パンクラチオン

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パンクラチオン
Παγκράτιον
紀元前3世紀頃の像
紀元前3世紀頃の像
別名 : Pancratium / パンクラティウム
: Pankration / パンクレイション
発生国 Acropolis of Athens 01361.JPG 古代ギリシア
源流 古代ギリシア
主要技術 打撃・組技
オリンピック競技 古代オリンピックにて有り
公式サイト 国際パンクラチオン連盟
  
Pankratiasten in fight greek statue 2 century bC.jpg

パンクラチオンΠαγκράτιον:Pancratium、:Pankration、古希臘式搏擊)は、古代ギリシャスポーツ格闘技、あるいはその近代版同名競技/格闘技。ギリシャ語で「全力(あるいは全ての力)」を意味する。

パンクラチオンの歴史[編集]

古代[編集]

古代パンクラチオンは打撃技と組技(グラップリング)を組み合わせた古代ギリシアの格闘技で、試合の勝敗は相手がギブアップすることで決せられた。競技者は腕を上げることでギブアップしたことを示すことができたが、多くの場合ギブアップは一方の競技者の死亡を意味した。ルールは“目潰しと噛み付きの禁止”の2つのみで、肋骨や指、首などを折る行為も許されていた。

この時期にはすでにスポーツ競技となっていたが、競技者達によって多彩な技が開発され、師範(サスカーロス)から弟子(パンクレイティスト)へと何世代にもわたって受け継がれていた[1]。また、呼吸法を身に着け、打撃力を増強するために東洋武術のに似た「ピリクス」という稽古法が存在していた[1]

紀元前648年に古代オリンピックに導入されてからは、若者も参加できる、より安全な競技となった。泥土か砂地にて勝敗を争い、日没までに勝者が決まらなかった場合には、互いに顔面を順番に殴り合う(避けてはならない)ことで決したと言われる。因みにプラトンはパンクラチオンについて「不完全なレスリングと不完全なボクシングがひとつとなった競技である」と評している。

現代[編集]

1999年、パンクラチオンは近代格闘技として復活した。古代ギリシャゆかりの2004年アテネオリンピック公開競技として復活させるためである。そのため、同1999年にギリシアで「International Federation of Pankration Athlima(国際パンクラチオン連盟、国際パンクラチオン・アスリーマ連盟。略称IFPA)」が結成された。しかし、実際にはアテネはおろか2010年段階でも五輪では行われていない。しかし、オリンピックの下部にあたる地域大会では正式種目となっている。

古代パンクラチオンでは選手は全裸であったが、現代ではそうもいかず、着衣総合格闘技、すなわち、統一されたユニフォーム(道着)の着用が義務づけられている。これは古代オリンピックの時に選手でなく審判団が着用していた衣装をもとにしており、つまり古代ギリシャの民族衣装である。ちなみにこれをエンディマという。柔道国際戦のように片方が青色、もう片方が白色となっている。

日本の競技団体[編集]

日本ではパンクラチオンの競技団体は主に2系統あり、両方とも國際松濤館空手道連盟設立者の「金澤弘和」が関わっている。

パンクレーションアスリーマ連盟[編集]

特定非営利活動法人日本パンクレーションアスリーマ連盟は、國際松濤館空手道連盟と、空道で知られる大道塾が協同して2000年設立した。金澤弘和が理事長に、“はみだし空手”東孝が副理事長となり、役員も同団体関係者(松原隆一郎など)で占められている。しかし、国際団体である国際パンクラチオン連盟に加盟できなかったため(代わりに日本パンクラチオン協会が加盟した)、まったく活動を行わないまま休眠状態となった。松原などは、日本パンクラチオン協会に対していまでも文句を言っている。

日本パンクラチオン協会[編集]

2008年設立。会長はアジア競技大会日本代表・K-1モンスターチャレンジ'99準優勝など多くの団体で実戦経験を持つ空手家中国武術家の北出雅人。彼は、2008年11月テヘランで開催されたワールド・マーシャル・アーツフェスティバルの席上、前出の国際パンクラチオン連盟(略称IFPA)より指名され、IFPA日本代表となった。その直後に日本パンクラチオン協会を設立したのである。こうした経緯から当協会のみが、国際パンクラチオン連盟(IFPA)の正式な下部組織となっている。そのため、こちらのパンクラチオンのほうを、IFPAパンクラチオンともいう。前述の金澤弘和は日本パンクラチオン協会の特別顧問となった。オリンピックの下部大会に選手を送り出している。

日本パンクラチオン協会は、日本格闘競技連盟(JMAGA)の傘下団体でもある。

脚注[編集]

  1. ^ a b クルデリ(2010):276ページ

参考文献[編集]

  • クリス・クルデリ 『世界武道格闘技大百科』川成洋訳、東邦出版、2010年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

参照[編集]