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森本千絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

森本 千絵(もりもと ちえ、1976年4月26日 - )は、日本アートディレクター、コミュニケーションディレクター。

goen°主宰、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科客員教授。結婚後の本名は房 千絵(ふさ ちえ)。

略歴

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青森県三沢市生まれ。東京都育ち。目黒星美学園小学校目黒星美学園中学校・高等学校武蔵野美術大学(視覚伝達デザイン学科)卒業。1999年博報堂入社。2007年株式会社goen°[1]設立。

博報堂在籍時から、広告のグラフィックやCM制作のほか、商品企画、パッケージデザインなどを幅広く担当。

特にMr.Childrenゆず松任谷由実Official髭男dismなどミュージシャンのアートワークやMVの制作が多く、

また山田洋次是枝裕和三谷幸喜ら映画/演劇系の宣伝美術なども手がける。

社名のgoen°は「ご縁」から来ており、人や商品との出会いを大切にし、そして新しく創り出したいという想いが込められた。

人や商品を最大限に魅力化するのが目的であり、案件ごとにアプローチが変わるのは自然なことだとする社風のため、

アウトプットするメディアや作風、規模等は様々である。

現在は広告の企画演出、商品開発、装丁、映画・舞台の美術、地域再生プロジェクト、教育デザイン、動物園[2]や保育園[3]の空間ディレクションなど、業態や領域にとらわれずにあらゆる形のコミュニケーションデザインを行っている。

主な作品

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広告

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音楽CD・DVDジャケット

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ミュージック・ビデオ

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  • 坂本美雨「Harmonious」(2006年)、「The Never Ending Story」(2006年)、「PHANTOM girl First Love」(2010年)、「HATSUKOI」(2011年)、「Precious」(2011年)
  • 柳田久美子「スターライト」
  • THE CONDORS「真夏帝国」芳賀薫監督と共作。(2007年)
  • Mr.Children「彩り」(2007年)、「エソラ」(2008年、児玉裕一と“こだまgoen°”として共作)、「生きろ」(2022年)
  • キマグレン「あえないウタ」(2008年)「LIFE」(2008年)
  • ゆず「はるか」「FURUSATO」(2009年)
  • ゆずグレン「TWO友」(2009年)
  • 大塚愛「Is」(2009年)、「ゾッ婚ディション」「I ♥ ×××」(2010年)
  • エレファントカシマシ「ワインディングロード」「東京からまんまで宇宙」(2011年)
  • 松任谷由実「Babies are popstars」(2013年)
  • 絢香『THIS IS ME ~絢香 10th anniversary BEST~』(2016年)
  • 松任谷由実「宇宙図書館」(2016年)
  • HARUHI「BANQUET」(2016年)
  • Official髭男dismHELLO」(2020年)
  • Bank Band「forgive」(2021年)
  • JUJU「」(2022年)

TV・ラジオ番組

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ロゴ・空間デザイン

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  • ap bank fes』ロゴ(2009年)
  • kurkku ロゴ・コンセプトブック・雑誌広告(2006年)
  • ゼラチンシルバーセッション ロゴ・ブックデザイン・DM(2006年)
  • Art Jam Contemporary ロゴ・DM(2008年)
  • KDDIエコプロジェクト「solamido」キャラクター・ロゴ・WEB(2008年)
  • 店舗 Vegekitchen デコレーションズ ロゴ・空間デザイン(2008年)
  • 農林水産省 マルシェ・ジャポン ロゴ・リーフレット(2009年)
  • サンリオ「35th Anniversary Hello Kitty Colors」アイデンティティロゴ・ムービー・ムービー第二弾「こころのことば」・ポスター(2009年)
  • 小学生向け英語教材「BE-GO Global」(2009年)
  • 商業施設 Yotsubako(2009年)
  • ゆずプレゼンツ『音野祭り2009 〜神奈川ゆかいな仲間達〜』(2009年)
  • はじまり はじまり えん niko 二子玉川認証保育園(2010年)空間デザイン - 2011年度グッドデザイン賞受賞作品
  • イムズ つながるつながるクリスマス(2010年)
  • 矢崎仁司監督作品 映画スイートリトルライズ(2010年)
  • 構想日本 事業仕分け(2010年)
  • 渡辺エンタテイメント ハライチロッチ我が家による「クレイジーラッツ」ブランドデザイン・衣装・ロゴ(2010年)
  • STEVE'NSTEVEN コーポレートデザイン(2011年)
  • 鹿児島県よしどめ歯科 よしどめキッズデンタルランド「ワハハ」ロゴ、空間デザイン、ストーリー、絵本(2011年)
  • 東京スカイツリー東京ソラマチ内テレビ局グッズショップ「Tree Village」ロゴ・空間デザイン、グッズ(2011年)
  • 丸山敬太20周年祭 丸山景観メインビジュアル製作・空間デザイン・グッズ(2014年)
  • SHARE PARKオンワード樫山の新ブランド・ロゴ制作・コンセプト作り(2014年)
  • 東急二子玉川ライズクリスマスツリー(2018年〜2020年)
  • 株式会社SkyDrive ロゴ、CIリニューアル、PR広告 (2019年〜)
  • 武蔵野市エコリゾート ロゴ、キャラクター、内装の意匠デザイン(2020年)
  • 青森空港ステンドグラス「青の森へ」(2021年)

グッズ・教材

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  • 広告サミット「森川まんじゅう」 パッケージ箱・のぼり・Tシャツ(2005年)
  • Salyu『TERMINAL』Tシャツ・缶バッジ(2007年)
  • Mr.Children ツアーグッズ(2007年~)
  • Bank Band『ap bank fes』(2005年~)
  • ap bank『AP BANG! 東京環境会議』タオル(2007年)
  • ゆず ツアーグッズ(2009年)
  • TBS『ハタチの恋人』ポーチ(2007年)
  • TBS『赤坂大歌舞伎』手ぬぐい(2009年)
  • ベネッセコーポレーション「BE GO Global」教材(2009年~2010年)
  • 日本テレビ24時間テレビ 力〜わたしは、たいせつなひとり。〜』チャリティTシャツ・缶バッジ(2011年)
  • SNOOPY'S BEAGLEHUG Peanuts 65周年の企画ロゴから、全体のキャラクターデザイン・空間デザイン(2014年)
  • ニューバランス CW620 コラボスニーカー(2015年)[5]
  • 20th Century ツアーグッズ(2022年)

舞台

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  • 新国立劇場2009/2010シーズン コンテンポラリーダンス 近藤良平「トリプルビル」 舞台美術・プログラム(2010年)
  • シス・カンパニー公演 ジャン・コクトー × 三谷幸喜 × 鈴木京香「声」ポスターデザイン、舞台美術(2013年)

ワークショップ

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  • coen° goen°主催の子供向けワークショップ(2011年〜)
  • 新潟県長岡市 長岡市シティホールプラザ「アオーレ長岡」サイン計画・アートワーク・ワークショップ(2011年)

映像・展示

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  • いなだストーンエキシビジョン「ひらく石」(2006年)、「mom chair」(2007年)、「ト音すべり台」(2008年)稲田石材商工業協同組合
  • 髙島屋「TOKYO in PROCESS」ロゴ・展示・ブランドデザイン(2007年)
  • eA'T10 KANAZAWA「トキメキからだフェスティバル」映像・企画(2009年)
  • en°木の実展 ワタリウム美術館併設の書店オン・サンデーズで開催された森本千絵、自身初の個展。これまでに手がけた作品から、個人的な宝物までの展示に加え、展示空間そのもの、併設のカフェまでをプロデュース。(2012年12月~2013年2月)
  • 『声』にまつわる森本千絵展 舞台「声」にインスピレーションをうけ、同時期に表参道スパイラルガーデンで開催。(2013年)
  • atelier goen°[6]にてMr.Children、Official髭男dism、鈴木杏などのアーティストコラボレーション企画展示を始め、goen°オリジナルアパレルなどの展開中(2022年〜)

書籍

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著書

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  • 清川あさみ×瀧本幹也×森本千絵『futo―Kiyokawa Asami×Takimoto Mikiya×Morimoto Chie』 マドラ出版
  • 大塚いちお×牧田智之×森本千絵×ROBOT『GIONGO GITAIGO J"ISHO』 ピエ・ブックス
  • 池田晶紀『graphic wave 10 谷田一郎 東泉一郎 森本千絵 』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー
  • 森本千絵 初の作品集『うたう作品集』 誠文堂新光社
  • 西畠清順『そらみみ植物園』カバー、アートディレクション(2013年) 東京書籍(株)
  • KEITA MARUYAMA 20周年 全集大成作品集「丸山景観」六耀社
  • 絵本『母と暮せば』(2015年、講談社) - 絵を担当。文の担当は山田洋次[7]
  • 森本千絵「アイデアが生まれる、一歩手前のだいじな話」(2015年)サンマーク出版

装丁

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辞書

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写真集

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文庫・書籍

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エッセイ

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  • 小泉今日子『小泉今日子の半径100m』 宝島社(2006年)
  • 石田ひかり『しあわせのかたまり―赤ちゃんのちいさくて可愛いものたち』 BUONO(2007年)
  • 草彅剛『クサナギロン』 集英社(2008年)
  • 北川悠仁『はるか』幻冬舎(2009年)
  • 自由が丘の白山米店『白山米店のやさしいごはん』ミシマ社(2010年)

アート

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雑誌

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  • 広告批評』 マドラ出版(2008年4月号特集 「森本千絵 goenな人たち」)2008年4月から1年間手掛ける
  • ぴあ』 2009年から『ススメルぴあ』をはじめるなど、リニューアルを手掛ける(2008年)
  • 『hinism』(2006年 - 2008年)
  • 『学研 ぷれりか』小学校低学年向け理科雑誌学研(2010年)
  • 『TOKYO COVER』東京文化発信プロジェクト東京都歴史文化財団(2010年)

年鑑

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  • 『TCCコピー年鑑2008』 宣伝会議(2008年)
  • 全日本CM放送連盟『ACC年鑑』宣伝会議(2010年)

プログラム・パンフレット

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  • コンサート『音の愉しみ』プログラム(2002年)
  • My Little Lover パンフレット(2004年)

企業

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  • ORBIS 「企業」(2006年)

出演

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テレビ

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  • トップランナー (2009年1月26日、NHK)
  • クエスト〜探求者たち〜 ご縁を産む人 〜アートディレクター・森本千絵〜(2009年5月24日、WOWOW
  • 課外授業 ようこそ先輩 「“ハッピー”を贈ろう!~アートディレクター・森本千絵」(2009年6月7日、NHK)
  • スタジオパークからこんにちはゲスト 2011年2月4日放送分(NHK総合
  • ユーミンのSUPER WOMAN 第2・3回ゲスト(2012年7月13日・20日、Eテレ
  • イタリア 驚異の3D天井画~ポッツォのバロック(2012年4月26日、NHK総合)
  • 『アーホ!』目利きゲスト(2012年8月4日、フジテレビ
  • 未来シアター(2013年11月22日、日本テレビ
  • ボクらの時代 「森本千絵×北川悠仁×蔦谷好位置」(2014年2月16日、フジテレビ)
  • SWITCHインタビュー 達人達(2015年7月4日、Eテレ)
  • アナザースカイ(2018年1月12日、日本テレビ)
  • Creator's Space(クリエイターズスペース) (2022年8月13日、日本テレビ)

ラジオ

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  • MUSIC 24/7・森本千絵のエリンギとイベリコブタ(2013年10月3日 - 2014年3月27日、TBSラジオ
  • SMILIN'SUNSHINE(2014年10月3日 ‐ 2015年3月27日、J-WAVE、毎週金曜13:05〜13:25)

受賞歴

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  • N.Y.ADC賞、東京ADC賞 - ADC、JAGDA、TDC会員
  • ONE SHOWゴールド、アジア太平洋広告祭ゴールド
  • 50th ACC CM FESTIVAL特別賞「ベストアートディレクション賞」
  • 2011年日経ウーマンオブザイヤー・準大賞受賞
  • 第4回伊丹十三賞 - 女性初、最年少で受賞[8][9]
  • グッドデザイン賞受賞
  • 日本建築学会賞
  • 第4回東奥文化選奨賞

他多数

脚注

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  1. ^ goen°”. www.goen-goen.co.jp. 2023年1月6日閲覧。
  2. ^ 到津の森公園”. 到津の森公園. 2023年1月6日閲覧。
  3. ^ 株式会社GROOVY(はじまりはじまりえんniko)”. 2023年1月6日閲覧。
  4. ^ 抱きしめたいお友達 うーたん後輩、ぽぅぽ 生みの親、森本千絵さん,毎日新聞,2023年11月10日
  5. ^ ニューバランス×森本千絵、名作スニーカーを大胆にペインティングした「CW620」発売 - ファッションプレス
  6. ^ mono°goen°”. mono°goen°. 2023年1月6日閲覧。
  7. ^ 吉永小百合&二宮和也出演「母と暮せば」が絵本に、山田洋次自ら書き下ろし”. 映画ナタリー (2015年10月21日). 2015年10月21日閲覧。
  8. ^ 伊丹十三賞→第4回受賞者 - 伊丹十三記念館
  9. ^ ほぼ日ニュース「第4回伊丹十三賞は森本千絵さん!その贈呈式・受賞パーティへお祝いにうかがいました。」 - ほぼ日刊イトイ新聞(2012年4月25日)

関連項目

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外部リンク

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