C-4 (爆薬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
起爆装置を挿し込まれるC-4

C-4またはコンポジション C-4(Composition C-4)は、アメリカ軍を始め世界的に使用されている軍用プラスチック爆薬の一種である。

概要[編集]

TNT換算での約1.34倍の威力があり、3.5kgあれば幅200mmの鉄製H鋼を爆発の一撃で切断できる。粘土状であるため固形爆弾では難しい隙間に詰め込める。更に、耐久性、信頼性、化学的安全性が高い。衝撃による暴発はまず無く、火に投げ込まれても単に燃えるだけ。確実に起爆させる方法は、起爆装置雷管のみ。

イギリス軍ではプラスチック爆薬はPE4と呼ばれる。C-4とPE4はオフホワイトの固体でその爆発性特徴また、組成がほとんど同一で、使われる可塑剤のタイプと割合が違うだけ。

少量では燃焼するためベトナム戦争時には固形燃料の代わりとしても用いられた。ただし主成分のRDXなどは毒性がある[1]。爆発した際にオレンジ色の閃光が発生する。陸上自衛隊でも使用され、施設科では新兵訓練期間中に行われる爆破訓練でC-4も使用する。

なお、噛むと甘い味がするといわれているが、最近のもの(日本においては平成9年以降)は爆発物マーカーとして有毒なエチレングリコールジニトラートを微量に含んでおり、口に入れると中毒症状を起こす。2008年8月には陸上自衛隊の訓練にて教官が隊員にC-4を舐めさせ、24人が病院へ運ばれる事態が発生した[2]

性質[編集]

  • 密度:1.59g/cm³
  • 爆速:8.04km/s
  • 外観:オフホワイト色の粘土状の固体

組成[編集]

もしくは

本品が登場したフィクション作品[編集]

  • 『ATHENA 戦場の女神』(韓国ドラマ)
テロ組織"アテナ"のリーダーの右腕であるアンディ(演:ショーン・リチャード)が、部下の女性兵士と共に投降を装いNTS本部を占拠した際、自爆目的で、タクティカルベストに装着した物を持ち込んでいる。
サイコパスの1人、Vivi Loveが自身のマネージャーを拘束・脅迫する際に使用している。

脚注[編集]

  1. ^ 毒性はトリメチレントリニトロアミン#化学的性質に詳しい
  2. ^ 「中毒:陸自隊員24人を搬送 茨城で訓練中、爆弾なめる」『毎日新聞』2008年8月29日