界に『門』を開くことができる」という事が実証されている。
他、外伝では、レレイの研究成果の一つとして、元来空間転移の性質を持つ穿門法の性質を利用して、近距離の空間転移を利用して相手を攻撃する魔法などの開発にも成功している。
魔法
特地の特殊な技術。レレイの解説を地球の物理学的見解で解釈した養鳴教授によると、4次元以上の高次元世界から、3次元世界へ何らかの干渉を行い、3次元世界の事象を操作する事のできる技術であろうとの事。実際に養鳴教授や他の学者たちはレレイがデモンストレーションで実演した、魔法という地球では想像だにできない現象をその眼で見て、大変驚愕している。
これらの研究はロンデルという特地における学術都市で盛んに行われている。ロンデルではこれを学ぶ者は「学徒」と呼ばれ、地球同様、学士、修士、博士の学位がある。このさらに上に、最上位の「導師」があり、大変な難関として知られる。レレイによると、特地では「学士号」以上の学位を持つものを魔法の使用が出来る出来ないに関わらず、一般的に「賢者」と呼ばれるため、日本の大学校という巨大な学門機関で学び、卒業したものも「賢者」と呼んで差し支えないとの事(大学卒業者は「学士」の学位を持つため)であるため、新設の三流大学を卒業した伊丹も「賢者」ということになるそうである。
レレイは、この魔法技術と日本で購入した文献などで得た科学技術を融合させると非常に革命的な技術になると気づくが、同時に非常に危険な技術であることにも気づき、自分の必要最低限の研究成果以外は公開しないように心がけている。
レレイはこの科学技術を応用したノイマン効果攻撃魔法の成果をロンデル学会で発表し、導師号の称号を特地最年少の記録で習得している。そしてこの結果が外伝にて一騒動起こすことになる。

その他[編集]

エール
特地で一般的に愛飲されるアルコール飲料の一種。どのような成分で醸造されているかは物語中で具体的に明記されていない。
実在するアルコール飲料としてのエールとはビールの一種で、現在良く飲料される泡立つ低温長時間発酵のビールの事を「ラガー」と言い、対して常温上面発酵させたあまり泡立たないビールの事をエールと言う。
大祭典
『門』閉鎖から10ヵ月後に企画・開催された、日本国アルヌス州での大規模カーニバルの事。元々はボーゼスと富田の間に出来た子、「舞」のナッシダと呼ばれる「特地版七五三」と両人の結婚式を兼ねた式典であったが、そこに自衛隊の福利厚生(つまり娯楽)計画としての駐屯地祭と、さらにロゥリィの特地神の神殿誘致計画、帝国の炎龍退治功労者受勲式など諸々の式典やイベントがごちゃまぜで相乗りした結果、組合や他団体、宗教などを巻き込んだ超巨大規模の祭典に計画が発展し開催された。その内容もロゥリィのコネで、特地亜神全員がナッシダ儀式に招聘され、両人の結婚式祭司をロゥリィが勤めるといった時点で、特地の歴史上かつて無いほどの驚愕すべき歴史的事態であり、当初は1000人規模の参加人数を予定していた催しであったが、最終的に参加人数が10万人規模に膨れ上がる大祭典となった。
実行委員は自衛隊側が江田島・伊丹、組合側がレレイ・テュカ・ロウリィ・ヤオ、非組合側(アルヌス州自治会)がディアボ。実行委員長は江田島が務めた。
棒倒し
防衛大学で開校祭に行われる実在する競技。詳しくは、表題リンクを参照のこと。
防衛大学での名物競技で、旧軍時代から続く教練の一環として行われていたものである。本作では、大祭典の自衛隊側展示アトラクションとして企画されていたが、グランハムの眷属、ユエルが希望する伊丹との力比べの勝負と、メイベルとロゥリィの因縁の対決の決着方法の代案として、江田島がこの競技で決着をつける様に提案した。江田島はこれを利用して一般参加者を募り、亜神と、眷属をリーダーとする大祭典メインイベント競技として成立させてしまった。大会商品は、富田の花嫁のボーゼスで、勝った方がボーゼスを持ち帰れるとなっている(実際は、パレスティ公爵が家に連れて帰る権利を得るという万が一の事態に対処した江田島の配慮である)チームは、ロゥリィ・伊丹・狭間陸将率いるお馴染み伊丹関係者・自衛官・アルヌス住民・ピニャ配下の騎士団で構成された「ボーゼス結婚賛成死守チーム(黒軍)」と、メイベル・ユエル率いる帝国貴族・一部エムロイ教団員で構成された「ボーゼス結婚反対・やっかみ・嫉妬・ロゥリィ恐怖克服チーム(蒼軍)」に分かれて、壮絶な競技が展開され、特地の歴史に残る競技となった。ルールは肉弾戦のみ、魔法・武器に類する物の使用は禁止で、それ以外では棒を倒すためにはどのような方法を使用しても良い。本来は女性と格闘技経験者は参加できないが、その項目は今回は除外され、腕に覚えのある貴族女性や、ピニャ、ヴィフィータ、栗林も参加している。
実際の棒倒しの映像(Youtubeより)
謄写版印刷
特地において、コピー機のトナーやコピー上質紙等が『門』閉鎖によって補給できなくなり貴重品となってしまったため、非常に初歩的な量産印刷方式である謄写版印刷機と、わら半紙の製造法を自衛隊がアルヌスのドワーフ職人に伝授。特地初の量産印刷技術となる。
謄写版印刷方式とは、孔版印刷の一種で、その発展型が現在のスクリーン印刷として知られる。いわゆる一般的に知られるところの「プリントゴッコ」や、一昔前の学校でテストなどのガリ版配布プリントとして使われていた技術である。この印刷技術で大祭典のカタログを伊丹達は大量に印刷製本し、特地の関係者に配布したのである。かくして帝国では外国領となってしまったアルヌスの大祭典へ参加する帝国民への旅券発行が必要になるわけであるが、帝国では量産印刷技術が存在せず手書きで旅券を発給していたがために、大祭典に参加したい国民の旅券発給予定数が万単位となってしまいピニャ達はパニックに陥っていた。そこへ菅原が大祭典のカタログをピニャ達に持ってきたところ、カタログ印刷の秘密を問い、それが謄写版印刷技術の成せる業と知ったピニャは、旅券発給のために謄写版印刷技術を提供しろと文字通り半泣きで泣き付いた。菅原としてはアジア某国の技術を提供しても礼も言わない連中に対する外務省官僚特有のトラウマから提供を渋っていたが、ピニャの必死な半泣きパワーに押され、謄写版技術を提供してしまう。これが後に日本に対してあまり良いとこなしであった帝国初の日本に対する外交交渉勝利としてピニャの地位を高める事になり、後のピニャの回想録で「日本に対する交渉の仕方に目覚めさせた事件」と言わせてしまう事になる。

登場兵器・武器[編集]

自衛隊側の武器・兵器として、特地派遣部隊には、万一の事態に備えて放棄しても惜しくない廃棄・退役予定の兵器、あるいは書類上は廃棄済みだが手続きの遅れにより保管されていた兵器が優先的に装備されている。

派遣当初は地上部隊とヘリコプターのみだったが後に戦闘機輸送機が分解したうえで運び込まれる。これら旧型兵器が特地で重宝される理由として、使い捨てに出来るという点の他、敵対勢力にレーダーなど存在しないためステルス機能や電子戦兵器などが意味を成さなかったり、衛星がないためGPSネットワークが使えない等、現在の最新兵器の持つハイテク機能が機能しないためにかえって性能の低下を伴うデッドウェイトになり非常にオーバースペックな為であり、むしろそれらを搭載していなかった頃の旧世代の兵器の方が効果的に運用できるという理由がある。

他、同盟国からの供与品、地球側での他国とのいざこざで鹵獲した武器や、日本側で購入して持ち込まれた私物などが使用されている。自衛隊で使用する武器類は、基本的に自衛隊・防衛省施設内か、訓練、任務でない限りは持ち出すことも使用することも出来ず、その数の管理も非常に厳しく管理されている。そのため護身用として官品の銃器を携帯することは不可能である。従って他国との戦闘で得た鹵獲品などは員数外(つまり存在しない物)として自由に扱うことができるため、本物語では『門』関係者に適用されている超法規的措置も多少あり、非常に貴重な備品として重宝されている[注 15]

対して、特地側の武器は、中世代に存在した剣や弓、弩、カタパルトなどの原始的な兵器がほとんどで、火器類は存在しない。代わりに魔法や特殊な生物を利用した地球側にはない攻撃手段があり、翼龍などを利用する強固な航空兵力も存在するため、戦術によっては、ヘリコプターなどの装甲強度が期待できない近代兵器に対しては、特地の航空兵力でもある程度の戦術的攻撃効果は期待できるようである。

自衛隊側正規装備品
詳細は、各項目のリンクを参照の事。
軽火器
9mm拳銃64式小銃89式小銃ミニミ軽機関銃[注 16][注 17]M4カービンM2重機関銃110mm個人携帯対戦車弾
重火器
35mm2連装高射機関砲 L-90
個人装備
88式鉄帽防弾チョッキ2型個人用暗視装置 JGVS-V8、防暑帽4型、LEMサプライ製モジュラーチェストポーチ(漫画版)
車輛
73式小型トラックパジェロタイプ)、高機動車軽装甲機動車96式装輪装甲車74式戦車75式自走155mmりゅう弾砲
ヘリコプター
UH-1UH-60CH-47AH-1OH-1
航空機
F-4C-1
その他
供与品
MRAPM-ATV
鹵獲品
マカロフ PMベレッタPx4コンパクト(漫画版)、FN P90H&K MP7Magpul PDR(漫画版)、クリス ヴェクター(漫画版)、MP9(漫画版)、スウェーディッシュK(漫画版)
私物
コンパウンドボウ日本刀
特地側の特種な武器・兵器・魔法
血剣ディーヴァ
太古よりフォーン家の女性の体内に生成される光神ズフムートより賜った秘宝剣。この剣には、ズフムートの持つ神力「秩序」を司る権能があり、古の大国エデンは、この剣の力を用いて、平定されたという伝説がある。この剣は、王家の縁者しか所持する事が出来ず、また剣に「鞘」がないために耐久性が低く、早期に朽ち果ててしまう。従って、必要になる都度にフォーン家の女性体内から抜き出す必要があり、しかもこの剣は人間の心臓と血管をその素材として造成されるために、抜き出された人間は必ず死んでしまうために、フォーン家女性の立場から見れば、呪われた剣となってしまっている。従って、フォーン家の女性は、その身を守るためにその象徴である蒼い髪を染めて身を隠す必要があり、また素性がばれ、邪な感情を相手に抱かせないために結婚もできない呪いがかけられているような宿命を背負わなければならなかった。
ロゥリィのハルバート
神鉄という神秘の金属を素材にし、匠精であり後に亜神となるモーター・マブチスによって鍛えられた戦斧。最大の特徴は、その質量と耐久性にあり、その見た目に比して大人数人がかりでやっと持ち上げられる程の重量を持つ。ロゥリィはこれを片手で変幻自在に振り回せる腕力を持ち、ロゥリィと一体化したこのハルバートは、その挙動を視認できないほどの速さで亜神ですら遥か彼方に吹き飛ばす力を持っており、戦車並みの装甲を持つ炎龍をもそれを叩きつける事で脳震盪を起こさせる程の威力を発揮する。
レレイのノイマン効果成型炸裂魔法
レレイが来日した時に、東京で大量に購入した科学書籍を参考に、特地の魔法技術に、地球側の科学理論(魔法学でいう「現理」)を応用した特地初の科学魔法。成型炸薬弾(HEAT弾)の効果を模するため、HEAT弾に必要な金属ライナーを家庭用金属製漏斗で代用し、そのライナーを魔法で飛翔誘導させて爆裂魔法を擂鉢状に爆発させることで、ライナーよりメタルジェット効果を得るという魔法攻撃方法。レレイはこれをゾルザル軍が配備した重装甲化ジャイアントオーガ(自衛隊コードネーム「眼鏡犬」)に使用し、一撃で葬る威力を見せている。

既刊一覧[編集]

本編[編集]

巻数 タイトル サブタイトル 初版発行日 発売日 ISBN
1 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 1.接触編 2010年4月12日 2010年4月12日 ISBN 978-4434142352
2 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 2.炎龍編 2010年8月8日 2010年8月5日 ISBN 978-4434147630
3 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 3.動乱編 2010年12月24日 2010年12月24日 ISBN 978-4434152542
4 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 4.総撃編 2011年6月30日 2011年6月24日 ISBN 978-4434157202
5 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 5.冥門編 2012年1月5日 2011年12月22日 ISBN 978-4434162381

外伝[編集]

巻数 タイトル サブタイトル 初版発行日 発売日 ISBN
1 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝 南海漂流編 2012年10月10日 2012年9月25日 ISBN 978-4434171291
2 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝弐 黒神の大祭典編 2013年8月8日 2013年7月25日 ISBN 978-4434181733
3 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝参 黄昏の竜騎士伝説編 2014年4月30日 2014年4月22日 ISBN 978-4434191206

文庫版[編集]

巻数 タイトル サブタイトル 初版発行日 発売日 ISBN
1 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 1.接触編 上 2012年12月19日 ISBN 978-4434174742
2 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 1.接触編 下 2012年12月19日 ISBN 978-4434174759
3 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 2.炎龍編 上 2013年3月22日 ISBN 978-4434177026
4 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 2.炎龍編 下 2013年3月22日 ISBN 978-4434177033
5 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 3.動乱編 上 2013年6月26日 ISBN 978-4434179372
6 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 3.動乱編 下 2013年6月26日 ISBN 978-4434179389
7 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 4.総撃編 上 2013年9月24日 ISBN 978-4434182396
8 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 4.総撃編 下 2013年9月24日 ISBN 978-4434182402
9 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 5.冥門編 上 2013年12月17日 ISBN 978-4434185755
10 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 5.冥門編 下 2013年12月17日 ISBN 978-4434185762

漫画版[編集]

アルファポリスCOMICSのレーベルで刊行。

巻数 タイトル 初版発行日 発売日 ISBN
1 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 1 2012年6月25日 2012年6月15日 ISBN 978-4434167034
2 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 2 2013年1月31日 2013年1月25日 ISBN 978-4434174681
3 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 3 2013年7月20日 2013年7月18日 ISBN 978-4434180484
4 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 4 2014年4月30日 2014年4月22日 ISBN 978-4434190179

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 『外伝 南海漂流編』では『門』閉鎖から5ヵ月経過しており、特地残留者及び特地関係者は(レレイを除く)1歳齢をとっている。
  2. ^ 自衛隊的には、自衛隊の機動戦力をもってすれば炎龍を葬り去る事自体は容易な事ではあったが、炎龍の出現地域がエルベ藩王国領内にあったため、炎龍を退治するという理由だけでは、法的に自衛隊をエルベ藩王国領に進駐させる訳にはいかないという政治的理由があった。このケースの場合、相手が「害獣」と認定される自然災害に該当するため、防衛出動が適用できず、相手国の要請、ないしは認可の必要となる「災害派遣」のケースに該当するため、部隊を安易に派遣できない状況であった。
  3. ^ a b c 彼らのコードネームの由来は、「著名な伝奇活ビジュアルノベル」と思しき作品を伊丹が布教した事に依ってつけられたことが、単行本第1巻で語られている。
  4. ^ 2013年現在、陸上自衛隊では女性自衛官のレンジャー教育課程を行っておらず、栗林の憧れは、基本的に叶うことは無い。
  5. ^ a b c d 神子田及び久里浜の両二名の階級の昇進は『門』閉鎖前であり、閉鎖直前に特地から脱出した者は昇進または退官及び定年退職している。なお、特地残留者の昇進及び定期昇給は凍結されている。
  6. ^ 110mm個人携帯対戦車弾は、ロシアのRPG-7と同様の無反動砲の発射原理を応用した2次推進式対戦車ロケット兵器で、発射時に後方へ大きなバックブラストを放つため、後方に人がいると大火傷を負ってしまう。従って、発射時には必ず「後方の安全を確認」して発射しなければならない。
  7. ^ 銀座に『門』が開き帝国軍が武力をもって攻撃を仕掛けてきた事に因り 政府は帝国との戦争に突入したと判断。「日本国憲法第九条」の「国権の発動たる戦争」等の定義に依って「自衛隊法第八十八条」の「防衛出動」に基づき 伊丹を含む自衛隊の軍事行動を認める。アルヌスを制圧後も『門』を中心とした駐屯、基地併設、軍事作戦行動及び武器弾薬の使用もこの範疇に含まれ、その他、戦争及び炎龍等の被害に因る特地の民間人の負傷者及び避難民の保護収容も含まれる事となった。
  8. ^ 日本政府が双方の世界の被害拡大を懸念し『門』の閉鎖を決定したことを知った特地娘たちは、伊丹がこの決定で日本に帰還してしまい、今生の別れになるのではないかと恐れたため。
  9. ^ 三日夜(三日三晩続けて同衾)をすることに依って、内縁関係の成立及び結婚したのと同義とされるのだが、とある作戦任務で三日間続けて夜を共に過ごしただけで、レレイは三日夜と同じ意味としてとっている。
  10. ^ 外伝『湯煙温泉編』で、箱根の温泉旅館にて伊丹が注意するのも聞かずに、ロゥリィは旅館に設置してあるテレビの健全な子供には見せないほうがいい有料番組を視聴して相当なカルチャーショックを受けた結果、来日以降はやたらと伊丹との肉体関係に拘るような言動行動をするようになる。
  11. ^ a b ヤオはロゥリィに直接ハーディからロゥリィの信徒になることを伝え、ミドルネームを「ハー」から「ロゥ」へ改名したことに依ってヤオはロゥリィの直信徒第一号となった。
  12. ^ 正確には、どんなに難しく困難な神聖術レベルの魔法でも、たった一つだけ簡単に使えるようにするアイテムであり、レレイはそれを『門』をいつでもどこでも簡単に開閉させることができるようにするアイテムにした。
  13. ^ 伊丹自身は、規則に違反し自分が保護した避難民を上官に自分で面倒を見ろと言われただけで、その管理監督で色々と避難民の便宜を図ってやっていただけの話であったが、いつの間にか地球世界各国の関係者の間で、避難民を自活させ、かつ企業経営まで発展させるプログラムを発案した人物と解釈され、戦災復興の画期的なアイディアの発案者として有名人になっていた。
  14. ^ 伊丹は、対炎龍戦で、C4爆薬トラップを設置した際、トラップの周りに破壊効果を増大させるため、辺りに散乱していた剣や槍などの朽ちたガラクタをトラップ周辺に敷き詰めた。レレイはこれを爆発の威力でガラクタを吹き飛ばして破壊力を増すものだという事を察知する。
  15. ^ 2013年現在、自衛隊では敵国から鹵獲した鹵獲品の取り扱い規定が存在しないため、敵国から得た武器、戦闘兵器などの鹵獲品の扱いに関して不明瞭なところがある。
  16. ^ 漫画版ではELCAN C79装着
  17. ^ 当初62式7.62mm機関銃を使用する予定であったが、隊員達より猛烈な抗議が出たため取りやめとなった

出典[編集]

  1. ^ Arcadia
  2. ^ 単行本第2巻、巻末のシリーズ紹介。
  3. ^ 単行本第4巻、著者のあとがき。
  4. ^ 単行本『外伝弐 黒神の大祭典編』単行本、帯の記載。
  5. ^ 文庫版『1.接触編 下』後書きより。

関連項目[編集]

半村良の小説作品。自衛隊が異世界で戦うというコンセプトが類似し、『ゲート』作中でも直接名前は出ないが同小説を物語中の事態に重ねる描写がある。
フランシス・フォード・コッポラ監督のアメリカ映画。作中イタリカを攻撃する盗賊を撃退するために出動したヘリ部隊の隊員が、弾倉で軽くヘルメットを叩く、弾除けと称してヘルメットの上に腰掛ける、ヘリに搭載された大音響用スピーカーでワーグナーの『ワルキューレの騎行』を鳴らしながら総攻撃をするなどの模写が描写されている。

外部リンク[編集]