ドワーフ

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ドワーフ

ドワーフdwarf、英語の発音はドゥウォーフに近い)は、人間よりも少し背丈の小さい伝説上の種族民話神話童話ファンタジー作品などに登場することが多い。高度な鍛冶や工芸技能をもつとされており、外観は男女共に背丈が低いものの力強く屈強で、特に男性はその多くで長いをたくわえているとされる。

ドワーフ小人矮人侏儒、あるいは単に小人と訳されることもある。

北欧神話のドワーフ[編集]

北欧神話には闇の妖精ドヴェルグDvergr)がいる。太古の巨人ユミルYmir)の死体(=大地)から生じた。生まれた当時はうじ虫だったが、神々の決定により人に似た姿と知性を与えられる。その後も地中を好み、岩穴で暮らす。彼らは信仰の対象ではなく、しばしば神々と対立する立場で登場するが、対価に応じて神々の象徴となる魔力のある武器や宝の制作をする優れた匠としても描かれる。ドヴェルグは太陽の光を浴びると石になる、もしくは体が弾け飛んで死ぬといわれる。

現在残されている資料では地に住まう闇のエルフ、デックアールヴ(døkkálfar)と共通する部分も見られ、古エッダの「巫女の予言Völuspá)」には名前の接尾に"-álfar"をもつドヴェルグも登場する。

童話・民間伝承のドワーフ[編集]

ドイツ民話で『グリム童話』に収載された白雪姫に登場する「sieben Zwerge」は日本語では7人の小人と翻訳されるが英語ではドワーフと訳される。

民間伝承の中の妖精ドワーフは更に奇怪な姿をしており、その姿は醜く、老人のような皮膚を持ち、立った姿勢のままで腕が地面に付くほど長いとも言われる。3歳で成人し、7歳で老人になるといわれる。また、女性が存在しない為、新しいドワーフは石から作られるともいわれる。

トールキンのドワーフ[編集]

詳細はドワーフ (トールキン)を参照。

J・R・R・トールキン架空世界である中つ国においてドワーフは背の低い頑健な種族であり、女性も含め全員がひげを生やしている。他種族に対して植物や動物を含めてあまり親密とは言えず、植物を愛でることや乗馬などを苦手とし、ホビットに対してはまだ友好的な場合が多いが、エルフに対しては昔から不信感を抱いている。典型的なドワーフは鍛冶石工を職業としており、かれらが作り出す作品の中にはエルフの作品よりも優れたものもある。

本来、英語における「dwarf」の複数形は「dwarfs」であったが、トールキンが『ホビットの冒険』と『指輪物語』で「dwarves」を使ったことにより、特にファンタジー文学では後者の綴りも多く用いられるようになった。

トールキン以降のファンタジー作品におけるドワーフ[編集]

多くがトールキンのドワーフに影響を受けている。矮躯でありながら屈強、豊かな髭を生やしているというイメージはほぼ共有されている。髭が生えるのは男性だけとするものと女性にも生えるとするものに設定が分かれる。大酒飲みで手先が器用であり、鉱夫あるいは細工師や鍛冶屋などの職人であると同時に戦士(斧やハンマーが主武器とされることが多い)のイメージが強い。

蔑称としてのドワーフ[編集]

遺伝子異常により成人で比例的に短躯短肢の人を「ドワーフ」、躯幹は成人と同じで四肢が短い人を「ミゼット」と呼ぶことがあった。奇形の人が見世物となったことをとりあげた映画として『エレファントマン』がある(主人公は象皮病とおもわれる後天性障害だがサーカスでの登場人物の多くが先天的畸形であった。作品の対象となった20世紀前半までは身体的畸形を見世物にすることが西洋においても日本においても多く見られた)。