豊橋市民球場
豊橋市民球場 Toyohashi Municipal Baseball Stadium | |
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施設データ | |
所在地 |
愛知県豊橋市岩田町1-2 (岩田運動公園内) |
座標 | 北緯34度45分26.17秒 東経137度25分30.71秒 / 北緯34.7572694度 東経137.4251972度座標: 北緯34度45分26.17秒 東経137度25分30.71秒 / 北緯34.7572694度 東経137.4251972度 |
開場 | 1980年 |
所有者 | 豊橋市 |
管理・運用者 | 豊橋市体育協会(指定管理者) |
グラウンド |
内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
照明 | 照明塔:6基 |
設計者 | 青山建設(株) |
収容能力 | |
15,895人(内野8395人 外野芝生7500人) | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
両翼:93 m 中堅:115 m |
フェンス | 3m |
豊橋市民球場(とよはししみんきゅうじょう)は、愛知県豊橋市の岩田運動公園内にある野球場。施設は豊橋市が所有し、豊橋市体育協会が指定管理者として運営管理を行っている。
概要・歴史[編集]
1980年開場。同年以来高校野球などアマチュア野球公式戦が行われている。なお、豊橋市には豊橋公園内に1948年開場の市営球場(「豊橋球場」)が存在する。こちらではプロ野球公式戦は開催されない。
プロ野球では主に中日ドラゴンズ主催のオープン戦が概ね年1試合、ウエスタン・リーグ(二軍)公式戦が年数試合開催されてきたが、2001年には照明設備やフェンスの改善など大規模な改修を行い、2002年4月17日にはセ公式戦・中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦が開催された。豊橋市内でプロ公式戦が行われたのは1955年7月13日に開催された中日ドラゴンズ対大洋ホエールズ戦以来、実に47年ぶりのことであった[1]。翌年の2003年3月10日オープン戦だったが中止となった。これを機に翌々年の2004年以降からは公式戦が毎年1試合組まれるようになった(2003年、2004年、2018年[2]は雨天中止)。
2014年には、観客席の老朽化に伴い、2億4,200万円をかけ内野席を一人掛けシート化[3]。また、総額1億円をかけロッカールームやシャワールーム、トイレ設備などの増設を中心とした改修工事を実施した[4]。同年のプロ野球開催直前には、2020万円をかけスピードガンの設置を行った[5]。
同年放送の唐沢寿明主演のテレビドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)の撮影地として使用された[6]。
プロ野球[編集]
一軍[編集]
公式戦は全試合18時からのナイターで日程が組まれている。
日時 | ホーム | ビジター | 結果 | 観衆 | 備考 |
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2002年4月16日(火) | 中日 | 阪神 | 7-3 | 16,000人 | |
2003年3月10日(月) | 西武 | 雨天中止 | オープン戦。13時試合開始予定。 | ||
2004年5月13日(木) | ヤクルト | 雨天中止 | |||
2005年4月13日(水) | 広島 | 7-8 | 11,500人 | 延長10回。 | |
2006年8月9日(水) | 広島 | 8-6 | 11,935人 | 24分間の試合中断があった。 | |
2007年5月31日(木) | 東北楽天 | 10-2 | 12,135人 | 同球場初のセ・パ交流戦となった。 | |
2008年7月29日(火) | 横浜 | 5-4 | 12,218人 | ||
2009年4月28日(火) | 東京ヤクルト | 2-4 | 12,115人 | ||
2010年6月23日(水) | 横浜 | 4-2 | 12,072人 | ||
2011年4月27日(水) | 東京ヤクルト | 1-0 | 10,179人 | ||
2012年5月8日(火) | 東京ヤクルト | 1-0 | 10,154人 | ||
2013年7月2日(火) | 広島 | 5-8 | 10,086人 | 延長12回。 | |
2014年8月5日(火) | 広島 | 3-2 | 11,055人 | 延長11回。 | |
2015年5月20日(水) | 広島 | 11-6 | 10,756人 | ||
2016年5月25日(水) | 横浜DeNA | 1-4 | 10,267人 | ||
2017年4月25日(火) | 東京ヤクルト | 4-2 | 10,029人 | 中日が同球場公式戦通算10勝目を記録。 | |
2018年4月17日(火) | 阪神 | 雨天中止 | |||
2019年7月17日(水) | 阪神 |
- 観衆は2004年以前の試合は、主催者側の判断による概数。2005年以降はチケットの発券枚数による実数。
- 本球場プロ野球開催の特徴
本球場で行われる公式戦は東海ラジオ[7]の主催である。中日ドラゴンズ主催の公式戦で放送メディアが主催に名を連ねるのは非常にまれである。そのため毎試合、地上波中継は、東海ラジオの親会社である東海テレビ[8]で生中継されているが、2010年、2013年は東海テレビと資本関係の深い三重テレビで生中継された[9]。
かつて一軍の試合の入場券販売は豊橋地区の中日新聞販売店のみとなり、プレイガイドでは発売されなかったので、ビジターファンが極端に少なくなることが多かった。2017年現在はファミリーマート、チケットぴあスポット、チケットぴあ電話予約、サンデーチケットセンター、豊橋・豊川市内の中日新聞販売店、ほの国百貨店にて全席。内野の一部席(S席)のみ岩田運動公園内にあるの豊橋市体育協会で販売されている。価格は2017年現在で内野席は全席指定、外野席は全席自由である[10]。2016年までバックネット裏上段(Cブロック)は、S席の区分であったが、2017年からSS席の区分となり、1500円値上げした。
二軍[編集]
2002年まで長らくウエスタン・リーグ公式戦は開催されなかったが2003年は2試合組まれ、2004年以降は年1試合組まれるようになった。同球場での試合は基本的に18時試合開始となり中日ドラゴンズ二軍では珍しいナイター開催となっている。内野、外野ともに全席自由である。
日時 | ホーム | ビジター | 結果 | 観衆 | 備考 |
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2003年7月6日(日) | 中日 | 阪神 | |||
2003年8月24日(日) | サーパス神戸 | ||||
2004年8月7日(土) | 近鉄 | ||||
2005年8月28日(日) | 阪神 | 1-5 | |||
2006年7月2日(日) | ソフトバンク | 3-6 | |||
2007年8月26日(日) | 巨人 | 4-3 | イースタン・ウエスタン交流戦 | ||
2008年8月30日(土) | 阪神 | 雨天中止 | |||
2009年8月23日(日) | 巨人 | 2-2 | 8,056人 | イースタン・ウエスタン交流戦 | |
2010年8月29日(日) | 阪神 | 4-4 | 5,500人 | ||
2011年8月20日(土) | ソフトバンク | 1-0 | 4,127人 | ||
2012年8月25日(土) | オリックス | 2-4 | 5,398人 | ||
2013年8月10日(土) | 阪神 | 5-8 | 4,119人 | ||
2014年8月23日(土) | 広島 | 1-5 | 3,231人 | ||
2015年8月23日(日) | ソフトバンク | 7-13 | 3,712人 | ||
2016年8月28日(日) | ソフトバンク | 中止 | 照明機器の不具合のため[11] | ||
2017年8月27日(日) | ソフトバンク | 8-2 | 5,027人 | ||
2018年8月26日(日) | ソフトバンク | 5-5 | 4,244人 |
施設概要[編集]
- 両翼:93m、中堅:115m、フェンス:3m
- 内野:クレー舗装、外野:天然芝
- 照明設備:照明塔6基
- スコアボード:磁気反転式(イニング表示部分はフリーボードとなっており、延長戦や各種表示に適宜対応できるような設計となっている)ボールカウントは2012年4月から「BSO」表示に改修した。2014年よりスピードガンを導入(費用2,020万円)。
- 収容人員:15,895人(内野8,395人、外野7,500人)
- 開設:1980年6月1日
- 建設会社:青山建設(株)
- 指定管理者:豊橋市体育協会
- 事業費:76,300万円
- 改修等:平成5年3月から平成15年3月 61,642万円
- 放送席として使える既存の場所は1部屋(内野バックネット裏スタンド1階)しか無い為、プロ野球などで必要な場合は、バックネット裏内野スタンド上段に各局がそれぞれ仮設の放送席を設置する。尚、1軍公式戦は主催者である東海ラジオが常設の放送席を使用する。東海ラジオ以外の局は放送に必要なスペース分の座席チケットを購入し確保するという。
交通[編集]
脚注[編集]
- ^ 1955年(昭和30年)- 中日ドラゴンズ ドラゴンズシーズンプレイバックリザルト
- ^ “★4/17阪神戦(豊橋市民球場)中止のお知らせ”. ドラゴンズニュース. 中日ドラゴンズ 公式サイト (2018年4月17日). 2018年4月18日閲覧。
- ^ [1][リンク切れ]豊橋市平成25年度6月補正予算11ページ
- ^ [2][リンク切れ]平成26年度予算概要p88
- ^ [3][リンク切れ]平成26年度予算概要p88
- ^ “エキストラ写真館”. 日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』. TBSテレビ. 2018年4月18日閲覧。
- ^ 東海ラジオの筆頭株主は中日ドラゴンズの親会社でもある中日新聞社である。
- ^ 東海テレビの筆頭株主は東海ラジオである。フジテレビ系列のビジター地元局への同時ネットが行われることがあるほか、J SPORTS向けの放送も別出演者で行われている。
- ^ その他の地方開催分では地元の中日新聞系のメディアは後援として名を連ねる。
- ^ “ドラゴンズニュース ★豊橋市民球場 セ・リーグ公式戦「vs 東京ヤクルトスワローズ」開催要項”. 中日ドラゴンズ 公式サイト (2017年2月10日). 2018年5月7日閲覧。
- ^ 原因について、2016年9月10日の中日新聞朝刊東三河版にて、「8月28日に豊橋市民球場で予定されていたプロ野球ウエスタン・リーグの公式戦が照明塔の故障で中止となった問題で、市教委は9日、照明塔がショートして点灯しなかったのは、照明塔の分電盤に挟まっていた小さな金属片が原因だったと明らかにした。金属片はステンレス製で、直径2.2センチのドーナツ状。分電盤内の隙間に挟まっているのが見つかった。これが、電気が流れる金属部品と接触してショートした。分電盤にコードを通す穴を開ける際にできた金属片とみられ、製造時から挟まっていた可能性が高いという。照明塔は2002年に設置されたが、これまでショートしたことはなかった。市教委は「隙間内の金属片が何らかの振動で位置がずれ、金属部品と接触する状態になったのでは」と発表し、施設管理者の市体育協会は、他の5基の照明塔の分電盤を緊急点検したが、同様の金属片は見つからなかった。今後は通常の点検に加え、プロ野球の開催前にも点検して再発防止に努めることも明らかにした。