ロット王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ロット王は、アーサー王物語に登場する人物。一般的には、「オークニーのロット王」などと表記されることが多い。その他、ロジアン、ノルウェーの王とされることもある。

ウーゼルがイグレーヌと結婚した後、イグレーヌと前夫との間の長女モルゴース(古い版だとアンナ)と結婚した。モルゴースはアーサー王の姉であるから、ロット王はアーサー王に対して義兄にあたる。モルゴースとの間に円卓の騎士として名高いガウェイン卿、アグラヴェイン卿、ガヘリス卿、ガレス卿をもうける。古い版では、モードレッド卿の父親になっていることもある。[1]


モンマスなど古い版によれば、ロジアンの王であったロットは、アーサー王に忠誠を誓い、アーサー王からノルウェー王に封じられている。ブルフィンチ版もこれと同じで、一度はアーサー王と対立したが、アーサー王と和解し、ノルウェー王に封ぜられている。しかし、マロリー版などによればアーサー王の即位に反対し11人の王とともにアーサー王に反乱し、最終的にはペリノア王との戦いに敗れ戦死した。このことが原因で、円卓の騎士の内部で、ロット王の息子たち(ガウェイン卿ら)とペリノア王の息子たち(トー卿、ラモラック卿)に対立が生じている。

説によれば、「ロット(Lot)」という名前自体が「ロジアン(Lothian)を支配するもの」を意味し、個人名ではなかったとするものもある。

脚注[編集]

  1. ^ 一般的に、モードレッド卿はアーサー王が姉のモルゴースとの近親相姦によってもうけたとされる。