日本大学生物資源科学部・大学院生物資源科学研究科及び獣医学研究科

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日本大学生物資源科学部(にほんだいがくせいぶつしげんかがくぶ、College of Bioresource Sciences, Nihon University )は、生物資源を教育・研究する大学学部である。また 、獣医学研究科・生物資源科学研究科(じゅういがくけんきゅうか・せいぶつしげんかがくけんきゅうか)は獣医学や生物資源の理論および応用を教育・研究する大学院研究科である。略称は日大生物。

湘南キャンパス(神奈川県藤沢市

概略[編集]

日本大学農学部東京獣医畜産大学の合併による日本大学農獣医学部を前身とする。「環境科学(地球環境の保全)」、「生命科学(人間活動)」、「資源生産科学(持続的な世界)」の3つの柱を中心に高度な教育・研究が行われており、卒業生は国内外で活躍している。校舎は神奈川県藤沢市亀井野にある。

21世紀COEプログラム[編集]

研究[編集]

生物資源科学部では、以下の事例に見られるように、生物資源の利用・生産、環境科学、生命科学の分野での研究が進められている[1]

  • 再生医療技術への応用が期待される脱分化脂肪細胞の研究
  • よこはま動物園ズーラシア等を利用した野生動物の保全に関する研究
  • 幅広い産業分野において有力なバイオリソースとして期待される微生物によるポリオール生産の研究
  • 微生物による新しいポリマー材料の生産研究
  • ニホンウナギの産卵場の特定に関する研究
  • 人獣共通感染症研究に関する研究
  • 脂肪細胞から骨や筋肉をつくる。 - 人の体にある細胞がもつ不思議な力を引き出す研究
  • 動物の未知を探る。 - 野生動物や動物園動物の不思議を科学的に解明
  • 微生物の力を利用して、バイオマス資源の可能性を拓く。 - 森林のバイオマス資源からプラスチックや化学・工業製品を創る研究
  • 食と農と人をつなぐ。 - 「食」と「農」の関係について、社会学的見地から研究

Animal Medical Center (ANMEC)[編集]

沿革[編集]

略歴[編集]

日本大学法文学部に専門部拓殖科が置かれたのは1937年同科は私立大学としては初めて設置された農学部に発展。また、1907年に設立された東京獣医学校は戦後、新制の東京獣医畜産大学となり、1951年に日本大学と合併、翌1952年に日本大学農学部に獣医学科を設置し、日本大学農獣医学部と改称する。その後、学科の増設や名称変更を経て、1996年に大幅な学部改組を実行して、現在の生物資源科学部(構成、生産利用科学生命科学環境科学)となる[2]

年表[編集]

  • 1907年5月 東京獣医学校設立。
  • 1937年3月 専門部拓殖科(農業・貿易専攻)設置。
  • 1943年5月 農学部(農学科・農業経済学科)設置。
  • 1946年8月 専門部農業経済学科設置、専門部拓植科廃止。
  • 1947年5月 農学部に林学科と水産学科を設置。
  • 1948年4月 専門部農業経済学科を、法文学部より農学部に移管。
  • 1949年2月 新学制による日本大学設置、農学部=農学科・畜産学科・農業経済学科・林学科・水産学科、新学制による「東京獣医畜産大学」設置。
  • 1950年3月 日本大学短期大学農業科設置。
  • 1951年4月 東京獣医畜産大学獣医学研究所設置、大学院農学研究科農業経済学専攻(修士課程)設置。
  • 1952年11月 学校法人日本大学と、学校法人東京獣医畜産大学とが合併。
  • 1953年3月 農学部に獣医学科を設置し、学部名称を日本大学農獣医学部と変更。
  • 1953年10月 短期大学部と名称変更。
  • 1959年1月 農芸化学科設置。
  • 1963年3月 農業工学科・食品製造工学科設置。
  • 1964年2月 拓植学科設置。
  • 1967年12月 食品製造工学科を食品工学科と名称変更。
  • 1968年12月 農業経済学科を食品経済学科と名称変更。
  • 1979年4月 獣医学科は当年度入学者から6年制(学部4年大学院2年)となる。
  • 1985年4月 学校教育法の改正により農獣医学部獣医学科は6年制となる。
  • 1988年12月 応用生物科学科設置、短期大学部に生活環境科を設置。
  • 1991年4月 短期大学部農業科・生活環境科を、農学科・生活環境学科と名称変更。
  • 1996年4月 学部を改組し、学部名称を生物資源科学部と改称、同時に農学科を植物資源科学科、畜産学科を動物資源科学科、水産学科を海洋生物資源科学科、林学科を森林資源科学科、農業工学科を生物環境工学科、食品工学科を食品科学工学科、拓植学科を国際地域開発学科とそれぞれ名称変更。
  • 1999年4月 生命科学研究センター設置。
  • 2000年4月 大学院農学研究科を改組し、名称を生物資源科学研究科、(生物資源生産学科専攻、生物資源利用科学専攻、応用生命科学専攻、生物環境科学専攻、生物資源経済学専攻の5専攻)を設置。獣医学研究科獣医学専攻の定員を改定。
  • 2002年1月 生物環境科学研究センター設置。
  • 2005年4月 動物医科学研究センター設置。
  • 2007年4月 短期大学部を改組し生物資源学科を設置。また農学科、生活環境学科を募集停止。
  • 2009年4月 農芸化学科を生命化学科に、食品科学工学科を食品生命学科にそれぞれ名称変更。
  • 2010年4月 食品経済学科を食品ビジネス学科に名称変更。
  • 2015年4月 くらしの生物学科設置  植物資源科学科を生命農学科に名称変更。
  • 2016年6月 短期大学部生物資源学科(湘南校舎)を廃止。

学科[編集]

  • 生物資源科学部
    • 獣医学科
    • 応用生物科学科
    • 動物資源科学科
    • 海洋生物資源科学科
    • 国際地域開発学科
    • 食品ビジネス学科
    • 森林資源科学科
    • 生物環境工学科
    • 生命農学科
    • 生命化学科
    • 食品生命学科
    • くらしの生物学科

大学院[編集]

  • 生物資源科学研究科 - 修士(生物資源科学)・博士(生物資源科学)または博士(学術)
    • 生物資源生産科学専攻
    • 生物資源利用科学専攻
    • 応用生命科学専攻
    • 生物環境科学専攻
    • 生物資源経済学専攻

フィールド実習[編集]

野外のフィールドにおける学習を重視している。新入生を対象とする基礎専門科目・フィールド実習(選択・1単位)は、キャンパス内外の実習施設において、実際の動植物や土に触れて実体験する。

  • 農場
    湘南キャンパス内と今田地区にある。面積は約28haで学生の実験実習や教職員の研究、生産活動の使用、学外の農業関係専門家の視察、幼稚園・小中学生や地域住民の見学・体験実習などに利用する[3]
    • 乳牛の搾乳実習、ビオラの鉢上げ作業、ミニユンボの試乗操作
  • 水上演習林
    水上演習林は谷川岳の東に位置し高平山を中心に、面積158ヘクタールに及ぶ。特殊環境下に位置し、森林生態学では貴重な演習林といえる。夏には生物間相互作用について、冬は森林の生態や積雪と融雪に関する水循環について調査・学習する[4]
    • 尾瀬国立公園で一時間程度のトレッキング、ブナ林内のキノコ調査、演習林内の野生動物を確認
  • 下田臨海実験所
    伊豆半島の最南端に位置。草花・海に囲まれたとて、すぐそばの田の浦湾では種類豊富な魚貝類が生息。学生の研究や実習の場である[5]
    • 底延縄漁業実習、定置網漁業実習、魚の調理と試食
  • 富士自然教育センター
    富士箱根伊豆国立公園内、静岡県富士宮市の北西に位置する。富士山の西麓、天子山塊の東側にあたり、面積は約58haある[6]
    • 農作業体験実習(稲刈り)、間伐実習、土壌調査実習

関係者[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ “研究活動紹介”. http://www.brs.nihon-u.ac.jp/research/research_activities.html 2015年11月20日閲覧. "生物資源科学部では、生物資源の利用・生産、環境科学、生命科学の分野での研究を進めている。" 
  2. ^ “学部の歴史”. http://www.brs.nihon-u.ac.jp/about/history.html 2015年11月20日閲覧. "1952年に農獣医学部だった藤沢キャンパス・現湘南キャンパス、同地は元は専門部拓殖科の実習地だった。" 
  3. ^ “農場”. 生物資源科学フィールド実習. http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kyoumuka1/f-farm.html 2015年11月20日閲覧。 
  4. ^ “水上演習林(夏季)”. http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kyoumuka1/f-minakami_summer.html “水上演習林(冬季)”. 生物資源科学フィールド実習. http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kyoumuka1/f-minakami_winter.html 2015年11月20日閲覧。 
  5. ^ “下田臨海実験所”. 生物資源科学フィールド実習. http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kyoumuka1/f-shimoda.html 2015年11月20日閲覧。 
  6. ^ “富士自然教育センター”. 生物資源科学フィールド実習. http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kyoumuka1/f-fnec.html 2015年11月20日閲覧。 

関連項目[編集]

公式サイト[編集]