谷川昌希

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谷川 昌希
阪神タイガース #34
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県八女市
生年月日 (1992-10-06) 1992年10月6日(25歳)
身長
体重
175 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 ドラフト5位
初出場 2018年5月10日
年俸 840万円(2018年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

谷川 昌希(たにがわ まさき、1992年10月6日 - )は、阪神タイガースに所属する福岡県八女市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学1年時から野球を始めると、筑南中学校時代には、硬式野球チームの『八女スカイホーク』に所属[1]筑陽学園高校への進学後は、2年時夏の全国高等学校野球選手権福岡大会で決勝にまで進んだ[2]ものの、春夏ともに阪神甲子園球場での全国大会に出場できなかった。

高校卒業後は東京農業大学へ進学。2年時の春から東都大学野球2部のリーグ戦に登板。在学中には、2部リーグ戦通算31試合の登板で、5勝12敗という成績を残した[3]が、当時は故障がちなことも災いして、NPB球団のスカウトから注目されなかった[4]。野球部の1学年先輩に陽川尚将がいる。

大学卒業後、地元の九州三菱自動車へ入部。1年目の2015年から先発の一角を担い、都市対抗野球大会には西部ガスの補強選手として出場。NPBドラフト会議での指名対象になる2年目には前年に引き続き西部ガスの補強選手として都市対抗本戦に出場。ドラフト候補にも挙がったものの、夏以降調子を落とした影響もありどの球団からも指名されなかった。3年目の2017年には、さらなる成長を遂げチームの絶対的エースとして活躍[4]。チームとしては5年振りの出場となった都市対抗野球大会では、前年度優勝チームであるトヨタ自動車との開幕戦に先発すると、延長11回を1失点に抑えるとともに13三振を奪った[5]。入団当時のチームメイトに有吉優樹がいる。

さらに2017年には、第28回BFAアジア選手権へ出場する日本代表に選出。背番号18を背負い、予選ラウンド、スーパーラウンドでそれぞれ初戦に先発し勝利を収めると[6]台湾との決勝戦では、最終回にリリーフ登板し胴上げ投手となるなど中心選手として活躍。大会通算の防御率は0.00で、最優秀防御率のタイトルを獲得するとともに、投手としてベストナインに選ばれた[7]

2017年のNPBドラフト会議で、阪神タイガースから5巡目で指名。契約金5,000万円、年俸840万円(金額は推定)という条件で入団する[8]とともに、大学から直接阪神へ入団した陽川と、再びチームメイトになった。担当スカウトは田中秀太[9]、背番号は34[10]

プロ入り後[編集]

2018年には、二軍の安芸春季キャンプ中に、埼玉西武ライオンズの二軍やKBOハンファイーグルスとの練習試合で好投。その結果、終盤に一軍の沖縄キャンプへ合流した。金本知憲が一軍監督へ就任した2016年以降の阪神春季キャンプ中に、二軍から一軍への昇格を果たした選手は、新人以外をを含めても谷川が初めてである[11][12]。キャンプ後のオープン戦では、2試合の登板をいずれも無失点で凌いだことから、首脳陣は谷川を先発要員として起用する方針を決めた。谷川はこの方針に沿って、公式戦の開幕直前から再び二軍へ合流[13]ウエスタン・リーグの公式戦で、5月上旬までに6試合の登板で2勝0敗、防御率2.90という好成績を残し[14]5月10日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)に先発投手として一軍公式戦へのデビューを果たした。しかし、4回3失点5奪三振という内容で敗戦投手となり[15]、翌11日に二軍降格となった。二軍ではその後も先発投手として登板を重ねていたが、6月1日に中継ぎ要員として一軍へ再昇格[16]。翌2日の対埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)にて、2点ビハインドの5回裏に二番手として救援登板。1イニングを無失点に抑えたが、その直後に阪神が勝ち越したことで勝利投手の権利を獲得、そのまま阪神が勝利したためプロ入り後初勝利を挙げた[17]

選手としての特徴[編集]

最速149km/hの回転の良いストレートカットボールスライダーカーブシュートを投げ[18]、高い制球力も持ち合わせる[19]

完投能力が高いことや、連投に耐えられることが高く評価されている。担当スカウトの田中は「『権藤、権藤、雨、権藤』[注 1]ならぬ『谷川、谷川、谷川、谷川』」[20]、「理想は久保田智之[1]と表現している。谷川自身も、入団直後に「1年目から公式戦の開幕から一軍に入って、中継ぎで60試合に登板すること」を目標に挙げていた[20]。実際には前述した事情で開幕一軍入りには至らず、一軍初出場も先発投手として迎えたが、中継ぎ投手としてプロ初勝利を挙げている。

人物・エピソード[編集]

前述した権藤博や、藤川球児を投手としての目標に挙げている[20]。藤川については、「投球を楽しんでいる」という印象があるとしており、中継ぎ、抑え投手としての心構えなどについて学びたいと語っている[1]

大学時代以前は注目される選手ではなかった谷川だが、社会人時代に大きく成長した。その要因として、入社当時エースとして活躍していた有吉の存在や[21]、プロ野球の経験を持つ指導者との出会いを挙げている。入社1年目には、当時の投手コーチである山内孝徳の指導の下、体づくりやフォーム固めを敢行。3年目には、福岡市内スポーツジムを営む小林亮寛(元ロッテ投手)から、負担を最小限にとどめる身体の使い方やケアの方法を学んだ。さらに、山内の後任としてコーチへ就任した加藤伸一(いずれも元・南海ホークスおよび福岡ソフトバンクホークス投手および投手コーチ)からシュートの投げ方を教わったことによって、投球の幅を広げた[5]

また、九州三菱では営業部に所属しており、そこでの経験について「社業では、店舗の方や顧客からもたくさん応援してもらった。車は決して安い買い物ではないので、信頼関係を築くことの大切さも改めて感じることができた」と語っている[22]。ちなみに、営業部の方針で練習にも携帯電話を持参しており、その電話に顧客から連絡が入れば、練習中であっても応対していたという[14]

九州三菱自動車への入社3年目(2017年)、6月の都市対抗大会九州予選において、7日間で6試合を戦うというハードスケジュールに見舞われながらも、5試合に登板し4完投勝利を記録[5][21]。9月の日本選手権大会九州予選では、本大会への出場こそならなかったものの、3完投を含む5試合連投で総投球回数が33イニングにまで達した[1][5]

阪神への入団後は、チーム関係者から、男性ながら顔立ちが浅田真央に似ていることを指摘されている[23]

詳細情報[編集]

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 34 (2018年 - )

登場曲[編集]

  • 「for you」 - 鮫島成彬 (2018年 - )

参考文献[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 中日ドラゴンズへ投手として入団した当初の権藤博の起用法を形容した流行語
  1. ^ a b c d 阪神5位谷川9月に5連投 憧れの藤川と鉄腕競演だ 日刊スポーツ 2017年12月4日閲覧
  2. ^ 谷川投手(九州三菱自)「日本一に貢献」 井手投手(九産大)「早く支配下に」 ドラフト会議 都市圏から2人 [福岡県 西日本スポーツ 2017年12月4日閲覧
  3. ^ 元南海・山内孝徳氏が育てる注目右腕 谷川昌希を“雑草の花”にするために スポーツナビ 2017年12月4日閲覧
  4. ^ a b 阪神ドラフト5位・谷川昌希を社会人時代に大変身させた元プロの3人Sportiva 2017年12月31日
  5. ^ a b c d “阪神ドラフト5位・谷川昌希を社会人時代に大変身させた元プロの3人(3)”. Web Sportiva. (2017年12月31日). https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2017/12/31/___split_103/index_3.php 2018年5月11日閲覧。 
  6. ^ 先発・谷川が8回無失点の力投 スーパーラウンド初戦を3対0で韓国に勝利野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年10月6日
  7. ^ 2017年第28回 BFA アジア選手権試合・大会詳細野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年12月12日閲覧
  8. ^ 阪神5位谷川「抑えたい」母校先輩長野と対決熱望 日刊スポーツ 2017年12月4日閲覧
  9. ^ 阪神・谷川を発掘した九州担当田中秀太スカウト「魅力は抜群の制球力」
  10. ^ ドラフト1位馬場は「18」 2位高橋は「29」 新入団会見で背番号発表 デイリースポーツ 2017年12月4日閲覧
  11. ^ “阪神ドラフト5位谷川が一軍へ 即戦力右腕が異例のキャンプ途中昇格”. スポーツニッポン. (2018年2月19日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/02/19/kiji/20180219s00001173036000c.html 2018年5月11日閲覧。 
  12. ^ “阪神ドラフト5位谷川が一軍合流「第1歩が踏み出せた」”. 日刊スポーツ. (2018年2月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201802190000591.html 2018年2月20日閲覧。 
  13. ^ “先発もあるぞ!阪神ドラフト5位・谷川&松田、二軍に合流”. サンケイスポーツ. (2018年3月20日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20180320/tig18032005000004-n1.html 2018年5月11日閲覧。 
  14. ^ a b “【阪神】谷川が5月10日プロ初先発へ!強気の内角攻め”. スポーツ報知. (2018年5月8日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20180508-OHT1T50010.html 2018年5月11日閲覧。 
  15. ^ 阪神谷川「1球の怖さ痛感」プロ初登板初勝利ならず 日刊スポーツ 2018年5月10日
  16. ^ 阪神ドラ5谷川1軍昇格 先発から中継ぎ待機へ 日刊スポーツ 2018年6月2日
  17. ^ 阪神が今季交流戦初勝利!糸井プロ初満塁弾&自己最多6打点 打線は今季初2桁得点 デイリースポーツ 2018年6月2日
  18. ^ 阪神D5・谷川、「勝利の方程式」に入るぞ!JFK級リリーフ陣期待や サンケイスポーツ 2017年12月4日閲覧
  19. ^ 2017年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~社会人代表編〜野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年10月31日
  20. ^ a b c 権藤ばりに投げまくる!阪神D5・谷川、契約金5000万円で仮契約SANSPO.COM 2017年11月17日
  21. ^ a b 阪神ドラ5谷川昌希はタフな成長株。先輩・ロッテ有吉優樹からのエール。Number Web 2017年11月26日
  22. ^ “阪神ドラフト5位・谷川昌希を社会人時代に大変身させた元プロの3人(4)”. Web Sportiva. (2017年12月31日). https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2017/12/31/___split_103/index_4.php 2018年5月11日閲覧。 
  23. ^ 人気上昇中、浅田真央さん似?阪神ルーキー谷川昌希日刊スポーツ 2018年6月2日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]