賀東招二

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賀東 招二
誕生 1971年????
日本の旗 日本
東京都
職業 小説家脚本家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1994年 -
ジャンル ライトノベルSFアクションミリタリーハードボイルドコメディ
代表作 フルメタル・パニック!』(1998年 - )
主な受賞歴 このライトノベルがすごい! 2008』
作品部門1位(『フルメタル・パニック!』)
処女作 弁天女子寮攻防戦』(共著)
公式サイト GATOH.COM blog style
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賀東 招二(がとう しょうじ、1971年 - )は、日本小説家脚本家ライトノベルを主に著す。東京都出身。東京都立神代高等学校出身[注 1]中央大学経済学部除籍大学在学中は、映画研究会SF研究会に所属していた。

経歴[編集]

大学在籍中にとあるライトノベルを読み、「これだったら俺にも書ける」と思い、ゲーム制作会社「遊演体」でゲームライターのバイトを経験、そこで『蓬莱学園』のアンソロジーに参加、次に出されたアンソロジーでレギュラーを務める。その後、富士見書房に後に1000万部を超える大ヒット作となる『フルメタル・パニック!』の原型となる作品を持ち込み、連載作家として活躍する。

その後、2002年の『フルメタル・パニック!』のテレビアニメ版の制作に参加したのを皮切りに、アニメ作品の脚本家としても活動を始める。

『ドラグネット・ミラージュ』は当初「きぬたさとし」との共著とされていたが、実際は「きぬたさとし」は架空の人物であり、賀東一人で書いていた事が『ドラグネット・ミラージュ』の二巻で明かされた(二巻からは賀東一人の名義になっている)。これは『フルメタル・パニック!』のあとがきにて、「『フルメタル・パニック!』完結まで他の作品には手を出さない」という約束をファンとしたことから来ている。後に『ドラグネット・ミラージュ』のあとがきや本人のブログにて、ファンに謝罪している。

2014年現在は『フルメタル・パニック!アナザー』で原案と監修を務める傍ら、『コップクラフト』と『甘城ブリリアントパーク』の執筆を行っており、更にフルメタに続くメカアクション系の新作を準備中である

人物[編集]

ライトノベルにはあまり興味が無く、ハリウッド映画を好み、作品にもその影響が強く出ている。特に好きな映画として『ダイ・ハード』を挙げており、少なくとも60回以上は見たとのこと。 硬派な作品やミリタリーテイストの強い作品を得意とするが、苦手なジャンルとして学園物やラブコメを挙げている。そのため、甘城ブリリアントパークの執筆には非常に苦戦したと語っており、予定より2年ほど遅れて連載が開始された。 また『フルメタル・パニック!』では学園要素入れるか、出版を取りやめるかと担当編集に言われ、泣く泣く学園要素を入れる事になったと語っている。 『フルメタル・パニック!』の作中にて、ヒロインキャラの愛飲飲料としてドクターペッパーが登場する為、賀東本人も好きなのであろうと勘違いされるが、本人は苦手だという。

男性キャラクターの造形には拘りを見せる一方で、女性キャラクターについては編集部やイラストレーターに任せる事が多い。 小説を執筆している時は戦闘シーンの時がもっとも筆が進むが、日常シーンでは筆が進まず、前述の通り甘城ブリリアントパークの執筆の際に非常に苦労していると語っている。

ケンドーコバヤシに似ている。

作風や賀東本人のビジュアルからゲイと勘違いされる事が多いが、本人曰くゲイではない。担当編集と海外に取材に行った際に「東洋人のゲイのカップル」と勘違いされた事がある また、「新宿二丁目ではモテモテ」と語っている。

男性キャラクターに重点を置く作風のため少し気を緩めると作中の登場人物が中年のオッサンだらけになってしまうクセがあり、アニメ化の際には女性キャラクターの出番が増やされる、男性キャラの性別が女性キャラに変更される、アニメサイドから女性キャラを増やす様に指示される、などの憂き目にあっている。

スーパーロボット大戦J』に『フルメタル・パニック!』の出演が決定した際、日記にてシナリオの一部を公開し我を忘れて喜んでいた[1]

高橋良輔の熱狂的なファンであり、作品にもその影響が出ている。その為か、「ドトール」と聞くと、某コーヒーチェーンではなくグラドス軍の陸戦用SPTを連想すると「音程は哀しく、射程は遠く」の後書きで触れている。

まぶらほ~メイドの巻~』の後書きで、まぶらほの作者築地俊彦は「かの賀東招二先生は『僕はポニーテールを愛してますから』と公言されたことがある」と書いている。さらに、『ハヤテのごとく!SS超アンソロジー大作戦』内で、「編集者にガンプラ作らせてる作家もいましたけど。賀東招二って男です」と書かれている。

インフィニット アンディスカバリー 公式コンプリートガイド』に掲載されているインタビューにおいて、ミニスカートへのこだわりを熱く語っている。曰く「ヒロインキャラのコスチュームは絶対にミニスカートがいい。それはロボットものでいえば、コックピットがだいたい頭か胸にあるのと同じくらい当たり前」とのこと。

作品を執筆をするにあたり、海外取材を積極的に行っている。

交友関係・アニメ会社との親交[編集]

漫画家井上よしひさと親交がある。

漫画家赤松健とは大学時代映画研究会の先輩後輩の関係である。

自身の作品である『フルメタル・パニック!』のアニメ化にあたってはシリーズ構成や脚本などの作業に深く関わっており、1期目は構成会議に参加してアドバイスする程度であったが、2期目以降はシリーズ構成に深く関わり脚本作業にも参加し、3期目では賀東一人でシリーズ構成を担当した。

『フルメタル・パニック!』の2期目以降のアニメ化を担当した京都アニメーションと関係が深く、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の放送順第11話「射手座の日」、「エンドレスエイト」(第一回)、『らき☆すた』の第5話「名射手」と第12話「お祭りへいこう」、第22話「ここにある彼方」の脚本をそれぞれ担当し、氷菓ではシリーズ構成としてメインスタッフとして携わっている。

また『フルメタル・パニック!』の1期目の監督千明孝一とのつながりから、GONZO製作のテレビアニメ、『ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜』のシリーズ構成と脚本を担当している。その他にもコンシュマーゲームのシナリオ原案・監修を担当するなど活動が広がっている。

作品リスト[編集]

小説[編集]

蓬莱学園シリーズ富士見書房富士見ファンタジア文庫、1991年[注 2] - 1997年) ※共著
フルメタル・パニック! (富士見書房、富士見ファンタジア文庫、1998年 - 2011年)
特殊な力を持った人間…ウィスパードであるヒロインを巡る主人公相良宗介の戦いを書いたハードでシリアスな「長編」、平和な日本社会の中で主人公が引き起こす騒動をコミカルに書いた「短編」、メインストーリーを補完するようなエピソードを収めた「サイドアームズ」の3つのシリーズに分かれる。本編は2010年に完結したが、「サイドアームズ」は何かの企画に合わせる形で出していきたいと語っている。
2012年現在、長編全12巻・短編全9巻・サイドアームズ2巻のシリーズ合計23巻。
コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED小学館ガガガ文庫、2009年 - )
15年前、太平洋上に突如として出現した『ミラージュ・ゲート』により異世界と繋がった地球が舞台。猫アレルギーの不器用なベテラン刑事が、異世界の女騎士と共に、地球の『科学』と異世界の『魔術』を駆使する凶悪犯罪に挑む。
2014年3月現在、既刊4巻。
ドラグネット・ミラージュ (竹書房ゼータ文庫、2006年 - 2007年)
コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』の前身にあたる。シリーズ未完のまま竹書房ゼータ文庫レーベルが消滅したため、加筆修正のうえ小学館ガガガ文庫へと移籍。
フルメタル・パニック!アナザー (富士見書房、富士見ファンタジア文庫、 2011年8月 - )※原案、監修
ミスリルとアマルガムの戦いから十数年後。市之瀬達哉は陣代高校へ通う、機械いじりが好きな普通の高校生。実家の借金を返済するため、持ち前の機械いじりの才能を活かして(民間軍事会社)D.O.M.S.に就職する事となる。生きるために兵士となったアデリーナや祖国のために重責を背負って戦うユースフ、そしてテロリストである菊乃…自分とは違う世界を歩んできた彼女らとの出会いを通じて、これまで想像もしなかった世界とその現実を知る事となる。
2013年11月現在、既刊6巻。
甘城ブリリアントパーク (富士見書房、富士見ファンタジア文庫、 2013年2月 - )
東京西部、甘城市に立地する強制閉園寸前の危機にあるテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」を主な舞台としたテーマパークドタバタコメディー[注 3]
2014年1月現在、既刊3巻。

アニメ[編集]

ゲーム・その他[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 浪川大輔と同じ事から。また著書にもそれらしい事が書かれている。
  2. ^ 賀東が執筆に参加したのは1994年。
  3. ^ 『甘城ブリリアントパーク』小説第1巻あとがき他にて、賀東が執筆の狙いについて述べている。

出典[編集]

  1. ^ [過去ログ] 100-118 - GATOH.COM blog style』、2005年8月12日2012年3月29日閲覧。
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外部リンク[編集]