Fate/Apocrypha

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Fate/Apocrypha
小説
著者 東出祐一郎
イラスト 近衛乙嗣
出版社 日本の旗 TYPE-MOON
レーベル TYPE-MOON BOOKS
刊行期間 2012年12月31日 -
巻数 既刊4巻(全5巻予定)
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

Fate/Apocrypha』(フェイト/アポクリファ)は、TYPE-MOON作のビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』のスピンアウト小説。著者は東出祐一郎、イラストは近衛乙嗣[1]

概要[編集]

元々は『Fate/EXTRA』と同時期に進行していたオンラインゲームの企画。諸般の事情で頓挫してしまったものを小説作品としてリメイクしたものである。オンラインゲーム時の一部のキャラクター設定やインタビュー記事などが『Fate/complete material IV Extra material』に収録されており、東出、近衛、真田はいずれもその時からキャラクター設定を寄稿している。「アポクリファ」の名の通り、外典という形容詞がしばしば用いられている。

TYPE-MOONエース VOL.7にて、新作シリーズとして第1話(ACT1)が発表された。この短編は結局シリーズ化はせず、本編とは一部設定が異なる[2]

2012年12月31日、『Fate/Zero』などを発刊してきたオリジナルレーベル「TYPE-MOON BOOKS」から単行本第1巻が発刊[3]

世界観[編集]

60年前、第二次世界大戦前夜に執り行われた第三次聖杯戦争。その最中に何者かによって大聖杯が奪われた結果、世界中で小規模な亜種の聖杯戦争が起きているという、原作ゲームの並行世界が舞台。第三次の時点で冬木市から大聖杯が失われているため、『Fate/Zero』の第四次聖杯戦争、『Fate/stay night』の第五次聖杯戦争は発生していない。

その決定的な分岐点は第三次聖杯戦争におけるアインツベルンが何を召喚したかによるもので、アヴェンジャーを召喚した結果が第四次聖杯戦争と第五次聖杯戦争が発生した世界であり、ルーラーを召喚した結果がこの世界である。

詳細はFate/stay night#用語解説も参照。

ストーリー[編集]

第三次聖杯戦争の折に冬木の地から失われた大聖杯「第七百二十六号聖杯」がルーマニアで発見されたことから物語は始まる。大聖杯を奪い、隠匿していたユグドミレニア家はその聖杯をシンボルに掲げ、魔術協会からの離反を宣言する。それを討伐すべく派遣された魔術協会の部隊はユグドミレニアのサーヴァントに壊滅させられてしまうが、最後の生き残りが大聖杯の予備システムの起動に成功。これにより本来の7騎に加えて更に7騎、計14騎ものサーヴァントを召喚することが可能になった。ユグドミレニアの7騎のサーヴァントに対抗すべく、魔術協会側の魔術師もまたサーヴァントを召喚する。

こうして、大聖杯を奪ったユグドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営と、ユグドミレニア家の討伐のために魔術協会に雇われた魔術師の集まりである「赤」の陣営、二つの勢力によって舞台となる街トゥリファスにて7対7の「聖杯大戦」が開始された。

登場人物[編集]

主人公[編集]

ルーラー
声:坂本真綾[4]
身長:159cm / 体重:44kg / スリーサイズ:B85/W59/H86 / 血液型:不明 / 誕生日:不明
本作の主人公。 真名はジャンヌ・ダルク。聖杯大戦の審判として大聖杯に召喚された統治を司る15体目のサーヴァント。全てのサーヴァントの真名の把握、気配遮断をも無効化してサーヴァントの位置を広域索敵できるなど、審判役としての特権的な能力を有している。独立した存在として召喚される通常の召喚とは違い、肉体、霊格を含めたあらゆるものが彼女と一致するフランス人の少女であるレティシアに憑依するという異常な形で現界した。そのため霊体化ができず、人間のように食事や睡眠が必要になるなどの肉体的制約を受けている。レティシアのジークに対する気持ちには気付いており、そのため同じく彼に対して好意を抱いている黒のライダーと何かと角突き合わせている。
今回の聖杯大戦に言い知れぬ違和感のようなものを覚えながらも、自身の使命を全うすべく戦場へと赴く。当初は調停者として中立の立場を貫いていたが、シロウ・コトミネによる大聖杯強奪が起こるとイレギュラーを認め、事実上黒の陣営の戦力として参陣する。武器は旗であり、真名を解放すると宝具「我が神はここにありて(リュミノジテエテルネッル)」を発動し、聖なる守りを展開する。
レティシア
ルーラーが憑依しているフランス人の女学生。ルーラーの一般知識や聖杯大戦以前の記憶などは彼女の物が用いられている。男性は苦手のようだが、基本的には善人。また数学が苦手らしい。ルーラーが消滅したり、聖杯大戦が収束した時点で、彼女の肉体は速やかに回復・治療される。また、自身が危険地帯に居る場合は、安全な場所に強制転移されることになっている。
表層に出てくることはあまりないものの、ルーラーとは意識を通じているらしい。またジークに異性としての好意を抱いている。
ジーク
身長:165cm / 体重:53kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明
黒の陣営のサーヴァントの魔力供給源として造られたホムンクルスの内の一体。アインツベルンの技術が用いられている。一流の魔術回路を持っているが肉体は極めて脆弱で、当初はもってあと3年しか生きられない体であった。
ある時、自我に目覚め、自分が消耗品であることを知った恐怖からとっさに逃亡。倒れていたところを黒のライダーに助けられ、彼の友人となった。その後、黒のライダーの導きにより脱出を試みるも、追手のゴルドによって瀕死の重傷を負わされてしまう。嘆く黒のライダーの姿を見た黒のセイバーはゴルドに反逆、自らの心臓を与えてホムンクルスを蘇らせた。こうして、彼はサーヴァントの心臓を得たホムンクルスという異例の存在となってしまう。その結果、黒のセイバーは瀕死の状態で現界しているという状況となり、ルーラーによって身柄を保護される。それ以後、自らを「ジーク」と称する。黒のライダーの見立てでは後100年は生きられる、とのこと。
その後、かつて城内で聞いたホムンクルスの助けを求める声を聞き届けるため、再びトゥリファスへと踵を返す。その際に戦闘に巻き込まれて重傷を負うが、黒のバーサーカーが発した雷により蘇生。自らの体を英霊・ジークフリートとして使役する事を可能とする特殊な令呪「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を左手に発現させ、3回のみ3分間限定ながら黒のセイバーとして復活を遂げる。
頑固ともいえるほど意志が強く、彼のサーヴァントとなった黒のライダーや、ルーラーも一度決意した彼を翻意させる事は無理だと諦めるほど。その一方で、他者の感情の機微にやや疎い面があり、よく黒のライダーを怒らせている。ライダーやルーラーからは、今後の行動については自由である旨を散々聞かされているが、強固な使命感により黒の陣営やルーラーたちに協力してシロウ・コトミネに強奪された大聖杯奪還作戦に参加する。

赤の陣営[編集]

魔術協会の要請によって黒の陣営に対抗するために組織された陣営。魔術協会のほか、聖堂教会もこちらの陣営に与している。赤の陣営は、「ロート」の陣営と読まれる。

赤のマスター[編集]

獅子劫 界離(ししごう かいり)
身長:182cm / 体重:97kg / 血液型:B型 / 誕生日:4月14日
赤のセイバーのマスター。七代続く魔術師一族の後継者。聖杯大戦に向けて魔術協会が雇ったフリーランスの死霊魔術師(ネクロマンサー)。用心深い性格で常に笑顔を忘れない好漢だが、顔の疵痕、剃刀のような目つき、筋骨隆々とした肉体と相当の強面で、魔獣から剥いだ皮で仕立てたジャケットを羽織っている。賞金稼ぎとして様々な修羅場を駆け抜けてきた人物で、血と火薬の濃厚な臭いを漂わせている。本人は自分の扱いはやや不当ではないのか、と自身の威圧感をあまり理解しておらず、周囲の反応を不思議がっている。
戦闘に特化した魔術師で、無銘の水平二連式散弾銃を武器とする魔術使いでもある。撃針部などに呪術的な処理が施されており、弾丸である一撃必殺の魔弾「指弾」はガンドと死霊魔術を組み合わせて製造されている。また、ベルフェバンから前金として貰ったヒュドラのホルマリン漬けから、強力な殺傷力を持つダガーを作り出すなどその手の力量も高い。
魔術協会の重鎮にして知己のロッコ・ベルフェバンからの依頼で、ユグドミレニア討伐と大聖杯の確保、そして自らの願いを叶えるために聖杯大戦へ参加する。円卓の破片を触媒にセイバーを召喚し、赤の陣営のマスターとして参戦、味方であるはずのシロウと赤のアサシンの危険性を見抜き、共闘を拒否し単独行動を取る。
過去に先祖が交わした契約の代価により子供が作れない身体で、獅子劫家は界離の代で絶える定めになっている。かつていた養子の少女も魔術刻印を移植した時点で死亡しており、魔術師としての後継者を作ることが決してできない。聖杯に掛ける願いはその呪いの除去。
シロウ・コトミネ
身長:169cm / 体重:59kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明
赤のアサシンのマスター。聖堂教会から派遣された監督役を兼任する若き神父。聖杯大戦を利用して己の大望を成就せんとし、その目的の為ならば必要な要素を躊躇なく奪い、敵対する者は逡巡なく駆逐するという強靭な意志の持ち主。
大戦開始直後より、獅子劫を除く赤の陣営のマスターを懐柔しており、彼らのサーヴァントを事実上支配化に置いている。その後、大戦は終結したという虚言で令呪・マスター権を合法的に取得した。また、ルーラーを断固として排除すべき障害と見なしており、彼女を排除する為にあらゆる手段を講じている。
コトミネ姓は、養家である言峰家の姓であり、養父は既に他界、義兄とは交流を断っている。その正体は人間ではなく16体目のサーヴァント。第三次聖杯戦争にてアインツベルンが召喚したルーラーのサーヴァント、天草四郎時貞である。第三次聖杯戦争では堅実な立ち回りで終盤まで勝ち残るが、ダーニックらによって大聖杯が奪われたことで聖杯戦争は崩壊。かろうじて大聖杯に触れ受肉していたシロウは、監督役の言峰璃正の支援を受けて養子の立場を手に入れ、六十年もの間次なる聖杯戦争を待ち続けていた。聖杯に掛けるその執念とも言える願いは「全人類の救済」だという。
生前に多くの奇跡を成したという両手が昇華された宝具「右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)」と「左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)」を持つ。
フィーンド・ヴォル・センベルン
魔術の最高学府・時計塔の一級講師。赤のマスターの魔術協会直属の魔術師として、トゥリファスへ派遣される。
彼を含む獅子劫以外のマスターは全てシロウの統制下に置かれており、サーヴァントのマスター権こそ手放してはいないが指揮権を全面的に譲り、赤のアサシンの毒によって心神喪失状態にされている。自分たちはシロウの教会で安楽を貪っていると錯覚させられている。
ロットウェル・ベルジンスキー
「銀蜥蜴(シルバーリザード)」の異名を持つ、フリーランスの魔術師。フィーンドらと共にトゥリファスへと派遣される。彼ら赤の陣営のフリーランサーはいずれも獅子劫とは面識がある。
ジーン・ラム
「疾風車輪」の異名を持つ、フリーランスの魔術師。
ペンテル兄弟
「結合した双子(ガムブラザーズ)」の異名を持つ、フリーランスの魔術師。

赤のサーヴァント[編集]

赤のセイバー
身長:154cm / 体重:42kg / スリーサイズ:B73/W53/H76 / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・中庸
パラメータ: 筋力:B+ / 耐久:A / 敏捷:B / 魔力:B / 幸運:D / 宝具:A
保有スキル:対魔力:B / 騎乗:B / 直感:B / 魔力放出:A / 戦闘続行:B / カリスマ:C-
ブリテンの円卓の木片から獅子劫が召喚した白銀の鎧を纏った仮面の騎士。真名は円卓の騎士の一人にして父であるアーサー王に反旗を翻した叛逆の騎士モードレッド。仮面の兜に隠された素顔は20代にも年齢が届いてない小柄な少女。本人は女扱いされることを嫌悪する。性格は気性が荒く傲岸不遜、過剰なまでに自信に溢れているが、一般人を巻き込むことを嫌う高潔さも持ち合わせている。自分こそが王に相応しかったと証明するため、「選定の剣に挑戦させて欲しい」という願いを抱いて聖杯大戦に参加する。「父」であるアルトリアと同じく、『魔力放出』や『直感』のスキルを保有スキルとして獲得している。
宝具はアーサー王から簒奪した白銀の宝剣「燦然と輝く王剣(クラレント)」と、その全力解放である「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)」。赤い稲妻を放つ直接攻撃系の対軍宝具であり、モードレッドの憎悪によって属性を変質させ、邪剣と化してしまっている。普段はステータス隠蔽の効果を持つ宝具「不貞隠しの兜(シークレット・オブ・ペディグリー)」で自身の素性を隠しており、これを解除しなければ「我が麗しき父への叛逆」は使用できない。
赤のランサー
身長:178cm / 体重:65kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・善
パラメータ: 筋力:B / 耐久:C / 敏捷:A / 魔力:B / 幸運:D / 宝具:EX
保有スキル:対魔力:C / 貧者の見識:A / 騎乗:A / 無冠の武芸:- / 魔力放出(炎):A / 神性:A
肉体と一体化したかのような黄金の鎧を纏う青年。真名はインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する不死身の大英雄カルナ英雄王に匹敵する圧倒的な戦闘能力を誇る英霊で、赤陣営最強のサーヴァント。彼にとっての第一義は自らを召喚したマスターに仕えることであり、命令に逆らう事は無い。そのため戦争が終盤になっても、シロウ麾下のサーヴァントたちの中では唯一本来のマスターへの義理を果たそうとしている。もっともシロウの方針に逆らうつもりもない。性格は誇り高く、敵であろうとその手練は賞賛する。
装備している黄金の鎧「日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)」は最上レベルの守りとされる宝具。また「梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ) 」という対国宝具を有している。
赤のアーチャー
身長:166cm / 体重:57kg / スリーサイズ:B78/W59/H75 / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・悪
パラメータ: 筋力:D / 耐久:E / 敏捷:A / 魔力:B / 幸運:C / 宝具:C
保有スキル:対魔力:D / 単独行動:A / アルカディア越え:B / 追い込みの美学:C
翠緑の衣装を身につけた野性味と気品を併せ持つ少女。真名はギリシャ神話に登場する純潔の狩人アタランテ。生前の自身の不幸な体験から子供たちへの強烈な慈愛の志を持っており、聖杯に託す願いは「全ての子供たちが幸福に暮らせる世界」の実現。彼女のマスターはシロウ達によって召喚される前から傀儡と化しており、以後、マスターとの「仲介人」を名乗るシロウの思惑で行動することになってしまった。
シロウが大聖杯を強奪して大勢が傾くといよいよ前マスターを見限り、シロウのサーヴァントとして活動する。黒の陣営への斥候をしていた際に黒のアサシンの暴走に巻き込まれ、ルーラーが幼いアサシンの思念を切り捨てる選択をした事に激昂し、以降はそれまでの冷静さを失ったかのようにルーラーの命を狙う。
アルテミスの加護を受けた狩猟の達人。神域に達した弓術の技量と俊足を持ち、引き絞れば引き絞るほど威力が増し、彼女本来の筋力値を大幅に超える力を矢に宿す弓「天穹の弓(タウロポロス)」を用いて戦う。宝具は天に向けて矢を放ち神の加護を得る事で、空から大量の矢の雨を降らせる「訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)」。
赤のライダー
身長:185cm / 体重:97kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:B+ / 耐久:A / 敏捷:A+ / 魔力:C / 幸運:D / 宝具:A+
保有スキル:対魔力:C / 騎乗:A+ / 戦闘続行:A / 勇猛:A+ / 女神の寵愛:B / 神性:C
偉容を誇る鎧を身に纏った陽気で荒々しい美丈夫。真名はアキレウス。赤のランサーに匹敵する大英雄と言われ、オリンポスの神々からの祝福(呪い)によって、高位の神性を保有する者以外の攻撃を無効化する不死の能力を持つ。同郷の赤のアーチャーを「姐さん」と呼んで慕っており行動を共にしている。シロウ達を信用しておらず、特に王族で傲慢な赤のアサシンとの仲は非常に険悪だったが、大聖杯強奪後は形勢がほぼ確定したために、無力化した前マスターはほぼ見限っている。
生前に自らを育ててくれた黒のアーチャーとは強い因縁の元にあり、一騎打ちでの戦闘を強く望んでいる。
三頭の馬が牽引する戦車の宝具「疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)」を所持しているが、それを使わずとも敏捷性を大幅に強化する宝具「彗星走法(ドロメウス・コメーテース)」が発動するため、他のサーヴァントと互角以上に渡り合う。また弱点であるアキレス腱以外に不死属性を付加する宝具「勇者の不凋花(アンドレアス・アマラントス)」による加護で防御においても万全を期す。
赤のキャスター
身長:180cm / 体重:75kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・中庸
パラメータ: 筋力:E / 耐久:E / 敏捷:D / 魔力:C++ / 幸運:B / 宝具:C+
保有スキル:陣地作成:C / 道具作成:- / エンチャント:A / 自己保存:B
中世ヨーロッパ風の洒脱な衣装を身に纏った伊達男。真名は16世紀の劇作家ウィリアム・シェイクスピア。一人称は「吾輩」。ことあるごとに自作品の台詞を引用して喋るほど自己顕示欲が強い典型的なナルシスト。自らの「物語」への欲から赤のバーサーカーを暴走させ、味方を死地へと平気で追いやるトラブルメーカー。どのような手段を以てしても最高の『物語』を目撃することを至上の目的としている。そのため善悪に興味は無く、シロウ達の理想が多くの命を踏み躙るものであっても一向に構わない。その性格のため、本来のマスターを裏切り、シロウをマスターとしている。
キャスターでありながら魔術師ではなく、工房や礼装を作成することは勿論、使い魔を使役して情報収集することなど一切出来ないが、歴史に名高い大文豪たる彼が執筆を行う事で発動するスキル「エンチャント」によってあらゆる物を宝具に匹敵する概念武装へと変えられる(ただし元の素材によってランクは上下する模様)他、宝具かスキルかは不明だが、「劇団」と呼ばれるものによって存在しないはずの人間を呼び出す事が出来る。
赤のアサシン
身長:167cm / 体重:51kg / スリーサイズ:B89/W58/H87 / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・悪
パラメータ: 筋力:E / 耐久:D / 敏捷:D / 魔力:A / 幸運:A / 宝具:B
保有スキル:気配遮断:C+ / 陣地作成:EX / 道具作成:C / 使い魔(鳩):D / 二重召喚:B / 神性:C
退廃的な雰囲気を漂わせる美女。真名はアッシリアの女帝セミラミス。聖杯大戦においてシロウによって召喚され、彼と共に獅子劫を除いた赤のマスター達を傀儡とし、彼らのサーヴァントを使って暗躍している。シロウと共に、彼と己の大望を果たすために策謀を巡らす。その尊大さと得体の知れなさから、赤のセイバー、アーチャー、ライダーからは不信感を抱かれている。特に赤のセイバーからは「と雰囲気が似ている」として完全に敵視されている。
シロウに対しては表立ってはシロウを利用するという形で協力し、聖杯の力で女帝として再び君臨する事を望んでいるが、赤のキャスターにはシロウに含む所があるのではないかと指摘されている。
『二重召喚(ダブルサモン)』という稀有なスキルを有し、アサシンとして召喚されながらキャスターの能力も併せ持ち、宝具である巨大な浮遊要塞「虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン」を完成させ、空中からの城塞攻撃を決行した。
赤のバーサーカー
身長:221cm / 体重:165kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:中立・中庸
パラメータ: 筋力:A / 耐久:EX / 敏捷:D / 魔力:E / 幸運:D / 宝具:C
保有スキル:狂化:EX / 被虐の誉れ:B
全身に数え切れないほどの傷跡を持つ、筋骨稜々とした巨漢の戦士。真名はトラキアの剣闘士であり第三次奴隷戦争の指導者スパルタクス。常に微笑を浮かべ、敵の攻撃を敢えて受けながら敵を殺戮する戦いぶりは、味方にすら不気味さを感じさせるほど。『狂化』スキルのランクはEX(評価規格外)。言葉を話すことが可能で一見正常に見えるが、実は意思の疎通が不可能。味方の制止を物ともせず、「圧政者に立ち向かう」という己の行動原理のみを本能とする。令呪ですら2画消費しないと効果を発揮しない真の狂人。
武器はグラディウスで、強烈な衝撃波を生み出すほどの重い斬撃を放つ。戦い方はパンクラチオンそのものであり、3メートル近いゴーレムを苦も無く放り投げ、素手で木っ端微塵に砕くほどの怪力を持つ。また驚異的な耐久力を誇り、相手の攻撃を必ず受けてから反撃に移る。宝具はその耐久力が活かされた、ダメージの一部を魔力に変換し、体内に蓄積できる常時発動型宝具「疵獣の咆吼(クライング・ウォーモンガー)」。
赤のキャスターに唆されたことで単身で黒の本拠地に突撃を掛けた結果、黒陣営に捕縛され、尖兵として利用されてしまう。赤のアーチャー、ルーラーらとの戦いの中、宝具によって再生と強化を繰り返し続け、異形の怪物へと変貌を遂げる。そしてついに溜め込んだ魔力が限界を迎えると、戦場そのものを更地に変えるほどの一撃を放ち、全ての魔力を使い切って消滅した。

黒の陣営[編集]

魔術協会を離反した魔術師一門・ユグドミレニアの陣営。黒の陣営は「ノワール」の陣営と読まれる。

黒のマスター[編集]

ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア(Darnic Prestone Yggdmillennia
身長:182cm / 体重:76kg / 血液型:O型 / 誕生日:5月2日
黒のランサーのマスター。魔術協会のはぐれ魔術師を束ね、吸収してきたユグドミレニア一族の長。時計塔では最高位の「王冠(グランド)」の階位に就き、元素転換の講師をしていた。講師と手腕は不評であるが政治的な手腕に長け、「八枚舌のダーニック」という異名を持つ。魔術協会はおろか聖堂教会にも血族を忍ばせ諜報を行わせている。またユグドミレニアの脅威を直前まで魔術協会が気づかなかったのも、彼の手腕による所が大きい。黒のキャスターのゴーレムに必要とされる、高価かつ貴重な八百年級の宝石と羊皮紙を魔術協会に察知されずに大量に仕入れる程の独自ネットワークを構築しており、組織運営に非常に高い才能を見せる。また大魔術として魂を自らの糧にするという呪法を編み出している。
かつては冬木の第三次聖杯戦争にマスターの一人として参戦している。その際に大聖杯をナチスと共に強奪し、ルーマニアに隠匿してきた。今回の聖杯大戦を勃発させた黒幕と言える人物。年齢は既に百歳近いはずだが、肉体は20代から30代の瑞々しさを保っている。サーヴァントであるランサーには「領王(ロード)」として傅いていたが、戦局が劣勢に傾くと令呪を用いて怪物と化したランサーにその意思を刻み付け、その際に肉体としては死亡した。
フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア(Fiore Forvedge Yggdmillennia
身長:162cm / 体重:47kg / スリーサイズ:B84/W57/H82 / 血液型:A型 / 誕生日:7月12日
黒のアーチャーのマスター。ダーニックの後継者とされる可憐な印象の少女。降霊術と人体工学において類い希な才能を見せる一族中でも随一の傑物。独自のアレンジを加えて作り出した数々の「接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)」は三流の魔術師でも一流を仕留めると言われる程の逸品。両足にある魔術回路の変質により歩行ができず、車椅子生活を強いられている。魔術回路に影響を与えることなく歩行能力を取り戻すという願いを聖杯に抱く。古びた一本の矢から黒のアーチャーを召喚する。
ダーニックの死後、後継者としてユグドミレニア家を率いていかねばならない立場となるが、非情になり切れない人格と精神的な脆さから当主には不向きなのではないかとカウレスと黒のアーチャーから心配されている。その心配は黒のアサシン襲撃の際に不覚を取るという形で表面化し、アサシン戦後はカウレスの説得に応じて魔術師としての生を捨て、刻印とフォルヴェッジ当主の資格を独断でカウレスに譲り渡した。
カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア(Caules Forvedge Yggdmillennia
身長:172cm / 体重:63kg / 血液型:A型 / 誕生日:3月23日
黒のバーサーカーのマスター。フィオレの弟で、18歳。扱う魔術は召喚術。魔術の才能に恵まれる優秀な姉と違い凡庸で、マスターに選ばれてしまった事を渋々受け入れている。魔術自体は好きだが、魔術のために平然と他人を犠牲にするような非人道的な魔術師の在り方を嫌う、良くも悪くも魔術師らしからぬ青年。「理想の人間」の人体図を触媒に黒のバーサーカーを召喚した。
黒のバーサーカーとの絆は確かなもので、戦いの中でやむなく自爆宝具の使用を指示したことを幾度となく悔いていた。バーサーカー脱落後は後方支援に徹していたが、ダーニック没後は姉の補佐として活躍。フィオレが自身より圧倒的に優れた魔術師である事は理解していたが、その性格が魔術師として不向きである事を見抜き、彼女に言葉をかけてフォルヴェッジ家当主の座と魔術刻印を譲り受けた。
ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア(Gordes Musik Yggdmillennia
身長:168cm / 体重:98kg / 血液型:AB型 / 誕生日:1月1日
黒のセイバーのマスター。36歳。アインツベルン家にも並ぶと評されたが現在は没落しつつある錬金術の名家・ムジーク家の継承者。血に染まった菩提樹を触媒にして黒のセイバーを召喚した。未だに過去の栄光と血筋に固執した傲慢な男だが、魔術師としては優秀で、魔力のパスの分割というシステム干渉を実現した。また外交手腕に長けているという一面もある。
初期に自分のサーヴァントとのコミュニケーションを放棄したことが祟り、愚かな失態を繰り返すこととなる。自害という形でサーヴァントを失い、黒陣営の中での立場も失ってからは自己嫌悪から自暴自棄の日々を過ごす。しかしジークやホムンクルスたちとの対話でいくらか吹っ切れたのか、ひねくれた態度を取りながらも彼らのサポートをすることを決意した。「空中庭園」襲撃の際にはただ一人ミレニア城塞の守備として残留し、魔術協会への降伏や周辺勢力への調停を担当する。
魔術の系統としては錬金術を習得しており、「変成鉄腕」による組成変換で強化されたパンチを放つ。
セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア(Celenike Icecolle Yggdmillennia
身長:168cm / 体重:53kg / スリーサイズ:B86/W59/H88 / 血液型:AB型 / 誕生日:12月11日
黒のライダーのマスター。黒魔術による他者の呪殺を生業とする女魔術師。怜悧な美貌を持つ妙齢の美女。他者を傷付け、虐げることに悦びを覚える残忍な人物で、全身から血腥さを漂わせている。液状の染みが残されたガラス瓶を触媒に黒のライダーを召喚する。そのライダーの清廉さと美しさに心奪われており、彼に歪んだ執着を見せる。
ユグドミレニアの一員でありながら、一族の悲願に興味を持たず、唯一我欲を優先させる。聖杯大戦の勝利になど関心はなく、黒のライダーを苦しめるだけのために令呪を使ってまでジークを殺害させようと目論むが、乱入してきた赤のセイバーに首を落とされ、死亡した。
ロシェ・フレイン・ユグドミレニア(Roche Frain Yggdmillennia
身長:152cm / 体重:45kg / 血液型:O型 / 誕生日:9月15日
黒のキャスターのマスター。中性的な印象の13歳の少年。一族の中では最年少に当たるが、やや大人びた口調でダーニックとも対等に話す。若くして人形工学(ドール・エンジニアリング)の分野で名を馳せる魔術師。彼の一族は生まれた子供の養育をゴーレムに任せ、刻印の移植が可能になるまで一度も顔を合わせることをしない、という魔術師の中でも特に異色な教育を受けて育てられたため、父母の顔は覚えていないのに、自分を世話したゴーレムは形状の一つも残さず記憶しているという人間に興味を持たない人格を形成してしまった。それは如何なる魔術師であろうと例外ではなく、彼にとっては一般人と大差は無い。だが唯一の例外として、ゴーレムの大家である黒のキャスターだけは尊敬を込めて「先生」と呼んでいる。
しかしロシェの黒のキャスターへの敬意と関心はゴーレム作成の手腕に対してのみ向けられていたもので、彼の人間性や願いを理解していたわけではなかった。その結果、信頼していた黒のキャスターの裏切りにあい、宝具の炉心として利用されて死亡した。
六導 玲霞(りくどう れいか)
身長:164cm / 体重:53kg / スリーサイズ:B90/W62/H89 / 血液型:B型 / 誕生日:1月9日
黒のアサシンのマスター。日本の東京都新宿でアサシンを召喚する。
のんびりとした性格だが、極端に冷静な思考をしている。アサシンを召還した相良豹馬によって生贄にされかかっていた所を、アサシンの意思によってマスターとして選ばれ、ルーマニアへとやってくる。聖杯大戦の趨勢にもユグドミレニアにも知識も関心もなく、アサシンの願いを叶えるために聖杯大戦に身を投じる。彼女自身魔術師でなく、魔力の供給も一切していないため、一般市井に溶け込むことを可能としている。大戦中盤にアサシンとともにトゥリファスに紛れ込んで、黒の陣営に混乱を与えるものの、アサシンが劣勢になると共に撤退し、その最中に赤のアーチャーによって射殺される。今際の際に令呪を行使してアサシンの生存を願った。
パイロット版では主人公として登場。新宿で娼婦をしていた23歳の女性と設定されている。
相良 豹馬(さがら ひょうま)
ユグドミレニアの魔術師の一人。新宿で黒のアサシンを召喚したが、その後ユグドミレニア陣営への音信を断った。召喚後、マスター権を六導玲霞に奪われてしまい、殺害された。
パイロット版ではその顛末が詳しく描かれており、時間軸設定の不整合から本編ではないとされているが、「似たようなことがあった」とされている。新宿で「ヒカル」の源氏名で職業ホストとして働いている青年で、得意とする魔術は暗示や潜伏などで魔術師としては二流と評されているが、本人はその魔術系統を最大限に生かすだけの戦略を持っている。ホストを務めている時は好青年を演じているが、本人は殺人に負い目を感じないなど至って冷酷な性格だった。自らの才覚を生かしきるためにアサシン「ジャック・ザ・リッパー」の召喚を目論むも、ジャックによって令呪を剥がされた末に、魔力喰いの犠牲となった。

黒のサーヴァント[編集]

黒のセイバー
身長:190cm / 体重:80kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・善
パラメータ: 筋力:B+ / 耐久:A / 敏捷:B / 魔力:C / 幸運:E / 宝具:A
保有スキル:対魔力:- / 騎乗:B / 黄金律:C-
胸元と背中が開いた鎧に身を包み、大剣を携えた威風堂々たる騎士。真名はニーベルンゲンの歌に登場する大英雄ジークフリート。強敵との死力を尽くした戦いを望み、戦場での嘲笑を良しとせず、義を重んじる高潔たる英雄。真名を明かすことで致命的な弱点が露呈することを恐れたゴルドによって普段は喋ることを禁止されている。生前から他者の頼みを聞き続けてきたため、ゴルドの指示を承諾するが、意志の疎通を放棄するこの命令がゴルドとの相互理解を妨げることになってしまった。
セイバーに相応しい剣技を兼ね備え、不死身の肉体を活かし、攻撃を受ける事を前提とした捨て身の戦法を取る。生前に竜血を浴びることで得た、常時発動型の宝具「悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール」により、Bランク以下の攻撃を無効化し、Aランク以上でも僅かな傷しか負わないほどの堅牢さを発揮する。ただし、伝承の通り背中にのみその効力は無効化されている。もう一つの宝具は、大剣を中心とした半円状に拡散する黄昏の波を放つ「幻想大剣・天魔失墜(バルムンク」。
逃亡したホムンクルスの捕縛命令に従おうとした結果、ホムンクルスは瀕死の傷を負ってしまう。そのことに慟哭する黒のライダーを見て生前の後悔を繰り返すところだった己を恥じ、ホムンクルスを救うために自身の心臓を与えて消滅した。
黒のランサー
身長:191cm / 体重:86kg / 血液型:不明 / 誕生日:11月10日 / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:A / 魔力:A / 幸運:D / 宝具:A
保有スキル:対魔力:B / 護国の鬼将:EX
漆黒の衣裳を纏った男。真名は串刺し公と畏怖されたワラキアの領主ヴラド三世。当時最強の軍事力を誇っていたオスマン帝国の侵攻を幾たびも退けた護国の大英雄。ユグドミレニアの長であるダーニックよって召喚され、黒の陣営のリーダーとなる。魔術協会への宣戦布告として、ユグドミレニア討伐に派遣された魔術師50人を僅か30秒で全滅させる。信仰心に篤い人格者であり、一旦敵と見なした者には苛烈に対処するが、味方の見解や意見を尊重し、付き従うものには寛大な態度で接する。ダーニックからは「領王(ロード)」と呼ばれ、合流を果たしていないアサシンを除いて、黒のサーヴァント達も臣下のように従っている。聖杯への願いは「吸血鬼ドラキュラ」として汚された自身の名誉の復権。聖杯大戦の地がルーマニアであるため、知名度による恩恵で英雄としての側面が強調されている。
聖杯大戦の二ヶ月前に召喚され、固有スキル「護国の鬼将」によって自身の能力を高める領土を構築している。この固有スキルの効果と知名度補正により破格の戦闘能力を誇る。宝具は「護国の鬼将」によって領地化された大地から大量の杭を出現させ、敵を串刺しにする「極刑王(カズィクル・ベイ)」。
また、多くの伝説に伝わる吸血鬼ドラキュラの姿に変貌するというもう一つの宝具「鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)」を有している。彼自身はこれをひどく忌み嫌い、絶対に使用しないと公言していたが、令呪によって強制的に発動させられてしまう。約束を違えたダーニックに激昂したランサーは彼を殺害。しかし、死の際での重ねての令呪でダーニックの人格を魂に刻みこまれ、その妄執に縛られる怪物と化した。伝説通りの圧倒的な戦闘力を発揮し他のサーヴァントたちを相手取るも、吸血鬼としての弱点を突かれ、シロウの洗礼詠唱を受けて消滅した。
黒のアーチャー
身長:179cm / 体重:81kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・善
パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:A+ / 魔力:B / 幸運:C / 宝具:A
保有スキル:対魔力:B / 単独行動:A / 千里眼:B+ / 心眼(真):A / 神性:C / 神授の智慧:A+
広大な森のような清冽な気配を持つ青年。真名はギリシャ神話に登場する半人半馬の怪物ケイローン。多くの英雄達を育ててきたケンタウロス族の大賢者。本来は神を両親に持つ神霊だが、不死性を捨てたことで完全な「神性」を失い、英霊として召喚可能になっている。本来の姿では真名が容易に露見してしまうため、一部ステータスの低下を代償に人の姿で召喚された。誰に対しても礼儀を持って接する好青年で、常に柔らかな物腰を崩さない。黒の陣営では参謀役を務め、マスターだけでなく、サーヴァント達からの信頼も厚い。自身のマスターのフィオレとは教師と教え子という良好な関係を築けている。赤のライダーとは生前に深い関わりがあり、「神性」のスキルを所有しているため、黒の陣営では唯一彼にダメージを与えることが可能。
夜空に燦然と輝く射手座の原型である彼は、世界で最も有名な弓使いであり、弓の使い手として最高水準の能力を持つ。また神々から様々な智慧を授かり、医神と謳われたアスクレピオスを育て上げた彼もまた熟練した医術の知識を心得ており、専門外であるはずのホムンクルスの状態を正確に把握し、彼の余命まで診断する。また、戦術眼も極めて高く、黒のランサーから前線の指揮を任されている。
黒のライダー
身長:164cm / 体重:56kg / スリーサイズ:B71/W59/H73
血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・善
パラメータ: 筋力:D / 耐久:D / 敏捷:B / 魔力:C / 幸運:A+ / 宝具:C
保有スキル:対魔力:A / 騎乗:A+ / 理性蒸発:D / 怪力:C- / 単独行動:B
派手に着飾った中性的な美少年。真名はシャルルマーニュ十二勇士随一の美丈夫アストルフォ。好奇心の塊で理性が蒸発しているとまで言われた騎士だが、何処で伝承が歪められたのか実際は可憐な少女にしか見えない少年。自由気ままで自分の心の赴くままに素直に行動する、傍迷惑だが善良な人柄をしている。彼が女性のような格好をしているのは、かつて戦友であり、「狂えるオルランド」と呼ばれたローランを静めるため、と主張している(本人は自身を男であると主張しているが、ルーラーは彼を女性として認識している。また、3巻巻頭のサーヴァント紹介欄では性別が隠されており、正確な所は不明)。能天気かつうっかり屋な性格だが、助けを求めるものは決して見捨てず、体躯も筋力も圧倒的に上回る赤のバーサーカーに一歩も怯まない純正の英雄。
自我を持ってしまったホムンクルスを助けたことで友人となり、その逃亡に尽力する。その後、マスターのセレニケが赤のセイバーに倒されたことでホムンクルス(ジーク)と再契約。彼を新たなマスターとした。
戦闘能力は俊敏性に特化しておりそれ以外は並以下。自身の愛馬である幻獣「この世ならざる幻馬(ヒポグリフ」、触れた相手の膝から下を強制的に霊体化させて転倒させる黄金の馬上槍触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)」、その音色で周囲の敵を一掃する角笛「恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)」など、様々な宝具を持つ。他にも所持しているだけで魔術を打ち破るという「魔術万能攻略書(ルナ・ブレイクマニュアル)」と呼ぶ書物も所有しているが、真名を忘れてしまっている。
黒のキャスター
身長:161cm / 体重:52kg / 血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:E / 耐久:E / 敏捷:D / 魔力:A / 幸運:B / 宝具:A+
保有スキル:陣地作成:B / 道具作成:B+ / 数秘術:B
青いマントとボディスーツ、無貌の仮面で身を隠した男性。一人称は「僕」。偏屈な厭世家で、必要以上の言葉は一切喋らない。マスターであるロシェからは尊敬の念を込めて「先生」と呼ばれる。
真名は十一世紀のスペインの哲学者アヴィケブロンカバラという魔術基盤を産み出し、魔術師の歴史に大きな影響を残した人物。ゴーレムを極めた魔術師であり、「陣地作成」スキルによって形成された工房でゴーレムの量産を行っている。生前のキャスターが作ることの叶わなかった宝具「王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)」の鋳造を至上の目的とする。
もともと陣営の勝利や聖杯は彼にとって重視する事柄ではなく、宝具完成のために黒陣営を裏切ってシロウに付く道を選ぶ。そしてロシェを炉心として利用することで宝具の起動に成功。キャスター自身は黒のアーチャーの狙撃で深手を負い、「王冠・叡智の光」に融合する形で消滅した。「王冠・叡智の光」は「原初の人間(アダム」の模倣である巨大ゴーレムで、存在するだけで周囲を「楽園(エデン)」へと書き換え続ける自律式固有結界。放置すれば最終的には完全なる不死身になるというが、ルーラーと黒陣営、それに協力する赤のセイバーの連携攻撃によって撃破された。
自分に尊敬を向け、弟子のように振る舞うロシェに対しては悪い感情を持っていたわけではないが、自らの生涯を掛けた悲願と比べれば優先するほどではないと考えていた模様。
黒のバーサーカー
身長:172cm / 体重:48kg / スリーサイズ:B74/W53/H71
血液型:不明 / 誕生日:11月の物寂しい夜 / 属性:混沌・中庸
パラメータ: 筋力:C / 耐久:B / 敏捷:D / 魔力:D / 幸運:B / 宝具:C
保有スキル:狂化:D / 虚ろなる生者の嘆き:D
白いドレスを着た虚ろな瞳の少女。真名はヴィクター・フランケンシュタインの生み出した人造人間フランケンシュタイン。可憐な少女の姿をしており、伝説上の醜い大男とは全く異なる容姿にカウレスも戸惑うほど。「狂化」のランクが低いため、言語能力は失われているものの高度な思考能力を有し、単純なコミュニケーションなら取ることができ聖杯大戦の次を想定している等極めて冷静沈着で思慮深い。聖杯への願いは、自分と同じ存在の伴侶を得ること。
固有スキル「ガルバニズム」によって生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積が可能。魔風、魔光など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電することで無効化する。また蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。宝具は彼女の心臓とも言える放電流を纏う戦槌「乙女の貞節(ブライダル・チェスト)」。周囲の余剰魔力を吸収し、ほぼ永久機関的に戦い続けることが可能。全力で行動するとたちまち魔力を枯渇させるバーサーカーのクラスのサーヴァントにとって非常に便利な宝具で、魔術師として力量が不足気味のカウレスの助けにもなっている。切り札として二つ目の宝具「磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)」を有するが、その威力はさることながらいわゆる自爆攻撃であり、発動すると自身は確実に死を迎える。ただしその雷が残る限り、彼女は生き続けると設計図には記されているという。
赤のセイバーとの激突で苦戦を演じ、令呪のバックアップを得て捨て身の「磔刑の雷樹」を敢行して消滅。しかしセイバー自身も令呪の加護で難を逃れたため、ダメージこそ与えたものの撃破することはできなかった。その際に生じた雷は、生命活動を停止していたホムンクルスに何らかの影響を与え、黒のセイバーとして彼を蘇生させるに至った。
黒のアサシン
身長:150cm / 体重:45kg / スリーサイズ:B69/W49/H71
血液型:不明 / 誕生日:不明 / 属性:混沌・悪
パラメータ: 筋力:C / 耐久:C / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:E / 宝具:C
保有スキル:気配遮断:A+ / 霧夜の殺人:A / 精神汚染:C / 情報抹消:B / 外科手術:E
真名はジャック・ザ・リッパー。幼い少女の容貌をしているが、その正体はロンドンで虐げられていた子供たちの怨霊の集合体で、強力な帰胎願望を持つ。「おかあさん(マスター)」という三人称を用いる。純粋だが残忍な性格で、また外見よりも頭の回転が早い。その逸話から、召喚地はロンドンが最適地であったが、敵地であるために代替として日本の新宿で召喚された。マスターである玲霞が悪人として殺してもいいと許可した人間の魂を喰らって魔力を補給している。その後は聖杯を得るためにルーマニアへ移動。赤陣営黒陣営全てのサーヴァントとマスターを倒すために暗躍する。
ミレニア城塞を夜襲し、アサシンとしての特性や宝具を駆使して黒の陣営を混乱に陥れる。しかし一対多の状況によって敗色が強まったために撤退。その途中でマスターを喪い、怨霊としての本性が解き放たれてしまい、ルーラー・ジーク・赤のアーチャーを取り込んでしまう。具現化された子供たちが物として消費される近世ロンドンの街に、ジークや赤のアーチャーは苦しめられるが、毅然とアサシンの在り方が悪であると断じたルーラーによって倒される。
宝具は毒性の強い硫酸の霧を発生させる結界宝具「暗黒霧都(ザ・ミスト」。また、「夜である」、「霧が出ている」、「対象が女性である」という三点を満たしている状態で使用すると相手を解体された死体とする呪いの宝具「解体聖母(マリア・ザ・リッパー)」も所持している。

その他の聖杯大戦関係者[編集]

アルマ・ペトレンシア
トゥリファス教会のシスター。聖堂教会から派遣されてユグドミレニアの監視を続けてきた。トゥリファスの中立地帯としてルーラーが寝食のために寄宿する。
トゥール
黒の陣営によって鋳造された戦闘用ホムンクルスの一体。見た目は少女のようだが、戦闘能力は高く、喋り方もぶっきら棒。ミレニア城塞での戦いの後、生き残ったホムンクルスのリーダー格となる。当初は名称はなかったが、後にゴルドによって命名された。
アルツィア
黒の陣営によって鋳造されたホムンクルスの一体。魔術に通じるため、ルーラーたちとともに黒のアサシン探索に従事する。
カール・レクサーム
トゥリファスに駐在していた、ユグドミレニア派の魔術師。黒魔術を主に用いる。自宅にて黒のアサシンによって殺害された。
シルヴェルト・コッチェフ
トゥリファスに駐在していた、ユグドミレニア派の魔術師。自宅にて“黒”のアサシンによって拷問の上、殺害された。
アヴィ・ディケイル
トゥリファスに駐在していた、ユグドミレニア派の魔術師。また召喚術を専門としており、カウレスの見通しによると黒の陣営のマスター候補であった。ミレニア城塞の警備用低級悪霊のメンテナンスを担当していた。陣営自宅にて黒のアサシンによって拷問を加えられて城塞の警戒解除暗号を話してしまう。その後、殺害された。

魔術協会時計塔[編集]

ロード・エルメロイII世(Lord El-Melloi II
時計塔の講師。本名はウェイバー・ベルベット。フリーランスの魔術師を雇う案を提案する。ロッコと共に派遣する人材の選出に当たる。かつて亜種聖杯戦争に参加した事があるようで、その際に召喚したサーヴァントの触媒を今でも所持している。
『Fate/Zero』の登場キャラクター。また彼が過去に召喚したサーヴァントも、同作のライダーと思しき描写がなされている。詳細はFate/Zeroを参照。
ロッコ・ベルフェバン
召喚科学部長を五十年以上務めている老人。今度の聖杯大戦対策の中心を担い、獅子劫に参加を依頼する。
ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ
時計塔一級講師。現降霊科学部長の後継者であり、次期学部長と目されている。赤の陣営の聖遺物の選定を行う。『Fate/Zero』に登場したソラウ・ヌァザレ・ソフィアリの兄。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
時計塔の名門一門・アーチボルト家の幼き女当主。尊大な喋り口が特徴。ウェイバーをエルメロイ学派に縛り付けている存在であり彼の主君にあたる関係だが、彼女はエルメロイを兄と呼んでいる。
Character material』によると、当初はアーチボルト一門でも末席の魔術師に過ぎなかったが、ウェイバーによって当主の座に据え置かれたとされる。
月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)
ライネスに従うメイド型魔術礼装。視聴した映画の影響を受けるなど、ある程度の人格を有している。
『Fate/Zero』に登場したケイネス・エルメロイ・アーチボルトが使用した礼装。『Fate/Zero material』によると、ウェイバーがその後に改良を加えて今の姿になったとされる。
フラット・エスカルドス
ロード・エルメロイII世の弟子である青年。
『Fate/strange fake』の登場キャラクター。詳細はFate/strange fakeを参照。
ペメトレキス
魔術協会所属の魔術師。諜報要員としてトゥリファス近辺の街に駐屯していたが、黒のアサシンの魔力喰らいの犠牲となる。フィオレとは同門の学生であった。

その他の人物[編集]

セルジュ
トゥリファス近辺にある集落に住む中年の男性。一人暮らしで農家を営んでいる。息子が一人いたが、今は故郷を離れて一人暮らしをしている。空腹で路頭に迷ったルーラーとホムンクルスを保護し、寝食を提供した。
言峰 璃正(ことみね りせい)
シロウ・コトミネの養父。故人。冬木市における第三次聖杯戦争において若くして監督役として聖堂教会から派遣され、その戦火を生き残った。
『Fate/Zero』の登場キャラクター。詳細はFate/Zeroを参照。
獅子劫 燈貴(ししごう とうき)
獅子劫界離の父親。
アーサー王
ブリテンの救国の英雄。モードレッド(赤のセイバー)と因縁深い人物で、彼女の回想に登場する。カムランの丘でモードレッドと激突し、これを討ち取るが自らも重傷を負った。モードレッドは、実の子である自分を王として認めないアーサーは自らを疎ましく思っていると考えていたが、真実アーサーは彼女に王の器がないと考えていたに過ぎなかった。
Fate/stay night』に登場したセイバーその人であり、『Character material』に記述されているカムランの戦いの設定と、およそ一致する。詳細はFate/stay nightを参照。
モルガン
モードレッド(赤のセイバー)の生母であり、アーサー王の姉。モードレッドをブリテンの王にせんと暗躍した。
ギネヴィア
アーサー王の王妃。円卓の騎士の一人であるランスロットとの不義の逸話で知られる。キャメロットを占領したモードレッドによって奪われる事になる。
詳細はFate/Zeroも参照。
カリクロー
ケイローン(黒のアーチャー)の妻。ケイローンの教えを受けていたアキレウス(赤のランサー)の情操教育に深く関わった。
ヴィクター・フランケンシュタイン
フランケンシュタイン(黒のバーサーカー)を造り出したとされる科学者。彼女の真名であるフランケンシュタインは、彼に由来している。赤のキャスターが生み出した幻影として登場する。完璧な人間としてフランケンシュタインを創造するも、欠陥を有する彼女を忌み嫌って逃亡。悲劇的な末路を迎えた。フランケンシュタインは彼に対して、伴侶となる人間を創造することを求めていたがそれが叶う事はなかった。

本編未登場キャラクター[編集]

以下は『Fate/complete material IV Extra material』に設定のみ載っていたサーヴァントで、本編には登場していない。

ランサー / 武蔵坊弁慶
身長:199cm / 体重:88kg / 属性:混沌・善
パラメータ:筋力:A / 耐久:B+ / 敏捷:C / 魔力:D / 幸運:C / 宝具:C
保有スキル:くろがねの傅:? / 怨霊調伏:? / 白紙の勧進帳:?
厳めしい姿をした僧兵。源義経に仕え、主のために立ったまま死んだとされる。
実は彼は弁慶本人ではなく、その正体は彼を演じる常陸坊海尊。弁慶と同じ義経の郎党であったが、衣川の合戦で怖じ気づき、逃げてしまった。そのことを恥じた海尊は修行をして不死の仙人となり、弁慶の勇名を語り継ぐために彼を演じている。外見から厳格そうな人物にみえるが、時折表にでる海尊本人の人格はおどけたひょうきん者。
マスターの身体能力を強化する「くろがねの傅」、敵の魔術を封じ込める「怨霊調伏」、対象が逆らうことの出来ない存在が命令した「宝具を使うな」という命令書をその場で偽造する「白紙の勧進帳」など、多数の強力なスキルを保有する。
宝具は、対戦相手の英雄の宝具を七ツ道具の8つめとして奪い取る『八ツ道具』、空間を切り取ることで荒法師の分身を作り出す『弁慶仏』、遊行聖の大群を呼び出すことでその場にいるものを強制的に浄土へと押し流し成仏させる『五百羅漢補陀落渡海』の3つ。
アーチャー / ダビデ
身長:171cm / 体重:62kg / 属性:秩序・中庸
パラメータ:筋力:C / 耐久:D 敏捷:B / 魔力:C / 幸運:A / 宝具:B
保有スキル:神の加護:? / 竪琴の演奏:? / 神性:? / カリスマ:?
旧約聖書に登場する古代イスラエルの王。神を第一とし、常に涼やかで冷静。状況を冷静に分析し、現実的な判断をくだすリアリストだが、他者に対しては「誰しも神に与えられた価値がある」として敬意をもって接する。英雄らしくナイスバディーな女性に弱く、二言目には「妻に迎えたい」と言う。竪琴の名手だが、踊りの才能が皆無で、両方とも同じくらい大好き。
キリストの祖としての「神性」やイスラエルの王としての「カリスマ」などのスキルを保有している。
宝具は、巨人ゴリアテを打ち倒した投石機『五つの石(Hamesh Avanim』、旧約聖書・民数記に記述される「神の命令によって燃え上がった、明るく輝く、もっともあつい熱をおびた火焔」である『燔祭の火焔(Sacrifice』、モーゼが授かった十戒が刻まれた石板を収めた木箱である『契約の箱(Ark』の3つ。
ライダー / ゲオルギウス
身長:180cm / 体重:95kg / 属性:秩序・善
パラメータ:筋力:D / 耐久:A+ / 敏捷:C++ / 魔力:D / 幸運:A / 宝具:C
保有スキル:対魔力:A / 騎乗:B / 戦闘続行:A / 直感:C / 守護騎士:A+ / 殉教者の魂:B+ / 神性:C
キリスト教の聖人。高潔な人物で、弱者を労り誰に対しても優しい。どんな人物でも過ちを犯すし、過ちを犯すからこそ努力できると考えている。旅行好きであり、現代ではカメラがお気に入り。
魔術師殺しとも称されるAランクの「対魔力」、他者を守る際に防御力が上昇する「守護騎士」、精神面への干渉を無効化する「殉教者の魂」など防御系のスキルを多く持つ。
宝具は、いかなる敵からも守る無敵の剣「力屠る祝福の剣(Ascalon」、対象に一時的に竜属性を付加する「汝は竜なり(Abyssus Draconis」、竜種に対して大ダメージを与える「竜殺し(Interfectum Dracones」、跨がった者を無敵にする魔法の白馬「幻影戦馬(Bayard」の4つ。
バーサーカー / 坂田金時
身長:190cm / 体重:88kg / 属性:秩序・善
パラメータ:筋力:A+ / 耐久:B / 敏捷:B / 魔力:C / 幸運:C / 宝具:C
保有スキル:狂化:E / 天性の肉体:C / 動物会話:C / 神性:D
「金太郎」の幼名でも知られる、頼光四天王の一人。暴れん坊で傍若無人だが、情に厚い正義漢でもある。特に母子に優しく、子供達のヒーローであろうとしている。精神年齢は小学生並みで、召喚されてすぐに俗世に染まった。派手好きで光るものが大好き。口癖は「ゴールド」、「ゴールデン」。生前の経験と、精神年齢の幼さから色恋沙汰が苦手。
「狂化」はEランクと低く、平常時は狂化の恩恵を受けないが、ダメージを負うごとに幸運判定があり、それに失敗すると幸運と魔力を除くステータスが上昇し、暴走状態となる。この時肉体が真っ赤になる。言葉を持たない動物と会話する「動物会話」のスキルを持つが、複雑なニュアンスは伝わらない。だが金時の精神構造が動物と近いせいか、不思議と意気投合してしまう。雷神の子という出自から「神性」のスキルをもつが、母親が人食いの山姥なのでランクは低い。雷神をルーツとする英霊の攻撃に稀に耐性を発揮する。
宝具は、雷神の力を宿す巨大なマサカリ「黄金喰い(ゴールデンイーター)」。雷をこめたカートリッジが15発装填されており、その爆発で威力を高める。さらに「黄金喰い」から雷を放出して周囲の敵を薙ぎ払う対軍宝具としての使用法「黄金衝撃(ゴールデンスパーク)」もある。15発のカートリッジのうち、3発を使用する。2つとも真名はおそらく別にあるのだが、それでも発動する。

書籍[編集]

  1. 「外典:聖杯大戦」(2012年12月31日発売)
  2. 「黒の輪舞 / 赤の祭典」(2013年8月16日発売) 解説:鋼屋ジン
  3. 「聖人の凱旋」(2013年12月31日発売) 解説:桜井光
  4. 「熾天の杯」(2014年5月30日発売) 解説:奈須きのこ

注釈[編集]

  1. ^ ACT1のイラストは真田茸人が担当している。
  2. ^ 舞台は新宿。冬木の聖杯戦争は継続されており、時系列的には『Fate/Zero』で描かれた第四次聖杯戦争より後とされていた。
  3. ^ 同年冬開催のコミックマーケット83にて先行販売。
  4. ^ PSVita版『Fate/hollow ataraxia』収録のミニゲーム「カプセルさーばんと」及び『Fate/Grand Order』におけるトレーラームービーにおいて、キャスティングがなされている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]