中谷将大

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中谷 将大
阪神タイガース #60
Tigers nakatanimasahiro 20150322.JPG
2015年3月22日 阪神鳴尾浜球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県小郡市
生年月日 (1993-01-05) 1993年1月5日(24歳)
身長
体重
187 cm
89 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手三塁手
プロ入り 2010年 ドラフト3位
初出場 2012年8月23日
年俸 1,200万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

中谷 将大(なかたに まさひろ、1993年1月5日 - )は、阪神タイガースに所属する福岡県小郡市出身のプロ野球選手外野手内野手)。右投右打。

来歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校3年生より「みくに野ハニーズ」に所属し、捕手として野球を始める。三国中学校在学時は「二日市ライオンズ」に所属。全国大会にも出場した。

福岡工大城東高校への進学後は、1年生の秋から、外野手として打撃面でチームに貢献。2年生の秋から捕手に復帰したが、春夏を通じて全国大会とは無縁であった。ちなみに、福岡大学を経て2014年に捕手として阪神タイガースへ入団した梅野隆太郎は1年先輩[2]で、中谷が2年生の時に主将を務めた。また、中谷と同じく、在学中には外野手から捕手へのコンバートを経験している。

2010年のドラフト会議で、阪神タイガースから3巡目で指名。契約金5,000万円、年俸600万円(金額は推定)という条件[3]で、捕手として入団した。背番号は60

プロ入り後[編集]

2011年ウエスタン・リーグ公式戦23試合に出場。打率.261(46打数12安打)、打点4という内容で、高卒の新人野手としては上々の成績を残した。守備面では、捕手としての出場機会がなく、13試合で外野の守備に就いた。このため、シーズン終了後には、捕手登録のまま外野手へ本格的に転向した[4]

2012年、入団後初めて、春季キャンプのスタートを一軍で迎えた。その後二軍へ合流したが、7月18日フレッシュオールスターゲームHARD OFF ECOスタジアム新潟)には、ウエスタン・リーグ選抜の指名打者として出場。イースタン・リーグ選抜の田原誠次から適時打十亀剣から2点適時三塁打を放つなど、2安打3打点の活躍でMVPに選ばれた[5]8月23日にプロ入り後初の出場選手登録を果たす[6]と、同日の対中日ドラゴンズ戦(倉敷マスカットスタジアム)に7番・右翼手としてスタメンで一軍デビュー[7]。一軍公式戦では、この試合を含めて6試合に出場したものの、安打を放てなかった。なお、ウエスタン・リーグ公式戦には90試合に出場。打率.225、3本塁打、27打点という成績を残した。

2013年、このシーズンから正式に外野手として登録。ウエスタン・リーグ公式戦では、100試合の出場で、打率.201、2本塁打、31打点を記録した。しかし、2年振りに一軍公式戦への出場機会がなかった。

2014年、前年に続いて一軍昇格を果たせなかったが、ウエスタン・リーグ公式戦では、93試合の出場で7本塁打をマーク。その一方で、打率は.190で、2年続けて最終規定打席到達者の最下位にとどまった。

2015年、開幕を二軍で迎えたものの、ウエスタン・リーグ公式戦では開幕から高い打率を維持していた。5月上旬の時点で首位打者に立っていたこと[8]を受けて、同月8日に自身3年振りの出場選手登録。同日の対広島東洋カープ戦(阪神甲子園球場)に7番・中堅手としてスタメンで、3年振りの一軍公式戦出場を果たした[9]。翌9日の同カード9回裏に代打で一軍初安打を放ったが、チーム事情で同月17日に登録を抹消[10]。しかし、ウエスタン・リーグ1位タイの月間9打点を挙げた7月には、ファーム月間MVPに選ばれた[11]。なお、シーズン終盤には、2度にわたって一軍へ昇格。同リーグの公式戦では、規定打席に満たなかったものの、94試合の出場で打率.290、9本塁打、40打点という好成績を残した。このため、シーズン終了後にはファーム優秀選手賞を受賞している[12]

2016年、一軍の春季キャンプに参加しながら、打撃不振でオープン戦の序盤から二軍へ合流[13]。さらに、二軍監督・掛布雅之の方針で春先に打撃フォームを改造した[14]ことから、一軍への復帰は6月14日にまで持ち越された[13]。翌15日の対オリックス・バファローズ戦からスタメンに起用される[15]と、19日の対福岡ソフトバンクホークス戦(いずれも甲子園)では武田翔太からの適時二塁打で一軍初打点、25日の対広島戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島では岡田明丈から一軍初本塁打をマーク。一軍でシーズン2度目の中堅守備に就いた翌26日の同カードでは、2度にわたるダイビングキャッチでチームの窮地を救った。しかし、同点の9回裏2死満塁から代打・松山竜平が左中間へ放った飛球を捕った瞬間に、左翼手俊介と交錯。その衝撃で落球したことから、チームはサヨナラ負けを喫した(記録上は中谷の失策)[16]。その一方で、8月3日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)7回表には、一軍公式戦で初めての代打本塁打を記録[17]。一軍公式戦全体では、64試合の出場で、4本塁打、14打点、打率.266という自己最高の成績を残した。

2017年、公式戦の開幕を初めて一軍で迎えると、高山俊原口文仁などと併用されながら、一塁手や外野手として4月中旬からスタメンに定着。5月には、2試合連続本塁打[18]やシーズン5号本塁打[19]を放つなど打撃が好調で、28日の対DeNA戦(甲子園)では4番打者に起用された(いずれも一軍公式戦では自身初)[20]。さらに、7月23日の対ヤクルト戦(神宮)7回表に代打へ起用されると、左投手・中澤雅人からのソロ本塁打によってチームトップの10号本塁打を記録した。阪神生え抜きの右打者が、チームの中で一軍公式戦2桁本塁打のシーズン一番乗りを果たした事例は、2006年濱中治以来11年振りである[21]8月22日からの同カード3連戦(神宮)で3試合とも本塁打を放つ[22]と、9月18日の対広島戦(甲子園)では、阪神生え抜きの右打者として前述した濱中以来の一軍公式戦シーズン20号本塁打を記録[23]。さらに、9月30日の対巨人戦(東京ドーム)に代打で出場したことによって、セントラル・リーグの最終規定打席に初めて到達した。しかし、同月中旬から打撃不振が続いた影響で、チームのレギュラーシーズン2位で臨んだDeNAとのクライマックスシリーズ ファーストステージ(甲子園)ではスタメン出場の機会がなかった。1勝1敗で迎えた第3戦(10月17日)で5点ビハインドの9回裏2死から代打に起用されたものの、山崎康晃から空振り三振を喫したため、チームはファイナルステージへの進出を逃した。

選手としての特徴・人物[編集]

遠投120メートルの強肩が持ち味。しかし、高校通算で20本塁打を記録するほどの長打力を生かすために、阪神への入団後に捕手から外野手へ転向した。ちなみに、入団時から阪神のオーナーを務める坂井信也は、中谷の高校生時代から打力を高く評価。入団後の外野手転向を前提に、中谷の獲得を球団の編成部へ提案したことがきっかけで、2010年ドラフト会議での指名に至ったという[24]

外野手への転向後は、チーム事情などから、公式戦に一塁手として出場することも多い。また、阪神の秋季キャンプでは、2015年から2年連続で三塁の守備練習にも取り組んでいる。2016年までは、ウエスタン・リーグ公式戦で三塁手として守備に就いた経験があったものの、一軍の公式戦では現在経験していない[25]

掛布雅之からは、「手足が長く、実際にスローイングが正確なことから新庄剛志のような素質を感じる」との理由で、「小新庄(こしんじょう)」と呼ばれている[26]。2014年の秋季キャンプでは、当時の一軍監督・和田豊が外野守備でのスローイングを高く評価。キャンプの「守備MVP」に選ばれた[27]

退寮した先輩選手の新居に真っ先に出向き寛ぐ、当時チーム内で流行ったプリズン・ブレイクのDVDを何日も借りるなど、若手選手の中でも弟分的な存在である[22]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2012 阪神 6 10 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .000 .000 .000 .000
2015 11 11 11 1 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .182 .182 .182 .364
2016 64 163 154 18 41 7 0 4 60 14 1 1 0 0 8 0 1 49 2 .266 .307 .390 .696
2017 133 455 411 64 99 21 1 20 182 61 2 1 0 3 36 2 5 96 5 .241 .308 .443 .751
NPB:4年 214 639 586 83 142 28 1 24 244 75 3 2 0 3 44 2 6 152 7 .242 .300 .416 .717
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野 一塁
























2012 阪神 4 4 0 0 0 1.000 -
2015 4 3 0 0 0 1.000 -
2016 52 64 0 3 0 .955 5 18 0 0 1 1.000
通算:3年 60 71 0 3 0 .957 5 18 0 0 1 1.000
  • 2016年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 60 (2011年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 中谷「野球人生の中でもいいシーズン」500万増で更改/タイガース.デイリースポーツオンライン.2016年11月18日閲覧。
  2. ^ 阿部祐亮 (2014年1月4日). “阪神ドラフト4位・梅野、中谷“監視トレ”で激震200スイング!”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20140104/tig14010405020004-n1.html 2014年1月26日閲覧。 
  3. ^ 阪神ドラフト3位・中谷「城島さん見て学ぶ」 サンケイスポーツ、2010年11月24日。
  4. ^ 西垣戸理大 (2012年1月23日). “外野殴り込み!阪神・中谷、初1軍や”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/120123/bsb1201230503009-n2.htm 2012年2月25日閲覧。 
  5. ^ “ウエスタン選抜が快勝!埼玉&九州の“ダル”競演も”. スポーツニッポン. (2012年7月19日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/19/kiji/K20120719003713490.html 2012年7月19日閲覧。 
  6. ^ “【セ・リーグ公示】8月23日”. サンケイスポーツ. (2012年8月23日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20120823/npb12082316250001-n1.html 2012年8月23日閲覧。 
  7. ^ “虎・中谷、3打数無安打…ホロ苦初出場”. サンケイスポーツ. (2012年8月24日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20120824/tig12082405020007-n1.html 2012年8月24日閲覧。 
  8. ^ “阪神、ウエスタン首位打者の中谷が一軍合流”. 日刊スポーツ. (2015年5月7日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1473002.html 2015年11月26日閲覧。 
  9. ^ “阪神中谷「機会もらえたら頑張る」無安打で途中交代”. 日刊スポーツ. (2015年5月8日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1473674.html 2015年11月26日閲覧。 
  10. ^ “阪神中谷二軍降格 鳴尾浜で残留組練習参加”. 日刊スポーツ. (2015年5月17日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1477996.html 2015年11月26日閲覧。 
  11. ^ “西武水口、阪神中谷が7月ファームMVP”. 日刊スポーツ. (2015年8月10日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1520917.html 2015年11月26日閲覧。 
  12. ^ “阪神石崎最多セーブ、中谷優秀選手賞 ファーム表彰”. 日刊スポーツ. (2015年11月25日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1571074.html 2015年11月26日閲覧。 
  13. ^ a b ““未完の大器”虎・中谷が今季初1軍!「自分の打撃をしたい」(2)”. サンケイスポーツ. (2016年6月14日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20160614/tig16061405020003-n2.html 2016年7月17日閲覧。 
  14. ^ “阪神・中谷、3打席連発!掛布2軍監督「次が楽しみだね」(2)”. サンケイスポーツ. (2016年4月28日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20160428/tig16042805020002-n2.html 2016年7月17日閲覧。 
  15. ^ “阪神中谷「強くたたく意識で」今季初先発で初安打”. 日刊スポーツ. (2016年6月15日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1663765.html 2016年7月17日閲覧。 
  16. ^ 中谷最後に痛恨「ぶつかっても…」 - デイリースポーツ(2016年6月27日)
  17. ^ 阪神中谷がギリギリ代打本塁打「たまたまです」 - 日刊スポーツ(2016年8月3日)
  18. ^ 若トラ中谷、7年目の飛躍 プロ初の2試合連続弾 - 朝日新聞(2017年5月12日)
  19. ^ 阪神・中谷“打ち直し”で5号先制3ラン 自身キャリアハイ「感触もよかった」 - デイリースポーツ(2017年5月16日)
  20. ^ 中谷が初4番、若手クリーンアップ実現 - デイリースポーツ(2017年5月28日)
  21. ^ 阪神中谷、汚名返上代打10号 2桁チーム一番乗り - 日刊スポーツ(2017年7月24日)
  22. ^ a b 長友孝輔 (2017年8月25日). “阪神・中谷、3戦連発で奇跡の予カーン!10日ぶり自力V復活や”. サンケイスポーツ. http://www.sanspo.com/baseball/news/20170825/tig17082505040007-n1.html 2017年8月25日閲覧。 
  23. ^ “阪神中谷20号!生え抜き右打者では浜中以来の記録”. 日刊スポーツ. (2017年9月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201709180000505.html 2017年9月19日閲覧。 
  24. ^ なんと!阪神・中谷の外野手コンバート案は坂井オーナーから”. SANSPO.COM(サンスポ) (2017年5月13日). 2017年5月23日閲覧。
  25. ^ 阪神中谷サード挑戦「自分のためにも必死にやる」 - 日刊スポーツ(2016年10月11日)
  26. ^ “掛布DC命名 新井良は「小ミスター」”. 日刊スポーツ. (2013年11月7日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131107-1214714.html 2013年12月7日閲覧。 
  27. ^ “和田監督、中谷を「守備MVP」で高評価”. 日刊スポーツ. (2014年11月21日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141121-1399000.html 2015年11月26日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]