大阪産業大学

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大阪産業大学
中央キャンパス・中央正門 2009年10月12日撮影
中央キャンパス・中央正門 2009年10月12日撮影
大学設置 1965年
創立 1928年
学校種別 私立
設置者 学校法人大阪産業大学
本部所在地 大阪府大東市中垣内3-1-1
キャンパス 中央キャンパス(野崎キャンパス)
東部キャンパス(野崎キャンパス)
生駒キャンパス
学部 人間環境学部
経営学部
経済学部
工学部
短期大学部
研究科 人間環境学研究科
経営・流通学研究科
経済学研究科
工学研究科
ウェブサイト 大阪産業大学公式サイト
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大阪産業大学(おおさかさんぎょうだいがく、英語: Osaka Sangyo Univ.)は、大阪府大東市中垣内3-1-1に本部を置く日本私立大学である。1965年に設置された。大学の略称は大産大。 略称には大産(だいさん)、大産大、またはOSU(オーエスユー)と呼ばれているが、学会などでの略称は阪産大となることが多い。

概観[編集]

大学全体[編集]

1928年(昭和3年)に瀬島源三郎が設立した大阪鉄道学校を前身とする大学である。

建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]

交通・産業教育に加えて、人間形成、創造性開発に重点をおく人材を育成し、自己確立の信念に生きる人づくり、即ち「偉大なる平凡人たれ」を建学の精神とする独自の学風を掲げた。深い人生観と広い世界観を養うとともに、新しい産業社会の発展と人類の福祉に寄与できる世界的視野に立つ近代的産業人の育成を目的としている。

学風および特色[編集]

かつては、ソウルオリンピックバルセロナオリンピック男子マラソン代表であった中山竹通が陸上部監督であった。また最近では、元F1レーサー片山右京野球評論家では梨田昌孝東北楽天ゴールデンイーグルス監督)、芸人では和泉修が客員教授に就任し、話題となった。 学生は約12000人。クラブ活動も盛んで、野球部・男子バスケットボール部・バレーボール部・柔道部・剣道部などが全国区である。 外国人留学生数で2011年度国内第16位である[1]

5学部13学科と短期大学部を擁する総合大学であり、いわゆる研究型大学ではなく資格や実学を重視した教育が特徴。短期大学部自動車工学科や工学部交通機械工学科では卒業(指定科目の単位取得が前提)すれば二級自動車整備士の受験資格があるなど、資格重視する傾向が強い。 また地域密着型の産学連携プロジェクトが研究としては盛んである。 最近では鈴鹿ソーラーカーレース参加やダカールラリーの完走といった華やかなプロジェクトが多い。とりわけ2007年ダカールラリーではドライバ:片山右京、バイオ燃料エンジンの車での完走という豊富なトピックによって注目を集めた[2]

沿革[編集]

略歴[編集]

  • 1928年11月 - 瀬島源三郎が大阪鉄道学校を大阪市北区兎我野町に創立
  • 1944年4月 - 財団法人大阪鉄道学校設立
  • 1950年4月 - 大阪交通短期大学を設立
  • 1951年3月 - 学校法人大阪交通学園に改称
  • 1965年4月 - 大阪交通大学を設立。経営学部及び工学部を設置
  • 1965年10月 - 大阪産業大学と改称
  • 1966年4月 - 大阪産業大学短期大学部を設立
  • 1967年3月 - 大阪交通短期大学を廃止
  • 1986年4月 - 経済学部を設置
  • 1988年4月 - 英称をOsaka Industrial UniversityからOsaka Sangyo Universityに変更
  • 2000年4月 - 大阪駅前第4ビルに、サテライトキャンパスを設置
  • 2001年4月 - 人間環境学部を設置
  • 2004年4月 - 文科省「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択
  • 2006年4月 - 大阪駅前第3ビルに、サテライトキャンパスを移転
  • 2007年11月 - 大阪産業大学孔子学院を、サテライトキャンパスに併設。工学部都市創造工学科が日本技術者教育認定機構より受諾される
  • 2008年4月 - 人間環境学部の文化環境学科を文化コミュニケーション学科に名称変更、同都市環境学科を生活環境学科に名称変更、同スポーツ健康学科を新設。工学部の環境デザイン学科を「建築・環境デザイン学科」に名称変更。
  • 2009年11月 - リーマンショック等の影響により、資産運用を目的とする金融取引で、少なくとも40億円にのぼる評価損が発生していることが明らかとなった。
  • 2012年4月 - 既存の工学部「情報システム工学科」と「建築・環境デザイン学科」を改組・再編の上、関西地区の大学では初となる「デザイン工学部」を新設。
  • 2013年4月 - 大阪産業大学短期大学部学生募集停止。

基礎情報[編集]

所在地[編集]

象徴[編集]

  • 校章は「学」の文字と「交」の文字を組み合わせたものである。
  • 校章とは別に2006年(平成18年)には、無限大を表す「∞」の記号をモチーフに大阪産業「Osaka Sangyo」の「O」と「S」の文字を組合わせたシンボルマークの使用が開始された。
  • スクールカラーは紺色が定められている。ただし、学校法人を表す場合はえんじ色が用いられている。

校歌[編集]

  • 1966年(昭和41年)に『大阪産業大学校歌』(作詞:小野十三郎、作曲:芥川也寸志)を制定。校内で使用されるチャイムにも校歌のサビが用いられている。

歴代理事長[編集]

  • 初代 瀬島源三郎(1944年-1971年、日本大学高等師範部卒業)
  • 第2代 大谷貴義(1971年-1972年)
  • 第3代 長藤友三郎(1972年-1978年)
  • 第4代 西島伊武(1978年-1987年)
  • 第5代 大西利治(1987年-1993年)
  • 第6代 古谷七五三次(1993年-2009年、大阪経済大学卒業、旭日中綬章)
  • 第7代 土橋芳邦(2009年-2014年、クボタ相談役、元代表取締役社長会長
  • 第8代 土肥孝治(2014年-、元検事総長、弁護士)

キャンパス[編集]

キャンパスは東西に広大で、野崎にある中央キャンパスと東部キャンパスがメインキャンパスとなる。生駒キャンパスは研修センターやグラウンドがあるのみで講義や研究の場ではない。

中央キャンパスは主に教養部と文系が中心である。中央キャンパスでは、1996年に当時としては珍しかったファーストフードの学内店舗(ファーストキッチン)を設置した(後に閉店。現在は1階がランゲージ・カフェ、2階がスタディ・ホールとなっている)。また、最近では大学生協の代わりとしてローソンを開店させている。

東部キャンパスに工学部・工学研究科が集中しており、自動車整備実習用の設備などがある。また付属機関である大阪桐蔭中学校・高等学校が、西部キャンパス全体と東部キャンパスの一部に併設されている。

サテライトキャンパス[編集]

大阪産業大学は、サテライトキャンパスを2000年4月に大阪駅前第4ビルに設置、その後2006年4月に大阪駅前第3ビルに移転した。本キャンパスでは、社会人のための大学院コース(経済学研究科の博士前期課程のみ)「梅田サテライトコース」が開講されている。また、市民を対象とした講演会・シンポジウム、コンピュータ、宅地建物取引士、福祉関連の各種資格講座、学会・研究会なども行われている。

大阪産業大学孔子学院[編集]

2007年、大阪産業大学は、中国国家漢語国際推広領導小組弁公室(漢弁)との間で合意書を交わし、「大阪産業大学孔子学院」をサテライトキャンパスに併設した。両者の間に過去7年間の学生交流実績があることから、「中国と日本の教育分野における協力を一層強化し、漢語教育の発展を支持及び促進する」ために、本学院が共同設立されたものである。加えて大阪市が、上海市姉妹都市関係でもある点も考慮され、学院の運営に当たっては、上海外国語大学との共同で行うことになった。

現在同学院では、中国語の各種教育・研修、中国語講師の養成、漢語水平考試(HSK)ならびに中国語スピーチコンテストの実施または協力、中国への留学・あるいは中国での修学を希望する者への教育と留学等の支援・促進、中国文化に係わる講座やシンポジウムなどの実施、などの活動を行っている。

教育および研究[編集]

研究[編集]

文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業は現在までに4件の採択がある。うち現在も進行しているプロジェクトは2件。

  • 「新産業創生指向材料の開発と生産に関する研究」:平成13年〜17年度
  • 「地域産業創成型有害物質新制御システムの開発に関する研究」:平成14年〜18年度
  • 「高速光情報処理デバイス構築とその応用に関する研究」:平成18〜23年度
  • 「サスティナブル森林保全用草木系バイオマスガス化発電装置の開発」:平成18〜23年度

文部科学省特色GPは平成16年度採択。

  • 「大学と地域で築く21世紀型ひとづくり共・育」

文部科学省21世紀COEの採択はない。

組織[編集]

学部[編集]

  • 人間環境学部
    • 文化コミュニケーション学科
    • 生活環境学科
    • スポーツ健康学科
  • 経営学部
    • 経営学科
    • 商学科
  • 経済学部
    • 経済学科
    • 国際経済学科
  • デザイン工学部
    • 情報システム学科
    • 建築・環境デザイン学科
  • 工学部
    • 機械工学科
    • 交通機械工学科
    • 都市創造工学科
    • 電子情報通信工学科

大学院[編集]

  • 人間環境学研究科
    • 人間環境学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
  • 経営・流通学研究科
    • 経営・流通専攻(博士前期課程・博士後期課程)
  • 経済学研究科
    • 現代経済システム専攻(博士前期課程)
    • アジア地域経済専攻(博士前期課程・博士後期課程)
  • 工学研究科
    • 機械工学専攻(博士前期課程)
    • 交通機械工学専攻(博士前期課程)
    • 都市創造工学専攻(博士前期課程)
    • 電子情報通信工学専攻(博士前期課程)
    • 情報システム工学専攻(博士前期課程)
    • 環境デザイン専攻(博士前期課程)
    • アントレプレナー専攻(博士前期課程)2011年度をもって学生募集停止
    • 生産システム工学専攻(博士後期課程)
    • 環境開発工学専攻(博士後期課程)

附属機関[編集]

  • 産業研究所
  • 新産業研究開発センター
  • 情報科学センター
  • クリエイトセンター
  • アジア共同体研究センター
  • 流通イノベーションセンター

スポーツ[編集]

国際交流大学[編集]

国内単位互換協定校[編集]

大学関係者と組織[編集]

交通アクセス[編集]

キャンパス・環境[編集]

  • 幹線道路の近くにあり通学はその幹線道路を歩かなくてはいけない学生が多い。また本部キャンパスには高圧電線が通過している。
  • キャンパス内は大学生協に代えて、ローソン紀伊国屋書店などによる購買店舗がある他、各民間企業が運営する食堂や旅行・不動産代理店などがある。

不祥事[編集]

やらせ入試[編集]

同大学の入学試験で、付属高校大阪桐蔭高校の一部の生徒に経営学部の受験を依頼し、大学側が学生に謝礼を渡すなどの「やらせ入試」が行われていたことが判明した[4]。この工作は2009年から実施され、2011年に関連高の教諭が内部告発をしようとしたが、同大学の理事が自宅を訪問して告発しないように説得した[5]。2013年1月、文部省に内部告発があり事態が露呈することになった[5]。文部科学省は実態調査に乗り出している。「やらせ入試」は以下の2つの目的で開始された。

  • 補助金目的 2008年末に、指定校推薦などで多数の合格者を出し過ぎ、この上さらに一般入試で合格者を出すと、入学者過多となり文部科学省からの補助金が減額される事態となった。これを防ぐために一般入試から入学者を減らす必要が発生し、その手段として入学意図のない学生で合格者名簿を埋めてしまうプランが浮上した[6]。同大学の付属高校、大阪桐蔭高校の既に進学先が決定していた優秀な成績の学生数十人を選んで教室に集め[7]、担任を通じてやらせ受験が依頼された[6]。これらの学生らに合計36回にわたり大阪産業大学の経営学部の一般入試を受験させた[6]。これにより実際に入学する学生を減らし、2億円の補助金を受けることができた[6]。やらせ受験をした学生には1回あたり5000円が支給された[6]
  • 偏差値操作目的 入学する意図がないが、学力が優秀な学生を多数受験させることにより合格者の平均偏差値を釣り上げる行為を行っていた[7][8]。系列校の大阪桐蔭高校の学生は学力が高かったため、センター試験の成績のみで同大学を受験できる試験に無料で出願させていた[9]。2012年度には同校を受験した学生は9274人で、うち約1/4が大阪桐蔭高校の学生であった。センター試験利用の入試では受験した3618人のうち62%を系列校の大阪桐蔭高校が占め[8]、合格者では78%にもなったが実際は1人も入学しなかった[8]。同大学は大阪桐蔭高校の学生を偏差値を通じた入試の広報活動として継続的に利用していることを認めた[9]

本件を皮切りに後述のとおり様々な不祥事が露見または発生しており、2013年7月末には学長の本山美彦が学内のガバナンスの不全と健康上の問題を理由に辞任、後任の瀬島順一郎(再任)も2014年6月に辞職届を提出するなど大学運営に乱れが生じた[10]

2014年3月、日本私立学校振興・共済事業団は2013年度の経常費補助金を25%減額した[11]。また、大阪府は「管理運営が著しく適正を欠いている」として2013年度の大阪府私立高等学校等経常費補助金を10%減額した[12]

2017年7月、独断でやらせ受験を行い付属高に支払われた手当を着服した可能性があるなどと大産大に公表された付属高の元教頭が、名誉を毀損されたとして損害賠償を求めた訴訟の判決が大阪地裁であり、「学校法人が組織的に不正行為を行い、責任を元教頭に転嫁した」と指摘し、大産大などに計275万円の支払いを命じた[13]

採用強要[編集]

同大の職員に対し、自分の孫を職員採用するよう脅したとしたとして、2013年7月、元理事が強要未遂容疑で逮捕された。[14]

成績優秀者特別奨学金の不支給[編集]

同大学では成績上位の学費免除を広報しているが、実際は入学意図のない関連高校の受験者ばかりが対象者となり、近年ではほとんど利用実績がなかった。2012年は成績上位の100名が学費免除対象者となったが、全員が入学意図のない大阪桐蔭高校の学生であり、実際に入学した学生で学費を免除された者は誰もいなかった[8]

理事長らによる巨額損失[編集]

1999年から2008年にかけ、同大学の当時の理事長の古谷七五三次(ふるや・しめじ)及び2人の常務理事が、金融派生商品(デリバティブ)取引などで巨額の損失を生じさせたとして、2013年に大学側が、古谷ら3人に対し約1億9,000万円の支払いを求め、大阪地裁に訴訟を起こした[15]

学生による准教授殺人未遂事件[編集]

デザイン工学部の准教授が担当するゼミの受講生から、刃物で襲われ怪我をする事件。15号館9階の准教授の研究室で、文化包丁で准教授を刺そうとし、抗された際に右手中指の神経やけんを切るけがをさせた疑いがもたれている。[16]

脚注[編集]

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  1. ^ 留学生受入れ数の多い大学(平成23年5月1日) 独立行政法人 日本学生支援機構
  2. ^ OSU Dakar Rally Challenge Project Official website[リンク切れ]
  3. ^ 放送大学 平成28年度 単位互換案内
  4. ^ 大阪産業大学:付属高生に謝礼を払い「やらせ受験」 Archived 2013年3月20日, at the Wayback Machine. 毎日新聞 2013年3月17日
  5. ^ a b やらせ受験:大産大、内部告発棚上げ 文科省に報告せず 毎日新聞 2013年03月18日 15時00分(最終更新 03月18日 15時20分)
  6. ^ a b c d e 「やらせ受験」一回5千円で 大産大、元教頭の告発放置 朝日新聞 2013年3月19日11時42分
  7. ^ a b 大産大やらせ受験:「受験生への裏切り」 内部でも批判 毎日新聞 2013年03月17日 東京朝刊
  8. ^ a b c d <大産大>2150人合格、入学ゼロ 大阪桐蔭に受験要請 毎日新聞 3月19日(火)15時1分配信
  9. ^ a b 大産大「やらせ受験」、大阪桐蔭から2千人出願 系列校 朝日新聞デジタル 3月19日(火)10時9分配信
  10. ^ 井上久男 (2014年7月16日). “大阪桐蔭高経営する大産大の新理事長に元検事総長就任 補助金もカットされた大学経営の行方は?”. 現代ビジネス. 講談社. 2014年7月16日閲覧。
  11. ^ “私大補助3204億円 「やらせ受験」の大阪産業大は減額”. The Sankei Shimbun & Sankei Digital. (2014年3月12日). オリジナル2014年10月23日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141023204113/http://sankei.jp.msn.com/life/news/140312/edc14031217340004-n1.htm 2014年7月16日閲覧。 
  12. ^ “学校法人大阪産業大学に対する大阪府私立高等学校等経常費補助金の減額交付について” (プレスリリース), 大阪府, (2014年3月26日), オリジナル2014年7月26日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20140726020218/http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=16054 2014年7月16日閲覧。 
  13. ^ 大産大に賠償命じる=「やらせ受験」で名誉毀損-大阪地裁”. 時事通信 (2017年7月31日). 2017年7月31日閲覧。
  14. ^ 大産大元理事を逮捕、孫の採用強要未遂の疑い 日本経済新聞 2013年7月3日
  15. ^ 大産大:「金融取引で巨額損失」 元理事長ら提訴 Archived 2013年7月2日, at Archive.is 毎日新聞 2013年5月15日
  16. ^ ゼミ生、大産大准教授を刃物で切る 殺人未遂容疑などで逮捕「授業に圧力を感じた」[リンク切れ] 産経新聞 2014年2月16日

外部リンク[編集]

学内ベンチャー[編集]