ホビットの冒険

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ホビットの冒険』(ホビットのぼうけん)は、1937年発表のJ・R・R・トールキンによるファンタジー小説。原題は『The Hobbit, or There and Back Again』。

同じトールキン作品の『指輪物語』の前日譚にあたる作品である。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] あらすじ

主人公のホビットビルボ・バギンズ」は、邪竜スマウグに奪われたドワーフの財宝を取り返すために、魔法使いのガンダルフ、13人のドワーフ達とともに、はなれ山を目指して冒険の旅に出る。

本作でビルボは黄金の指輪を手に入れる。本作では姿を消せる指輪とだけ紹介されているが、後の作品『指輪物語』で、この指輪はすべてを統べる「一つの指輪」であったことが明らかになる。

[編集] 登場人物

ホビット(Hobbits)
  • ビルボ・バギンズ(Bilbo Baggins) ‐ホビット族の由緒正しい上流階級の末裔。ドワーフの冒険に「忍びの者」として強引に参加させられる。旅を重ねるごとに逞しく成長していく。


魔法使い
  • ガンダルフ(Gandalf) ‐ビルボの友人の魔法使い。ビルボをドワーフの旅に誘い込んだ張本人。


ドワーフ(Dwarves)
  • オイン(Oin) ‐火起こし名人。茶色の頭巾。グローインと兄弟。
  • オーリ(Ori) ‐灰色の頭巾。
  • キーリ(Kili) ‐トーリンの甥。青色の頭巾。フィーリと並んで最も若い。
  • グローイン(Gloin) ‐火起こし名人。白い頭巾。オインと兄弟。のちに指輪の仲間の一員となる、ギムリの父親。
  • トーリン・オーケンシールド(Thorin II / Oakenshield) ‐13人のドワーフの仲間の指導者。エレボールのドワーフ族の王族の末裔。スマウグに故郷を追われ、復讐を決意し旅に出る。
  • ドーリ(Dori) ‐紫の頭巾。ビルボに最も積極的に手を貸した紳士。
  • ドワーリン(Dwalin) ‐暗緑色の頭巾。バーリンとは兄弟。
  • ノーリ(Nori) ‐紫の頭巾。
  • バーリン(Balin) ‐赤い頭巾。ドワーフでは2番目の年長者。見張り役。
  • フィーリ(Fili) ‐トーリンの甥。青色の頭巾。キーリと並んで最も若い。
  • ビフール(Bifur) ‐黄色の頭巾。ボフール・ボンブールとは親戚。
  • ボフール(Bofur) ‐黄色の頭巾。ビフール・ボンブールと親戚。
  • ボンブール(Bombur) ‐うす緑の頭巾。巨漢。闇の森で呪いをかけられる。

以上13人は、はなれ山への冒険に同行した旅の仲間である。

  • ダイン2世(Dáin II) ‐くろがね連山のドワーフ族の長。北方から救援に訪れ、五軍の合戦でドワーフ軍を率いる。


エルフ
  • エルロンド(Elrond) ‐裂け谷の領主。「最後の憩」館を訪れたビルボたちに知恵を授ける。
  • 闇の森のエルフ王(Thranduil) ‐森に迷い込んだビルボたちを捕らえる。


人間
  • バルド(Bard) ‐谷間の町ギリオンの王の子孫。五軍の合戦で人間軍を率いて活躍する。
  • 湖の町の統領 ‐湖の町エスガロスを統べる領主。


熊人
  • ビヨルン(Beorn) ‐大きな体を持つ、気性の荒い熊人。ビルボたちをもてなす。五軍の合戦にも参戦。


その他の動物
  • 鷲の王 ‐大鷲族の長。アクマイヌに追い詰められたビルボたち一行を救出する。五軍の合戦にも参戦。『指輪物語』のグワイヒアと同一の存在かは不明。
  • ツグミ(Thrush) ‐魔力を持つツグミ族の一匹。重要な局面でビルボやバルドを助ける。
  • ロアーク(Roäc) ‐言葉を理解する大ガラス族の長。トーリンやダインの伝言役として活躍する。


トロル
  • ウイリアム(William) ‐旅の途中のビルボたちを捕らえて食料にしようとした3人組のトロールの1匹。
  • トム(Tom) ‐同上。
  • バート(Bert) ‐同上。


ゴブリン
  • 大ゴブリン ‐霧ふり山脈のゴブリン族の王。
  • ボルグ(Bolg) ‐モリアのゴブリン族の長。祖先の復讐を果たすため一族を率いて、五軍の合戦に参上する。


アクマイヌ

‐ゴブリンの手下の動物。五軍のうち敵側の1軍。冒険中の一行を追い詰めたりもした。


ゴクリ(Gollum)

‐霧ふり山脈の深奥の湖に住む奇怪な生物。ビルボになぞなぞ合戦を持ちかける。


スマウグ(Smaug)

‐赤みがかった金色の鱗を持つドラゴン。谷間の町とはなれ山を荒廃させ、そのすべての宝を奪った貪欲な邪竜。


死人占い師(ネクロマンサー)(Necromancer)

‐闇の森に居を構える謎の人物として、作中で言及される。実は指輪物語の冥王サウロン


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 映画化

ピーター・ジャクソンの製作総指揮のもと、2部作として映画化されることが、2007年12月18日、配給元のニュー・ライン・シネマより発表された。公開は2011年以降の予定。

ピーター・ジャクソンは、『ホビットの冒険』の続編に当たる『ロード・オブ・ザ・リング』の映画3部作を手がけた。今作では妻のフラン・ウォルシュと共にエグゼクティブ・プロデューサーとして映画製作の全てを統括し、『ロード・オブ・ザ・リング』の脚本家陣と共に脚本も手がける。『ロード・オブ・ザ・リング』の収益を巡って長い間ジャクソン側とニューライン側が対立していたため、ジャクソンが製作に関わることは無いとされてきたが、晴れて訴訟問題に収集がついたために実現の運びとなった。 当作品の配給権を有するニュー・ライン・シネマと、原作の映画化権を所有するメトロ・ゴールドウィン・メイヤーとが、50%ずつ出資し合っての共同製作である。2010年にも撮影が開始される予定である。

[編集] 日本語訳

現在入手可能な日本語訳は以下の通り