北川悦吏子

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北川 悦吏子(きたがわ えりこ、1961年12月24日[1] - )は、日本のテレビドラマ脚本家映画監督エッセイスト岐阜県美濃加茂市出身[2][3]早稲田大学第一文学部[3][4]哲学科東洋哲学専修卒業[5]。血液型B型[1]。情報科学の研究者・北川高嗣は実兄[6]

来歴・人物[編集]

岐阜県立加茂高等学校卒業後[3]オフコースの大ファンで、小田和正と同じ大学に入りたいという思いから早稲田大学に進学[4]。当初は、地元の東濃信用金庫[7]に勤務する父が上京に反対しており、「4年で戻る」との誓約書を書いて許可された[3]

1984年に卒業後[8]広告代理店に入社するが雑用ばかりの環境に心身ともに疲れ、半年で退社[4]。半年間休養した後、にっかつ撮影所に入社し[4]、勤務しながら脚本を学ぶ[3]1989年に『月曜 女のサスペンス』(テレビ東京系)の一編『赤い殺意の館』で脚本家デビュー[3]佐治乾と共同執筆)。過去にはペンネームの「月島水樹」名義で執筆した作品もある[9][10]

1991年に放送された『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)の「ズンドコベロンチョ」で注目を集める[4]

1992年の『素顔のままで』(フジテレビ系)や1993年の『あすなろ白書』(フジテレビ系)など、連続して恋愛ドラマがヒットし、「恋愛の神様」と呼ばれるようになる[4]

2000年に『ビューティフルライフ』(TBS系)で第18回向田邦子賞、第8回橋田賞を受賞。

2016年に『月に祈るピエロ』、『月に行く舟』、『三つの月』の脚本によりCBC小嶋賞受賞[11]

エッセイストとしての著作、『君に話した言葉』などの詩集も多数。『10 minute diary』は『ヤングユー』にて漫画化、ウェブサイトにてドラマ化され、ウェブドラマ第4話では、北川自身が初のメガホンを取り、監督デビューを飾った。2009年2月21日に公開された映画『ハルフウェイ』では、岩井俊二小林武史らを共同プロデューサーに迎え、初の劇場公開作品となった。

かねてより闘病していることを明かしており、ブログでその日々を綴ったものをまとめた『のんちゃんのふとん』を出版しているが家族が心配するため病名は公表してこなかったが[12]、2015年に病名を明らかにした[13]。もともと腎臓が悪く、16歳のとき「子供は産めない」と告知され1993年に子供をもたないという条件で通信社勤務の男性と結婚したが1997年に思いがけず妊娠、娘を出産した[14][13]。1999年、人間ドックで国指定の難病である炎症性腸疾患が見つかり、投薬を続けて寛解と再燃を繰り返していたが2010年6月に大腸全摘出手術を受け、症状が落ち着いた。だが2012年、左耳が突然聞こえなくなり突発性難聴と診断され入院するがその後、聴神経腫瘍と判明する[15][13]。左耳は完全失聴したが自身が脚本を書いた同じく失聴したヒロインが登場する『オレンジデイズ』の台詞に励まされたという[16]

2018年、第17回坪内逍遙大賞を受賞[17]

2018年、NHK連続テレビ小説半分、青い。』の脚本を手掛ける。直後に生放送される『あさイチ』を視聴し、同番組のキャスター陣が行う「朝ドラ受け」を見て、それに反論したこともある[18][19]

作品リスト[編集]

脚本作品[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

脚本作品とそのノベライズ
作品名 主なキャスト ノベライズ
単行本 文庫本
素顔のままで
1992年4月13日 - 6月29日フジテレビ系)
安田成美中森明菜 『素顔のままで』
(1992年、フジテレビ出版)
『素顔のままで』
(1995年、角川文庫)
君といた夏
1994年7月4日 - 9月19日、フジテレビ系)
筒井道隆いしだ壱成 『君といた夏(WE ARE ALL ALONE)』
(1994年、角川書店)
『君といた夏』
(2001年、角川文庫)
金曜ドラマ愛していると言ってくれ
1995年7月7日 - 9月22日TBS系)
豊川悦司常盤貴子 『愛していると言ってくれ シナリオ集』
(1995年、角川書店)
『愛していると言ってくれ』
(1997年、角川文庫)
ロングバケーション
1996年4月15日 - 6月24日、フジテレビ系)
木村拓哉山口智子 『ロングバケーション』
(1996年、角川書店)
『ロングバケーション-ベスト・ダイアローグ』
(1996年、角川書店)
『ロングバケーション』
(1998年、角川文庫)
『ロングバケーション』〈上・下〉
(2004年、新風社文庫)
金曜ドラマ『最後の恋
1997年7月11日 - 9月19日、TBS系)
中居正広常盤貴子 『最後の恋』〈上・下〉
(1997年、角川書店)
『最後の恋』
(1999年、角川文庫)
Over Time-オーバー・タイム
1999年1月4日 - 3月22日、フジテレビ系)
反町隆史江角マキコ 『オーバー・タイム』
(1999年、角川書店)
『オーバー・タイム』
(2001年、角川文庫)
東芝日曜劇場ビューティフルライフ
2000年1月16日 - 3月26日、TBS系)
木村拓哉常盤貴子 『ビューティフルライフ シナリオ』
(2000年、角川書店)
『ビューティフルライフ』
(2002年、角川文庫)
日曜劇場Love Story
2001年4月15日 - 6月24日、TBS系)
中山美穂豊川悦司 『Love Story』
(文芸シリーズ、2001年、角川書店)
『Love Story』
(2003年、角川文庫)
空から降る一億の星
2002年4月15日 - 6月24日、フジテレビ系)
明石家さんま木村拓哉 『空から降る一億の星』
(2002年、角川書店)
『空から降る一億の星』
(2004年、角川文庫)
日曜劇場オレンジデイズ
2004年4月11日 - 6月20日、TBS系)
妻夫木聡柴咲コウ 『オレンジデイズ』
(2004年、角川書店)
『オレンジデイズ』
(2006年、角川文庫)
土曜ドラマたったひとつの恋
2006年10月14日 - 12月16日、日本テレビ系)
亀梨和也綾瀬はるか 『たったひとつの恋』
(2006年、ヴィレッジブックス)
『たったひとつの恋』
(2006年、角川文庫)
映画『ハルフウェイ
2009年2月21日公開)
北乃きい岡田将生 『ハルフウェイ』
(2009年、幻冬舎文庫)
木曜劇場素直になれなくて
2010年4月15日 - 、フジテレビ系)
瑛太上野樹里 『素直になれなくて』
(2010年、扶桑社)
映画『天国への郵便配達人
2010年
ジェジュンハン・ヒョジュ 『天国への郵便配達人』
(2010年、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
スペシャルドラマ『お母さんの最後の一日
2010年9月11日、テレビ朝日系)
常盤貴子 『お母さんの最後の一日』
(2010年、角川書店)
映画『新しい靴を買わなくちゃ
2012年
中山美穂向井理 『新しい靴を買わなくちゃ』
(2012年、幻冬舎文庫)
連続テレビ小説半分、青い。
2018年4月1日 - 、NHK)
永野芽郁 『半分、青い。』〈上・下〉
(2018年、文春文庫)

原作作品[編集]

テレビドラマ
オムニバス・ムービー
  • 10 minutes diary(2006年)

著作[編集]

単著[編集]

  • 『チャンス!』(1993年、ワニブックス
  • 『あの頃の君に逢いたい あすなろ白書ノート』フジテレビ出版 1994
  • 『君といた夏 : We are all alone』角川書店 1994 文庫、2001
  • 『愛していると言ってくれ シナリオ集』角川書店 1995
  • 『愛していると言ってくれ』角川書店 1995 文庫、1997
  • 『曇っててホッとした日』(1995年、学習研究社
  • 『素顔のままで』角川文庫、1995
  • 『恋愛道』(1996年、マガジンハウス)(1999年、角川文庫)
  • 『ロングバケーション ベスト・ダイアローグ』角川mini文庫 1996
  • 『ロングバケーション』角川書店 1996 文庫、1998 新風舎文庫、2004
  • 『最後の恋 ベスト・ダイアローグ』角川mini文庫 1997
  • 『毎日がテレビの日』(1997年、扶桑社)角川文庫、2000
  • 『NOW and THEN 北川悦吏子-北川悦吏子自身による全作品解説+54の質問』(1997年、角川書店
  • 『ボーイフレンド』(1998年、角川書店)文庫、2000
  • 『恋につける薬』(1998年、角川文庫)
  • 『恋のあっちょんぶりけ』(1999年、マガジンハウス)(2002年、角川文庫)
  • 『オーバー・タイム』角川書店 1999 文庫、2001
  • 『君に話した言葉』(1999年、PHP研究所
  • 『最後の恋』角川文庫、1999
  • 『冷たい雨』(1999年、角川文庫)
  • 『恋愛の神様』(2000年、角川書店)文庫、2002
  • 『おんぶにだっこ』(2000年、角川書店)(2001年、角川文庫)
  • 『ビューティフルライフ シナリオ』角川書店 2000 文庫、2002
  • 『Love story』角川書店 2001 文庫、2003
  • 『恋』(2001年、角川文庫)
  • 『あなたの笑顔をおぼえてしまった』(2001年、角川書店)
  • 『君がそばにいた』(2001年、幻冬舎
  • 『その時、ハートは盗まれた』(2002年、角川文庫)
  • 『空から降る一億の星』角川書店 2002 文庫、2004
  • 『世にも奇妙な物語-北川悦吏子の特別編』(2003年、角川ホラー文庫)
  • 『やさしいあなた』(2003年、小学館
  • 『愛について』(2003年、角川書店)
  • 『すぐ泣く君』(2003年、小学館) MAYA MAXX
  • 『オレンジデイズ』角川書店 2004
  • 『恋愛指南書』(2004年、角川書店)『恋に似た気分』(2008年、角川文庫)
  • 『生きるのに必要な、29のこと。』(2004年、大和書房
  • 『10 minute diary テン・ミニット・ダイアリー(2005年、角川文庫)
  • 『会いたい』Maya Maxx絵 角川文庫 2006
  • 『このケータイからは、あなたにメールしてない、私。』(2009年、ソニー・マガジンズ
  • 『だけど、それはまだ物語の途中…。』(2009年、幻冬舎)
  • 『ハルフウェイ』幻冬舎文庫 2009
  • 『のんちゃんのふとん』(2010年、角川書店)
  • 『お母さんの最後の一日』角川書店 2010
  • 『愛のこと。恋のこと。』(2011年、世界文化社
  • 『新しい靴を買わなくちゃ』幻冬舎文庫 2012
  • 『恋をしていた。』詩 あさぎ空豆写真 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015
  • 『運命に、似た恋』文春文庫(2016 文藝春秋)
  • 『半分、青い。上』文春文庫(2018 文藝春秋)
  • 『半分、青い。下』文春文庫(2018 文藝春秋)

共著[編集]

  • 『車いすとハイヒール』すぎたちよこ共著(2000年、角川書店)
  • 『恋をする人しない人』(2000年、PHP研究所) - 柴門ふみとの共著 角川文庫、2003
  • 『ぼくらがドラマをつくる理由』(2001年、角川oneテーマ21) - 土井裕泰植田博樹高井一郎との共著

コミック化[編集]

  • チャンス(1)(1993年、講談社コミックスミミ) 画・小野佳苗
  • チャンス(2)(1994年、講談社コミックスミミ) 画・小野佳苗
  • てのひらに月(2005年、集英社)
  • ハルフウェイ(2009年、マーガレットコミックス) 画・山口いづみ
  • 天国への郵便配達人(2010年、講談社) 画・鳴海涼

電子書籍[編集]

  • 空から降るツイート(2010年、電子書籍「AiR」正式版に収録)

メディア出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 北川悦吏子. “プロフィール”. 北川悦吏子オフィシャルブログ「でんごんばん」. 2015年9月23日閲覧。
  2. ^ 北川悦吏子”. KINENOTE. 2015年9月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 病と闘いながらヒット連発 脚本家・北川悦吏子の波乱の半生(2/3ページ)”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2015年5月29日). 2017年2月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 北川悦吏子 (2012年11月1日). あの頃の自分はいまも私の胸の中に. (インタビュー). 早稲田ウィークリー.. オリジナルの2016年9月20日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/RpA5o 2016年9月20日閲覧。 
  5. ^ ふるさと (PDF)”. 美濃加茂市ホームページ. 美濃加茂市役所. 2018年7月19日閲覧。
  6. ^ Twitter / 北川悦吏子: わっ、お兄ちゃんが本出してた。見つけてくれた人がいる ...”. 2010年6月21日閲覧。
  7. ^ 北川悦吏子公式Twitter@halu1224の2018年7月3日のツイート2018年7月19日閲覧。
  8. ^ 第17回坪内逍遙大賞に 北川 悦吏子 さん(早稲田大学卒)が決定”. 早稲田文化 (2018年6月5日). 2018年9月8日閲覧。
  9. ^ a b 世にも奇妙な物語 秋の特別編”. 世にも奇妙な物語. フジテレビ. 2016年9月21日閲覧。
  10. ^ a b c d 世にも奇妙な物語”. 世にも奇妙な物語. フジテレビ. 2016年9月21日閲覧。
  11. ^ “第27回 「CBC小嶋賞」 決定のお知らせ” (プレスリリース), CBCテレビ, (2016年11月18日), http://hicbc.com/whatscbc/newsrelease/20161118_kojima.htm 2017年2月25日閲覧。 
  12. ^ [脚本家 北川悦吏子さん]難病(1)闘病 家族にも険しい道”. yomiDr./ヨミドクター (2011年2月3日). 2018年3月9日閲覧。
  13. ^ a b c 北川悦吏子が難病を告白「10万人に1人の病に」(1/2)”. AERA (2015年5月20日). 2018年3月9日閲覧。
  14. ^ 病と闘いながらヒット連発 脚本家・北川悦吏子の波乱の半生(3/3ページ)”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2015年5月29日). 2018年3月9日閲覧。
  15. ^ 北川悦吏子さん 突発性難聴で入院「左耳はずっと海に行ったまま」”. スポーツニッポン (2012年11月19日). 2018年3月9日閲覧。
  16. ^ 北川悦吏子が難病を告白「10万人に1人の病に」(2/2)”. AERA (2015年5月20日). 2018年3月9日閲覧。
  17. ^ 北川悦吏子氏『坪内逍遙大賞』受賞「自分なりに頑張ってきたご褒美」”. ORICON NEWS. オリコン (2018年5月18日). 2018年6月2日閲覧。
  18. ^ 北川悦吏子さんのツイート
  19. ^ 北川悦吏子氏、朝ドラ突然のプロポーズ理由呟く 反論の華丸には「直接話したい」,デイリースポーツ,2018年6月25日
  20. ^ 世にも奇妙な物語 冬の特別編”. 世にも奇妙な物語. フジテレビ. 2016年9月21日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n 北川悦吏子さんのプロフィールページ”. 北川悦吏子オフィシャルブログ. 2018年9月16日閲覧。
  22. ^ 脚本家・北川悦吏子、一生“恋”を書き続ける…TBS『月に祈るピエロ』10・5放送”. ORICON STYLE (2013年10月4日). 2015年9月23日閲覧。
  23. ^ “北川悦吏子さんNHKで初脚本 原田知世×斎藤工で“大人の純愛物語””. スポニチアネックス. (2016年6月10日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/06/10/kiji/K20160610012755980.html 2016年6月10日閲覧。 
  24. ^ “2018春NHK朝ドラ『半分、青い。』に決定 脚本は北川悦吏子氏”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年2月22日). http://www.oricon.co.jp/news/2086370/full/ 2017年2月22日閲覧。 

外部リンク[編集]