鹿児島大学
鹿児島大学 | |
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大学設置 | 1949年 |
創立 | 1773年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人鹿児島大学 |
本部所在地 | 鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21-24 |
キャンパス |
郡元(鹿児島市郡元) 桜ヶ丘(鹿児島市桜ケ丘) 下荒田(鹿児島市下荒田) |
学部 |
法文学部 教育学部 理学部 医学部 歯学部 工学部 農学部 共同獣医学部 水産学部 |
研究科 |
人文社会科学研究科 教育学研究科 保健学研究科 農学研究科 水産学研究科 農林水産学研究科*1 理工学研究科 医歯学総合研究科 連合農学研究科 臨床心理学研究科 連合獣医学研究科 共同獣医学研究科 *1 2019年度設置 |
ウェブサイト | https://www.kagoshima-u.ac.jp/ |
鹿児島大学(かごしまだいがく、英語: Kagoshima University)は、鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21-24に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は鹿大(かだい)。
概要[編集]
鹿児島大学は、1949年の学制改革の際に鹿児島市内に所在していた旧制諸学校のうち、第七高等学校造士館 (旧制)(1901年(明治34年)設置)、官立鹿児島農林専門学校(1908年(明治41年)設置)、鹿児島師範学校(1943年(昭和18年)設置)、鹿児島青年師範学校(1944年(昭和19年)設置)および鹿児島水産専門学校(1946年(昭和21年)設置)を包括し、文理学部、教育学部、農学部、水産学部の4学部をもって新制大学として誕生した。その後、1955年(昭和30年)に鹿児島県立大学の国立移管により医学部および工学部を設置、1965年(昭和40年)に文理学部を改組して現在の法文学部および理学部とし、1977年(昭和52年)に歯学部を設置した。2012年(平成24年)に農学部獣医学科が山口大学との共同で6年制の共同獣医学部とし、9学部10大学院となった。そのほかにも、数多くの附属施設を有する鹿児島県内最大の総合大学である。
鹿児島大学が発行している「鹿児島大学概要」では、現在の法文学部と理学部は薩摩藩校である造士館、医学部は島津藩医学校をその発祥としている。
基本理念[編集]
- 「一人ひとりが伸びやかに 自分らしく輝くために」
年表[編集]
- 1949年(昭和24年) - 新制鹿児島大学設立(文理学部、教育学部、農学部、水産学部)。
- 1955年(昭和30年) - 鹿児島県立大学より工学部、医学部が移管される。
- 1958年(昭和33年) - 医学部附属看護学校開設、医学部附属助産婦学校開設。
- 1961年(昭和36年) - 医学部附属保健婦学校開設。
- 1965年(昭和40年) - 文理学部を法文学部、理学部に改組。教養部設置。
- 1966年(昭和41年) - 農学研究科設置。
- 1969年(昭和44年) - 水産学研究科設置。
- 1972年(昭和47年) - 文理学部廃止。
- 1977年(昭和52年) - 歯学部設置、現在の8学部体制が確立。
- 1986年(昭和61年) - 医療技術短期大学部設置。
- 1988年(昭和63年) - 連合農学研究科設置(佐賀大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学で構成)、医学部附属看護学校廃止。
- 1989年(平成元年) - 医学部附属保健婦学校・附属助産婦学校廃止。
- 1990年(平成2年) - 山口大学大学院連合獣医学研究科に構成大学として参加。
- 1994年(平成6年) - 教育学研究科設置。
- 1997年(平成9年) - 教養部廃止。
- 1998年(平成10年) - 人文社会科学研究科設置(法学研究科・人文科学研究科廃止)、理工学研究科改称(工学研究科を改組、理学研究科廃止)。
- 1999年(平成11年) - 医療技術短期大学部を医学部保健学科に改組。
- 2002年(平成14年) - 医療技術短期大学部廃止。
- 2003年(平成15年) - 保健学研究科、医歯学総合研究科設置(医学研究科・歯学研究科廃止)。
- 2004年(平成16年) - 国立大学法人鹿児島大学発足、司法政策研究科(法科大学院)設置。
- 2005年(平成17年) - 稲盛経営技術アカデミー設置。
- 2007年(平成19年) - 臨床心理学研究科(専門職学位課程)設置。
- 2008年(平成20年) - 稲盛経営技術アカデミーを稲盛アカデミーに改組。
- 2012年(平成24年) - 農学部獣医学科が山口大学と合同で6年制の共同獣医学部に改組[1]。
- 2014年(平成26年) - 2015年度以降の司法政策研究科学生募集を停止、法科大学院からの撤退を決定。
- 2015年(平成27年) - 新たな教員組織として「学術研究院」を平成27年4月1日に設置。
- 2017年(平成29年) - 大学院教育学研究科学校教育実践高度化専攻(専門職学位課程)設置。
- 2018年(平成30年) - 大学院共同獣医学研究科(博士課程)設置。
- 2019年(平成31年) - 大学院農学研究科(修士課程)と水産学研究科(修士課程)を統合し農林水産学研究科(修士課程)を設置。[2]
鹿児島大学の歴史[編集]
「進取の気性」旺盛な重豪が創設した藩学造士館[編集]
本学の起源は、江戸時代に島津家25代島津重豪(薩摩藩の第8代藩主)が創始した「藩学造士館」にさかのぼる。
重豪は「蘭癖(らんぺき)」といわれるほど西洋の文化に強い関心を示し、中国語も堪能で「英邁闊達にして進取の気性も旺盛」(島津修久『島津歴代略記』)であった。暦学の研究や天体観測を行う明時館天文館)の創設や、農学百科全書『成形図説』をはじめとする各種書籍の編纂・出版といった文化事業にも積極的で、薩摩藩における文化発展の礎を築いた。
1773(安永2)年、重豪は教育を通じて藩に有益な人材を育てることを目的に、文武修養のための聖堂と武芸稽古場を創設した。江戸の昌平黌をモデルにした大規模なもので、これらは現在の鹿児島市中央公園あたりにあったとされる。
1786(天明6)年には聖堂を「造士館」、武芸稽古場を「演武館」と改名。講義は儒学を中心とし、組頭や城下士、外城士が聴講したほか、学問の志があれば家来や町人、城下士の子どもなども末席か別室での聴講が許された。
斉彬の造士館改革が生んだ明治維新の原動力[編集]
重豪を曾祖父にもつ島津家28代島津斉彬(11代藩主)は重豪の影響を強く受けたとされる。和漢の学問に加えて洋学も良く学び、当代一流の蘭学者と積極的に交流した。世界情勢を見据え、日本の国力向上を目指した斉彬は、藩主となってすぐに造士館の改革に着手する。1857(安政4)年の「造士館学風矯正之御親書」で、「修身斉家治国平天下(身を修めて家庭をととのえ、国を治めて後、天下を平和に導くことができる)」の道理を研究し、時局に対応でき、国の役に立つ人材の育成を理想に掲げた。さらに、和漢の書物だけでなく西洋の諸書を熟読し、国際情勢に対応でさる実学の必要性を強調。藩内だけでは「井の中の蛙」になるとして、盛んに藩外へ遊学させた。これが後の薩摩藩英国留学生派遣につながるのである。
幕末の動乱期においては、造士館出身の人物が多数活躍したことが知られており、西郷隆盛や大久保利通といった明治維新の立役者も造士館で学んだといわれている。造士館の教育は、日本の近代化の礎も築いたといえよう。
「造士館再興」の名の下に誕生した第七高等学校造士館[編集]
藩学造士館は1871(明治4)年に廃校となり、造士館の名を持つ学校は消えた。1884(明治17)年、西南戦争を経て有望な若者を数多く失った鹿児島の現状を憂えた旧薩摩藩主公爵島津忠義が教育機関の設置を求めて多額の寄附を行った。これにより翌年3月、県立中学造士館が設置された。
その後、度重なる学制の変更に翻弄されながらも、1901(明治34)年には「第七高等学校造士館」が設置され、「造士館」の名を冠した地方の最高学府が誕生した。公爵島津忠重が政府の高等学校増設計画を知り、基金や建物・図書等を寄附したことがきっかけだった。藩校の流れを汲み、その館号まで受け継いだ旧制高校は全国でも七高ただ一校。
校舎は島津77万石の本城であった鶴丸城跡(現・鹿児島県歴史資料センター黎明館)に建てられ、学校に係る経費は1905(明治38)年まで島津家の寄附金によって賄われた『第七高等学校造士館開校九十五年記念誌』)。
七高は島津家の造士館再興の願いと造士館の建学の精神を受け継いだ学校だったのである。
学部[編集]
- 法文学部
- 旧制第七高等学校造士館の系譜を引く学部。
- 法経社会学科
- 法学コース
- 地域社会コース
- 経済コース
- 人文学科
- 多元地域文化コース
- 心理学コース
- 教育学部
- 教育学部の歴史は、1875年(明治8年)設立の小学校授業講習所に始まる。その後、鹿児島師範学校などを経て、1949年(昭和24年)の学制改革により、鹿児島大学教育学部となった。卒業生数は教育学部発足以降だけでも17,000人を越える。
- また、1994年(平成6年)4月から、学部卒の外に現職の小・中・高等学校の教員も入学できる大学院教育学研究科が開設され、さらに2001年(平成13年)4月からは、学校などに勤務しながら大学院で学べる昼夜開講制度を導入した。
- 学校教育教員養成課程
- 高等学校教諭(工業)の免許状は学校教育教員養成課程の技術専修で得られる。
- 養護学校教員養成課程→特別支援教育教員養成課程(2007年改称)
- 障害児教育専修
- 理学部
- 法文学部と同じく、旧制第七高等学校造士館の系譜を引く学部である。
- 1949年に文理学部(社会学科、文学科、理学科)が設置され、1965年に理学部(数学、物理学、化学、地学の4学科)が創設された。さらに1976年の生物学科増設を経て現在の理学部の母体である「5学科の理学部」が誕生した。その後、1997年の教養部廃止に伴い学科の改組および名称の変更が行われ、下記の学科からなる現在の「4学科の理学部」が発足した。
- 医学部
- 鹿児島での医学教育は、明治維新直後の1869年(明治2年)、薩摩藩が英国人医師で医学教育者のウイリアム・ウイリスを鹿児島に招き、西洋医学校と附属病院(赤煉瓦造りで赤倉病院と呼ばれた)を設立したのが始まりである。医学校は西南戦争により閉校し、その後、1880年(明治13年)に鹿児島県立医学校が設置されたが、1888年(明治21年)閉校して医学教育の歴史は一旦そこで途絶えた(よって、鹿児島大学医学部と明治期の鹿児島医学校とのつながりは無い)。
- 1943年(昭和18年)に医学科の母体となる鹿児島県立医学専門学校が創立され、以後県立医科大学、県立大学医学部となり、1955年(昭和30年)に国立に移管され鹿児島大学医学部となった。
- 保健学科は、1948年(昭和23年)に鹿児島県立看護学校としてスタートし、鹿児島大学医療技術短期大学部を経て、1998年(平成10年)に設置された。
- 歯学部
- 1977年(昭和52年)に設置され、1978年(昭和53年)4月から入学生の受け入れを開始。南九州・沖縄地域で唯一の歯科医学教育の拠点である。地域歯科医療への貢献と歯学部学生の歯科診療実習を目的に、鹿児島県や鹿児島県歯科医師会と協力して県内離島の巡回歯科診療を毎年定期的に実施している。
- 工学部
- 鹿児島県立大学の国立移管により1955年に設置された(国立移管時の学部構成は機械工学科、電気工学科、建築学科、応用化学科)。1959年に専攻科を設置(後の理工学研究科の前身の一つ)。現在は機械工学科、電気電子工学科、建築学科、環境化学プロセス工学科、海洋土木工学科、情報生体システム工学科、化学生命工学科の7つの学科を有し、学生数は2000名を超える、鹿児島大学における最大規模の学部である。
- 農学部
- 1908年に設置された鹿児島高等農林学校が母体(設置当時は農学科、林学科の2学科構成)。その後1921年に農芸化学科、1939年に獣医学科を設置し、1944年に鹿児島農林専門学校に名称変更を経て1949年に鹿児島大学農学部となり現在に至る。現在、農業生産学科、食料生命科学科、農林環境科学科の3学科から構成され、附属施設として附属農場、附属演習林および附属焼酎・発酵学教育研究センターを有する。
- 共同獣医学部
- 共同獣医学部は、2012年(平成24年)4月に山口大学と合同で6年制の共同獣医学部に設置された[1]。牛や豚など畜産動物の研究に強みを持つ[1]。昭和14年に鹿児島高等農林学校に創立された獣医学科を前身とし、農学部獣医学科を経て、鹿児島大学9番目の学部として設置された全国初の共同学部である。
- 水産学部
- 1908年に設置された鹿児島県立商船学校が前身。その後函館に次いで内地で2番目の水産専門学校として1946年に鹿児島水産専門学校を設立。「海を怖れず、海を愛し、海を開け」をモットーに鹿児島から東南アジア・南太平洋を含む海洋や水域をフィールドとし、水産資源の持続的生産とその合理的利用、水圏環境の保全、生活文化の創出の分野で地域貢献と国際社会に貢献する人材を育成することを教育の目的としている[3]。また、平成15年には大学教育分野では初めて品質マネジメントシステムに対するISO9001適合性認証を取得した[4]。
- 水産学科
- 水圏科学分野
- 水産資源科学分野
- 水産食品科学分野
- 水産経済学分野
- 水圏環境保全学分野
- 国際食料資源学特別コース(水産学系サブコース)
研究科[編集]
- 人文社会科学研究科
- 教育学研究科(修士課程)
- 教育実践総合専攻
- 保健学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 保健学専攻
- 農学研究科(修士課程)
- 生物生産学専攻
- 生物資源化学専攻
- 生物環境学専攻
- 水産学研究科(修士課程)
- 水産学専攻
- 農林水産学研究科(修士課程)(2019年度設置)[5]
- 農林資源科学専攻
- 食品創成科学専攻
- 環境フィールド科学専攻
- 水産資源科学専攻
- 理工学研究科
- 機械工学専攻(博士前期課程)
- 電気電子工学専攻(博士前期課程)
- 建築学専攻(博士前期課程)
- 化学生命・化学工学専攻(博士前期課程)
- 海洋土木工学専攻(博士前期課程)
- 情報生体システム工学専攻(博士前期課程)
- 数理情報科学専攻(博士前期課程)
- 物理・宇宙専攻(博士前期課程)
- 生命化学専攻(博士前期課程)
- 地球環境科学専攻(博士前期課程)
- 総合理工学専攻(博士後期課程)
- 医歯学総合研究科
- 医科学専攻(修士課程)
- 健康科学専攻(4年制博士課程)
- 先端治療科学専攻(4年制博士課程)
- 連合農学研究科
- 生物生産科学専攻
- 応用生命科学専攻
- 農水圏資源環境科学専攻
- 臨床心理学研究科(専門職学位課程)
- 臨床心理学専攻
- 連合獣医学研究科(4年制博士課程)
- 獣医学専攻
- 共同獣医学研究科(4年制博士課程)
- 獣医科学コース
- 獣医専修コース
学内共同教育研究施設等[編集]
- 附属図書館
- 保健管理センター
- 国際島嶼教育研究センター
- 留学生センター
- 総合研究博物館
- 学術情報基盤センター
- 生涯学習教育研究センター
- 教育センター
- 稲盛アカデミー
- フロンティアサイエンス研究推進センター
- 産学官連携推進機構
- 埋蔵文化財調査室
部局附属施設等[編集]
- 教育学部
- 教育学部附属幼稚園
- 教育学部附属小学校
- 教育学部附属中学校
- 教育学部附属特別支援学校
- 教育学部附属教育実践総合センター
- 寺山自然教育研究施設
- 医学部・歯学部
- 農学部
- 農学部附属農場
- 農学部附属演習林
- 農学部附属焼酎・発酵学教育研究センター
- 水産学部
- 水産学部附属練習船かごしま丸
- 水産学部附属練習船南星丸
- 水産学部附属海洋資源環境教育研究センター
- 食品・資源利用学実習工場
- 回流水槽実験室
- 鴨池海洋生産実験室
- 共同獣医学部
- 共同獣医学部附属動物病院(軽種馬診療センター)
- 共同獣医学部附属越境性動物疾病制御研究センター
- 理工学研究科
- 南西島弧地震火山観測所
- 医歯学総合研究科
- 難治ウイルス病態制御研究センター
寄附講座[編集]
- システム血栓制御学講座(メディポリス連携医学)
- 医療関節材料開発講座(日本メディカルマテリアル(現:京セラメディカル))
- 焼酎学講座(鹿児島県酒造組合・鹿児島県)日本で唯一の講座
- 心筋症病態制御講座(ジェンザイム・ジャパン)
対外関係[編集]
他大学との協定[編集]
国内大学[編集]
大学間学術交流協定校 25カ国・地域、86機関(2019.05.01現在)[編集]
中国
台湾
- 淡江大学 (2005.11.5)
- 国立高雄海洋科技大学 (2008.2.29)
- 国立中興大学 (2009.4.1)
- 国立高雄大学 (2016.4.7)
- 国立成功大学 (2005.12.23)
韓国
インド
- カルナタカ国立工科大学 (2005.3.23)
フィリピン
- フィリピン大学 (2007.12.12)
マレーシア
- マレーシアトレンガヌ大学 (2005.4.22)
- マレーシアサバ大学 (2009.3.4)
- マレーシアプトラ大学 (2010.3.16)
- マレーシア国際イスラム大学 (2013.10.29)
インドネシア
ベトナム
- ベトナム国家農業大学 (2002.3.6)
- ハノイ貿易大学 (2002.12.25)
- ベトナム社会科学院 (2007.5.23)
- アンジャン大学 (2013.8.7)
- ニャチャン大学 (2015.7.31)
タイ
- メジョー大学 (2001.4.30)
- モンクット王工科大学トンブリー校 (2002.1.16)
- カセサート大学 (2008.7.1)
- スラナリ工科大学 (2009.4.17)
バングラデシュ
- ダッカ大学 (2013.12.24)
- バングラデシュ農業大学 (2014.12.27)
ミャンマー
- 獣医科学大学 (2018.12.24)
- 南太平洋12カ国・地域
- 南太平洋大学 (1982.7.21)
パプアニューギニア
- パプアニューギニア大学 (1987.5.29)
オーストラリア
- ニューイングランド大学 (1995.7.20)
- シドニー工科大学 (2000.3.1)
アメリカ合衆国
フランス
- レンヌ第二大学 (2010.7.1)
- ボルドー・モンテーニュ大学 (2017.1.26)
スペイン
- バレンシア工芸大学 (2000.2.7)
ドイツ
- カール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルク (2015.7.27)
- ロッテンブルク林業大学 (2017.11.7)
スロバキア
- スロバキア農業大学 (2015.5.1)
スウェーデン
- リンシェーピン大学 (2010.6.11)
トルコ
- アンカラ大学 (2012.12.10)
パラグアイ
- 国立アスンシオン大学 (2016.3.9)
ブラジル
- サンカルロス連邦大学 (2011.8.19)
- アマゾナス連邦大学 (2016.4.28)
エジプト
- カフルアッシャイフ大学 (2011.9.5)
- ベンハ大学 (2018.8.7)
イラン
- イスファン医科大学 (2017.4.18)
大学関係者と組織[編集]
大学関係者一覧[編集]
学生生活[編集]
キャンパス周辺[編集]
鹿児島大学は郡元(本部)、下荒田、桜ヶ丘の3つのキャンパスが存在する。現在、本部として使用されている郡元キャンパスは戦前、鹿児島農林専門学校(鹿児島高等農林学校)が使用していたもので、戦後新制鹿児島大学となる際に山下地区から文理学部(現在の法文学部、理学部)を、市内各地に分散していた教育学部の施設を移設、さらに1959年に工学部(旧鹿児島県立大学工学部)も伊敷地区から移転され現在の姿になった。
なお、山下地区は鹿児島大学医学部、医学部附属病院を経て県立図書館、鹿児島県歴史資料センター黎明館となっている。
- 郡元キャンパス
- キャンパスは鹿児島市の中央に位置し、市電2路線に挟まれ、JR郡元駅、バスの主要路線などが通る交通至便の地である。周辺には学生街、イオン鹿児島店などの商業施設がある他、鹿児島市自体が中心部にコンパクトにまとまっていることから、生活には非常に便利がよい。また電車通り沿いから一歩入れば閑静な住宅街が広がり、住環境もよい。キャンパス北側には日本たばこ産業鹿児島工場が置かれていたが工場廃止後、再開発の一環として鹿児島市立病院、鹿児島市交通局庁舎となっている。
- 2014年度には、共通教育棟および福利厚生棟(学生会館)の改修、建て替えが終了した。
- 法文学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、共同獣医学部、人文社会科学研究科、教育学研究科、農学研究科、理工学研究科、連合農学研究科、司法政策研究科、臨床心理学研究科、連合獣医学研究科の全学年、医学部、歯学部、水産学部は第1~2学年が使用する。
- 下荒田キャンパス
- 郡元キャンパスから東に1km離れた場所に所在し、近くには県立鴨池陸上競技場、県立鴨池野球場がある。水産学部第2~4学年、水産学研究科、連合農学研究科が主に使用する。附属図書館水産学部分館、生協水産食堂が併設されているがいずれも郡元キャンパスよりも開館、営業時間が短い。アジア各国(特に東南アジア)からの留学生が多くみられ、国際色豊かなキャンパスである。また、交流のあるフィリピン大学ビサヤ・タクロバン校リエゾン・オフィスが併設されている。
- 桜ヶ丘キャンパス
- 郡元キャンパスから南に3km離れた鹿児島市郊外、鹿児島市桜ヶ丘に所在する。1974年に鹿児島市山下町から現地に移転した。医学部、歯学部の第2~6学年(ただし、医学部保健学科は2~4学年)、保健学研究科、医歯学総合研究科が主に使用し、鹿児島大学病院が併設されている。
騎射場[編集]
大学の教養門から市電1系統の騎射場電停周辺にかけて「騎射場」と呼ばれる学生街を作る。具体的な範囲としては荒田2丁目、下荒田3丁目の一部、鴨池1丁目の一部を含む半径400m程度の地区である。飲食店、ドラッグストアなどの商店と住宅街が渾然一体となった地区を形成する。地方の学生街としては規模の大きい部類である。コンビニの増加で学生の利用が減り、昔ながらの定食屋、喫茶店等が減少する一方、地元誌で天文館に次いで飲食店の多いゾーンとしてクローズアップされることで、近年は若者向けの居酒屋など新たな出店も多い地区である。
サークル活動[編集]
サークル活動が活発な大学として知られる。
学生運動と現在の大学祭[編集]
60年代~70年代は学生運動が非常に盛んでしばしば授業や生活が阻害された。在籍した学生から日本赤軍の岡本公三など逮捕者を出している。全国的に学生運動が落ち着いた80年代にも大学当局によるサークル棟の取り壊しを発端に運動を起こした。現在でも学生運動を起こした社会主義系サークルは複数残存しているが、活動実態はほとんど形骸化している。一方で、サークル各団を束ねる学生自治会は実質的には少数名の社会主義系サークル在籍者が中心となって運営しており、大学祭のテーマには政治的、社会的タイトルが付けられることがしばしばである。年によっては大学祭期間に反体制運動、反戦運動などを主催することから、周辺を対抗する右翼団体の街宣車が通過し、一層喧噪にぎやかになる。しかしながら大半の学生はそれらに距離を置いて静観しており、大学祭の主催者である学生自治会と参加者である学生との温度差は顕著である。大半の参加者は大学祭を学生運動の場ではなく模擬店イベント、交流の場として捉えている。
イベント[編集]
鹿大祭[編集]
全学の鹿大祭(郡元キャンパス)、医系の桜ヶ丘祭(桜ヶ丘キャンパス)が別の日程で行われている。
- 鹿大祭(郡元キャンパス)
11月15日の 大学記念日に前後して開催される。2017年まで、各サークルなどにより、荒田→高見馬場→鹿児島中央駅→水産学部をねり歩くみこしパレードが行われていたが、近隣住民への配慮により歴史ある伝統が幕を閉じた。
初日から各サークル、学科による模擬店、各種展示、音楽系サークルの演奏などが行われる。模擬店が中心の大学祭としては規模が大きく、地元では秋の風物詩として多くの来場者で賑わう。いくつかの模擬店では市民の間にも名物として定着しているものがみられる。
教育学部は学科ごとに展示を行う。国語「かるたあそび」、数学「おもしろ算数教室」、理科「楽しい科学実験」、社会「社会科特性・かごんま検定」、英語「えいごであそぼ」、技術「ものづくり」、音楽「ミニコンサート」、美術「展示」、家政「小麦粘土遊び」、教育学「食べ物、工作、活動」、養護「ポスター展示」、心理「心理学テスト」、生涯教育「伝承遊びの展示」。鹿児島大学祭イベントの1つとして幼稚園児・小学生を対象とした芋掘り&スタンプ作りを企画している。さつま芋は学生食堂の残飯から作られた堆肥を活用して郡元キャンパス内農学部農場にて栽培したもので、収穫物は市民へ配布していた。
- 桜ヶ丘祭(桜ヶ丘キャンパス)
概ね鹿大祭の翌週に開催される。芸能人などのトークやライブが行われるのが鹿大祭との違いである。展示は医系学科による体験型のものが多い。少数の模擬店も運営されている。
アクセス[編集]
郡元キャンパス[編集]
下荒田キャンパス[編集]
- 鹿児島市電「騎射場」電停より徒歩約10分
桜ヶ丘キャンパス[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c “共同獣医学研究科、鹿大・山口大設置へ 両大学院、学部に続き”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 鹿児島全県版. (2017年4月22日)
- ^ “大学院農学研究科及び大学院水産学研究科の改組計画について”. 鹿児島大学. 2018年8月25日閲覧。
- ^ 鹿児島大学水産学部「学部概要」http://www.fish.kagoshima-u.ac.jp/aboutus/facultygaiyo/
- ^ ただし、現在は認証を維持していない
- ^ “大学院農学研究科及び大学院水産学研究科の改組計画について | 重要なお知らせ | 国立大学法人 鹿児島大学~進取の気風にあふれる総合大学~”. www.kagoshima-u.ac.jp. 2018年8月25日閲覧。
広報[編集]
外部リンク[編集]
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