巫女の予言
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『巫女の予言』(古ノルド語:Vǫlspá ヴォルスパー、アイスランド語:Völuspá) とは、『古エッダ』の最初に置かれている、エッダ詩の中でも最もよく知られた一節である。
ヴォルヴァ(en:Völva、巫女と訳される)がオージンに語りかけるという形で、世界の創造から終末の到来、世界の再生までを語る。北欧神話を研究する上で最も重要な資料の一つとみなされている。
この詩は『スノッリのエッダ』に一部が引用されているほか、その全体が『王の写本』と『ハウクスボーク』の中に残されていた。『王の写本』では63聯の古韻律詩から成っている。
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[編集] 内容
予言はオーディンへの語りかけから始まる。そしてヴォルヴァは、世界の創造に関する物語を短く語る。彼女は自身がいかにして知識を手に入れたか、そして彼女がオーディンの全知の源泉、および他のアースガルズの神々の秘密をも分かっているということを説明する。彼女は現在と未来に起こることを論じ、バルドルの死やロキの拘束といった多くの北欧神話のエピソードに軽く言及する。最後に予言者は世界の終末・ラグナロクについて語り、それが目前に迫っていることを伝える。
途中、ドヴェルグについて語られている部分があり、この節は「ドヴェルグの一覧」 (Dvergatal) と呼ばれることもある。通例この部分はのちに書き加えられた部分と見なされ、編集者や翻訳者によっては省略されることもある。
[編集] 資料
『巫女の予言』は、『王の写本』(1270年頃)と、ハウクル・エルレンドスソン (en:Haukr Erlendsson) の著作『ハウクスボーク』(1334年頃)の中に残されていた。また、多くの聯がスノッリ・ストゥルルソンによる『エッダ』(1220年頃に成立、 現存している最も古い写本は1300年頃のもの)の中に引用されている。各聯の順番や総数、内容はこれら資料によって異なっている。さらには、後世の編集者や翻訳者によって聯の配列が変更されることもある。
[編集] 参考文献
- 『エッダ 古代北欧歌謡集』、谷口幸男、新潮社、1973年、ISBN 978-4103137016。
- 『Norræn fornkvæði』、ソーフス・ブッゲ (en:Sophus Bugge) 、Christiania: Malling、1867年。電子テキストも存在。
- 『The Poetic Edda : Volume II : Mythological Poems』、Dronke, Ursula、Oxford: Clarendon Press、1997年。
- 『Völuspá』、Eysteinn Björnsson 編。電子テキストも存在。
- 『Völuspá』、シーグルズル・ノルダル、Reykjavík: Helgafell、1952年。
- 『Edda Sæmundar Hinns Froða : The Edda Of Sæmund The Learned』(2巻)、Benjamin Thorpe 訳、London: Trübner & Co.、1866年。電子テキストも存在。
[編集] 関連書籍
- 『巫女の予言 エッダ詩校訂本』、シーグルズル・ノルダル(菅原邦城訳)、東海大学出版会、1993年、ISBN 978-4486012252。
- 『北欧神話・宇宙論の基礎構造 『巫女の予言』の秘文を解く』、尾崎和彦、白凰社、1994年、ISBN 978-4826200776。
- 『北欧神話の世界 神々の死と復活』、アクセル・オルリック(尾崎和彦訳)、青土社、2003年、ISBN 978-4791760657。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Völuspá - ソーフス・ブッゲ版、および写本の注釈。
- Völuspá - Eysteinn Björnsson 版と写本。
- Völuspá - Guðni Jónsson 版。
- Voluspo - Henry Adams Bellows による英訳。
- Völuspá - Henry Adams Bellows による英訳。登場人物の名前にリンクがついている。
- Völuspá - Benjamin Thorpe による英訳。
- Voluspá - Lee M. Hollanderによる英訳。
- The Song of the Sybil - ウィスタン・ヒュー・オーデンと P. B. Taylor による英訳。
- Faroese Post Office. Völuspá - 翻訳、解釈、フェロー諸島の切手を含む図版など。
- jinnの中世幻想迷宮 - 巫女の予言

