2018年の阪神タイガース

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2018年の阪神タイガース
成績
セントラル・リーグ6位
62勝79敗2分 勝率.440
本拠地
都市 兵庫県西宮市
球場 阪神甲子園球場
Hanshin Koshien Stadium 2009 (2).jpg
球団組織
オーナー 坂井信也
経営母体 阪神電気鉄道
監督 金本知憲
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2018年の阪神タイガースでは、2018年シーズンについての阪神タイガースの動向をまとめる。

この年の阪神タイガースは金本知憲監督の3年目のシーズンである。

開幕前[編集]

2017年ドラフト会議にて早稲田実業清宮幸太郎への1位指名を早々に公表し交渉権獲得を目指していたが[1]、7球団競合の末抽選に敗れ交渉権獲得はならなかった[2]横浜DeNAベイスターズから戦力外通告を受けていた山崎憲晴を獲得した[3]他、FA宣言しDeNAに移籍した大和の人的補償選手として尾仲祐哉を獲得[4]。新外国人選手として国立台湾体育運動大学呂彦青[5]クリーブランド・インディアンス傘下AAAディエゴ・モレノ[6]韓国ハンファ・イーグルスウィリン・ロサリオ[7]を獲得した。

オープン戦期間中の3月には、ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018に石崎剛大山悠輔を派遣。また、榎田大樹とのトレードで埼玉西武ライオンズから岡本洋介を獲得した[8]

シーズン中[編集]

打線の主軸として期待されキャンプ中の実戦やオープン戦では好調を維持していたロサリオ、大山、中谷将大らが開幕から揃って不振を極め、打線の繋がりを欠いたことから極度の得点力不足に陥りチームは低迷[9]。5月29日には、こちらも開幕から不振が続いていた鳥谷敬の連続試合出場が1939試合で途切れた[10]。投手陣でも藤浪、秋山拓巳、高橋聡文、マテオらが不調や故障により離脱するなど前年ほどの安定感はなく、投打に精彩を欠いた。

2位から最下位までが僅差の「団子状態」にあったセ・リーグの中で激しい順位変動を繰り返しながらも、中盤から、雨天中止が相次いだ影響で過密日程を余儀なくされた終盤にかけて徐々にBクラスに定着し、最終盤での糸井嘉男北條史也原口文仁らの故障離脱が響いて10月8日には2001年以来17年振りのシーズン最下位が決定した。この年は特に本拠地である甲子園球場で勝つことができず、球団史上ワーストとなるシーズン39敗を喫した[11]

この一方で、糸原健斗梅野隆太郎がレギュラーに定着、陽川尚将植田海が一時スタメン出場を続けるなど一軍に定着してそれぞれ自己最多の試合出場を果たし、新人の熊谷敬宥島田海吏が存在感を見せた。投手陣では小野泰己が先発ローテーションに定着した他、才木浩人望月惇志がそれぞれ先発、中継ぎとして台頭。また、記録では鳥谷が藤田平の保持する球団歴代最多安打記録(通算2064安打)を更新[12]。代打の切り札として出場を続けた原口文仁がシーズン代打安打23本を放ち、2008年桧山進次郎に並ぶ球団タイ記録をマークした。

6月にはロサリオの代役としてシカゴ・カブスからエフレン・ナバーロ[13]、7月には松田遼馬とのトレードで福岡ソフトバンクホークスから飯田優也を獲得した[14]

シーズン終了後[編集]

シーズン最下位の責任を取る形で金本監督が退任[15]片岡篤史一軍ヘッド兼打撃コーチが打撃不振の責任を取り辞任し[16]、また坂井信也オーナーも辞任となった[17]。監督の後任には二軍監督として8年ぶり16度目のウエスタン・リーグ優勝・12年ぶり5度目のファーム日本一を成し遂げた矢野燿大が就任[18]、新オーナーには藤原崇起が就任することとなった[17]

西岡剛今成亮太らが自由契約となり退団した[19]

島田海吏が第2回WBSC U-23ワールドカップに出場する日本代表に選出され[20]、主力選手として最多得点賞を受賞するなどチームの準優勝に貢献した。岩貞祐太が2018日米野球に出場。

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

オーダー変遷
開幕 5/1 6/1 7/1 8/1 9/1
1 高山俊 上本博紀 植田海 糸原健斗 糸原健斗 糸原健斗
2 鳥谷敬 植田海 北條史也 熊谷敬宥 北條史也 北條史也
3 糸井嘉男 糸井嘉男 大山悠輔 ナバーロ ナバーロ 福留孝介
4 ロサリオ ロサリオ 原口文仁 陽川尚将 福留孝介 糸井嘉男
5 福留孝介 福留孝介 糸井嘉男 俊介 中谷将大 陽川尚将
6 大山悠輔 糸原健斗 中谷将大 原口文仁 陽川尚将 伊藤隼太
7 糸原健斗 俊介 ロサリオ 北條史也 ロサリオ 大山悠輔
8 梅野隆太郎 梅野隆太郎 江越大賀 中谷将大 梅野隆太郎 梅野隆太郎
9 メッセンジャー 秋山拓巳 梅野隆太郎 小野泰己 才木浩人 小野泰己
    岩貞祐太      
2018年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 -- 広島 --
2位 巨人 2.0 DeNA 3.5 ヤクルト 5.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 12.0 ヤクルト 7.0
3位 DeNA 2.5 阪神 5.0 阪神 6.5 巨人 10.5 巨人 14.5 巨人 13.5
4位 阪神 4.0 巨人 5.5 DeNA 7.0 DeNA 11.5 阪神 17.0 DeNA 15.0
5位 中日 6.0 中日 6.0 巨人 7.5 阪神 12.0 DeNA 18.0 中日 19.0
6位 ヤクルト 6.5 ヤクルト 8.5 中日 9.0 中日 13.0 中日 19.0 阪神 20.0
期間
成績
11勝12敗
勝率.478
12勝12敗
勝率.500
10勝13敗1分
勝率.435
6勝10敗
勝率.375
11勝13敗
勝率.458
12勝20敗1分
勝率.375

[注 1]


2018年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
優勝 広島東洋カープ 82 59 2 .582 ---
2位 東京ヤクルトスワローズ 75 66 2 .532 7.0
3位 読売ジャイアンツ 67 71 5 .486 13.5
4位 横浜DeNAベイスターズ 67 74 2 .475 15.0
5位 中日ドラゴンズ 63 78 2 .447 19.0
6位 阪神タイガース 62 79 2 .440 20.0

セ・パ交流戦[編集]

日本生命セ・パ交流戦2018 最終成績
順位 球団 勝率
優勝 東京ヤクルトスワローズ 12 6 0 .667 ---
2位 オリックス・バファローズ 11 6 1 .647 0.5
3位 千葉ロッテマリーンズ 11 7 0 .611 1.0
4位 福岡ソフトバンクホークス 11 7 0 .611 1.0
5位 北海道日本ハムファイターズ 10 8 0 .556 2.0
6位 埼玉西武ライオンズ 10 8 0 .556 2.0
7位 読売ジャイアンツ 8 10 0 .444 4.0
8位 横浜DeNAベイスターズ 8 10 0 .444 4.0
9位 中日ドラゴンズ 7 11 0 .389 5.0
10位 広島東洋カープ 7 11 0 .389 5.0
11位 阪神タイガース 6 11 1 .353 5.5
12位 東北楽天ゴールデンイーグルス 6 12 0 .333 6.0

[注 2]

入団・退団[編集]

シーズン開幕前[編集]

本節では、前レギュラーシーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。なお、退団の去就はスポーツ関係又は芸能関係の職業に転身した場合のみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身もしくは去就不明を示す。

支配下選手
登録 抹消
No 選手名 区分 前所属 No 選手名 区分 去就
投手
13 岡本洋介 トレード 埼玉西武ライオンズ 13 榎田大樹 トレード 埼玉西武ライオンズ
18 馬場皐輔 ドラフト1位 仙台大学 16 安藤優也 任意引退 二軍育成コーチ
26 呂彦青 新外国人 中華民国の旗国立台湾体育運動大学 20 メンデス 自由契約 アメリカ合衆国の旗AAAシラキュース
27 尾仲祐哉 FA人的補償 横浜DeNAベイスターズ 26 歳内宏明 自由契約 育成再契約
29 高橋遥人 ドラフト2位 亜細亜大学 34 高宮和也 自由契約
34 谷川昌希 ドラフト5位 九州三菱自動車 66 柳瀬明宏 自由契約 ソフトバンク球団職員
48 モレノ 新外国人 アメリカ合衆国の旗AAAコロンバス 75 メンドーサ 自由契約 メキシコの旗レッドデビルズ
66 牧丈一郎 ドラフト6位 啓新高 97 田面巧二郎 自由契約
内野手
4 熊谷敬宥 ドラフト3位 立教大学 0 大和 FA移籍 横浜DeNAベイスターズ
20 ロサリオ 新外国人 大韓民国の旗 ハンファ 29 キャンベル 自由契約 アメリカ合衆国の旗AAAニューオーリンズ
32 山崎憲晴 自由契約 横浜DeNAベイスターズ 32 新井良太 任意引退 二軍育成コーチ
48 ロジャース 自由契約 アメリカ合衆国の旗独立リーグ
外野手
53 島田海吏 ドラフト4位 上武大学 24 横田慎太郎 自由契約 育成再契約
99 狩野恵輔 任意引退 野球解説者

[21][22]

育成選手
登録 抹消
No 選手名 区分 前所属 No 選手名 区分 去就
投手
121 石井将希 育成ドラフト1位 上武大学
126 歳内宏明 再契約 支配下選手
外野手
124 横田慎太郎 再契約 支配下選手

シーズン開幕後[編集]

本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。

入団 退団
No. 選手名 守備 入団区分 前所属 No. 選手名 守備 退団区分 去就
6月 99 ナバーロ 内野手 新外国人 アメリカ合衆国の旗AAAアイオワ
7月 56 飯田優也 投手 トレード 福岡ソフトバンクホークス 56 松田遼馬 投手 トレード 福岡ソフトバンクホークス
育成選手→支配下
No. 選手名 守備
7月 126→97 歳内宏明 投手

[23]

マイナビオールスターゲーム2018[編集]

ファン投票
選手間投票 糸井嘉男
監督推薦 メッセンジャー 岩貞祐太 糸原健斗

ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018 選出選手[編集]

日本代表
大山悠輔
石崎剛

2018日米野球 選出選手[編集]

日本代表
岩貞祐太

2018年 WBSC U-23ワールドカップ 選出選手[編集]

日本代表
島田海吏

選手・スタッフ[編集]

  • 背番号変更
  • 歳内宏明 126→97(7月支配下登録)[24]

    試合結果[編集]

    凡例
    勝利試合 敗北試合 引き分け 中止
    2018年 レギュラーシーズン

    個人成績[編集]

    投手成績[編集]

    色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手





































    メッセンジャー 28 0 0 11 7 0 0 .611 173.2 160 13 58 149 74 70 3.63

    野手成績[編集]

    色付きは規定打席(443打席)以上の選手



































    糸井嘉男 119 509 419 60 129 24 0 16 68 22 0 5 77 63 .308 .420
    糸原健斗 143 637 531 79 152 29 4 1 35 6 9 4 86 73 .2862 .390
    福留孝介 123 499 414 57 116 26 2 14 72 2 0 7 73 90 .280 .389
    梅野隆太郎 132 455 386 45 100 27 1 8 47 5 28 1 39 67 .259 .328

    表彰[編集]

    達成記録[編集]

    • 4月13日 - 福留孝介が日米通算300本塁打。
    • 5月4日 - 鳥谷敬が通算2000試合出場、史上51人目。
    • 5月25日 - 糸井嘉男が通算150本塁打、史上167人目。
    • 6月14日 - 福留孝介が全球団から本塁打を達成、史上33人目。
    • 6月28日 - 能見篤史が通算100勝、史上135人目。
    • 7月3日 - 福留孝介が通算3000塁打、史上57人目。
    • 8月29日 - ランディ・メッセンジャーが通算1500投球回、史上178人目。
    • 9月1日 - 藤川球児が通算700試合登板、史上16人目。
    • 9月21日 - 糸井嘉男が通算1500安打、史上124人目。
    • 10月4日 - 鳥谷敬が通算2065安打、球団最多安打記録を更新。

    ドラフト指名選手[編集]

    新人選手選択会議
    順位 選手名 守備 所属
    1位 近本光司 外野手 大阪ガス
    2位 小幡竜平 内野手 延岡学園高
    3位 木浪聖也 内野手 Honda
    4位 齋藤友貴哉 投手 Honda
    5位 川原陸 投手 創成館高
    6位 湯浅京己 投手 富山GRNサンダーバーズ
    育成選手選択会議
    順位 選手名 守備 所属
    1位 片山雄哉 捕手 福井ミラクルエレファンツ

    脚注[編集]

    [ヘルプ]

    注釈[編集]

    1. ^ 勝率が同率で並んだ場合、(1)当該球団間の対戦勝率(2)交流戦を除くリーグ戦勝率(3)前年度順位で順位が決定される
    2. ^ 勝率が同率で並んだ場合、(1)勝利数(2)当該チーム間の当年度交流戦の直接対決成績(3チーム以上並んだ場合は省略)(3)得点/攻撃イニング-失点/守備イニング(4)前項を自責点に置き換えたもの(5)チーム打率(6)前年度の交流戦順位で順位が決定される。

    出典[編集]

    1. ^ 阪神即清宮「1位」公表、四藤球団社長「ぜひとも」SANSPO.COM 2017年9月23日
    2. ^ 早実・清宮は日本ハム1位「いい選手たくさんいる」日刊スポーツ 2017年10月26日
    3. ^ DeNA戦力外の山崎憲が阪神入団「言葉にならないくらいうれしかった」SANSPO.COM 2017年11月27日
    4. ^ 阪神、大和の人的補償は尾仲 谷本球団本部長「来季からも勝負できる素材」SANSPO.COM 2017年12月10日
    5. ^ 阪神が台湾代表左腕の呂彦青を獲得 7日に入団会見日刊スポーツ 2017年11月6日
    6. ^ 阪神150キロ右腕モレノ獲得 メジャー通算1勝日刊スポーツ 2017年12月11日
    7. ^ ロサリオ入団を正式発表 背番号20 「タイガースの一員になれて誇り」デイリースポーツ 2017年12月13日
    8. ^ 西武・岡本と阪神・榎田 交換トレード成立 両球団から発表 スポニチアネックス 2018年3月14日
    9. ^ 阪神:最下位の原因は打撃の低調に 金本監督辞任へ 毎日新聞 2018年10月11日
    10. ^ “阪神鳥谷の連続出場ストップ 歴代2位1939試合”. 日刊スポーツ. (2018年5月29日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805240000481.html 2018年5月29日閲覧。 
    11. ^ 最下位決定の阪神 甲子園で今季39敗目 23年ぶりにチームワースト塗り替える Sponichi Annex 2018年10月9日
    12. ^ 藤田平氏超えた!阪神鳥谷が球団最多の2065安打 日刊スポーツ 2018年10月4日
    13. ^ 外国人選手との契約合意について 球団ニュース|ニュース|阪神タイガース公式サイト 2018年6月15日
    14. ^ “トレードの成立について”. 阪神タイガース公式サイト. (2018年7月26日). http://hanshintigers.jp/news/topics/info_5716.html 2018年7月27日閲覧。 
    15. ^ 阪神:「最下位はやばいな…」辞任表明の金本監督一問一答 毎日新聞 2018年10月11日
    16. ^ 阪神・片岡ヘッド兼打撃コーチが辞任 SANSPO.COM 2018年10月14日
    17. ^ a b 阪神坂井オーナー今季限りで交代へ「申し訳ない」 日刊スポーツ 2018年10月11日
    18. ^ 阪神矢野監督が誕生!正式に受諾の意向伝える 日刊スポーツ 2018年10月15日
    19. ^ 西岡が戦力外を4時間前にフライング公表 球団困惑 日刊スポーツ 2018年10月3日
    20. ^ 「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」の出場メンバーが決定 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2018年10月3日
    21. ^ 2017年度NPB公示 NPBHP
    22. ^ ニュース阪神タイガース公式HP
    23. ^ 2018年度NPB公示 NPBHP
    24. ^ 歳内宏明選手と支配下選手契約を締結”. 阪神タイガース公式HP (2018年7月30日). 2018年7月30日閲覧。

    関連項目[編集]