モルドレッド

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ヘンリー・J・フォードの描くモルドレッド卿(1902年)。

モルドレッド、もしくは、モードレッド(もるどれっど、モウドレッド、モドレッド、メドラウトとも、Mordred, Modred)はアーサー王伝説に登場する主要登場人物の一人。 アーサー王の親族で、アーサー王に対して謀反を起こし、カムランの戦いでアーサー王に致命傷をあたえるも、討ち取られた。 アーサー王の異父姉モルゴースの子。異父弟にガウェインガヘリスガレスアグラヴェインがいる。

モルドレッドの物語の概要[編集]

アーサーの甥、もしくはアーサーがモルゴースとの近親相姦でできた不義の子とされる。マーリンはそのモルドレッドのことを暗に示し、「5月1日に生まれた子供が、アーサーの王国を滅ぼすだろう」と予言する。 その結果、王国中の5月1日生まれの子供がモルドレッドを含めて集められ、船に乗せて海に流される。 しかし、モルドレッドは奇跡的に助かり、ナブールに助けられて成長し、騎士としてアーサー王の前に現れた。

アーサー王の配下となったモルドレッドは、ランスロットと共に行動したり、ペリノア王とオークニー王ロトの一族との争いで、親族にあたるオークニー側につき、ペリノアの息子ラモラックを殺したりした。

アーサーがランスロットと敵対するきっかけをつくったのは、モルドレッドとアグラウェインの企みからであった。 王妃グェネヴィアとランスロットの道ならぬ恋をアーサー王にばらし、その密会現場をとりおさえた。それによって、アーサー王は最も信頼し、親友でもあったランスロットを敵に回した戦いを始めなければならなかったのである。

アーサーがランスロットと戦うためにフランスに出兵し、国はモルドレッドを摂政に任命することで任せた。 モルドレッドはアーサーが留守にしているあいだに邪心をいだいて謀反を起こしたのである。 このとき、モルドレッドにはイングランドの豪族、諸侯が殆ど味方した。そして、グェネヴィアを自分の妃に迎えようとしたが、グェネヴィアは拒絶し、ロンドン塔に籠城したので、モルドレッドは軍を率いて取り囲んだ。 事情を聞いて軍勢を率いて舞い戻ったアーサー王と戦い、ドーヴァーの戦いでは、兄のガウェインを討ち取った。 しかし次第に押されていった。

カムランの戦いにて奮戦し、刀を杖に休息しているところ、モルドレッドに向かってきたアーサー王と一騎討ちをし、槍で胴体を突き抜かれた。死を覚悟したモルドレッドは渾身の力を振り絞ってアーサー王の額を兜ごと割り、絶命した。

関連項目[編集]