横田慎太郎

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横田 慎太郎
阪神タイガース #24
Tigers yokotashintaro 20160812.jpg
2016年8月12日 阪神鳴尾浜球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 鹿児島県日置市
生年月日 (1995-06-09) 1995年6月9日(22歳)
身長
体重
187 cm
89 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2013年 ドラフト2位
初出場 2016年3月25日
年俸 870万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

横田 慎太郎(よこた しんたろう、1995年6月9日 - )は、阪神タイガースに所属するプロ野球選手外野手[2]。実父は、元プロ野球外野手の横田真之[2][3]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

東京都生まれで、3歳の時に鹿児島県東市来町(現在の日置市)へ移住[4][5]。湯田小学校3年生の時に東市来町湯田ソフトボール少年団でソフトボールを始める[5]と、東市来中学校では軟式野球部に所属した[5]

鹿児島実業高等学校への進学後は、1年生の秋から4番打者を任された。3年時には投手を兼務。140km/h超の速球を武器に、エースとしても活躍した[4]。高校通算で29本塁打を記録した[2][5]が、チームは2年生の時から、夏の鹿児島県大会で2年続けて決勝で敗れている[2]

2013年のNPBドラフト会議で、阪神タイガースから2巡目で指名。契約金6,000万円、年俸720万円(金額は推定)という条件で入団した[2]。外野手としての指名で、担当スカウトは田中秀太。自身と同じ左打ちの外野手だった桧山進次郎がこの年限りで引退したことを受けて、桧山が22年間付けていた背番号24を、入団後に引き継いだ。

プロ入り後[編集]

2014年

若手主体の春季安芸キャンプ初日(2月1日)に発熱で静養を余儀なくされた[6]ものの、安芸市営球場で臨んだプロ入り後初の屋外打撃練習(同月10日)では、飛距離の長い打球を連発したことで関係者や報道陣を驚かせた[7]。シーズンでは二軍生活に終始したが、7月17日フレッシュオールスターゲーム長崎ビッグNスタジアム)には、ウエスタン・リーグ選抜チームの「7番・左翼手」としてスタメンに起用[8]。79試合に出場した同リーグの公式戦では、打率.225ながら、伊藤隼太・同期入団の陽川尚将と並ぶチーム2位の6本塁打を記録した。プロ初本塁打は、8月3日の対オリックスバファローズ戦(鳴尾浜球場)2回裏に右腕投手の近藤一樹から放った満塁本塁打。同月31日の対中日ドラゴンズ戦(姫路)では、1試合3本塁打を記録した[9]。ウエスタン・リーグ公式戦でこの記録を達成した阪神の選手は、1997年フィル・ハイアット以来である[9]

2015年

2年続けて安芸で迎えた春季キャンプでの打撃内容が評価されて、オリックスとの練習試合(2月28日[10]からオープン戦の中盤まで[11]一軍でプレー。オープン戦では安打や打点[12]を記録したが、キャンプ中から打撃フォームを崩していた影響で、開幕一軍には至らなかった。ウエスタン・リーグの公式戦でも、開幕からシーズン中盤まで、打率が1割前後にとどまっていた[13]。シーズン通算では、同年齢の奥浪鏡(オリックス)と並んで、同リーグ2位の103試合に出場[14]。チームトップの8盗塁、中谷将大と並ぶチーム2位の9本塁打、チーム3位の36打点を記録した。しかし、最終打率は.213と前年より低く、一軍公式戦への出場機会もなかった。

2016年

入団以来初めて、一軍の春季沖縄キャンプに参加。新任の一軍監督・金本知憲の方針でルーキーの高山俊と並んで連日スタメンに起用されたオープン戦では、9試合連続で安打を放った[15]。さらに、規定打席を上回った選手で最も多い22安打と、セントラル・リーグの選手で最も高い打率.393を記録した。

3月25日には、中日ドラゴンズとの開幕戦(京セラドーム大阪)に、「2番・中堅手」としてスタメンで一軍デビュー。実父・真之もロッテの選手時代に一軍の開幕戦で6回スタメンに起用されていたことから、「親子選手による一軍開幕戦スタメン出場」というNPB史上5組目の記録も達成した。この試合で一軍初の盗塁を決める[16]と、翌26日の同カード5回裏の第3打席で一軍初の安打(内野安打)を放った[17]4月6日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(東京ドーム)3回表には、三塁走者として、一塁走者のマット・ヘイグとの重盗に成功。阪神の一軍公式戦では2012年平野恵一)以来の本盗も達成している[18]

以降の試合でもスタメンに起用されていたが、出塁を意識するあまり打撃のフォームや調子を崩した[19]ことから、5月6日の出場選手登録抹消[20]を機に一軍と二軍を2度往復[21]。一軍公式戦では、38試合の出場で4盗塁を記録したものの、打率は.190で、本塁打0に終わるなど持ち前の長打力を発揮できなかった。その一方で、ウエスタン・リーグ公式戦では、79試合の出場で打率.261、5本塁打、35打点、15盗塁をマーク。「長距離打者として育てたい」という掛布雅之二軍監督の方針から、最初の登録抹消後は4番打者に起用されていた[22]。しかし、夏場に2ヶ月間本塁打が出ないほどの不振に見舞われたこと[23]などから、6月下旬以降は一軍復帰を果たせなかった。

2017年

前年に続けて、春季キャンプを一軍でスタート。自身と同じ左打ちの外野手である糸井嘉男国内FA権の行使によってオリックスから移籍したことを背景に、一軍での出場機会を増やすべく、一塁の守備練習にも取り組み始めていた[24]。しかし、キャンプの中盤に原因不明の頭痛が続いたことから、参加選手では最も早い離脱を余儀なくされた[25]。その後は半年以上チームから離れていたが、9月2日からトレーニングを再開。翌3日には、キャンプ離脱後の精密検査で脳腫瘍と診断されたことや、診断から半年にわたる入院加療によって症状が寛解したことを公表した[26]。阪神球団では、横田が翌2018年2月のキャンプインを目標にリハビリに取り組むこと[27]を視野に、11月16日付で横田と育成選手契約を結んだことを発表[28]。育成選手契約への移行を機に背番号を変更するが、球団では移行後の年俸を前年と同額(推定870万円)に据え置く[29]とともに、横田に対して支配下登録選手へ復帰するまで背番号24を空番として扱うことを明らかにしている[30]

選手としての特徴[編集]

糸井がオリックスに在籍していた時期から「糸井二世」と評されるほど、身体能力が非常に高い[31]。阪神入団直後の体力測定で約170キログラムを記録した背筋力は、2014年12月の測定で220キログラムまで増加している[32]

打撃についても、高いレベルの技術やセンスを持つ[33][34]。阪神入団2年目の2015年には、室内練習場で横田の打撃を視察した掛布(当時はゼネラルマネジャー付打撃&育成コーディネーター)から、「高卒2年目・左打ちの外野手としては(読売ジャイアンツに在籍していた時期の)松井秀喜以上」と絶賛された[35]

外野手出身の金本から「別格の守備範囲」と評されるほどの守備力の持ち主[36]で、高校時代に投手としての出場機会も多かったことから、遠投105メートルの地肩の強さも魅力[33]。また、50メートル走で6秒1を記録するほどの脚力[31]で、高校時代にも対外試合で重盗や本盗を成功させていた[18]。このように潜在能力が高いことから、金本は2015年10月19日の監督就任会見で、横田を「期待できる若手選手」の1人に挙げている[37]

エピソード[編集]

阪神入団後の2017年に脳腫瘍を患ったが、実戦復帰へ向けてトレーニングを再開した際には、「同じ病気を持つ人達に夢や感動を与えられるように、これからの野球人生を頑張りたい」とコメント。中学3年生だった15歳で脳腫瘍を患ったオリックス投手の山崎福也からは、「いつか交流戦か日本シリーズで(横田と)戦いたいです。リハビリは大変だと思うけど頑張って欲しい」というエールを送られた[38]。折しも、この年には、入団以来指導を受けてきた掛布が二軍監督を退任。横田は9月28日に、広島とのウエスタン・リーグ最終戦(甲子園)後の退任セレモニーへ背番号24のユニフォーム姿で登場すると、ナインを代表して掛布に花束を贈呈した[39]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 阪神 38 109 105 14 20 2 0 0 22 4 4 2 0 0 2 0 2 13 3 .190 .220 .210 .430
NPB:1年 38 109 105 14 20 2 0 0 22 4 4 2 0 0 2 0 2 13 3 .190 .220 .210 .430
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野手












2016 阪神 32 46 1 0 0 1.000
通算:1年 32 46 1 0 0 1.000
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
  • 初出場・初先発出場:2016年3月25日、対中日ドラゴンズ1回戦(京セラドーム大阪)、2番・中堅手で先発出場
  • 初打席:同上、1回裏に大野雄大から投手ゴロ併殺崩れ
  • 初盗塁:同上、1回裏に二盗(投手:大野雄大、捕手:桂依央利
  • 初安打:2016年3月26日、対中日ドラゴンズ2回戦(京セラドーム大阪)、5回裏に山井大介から遊撃内野安打
  • 初打点:2016年3月27日、対中日ドラゴンズ3回戦(京セラドーム大阪)、2回裏にドリュー・ネイラーから左前適時打

背番号[編集]

  • 24 (2014年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 阪神 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2016年11月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e “阪神D2・横田“糸井級”証明!木製バットで130メートル弾”. サンケイスポーツ. (2013年10月26日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20131026/tig13102605030009-n3.html 2013年11月1日閲覧。 
  3. ^ “阪神2位横田は父子でプロ野球選手に”. 日刊スポーツ. (2013年10月24日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/news/f-bb-tp0-20131024-1208664.html 2013年11月2日閲覧。 
  4. ^ a b “【阪神】和田監督、ドラ2横田に掛布塾入門指令!”. スポーツ報知. (2013年10月27日). http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20131026-OHT1T00168.htm 2013年11月2日閲覧。 
  5. ^ a b c d “阪神ドラ2横田 大先輩・杉内と対決熱望”. 日刊スポーツ. (2013年10月30日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/news/p-bb-tp0-20131030-1211295.html 2013年11月2日閲覧。 
  6. ^ 阪神ドラフト2位横田が発熱 宿舎で静養”. 日刊スポーツ (2014年2月1日). 2015年10月18日閲覧。
  7. ^ 阪神横田豪快弾 担当スカウトびっくり”. 日刊スポーツ (2014年2月11日). 2015年10月18日閲覧。
  8. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2014 先発メンバー”. 日本野球機構. 2015年10月18日閲覧。
  9. ^ a b 植村徹也 (2015年2月1日). “【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】横田は掛布&バース級! 補強壊滅の中村GM「育てられなきゃ全員クビ」”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20150201/tig15020118000018-n2.html 2015年2月1日閲覧。 
  10. ^ 阪神横田1軍デビュー 初打席は中飛”. 日刊スポーツ (2015年2月28日). 2015年10月19日閲覧。
  11. ^ 掛布氏、開幕1軍レースから脱落の横田に“愛のダメ出し”/球界ここだけの話(110)”. サンケイスポーツ (2015年3月9日). 2015年10月19日閲覧。
  12. ^ 父はロッテで活躍!19歳阪神・横田 武田討ち吠えた初打点”. スポーツニッポン (2015年3月4日). 2015年10月19日閲覧。
  13. ^ ファーム選手CLOSE UP 輝け!未来のスターたち 阪神・横田慎太郎「今はたくさんバットを振るだけ」”. 週刊ベースボール (2015年5月11日). 2015年10月19日閲覧。
  14. ^ 昨年の阪神2位・横田の開花に期待”. デイリースポーツ. 2014年10月24日閲覧。
  15. ^ 阪神横田の連続試合安打がストップ、打率も4割切る”. 日刊スポーツ. 2016年3月20日閲覧。
  16. ^ 阪神横田がむしゃら走塁 金本虎の初得点呼んだ”. 日刊スポーツ. 2016年3月25日閲覧。
  17. ^ 阪神・横田 プロ3年目の初安打!俊足飛ばし内野安打”. スポーツニッポン. 2016年3月26日閲覧。
  18. ^ a b 横田「狙ってた」2012年平野以来の本盗”. デイリースポーツ. 2016年4月19日閲覧。
  19. ^ トリプル3可能な逸材!虎横田の“一発回答”見たい”. 日刊スポーツ. 2016年6月1日閲覧。
  20. ^ 阪神・横田 二軍で再出発 金本監督「本人も分かっている」”. スポーツニッポン. 2016年6月1日閲覧。
  21. ^ 阪神横田「結果を残すだけ。こっから」一軍に合流”. 日刊スポーツ. 2016年6月4日閲覧。
  22. ^ 掛布2軍監督誕生日の誓い 横田を4番で大砲に”. 日刊スポーツ. 2016年10月2日閲覧。
  23. ^ 阪神横田、3カ月ぶり本塁打に掛布監督もニッコリ”. 日刊スポーツ. 2016年10月2日閲覧。
  24. ^ 横田一塁挑戦 外野は激戦「可能性を広げていきたい」”. スポーツニッポン (2017年2月1日). 2017年2月11日閲覧。
  25. ^ 阪神 横田、頭痛が治まらず離脱”. スポーツニッポン. 2017年2月11日閲覧。
  26. ^ 横田、脳腫瘍を告白 現在は寛解「厳しい治療もあった」 2日に帰寮リハビリ開始デイリースポーツ 2017年9月3日閲覧
  27. ^ 阪神・横田、合流は来春キャンプ 金本監督「まずは、ひと安心」”. スポニチアネックス. 2017年9月3日閲覧。
  28. ^ 育成選手契約について”. 阪神タイガース. 2017年11月16日閲覧。
  29. ^ 【阪神】横田、育成から再出発…脳腫瘍から復活へ球団も「24番」空けて待つ”. スポーツ報知. 2017年11月17日閲覧。
  30. ^ 阪神横田、脳腫瘍から復活へ 球団背番24空け待つ”. 日刊スポーツ. 2017年11月17日閲覧。
  31. ^ a b 昨年の阪神2位・横田の開花に期待”. デイリースポーツ. 2014年10月24日閲覧。
  32. ^ 横田マッチョ化 背筋力1年で50キロUP”. 日刊スポーツ (2014年12月20日). 2015年10月18日閲覧。
  33. ^ a b “ホーム>野球>ドラフト会議2013>阪神タイガース”. 日刊スポーツ. http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2013/team/tigers.html 2013年11月2日閲覧。 
  34. ^ 「週刊ベースボール」 2013年11月11日号「2013ドラフト総決算号」ベースボール・マガジン社 JANコード:4910204421135
  35. ^ 阪神掛布DC、横田絶賛「ゴジラ以上」”. 日刊スポーツ (2015年1月24日). 2015年10月18日閲覧。
  36. ^ 阪神・江越の好捕に金本監督「別格の守備範囲」 サンケイスポーツ 2016年4月13日。
  37. ^ 金本新監督、期待の若手に江越ら指名”. デイリースポーツ (2015年10月19日). 2015年10月20日閲覧。
  38. ^ 脳腫瘍克服のオリックス山崎福 阪神・横田にエール「いつか日本シリーズで戦いたい」 スポーツニッポン 2017年9月6日
  39. ^ 掛布二軍監督、甲子園でラスト飾る 胴上げ拒否も「非常に濃い2年間」と感謝 デイリースポーツ 2017年9月28日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]