蒸留酒

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蒸留酒(じょうりゅうしゅ)とは、醸造酒蒸留して作ったである。スピリッツとも呼ばれる。基本的にはアルコール度数が高いものの、蒸留後に加水した場合でも蒸留酒とされるので、アルコール度数を大きく落とすことも可能である。世界各地に、地域に応じた様々な蒸留酒が存在する。

[編集] 蒸留酒の製造原理

醸造酒はエタノールなどからなる混合物である。そして、醸造の仕方にもよる(何らかの方法で醗酵を早く止めた場合などは、かなりの糖分などが含まれる場合もある)が、一般的に醸造酒の主成分は、水とエタノールだと言っても差支えないので、この先は簡単のため、水とエタノールに絞って話を進める。

さて、1気圧におけるエタノールの沸点は約78.325、水の沸点は約100℃と差があるので、酒を加熱した場合はエタノールの方が気化しやすいことになる。この沸点の差を利用してエタノールを濃縮して、よりアルコール度数の高い酒を得ようとするのが、蒸留という操作である。

醸造酒を加熱すると、沸点の低いエタノールのほうが水よりも盛んに気化してくる。この蒸気を集めて冷却することで液体に戻すと、元の醸造酒よりもエタノールが濃縮されているため、アルコール度数の高い酒になる。このアルコール度数の高い酒が蒸留酒である。ちなみに、いつまでも酒を加熱していては、今度は水まで盛んに気化してきてしまうので、エタノールの蒸発が終わりに近づいたら加熱をやめる。こうして気化せずに残った液体を、蒸留残液などと呼んだりする。当然ながら、この蒸留残液には、ほとんどエタノールは含まれていない。少し乱暴な説明だが、この蒸留残液が発生した分だけ、エタノールが濃縮されたと言っても良いかもしれない。

また、さらに高いアルコール度数を得るために、こうしてできた蒸留酒をさらに蒸留する場合もあり、こちらも蒸留酒に分類される。なお、ここでも新たな蒸留残液が発生するのは言うまでもない。

なお、よく誤解されがちであるが、液体は沸点以下でも蒸発する。例えば洗濯物は100℃未満であっても乾くのである。従ってエタノールと水を同時に加熱しても、単にエタノールのほうがより気化しやすいというだけの話であって、エタノールの割合が多い蒸気が得られるだけであり、純粋なエタノールの蒸気が得られる訳ではない。もっとも、沸点を超える温度の液体は存在しないため、蒸留残液においてエタノールをほぼ皆無にする事は可能であり、蒸留を複数回繰り返せばより純粋なエタノールが得られる。しかし、水とエタノールとは、共沸という現象により、蒸留ではアルコール度数96%までしか度数を上げられない。つまり、100%のエタノールを蒸留で得ることは不可能である。

なお、蒸留には、大きく分けて単式蒸留器連続式蒸留器が使用されるが、どちらも利用しているのは、水とエタノールとの沸点の差である。

こうしてできた蒸留酒を、そのまま、または、加水した後に、そのままで飲用、または、何かの容器で一定期間貯蔵して飲用、または、木製ので熟成させて飲用する。

[編集] 歴史

中世の錬金術師達によって蒸留酒の技術は確立され、その蒸留酒はアクアヴィテ(生命の水)と呼ばれた。

[編集] 各種の蒸留酒(五十音順)

蒸留酒原料に使われることもある大麦。ウィスキーの原料として知られ、ウォッカ、焼酎などの原料にもなり得る。
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